JP2008297032A - 産業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】荷役部材の下降速度が変動しても発電機に発電効率の良い条件で発電を行わせることを可能にする。
【解決手段】バッテリ式フォークリフトは、フォーク16を昇降させるリフトシリンダ18と作動油タンク24とを備え、リフトシリンダ18と作動油タンク24との間には戻り配管28が設けられている。戻り配管28にはその途中に水車31が設けられるとともに、水車31より上流側に流量計30が設けられている。そして、水車31には回転軸34を介して複数の発電機33が連結されている。複数の発電機33は、そのロータが水車31の回転に同期して回転するように構成され、ロータが回転し、かつスイッチ33aが閉じられた場合に発電を行うように構成されている。そして、マイコン36は流量計30によって計測された作動油の流量に応じて、発電を行う発電機33を決定して発電を行うように制御する。
【選択図】図2
【解決手段】バッテリ式フォークリフトは、フォーク16を昇降させるリフトシリンダ18と作動油タンク24とを備え、リフトシリンダ18と作動油タンク24との間には戻り配管28が設けられている。戻り配管28にはその途中に水車31が設けられるとともに、水車31より上流側に流量計30が設けられている。そして、水車31には回転軸34を介して複数の発電機33が連結されている。複数の発電機33は、そのロータが水車31の回転に同期して回転するように構成され、ロータが回転し、かつスイッチ33aが閉じられた場合に発電を行うように構成されている。そして、マイコン36は流量計30によって計測された作動油の流量に応じて、発電を行う発電機33を決定して発電を行うように制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、リフトシリンダを作動する作動液のエネルギーを回生して電気エネルギーに変換する産業車両に関する。
産業車両としては、例えば、バッテリに充電された電気エネルギーによって電動モータを駆動することで油圧ポンプを回転させリフトの昇降を行わせるバッテリ式フォークリフトが知られている。そして、このようなバッテリ式フォークリフトに用いられる技術として、リフト下降時にリフトシリンダから吐出された作動油の油圧エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリに戻す電力回生技術が考えられている。
従来、このような電力回生技術の一例としては、負荷に対して圧液を吐出するときには電動機によって駆動されてポンプ作用を発揮し、負荷からタンクに圧液が戻されるときにはモータ作用を発揮して電動機を発電機として機能させる液圧ポンプ/モータを備えたバッテリ式産業用車両の液圧装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたバッテリ式産業用車両の液圧装置では、液圧ポンプ/モータを第1ポンプ要素と第2ポンプ要素とを連結したタンデム型に構成している。そして、この液圧装置では、負荷が軽い状態でリフトダウンするときには第1ポンプ要素を介さずに戻り油をタンクに戻し、負荷が重い状態でリフトダウンするときには戻り油の全てが第1ポンプ要素に供給されるように切り換えて液圧ポンプ/モータを駆動させることで、電動機に発電機としての機能を発揮させ発電を行っている。
また、電力回生を行うか否かについての判断をリフトの下降指令速度と負荷とに応じて行う油圧制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載された油圧制御装置では、重負荷かつ下降指令速度大の場合には、リフトシリンダから排出されるオイルがポンプに供給されるように流路を切り換えてモータに発電を行わせている。また、軽負荷あるいは下降指令速度小の場合には流路を切り換えてリフトシリンダから排出されたオイルがポンプを流れないようにして発電を行わないようにしている。
特開平7−125994号公報
特開平8−133698号公報
ところが、特許文献1に記載されたバッテリ式産業用車両の液圧装置では、戻り油の流量及び圧力がフォークの下降速度やフォークに積載する荷の荷重といった荷役条件が変化することによって様々に変動する。そのため、荷役条件によっては液圧ポンプ/モータに与えられる戻り油の油圧エネルギーが発電機としての電動機が効率よく発電を行う際の理想的な油圧エネルギーより大きすぎたり、小さすぎたりする場合があり、発電機の発電効率が悪化することがあるという問題があった。
また、特許文献2に記載された油圧制御装置では、下降指令速度の大小によって発電機に発電を行わせるか否かを判断するだけであり、発電機によって発電を行わせる際に如何にして最適な発電効率で発電機に発電を行わせるかについては考慮していない。したがって、特許文献2に記載された油圧制御装置では、特許文献1に記載されたバッテリ式産業用車両の液圧装置と同様に、荷役条件が変化することで発電を行うモータの発電効率が悪化することがあるという問題があった。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、荷役部材の下降速度が変動しても発電効率の良い条件で発電機に発電を行わせることができる産業車両を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、荷役部材を昇降させるためのリフトシリンダと、前記リフトシリンダに作動液を供給するポンプと、前記リフトシリンダとタンクとの間に介装され、前記リフトシリンダの収縮時に前記リフトシリンダのボトム室内から前記タンクに回収される作動液が流れる戻り配管と、前記戻り配管に設けられ、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液のエネルギーをうけて回転するエネルギー変換装置と、個別に発電/非発電に切り換わることが可能であるとともに前記エネルギー変換装置の回転に同期して回転し、発電時には前記エネルギー変換装置から与えられた回転エネルギーを電気エネルギーに変換する複数の発電機と、前記エネルギー変換装置より上流側に設けられ、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液の流量を計測する流量計測手段と、前記複数の発電機それぞれの発電/非発電を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、少なくとも前記流量計測手段によって計測された前記作動液の流量に応じて発電を行わせる発電機を決定することを要旨とする。
この発明では、状況によって様々に荷役部材の下降速度が変わることで作動油の流量が変動しても、作動油の流量の変動に応じて各発電機の発電/非発電を切り換えることができる。そのため、荷役部材の下降速度が変動しても、作動油の流量が増えた場合には複数の発電機全体の発電容量が増加し作動油の流量が減った場合には複数の発電機全体の発電容量が減少するように各発電機の発電/非発電を切り換えて発電を行わせることができる。したがって、1台の発電機で発電を行う場合に比較して、発電効率の良い条件で発電を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複数の発電機は全てコアレス発電機であることを要旨とする。
なお、「コアレス発電機」とは、鉄心を有していない発電機のことを意味する。
なお、「コアレス発電機」とは、鉄心を有していない発電機のことを意味する。
コアを有する発電機の場合、発電機のロータが回転して発電する際にコギングトルクが発生するため抵抗が大きくなり、その分だけエネルギー変換装置から加えられる回転エネルギーが打ち消されて損失する。しかし、この発明では、発電機としてコアレス発電機が用いられているため、発電機の発電時にもコギングトルクが発生することはなく、その分だけ回転エネルギーが損失することを抑制することができる。したがって、コアを有する発電機を用いる場合に比べて、発電効率を向上させることができる。
また、荷役部材の下降速度が低速で作動液から加えられるエネルギーが小さい場合、発電機のロータは低速で回転するためコアを有する発電機であると抵抗が大きくなる。しかし、コアレス発電機であれば作動液から加えられるエネルギーが小さく発電機のロータが低速で回転する場合であっても発生する抵抗は小さいため、荷役部材を低速で下降させる場合にはとくに好適である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記エネルギー変換装置は水車であることを要旨とする。
なお、「水車」とは、液体のエネルギーをうけて回転する装置であればよく、水のエネルギーをうけて回転する装置に限らず、油のエネルギーをうけて回転する装置も含む。
なお、「水車」とは、液体のエネルギーをうけて回転する装置であればよく、水のエネルギーをうけて回転する装置に限らず、油のエネルギーをうけて回転する装置も含む。
この発明では、水車を用いることで、エネルギー変換装置を液中ではなく開放空間に設置することができる。したがって、液体のエネルギーを水車や発電機の回転エネルギーとして蓄えることが容易である。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記エネルギー変換装置より上流側に設けられるとともに、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液の圧力を計測する圧力計測手段を備え、前記エネルギー変換装置は液圧モータであり、前記制御手段は、少なくとも前記流量計測手段によって計測された前記作動液の流量と前記圧力計測手段によって計測された作動液の圧力とに応じて発電を行わせる発電機を決定することを要旨とする。
この発明では、エネルギー変換装置として液圧モータを用いているため、液圧モータの周囲に開放空間を確保する必要がない。したがって、同じ出力の水車をエネルギー変換装置として使用する構成に比べて小型化することができる。
また、液圧モータの駆動部の回転量は、作動液の流量及び作動液の圧力の影響をうけて左右されるため、作動液の流量及び作動液の圧力を考慮して発電を行わせる発電機を決定することで、液圧モータの駆動部の回転状態に応じて適正な発電効率を得ることができるように各発電機の発電/非発電を切り換えることができる。
本発明によれば、荷役部材の下降速度が変動しても発電効率の良い条件で発電機に発電を行わせることができる。
以下、本発明を具体化した産業車両としてのバッテリ式フォークリフトの一実施形態を図1にしたがって説明する。
図1に示すように、バッテリ式フォークリフト11の車体12の前部には、左右一対のマスト13が設けられている。マスト13はアウタマスト14と、その内側に昇降可能に装備されたインナマスト15とからなり、インナマスト15の内側には荷役部材としてのフォーク16を備えたリフトブラケット17が昇降可能に支持されている。各マスト13の後方にはリフトシリンダ18が配設されており、そのピストンロッド19の先端がインナマスト15の上部に連結されている。インナマスト15の上部にはチェーンホイール(図示せず)が支承され、該チェーンホイールには一端がリフトブラケット17に、他端がリフトシリンダ18の上部にそれぞれ連結されたチェーン(図示せず)が掛装されている。そして、運転室Rの前部にはリフト用操作手段としてのリフトレバー20が設けられるとともに、リフトレバー20の操作によりリフトシリンダ18が作動(伸縮)されるようになっている。
図1に示すように、バッテリ式フォークリフト11の車体12の前部には、左右一対のマスト13が設けられている。マスト13はアウタマスト14と、その内側に昇降可能に装備されたインナマスト15とからなり、インナマスト15の内側には荷役部材としてのフォーク16を備えたリフトブラケット17が昇降可能に支持されている。各マスト13の後方にはリフトシリンダ18が配設されており、そのピストンロッド19の先端がインナマスト15の上部に連結されている。インナマスト15の上部にはチェーンホイール(図示せず)が支承され、該チェーンホイールには一端がリフトブラケット17に、他端がリフトシリンダ18の上部にそれぞれ連結されたチェーン(図示せず)が掛装されている。そして、運転室Rの前部にはリフト用操作手段としてのリフトレバー20が設けられるとともに、リフトレバー20の操作によりリフトシリンダ18が作動(伸縮)されるようになっている。
次に、リフトシリンダ18を駆動するための油圧回路を図2にしたがって説明する。
リフトシリンダ18のボトム室21はリフト用配管22を介してリフト用制御弁23に接続されている。リフト用制御弁23には手動操作の4ポート3位置切換弁が使用されるとともに、フォーク16の昇降及び停止を指示するリフトレバー20の上昇、中立及び下降操作位置に対応して、a,b,cの3つの状態に切換可能となっている。
リフトシリンダ18のボトム室21はリフト用配管22を介してリフト用制御弁23に接続されている。リフト用制御弁23には手動操作の4ポート3位置切換弁が使用されるとともに、フォーク16の昇降及び停止を指示するリフトレバー20の上昇、中立及び下降操作位置に対応して、a,b,cの3つの状態に切換可能となっている。
リフトシリンダ18のボトム室21にタンクとしての作動油タンク24内の作動油を供給する液圧ポンプとしての油圧ポンプ25は、バッテリ(二次電池)Eを電源とする駆動手段としてのモータ26により駆動される。なお、バッテリEには、例えば、鉛蓄電池が使用されている。作動油タンク24は、液圧ポンプ(油圧ポンプ25)により加圧される液体(作動油)を貯留するタンクとして機能する。
油圧ポンプ25は作動油供給用配管27を介してリフト用制御弁23のポートTに接続されている。リフト用制御弁23はポートPにおいて戻り配管28に、ポートAにおいてリフト用配管22にそれぞれ接続されている。リフト用配管22はリフトシリンダ18のボトム室21に接続されるとともに、その途中にフローレギュレータバルブ29が設けられている。フローレギュレータバルブ29は、フォーク16の下降速度が所定速度(例えば、0.6m/s)を超えないように単位時間当たりにリフト用配管22を流れる作動油の流量を制限している。なお、フローレギュレータバルブ29によって設定された作動油の流量の上限が、作動油の最大流量であり、作動油が最大流量でリフト用配管22を流れているときのフォーク16の下降速度がフォーク16の最大速度である。
リフト用制御弁23はリフトレバー20の上昇操作に基づいてa位置に配置され、a位置において作動油供給用配管27とリフト用配管22とを連通させてリフトシリンダ18を伸長させる。リフト用制御弁23はリフトレバー20の下降操作に基づいてc位置に配置され、c位置においてリフト用配管22と戻り配管28とを連通させてリフトシリンダ18を収縮させる。また、リフト用制御弁23はリフトレバー20の中立操作に基づいてb位置に配置され、リフト用配管22と作動油供給用配管27及び戻り配管28との連通を遮断し、リフトシリンダ18内の作動油の移動を防止して、これを伸縮させることなく保持するようになっている。即ち、リフト用制御弁23は、リフトシリンダ18と油圧ポンプ25との間に介装され、位置切り換えによりリフトシリンダ18を伸縮させる。
戻り配管28は作動油を作動油タンク24の上方に導き、リフト用制御弁23の下降操作時にリフトシリンダ18のボトム室21内の圧油(加圧された作動油)を作動油タンク24に還流する役割を果たす。また、戻り配管28には、その途中に流量計測手段としての流量計30が設けられている。流量計30は、リフトシリンダ18のボトム室21から吐出された後、戻り配管28を流れる作動油の流量を計測するように構成されている。なお、フォーク16の下降速度は戻り配管28を流れる作動油の流量と対応しており、フォーク16の下降速度が大きくなるほど戻り配管28を流れる作動油の流量も大きくなる。
戻り配管28は、戻り油(圧油)を作動油タンク24へ直接戻すのではなく、作動油タンク24の上方に配置された水車31に噴射する。戻り配管28には、その戻り油噴射側にノズル32が連結されており、ノズル32は戻り油を水車31の羽根部分の接線方向に向けて噴射可能な位置に配置されている。水車31は、ノズル32から噴射された液体(作動油)のエネルギーにより開放空間で回転可能に構成されるとともに、複数の発電機33のロータと一体回転可能に構成されている。なお、水車31に噴射される単位時間当たりの作動油の流量は、流量計30によって計測された作動油の流量とほぼ一致しており、水車31に衝突した後の作動油は作動油タンク24に回収される。
複数の発電機33はそれぞれ共通の回転軸34を介して連結され、回転軸34が回転すると各発電機33のロータも回転するように構成されている。回転軸34は、第1端部(水車側端部)が水車31に連結され、水車31が回転すると回転軸34を介して複数の発電機33のロータも連係して回転するように構成されている。すなわち、各発電機33のロータと水車31とは同期して回転するように構成されている。各発電機33は三相交流発電機であるとともに、各発電機33の端子はそれぞれ制御部35に内蔵されたスイッチ33aを介して電力を蓄えるバッテリEに接続されている。なお、図2では、発電機33のU相用の配線、V相用の配線、W相用の配線のうちの2つの配線又は全ての配線に設けられたスイッチを模式的に一つのスイッチ33aとして図示している。そして、スイッチ33aによって発電機33とバッテリEとの接続が切り換えられるとともに、スイッチ33aが閉じられた発電機33は、ロータの回転により発電が行なわれる構成されている。本実施形態では複数の発電機33はコアレス発電機であるとともに、全て同じ出力特性を有している。発電機33の出力特性としては、具体的には、一つの発電機33において、戻り配管28を流れる作動油の最大流量の四分の一の流量を水車31に対して噴射した場合に生じる回転エネルギーを電力エネルギーに変換する際に最大の発電効率を発揮できる特性を有している。コアレス発電機とは鉄心を有していない発電機のことを意味する。
制御部35には発電機33で発電された交流を直流に変換する整流回路が内蔵されている。
次に、前記油圧回路を制御する電気的構成を説明する。
次に、前記油圧回路を制御する電気的構成を説明する。
図2に示すように、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載する)36は、記憶手段としての図示しないメモリを備えている。メモリにはモータ26や発電機33等を制御する各種制御プログラム及び制御プログラムを実行する際に必要なデータが記憶(格納)されている。メモリには、戻り配管28を流れる作動油の流量と、発電させる発電機の個数との関係を表すマップが記憶されている。
マイコン36はモータ26、複数の発電機33と電気的に接続されている制御部35、及び流量計30と接続されている。また、マイコン36は、リフトレバー20が上昇、中立及び下降操作位置のうちいずれの位置に配置されているのかを検知して、各位置に対応した電圧信号を出力するレバースイッチ37と接続されている。マイコン36は流量計30の出力信号を入力するとともに、メモリに記憶された各種制御プログラムにしたがって動作する。マイコン36は、フォーク16の上昇時にはモータ26に対して制御指令信号を出力するとともに、フォーク16の下降動作時にはモータ26に対する制御指令信号の出力を停止するように構成されている。また、マイコン36は、フォーク16の下降動作時には、流量計30によって計測された作動油の流量に応じた第1〜第4発電指令信号を出力するように構成されている。
制御部35は、マイコン36から第1〜第4発電指令信号が入力されると、第1〜第4発電指令信号に応じてスイッチ33aの開閉を制御するように構成されている。すなわち、制御部35は第1〜第4発電指令信号に応じて発電する発電機33の個数を増減するようになっている。具体的には、制御部35がスイッチ33aを閉じたり開いたりすることによって各発電機33は、発電状態あるいは、非発電状態に制御される。ここで、制御部35は、スイッチ33aを閉じる場合、U相用の配線、V相用の配線、W相用の配線のうちの2つの配線又は全ての配線に設けられた各スイッチを同時に閉じ、スイッチ33aを開ける場合、U相用の配線、V相用の配線、W相用の配線のうちの2つの配線又は全ての配線に設けられた各スイッチを同時に開ける。なお、制御手段はマイコン36と制御部35とから構成されている。
次に前記のように構成されたバッテリ式フォークリフト11の作用について説明する。
リフトレバー20を上昇操作すると、リフト用制御弁23がa位置に配置されるとともに、油圧ポンプ25が駆動される。そして、油圧ポンプ25から吐出される作動油が作動油供給用配管27、リフト用配管22を介してリフトシリンダ18のボトム室21に供給され、リフトシリンダ18が伸長してフォーク16が上昇する。リフトレバー20を下降操作すると、リフト用制御弁23がc位置に配置され、リフト用配管22が戻り配管28に連通されてボトム室21の作動油が作動油タンク24へと戻される。そして、リフトシリンダ18が収縮してフォーク16が下降する。リフトレバー20の中立操作に基づいてリフト用制御弁23がb位置に配置され、リフト用配管22は作動油供給用配管27及び戻り配管28のいずれに対しても連通が遮断される。その結果、リフトシリンダ18内の作動油の移動が防止され、フォーク16が所望の位置に保持される。
リフトレバー20を上昇操作すると、リフト用制御弁23がa位置に配置されるとともに、油圧ポンプ25が駆動される。そして、油圧ポンプ25から吐出される作動油が作動油供給用配管27、リフト用配管22を介してリフトシリンダ18のボトム室21に供給され、リフトシリンダ18が伸長してフォーク16が上昇する。リフトレバー20を下降操作すると、リフト用制御弁23がc位置に配置され、リフト用配管22が戻り配管28に連通されてボトム室21の作動油が作動油タンク24へと戻される。そして、リフトシリンダ18が収縮してフォーク16が下降する。リフトレバー20の中立操作に基づいてリフト用制御弁23がb位置に配置され、リフト用配管22は作動油供給用配管27及び戻り配管28のいずれに対しても連通が遮断される。その結果、リフトシリンダ18内の作動油の移動が防止され、フォーク16が所望の位置に保持される。
フォーク16の下降時、ボトム室21から吐出された作動油はリフト用制御弁23を介して戻り配管28に導かれ、ノズル32から図示しないケース内に配置された水車31の羽根部分に向けて噴射される。噴射された作動油は水車31の羽根部分に衝突してエネルギーを水車31の回転エネルギーに変換する。作動油は水車31の羽根部分に衝突した後、下方へ排出されて作動油タンク24内に落下する。そして、フォーク16の下降が継続される間、ノズル32から噴射される作動油により水車31への回転エネルギーの供給が継続される。水車31が回転すると各発電機33のロータも同期して回転する。
ここで、マイコン36は、フォーク16の下降時に流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.25倍未満であると判断した場合には、制御部35に第1発電指令信号を出力する。制御部35は第1発電指令信号が入力されると、一つの発電機33における一つのスイッチ33aを閉じる。その結果、一つの発電機33は発電状態に制御され、残りの三つの発電機33は非発電状態に制御される。
マイコン36は、フォーク16の下降時に流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.25倍以上から0.5倍未満の範囲に含まれていると判断した場合には、制御部35に第2発電指令信号を出力する。制御部35は第2発電指令信号が入力されると、二つの発電機33における二つのスイッチ33aを閉じる。その結果、二つの発電機33は発電状態に制御され、残りの二つの発電機33は非発電状態に制御される。
マイコン36は、フォーク16の下降時に流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.5倍以上から0.75倍未満の範囲に含まれていると判断した場合には、制御部35に第3発電指令信号を出力する。制御部35は第3発電指令信号が入力されると、三つの発電機における三つのスイッチ33aを閉じる。その結果、三つの発電機33は発電状態に制御され、残りの一つの発電機33は非発電状態に制御される。
マイコン36は、フォーク16の下降時に流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.75倍以上であると判断した場合には、制御部35に第4発電指令信号を出力する。制御部35は第4発電指令信号が入力されると、四つの発電機33における全てのスイッチ33aを閉じる。その結果、四つの発電機33全ては発電状態に制御される。
したがって、様々な状況によってフォーク16の下降速度が変化することに伴って戻り配管28を流れる作動油の流量が変動しても、マイコン36は各発電機33に発電を行わせる際に作動油の流量に応じて発電させる発電機33の発電個数を決定する。そのため、作動油の流量が変動しても、作動油の流量が増えた場合には複数の発電機の発電容量を増加させ、作動油の流量が減った場合には複数の発電機の発電容量を減少させることができる。その結果、個々の発電機33が発電を行う際の条件が最適状態から大きくずれることを抑制でき、各発電機33は発電効率の良くなる条件下で回転エネルギーを電気エネルギーに変換して発電を行うことができる。
この実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1)バッテリ式フォークリフト11は、戻り配管28の途中に設けられた水車31と、水車31の回転に同期して回転し、発電時にはエネルギー変換装置から与えられた回転エネルギーを電気エネルギーに変換する複数の発電機33と、流量計30とを備えている。そして、フォーク16の下降時に、マイコン36は、流量計30によって計測された作動油の流量に応じて発電を行わせる発電機を決定する。したがって、発電機33にとって発電効率の良い条件下で発電できるように各発電機33は発電状態あるいは非発電状態に切り換えられ、各発電機33は効率よく発電を行うことができる。
(1)バッテリ式フォークリフト11は、戻り配管28の途中に設けられた水車31と、水車31の回転に同期して回転し、発電時にはエネルギー変換装置から与えられた回転エネルギーを電気エネルギーに変換する複数の発電機33と、流量計30とを備えている。そして、フォーク16の下降時に、マイコン36は、流量計30によって計測された作動油の流量に応じて発電を行わせる発電機を決定する。したがって、発電機33にとって発電効率の良い条件下で発電できるように各発電機33は発電状態あるいは非発電状態に切り換えられ、各発電機33は効率よく発電を行うことができる。
(2)発電機33は、コアレス発電機である。そのため、ロータを回転させて発電機33を発電させてもコギングトルクが発生することはなく、その分だけ水車31から加えられた回転エネルギーが損失することを抑制できる。また、フォーク16が低速で下降し作動油から加えられるエネルギーが小さい場合、発電機33のロータは低速で回転するためコアを有する発電機であると抵抗が大きくなる。しかし、発電機33がコアレス発電機であれば作動油から加えられるエネルギーが小さく発電機33のロータが低速で回転する場合であっても発生する抵抗は小さいため、フォーク16を低速で下降させる場合にはとくに好適である。
(3)発電出力の異なる複数の発電機を用いた場合、複数の発電機全体における発電出力の大きさを切り換える際に複数の発電機のうち、発電状態にする発電機と非発電状態にする発電機との組み合わせを考慮する必要があり制御が複雑になる。しかし、複数の発電機33が全て同じ出力特性を有している場合、複数の発電機33のうち発電させる発電機33の個数を決定すれば複数の発電機33全体としての発電出力を切り換えることができるため、制御が簡単である。したがって、発電機33全体としての発電出力を適正な発電出力に切り換えるまでの時間を短縮することができ、フォーク16の下降時間が短く、安価で簡易なシステムが求められる荷役回生に適用する場合に好適である。
(4)エネルギー変換装置として水車31が使用され、水車31が開放空間で回転するように構成されている。したがって、作動油のエネルギーを水車31や発電機33の回転エネルギーとして蓄えることが容易であり、バッテリEに負荷をかけず長時間発電することができる。
(5)作動油の噴射が終了した後も、水車31及び発電機33のロータの慣性により回転が継続されて発電を継続することができる。
(6)一つの水車31と複数の発電機33とが連結され、水車31の回転に同期して複数の発電機33が全て回転するように構成されている。したがって、発電機33の個数分だけ水車31を設けなくともよいため、油圧回路の構成を簡素にすることができる。
(6)一つの水車31と複数の発電機33とが連結され、水車31の回転に同期して複数の発電機33が全て回転するように構成されている。したがって、発電機33の個数分だけ水車31を設けなくともよいため、油圧回路の構成を簡素にすることができる。
(7)水車31を回転させるために、水車31に対して作動油を噴射するノズル32が用いられている。したがって、作動油を水車31の羽根部分に衝突させる際に、作動油を精度良く命中させることができるため、作動油のエネルギーを水車31の回転エネルギーに効率よく変換させることができる。また、戻り配管28から直接噴射する構成に比較して、圧油の噴射圧を水車31の回転に適した値で噴射させることが容易になる。
(8)流量計30は、水車31より上流側の戻り配管28に設けられている。したがって、流量計30は、ノズル32によって噴射される作動油の流量を直接計測することができるため、流量計30と水車31との間の流路にリフト用制御弁23が介在する場合に比べてノズル32から噴射される作動油の流量を精度良く計測することができる。
実施形態は、前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 複数の発電機33のうちの一部に発電を行わせる場合、流量計30によって計測された作動油の流量が同じであっても、発電させる発電機33を変更する制御を行ってもよい。例えば、各発電機33が発電を行った発電時間を計測するタイマをマイコン36に内蔵し、メモリに各発電機33の積算発電時間を記憶しておくように構成する。そして、四つ発電機33のうち、一〜三台の発電機33を発電させる場合には、タイマによって計測された各発電機33の積算発電時間に基づいて、マイコン36は積算発電時間が短い発電機33を優先的に発電させる制御を行うようにしてもよい。
○ 複数の発電機33のうちの一部に発電を行わせる場合、流量計30によって計測された作動油の流量が同じであっても、発電させる発電機33を変更する制御を行ってもよい。例えば、各発電機33が発電を行った発電時間を計測するタイマをマイコン36に内蔵し、メモリに各発電機33の積算発電時間を記憶しておくように構成する。そして、四つ発電機33のうち、一〜三台の発電機33を発電させる場合には、タイマによって計測された各発電機33の積算発電時間に基づいて、マイコン36は積算発電時間が短い発電機33を優先的に発電させる制御を行うようにしてもよい。
○ 出力特性が異なる複数の発電機を設けてもよい。例えば、第1発電機と、出力特性が第1発電機の出力特性の2倍である第2発電機と、出力特性が第1発電機の出力特性の3倍である第3発電機と、出力特性が第1発電機の出力特性の4倍である第4発電機とを設けてもよい。そして、流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.1倍未満の場合には第1発電機を発電させ、最大流量の0.1〜0.2倍の場合には第2発電機を発電させ、最大流量の0.2〜0.3倍の場合には第3発電機を発電させ、最大流量の0.3〜0.4倍の場合には第4発電機を発電させる。そして、流量計30によって計測された作動油の流量が最大流量の0.4〜1.0倍の範囲に含まれる場合には、発電させる発電機を選択して、発電を行う第1〜第4発電機の組み合わせが、適正な発電効率を発揮できる組み合わせとなるように制御すればよい。
○ ノズルを経由させずにリフトシリンダ18のボトム室21から吐出された作動油を作動油タンクに戻すバイパス配管を設けてもよい。この場合、リフト用配管22の途中に4ポート2位置切換弁である電磁弁を設け、リフト用配管22のうちのリフトシリンダ側の配管と、リフト用配管22のうちのリフト用制御弁23側の配管と、バイパス配管とをそれぞれ電磁弁の各ポートに接続する。そして、リフト用配管22のうちのリフトシリンダ側の配管に圧力計を設け、圧力計の計測結果がマイコン36に入力されるように構成する。フォーク16の下降時に、例えばマイコン36は作動油の流量と作動油の圧力とから発電機33の発電効率が所定値より低いと判断した場合や、所定の下降速度が確保できないと判断した場合などには、電磁弁を通電し、リフト用配管22のうちのリフトシリンダ側の配管とバイパス配管とを連通させる。このような構成によればノズル32によって作動油を噴射させなくとも作動油タンク24に作動油を戻すことができるため、円滑に作動油を作動油タンク24に戻すことでフォーク16の下降速度を早めることができる。
○ バイパス配管を設ける代わりに、発電機33に発電を行わせずに作動油を作動油タンク24に戻すようにしてもよい。この場合も、発電を行う場合よりは円滑に作動油を作動油タンク24に戻すことでフォーク16の下降速度を早めることができる。
○ バイパス配管を設ける代わりに、発電機33に発電を行わせずに作動油を作動油タンク24に戻すようにしてもよい。この場合も、発電を行う場合よりは円滑に作動油を作動油タンク24に戻すことでフォーク16の下降速度を早めることができる。
○ 発電機33の数を変更してもよい。バッテリ式フォークリフト11が様々な重量の荷を運搬する場合には、発電機の個数を増加させ戻り配管28を流れる作動油の流量の細かい変動に対応できるようにしてもよい。また、バッテリ式フォークリフト11がある特定の荷しか運搬しない場合には、発電機を二台だけにしてフォーク16に荷を積載しているときと、荷を積載していないときとで切り換えるように構成してもよい。
○ 制御部35に発電機33によって発電された電気の電圧を昇圧させる昇圧回路を内蔵させてもよい。そして、発電機33から発電される電力がバッテリEの電圧より小さくなった場合に昇圧回路によって発電機33から発電された電気の電圧を昇圧させる。このように構成すれば、発電機33によって発電される電力がバッテリEの電圧より小さくなってもバッテリEに対する充電を継続することができ発電効率を上昇させることができる。
○ 手動操作のリフト用制御弁23を用いてフォーク16の昇降を行う構成に代えて、リフト用制御弁23を電磁制御弁で構成するとともに、リフトレバー20に代えて、上昇指示、下降指示、中立指示を行う役割を果たす操作レバーあるいは操作つまみを設けてもよい。
○ 戻り配管28に流量計30を設ける代わりに、フローレギュレータバルブ29より下流側のリフト用配管22に流量計を設けてもよい。この場合であっても、戻り配管28に設けられた流量計によって作動油の流量を計測する場合に比べてノズル32から噴射される作動油の流量を計測する際の精度は若干劣るが誤差の範囲内である。
○ ノズル32から噴射される作動油の流量は、荷役条件の一つである荷の重量と、リフト用制御弁23の開度とによっても変動するため、戻り配管28を流れる作動油の流量だけでなく、フォーク16に積載した荷の重量及びリフト用制御弁23の開度も考慮して発電させる発電機33を決定してもよい。この場合、フォーク16に積載された荷の重量を検出する重量検出手段と、リフト用制御弁23の開度を検出する開度検出手段(例えば、ポテンションメータ)とを設け、重量検出手段から検出された重量検出信号と、開度検出信号とをマイコンに入力するようにしてもよい。
○ エネルギー変換装置として水車31を用いる代わりに油圧モータを使用して作動油のエネルギーを回転エネルギーに変換し各発電機33のロータを回転させてもよい。この場合、例えば、油圧モータの駆動部と各発電機33のロータとを一体に回転可能に構成し、リフトシリンダ18のボトム室21から吐出された作動油が油圧モータを通過した際には、油圧モータの駆動部が回転するように構成する。そして、作動油の圧力を計測する圧力計測手段としての圧力センサを戻り配管に設け、戻り配管を流れる作動油の流量と作動油の圧力とに応じてマイコン36が発電させる発電機33を決定するように制御する。このように構成すれば、油圧モータの周囲に開放空間を確保する必要がないため、同じ出力の水車をエネルギー変換装置として使用する構成に比べて小型化することができる。また、戻り配管を流れる作動液の流量及び作動液の圧力を考慮して発電を行わせる発電機を決定することで、油圧モータの駆動部の回転状態(回転トルク)に適した発電条件に設定することができる。また、作動油の圧力を計測する圧力計測手段としての圧力センサを用いる代わりに、フォーク16に積載された荷の荷重を検出する荷重センサを用い、荷の荷重から作動油の圧力を算出するようにしてもよい。
○ エネルギー変換装置として油圧モータを使用する場合、油圧モータをポンプとして兼用するとともに、複数の発電機のうち少なくとも一つをモータとして兼用するようにしてもよい。この場合、作動油供給用配管と戻り配管とを一つの流路として、その流路に油圧モータを配設する。そして、フォーク16の上昇時には、発電機をモータとして機能させ油圧モータを駆動して作動油タンク24の作動油をリフトシリンダ18のボトム室21に供給させる。一方、フォーク16の下降時にはリフトシリンダ18のボトム室21から吐出された作動油を油圧モータに供給し、油圧モータの駆動部の回転に伴って発電機のロータを回転させる。このように構成すれば、作動油供給用配管及び戻り配管を一つの流路とすることができるため、作動油供給用配管及び戻り配管の両方が設けられた油圧回路に比べて油圧回路の配管構成を簡単にすることができる。
○ リフトシリンダ18を作動油でなく他の液体、例えば、水あるいは水を主体とした液体で作動する構成としてもよい。
○ 本発明は、バッテリ式フォークリフトに限らず、エンジンとバッテリとを組み合わせたハイブリット型フォークリフトや、燃料電池とバッテリとを備えたフォークリフトに適用してもよい。また、ランプ等の電気系統に対する電源としてバッテリが用いられているのであれば、エンジン式フォークリフトに適用してもよい。エンジン式の場合油圧ポンプ25はエンジンの回転力で駆動する。
○ 本発明は、バッテリ式フォークリフトに限らず、エンジンとバッテリとを組み合わせたハイブリット型フォークリフトや、燃料電池とバッテリとを備えたフォークリフトに適用してもよい。また、ランプ等の電気系統に対する電源としてバッテリが用いられているのであれば、エンジン式フォークリフトに適用してもよい。エンジン式の場合油圧ポンプ25はエンジンの回転力で駆動する。
○ リフトシリンダは、フォークリフトに装備された荷役装置のように上下方向に延びる状態で使用されるものに限らず、斜めに配置された状態で使用されるものであってもよい。
○ 本発明は、フォークリフトに限らず、作業中に荷役部材を昇降動させる動作が多く、バッテリを電源として使用する産業車両に適用することができ、本発明を例えばショベルローダに適用してもよい。
○ 本発明の発電機は全てがコアレス発電機に限らない。一部又は全部がその他の発電機でも良い。特に永久磁石を用いていない発電機の場合、発電/非発電を制御するのにスイッチを用いることなく、励磁電流を制御することで可能である。
○ 発電機33が発電した電力はバッテリEを充電する構成に限らない。例えばキャパシタに充電させるようにしても良い。
○ スイッチ33aの代わりにスイッチング素子を用いて、発電機33の発電状態と、非発電状態を切り換えてもよい。
○ スイッチ33aの代わりにスイッチング素子を用いて、発電機33の発電状態と、非発電状態を切り換えてもよい。
E…バッテリ、11…産業車両としてのバッテリ式フォークリフト、16…荷役部材としてのフォーク、18…リフトシリンダ、21…ボトム室、22…リフト用配管、23…リフト用制御弁、24…タンクとしての作動油タンク、25…ポンプとしての油圧ポンプ、26…モータ、28…戻り配管、30…流量計測手段としての流量計、31…エネルギー変換装置としての水車、33…発電機、35…制御手段としての制御部、36…制御手段としてのマイクロコンピュータ。
Claims (4)
- 荷役部材を昇降させるためのリフトシリンダと、
前記リフトシリンダに作動液を供給するポンプと、
前記リフトシリンダとタンクとの間に介装され、前記リフトシリンダの収縮時に前記リフトシリンダのボトム室内から前記タンクに回収される作動液が流れる戻り配管と、
前記戻り配管に設けられ、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液のエネルギーをうけて回転するエネルギー変換装置と、
個別に発電/非発電に切り換わることが可能であるとともに前記エネルギー変換装置の回転に同期して回転し、発電時には前記エネルギー変換装置から与えられた回転エネルギーを電気エネルギーに変換する複数の発電機と、
前記エネルギー変換装置より上流側に設けられ、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液の流量を計測する流量計測手段と、
前記複数の発電機それぞれの発電/非発電を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、少なくとも前記流量計測手段によって計測された前記作動液の流量に応じて発電を行わせる発電機を決定する産業車両。 - 前記複数の発電機は全てコアレス発電機である請求項1に記載の産業車両。
- 前記エネルギー変換装置は水車である請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
- 前記エネルギー変換装置より上流側に設けられるとともに、前記リフトシリンダのボトム室から吐出された作動液の圧力を計測する圧力計測手段を備え、
前記エネルギー変換装置は液圧モータであり、
前記制御手段は、少なくとも前記流量計測手段によって計測された前記作動液の流量と前記圧力計測手段によって計測された作動液の圧力とに応じて発電を行わせる発電機を決定する請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007142593A JP2008297032A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 産業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007142593A JP2008297032A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 産業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008297032A true JP2008297032A (ja) | 2008-12-11 |
Family
ID=40170917
Family Applications (1)
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JP2007142593A Pending JP2008297032A (ja) | 2007-05-29 | 2007-05-29 | 産業車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008297032A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008309137A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Toyota Industries Corp | 発電システム |
JP2011084368A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-04-28 | Shimadzu Corp | 荷役装置 |
JP2014212622A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 杉原 周一 | 発電システム |
-
2007
- 2007-05-29 JP JP2007142593A patent/JP2008297032A/ja active Pending
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