JP2008124918A - マスキング装置およびマスキングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】人間に不快感を感じさせることなく音声をマスキングする。
【解決手段】マスキング装置10は、会議室Bの予め測定された暗騒音の音圧と、会議室Aと会議室Bとを仕切る壁の遮音性能を表す遮音性能値とを記憶している。マスキング装置10は、会議室Bの暗騒音の音圧より大きな音圧のノイズN1がスピーカアレイ20aから出力されるようにスピーカアレイ20aへ信号を供給する。また、マスキング装置10は、会議室Aから会議室Bへの透過音の音圧が会議室Bの暗騒音の音圧より大きい場合には、ノイズN1の音圧より大きな音圧のノイズN2であって、人間の音声と同様の周波数特性を有するノイズN2がスピーカアレイ20aから出力されるようにスピーカアレイ20aへ信号を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声をマスキングする技術に関する。
会話の音声をマスキングする技術としては、例えば、特許文献1,2に開示されている技術がある。特許文献1に開示されている装置は、入力される話者の音声のスペクトルを分析し、分析したスペクトルに基づいてマスキング音のスペクトルを決定する。そして、入力された話者の音声を決定したスペクトルに基づいて加工してマスキング音を生成し、生成したマスキング音を出力する。また、特許文献2に開示されているシステムは、マイクロホンで収音した音声を解析し、ホワイトノイズを通過させるフィルタのパラメータと、フィルタを通過したホワイトノイズの増幅度とを設定する。そして、フィルタを通過して増幅されたホワイトノイズをスピーカから出力する。
特開2005−84645号公報 米国特許出願公開第2004/0146168号明細書
特許文献1,2に開示されている技術は、いずれもマスキングしようとする音声を解析し、解析結果に応じて音声をマスキング音の周波数帯域やレベルを設定しており、マスキングしようとする音声のレベルが上がると、それに応じてマスキング音のレベルも上がることとなる。さて、人間の会話をマスキングしようとする場合、会話には間が生じる場合があるため、特許文献1,2に開示されているように音声に応じてマスキング音を生成する構成であると、会話がない時にはマスキング音が出力されずに元々の暗騒音のみが聞こえることとなり、会話がある時にはレベルを上げたマスキング音が出力されて音声がマスキングされることとなる。ここで、マスキング音が出力される場所の元々の暗騒音のレベルが低く、かつ、マスキングしようとする音声のレベルが高い場合、マスキング音のレベル変動幅が大きくなるが、マスキング音のように意味を持たない音のレベルが大きく変化すると、マスキング音は不自然な音として人間に認識されることとなり、人によっては不快感を感じる虞がある。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、人間に不快感を感じさせることなく音声をマスキングする技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、収音した第1部屋内の音を表すオーディオ信号を生成するマイクロホンから出力された該オーディオ信号を受け取るオーディオ信号受取手段と、前記第1部屋に隣接する第2部屋の予め設定された暗騒音の暗騒音圧と、前記第1部屋と前記第2部屋との間の遮音性能に関する遮音情報とを記憶する記憶手段と、第1ノイズを表す第1ノイズ信号を生成し、該第1ノイズが前記第2部屋に配置されているスピーカから出力されたときに前記記憶手段が記憶している暗騒音圧より大きい音圧となるように前記第1ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第1ノイズ生成出力手段と、第1ノイズとは異なる第2ノイズを表す第2ノイズ信号を生成する第2ノイズ生成手段と、前記オーディオ信号受取手段で受け取られたオーディオ信号を解析して得た前記第1部屋の音の音圧と、前記記憶手段に記憶されている遮音情報とから、前記第1部屋から前記第2部屋へ透過した透過音の音圧を求め、求めた透過音の音圧が前記記憶手段の記憶している暗騒音圧より大きい場合には、前記第2部屋に配置されているスピーカから出力される第2ノイズの音圧が、前記第2部屋に出力される前記第1ノイズの音圧より大きい音圧となるように前記第2ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第2ノイズ出力手段とを有するマスキング装置を提供する。
このマスキング装置においては、前記第2ノイズ出力手段は、前記求めた透過音の音圧が前記第2部屋に出力された第1ノイズの音圧より大きい場合に前記第2ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力させてもよい。
また、このマスキング装置においては、前記第2ノイズ出力手段は、前記透過音の音圧に応じて前記第2ノイズ信号の増幅度を変更してもよい。
また、このマスキング装置においては、前記第2ノイズは、人間の音声の周波数特性と同様の周波数特性を有するようにしてもよい。
また、本発明は、収音した第1部屋内の音を表すオーディオ信号を生成するマイクロホンから出力された該オーディオ信号を受け取るオーディオ信号受取手段と、前記第1部屋に隣接する第2部屋の予め設定された暗騒音の暗騒音圧と、前記第1部屋と前記第2部屋との間の遮音性能に関する遮音情報とを記憶する記憶手段と、第1ノイズを表す第1ノイズ信号を生成し、該第1ノイズが前記第2部屋に配置されているスピーカから出力されたときに前記記憶手段が記憶している暗騒音圧より大きい音圧となるように前記第1ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第1ノイズ生成出力手段と、第1ノイズとは異なる第2ノイズを表す第2ノイズ信号を生成する第2ノイズ生成手段と、前記オーディオ信号受取手段で受け取られたオーディオ信号を解析して得た前記第1部屋の音の音圧と、前記記憶手段に記憶されている遮音情報とから、前記第1部屋から前記第2部屋へ透過した透過音の音圧を求め、求めた透過音の音圧が前記記憶手段の記憶している暗騒音圧より大きい場合には、前記第2部屋に配置されているスピーカから出力される第2ノイズの音圧が、前記第2部屋に出力される前記第1ノイズの音圧より大きい音圧となるように前記第2ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第2ノイズ出力手段とを有するマスキング装置と、前記オーディオ信号受取手段へ前記オーディオ信号を出力するマイクロホンと、前記第1ノイズ出力手段から出力される第1ノイズ信号と前記第2ノイズ出力手段から出力される第2ノイズ信号が入力され、入力された信号に対応した音を出力するスピーカとを有するマスキングシステムを提供する。
このマスキングシステムにおいては、前記スピーカが、前記第2部屋において前記第1部屋と前記第2部屋とを仕切る壁に配置されており、前記壁と反対方向へ音を出力してもよい。
また、このマスキングシステムにおいては、前記スピーカが、前記第2部屋の天井に配置され、前記スピーカが、前記第1ノイズ信号に対応した第1ノイズと、前記第2ノイズ信号に対応した第2ノイズとを、前記第2部屋において前記第1部屋と前記第2部屋とを仕切る壁に向けて出力してもよい。
本発明によれば、人間に不快感を感じさせることなく音声をマスキングすることができる。
[実施形態の構成]
まず、本発明の一実施形態に係るマスキングシステム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るマスキングシステム1と、マスキングシステム1が配置された会議室を模式的に示した図である。図1に示したマスキングシステム1は、会議室Aから会議室Bに伝わる音声と、会議室Cから会議室Bへ伝わる音声をマスキングするためのシステムである。マスキングシステム1は、会議室Bの天井に配置されたマスキング装置10、壁40aの会議室B側の面に配置されたスピーカアレイ20a、壁40bの会議室B側の面に配置されたスピーカアレイ20b、壁40aの会議室A側の面に配置されたマイクロホン30a、壁40bの会議室C側の面に配置されたマイクロホン30bを備えている。なお、図1に示した3つの会議室A,B,Cにおいて、会議室Aと会議室Bとを仕切る壁40aと、会議室Cと会議室Bとを仕切る壁40bは、壁の遮音性能を表すD等級(JIS1419−1 建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法 第1部:空気音遮断性能)の値(以下、D値と証する)がそれぞれ所定の値として付与されている。
図2は、マスキングシステム1のハードウェア構成を示したブロック図である。図2に示した各部には図示せぬ電源から電力が供給され、各部は供給される電力により動作する。また、図2に示したように、スピーカアレイ20a,20b、およびマイクロホン30a,30bはマスキング装置10に接続されている。マイクロホン30aは、会議室Aの音声を収音し、収音した音声を表すオーディオ信号をマスキング装置10へ出力する。また、マイクロホン30bは、会議室Cの音声を収音し、収音した音声を表すオーディオ信号をマスキング装置10へ出力する。マスキング装置10は、会議室Aから会議室Bへ伝わる音声をマスキングする音がスピーカアレイ20aから出力され、会議室Cから会議室Bへ伝わる音声をマスキングする音がスピーカアレイ20bから出力されるように、スピーカアレイ20a,20bへオーディオ信号を出力する装置である。スピーカアレイ20a,20bは複数のスピーカユニットを備えたスピーカであり、マスキング装置10から出力されるオーディオ信号を受け取り、受け取ったオーディオ信号が表す音を会議室B内に出力する。
次に、マスキング装置10の構成について説明する。第1ノイズ発生部101は、ピンクノイズ(パワースペクトル密度が周波数に反比例する雑音)を生成するものである。第1ノイズ発生部101は、白色雑音(測定周波数帯域において一様なパワースペクトル密度を持つ雑音)を生成し、この白色雑音を1オクターブ当たり3dB減衰するフィルタに通してピンクノイズを生成し、生成したピンクノイズを表す信号S110を第1フィルタ111へ出力する。
第1フィルタ111は、空調設備などの騒音と略同等の周波数特性(NC(Noise Criterion Curves)曲線)を持つフィルタであり、第1ノイズ発生部101から出力された信号S110が入力されると、入力された信号S110を基に、空調設備で発生するノイズと類似のノイズを表す信号を出力する。第1フィルタ111から出力された信号は、FIRフィルタ121とFIRフィルタ122に入力される。
FIR(Finite Impulse Response)フィルタ121,122は、FIRフィルタ121に入力される信号S121と、FIRフィルタ122に入力される信号S122の相関関係を下げるためのフィルタである。FIRフィルタ121に入力される信号S121と、FIRフィルタ122に入力される信号S122は相関が高いため、第1フィルタ111から出力されて分割された2つの信号S121とS122がそのままスピーカアレイ20a,20bから再生されると、再生音を聞く者は、聴感的に圧迫感や違和感をもつこととなる。FIRフィルタ121,122は、相異なるインパルス応答を有し、信号S121,S122が表すノイズによる圧迫感や違和感を抑制するために、騒音が響く部屋などのインパルス応答を第1フィルタ111から出力された信号S121,S122に対してそれぞれ畳み込み、相関関係を下げた信号S131,S132を生成する。なお、本実施形態においては、第1フィルタ111から出力されて分割された信号の相関関係を下げるためにFIRフィルタを用いているが、相関関係を下げることができるのであればFIRフィルタに限定されるものではなく、フェイズシフタやディレイを用いてもよい。
NIF(Noise Insulation Factor)フィルタ131,132は、会議室の遮音特性を反映したフィルタである。建築物においては、高音域の遮音性能は高く、低音域の遮音性能は低いため、NIFフィルタ131,132は、これに合わせて高音域より低音域のレベルが大きい周波数特性となっている。NIFフィルタ131,132においては、FIRフィルタ121,122から出力された信号が入力されると、入力された信号を基に、隣室から壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つノイズの信号を出力する。
ゲイン設定部141,142は、NIFフィルタ131,132から出力された信号を増幅するものであり、入力される信号を予め定められた増幅度で増幅してスピーカアレイへ出力する。
第2ノイズ発生部102は、振幅値の統計的性質が人間の音声と同様なピンクノイズ、即ち、生成されるノイズの振幅値の出現頻度が音声と同様の特性(例えば、正規分布)となるノイズを生成し、生成したノイズを表す信号S210を第2フィルタ112へ出力する。従って、第2ノイズ発生部102が生成するノイズの最大振幅の出現頻度(即ちピークファクター)は、人間の音声のピークファクターと同様となる。なお、第1ノイズ発生部101が生成するノイズは、第2ノイズ発生部102が生成するノイズと同様のピンクノイズではあるが、生成されるノイズの振幅値の出現頻度が所定の振幅値の範囲において一様に分布するノイズである。
第2フィルタ112は、人間の音声の周波数特性と同等の周波数特性を持つフィルタであり、第2ノイズ発生部102から出力された信号が入力されると、入力された信号を基に、人間の声の周波数特性と同様の周波数特性を有するノイズを表す信号を出力する。第2フィルタ112から出力された信号は、FIRフィルタ123とFIRフィルタ124に入力される。
FIRフィルタ123,124は、FIRフィルタ121,122と同様のフィルタであり、第2フィルタ112から出力された信号に対し、騒音が響く部屋などの特性を畳み込み、入力された信号を加工する。NIFフィルタ133,134は、NIFフィルタ131,132と同様のフィルタであり、FIRフィルタ123,124から出力された信号が入力されると、隣室から壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つノイズの信号を出力する。
可変ゲイン設定部151,152は、NIFフィルタ133,134から出力された信号を増幅するものであり、入力される信号をゲイン制御部180により設定された増幅度で増幅してスピーカアレイへ出力する。
ゲイン制御部180は、可変ゲイン設定部151,152の増幅度を設定するものであり、予め測定された会議室Bの暗騒音の音圧レベル、壁40aの遮音性能を表すD値、壁40bの遮音性能を表すD値、ゲイン設定部141,142から出力された信号をスピーカアレイで再生した時の再生音の音圧レベルなどを記憶している。ゲイン制御部180は、マイクロホン30a,30bから入力される信号と、記憶しているD値とから壁40a,40bを透過する透過音の音圧レベルを求め、求めた音圧レベルとゲイン設定部141,142から出力される信号の再生音の音圧レベルに応じて可変ゲイン設定部151,152の増幅度を制御する。
[実施形態の動作]
次に、本実施形態の動作について説明する。
(会議室A,会議室Cにおける音が暗騒音のみのときの動作)
まず、会議室A,会議室Cにおいて会話が行われておらず、会議室Aおよび会議室C内の音が暗騒音のみであるときのマスキングシステム1の動作について説明する。マスキング装置10において、図示せぬ電源からマスキング装置10の各部に電力が供給されると、まず、第1ノイズ発生部101においてはピンクノイズが生成され、この生成されたピンクノイズを表す信号S110が第1フィルタ111へ出力される。この信号S110が第1フィルタ111に入力されると、空調設備で発生するノイズと類似のノイズを表す信号が第1フィルタ111から出力される。そして、この第1フィルタ111から出力された信号は信号S121と信号S122とに分けられる。
信号S121はFIRフィルタ121に入力され、信号S122はFIRフィルタ122に入力される。そして、FIRフィルタ121から出力された信号S131は、NIFフィルタ131に入力され、FIRフィルタ122から出力された信号S132はNIFフィルタ132に入力される。そして、信号S131がNIFフィルタ131に入力されると、会議室Bの壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つ信号S141がNIFフィルタ131から出力され、信号S132がNIFフィルタ132に入力されると、会議室Bの壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つ信号S142がNIFフィルタ132から出力される。
この後、信号S141はゲイン設定部141に入力され、信号S142はゲイン設定部142に入力される。ゲイン設定部141においては、入力された信号S141が増幅される。なお、ここでの増幅度は、予め定められており、ゲイン設定部141で増幅された信号を再生した時のノイズの音圧レベルが、予め測定されている会議室Bの暗騒音の音圧レベルより大きくなるように増幅される。例えば、予め測定されている会議室Bの暗騒音の音圧レベルがa[dB]である場合、ゲイン設定部141で増幅された信号を再生した時に出力されるノイズの音圧レベルが、予め定められた音圧レベルb[dB]となるように(a<b)信号S141が増幅される。また、ゲイン設定部142においてもゲイン設定部141と同様に、入力された信号S142が増幅される。そして、増幅されてゲイン設定部141から出力された信号S151はスピーカアレイ20aに入力され、増幅されてゲイン設定部142から出力された信号S152はスピーカアレイ20bに入力される。
また、第2ノイズ発生部102においては、振幅値の統計的性質が人間の音声と同様なピンクノイズが生成され、この生成されたピンクノイズを表す信号S210が第2フィルタ112へ出力される。この信号S210が第2フィルタ112に入力されると、人間の声の周波数特性と同様の周波数特性を有するノイズを表す信号が第2フィルタ112から出力される。この後、第2フィルタ112から出力された信号は信号S221と信号S222とに分けられる。
信号S221はFIRフィルタ123に入力され、信号S222はFIRフィルタ124に入力される。そして、FIRフィルタ123から出力された信号S231は、NIFフィルタ133に入力され、FIRフィルタ124から出力された信号S232はNIFフィルタ134に入力される。そして、信号S231がNIFフィルタ133に入力されると、会議室Bの壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つ信号S241がNIFフィルタ131から出力され、信号S232がNIFフィルタ134に入力されると、会議室Bの壁を透過する騒音に近い周波数特性を持つ信号S242がNIFフィルタ134から出力される。NIFフィルタ131から出力された信号S241は、可変ゲイン設定部151に入力され、NIFフィルタ132から出力された信号S242は、可変ゲイン設定部152に入力される。
ここで、マイクロホン30aにおいては会議室Aの音が収音されてオーディオ信号が出力されており、マイクロホン30bにおいても会議室Bの音が収音されてオーディオ信号が出力されている。ここで、会議室A、会議室Bで収音されている音は暗騒音のみであるため、会議室Aにおける暗騒音を表すオーディオ信号がマイクロホン30aから出力され、会議室Bにおける暗騒音を表すオーディオ信号がマイクロホン30bから出力される。
ゲイン制御部180は、マイクロホン30aから出力されたオーディオ信号を受け取ると、受け取ったオーディオ信号を解析し、オーディオ信号が表す音の音圧レベルP1を求める。そして、ゲイン制御部180は、記憶している壁40aのD値の値を音圧レベルP1から減算することにより、会議室Aから会議室Bへ透過する透過音の音圧レベルP11を求める。例えば、音圧レベルP1が50[dB]であり、D値が「D−35」であった場合、透過音の音圧レベルP11は15[dB]となる(いずれも500[Hz]の1/1オクターブバンドにおけるdB値)。次にゲイン制御部180は、予め測定されて記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、透過音の音圧レベルP11とを比較する。ここで、ゲイン制御部180は、音圧レベルP11が予め測定されて記憶されている会議室Bの暗騒音の音圧レベルより小さい場合(会議室Bの暗騒音の音圧レベルより会議室Aから壁40aを透過して会議室Bに到達した透過音の音圧レベルのほうが小さい場合)、可変ゲイン設定部151を制御し、信号S241を増幅した信号S251の可変ゲイン設定部151からの出力を停止させる。
また、ゲイン制御部180は、マイクロホン30bから出力されたオーディオ信号を受け取ると、受け取ったオーディオ信号を解析し、オーディオ信号が表す音の音圧レベルP2を求める。そして、ゲイン制御部180は、記憶している壁40bのD値の値を求めた音圧レベルP2から減算することにより、会議室Cから会議室Bへ透過する透過音の音圧レベルP12を求める。次にゲイン制御部180は、予め測定されて記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、透過音の音圧レベルP12とを比較する。ここで、ゲイン制御部180は、音圧レベルP12が予め測定されて記憶されている会議室Bの暗騒音の音圧レベルより小さい場合(会議室Bの暗騒音の音圧レベルより会議室Cから壁40bを透過して会議室Bに到達した透過音の音圧レベルのほうが小さい場合)、可変ゲイン設定部152を制御し、信号S242を増幅した信号S252の可変ゲイン設定部152からの出力を停止させる。
このように、会議室A,Cから会議室Bへの透過音の音圧レベルが会議室Bの暗騒音の音圧レベルより小さい場合には、可変ゲイン設定部151および可変ゲイン設定部152からは信号が出力されず、スピーカアレイ20aにはゲイン設定部141から出力された信号S151のみが入力され、スピーカアレイ20bにはゲイン設定部142から出力された信号S152のみが入力されることとなる。これにより、図3示したように、スピーカアレイ20aからは、空調設備などの騒音と同様の周波数特性であり、会議室の遮音特性を反映したノイズ(以下、ノイズN1と称する)が、会議室Bの暗騒音の音圧レベルより大きい所定の音圧レベルで会議室Bに出力される。また、スピーカアレイ20bからも、空調設備などの騒音と同様の周波数特性であり、会議室の遮音特性を反映したノイズN1が会議室の暗騒音の音圧レベルより大きい所定の音圧レベルで会議室Bに出力される。
(会議室Aで会話が行われたときの動作)
次に、会議室Aで会話が行われたときの動作について説明する。まず、会議室A,会議室Cで会話が行われていないときには、上述したように、スピーカアレイ20a,20bからノイズN1が出力されている。ここで、会議室Aにおいて会話が行われると、この会話音声がマイクロホン30aにより収音される。そして、収音された音声を表すオーディオ信号がマイクロホン30aからゲイン制御部180へ出力される。
ゲイン制御部180は、マイクロホン30aから出力されたオーディオ信号を受け取ると、受け取ったオーディオ信号を解析し、オーディオ信号が表す音の音圧レベルP1を求める。そして、ゲイン制御部180は、記憶している壁40aのD値の値を音圧レベルP1から減算することにより、会議室Aから会議室Bへ透過する透過音の音圧レベルP11を求める。
次にゲイン制御部180は、記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、音圧レベルP11とを比較する。ここで、ゲイン制御部180は、透過音の音圧レベルP11が予め測定されて記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルより大きい場合(会議室Bの暗騒音の音圧レベルより会議室Aから壁40aを透過して会議室Bに到達した透過音の音圧レベルのほうが大きい場合)、予め記憶しているノイズN1の音圧レベル(b[dB])と透過音の音圧レベルP11とを比較する。ゲイン制御部180は、この比較の結果、透過音の音圧レベルP11がノイズN1の音圧レベルより小さい場合、可変ゲイン設定部151を制御し、信号S241を増幅した信号S251の可変ゲイン設定部151からの出力を停止させる。
一方、ゲイン制御部180は、ノイズN1の音圧レベルと音圧レベルP11とを比較した結果、透過音の音圧レベルP11がノイズN1の音圧レベルより大きい場合、信号S241を増幅した信号をスピーカアレイで再生したときの再生音(ノイズ)の音圧レベルが、音圧レベルP11+α(αは固定値)となるように可変ゲイン設定部151の増幅度を設定する。可変ゲイン設定部151は、ゲイン制御部180により増幅度を設定されると、設定された増幅度で信号S241を増幅し、増幅後の信号S251をスピーカアレイ20aへ出力する。これにより、スピーカアレイ20aには、信号S151と信号S251とが入力されることとなり、図4に示したように、スピーカアレイ20aからは、空調設備などの騒音と同様の周波数特性であり、会議室の遮音特性を反映したノイズN1と、人間の声の周波数特性と同様の周波数特性を有するノイズ(以下、ノイズN2と称する)とが出力される。
このように、会議室Aから会議室Bへの透過音の音圧レベルが会議室Bに出力されているノイズN1の音圧レベルより大きくなった場合には、透過音の音圧レベルより大きな音圧レベルのノイズN2が出力されるので、透過音がマスキングされ、透過音が会議室Bにおいて聞き取られることがない。また、ノイズN2はスピーカアレイ20aから出力され、透過音が聞こえてくる方向と同じ方向から聞こえるため、透過音を空間的に識別して聞き分けることが困難になる。また、ノイズN2は、会議室Aでの会話音声のレベル変動に応じて制御されるので、会議室Aにおける会話音声のレベルが変動した場合にも効果的なマスキングが行われる。また、会議室Bへの透過音の音圧レベルがノイズN1の音圧レベルより大きくなった場合、この大きくなった分のレベルに対応してノイズN2の音圧レベルが制御されるので、出力されるマスキング音が必要最小限に制限され、人間に不快感を生じさせることがないという効果を得ることができる。
また、会議室Aでの会話の発生に伴って出力されるノイズN2の周波数特性は、会話音と同様の周波数特性となっているため、透過音のマスキングに不要な帯域までノイズN2が大きくならず透過音をマスキングする音による不快感が少ない。また、本実施形態においては、ノイズN2が出力される前は、定常的にノイズN1が出力されているため、透過音の発生に伴ってノイズN2を発生させても、聴感上ではレベル変化が少ない。
(会議室Cで会話が行われたときの動作)
次に、会議室Cで会話が行われたときの動作について説明する。まず、会議室A,会議室Cで会話が行われていないときには、上述したように、スピーカアレイ20a,20bからノイズN1が出力されている。ここで、会議室Cにおいて会話が行われると、この会話音声がマイクロホン30bにより収音される。そして、収音された音声を表すオーディオ信号がマイクロホン30bからゲイン制御部180へ出力される。
ゲイン制御部180は、マイクロホン30aから出力されたオーディオ信号を受け取ると、受け取ったオーディオ信号を解析し、オーディオ信号が表す音の音圧レベルP1を求める。そして、ゲイン制御部180は、記憶している壁40bのD値の値を求めた音圧レベルP1から減算することにより、会議室Cから会議室Bへ透過する透過音の音圧レベルP12を求める。次にゲイン制御部180は、記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、音圧レベルP12とを比較する。ここで、ゲイン制御部180は、透過音の音圧レベルP12が記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルより大きい場合には、透過音の音圧レベルP12と記憶しているノイズN1の音圧レベルとを比較する。
この比較の結果、音圧レベルP12がノイズN1の音圧レベルより大きい場合、信号S242を増幅した信号をスピーカアレイで再生したときの再生音(ノイズ)の音圧レベルが、音圧レベルP12+α(αは固定値)となるように可変ゲイン設定部152の増幅度を設定する。可変ゲイン設定部152は、ゲイン制御部180により増幅度を設定されると、設定された増幅度で信号S242を増幅し、増幅後の信号S252をスピーカアレイ20bへ出力する。これにより、スピーカアレイ20bには信号S152と信号S252とが入力されることとなるため、スピーカアレイ20bからは、空調設備などの騒音と同様の周波数特性であり、会議室の遮音特性を反映したノイズN1と、人間の声の周波数特性と同様の周波数特性を有するノイズN2とが出力される。
このように、会議室Cから会議室Bへの透過音の音圧レベルが会議室Bに出力されているノイズN1の音圧レベルより大きくなった場合には、透過音の音圧レベルより大きな音圧レベルのノイズN2が出力されるので、透過音がマスキングされ、透過音が会議室Bにおいて聞き取られることがない。また、ノイズN2はスピーカアレイ20bから出力され、透過音が聞こえてくる方向と同じ方向から聞こえるため、透過音を空間的に識別して聞き分けることが困難になる。
また、ノイズN2は、会議室Cでの会話音声のレベル変動に応じて制御されるので、会議室Cにおける会話音声のレベルが変動した場合にも効果的なマスキングが行われる。また、会議室Bへの透過音の音圧レベルがノイズN1の音圧レベルより大きくなった場合、この大きくなった分のレベルに対応してノイズN2の音圧レベルが制御されるので、出力されるマスキング音が必要最小限に制限され、人間に不快感を生じさせることがないという効果を得ることができる。
また、会議室Cでの会話の発生に伴って出力されるノイズN2の周波数特性は、会話音と同様の周波数特性となっているため、透過音のマスキングに不要な帯域までノイズN2が大きくならず透過音をマスキングする音による不快感が少ない。また、本実施形態においては、ノイズN2が出力される前は、定常的にノイズN1が出力されているため、透過音の発生に伴ってノイズN2を発生させても、聴感上変化が少ない。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明に係る実施形態の一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、マイクロホン30aからのオーディオ信号の出力を停止するスイッチを会議室Aに設けるとともに、マイクロホン30bからのオーディオ信号の出力を停止するスイッチを会議室Cに設けるようにしてもよい。この態様によれば、スイッチを操作することにより会議室A,Cにおける会話音声はマイクロホンで収音されないため、会話を盗み聞きされているという不安を会議室A,Cに居る者が感じることがない。
図5は、会議室Bを上から見た図である。図5に示したように、会議室Bの4つの壁にスピーカアレイ20a〜20dを設置するとともに、マイクロホン30a〜20dを会議室Bに隣接する各部屋に設置するようにしてもよい。そして、マスキング装置10は、上述した実施形態と同様に、透過音が漏れてくる方向にあるスピーカアレイからノイズN1と、透過音の音圧レベルに応じてノイズN2を出力するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、マスキングシステム1は、会議室の壁に設置されたスピーカアレイからノイズN1,ノイズN2を出力しているが、会議室の天井にスピーカアレイを設置し、天井に設置されたスピーカアレイからノイズN1,ノイズN2を出力するようにしてもよい。なお、この態様においては、マスキング装置10は、スピーカアレイへ供給する信号に時間遅延や振幅調整を施すことによりスピーカアレイから出力されるノイズN2の指向性を制御し、透過音が聞こえてくる方向にある壁でノイズN2が反射するようにしてもよい。この態様によれば、壁毎にスピーカアレイを設置しなくても、透過音が聞こえてくる方向からノイズN2が聞こえることとなる。
上述した実施形態においては、ノイズN2の音圧レベルは、透過音の音圧レベルに応じて変化する構成となっているが、可変ゲイン設定部151,152の増幅度を固定するようにしてもよい。ノイズN2の音圧レベルがノイズN1の音圧レベルより定められたレベルだけ大きくなるようにしてもよい。
また、本発明においては、「ノイズN2の音圧レベル>ノイズN1の音圧レベル」としている。透過音の音圧レベルに応じて変化させるノイズN2の音圧レベルは、この「ノイズN2の音圧レベル>ノイズN1の音圧レベル」という条件を満たしていれば、上述した実施形態に限定されず、任意に変更することができる。
例えば、透過音の音圧レベルの上限値を設定し、透過音の音圧レベルが上限値以上となった場合には、ノイズN2の音圧レベルを一定の音圧レベルとするようにしてもよい。
また、透過音の音圧レベルの変化とノイズN2の音圧レベルの変化の関係は、上述した実施形態においては線形(+α[dB])としているが、これを非線形(例えば、2次関数、指数関数など)の関係にしてもよい。
上述した実施形態においては、マスキング装置10は、会議室Bへの透過音の音圧レベルが、ノイズN1の音圧レベルより大きくなったときにノイズN2を出力しているが、会議室Bへの透過音の音圧レベルが、予め記憶している会議室Bの暗騒音の音圧レベルより大きくなったときにノイズN2を出力するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るマスキングシステム1を模式的に示した図である。 同マスキングシステム1に係るマスキング装置10のブロック図である。 会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、ノイズN1の音圧レベルとの関係を例示した図である。 会議室Bの暗騒音の音圧レベルと、ノイズN1およびノイズN2の音圧レベルとの関係を例示した図である。 本発明の変形例に係るマスキングシステムにおけるスピーカアレイとマイクロホンの配置例を示した図である。
符号の説明
1・・・マスキングシステム、10・・・マスキング装置、20a,20b・・・スピーカアレイ、30a,30b・・・マイクロホン、101・・・第1ノイズ発生部、102・・・第2ノイズ発生部、111・・・第1フィルタ、112・・・第2フィルタ、121〜124・・・FIRフィルタ、131〜134・・・NIFフィルタ、141,142・・・ゲイン設定部、151,152・・・可変ゲイン設定部、180・・・ゲイン制御部

Claims (7)

  1. 収音した第1部屋内の音を表すオーディオ信号を生成するマイクロホンから出力された該オーディオ信号を受け取るオーディオ信号受取手段と、
    前記第1部屋に隣接する第2部屋の予め設定された暗騒音の暗騒音圧と、前記第1部屋と前記第2部屋との間の遮音性能に関する遮音情報とを記憶する記憶手段と、
    第1ノイズを表す第1ノイズ信号を生成し、該第1ノイズが前記第2部屋に配置されているスピーカから出力されたときに前記記憶手段が記憶している暗騒音圧より大きい音圧となるように前記第1ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第1ノイズ生成出力手段と、
    第1ノイズとは異なる第2ノイズを表す第2ノイズ信号を生成する第2ノイズ生成手段と、
    前記オーディオ信号受取手段で受け取られたオーディオ信号を解析して得た前記第1部屋の音の音圧と、前記記憶手段に記憶されている遮音情報とから、前記第1部屋から前記第2部屋へ透過した透過音の音圧を求め、求めた透過音の音圧が前記記憶手段の記憶している暗騒音圧より大きい場合には、前記第2部屋に配置されているスピーカから出力される第2ノイズの音圧が、前記第2部屋に出力される前記第1ノイズの音圧より大きい音圧となるように前記第2ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力する第2ノイズ出力手段と
    を有するマスキング装置。
  2. 前記第2ノイズ出力手段は、前記求めた透過音の音圧が前記第2部屋に出力された第1ノイズの音圧より大きい場合に前記第2ノイズ信号を増幅して前記スピーカへ出力することを特徴とする請求項1に記載のマスキング装置。
  3. 前記第2ノイズ出力手段は、前記透過音の音圧に応じて前記第2ノイズ信号の増幅度を変更することを特徴とする請求項1に記載のマスキング装置。
  4. 前記第2ノイズは、人間の音声の周波数特性と同様の周波数特性を有することを特徴とする請求項1に記載のマスキング装置。
  5. 請求項1に記載のマスキング装置と、
    前記オーディオ信号受取手段へ前記オーディオ信号を出力するマイクロホンと、
    前記第1ノイズ出力手段から出力される第1ノイズ信号と前記第2ノイズ出力手段から出力される第2ノイズ信号が入力され、入力された信号に対応した音を出力するスピーカと
    を有するマスキングシステム。
  6. 前記スピーカが、前記第2部屋において前記第1部屋と前記第2部屋とを仕切る壁に配置されており、前記壁と反対方向へ音を出力することを特徴とする請求項5に記載のマスキングシステム。
  7. 前記スピーカが、前記第2部屋の天井に配置され、
    前記スピーカが、前記第1ノイズ信号に対応した第1ノイズと、前記第2ノイズ信号に対応した第2ノイズとを、前記第2部屋において前記第1部屋と前記第2部屋とを仕切る壁に向けて出力すること
    を特徴とする請求項5に記載のマスキングシステム。
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