JP5183552B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents

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本発明は画像処理プログラムおよび画像処理装置に関し、特に、画像データのコントラストを補正するための画像処理プログラムおよび画像処理装置に関するものである。
例えば、特許文献1および特許文献2には、画像データのコントラストを補正する方法が開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2001−245154号公報 特開2005−4510号公報
一般に、画像のコントラストを補正する処理は、白飛びや黒つぶれを起こさないものが望まれる。特許文献1又は特許文献2では、画素値のリミット値(下限値、上限値)を指定することにより、白飛びや黒つぶれを制御する方法が開示されている。しかしながら、適切なコントラストを得るためのリミット値は、処理対象となる原画像の内容に依存するため、画像処理に慣れていない初心者や、画像処理を自動化する場合において、リミット値を適切に設定することは困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、処理対象となる原画像データの内容に依存することなく、白飛びや黒つぶれを制御してコントラストを補正する画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理プログラムであって、原画像データが入力される原画像データ入力手段と、所定の大きさの領域内で許容できる黒つぶれ発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の黒つぶれ許容画素数が入力される黒つぶれ許容画素数入力手段と、前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最小の画素値を、シャドー側クリップ値Lの初期値として設定するシャドー側クリップ初期値設定手段と、前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Lの画素の個数が、入力された前記局所領域内の黒つぶれ許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを黒つぶれ補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Lより大きい画素値の中の最小のものを、新たなシャドー側クリップ値Lとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のLの値よりも小さい画素値を、すべてLに置き換えて、上記判定を再度行うシャドー側クリップ値確定手段と、前記シャドー側クリップ値確定手段から出力された前記黒つぶれ補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と、としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムである。
この発明は、表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理プログラムであって、原画像データが入力される原画像データ入力手段と、所定の大きさの領域内で許容できる黒つぶれ発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の黒つぶれ許容画素数が入力される黒つぶれ許容画素数入力手段と、前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最小の画素値を、シャドー側クリップ値Lの初期値として設定するシャドー側クリップ初期値設定手段と、前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Lの画素の個数が、入力された前記局所領域内の黒つぶれ許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを黒つぶれ補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Lより大きい画素値の中の最小のものを、新たなシャドー側クリップ値Lとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のLの値よりも小さい画素値を、すべてLに置き換えて、上記判定を再度行うシャドー側クリップ値確定手段と、前記シャドー側クリップ値確定手段から出力された前記黒つぶれ補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と、としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであるので、処理対象となる原画像データの内容に依存することなく、黒つぶれを制御してコントラストを補正することができる。
本発明の実施の形態の一例を示すシステム構成図である。 本発明の実施の形態による画像処理装置に設けられたコントラスト補正処理部の構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態による画像処理装置に設けられたコントラスト補正処理部におけるシャドー側クリップ値L算出の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による画像処理装置に設けられたコントラスト補正処理部におけるハイライト側クリップ値H算出の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における処理対象となる原画像データの一例を示す説明図である。 従来技術の問題点を説明するための原画像データの処理結果を示す説明図である。 本発明の効果を説明するための本発明による原画像データの処理結果を示す説明図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態について以下に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理システムの一例を示したものである。本システムは、光学衛星1と受信局2と画像処理装置3と表示装置4とから構成される。図中、画像データの流れを矢印で示している。
光学衛星1は、地球上空を航行し、光学センサによって地表面の画像(衛星画像)を撮影する人工衛星である。光学衛星1は、撮影した衛星画像の源泉データを、無線通信により受信局2へ送信する。なお、光学衛星1は、航空機等であっても良い。また、用いるセンサも、光学センサに限らず、合成開口レーダ等であっても良い。
受信局2は、通信用アンテナなどの送受信装置を具備し、光学衛星1と交信する設備である。受信局2は、コンピュータネットワーク(図示省略)を介して画像処理装置3と接続される。受信局2は、光学衛星1より受信した衛星画像の源泉データを、コンピュータネットワークを介して、画像処理装置3に送信する。なお、コンピュータネットワークは、インターネット等の広域ネットワークでも、LAN等のユーザネットワークでも、いずれでもよく、さらに、無線通信でも有線通信のいずれでもよいものとする。
画像処理装置3は、CPUやメモリ(ROM,RAM)などを搭載し、画像処理プログラムを実行する計算機である。画像処理装置3は、衛星画像の源泉データを画像化する画像処理を行って、表示装置4に表示(再生)させる画像再生処理部31と、源泉データのコントラストを補正するコントラスト補正処理部32とを実装する。また、図示していないが、画像処理装置3には、キーボードやマウス等の入力装置等、一般的な計算機に具備されている構成はすべて備えられているものとする。画像処理装置3は、コンピュータネットワーク(図示省略)を介して、表示装置4と接続される。なお、この場合も、コンピュータネットワークは、インターネット等の広域ネットワークでも、LAN等のユーザネットワークでも、いずれでもよく、さらに、無線通信でも有線通信のいずれでもよいものとする。
表示装置4は、ディスプレイ装置等から構成され、画像処理装置3により画像処理されて画像化された衛星画像を表示する。
画像処理装置3に設けられた画像再生処理部31は、原画像データ323、あるいは、コントラスト補正処理部32によりコントラスト補正された補正画像データ327が入力されて、それを表示装置4に表示できるように画像処理して画像化するものである。画像再生処理部31は、表示装置4に画像を表示(再生)させるための一般的な周知の画像処理を行うものであり、本発明特有の構成を備えているものではないため、ここでは、その動作および構成についての詳細な説明は省略する。
次に、画像処理装置3に設けられたコントラスト補正処理部32の動作について説明する。本発明によるコントラスト補正処理部32の構成を示したブロック図を、図2に示す。
コントラスト補正処理部32には、図2に示すように、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321と、局所領域内の白飛び許容画素数322と、原画像データ323とが入力される。シャドー側クリップ値L算出部324は、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321と原画像データ323とに基づいて、シャドー側クリップ値Lを算出する。また、ハイライト側クリップ値H算出部325は、局所領域内の白飛び許容画素数322と原画像データ323とに基づいて、ハイライト側クリップ値Hを算出する。次に、線形変換部326が、算出されたシャドー側クリップ値Lとハイライト側クリップ値Hとに基づいて、原画像データ323を線形変換し、補正画像データ327を生成し、出力する。
局所領域内の黒つぶれ許容画素数321は、原画像データ323中の所定の大きさ(範囲)の領域内で発生する黒つぶれ画素数に対する許容値である。黒つぶれとは、画像の一部が暗すぎて真っ黒になってしまう事である。本発明では、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321により、局所領域内に発生する黒つぶれの画素数について、ユーザがどこまで許容できるかを予め設定しておく。例えば、局所領域を3×3(横幅3画素、縦幅3画素、局所領域は9画素)とすれば、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321は1〜9のいずれかの整数が設定される。なお、この値は、はじめは初期値(デフォルト値)が設定されているが、ユーザにより、キーボードやマウス等の入力装置によって入力され適宜設定されるものとする。
また、局所領域内の白飛び許容画素数322は、原画像データ323中の所定の大きさ(範囲)の領域内で発生する白飛び画素数に対する許容値である。白飛びとは、画像の一部が明るすぎて真っ白になってしまう事である。本発明では、局所領域内の白飛び許容画素数322により、局所領域内に発生する白飛びの画素数について、ユーザがどこまで許容できるかを予め設定しておく。例えば、局所領域を3×3とすれば、局所領域内の白飛び許容画素数322は1〜9のいずれかの整数が設定される。なお、この値は、はじめは初期値(デフォルト値)が設定されているが、ユーザにより、キーボードやマウス等の入力装置によって入力され適宜設定されるものとする。
原画像データ323は、源泉データに基づいて生成されたデータであり、平面上(アレイ状)に各画素の濃淡を表す値(画素値)が分布したデータである。例えば、階調が8ビットであれば、画素値は0〜255の範囲の整数であり、階調が16ビットであれば、画素値は0〜65535の範囲の整数である。
シャドー側クリップ値L算出部324は、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321が入力され、局所領域内で黒つぶれが発生している画素数が当該局所領域内の黒つぶれ許容画素数321以下になるように、原画像データ323の画素の中で、最も暗い輝度(黒)の画素に割り当てるための値をシャドー側クリップ値Lとして算出する。従って、シャドー側クリップ値Lは、ユーザが許容する黒つぶれの範囲で、かつ、適切なコントラストを得るためのリミット値である。また、シャドー側クリップ値L算出部324は、そうして得られたシャドー側クリップ値Lを用いて、原画像データ323の画素値の中から、算出されたシャドー側クリップ値L以下の画素値の値を、すべて、シャドー側クリップ値Lに置き換える。
シャドー側クリップ値L算出部324の算出方法について、具体的に説明する。本発明によるシャドー側クリップ値L算出部324のフローチャートを、図3に示す。
まず、ステップS401で、原画像データ323を読みこみ、画像処理装置3に設けられたメモリ上に展開する。次に、ステップS402で、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321の値を読み込み、メモリ上に展開する。次に、ステップS403で、原画像データ323の画素値の中の最小値を検索し、当該最小値をシャドー側クリップ値Lの初期値として割り当てる。
ステップS404で、黒つぶれを判定する。具体的には、原画像データ323の全ての画素を対象として、局所領域内の画素値Lの画素の個数が、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321を超えているかどうかを判定する。例えば、局所領域を3×3とし、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321を2とすれば、画素値Lの画素が任意の3×3の局所領域内に2個以上存在するとき、黒つぶれであると判定する。
ステップS404にて、黒つぶれと判定されれば、処理は終了である。一方、ステップS404にて、黒つぶれと判定されなければ、ステップS405へ進む。
ステップS405で、シャドー側クリップ値Lを更新する。具体的には、原画像データ323において画素値Lより大きい画素値の中で最小のものを、新たなシャドー側クリップ値Lとして割り当てる。次に、ステップS406で、原画像データ323の画素値の中で、更新後のLよりも小さい画素値を、Lに置き換える。そして、ステップS404へと戻り、この処理を繰り返す。こうして、徐々にシャドー側クリップ値Lの値を上げていき、黒つぶれが発生した時点でループを抜けてLの値の更新を中止させることにより、黒つぶれが発生する直前の値が最終的なシャドー側クリップ値Lとなる。
シャドー側クリップ値L算出部324は、以上のステップにて処理を実施することにより適切なシャドー側クリップ値Lの値を得て、そうして、原画像データ323の画素値の中から、算出されたシャドー側クリップ値L以下の画素値の値を、すべて、シャドー側クリップ値Lに置き換えるので、黒つぶれを効率よく制御することができ、補正が強すぎて黒つぶれが発生することを防止し、適切なハイライト画像を得ることができる。これにより、ブラックバランスを適度よく調整することができる。
ハイライト側クリップ値H算出部325は、局所領域内の白飛び許容画素数322が入力され、局所領域内で白飛びが発生している画素数が当該局所領域内の白飛び許容画素数322以下になるように、原画像データ323の画素の中で、最も明るい輝度(白)の画素に割り当てるための値をハイライト側クリップ値Hとして算出する。従って、ハイライト側クリップ値Hは、ユーザが許容する白飛びの範囲で、かつ、適切なコントラストを得るためのリミット値である。また、ハイライト側クリップ値H算出部325は、そうして得られたハイライト側クリップ値Hを用いて、原画像データ323の画素値の中から、算出されたハイライト側クリップ値H以下の画素値の値を、すべて、ハイライト側クリップ値Hに置き換える。
ハイライト側クリップ値Hの算出方法について、具体的に説明する。本発明によるハイライト側クリップ値H算出部325のフローチャートを、図4に示す。
まず、ステップS501で、原画像データ323を読み込み、メモリ上に展開する。次に、ステップS502で、局所領域内の白飛び許容画素数322を読み込み、メモリ上に展開する。次に、ステップS503で、原画像データ323の画素値の中の最大値を検索し、当該最大値をハイライト側クリップ値Hの初期値として割り当てる。
ステップS504で、白飛びを判定する。具体的には、原画像データ323の全ての画素を対象として、局所領域内の画素値Hの画素の個数が、局所領域内の白飛び許容画素数322の値を超えているかどうかを判定する。例えば、局所領域を3×3とし、局所領域内の白飛び許容画素数322を2とすれば、画素値Hの画素が任意の3×3の局所領域内に2個以上存在するとき、白飛びであると判定する。
ステップS504にて白飛びと判定されれば、処理は終了である。一方、ステップS504にて白飛びと判定されなければ、ステップS505へ進む。
ステップS505で、ハイライト側クリップ値Hを更新する。具体的には、原画像データ323にて画素値Hより小さい画素値の中で、最大のものをHに割り当てる。次に、ステップS506で、原画像データ323の画素値でHより大きい画素値を、Hに置き換える。そして、ステップS504へと戻り、この処理を繰り返す。こうして、徐々にハイライト側クリップ値Hの値を下げていき、白飛びが発生した時点でループを抜けてHの値の更新を中止させてHを確定することにより、白飛びが発生する直前の値が最終的なハイライト側クリップ値Hとなる。
ハイライト側クリップ値H算出部325は、以上のステップにて処理を実施することにより適切なハイライト側クリップ値Hを得て、そうして、原画像データ323の画素値の中から、算出されたハイライト側クリップ値H以上の画素値の値を、すべて、ハイライト側クリップ値Hに置き換えるので、白飛びを効率よく制御することができ、補正が強すぎて白飛びが発生することを防止し、適切なハイライト画像を得ることができる。これにより、ホワイトバランスを適度よく調整することができる。
こうして、シャドー側クリップ値L算出部324とハイライト側クリップ値H算出部325とにより、原画像データ323のすべての画素値が、シャドー側クリップ値Lからハイライト側クリップ値Hまでの範囲になるように置き換えられた画像データが得られる。なお、シャドー側クリップ値L算出部324とハイライト側クリップ値H算出部325との処理はいずれを先に行ってもよく、シャドー側クリップ値L算出部324で黒つぶれ補正を行った後に、ハイライト側クリップ値H算出部325で白飛び補正を行ってもよく、あるいは、その逆でもよい。
線形変換部326は、シャドー側クリップ値L算出部324及びハイライト側クリップ値H算出部325により得られた、原画像データ323のすべての画素値が、シャドー側クリップ値Lからハイライト側クリップ値Hまでの範囲になるように置き換えられた補正画像データが入力され、それらの画素値を所定のデジタル値に割り付ける。例えば、8ビットで表現される表示装置4に画像を表示する場合は、画素値Lを0に、画素値Hを255に割り当て、その間を均等に分割し線形に割り付ける。また、16ビットの表示装置4に画像を表示する場合であれば、画素値Lを0に、画素値Hを65535に割り当て、その間を均等に分割し線形に割りつける。こうして、線形変換部326は、デジタル値に線形変換された補正画像データ327を得て、それを画像再生処理部31に入力する。また、必要であれば、メモリ上に記憶(保存)させる。
また、上述の説明においては、黒つぶれ補正と白飛び補正の両方を行う場合を例に挙げて説明したが、両方の補正を必ずしも行わなくてもよく、原画像データ323の状態によっては、黒つぶれ補正か白飛び補正かのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。なお、黒つぶれ補正のみを行った場合で、例えば、8ビットの表示装置4に画像を表示する場合は、線形変換部326は、画素値Lを0にし、すべての画素値の中で最大の画素値を255に割り当てて、その間を均等に分割し線形に割り付けるようにする。同様に白飛び補正のみを行った場合は、線形変換部326は、すべての画素値の中で最小の画素値を0にし、画素値Hを255に割り当てて、その間を均等に分割し線形に割り付けるようにすればよい。
次に、本発明の効果について説明する。本発明による効果を示す図を、図5〜7に示す。図5は、コントラスト補正の必要性を説明するための原画像の一例を示した図である。図6は、黒つぶれと白飛びを説明するための図である。図7は、本発明によるコントラスト補正結果を説明するための図である。
図5は、コントラスト補正をしていない原画像の例である。画像の黒い部分から白い部分までの幅が狭いため、視認性が悪い。
図6は、従来技術のようにリミット値(下限値、上限値)を設定してコントラストを補正した画像の例である。ここでは、下限値をシャドー側3%に含まれる画素値の最大とし、上限値をハイライト側3%に含まれる画素値の最小としている。図6は、明暗がはっきりしているが、補正が強すぎているため、黒つぶれや白飛びが発生していることが分かる。適切なコントラストを得るためのリミット値は、処理対象となる原画像の内容に依存するため、画像処理に慣れていない初心者や、画像処理を自動化する場合において、適切なリミット値を設定することは困難である。
図7は、本発明の手法によりコントラストを補正した画像の例である。ここでは、局所領域を3×3とし、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321と局所領域内の白飛び許容画素数322は、それぞれ9としている。これは、最も強くコントラストを補正していることになる。しかしながら、本発明によれば、最大限にコントラストを補正しても、目立った黒つぶれや白飛びが発生していないことが分かる。
即ち、本発明によれば、局所領域内の黒つぶれ許容画素数321及び/または白飛び許容画素数322を単にユーザが指定することにより、自動的に、白飛びや黒つぶれを発生させずに適切なコントラストの画像を得ることができる。すなわち、白飛びや黒つぶれを発生させずに適切なコントラストを得るためのリミット値であるシャドー側クリップ値Lとハイライト側クリップ値Hとが自動的に算出され、原画像のすべての画素の画素値が、LからHまでの範囲に収まるように自動的に置き換えられるので、処理対象となる原画像の内容に依存することなく、白飛びや黒つぶれを制御することができる。このため、画像処理に慣れていない初心者や、画像処理を自動化する場合においても、良好なコントラスト画像が得られる効果がある。
なお、上記の説明においては、処理対象を光学衛星1により撮影した衛星画像として説明したが、その場合に限らず、本発明は、あらゆる種類の画像の処理に適用でき、その場合にも、同様の効果が得られることは言うまでもない。従って、本発明に係る画像処理システムにおいては、必ずしも、図1に示す光学衛星1と受信局2とを設ける必要はなく、画像処理装置3に処理対象の画像を入力する手段を備えておけば、画像処理装置3と表示装置4からのみ構成するようしてもよい。
1 光学衛星、2 受信局、3 画像処理装置、4 表示装置、31 画像再生処理部、32 コントラスト補正処理部、321 局所領域内の黒つぶれ許容画素数、322 局所領域内の白飛び許容画素数、323 原画像データ、324 シャドー側クリップ値L算出部、325 ハイライト側クリップ値H算出部、326 線形変換部、327 補正画像データ。

Claims (4)

  1. 表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理プログラムであって、
    原画像データが入力される原画像データ入力手段と、
    所定の大きさの領域内で許容できる黒つぶれ発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の黒つぶれ許容画素数が入力される黒つぶれ許容画素数入力手段と、
    前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最小の画素値を、シャドー側クリップ値Lの初期値として設定するシャドー側クリップ初期値設定手段と、
    前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Lの画素の個数が、入力された前記局所領域内の黒つぶれ許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを黒つぶれ補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Lより大きい画素値の中の最小のものを、新たなシャドー側クリップ値Lとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のLの値よりも小さい画素値を、すべてLに置き換えて、上記判定を再度行うシャドー側クリップ値確定手段と、
    前記シャドー側クリップ値確定手段から出力された前記黒つぶれ補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、
    前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と
    としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラム。
  2. 表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理プログラムであって、
    原画像データが入力される原画像データ入力手段と、
    所定の大きさの領域内で許容できる白飛び発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の白飛び許容画素数が入力される白飛び許容画素数入力手段と、
    前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最大の画素値を、ハイライト側クリップ値Hの初期値として設定するハイライト側クリップ初期値設定手段と、
    前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Hの画素の個数が、入力された前記局所領域内の白飛び許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを白飛び補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Hより小さい画素値の中の最大のものを、新たなハイライト側クリップ値Hとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のHの値よりも大きい画素値を、すべてHに置き換えて、上記判定を再度行うハイライト側クリップ値確定手段と、
    前記ハイライト側クリップ値確定手段から出力された前記白飛び補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、
    前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と
    としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラム。
  3. 表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理装置であって、
    原画像データが入力される原画像データ入力手段と、
    所定の大きさの領域内で許容できる黒つぶれ発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の黒つぶれ許容画素数が入力される黒つぶれ許容画素数入力手段と、
    前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最小の画素値を、シャドー側クリップ値Lの初期値として設定するシャドー側クリップ初期値設定手段と、
    前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Lの画素の個数が、入力された前記局所領域内の黒つぶれ許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを黒つぶれ補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Lより大きい画素値の中の最小のものを、新たなシャドー側クリップ値Lとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のLの値よりも小さい画素値を、すべてLに置き換えて、上記判定を再度行うシャドー側クリップ値確定手段と、
    前記シャドー側クリップ値確定手段から出力された前記黒つぶれ補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、
    前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 表示装置に表示される画像のコントラストを調整する画像処理装置であって、
    原画像データが入力される原画像データ入力手段と、
    所定の大きさの領域内で許容できる白飛び発生画素数の最大リミット値として、局所領域内の白飛び許容画素数が入力される白飛び許容画素数入力手段と、
    前記原画像データのすべての画素の画素値の中の最大の画素値を、ハイライト側クリップ値Hの初期値として設定するハイライト側クリップ初期値設定手段と、
    前記原画像データのすべての画素を対象として、前記所定の大きさの領域内の画素値Hの画素の個数が、入力された前記局所領域内の白飛び許容画素数の値を超えているか判定し、超えていれば、その時点で処理を終了して現在の前記原画像データを白飛び補正後の画像データとして出力し、超えていなければ、前記原画像データにおける画素値Hより小さい画素値の中の最大のものを、新たなハイライト側クリップ値Hとして更新するとともに、原画像データの画素値で、更新後のHの値よりも大きい画素値を、すべてHに置き換えて、上記判定を再度行うハイライト側クリップ値確定手段と、
    前記ハイライト側クリップ値確定手段から出力された前記白飛び補正後の画像データを画像処理して表示手段に出力する画像再生処理手段と、
    前記画像再生処理手段により画像処理された画像データを前記表示装置に表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
JP2009085971A 2009-03-31 2009-03-31 画像処理プログラムおよび画像処理装置 Active JP5183552B2 (ja)

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