JP2008125003A - 遅延補正システム。 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部バスで接続された二つの制御装置のそれぞれに入力される信号間の遅延を補正する遅延補正システム及び遅延補正方法を提供すること。
【解決手段】第一制御装置1に入力される第一信号D1と第一制御装置1に外部バス6を介して接続される第二制御装置2に入力される第二信号D2との間で生じる遅延を補正する遅延補正システム100は、所定クロック数毎に第一信号D1及び第二信号D2の両信号の値を記憶領域DD1、DD2に記憶する記憶手段12と、記憶手段12が第一クロックタイミングTで記憶した第一信号D1の値と該第一クロックタイミングT後に記憶手段12が記憶した第二信号D2の値とを対応させる遅延補正手段13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号間の遅延を補正する遅延補正システム及び遅延補正方法に関し、特に、外部バスを介して接続される二つの制御装置のそれぞれに入力される信号間の遅延を補正する遅延補正システム及び遅延補正方法に関する。
従来、TTC標準H.221のフレーム構成を有するデータの通信制御回路において二チャンネル間におけるデータ遅延の補正処理を行う遅延補正回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この遅延補正回路は、第一及び第二チャンネルにおける各データからマルチフレーム番号を抽出してこれら抽出したマルチフレーム番号間の差分を算出し、差分が存在すると判定した時点から、先行するチャンネルのデータを記憶しておき、その後、後続のチャンネルのマルチフレーム番号が先行するチャンネルのマルチフレーム番号に達したことを検出した時点で、記憶しておいた先行するチャンネルのデータを読み出し、二つのチャンネルに入力されたデータを対応付けて出力する。
この遅延補正回路は、全ての処理をハードウェアにより実現するため、ソフトウェアに
より遅延補正を行う場合に比べ、高速な遅延補正を行うことができる。
特開平5−235888号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遅延補正回路は、TTC標準H.221のフレーム構成を有するデータの通信制御を行うためのものであり、外部バスで接続された二つの電子制御装置のそれぞれに入力される信号間の遅延を補正する場合には適用することができない。
上述の点に鑑み、本発明は、外部バスで接続された二つの制御装置のそれぞれに入力される信号間の遅延を補正する遅延補正システム及び遅延補正方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第一の発明に係る遅延補正システムは、第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正システムであって、所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に前記記憶手段が記憶した第二信号の値とを対応させる遅延補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、第二の発明に係る遅延補正システムは、第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正システムであって、所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶手段と、前記記憶手段が前記第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に前記記憶手段が記憶した前記第二信号の連続する複数の値に基づいて導出される値とを対応させる遅延補正手段とを備えることを特徴とする。
また、第三の発明に係る遅延補正方法は、第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正方法であって、所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにおいて第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に記憶した前記第二信号の値とを対応させる遅延補正ステップと、を備えることを特徴とする。
また、第四の発明に係る遅延補正方法は、第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正方法であって、所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにおいて第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に記憶した前記第二信号の連続する複数の値に基づいて導出される値とを対応させる遅延補正ステップと、を備えることを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、外部バスで接続された二つのCPUのそれぞれに入力される信号間の遅延を補正する遅延補正システム及び遅延補正方法を提供することができる。
以下、複数の図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る遅延補正システムの構成例を示す図である。遅延補正システム100は、メインCPU(Central Processing Unit)1、拡張IO(Input/Output)ボード2、A/D(Analog/Digital)コンバータ3、4、及び、RAM(Random Access Memory)5を有し、メインCPU1及び拡張IOボード2、並びに、メインCPU1及びRAM5がそれぞれ外部バス6で接続され、メインCPU1及びA/Dコンバータ3、並びに、拡張IOボード2及びA/Dコンバータ4がそれぞれ一対一でシリアル接続される。
メインCPU1は、入力ポート10、11、記憶手段12及び遅延補正手段13を有する制御装置であって、入力ポート10に入力されるデジタル信号(以下、「第一デジタル入力D1」という。)をラッチし、ラッチしたデータをRAM5に格納する。
また、メインCPU1は、A/Dコンバータ3を介して入力ポート11に入力されるデジタル信号(A/Dコンバータ3の入力ポート31に入力されたアナログ信号(以下、「第一アナログ入力A1」という。)をデジタル変換した信号)をラッチし、ラッチしたデータをRAM5に格納する。
拡張IOボード2は、入力ポート20、21を有する制御装置であって、入力ポート20に入力されるデジタル信号(以下、「第二デジタル入力D2」という。)をラッチし、外部バス6を介してラッチしたデータをメインCPU1に転送してRAM5に格納させる。
また、拡張IOボード2は、A/Dコンバータ4を介して入力ポート21に入力されるデジタル信号(A/Dコンバータ4の入力ポート41に入力されたアナログ信号(以下、「第二アナログ信号A2」という。)をデジタル変換した信号)をラッチし、外部バス6を介してラッチしたデータをメインCPU1に転送しRAM5に格納させる。
A/Dコンバータ3、4は、アナログ信号をデジタル信号に変換するための回路であり、例えば、0V乃至5Vの電圧を0乃至65535(16桁の2進数で表現できる10進数の最大値)の数値に変換する16ビットA/Dコンバータである。なお、A/Dコンバータ3、4は、それぞれ、メインCPU1、拡張IOボードに内蔵されていてもよい。
RAM5は、データを一時的に記憶するための揮発性記憶装置であり、例えば、キャパシタに電荷を蓄えることによりデータを記憶するDRAM(Dynamic RAM)等の半導体素子である。
外部バス6は、CPUと外部機器とを接続するための信号線であり、例えば、メインボード上のクロックジェネレータによって生成されるクロック周波数に基づいてCPUと複数のデバイスとの間のデータ転送を実現させる。
また、外部バス6は、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、PCI(Peripheral Component Interconnect)Express等のシリアルバスであってもよく、SCSI(Small Computer System Interface)、PCI等のパラレルバスであってもよい。本実施例における外部バス6は、例えば、クロック周波数32MHz、信号線幅16ビットのパラレルバスであるものとする。
次に、メインCPU1が有する各種手段について説明する。
記憶手段12は、メインCPU1が取り込んだデータをRAM5に記憶するための手段であり、例えば、メインCPU1の入力ポート10、11に入力されたデジタル信号をラッチし、ラッチしたデジタル信号のデータをRAM5に記憶したり、或いは、拡張IOボード2の入力ポート20、21に入力され、拡張IOボード2によりラッチされ、かつ、拡張IOボード2により外部バス6を介してメインCPU1に転送されたデータをRAM5に記憶したりする。
遅延補正手段13は、二つのデータ間にある遅延を補正するための手段であり、例えば、メインCPU1の入力ポート10を介してメインCPU1に直接的に入力される第一デジタル入力D1に対する、拡張IOボード2の入力ポート20を介してメインCPU1に間接的に入力される第二デジタル入力D2の遅延を補正する。なお、第二デジタル入力D2の遅延時間は、例えば、データが転送される経路の違い(経路の長短や経由する回路の違い等をいう。)によって生ずるものである。
遅延補正手段13は、例えば、第一デジタル入力D1に対する第二デジタル入力D2の遅延時間にバラツキがない場合(例えば、第二デジタル入力D2の値は、常に、第一デジタル入力D1に対し2クロック遅延してRAM5に格納される。)、その遅延時間(例えば、2クロック)を登録しておくことにより第二デジタル入力D2と2クロック前にRAM5に格納した第一デジタル入力D1とを対応付けて第二デジタル入力D2の遅延を補正する。
これにより、遅延補正システム100は、メインCPU1において所定の演算を実行させる場合、第一デジタル入力D1の値と第一デジタル入力D1に対する遅延のない第二デジタル入力D2の値とを用いて演算を実行させることができる。
また、遅延補正手段13は、第一デジタル入力D1に対する第二デジタル入力D2の遅延時間にバラツキがある場合にも(例えば、第二デジタル入力D2の値は、標準的には第一デジタル入力D1に対し2クロック遅延してRAM5に格納されるが(標準遅延時間)、1クロック遅延してRAM5に格納されたり(最小遅延時間)、3クロック遅延してRAM5に格納されたりする(最大遅延時間)場合がある。)、遅延補正を実行するようにしてもよい。
このような遅延時間のバラツキは、メインCPU1及び拡張IOボード2のそれぞれのラッチタイミングのズレ、メインCPU1の内部クロックに基づいた外部バス6へのアクセスタイミングのズレ、拡張IOボード2の内部クロックに基づいた外部バス6へのデータ転送タイミングのズレ、又は、それらの組み合わせにより生ずる。
図2は、第一デジタル入力D1に対する第二デジタル入力D2の遅延時間を説明するための図であり、上から順に、ジェネラルクロックの値(メインボードにあるクロックジェネレータが生成するクロック信号の値をいう。)、第一デジタル入力D1の値、メインCPU1による第一デジタル入力D1のラッチのタイミング、メインCPU1による第一デジタル入力D1の値のRAM5への格納タイミング、第二デジタル入力D2の値、拡張IOボード2による第二デジタル入力D2のラッチのタイミング、拡張IOボード2による第二デジタル入力D2の値の外部バス6への転送タイミング、及び、メインCPU1による第二デジタル入力D2の値のRAM5への格納タイミングを示す。なお、図中左から右に時間経過を示す。
図2が示すように、タイミングTにおいて拡張IOボード2がラッチした第二デジタル入力D2の値は、タイミングTにおいてメインCPU1がラッチした第一デジタル入力D1の値をメインCPU1がRAM5に格納した時点(タイミング(T+1))から、1クロック(最小遅延時間)乃至3クロック(最大遅延時間)遅れて、メインCPU1によりRAM5に格納される。
この場合、遅延補正手段13は、その標準遅延時間(例えば、2クロック)を登録しておくことにより、記憶手段12がタイミング(T+1)で第一デジタル入力D1の値をRAM5に格納してから、1クロック(最小遅延時間)後のタイミング(T+2)、2クロック(標準遅延時間)後のタイミング(T+3)、及び、3クロック(最大遅延時間)後のタイミング(T+4)のそれぞれのタイミングでRAM5に格納された連続する三つの第二デジタル入力D2の値を取得し、三つの値が全て等しい場合にその値を第二デジタル入力D2の代表値として、タイミング(T+1)でRAM5に格納された第一デジタル入力D1の値に対応させる。
また、遅延補正手段13は、三つの値の何れかが他の何れかの値と異なる場合、所定の値(例えば、前回代表値に採用された値とする。)を代表値として、タイミング(T+1)でRAM5に格納された第一デジタル入力D1の値に対応させる。
これにより、遅延補正システム100は、ラッチ時や転送時等に第二デジタル入力D2に混入するノイズを除去することができる。
また、遅延補正手段13は、A/Dコンバータ3及びメインCPU1の入力ポート11を介してメインCPU1に直接的に入力される第一アナログ入力に対する、A/Dコンバータ4及び拡張IOボード2の入力ポート21を介してメインCPU1に間接的に入力される第二アナログ入力A2の遅延を補正することもできる。
図3は、第一アナログ入力に対する第二アナログ入力A2の遅延時間を説明するための図であり、上から順に、ジェネラルクロックの値、第一アナログ入力の値、A/Dコンバータ3による第一アナログ入力のデジタルデータへの変換のタイミング、メインCPU1による第一アナログ入力の値のRAM5への格納タイミング、第二アナログ入力A2の値、A/Dコンバータ4による第二アナログ入力A2のデジタルデータへの変換のタイミング、拡張IOボード2による第二アナログ入力A2の値の外部バス6への転送タイミング、及び、メインCPU1による第二アナログ入力A2の値のRAM5への格納タイミングを示す。なお、図中左から右に時間経過を示す。
図3が示すように、タイミングTにおいてA/Dコンバータ4によりデジタルデータに変換される第二アナログ入力A2の値は、タイミングTにおいてA/Dコンバータ3によりデジタルデータに変換される第一アナログ入力A1の値をメインCPU1がRAM5に格納した時点(タイミング(T+1))から、1クロック(最小遅延時間)乃至3クロック(最大遅延時間)遅れて、メインCPU1によりRAM5に格納される。
この場合、遅延補正手段13は、その標準遅延時間(例えば、2クロック)を登録しておくことにより、記憶手段12がタイミング(T+1)で第一アナログ入力A1の値をRAM5に格納してから、1クロック(最小遅延時間)後のタイミング(T+2)、2クロック(標準遅延時間)後のタイミング(T+3)、及び、3クロック(最大遅延時間)後のタイミング(T+4)のそれぞれのタイミングでRAM5に格納された連続する三つの第二アナログ入力A2の値を取得し、三つの値の平均値を第二アナログ入力A2の代表値として、タイミング(T+1)でRAM5に格納された第一アナログ入力の値に対応させる。
また、遅延補正手段13は、平均値以外にも、三つの値の最頻値又は中間値等、三つの値に基づいて導出される値を代表値として、タイミング(T+1)でRAM5に格納された第一アナログ入力の値に対応させるようにしてもよい。
これにより、遅延補正システム100は、A/D変換時や転送時等に第二アナログ入力A2に混入するノイズを除去し、第二アナログ入力A2の真値に近い値を取得することができる。
また、遅延補正システム100は、A/Dコンバータ3、4のそれぞれが異なるメーカー製である場合や異なる仕様を有する場合等、A/Dコンバータ3、4の間で信号の遅延を生じさせるような場合であっても、第一アナログ入力A1と第一アナログ入力A1に対する遅延のない第二アナログ入力A2とを用いてメインCPU1に所定の演算を実行させることができる。
次に、図4乃至図6を参照しながら、遅延補正システム100によるデータの遅延補正処理の流れについて説明する。
図4は、メインCPU1にある記憶手段12が取得したデータをRAM5に格納する処理(以下、「格納処理」という。)の流れを示すフローチャートである。なお、遅延補正システム100は、車載制御装置に適用され、格納処理は、車輌のイグニッションスイッチがオンの状態にある限り繰り返し実行されるものとする。
最初に、記憶手段12は、クロックタイミングT(Tは、クロックジェネレータが生成するクロックが1周期進むにつれて1だけ増加する整数であると共に、配列DD1、DD2、AD1、AD2、NDD2及びNAD2の要素番号を示す値である。)において入力ポート10に入力された第一デジタル入力D1の値を配列DD1の要素DD1(T)に格納する(ステップS1)。
また、記憶手段12は、同じくクロックタイミングTにおいて外部バス6経由で拡張IOボード2から転送された第二デジタル入力D2の値を配列DD2の要素DD2(T)に格納する(ステップS2)。
さらに、記憶手段12は、同じくクロックタイミングTにおいて入力ポート11に入力された第一アナログ入力A1の値を配列AD1の要素AD1(T)に格納し(ステップS3)、外部バス6経由で拡張IOボード2から転送された第二アナログ入力A2の値を配列AD2の要素AD2(T)に格納する(ステップS4)。
その後、記憶手段12は、値Tを1だけインクリメントし(ステップS5)、値Tが配列群の最大要素数(例えば、1000)に到達したか否かを判定する(ステップS6)。
値Tが配列群の最大要素数に到達した場合(ステップS6のYES)、記憶手段12は、値Tをゼロにリセットして処理を終了させる。また、値Tが配列群の最大要素数に到達しない場合(ステップS6のNO)、記憶手段12は、値Tをゼロにリセットすることなく処理を終了させる。
なお、配列群の最大要素数は、各配列で共通し、遅延時間(例えば、2クロック)分の値を格納できる必要最小限の数となるようにしてRAMの有効活用を図るようにしてもよい。
図5は、メインCPU1にある遅延補正手段13がデジタルデータの遅延を補正する処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の処理は、格納処理と同様、イグニッションスイッチがオンの状態にある限り繰り返し実行されるものとし、第二デジタル入力D2の遅延時間が2クロックを標準遅延として1クロックずつ前後にばらつくものとする。
最初に遅延補正手段13は、値Tを取得し(ステップS11)、値Tが配列群における要素数の最小値以上でかつ最大値未満であるか否かを判定する(ステップS12)。
値Tが配列群における要素数の最小値未満又は最大値以上である場合(ステップS12のNO)、遅延補正手段13は、配列NDD2の要素NDD2(T)に初期値を格納して(ステップS13)、処理を終了させる。値Tが異常値であるとされるからである。
なお、配列NDD2は、遅延補正された第二デジタル入力D2の値を格納するための配列であり、配列NDD2の各要素NDD2(T)は、配列DD1の各要素DD1(T―X)に対応付けられる。Xは、標準遅延時間を示すクロック数であり、本実施例では2となる。
また、「初期値」は、第二デジタル入力D2を出力するデバイスが正常に稼働している際に出力する代表的な値とする。
一方、値Tが配列群における要素数の最小値以上でかつ最大値未満である場合(ステップS12のYES)、遅延補正手段13は、最大遅延時間となる3クロック前の値DD2(T−3)、標準遅延時間となる2クロック前の値DD2(T−2)、及び、最小遅延時間となる1クロック前の値DD2(T−1)を読み出す(ステップS14)。
その後、遅延補正手段13は、DD2(T−3)、DD2(T−2)及びDD2(T−1)の値をそれぞれ比較し(ステップS15)、三つの値が全て等しい場合(ステップS15のYES)、配列NDD2の要素NDD2(T)に要素DD2(T−1)の値を格納して(ステップS16)、処理を終了させる。
また、三つの値の何れかが他の何れかの値と異なる場合(ステップS15のNO)、遅延補正手段13は、配列NDD2の要素NDD2(T)に前回の値NDD2(T−1)を格納して(ステップS17)、処理を終了させる。ノイズが混入したものと判定するからである。
なお、遅延補正手段13は、配列DD2の複数の要素の過半数が示す値(本実施例では二つの配列要素が示す値となる。)を配列NDD2の要素NDD2(T)に格納するようにしてもよい。
図6は、メインCPU1にある遅延補正手段13がアナログデータの遅延を補正する処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の処理は、格納処理と同様、イグニッションスイッチがオンの状態にある限り繰り返し実行されるものとし、第二アナログ入力A2の遅延時間が2クロックを標準遅延として1クロックずつ前後にばらつくものとする。
最初に遅延補正手段13は、値Tを取得し(ステップS21)、値Tが配列群における要素数の最小値以上でかつ最大値未満であるか否かを判定する(ステップS22)。
値Tが配列群における要素数の最小値未満又は最大値以上である場合(ステップS22のNO)、遅延補正手段13は、配列NAD2の要素NAD2(T)に初期値を格納して(ステップS23)、処理を終了させる。値Tが異常値であるとされるからである。
なお、配列NAD2は、遅延補正された第二アナログ入力A2の値を格納するための配列であり、配列NAD2の各要素NAD2(T)は、配列AD1の各要素AD1(T―X)に対応付けられる。Xは、標準遅延時間を示すクロック数であり、本実施例では2となる。
また、「初期値」は、第二アナログ入力A2を出力するデバイスが正常に稼働している際に出力する代表的なアナログ値をデジタル値に変換した値とする。
一方、値Tが配列群における要素数の最小値以上でかつ最大値未満である場合(ステップS22のYES)、遅延補正手段13は、最大遅延時間となる3クロック前の値AD2(T−3)、標準遅延時間となる2クロック前の値AD2(T−2)、及び、最小遅延時間となる1クロック前の値AD2(T−1)を読み出す(ステップS24)。
その後、遅延補正手段13は、AD2(T−3)、AD2(T−2)及びAD2(T−1)の平均値を算出し(ステップS25)、その算出値を配列NAD2の要素NAD2(T)に格納して(ステップS26)、処理を終了させる。
以上の構成により、遅延補正システム100は、二つの異なる経路を介して取得される信号間に生じる遅延を迅速かつ確実に補正することができる。
また、遅延補正システム100は、複数のタイミングで取り込んだ値に基づいて、メインCPU1における所定の演算に使用する一の値を決定するので、拡張IOボード2に入力される信号がメインCPU1に取り込まれるまでに混入するノイズを効率的に除去することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、遅延補正システム100は、第一デジタル入力D1に対する第二デジタル入力D2の遅延時間、又は、第一アナログ入力A1に対する第二アナログ入力A2の遅延時間が2クロックを標準遅延として1クロックずつ前後にばらつくものとするが、2クロック以上ずつ前後にばらつくものとして遅延補正を行ってもよく、1クロック、または、3クロック以上を標準遅延時間として遅延補正を行ってもよい。
また、遅延補正システム100は、二つの異なる経路を介して一つの信号の値を取得し、取得した値を比較することにより、その一つの信号の値が正常であるか否かを判定することができるので、取得した値の信頼性を高める用途に適用されてもよい。
本発明に係る遅延補正システムの構成例を示す図である。 第一デジタル入力D1に対する第二デジタル入力D2の遅延時間を説明するための図である。 第一アナログ入力に対する第二アナログ入力A2の遅延時間を説明するための図である。 メインCPUにある記憶手段が取得したデータをRAMに格納する処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPUにある遅延補正手段がデジタルデータの遅延を補正する処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPUにある遅延補正手段がアナログデータの遅延を補正する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 メインCPU
2 拡張IOボード
3、4 A/Dコンバータ
5 RAM
6 外部バス
10、11、20、21、31、41 入力ポート
12 記憶手段
13 遅延補正手段
30、40 出力ポート
100 遅延補正システム
A1 第一アナログ入力
A2 第二アナログ入力
D1 第一デジタル入力
D2 第二デジタル入力
AD1、AD2、DD1、DD2、NAD2、NDD2 データ配列
T クロックタイミング値

Claims (4)

  1. 第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正システムであって、
    所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に前記記憶手段が記憶した第二信号の値とを対応させる遅延補正手段と、
    を備えることを特徴とする遅延補正システム。
  2. 第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正システムであって、
    所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が前記第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に前記記憶手段が記憶した前記第二信号の連続する複数の値に基づいて導出される値とを対応させる遅延補正手段と、
    を備えることを特徴とする遅延補正システム。
  3. 第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正方法であって、
    所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号の値を記憶領域に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにおいて第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に記憶した前記第二信号の値とを対応させる遅延補正ステップと、
    を備えることを特徴とする遅延補正方法。
  4. 第一制御装置に入力される第一信号と該第一制御装置に外部バスを介して接続される第二制御装置に入力される第二信号との間で生じる遅延を補正する遅延補正方法であって、
    所定クロック数毎に前記第一信号及び前記第二信号の両信号を記憶領域に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップにおいて第一クロックタイミングで記憶した前記第一信号の値と該第一クロックタイミング後に記憶した前記第二信号の連続する複数の値に基づいて導出される値とを対応させる遅延補正ステップと、
    を備えることを特徴とする遅延補正方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7426269B2 (ja) 2020-03-27 2024-02-01 株式会社コンテック 情報処理装置および情報処理システム

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