JP2008126605A - 液体噴射ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャパシタ構造の劣化を防止することのできる液体噴射ヘッドおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかる液体噴射ヘッド1000は、基板10と、基板に設けられた圧力発生室16と、基板の上方に設けられた弾性板20と、弾性板の上方に設けられたキャパシタ構造部60であって、下部電極層30と、圧電体層40と、上部電極層50とを有するキャパシタ構造部と、キャパシタ構造部の少なくとも側面に設けられた保護層62と、キャパシタ構造部の上方に設けられた多孔質層80と、多孔質層の上に設けられた封止層90と、を含み、キャパシタ構造部と前記多孔質層との間に空洞部72が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射ヘッドおよびその製造方法に関する。
現在、高精細、高速印刷手法として、インクジェット法が実用化されている。インクジェットヘッドと称するインク液滴を吐出させる素子は、該インクジェット法の重要な部材であり、研究が盛んである。インク液滴を吐出させるための方法は、圧電体をインクジェットヘッドに設ける方法が最も有用である。インクジェットヘッドにおいて、圧電体は、電極間に挟まれキャパシタ構造をとる。代表的な圧電体は、ペロブスカイト型酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)(Pb(Zr1−xTi)O)があげられる。
ところで、インクジェットヘッドが機械的な信頼性を維持するためには、リーク電流を可能な限り抑えることが必要である。リーク電流を増大させる主な原因の一つとしては、キャパシタ構造の側面に付着する大気中の水分が挙げられる。大気中の水分がキャパシタ構造の側面に付着すると、キャパシタの側面を伝って両端の電極間にリーク電流が生じ、ついには絶縁破壊まで発展することがあるという問題がある。
リーク電流を抑えるために様々な手段が開発されているが、たとえば、特開2001−138511号公報には、キャパシタ構造に直接接触しない薄膜によって、蓋状の覆いを形成し、その中に乾燥流体または不活性ガスを封入して、大気と圧電体が接触しないようにした、インクジェット式記録ヘッドが提案されている。しかしながら、特開2001−138511号公報に記載のインクジェット式記録ヘッドは、その解決方法および製造方法において、未だ問題がある。同公報の方法では、レジスト膜の除去が、ウェットプロセスであるため、大気との接触が避けがたい。さらに、同公報には、キャパシタ構造を覆う蓋状の覆いに孔を開け、該孔を利用してエッチングをおこない、その後また、該孔を接着剤で埋めるという記載がある。しかし、この工程は位置精度が要求され、必ずしも容易な製造方法とはいえない。
特開2001−138511号公報
本発明の目的は、キャパシタ構造の劣化を防止することのできる液体噴射ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
本発明にかかる液体噴射ヘッドは、
基板と、
前記基板に設けられた圧力発生室と、
前記基板の上方に設けられた弾性板と、
前記弾性板の上方に設けられたキャパシタ構造部であって、下部電極層と、圧電体層と、上部電極層とを有するキャパシタ構造部と、
前記キャパシタ構造部の少なくとも側面に設けられた保護層と、
前記キャパシタ構造部の上方に設けられた多孔質層と、
前記多孔質層の上に設けられた封止層と、
を含み、
前記キャパシタ構造部と前記多孔質層との間に空洞部が形成されている。
このような構成によれば、封止された空洞内にキャパシタ構造部を形成するため、劣化を抑制することができる。
本発明において、特定のA部材(以下、「A部材」という。)の上方に設けられた特定のB部材(以下、「B部材」という。)というとき、A部材の上に直接B部材が設けられた場合と、A部材の上に他の部材を介してB部材が設けられた場合とを含む意味である。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記保護層は、前記キャパシタ構造部の上面に開口部を有することができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記保護層は、前記キャパシタ構造部の上面および側面に形成されていることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記保護層の膜厚は、前記封止層の膜厚より小さいことができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記保護層の膜厚は、0.1μm以下であることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記空洞部は、大気圧より小さい圧力であることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記基板は、その上部に絶縁体層を有することができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記多孔質層は、酸化物、窒化物および有機物からなる群から選択される物質からなることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
前記酸化物は、酸化アルミニウムであることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
1つの前記キャパシタ構造部は、1つの前記空洞内に設けられることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドにおいて、
複数の前記キャパシタ構造部は、1つの前記空洞内に設けられることができる。
本発明にかかる液体噴射ヘッドの製造方法は、
(a)基板の上方に、弾性板、下部電極層、圧電体層および上部電極層を順次形成する工程と、
(b)前記圧電体層および前記上部電極層をパターニングすることにより、キャパシタ構造部を形成する工程と、
(c)前記キャパシタ構造部を被覆する保護層を形成する工程と、
(d)前記キャパシタ構造部および前記保護層を被覆するレジスト層を形成する工程と、
(e)前記レジスト層を被覆する多孔質層を形成する工程と、
(f)前記多孔質層の孔を通じてガスを供給し、前記レジスト層をアッシング法により除去する工程と、
(g)前記多孔質層を被覆する封止層を形成する工程と、
(h)前記基板に、圧力発生室を形成する工程と、
を含む。
本発明にかかる液体噴射ヘッドの製造方法において、
前記工程(c)と(d)との間に、
前記保護層をパターニングすることによって、前記キャパシタ構造部の上面に形成された前記保護層の一部を除去することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1.液体噴射ヘッド
図1は、本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000を模式的に示す断面図である。図12は、液体噴射ヘッド1000の要部を拡大して模式的に示す断面図である。
本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000は、基板10と、基板10に設けられた圧力発生室16と、基板10の上方に設けられた弾性板20と、弾性板20の上方に設けられたキャパシタ構造部60であって、下部電極層30と、圧電体層40と、上部電極層50とを有するキャパシタ構造部60と、キャパシタ構造部60の上面および側面に形成された保護層62と、弾性板20の上方にキャパシタ構造部60と接することなく設けられた多孔質層80と、多孔質層80の上に設けられた封止層90と、を有し、キャパシタ構造部60と多孔質層80との間に空洞部72が形成されているものである。また、図12に示すように、キャパシタ構造部60とその下方の可動部とからなる部分をアクチュエータ部100とする。
基板10は、本実施形態の液体噴射ヘッド1000の支持体となる機能を有する。基板10は、その一部に圧力発生室16が設けられる。基板10は、その下方にノズルプレート18が設けられる。基板10の材質は、導電体、半導体または絶縁体を用いることができる。これらのうち、基板10の材質は、圧力発生室16を形成するための工程に適するように、異方性エッチングが可能な材質がより望ましい。基板10は、たとえばシリコン層12および酸化物層14を有する。酸化物層14は、シリコン層12の上部に酸化処理を施すことによって設けられた酸化シリコンであってもよいし、シリコン層12の上面に公知の方法によって新たに設けられた酸化シリコンその他の酸化物であってもよい。また酸化物層14は、基板10の下側からの、エッチングのストップ層としての機能を有することができる。また、酸化物層14は、弾性板20の強度を高める機能を有してもよい。基板10には、たとえば、酸化物層14として酸化シリコンが厚み1.0μmで形成されているシリコン基板を用いることができる。
圧力発生室16は、図12に示すように、基板10にキャパシタ構造部60に対応して、その下方に形成される。圧力発生室16の下部壁は、図1および図12に示すように、ノズルプレート18である。圧力発生室16は、液体噴射ヘッド1000が駆動する際、液体が満たされる。圧力発生室16に満たされた液体は、アクチュエータ部100の動作により加圧される。圧力発生室16は、前記圧力により、ノズルプレート18の開口部18aを通じて、前記液体を吐出させる機能を有する。
ノズルプレート18は、基板10の下方に設けられる。ノズルプレート18は、圧力発生室16の下壁となる機能を有する。ノズルプレート18は、圧力発生室16に対応して液体を吐出する開口部18aを有する。ノズルプレート18の材質は、限定されず、ステンレス鋼などを好適に用いることができる。
弾性板20は、基板10の上方に設けられる。前述のように基板10の表面に酸化物層14などがある場合は、弾性板20は、その上に設けられる。弾性板20は、キャパシタ構造部60と接して、アクチュエータ部100(図11参照)を構成する。弾性板20は、アクチュエータ部100に、たわみ振動をおこなうための弾性を付与する機能を有する。また、弾性板20は、キャパシタ構造部60の動作によって変形し、圧力発生室16の体積を変化させる機能を有する。すなわち、液体が充填された圧力発生室16の体積が小さくなれば、圧力発生室16内部の圧力が大きくなり、下方のノズルプレート18の開口部18aより液体が噴射される。弾性板20の材質は、特に限定されないが、機械的強度が高い物質を用いることが望ましい。弾性板20の厚みは、用いる材質の弾性率、その他の要因(たとえば酸化物層14の性質)にしたがって、厚みを最適に選んで形成する。弾性板20の材質としては、たとえば、酸化ジルコニウム、窒化シリコン、酸化シリコンまたは、酸化アルミニウムなどが好適である。基板10の上面に酸化物層14を設けている場合、弾性板20の材質は、酸化物層14の材質と同じ材質でも、異なる材質でもよい。たとえば、弾性板20は、材質を酸化ジルコニウムとし、スパッタ法により、たとえば0.5μmの厚みに形成することができる。
キャパシタ構造部60は、下部電極層30と、圧電体層40と、上部電極層50とをこの順に積層して構成される。
下部電極層30は、弾性板20の上に接して形成される。下部電極層30の厚みは、少なくとも弾性板20に圧電体層40の変形が伝達できる範囲であれば任意である。下部電極層30の厚みは、たとえば0.2μm〜0.8μmとすることができる。下部電極層30は、上部電極層50と対になり、圧電体層40を挟みキャパシタ構造部60の一方の電極としての機能を有する。下部電極層30の材質は、この機能を満足する導電性を有する物質である限り、特に限定されない。下部電極層30の材質は、ニッケル、イリジウム、白金などの各種の金属、それらの導電性酸化物(たとえば酸化イリジウムなど)、ストロンチウムとルテニウムの複合酸化物など、を用いることができる。また、下部電極層30は、前記例示した材料の単層でもよいし、複数の材料を積層した構造であってもよい。たとえば、下部電極層30は、材質を白金とし、スパッタ法により、たとえば500nmの厚みに形成することができる。なお、図1および図12において、下部電極層30は、複数のキャパシタ構造部60間において連続的に形成されているが、これにかえて、圧電体層40や上部電極層50の形状と同様に断線していてもよい。
圧電体層40は、下部電極層30の上に接して形成される。圧電体層40の厚みは、機械的な信頼性を維持するために、たとえば0.5μm〜1.5μmとすることができる。圧電体層40は、下部電極層30および、上部電極層50によって電界が印加されると横方向に伸縮変形し、これによりアクチュエータ部100を駆動する機能を有する。圧電体層40は、圧電性を有する材料を用いることができる。圧電体層40の材質は、好ましくは、鉛、ジルコニウム、チタンを構成元素として含む酸化物とすることができる。すなわち、チタン酸ジルコン酸鉛(以下、PZTという)は、圧電性能が良好なため、圧電体層40の材質として好適である。たとえば、圧電体層40は、PZTを用い、たとえば1.0μmの厚みに形成することができる。
上部電極層50は、圧電体層40の上に接して形成される。上部電極層50の厚みは、アクチュエータ部100の動作に悪影響を与えない範囲であれば限定されない。上部電極層50の厚みは、たとえば0.2μm〜0.8μmとすることができる。上部電極層50は、下部電極層30と対になり、キャパシタ構造の一方の電極としての機能を有する。上部電極層50の材質は、前記機能を満足する導電性を有する物質である限り、特に限定されない。上部電極層50の材質は、ニッケル、イリジウム、金、白金などの各種の金属、それらの導電性酸化物(たとえば酸化イリジウムなど)、ストロンチウムとルテニウムの複合酸化物など、を用いることができる。また、上部電極層50は、例示した材料の単層でもよいし、複数の材料を積層した構造であってもよい。たとえば、上部電極層50は、材質を白金とし、スパッタ法により、0.5μmの厚みに形成することができる。
保護層62は、図1および図12に示すように、キャパシタ構造部60の上面および側面を覆うように形成されている。なお、保護層62は、図1に示すような形状に限定されるわけではなく、少なくともキャパシタ構造部60の側面を覆っていればよい。保護層62の材質は、酸化物、窒化物および有機物のいずれでもよく、たとえば酸化アルミニウム、酸化シリコン、窒化シリコン等であることができる。保護層62の厚みは、アクチュエータ部100の動作に悪影響を与えない程度に薄いことが好ましく、たとえば後述する封止層90や多孔質層80より薄く、0.1μm以下であることがより好ましい。
このような保護層62が設けられることによって、アクチュエータ部100の動作に悪影響を与えずに、キャパシタ構造部60の側面に水滴等が付着することによって、電界印加時にキャパシタ構造部60がショートするのを防止することができる。
また保護層62がキャパシタ構造部60の側面および上面の全面を覆う形状を有することによって、より確実にキャパシタ構造部60を保護することができる。
多孔質層80は、図1および図12に示すように、キャパシタ構造部60の上方に設けられる。多孔質層80の内側には、空洞部72が形成されている。多孔質層80は、その内側に空洞部72を有し、さらに保護層62およびキャパシタ構造部60がその内側に設けられる。多孔質層80が内包する領域に含まれるキャパシタ構造部60は、図12に示すように1個であってもよいし、複数個であってもよい。多孔質層80は、微細な貫通孔を有し、その孔を通じた気体の移動が可能である。また、多孔質層80は、機械的強度を有し、単独でその形状が保持されるものが望ましい。多孔質層80の厚みは、特に限定されないが、0.2μm〜2μmが適当である。多孔質層80の材質は、酸化物、窒化物および有機物のいずれでもよい。好ましくは多孔質層80の材質は、たとえば酸化アルミニウムが好適である。たとえば、多孔質層80は、材質を酸化アルミニウムとした場合には、1.2μmの厚みに形成することができる。
封止層90は、図1および図12に示すように、多孔質層80の上に、形成される。封止層90は、多孔質層80の貫通孔を封止して、その内側の空洞部72を気密に保つ機能と、多孔質層80の機械的強度を補強する機能を有する。本実施形態では、大気圧よりも低い圧力下で封止層を設けるため、空洞部72は、液体噴射ヘッド1000が大気中に置かれた場合、負圧状態となる。封止層90の厚みは、該機能を有せば特に限定されないが、0.1μm〜1.5μmが好適である。封止層90の材質は、気密性を有する緻密な物質であればよく、たとえば、窒化シリコン、酸化シリコンまたは、酸化アルミニウムなどが好適である。いずれの材料を用いた場合も、その成膜条件は、結果として封止層90が気密性を有する程度に緻密なものとなるように設定する。たとえば、封止層90は、窒化シリコンを用い、厚みを1.0μmとすることができる。
本実施形態の液体噴射ヘッド1000は、上記構成をとることにより、液体噴射ヘッド1000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の圧電体層40の劣化を抑制できる。すなわち、キャパシタ構造部60は、その全体が、多孔質層80および封止層90によって密封された空洞部72内に設けられ、大気との接触がないため、圧電体層40の劣化が抑制される。本実施形態では、そのうえ、空洞部72は減圧状態であるから、圧電体層40に対して影響を与える物質が少ないため、液体噴射ヘッド1000の劣化の抑制効果が高い。
また本実施形態の液体噴射ヘッド1000は、空洞部72の下に位置し、かつキャパシタ構造部60に密着した保護層62が設けられていることによって、上述した効果とともに、キャパシタ構造部60が大気等と接触するのをより確実に防止することができる。さらに保護層62は、上述したように薄く形成されているため、アクチュエータ部100の動作に悪影響を及ぼすこともない。
2.液体噴射ヘッドの製造方法
図2ないし図11は、本発明の実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造方法を模式的に示す断面図である。図示した構造は、液体噴射ヘッド1000の要部である圧電動作によって変形する部分、すなわち、圧電アクチュエータ部100(図11、図12参照)を中心として描いてある。ここでは説明の便宜のために、単純な例を示すのであり、本実施形態の構造は、ここで示す構造に限定されるものではない。
(1)基板10の上方に弾性板20、下部電極層30a、圧電体層40aおよび上部電極層50aを順次形成する。
図2に示すように、まず、基板10を準備し、弾性板20を形成する。基板10は、シリコン基板を用いることができる。基板10は、シリコン層12の上部に酸化物層14を設ける場合は、熱酸化処理などによって設けることができる。あるいは、基板10の上部に酸化物層14を別途設ける場合は、蒸着、スパッタ等の公知の方法によることができる。また図2に示すように、弾性板20が形成される。弾性板20は、スパッタ法、真空蒸着、Chemical Vapor Deposition法(CVD法)などの公知の方法で形成することができる。
次に、図3に示すように、前述の弾性板20の上に、下部電極層30a、圧電体層40a、上部電極層50aを、順次形成する。したがって下部電極層30aと、上部電極層50aと、の間に圧電体層40aが、形成されるため、該構造はキャパシタ型となる。このような構造となる部分を、キャパシタ構造部60aとする。
下部電極層30aの形成は、スパッタ法、真空蒸着、CVD法などの公知の方法でおこなうことができる。圧電体層40aの形成は、たとえば、ゾル−ゲル法、有機金属熱塗布分解法(MOD法)、スパッタ法など、材料に応じて、公知の方法を用いて作成することができる。本実施形態では、ゾル−ゲル法を用いて形成する。上部電極層50aの形成は、スパッタ法、真空蒸着、CVD法などの公知の方法でおこなうことができる。
(2)次に、図4に示すように、圧電体層40aおよび上部電極層50aをパターニングすることにより、キャパシタ構造部60を形成する。パターニングは、公知のレジストおよびエッチングを用いた、フォトリソグラフィ技術によっておこなうことができる。
(3)次に、図5に示すように、キャパシタ構造部60の上面および側面に保護層62を形成する。保護層62の成膜方法としては、公知のスパッタ法、CVD法などを用いることができる。なお、保護層62は、成膜後に、必要に応じてパターニングしてもよい(図示せず)。パターニングは、たとえば、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によっておこなうことができる。
(4)次に、図7に示すように、キャパシタ構造部60および保護層62を被覆するレジスト層70を形成する。
まず、図6に示すように、キャパシタ構造部60および保護層62を覆うように、レジスト層70aを設ける。レジスト層70aは、次に説明する多孔質層80の形状を付与するために設ける。レジスト層70aは、少なくともキャパシタ構造部60の上部電極層50および圧電体層40の上方に設けられることが必要である。レジスト層70aの材質は、一般の有機系レジスト材料を用いることができる。
次に、公知のフォトリソグラフィ技術により、図7のようにパターニングし、レジスト層70を形成する。図6においては、パターニングされたレジスト層70は1つのキャパシタ構造部60を埋設するように描いているが、パターニングされたレジスト層70の1つに対して、複数のキャパシタ構造部60を埋設することも可能である。
(5)次に、図8に示すように、レジスト層70を被覆する多孔質層80を形成する。
多孔質層80は、レジスト層70の上面および側面に沿って形成される。多孔質層80の形成方法は、多孔質層80の材質に酸化アルミニウムを選んだ場合には、CVD法、スパッタ法などを用いることができる。CVD法の場合は、トリメチルアルミニウムを原料とし、原料の吹きつけと、オゾンを導入することにより、400℃以下で熱酸化をおこなうという一連の操作を繰り返しおこなうことで好適な層を形成することができる。多孔質層80は、選ばれる材質により、形成条件を変えてもよい。たとえば、酸化アルミニウムを材質として選び、CVD法にて、熱酸化の温度を200℃として形成する。
(6)次に、レジスト層70を除去する。図8は、レジスト層70が除去された結果を示す。具体的にレジスト層70の除去は、多孔質層70の孔を通じてガスを導入し、アッシングすることにより行われる。アッシングは、たとえば、酸素プラズマによるアッシング、すなわち燃焼によりおこなうことができる。レジスト層70の除去は、多孔質層80を形成した後、引き続き、チャンバー内に酸素ガスを導入し、酸素プラズマを発生させておこなうことができる。このとき、酸素プラズマは、多孔質層80の貫通孔を通り抜け、内部のレジスト層70の材料と反応する。その結果生じた燃焼ガスは多孔質層80の貫通孔を通り抜けて、外部に除去される。このような機構によって、多孔質層80の形状を保ったまま、内部のレジスト層70は、除去される。また、酸素を用いる以外にも、レジスト層70をアッシングすることのできるガスであれば、これを用いて本アッシング工程をおこなうことが可能である。本アッシング工程を経て、多孔質層80の内側に空洞部72が形成される。
(7)次に、図10に示すように、多孔質層80を被覆する封止層90を形成する。多孔質層80の上に封止層90が形成される。封止層90の形成方法は、公知のスパッタ法、CVD法などを用いることができる。
(8)次に、基板10に、圧力発生室16を形成する。図12に示すように、基板10に圧力発生室16が形成される。圧力発生室16は、基板10の下面から、公知の異方性エッチング技術を用いて凹状の孔を形成した後、その下にノズルプレート18を接合して、形成することができる。ノズルプレート18は、開口部18aを有するステンレス板などを用いることができる。
以上の工程により、液体噴射ヘッド1000を製造することができる。
本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造方法によれば、液体噴射ヘッド1000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の劣化を避けることができる。すなわち、本実施形態の製造方法によれば、キャパシタ構造部60を覆う構造を真空装置内で一貫して形成することができるため、その工程においても、大気とキャパシタ構造部60とが接触しない。したがって、本実施形態の製造方法は、キャパシタ構造部60の圧電体層40への水分子の影響が無く、液体噴射ヘッドの性能劣化を抑えることができる。さらに、本実施形態の製造方法によれば、真空装置内で空洞部72が形成されるため、空洞部72は、他の特別な工程を経なくても減圧状態にすることができる。
3.変形例
次に変形例にかかる液体噴射ヘッドについて説明する。
3.1.第1の変形例
図13は、第1の変形例にかかる液体噴射ヘッド2000を模式的に示す断面図であり、図1に対応する。液体噴射ヘッド2000は、保護層162が上部電極層50の上面において開口部164を有する点で、本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000と異なる。開口部164は、上部電極層50の上面のみに、可能な限り広範囲で形成されることが好ましい。このような開口部164を有することによって、保護層162がキャパシタ構造部60と接する面積を小さくすることができ、アクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
開口部164は、保護層162を成膜した後にパターニングすることによって得ることができる。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
第1の変形例にかかる液体噴射ヘッド2000の他の構成および製造方法については、上述した本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000の構成および製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.2.第2の変形例
図14は、第2の変形例にかかる液体噴射ヘッド3000を模式的に示す断面図であり、図1に対応する。液体噴射ヘッド3000は、保護層262が上部電極層50の上面において開口部264を有する点、および保護層262が多孔質層80と接していない点で、本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000と異なる。
開口部264は、上部電極層50の上面のみに、可能な限り広範囲で形成されることが好ましい。このような開口部264を有することによって、保護層262がキャパシタ構造部60と接する面積を小さくすることができ、アクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
また保護層262は、多孔質層80および封止層90と接していない。即ち保護層262は、空洞部72に完全に覆われている。保護層262は、多孔質層80および封止層90と接していないことにより、これらの層80、90によって動きの制約を受けない。従って、保護層262がアクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
液体噴射ヘッド3000の製造工程では、保護層262を成膜した後にパターニングすることによって、開口部264を得ることができる。同時にキャパシタ構造部60の側方をパターニングして、図14に示すような保護層262を得ることができる。キャパシタ構造部60の側方をパターニングと、開口部264を形成するためのパターニングは、同一工程であってもよいし、異なる工程であってもよい。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
第2の変形例にかかる液体噴射ヘッド3000の他の構成および製造方法については、上述した本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000の構成および製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.3.第3の変形例
図15は、第3の変形例にかかる液体噴射ヘッド4000を模式的に示す断面図であり、図1に対応する。液体噴射ヘッド4000は、複数の(図示の例では4つ)のキャパシタ構造部60が、1つの空洞部372内に設けられている点で、本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000と異なる。
空洞部372は、保護層62と多孔質層380との間に設けられており、隣り合う複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。多孔質層380および封止層390は、複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。
液体噴射ヘッド4000の製造工程では、レジスト層70を形成する工程が、上述した液体噴射ヘッド1000の製造工程と異なる。
具体的な相違点は、本実施形態の2.液体噴射ヘッドの製造方法で述べた(4)レジスト層70を形成する工程にある。本実施形態では、キャパシタ構造部60を複数覆うように、レジスト層70aを設け、公知のフォトリソグラフィ技術により、パターニングし、レジスト層70を形成する。このとき、パターニングされたレジスト層70の1つに対して、複数のキャパシタ構造部60が埋設される。
液体噴射ヘッド4000は、上記構成をとることにより、液体噴射ヘッド4000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の圧電体層40の劣化を抑制できる。すなわち、キャパシタ構造部60は、その複数のもののすべてが、多孔質層380および封止層390によって密封された空洞部372内に設けられ、大気との接触がないため、圧電体層40の劣化が抑制される。また、空洞部372は減圧状態であるから、圧電体層40に対して影響を与える物質が少ないため、液体噴射ヘッド1000の劣化の抑制効果が高い。
第3の変形例にかかる製造方法によれば、液体噴射ヘッド4000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の劣化を避けることができる。すなわち、キャパシタ構造部60の複数を覆う構造を真空装置内で一貫して形成するため、その工程においても、大気とキャパシタ構造部60とが接触しない。したがって、キャパシタ構造部60の圧電体層40への水分子の影響が無く、液体噴射ヘッドの性能劣化を抑えることができる。さらに、真空装置内で空洞部372が形成されるため、空洞部372は、他の特別な工程を経なくても減圧状態にすることができる。
第3の変形例にかかる液体噴射ヘッド4000の他の構成および製造方法については、上述した本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000の構成および製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.4.第4の変形例
図16は、第4の変形例にかかる液体噴射ヘッド5000を模式的に示す断面図であり、図1に対応する。液体噴射ヘッド5000は、複数の(図示の例では4つ)のキャパシタ構造部60が、1つの空洞部472内に設けられている点、および保護層462が上部電極層50の上面において開口部464を有する点で、本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000と異なる。
開口部464は、上部電極層50の上面のみに、可能な限り広範囲で形成されることが好ましい。このような開口部464を有することによって、保護層462がキャパシタ構造部60と接する面積を小さくすることができ、アクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
開口部464は、保護層462を成膜した後にパターニングすることによって得ることができる。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
空洞部472は、保護層462と多孔質層480との間に設けられており、隣り合う複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。多孔質層480および封止層490は、複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。
液体噴射ヘッド5000の製造工程では、レジスト層70を形成する工程および保護層462を形成する工程が、上述した液体噴射ヘッド1000の製造工程と異なる。
具体的な相違点は、本実施形態の2.液体噴射ヘッドの製造方法で述べた(3)保護層462を形成する工程および(4)レジスト層70を形成する工程にある。
保護層462を形成する工程において、開口部464は、保護層462を成膜した後にパターニングすることによって得ることができる。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
また、レジスト層70を形成する工程では、キャパシタ構造部60を複数覆うように、レジスト層70aを設け、公知のフォトリソグラフィ技術により、パターニングし、レジスト層70を形成する。このとき、パターニングされたレジスト層70の1つに対して、複数のキャパシタ構造部60が埋設される。
液体噴射ヘッド5000は、上記構成をとることにより、液体噴射ヘッド5000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の圧電体層40の劣化を抑制できる。すなわち、キャパシタ構造部60は、その複数のもののすべてが、多孔質層480および封止層490によって密封された空洞部472内に設けられ、大気との接触がないため、圧電体層40の劣化が抑制される。さらに、空洞部472は減圧状態であるから、圧電体層40に対して影響を与える物質が少ないため、液体噴射ヘッド5000の劣化の抑制効果が高い。
第4の変形例にかかる製造方法によれば、液体噴射ヘッド5000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の劣化を避けることができる。すなわち、キャパシタ構造部60の複数を覆う構造を真空装置内で一貫して形成するため、その工程においても、大気とキャパシタ構造部60とが接触しない。したがって、本実施形態の製造方法は、キャパシタ構造部60の圧電体層40への水分子の影響が無く、液体噴射ヘッドの性能劣化を抑えることができる。さらに、本実施形態の製造方法によれば、真空装置内で空洞部472が形成されるため、空洞部472は、他の特別な工程を経なくても減圧状態にすることができる。
第4の変形例にかかる液体噴射ヘッド5000の他の構成および製造方法については、上述した本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000の構成および製造方法と同様であるので説明を省略する。
3.5.第5の変形例
図17は、第5の変形例にかかる液体噴射ヘッド6000を模式的に示す断面図であり、図1に対応する。液体噴射ヘッド5000は、複数の(図示の例では4つ)のキャパシタ構造部60が、1つの空洞部572内に設けられている点、保護層562が上部電極層50の上面において開口部564を有する点、および保護層562が隣り合うキャパシタ構造部60の間で切断されている点で、本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000と異なる。
開口部564は、上部電極層50の上面のみに、可能な限り広範囲で形成されることが好ましい。このような開口部564を有することによって、保護層562がキャパシタ構造部60と接する面積を小さくすることができ、アクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
開口部564は、保護層562を成膜した後にパターニングすることによって得ることができる。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
また保護層562は、多孔質層580および封止層590と接しておらず、かつ隣り合うキャパシタ構造部60の間で切断されている。即ち保護層562は、空洞部572に完全に覆われている。保護層562は、多孔質層580および封止層590と接していないことにより、これらの層580、590によって動きの制約を受けない。従って、保護層562がアクチュエータ部100の動作に与える影響をさらに低減することができる。
空洞部572は、保護層562と多孔質層580との間に設けられており、隣り合う複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。多孔質層580および封止層590は、複数のキャパシタ構造部60を覆う形状を有する。
液体噴射ヘッド6000の製造工程では、レジスト層70を形成する工程および保護層562を形成する工程が、上述した液体噴射ヘッド1000の製造工程と異なる。
具体的な相違点は、本実施形態の2.液体噴射ヘッドの製造方法で述べた(3)保護層562を形成する工程および(4)レジスト層70を形成する工程にある。
液体噴射ヘッド6000の製造工程では、保護層562を成膜した後にパターニングすることによって、開口部564を得ることができる。同時にキャパシタ構造部60の側方をパターニングして、図17に示すような保護層562を得ることができる。キャパシタ構造部60の側方をパターニングと、開口部564を形成するためのパターニングは、同一工程であってもよいし、異なる工程であってもよい。パターニングは、上述した公知のフォトリソグラフィ技術によって行うことができる。
また、レジスト層70を形成する工程では、キャパシタ構造部60を複数覆うように、レジスト層70aを設け、公知のフォトリソグラフィ技術により、パターニングし、レジスト層70を形成する。このとき、パターニングされたレジスト層70の1つに対して、複数のキャパシタ構造部60が埋設される。
液体噴射ヘッド6000は、上記構成をとることにより、液体噴射ヘッド6000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の圧電体層40の劣化を抑制できる。すなわち、キャパシタ構造部60は、その複数のもののすべてが、多孔質層580および封止層590によって密封された空洞部572内に設けられ、大気との接触がないため、圧電体層40の劣化が抑制される。さらに、空洞部572は減圧状態であるから、圧電体層40に対して影響を与える物質が少ないため、液体噴射ヘッド6000の劣化の抑制効果が高い。
第5の変形例にかかる製造方法によれば、液体噴射ヘッド6000の劣化の要因であるキャパシタ構造部60の劣化を避けることができる。すなわち、キャパシタ構造部60の複数を覆う構造を真空装置内で一貫して形成するため、その工程においても、大気とキャパシタ構造部60とが接触しない。したがって、本実施形態の製造方法は、キャパシタ構造部60の圧電体層40への水分子の影響が無く、液体噴射ヘッドの性能劣化を抑えることができる。さらに、本実施形態の製造方法によれば、真空装置内で空洞部572が形成されるため、空洞部572は、他の特別な工程を経なくても減圧状態にすることができる。
第5の変形例にかかる液体噴射ヘッド6000の他の構成および製造方法については、上述した本実施の形態にかかる液体噴射ヘッド1000の構成および製造方法と同様であるので説明を省略する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態にかかる液体噴射ヘッド1000の要部を模式的に示す断面図。 第1の変形例にかかる液体噴射ヘッド2000の要部を模式的に示す断面図。 第2の変形例にかかる液体噴射ヘッド3000の要部を模式的に示す断面図。 第3の変形例にかかる液体噴射ヘッド4000の要部を模式的に示す断面図。 第4の変形例にかかる液体噴射ヘッド5000の要部を模式的に示す断面図。 第5の変形例にかかる液体噴射ヘッド6000の要部を模式的に示す断面図。
符号の説明
10 基板、12 シリコン層、14 酸化物層、16 圧力発生室、18 ノズルプレート、18a 開口部、20 弾性板、30a 下部電極層、30 下部電極層、40a 圧電体層、40 圧電体層、50a 上部電極層、50 上部電極層、60a キャパシタ構造部、60 キャパシタ構造部、62 保護層、70a レジスト層、70 レジスト層、72 空洞部、80 多孔質層、90 封止層、100 アクチュエータ部、1000 液体噴射ヘッド、2000 液体噴射ヘッド、3000 液体噴射ヘッド、4000 液体噴射ヘッド、5000 液体噴射ヘッド、6000 液体噴射ヘッド

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられた圧力発生室と、
    前記基板の上方に設けられた弾性板と、
    前記弾性板の上方に設けられたキャパシタ構造部であって、下部電極層と、圧電体層と、上部電極層とを有するキャパシタ構造部と、
    前記キャパシタ構造部の少なくとも側面に設けられた保護層と、
    前記キャパシタ構造部の上方に設けられた多孔質層と、
    前記多孔質層の上に設けられた封止層と、
    を含み、
    前記キャパシタ構造部と前記多孔質層との間に空洞部が形成されている、液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1において、
    前記保護層は、前記キャパシタ構造部の上面に開口部を有する、液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1において、
    前記保護層は、前記キャパシタ構造部の上面および側面に形成されている、液体噴射ヘッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記保護層の膜厚は、前記封止層の膜厚より小さい、液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記保護層の膜厚は、0.1μm以下である、液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記空洞部は、大気圧より小さい圧力である、液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記基板は、その上部に絶縁体層を有する、液体噴射ヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記多孔質層は、酸化物、窒化物および有機物からなる群から選択される物質からなる、液体噴射ヘッド。
  9. 請求項8において、
    前記酸化物は、酸化アルミニウムである、液体噴射ヘッド。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    1つの前記キャパシタ構造部は、1つの前記空洞内に設けられる、液体噴射ヘッド。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    複数の前記キャパシタ構造部は、1つの前記空洞内に設けられる、液体噴射ヘッド。
  12. (a)基板の上方に、弾性板、下部電極層、圧電体層および上部電極層を順次形成する工程と、
    (b)前記圧電体層および前記上部電極層をパターニングすることにより、キャパシタ構造部を形成する工程と、
    (c)前記キャパシタ構造部を被覆する保護層を形成する工程と、
    (d)前記キャパシタ構造部および前記保護層を被覆するレジスト層を形成する工程と、
    (e)前記レジスト層を被覆する多孔質層を形成する工程と、
    (f)前記多孔質層の孔を通じてガスを供給し、前記レジスト層をアッシング法により除去する工程と、
    (g)前記多孔質層を被覆する封止層を形成する工程と、
    (h)前記基板に、圧力発生室を形成する工程と、
    を含む、液体噴射ヘッドの製造方法。
  13. 請求項12において、
    前記工程(c)と(d)との間に、
    前記保護層をパターニングすることによって、前記キャパシタ構造部の上面に形成された前記保護層の一部を除去する、液体噴射ヘッドの製造方法。
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