JP2008124658A - 映像信号処理装置、表示装置および携帯通信端末 - Google Patents

映像信号処理装置、表示装置および携帯通信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】処理負荷を軽減し、回路規模の小さい映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】コントラスト調整パラメータa、黒レベル調整パラメータb、明るさ調整パラメータcを用いて入力輝度Xを出力輝度Yに変換する。
【選択図】図3

Description

本発明は、入力映像データを変換して出力する映像信号処理装置に関し、特に、コントラスト、明るさ、黒レベルを調整する映像信号処理装置に関する。本発明は、このような映像信号処理装置を備える表示装置、特に、携帯通信端末にも関する。
映像データの輝度を変化するための一般式は、
Y=a×X+c (1)
で表される。ここで、Xは入力映像データ、Yは出力映像データ、aはコントラスト調整パラメータであり、cは明るさ調整パラメータである。以下に、図1乃至図3を参照し、式(1)による調整機能を説明する。これらの図では、横軸が入力X、縦軸が出力Yである。XおよびYは最小値0から最大値1までに正規化してある。この場合、0≦a、−1≦c≦1である。変換式によってYが0未満になった場合はY=0とし、Yが1を超えた場合はY=1とする。破線は、X=Yを示す目印である。
コントラスト調整は、X=Y=0を軸に回転する調整機能である。図1は、コントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整は行わない、すなわち、c=0とすれば、Y=a×Xとなる。コントラスト調整パラメータaを変化させることで、コントラストが変化する。a=1のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>1では図1(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、0≦a<1では図1(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。
明るさ調整は、Y=Xを平行移動する調整機能である。図2は、明るさ調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整は行わない、すなわち、a=1とすれば、Y=X+cとなる。明るさ調整パラメータcを変化させることで、明るさが変化する。c=0のとき、Y=Xとなり、明るさは変化しない。0<c≦1では図2(a)のようにグラフが上に平行移動し、映像が明るくなり、−1≦c<0では図2(b)のようにグラフが下に平行移動し、映像が暗くなる。
また、別の調整機能として、黒レベル調整という調整機能がある。これは、入力値が低いところでのコントラスト調整である。ここでは、黒レベル調整を、X=Y=1を軸に回転させて調整する(強めたり弱めたりする)ものと定義する。図3は、黒レベル調整を説明するグラフである。黒レベルを調整するためには、X=Y=1が軸となるようにコントラスト調整パラメータaおよび明るさ調整パラメータcを同時に変化させる必要がある。a=1、c=0では、X=Yとなり、黒レベルは変化しない、a>1、c<0では図3(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像が黒みがかり、a<1、c>0では図3(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像が白みがかる。
特許文献1に記載の技術では、調整の回転軸を任意の入出力座標にすることができる。以下の式(2)は、この従来技術における映像データの輝度変換の式である。
Y=a×X+Yc−a×Xc (2)
ここで、Xは入力、Yは出力、Xc、Ycは任意の入出力座標、aはコントラスト調整パラメータである。任意の入出力座標を決められることにより、絶えず変化する画像に対して最適なコントラスト調整を行うことを可能としている。
特開2001−195035号公報
一般式の式(1)によって黒レベルを調整するためには、コントラスト調整パラメータaと明るさ調整パラメータcの2つのパラメータを同時に変更する必要がある。さらに、特許文献1の式(2)によって黒レベルを調整するためには、コントラスト調整パラメータaと、入出力座標XcおよびYcの3つのパラメータを同時に変更する必要がある。したがって、処理が重くなり、回路規模が大きくなってしまうという課題があった。
特に、携帯電話のような携帯通信端末など小型の装置における映像信号処理装置では、回路規模を小さくしたいという要求がある。
上述したことを鑑み、本発明は、処理負荷を軽減し、回路規模の小さい映像信号処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような映像信号処理装置を備える表示装置および携帯通信端末も提供する。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、黒レベル調整を1つの黒レベル調整パラメータによって独立して行う映像信号処理装置に想到した。
すなわち、本発明の映像信号処理装置は、コントラスト調整パラメータa、黒レベル調整パラメータb、明るさ調整パラメータcを用いて入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする。
好適には、前記変換によってY<0となった場合はY=0とし、Y>Mとなった場合はY=Mとなるようにする。
好適には、前記各調整パラメータを増減させることによって、対応する各々の調整効果を増減させることができるようにする。
前記調整パラメータによる入力輝度Xの出力輝度Yへの変換は、Y=a×b×X+(1−b)×M+c、Y=(a+1)×(b+1)×X−b×M+c、pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×M+c、Y=(a+1)×((X−M)×b+X)−p×a+c、Y=a×b×X+(1−b)×(M+1)+c、Y=(a+1)×(b+1)×X−b×(M+1)+c、pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×(M+1)+c、Y=(a+1)×((X−(M+1))×b+X)−p×a+cのいずれかの式にしたがって行うのが好適である。
本発明の表示装置は、このような映像信号処理装置と、表示手段とを備え、前記表示手段によって表示される映像の輝度を前記映像信号処理装置によって調整することを特徴とする。
本発明の携帯通信端末は、このような映像信号処理装置と、表示手段とを備え、前記表示手段によって表示される映像の輝度を前記映像信号処理装置によって調整することを特徴とする。
本発明によれば、処理負荷が小さく回路規模の小さい映像信号処理装置が実現される。
以下に、添付図面を参照して、本発明による実施形態について説明する。なお、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の本質的な範囲を逸脱しない限り、構成の変形・追加・代用が可能であることはもちろんである。
本発明の第1の実施形態による映像信号処理装置では、以下の式(3)によって映像データの輝度を変換する。
Y=a×b×X−b+1+c (3)
ここで、Xは入力映像データ、Yは出力映像データ、aはコントラスト調整パラメータであり、bは黒レベル調整パラメータであり、cは明るさ調整パラメータである。XおよびYは最小値0から最大値1までに正規化してある。この場合、a≧0、b≧0、−1≦c≦1である。変換式によってYが0未満になった場合はY=0とし、Yが1を超えた場合はY=1とする。また、図7に式(3)を回路で実現した場合の一例を示す。以下に、再び図1乃至図3を参照し、式(3)による調整機能を説明する。これらの図では、横軸が入力X、縦軸が出力Yである。破線は、X=Yを示す目印である。本実施形態の式は単純であるため、回路規模を小さくすることができる。
コントラスト調整は、X=Y=0を軸に回転する調整機能である。図1は、コントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=1とすれば、Y=a×Xとなる。コントラスト調整パラメータaを変化させることで、コントラストが変化する。a=1のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>1では図1(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、0≦a<1では図1(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。
明るさ調整は、Y=Xを平行移動する調整機能である。図2は、明るさ調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、a=1、b=1とすれば、Y=X+cとなる。明るさ調整パラメータcを変化させることで、明るさが変化する。c=0のとき、Y=Xとなり、明るさは変化しない。0<c≦1では図2(a)のようにグラフが上に平行移動し、映像が明るくなり、−1≦c<0では図2(b)のようにグラフが下に平行移動し、映像が暗くなる。
黒レベル調整は、X=Y=1を軸に回転させて調整する調整機能である。図3は、黒レベル調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および明るさ調整は行わない、すなわち、a=1、c=0とすれば、Y=b×X−b+1となる。黒レベル調整パラメータbを変化させることで黒レベルが変化する。b=1のとき、Y=Xとなり、黒レベルは変化しない。b>1では図3(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像が黒みがかり、0≦b<1では図3(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像が白みがかる。
本発明の第2の実施形態による映像信号処理装置では、以下の式(4)によって映像データの輝度を変換する。
Y=(a+1)×(b+1)×X−b+c (4)
ここで、Xは入力映像データ、Yは出力映像データ、aはコントラスト調整パラメータであり、bは黒レベル調整パラメータであり、cは明るさ調整パラメータである。XおよびYは最小値0から最大値1までに正規化してある。この場合、a≧−1、b≧−1、−1≦c≦1である。変換式によってYが0未満になった場合はY=0とし、Yが1を超えた場合はY=1とする。また、図8に式(4)を回路で実現した場合の一例を示す。以下に、再び図1乃至図3を参照し、式(4)による調整機能を説明する。これらの図では、横軸が入力X、縦軸が出力Yである。破線は、X=Yを示す目印である。この実施形態では、各パラメータの基準値をすべてゼロにすることができる。
コントラスト調整は、X=Y=0を軸に回転する調整機能である。図1は、コントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=0とすれば、Y=(a+1)×Xとなる。コントラスト調整パラメータaを変化させることで、コントラストが変化する。a=0のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>0では図1(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、−1≦a<0では図1(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。
明るさ調整は、Y=Xを平行移動する調整機能である。図2は、明るさ調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、a=0、b=0とすれば、Y=X+cとなる。明るさ調整パラメータcを変化させることで、明るさが変化する。c=0のとき、Y=Xとなり、明るさは変化しない。0<c≦1では図2(a)のようにグラフが上に平行移動し、映像が明るくなり、−1≦c<0では図2(b)のようにグラフが下に平行移動し、映像が暗くなる。
黒レベル調整は、X=Y=1を軸に回転させて調整する調整機能である。図3は、黒レベル調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および明るさ調整は行わない、すなわち、a=0、c=0とすれば、Y=(b+1)×X−bとなる。黒レベル調整パラメータbを変化させることで黒レベルが変化する。b=0のとき、Y=Xとなり、黒レベルは変化しない。b>0では図3(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像が黒みがかり、−1≦b<0では図3(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像が白みがかる。
本発明の第3の実施形態による映像信号処理装置では、以下の式(5)によって映像データの輝度を変換する。
Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b+c (5)
ここで、Xは入力映像データ、Yは出力映像データ、aはコントラスト調整パラメータであり、bは黒レベル調整パラメータであり、cは明るさ調整パラメータであり、pは固定値のコントラスト調整軸である。XおよびYは最小値0から最大値1までに正規化してある。この場合、a≧−1、b≧−1、−1≦c≦1、0≦p≦1である。変換式によってYが0未満になった場合はY=0とし、Yが1を超えた場合はY=1とする。また、図9に式(5)を回路で実現した場合の一例を示す。以下に、再び図1乃至図3と図4とを参照し、式(5)による調整機能を説明する。これらの図では、横軸が入力X、縦軸が出力Yである。破線は、X=Yを示す目印である。この実施形態では、各パラメータの基準値をすべてゼロにすることができる。さらに本実施形態では、コントラスト調整軸pを導入することにより、X=Y=pを軸としてコントラスト調整を行うことができる。
先ず、X=Y=0を軸に回転するコントラスト調整について説明する。この場合、p=0である。図1は、コントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=0とすれば、Y=(a+1)×Xとなる。コントラスト調整パラメータaを変化させることで、コントラストが変化する。a=0のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>0では図1(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、−1≦a<0では図1(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。
次に、コントラスト調整軸pを調節した場合のコントラスト調整について説明する。図4は、コントラスト調整軸pを軸に回転するコントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=0とすれば、Y=(a+1)×X−a×pとなる。a=0のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>0では図4(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、−1≦a<0では図4(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。この際の傾きの変化は、X=Y=pを軸とした回転となる。pは0から1までの範囲で設定することができ、p=0のときは上述したX=Y=0を軸として回転する通常のコントラスト調整となり、p=1のときはX=Y=1を軸として回転する黒レベル調整と等価になる。
明るさ調整は、Y=Xを平行移動する調整機能である。図2は、明るさ調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、a=0、b=0とすれば、Y=X+cとなる。明るさ調整パラメータcを変化させることで、明るさが変化する。c=0のとき、Y=Xとなり、明るさは変化しない。0<c≦1では図2(a)のようにグラフが上に平行移動し、映像が明るくなり、−1≦c<0では図2(b)のようにグラフが下に平行移動し、映像が暗くなる。
黒レベル調整は、X=Y=1を軸に回転させて調整する調整機能である。図3は、黒レベル調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および明るさ調整は行わない、すなわち、a=0、c=0とすれば、Y=(b+1)×X−bとなる。黒レベル調整パラメータbを変化させることで黒レベルが変化する。b=0のとき、Y=Xとなり、黒レベルは変化しない。b>0では図3(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像が黒みがかり、−1≦b<0では図3(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像が白みがかる。
本発明の第4の実施形態による映像信号処理装置では、以下の式(6)によって映像データの輝度を変換する。
Y=(a+1)×((X−1)×b+X)−p×a+c (6)
ここで、Xは入力映像データ、Yは出力映像データ、aはコントラスト調整パラメータであり、bは黒レベル調整パラメータであり、cは明るさ調整パラメータであり、pは固定値のコントラスト調整軸である。XおよびYは最小値0から最大値1までに正規化してある。この場合、a≧−1、b≧−1、−1≦c≦1、0≦p≦1である。変換式によってYが0未満になった場合はY=0とし、Yが1を超えた場合はY=1とする。また、図10に式(6)を回路で実現した場合の一例を示す。以下に、再び図1乃至図3と図4とを参照し、式(6)による調整機能を説明する。これらの図では、横軸が入力X、縦軸が出力Yである。破線は、X=Yを示す目印である。この実施形態では、各パラメータの基準値をすべてゼロにすることができる。さらに本実施形態では、コントラスト調整軸pを導入することにより、X=Y=pを軸としてコントラスト調整を行うことができる。
先ず、X=Y=0を軸に回転するコントラスト調整について説明する。この場合、p=0である。図1は、コントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=0とすれば、Y=(a+1)×Xとなる。コントラスト調整パラメータaを変化させることで、コントラストが変化する。a=0のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>0では図1(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、−1≦a<0では図1(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。
次に、コントラスト調整軸pを調節した場合のコントラスト調整について説明する。図4は、コントラスト調整軸pを軸に回転するコントラスト調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、明るさ調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、c=0、b=0とすれば、Y=(a+1)×X−a×pとなる。a=0のとき、X=Yとなり、コントラストは変化しない。a>0では図4(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像のコントラストが強くなり、−1≦a<0では図4(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像のコントラストが弱くなる。この際の傾きの変化は、X=Y=pを軸とした回転となる。pは0から1までの範囲で設定することができ、p=0のときは上述したX=Y=0を軸として回転する通常のコントラスト調整となり、p=1のときはX=Y=1を軸として回転する黒レベル調整と等価になる。
明るさ調整は、Y=Xを平行移動する調整機能である。図2は、明るさ調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および黒レベル調整は行わない、すなわち、a=0、b=0とすれば、Y=X+cとなる。明るさ調整パラメータcを変化させることで、明るさが変化する。c=0のとき、Y=Xとなり、明るさは変化しない。0<c≦1では図2(a)のようにグラフが上に平行移動し、映像が明るくなり、−1≦c<0では図2(b)のようにグラフが下に平行移動し、映像が暗くなる。
黒レベル調整は、X=Y=1を軸に回転させて調整する調整機能である。図3は、黒レベル調整を説明するグラフである。わかりやすくするために、コントラスト調整および明るさ調整は行わない、すなわち、a=0、c=0とすれば、Y=(b+1)×X−bとなる。黒レベル調整パラメータbを変化させることで黒レベルが変化する。b=0のとき、Y=Xとなり、黒レベルは変化しない。b>0では図3(a)のようにグラフの傾きが大きくなり、映像が黒みがかり、−1≦b<0では図3(b)のようにグラフの傾きが小さくなり、映像が白みがかる。
本発明の映像信号処理装置において、上述した式(3)乃至式(6)による変換を、ハードウェア又はソフトウェアのいずれによっても実現してもよいが、リアルタイムでの処理を考慮すると、ハードウェアによる実装が好ましい。
上述した第1〜第4の実施形態では、説明を簡単にするために入力輝度Xおよび出力輝度Yを最小値0から最大値1までに正規化して説明したが、実際には他の値の範囲としてもよく、例えば、輝度を8ビットで表してもよい。この場合、入力輝度Xおよび出力輝度Yは、0から255までの範囲で変化することになる。入力輝度Xおよび出力輝度Yが、0からMまでの範囲である場合、第1の実施形態の式(3)は、
Y=a×b×X+(1−b)×M+c (3´)
となり、a≧0、b≧0、−M≦c≦Mとなる。第2の実施形態の式(4)は、
Y=(a+1)×(b+1)×X−b×M+c (4´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦Mとなる。第3の実施形態の式(5)は、
Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×M+c (5´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦M、0≦p≦Mとなる。第4の実施形態の式(6)は、
Y=(a+1)×((X−M)×b+X)−p×a+c (6´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦M、0≦p≦Mとなる。
ここで、処理負荷を軽減するため、2のべき乗で計算処理を行う場合は、第1の実施形態の式(3)は、
Y=a×b×X+(1−b)×(M+1)+c (3´´)
となり、a≧0、b≧0、−M≦c≦Mとなる。第2の実施形態の式(4)は、
Y=(a+1)×(b+1)×X−b×(M+1)+c (4´´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦Mとなる。第3の実施形態の式(5)は、
Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×(M+1)+c (5´´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦M、0≦p≦Mとなる。第4の実施形態の式(6)は、
Y=(a+1)×((X−(M+1))×b+X)−p×a+c (6´´)
となり、a≧−1、b≧−1、−M≦c≦M、0≦p≦Mとなる。
図5は、本発明の表示装置の構成の一例を示すブロック図である。表示装置1は、テレビジョン受像機など、表示部を備える種々のものとして実現することができるが、映像信号処理装置の回路規模を小さくできることから、携帯電話をはじめとする携帯通信端末が適している。
表示装置1は、操作部2と、制御部3と、レジスタ4と、映像信号処理部5と、表示部6とを備える。操作部2は、本体装置やリモコン装置に設けられている操作ボタンやダイヤル等である。表示装置1が携帯通信端末である場合、筐体に設けられたテンキーなどのボタンとなる。制御部3は、CPUを含み、表示装置1の他の各部分を制御して本発明に係わる映像信号の処理を司るものであるが、表示装置1の他の機能、例えば、表示装置1が携帯通信端末である場合、通信に係わる処理なども制御するものであってもよい。レジスタ4は、操作部2によって設定されるパラメータの値を、制御部3を経て格納する。映像信号処理部5は、上述した実施の形態のような本発明の映像信号処理装置であり、例えば、乗算器や加算器などを組み合わせたハードウェアとして実装される。表示部6は、実際に映像を表示する部分であり、表示装置1が携帯通信端末である場合、液晶画面である。
ユーザは、操作部2によって、コントラスト調整パラメータ、明るさ調整パラメータ、黒レベル調整パラメータを設定する。この際、例えば、携帯通信端末の液晶画面に操作画面を表示し、所定のキーによって操作するようにしてもよい。コントラスト調整軸を任意に設定できるようにしてもよい。操作部2によって入力されたコントラスト調整パラメータ、明るさ調整パラメータ、黒レベル調整パラメータ、もしあればコントラスト調整軸は、制御部3を経てレジスタ4に格納される。
レジスタ4に格納されたコントラスト調整パラメータ、明るさ調整パラメータ、黒レベル調整パラメータ、もしあればコントラスト調整軸は、制御部3を経て映像信号処理部5に供給される。映像信号処理部5は、コントラスト調整パラメータ、明るさ調整パラメータ、黒レベル調整パラメータ、もしあればコントラスト調整軸を、上述した式(3)乃至(6)に代入し、これらの式にしたがって入力映像信号の輝度を変換し、出力映像信号として表示部6に供給する。入力映像信号は、例えば表示装置1が携帯通信端末である場合、操作画面や、通信によって受信された、又は、カメラやメモリカード等によって取り込まれた静止画像、映像、カメラ画像、ウェブ画面、ネットワークを経由した情報等である。表示部6は、供給された出力映像信号を表示する。
図6に本発明を携帯通信端末として実現した一構成例を示す。電波塔7からの放送やネットワーク8からの情報をアンテナ10などにより受信し、携帯通信端末内に内蔵した本発明の映像信号処理装置で映像処理し、表示部6に表示している。ここでは、放送として地上デジタル放送を表示部6の左側に表示し、情報としてインターネット経由に接続されるリンクを右側に表示している。映像信号処理装置は絶えず変化する映像においても調整が可能である。ユーザは表示部6の映像を見ながら操作部2を操作し、コントラスト調整パラメータ、明るさ調整パラメータ、黒レベル調整パラメータを設定し、好みの映像に調整することが可能である。
本発明は、入力輝度を出力輝度に変換する映像信号処理装置、このような映像信号処理装置を備える表示装置、特に携帯通信端末等に利用可能である。
コントラスト調整機能を説明するグラフである。 明るさ調整機能を説明するグラフである。 黒レベル調整機能を説明するグラフである。 コントラスト調整軸を軸に回転するコントラスト調整を説明するグラフである。 本発明の表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明を携帯通信端末として実現した一構成例である。 本発明の第1の実施形態による映像信号処理回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による映像信号処理回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態による映像信号処理回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態による映像信号処理回路の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 表示装置
2 操作部
3 制御部
4 レジスタ
5 映像信号処理部
6 表示部
7 電波塔
8 ネットワーク
9 携帯通信端末
10 アンテナ
11 乗算器
12 減算器
13 加算器

Claims (13)

  1. XY座標上の入力輝度X(0≦X≦M)を出力輝度Y(0≦Y≦M)に変換する映像信号処理装置であって、コントラスト調整パラメータa、黒レベル調整パラメータb、明るさ調整パラメータcを用いて入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記変換によってY<0となった場合はY=0とし、Y>Mとなった場合はY=Mとすることを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 前記各調整パラメータを増減させることによって、対応する各々の調整効果を増減させることができることを特徴とする請求項1又は2記載の映像信号処理装置。
  4. Y=a×b×X+(1−b)×M+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  5. Y=(a+1)×(b+1)×X−b×M+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  6. pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×M+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  7. pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(a+1)×((X−M)×b+X)−p×a+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  8. Y=a×b×X+(1−b)×(M+1)+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  9. Y=(a+1)×(b+1)×X−b×(M+1)+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  10. pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(b+1)×((X−p)×a+X)−b×(M+1)+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  11. pを固定値のコントラスト調整軸として、Y=(a+1)×((X−(M+1))×b+X)−p×a+cの式にしたがって入力輝度Xを出力輝度Yに変換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像信号処理装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の映像信号処理装置と、
    表示手段とを備え、
    前記表示手段によって表示される映像の輝度を前記映像信号処理装置によって調整することを特徴とする表示装置。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の映像信号処理装置と、
    表示手段とを備え、
    前記表示手段によって表示される映像の輝度を前記映像信号処理装置によって調整することを特徴とする携帯通信端末。
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