JP2008122454A - 貼合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化及び部品の位置決め作業の容易化を達成し、あらゆるサイズの部品同士の貼り合せを良好に行える貼合装置を提供する。
【解決手段】偏光フィルム2を吸着できる吸着ドラム3と、吸着ドラム3を回転軸4を中心に回転させる回動手段5と、偏光フィルム2を吸着ドラム3に位置決めするストッパ6と、ストッパ6を吸着ドラム3に対して進退させる進退手段7と、ガラス基板8を吸着できる吸着テーブル9と、y軸走行手段、x軸移動手段、z軸移動手段、及び押付ローラとを備える。
【選択図】図2
【解決手段】偏光フィルム2を吸着できる吸着ドラム3と、吸着ドラム3を回転軸4を中心に回転させる回動手段5と、偏光フィルム2を吸着ドラム3に位置決めするストッパ6と、ストッパ6を吸着ドラム3に対して進退させる進退手段7と、ガラス基板8を吸着できる吸着テーブル9と、y軸走行手段、x軸移動手段、z軸移動手段、及び押付ローラとを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、板材、パネル、シート、又はフィルム等を貼り合わせる貼合装置に関する。
液晶パネルの製造工程において、偏光フィルムをガラス基板に貼り合わせるには、その準備として、先ず図11(a)に示すように、偏光フィルム2をその粘着面23が上向きになる姿勢で吸着テーブル30の表面に吸着させる一方、ガラス基板8を吸着テーブル90の表面に吸着させる。偏光フィルム2は、その一端21と側縁24とをそれぞれストッパ60に突き合わせることにより、吸着テーブル30の表面に位置決めされる。ガラス基板8も同じ要領で吸着テーブル90に位置決めされる。続いて、吸着テーブル30の表裏を反転させることにより、同図(b)に示すように偏光フィルム2の粘着面23を下向きにした後、吸着テーブル30の真下に吸着テーブル90を移動させる。
更に、図12(a)に示すように吸着テーブル30を吸着テーブル90に対して傾け、偏光フィルム2の他端22付近の粘着面23をガラス基板8に接触させる。この状態で、偏光フィルム2を押付ローラ50によりガラス基板8に押付け、吸着テーブル30と共に押付ローラ50を矢印y方向へ移動させる。この行程で、同図(b)に示すように、偏光フィルム2の粘着面23をガラス基板8に密着させることにより、偏光フィルム2とガラス基板8とを接着させる。また、粘着面23の粘着力は、吸着テーブル30の吸引力よりも強いので、上記の行程でガラス基板8に密着する偏光フィルム2は、吸着テーブル30から離脱することになる。
特許文献1,2には、液晶パネルの製造方法が開示されている。
特開平11−295680号公報
特開2003−5666号公報
近年の液晶パネルの大型化に伴なって、その部品である偏光フィルム2及びガラス基板8も大型化する傾向にあり、吸着テーブル30,90として一層広いものが必要となる。しかしながら、床面積の限られたクリンルーム等に広い吸着テーブル30,90を設置すれば、クリンルーム等が手狭になるという問題がある。
また、ガラス基板8を吸着テーブル90に位置決めする作業は、オペレータがガラス基板8を水平に保持し前屈みになりながら、ガラス基板8を吸着テーブル90に載せなければならない。特に、大型のガラス基板8は重量物であるため、上記の作業を行うオペレータの負担が過大になる。偏光フィルム2を吸着テーブル30に位置決めする作業についても、オペレータが前屈みになる点は同じである。
また、吸着テーブル30は、その表面に複数の吸引孔が配列され、これら総ての吸引孔に、偏光フィルム2を吸引する吸引力を発生するエアブロワが接続されている。しかしながら、上記のように押付ローラ50が矢印y方向へ移動するに従って、偏光フィルム2は吸着テーブル30に対して図12(b)の矢印-y方向へ滑りながら後退する。このため、吸着テーブル30の総ての吸引孔の中の幾つかの吸引孔から偏光フィルム2が退いた時点で、この幾つかの吸引孔を経て空気が直にエアブロワへ吸引されるので、個々の吸引孔の吸引力が減衰し、偏光フィルム2を吸着テーブル30に保持するのが難しくなる。
また、液晶パネルはその長手方向及び幅方向の寸法の違いによる多数のサイズが有る。大型の液晶パネルを構成するガラス基板8が載せられるような広い吸着テーブル90に、比較的に小型のガラス基板8を載せると次の不具合が起こる。図13(a)の仮想線は、吸着テーブル30に位置決めされた大型の偏光フィルム2を表している。比較的小型の偏光フィルム20をストッパ60に突き合わせると、これが吸着テーブル90に対して片寄る。この状態で、押付ローラ50を矢印y方向へ移動させると、同図(b)に示すように、押付ローラ50の片側だけが偏光フィルム2に乗り上げ、押付ローラ50に矢印M方向のモーメントが発生する。このため、押付ローラ50が偏光フィルム20を押付ける力が偏り、偏光フィルム20とガラス基板8との間に空気が侵入する隙間を残すことになる。
本発明の目的は、省スペース化及び部品の位置決め作業の容易化を達成し、あらゆるサイズの部品同士の貼り合せを良好に行える貼合装置を提供することにある。
本発明は、一端から他端までに粘着面が形成された可撓性の貼着材と、前記粘着面が粘着できる被貼着材とを、貼り合せる貼合装置に係るものであって、前記貼着材を、その一端と他端とが周方向に隔たる姿勢で、周面に吸着できる吸着ドラムと、前記吸着ドラムを周方向に回転させる回動手段と、前記吸着ドラムに対面する傾斜面を有し、前記被貼着材を前記傾斜面に沿わせて吸着できる吸着テーブルと、前記吸着ドラムと前記吸着テーブルとを、相互に接近又は離れるよう移動させる移動手段と、前記吸着ドラムの近傍に設けられ、前記吸着ドラムの周面から前記吸着テーブルの傾斜面に向かう方向へ前記貼着材を押付ける押付ローラと、前記吸着ドラムと共に前記押付ローラを、前記吸着テーブルの傾斜面に平行な方向へ走行させる走行手段とを備え、前記回動手段が、前記吸着ドラムを回転させることにより、前記吸着ドラムの周面に吸着された貼着材の一端付近を、前記吸着テーブルの傾斜面に対面させ、前記移動手段が、前記吸着ドラムと前記吸着テーブルとを接近させることにより、前記貼着材の一端付近を、前記吸着テーブルに吸着された被貼着材に接近させ、前記走行手段が前記吸着ドラムと共に前記押付ローラを走行させる行程で、前記貼着材の一端から他端までを、前記押付ローラにより前記被貼着材に押付けることを特徴とする。
更に、本発明に係る貼合装置は、前記吸着ドラムの周面に、その周方向に区分される複数の吸引領域を画定し、前記吸引領域毎に吸引孔を複数形成し、前記複数の吸引領域のそれぞれの吸引孔を、前記貼着材を吸引できる吸引力を発生する複数のドラム吸引手段に、それぞれ接続したことを特徴とする。
本発明に係る貼合装置によれば、貼着材をその粘着面が上向きになる姿勢で吸着ドラムの周面に吸着させ、また被貼着材を吸着テーブルの傾斜面に沿わせて吸着させることができる。このため、貼着材又は被貼着材を準備するオペレータは、従来のように被貼着材を水平に保持しながら前屈みにならなくて済むので、被貼着材が重量物であっても、オペレータの負担を最小限にすることができる。
また、本発明は、貼着材が可撓性を有することに着目して、貼着材を吸着ドラムの周面に沿わせて湾曲させた状態で貼着材の吸着を実現する一方、吸着テーブルはその傾斜面に被貼着材を吸着するとき、被貼着材を傾斜面に沿う傾斜姿勢にすることができる。このため、貼着材又は被貼着材を水平な姿勢のまま貼り合せする場合に比較して、当該貼合装置を設置するスペースを大幅に節約することができる。しかも、オペレータが貼着材又は被貼着材をそれぞれ位置決めする作業を行うとき、移動手段が、吸着ドラムと吸着テーブルとを離すことができる。これにより、上記の作業を行うオペレータの手元を広くすることができる。
更に、本発明に係る貼合装置によれば、回動手段が吸着ドラムを回転させることにより、吸着ドラムの周面に位置決めされた貼着材の一端付近の粘着面を、傾斜面に向けることができる。そして、移動手段が吸着ドラムと吸着テーブルとを接近させると、貼着材の一端付近の粘着面が、吸着テーブルに位置決めされた被貼着材に接近する。この状態で、走行手段が、吸着ドラムと共に押付ローラを、吸着テーブルの傾斜面に平行な方向へ走行させる行程で、貼着材の一端から他端までが押付ローラにより被貼着材に漸次押付けられる。これにより、貼着材と被貼着材との間から空気を排除し、貼着材の粘着面の全域を被貼着材に密着させることができる。
更に、上記のように貼着材が被貼着材に漸次押付けられるに従って、貼着材は吸着ドラムの周面に対して滑りながら移動する。このため、吸着ドラムの周方向に区分された複数の吸引領域のうち、貼着材が吸着ドラムに位置決めされた時点で貼着材の他端の近傍に位置していた吸引領域から順に、貼着材が退くことになる。
そこで、当該貼合装置は、複数の吸引領域のそれぞれの吸引孔を、複数のドラム吸引手段にそれぞれ接続することで、個々の吸引領域毎に、個々のドラム吸引手段に基づく吸引力を発生できるよう構成している。これにより、複数の吸引領域のうち何れかの吸引領域から貼着材が退き、これらの吸引領域の吸引孔から空気が直に吸込まれても、貼着材を吸引し続ける吸引領域の吸引孔に発生する吸引力が減衰することはない。従って、当該貼合装置によれば、吸着ドラムの周面に位置決めされた貼着材がその全体を被貼着材に密着するまでの間、貼着材が吸着ドラムから脱落することのないように、貼着材を所定の吸引力にて保持することができる。
以下に述べる案内手段、軸受部、回動手段、又は駆動手段には、周知の技術を適用できるので、それぞれの図示又は説明は省略する。例えば、回動手段又は駆動手段としてエアシリンダ、油圧シリンダ、減速機付きの回転機、又は回転機の動作に従い作動ロッドを伸縮させる電動シリンダを適用できる。案内手段としては、レールに滑子を滑動自在に係合させて成る滑り対遇を適用できる。また、移動手段又は走行手段には、回転機にて回転する送りねじにボールナットを螺合させて成る回り対遇を適用できる。
図1,2に示す貼合装置1は、偏光フィルム2を吸着できる吸着ドラム3と、吸着ドラム3を回転軸4を中心に回転させる回動手段5と、偏光フィルム2を吸着ドラム3に位置決めするストッパ6と、ストッパ6を吸着ドラム3に対して進退させる進退手段7と、ガラス基板8を吸着できる吸着テーブル9と、後述のy軸走行手段、x軸移動手段、z軸移動手段、及び押付ローラとを備える。これらの要素は、貼合装置1の主フレーム10又は可動フレーム11にそれぞれ支持されている。
図2,3に示すように、可動フレーム11の脚部は、これを主フレーム10に対して矢印y,-y方向に案内するy軸案内手段111の滑子112に接合している。y軸走行手段12は、可動フレーム11の脚部に接合したボールナット121をねじ棒122に螺合したものであり、ねじ棒122の回転に従わせて可動フレーム11をボールナット121と共に矢印y,-y方向に走行させることができる。
吸着ドラム3は、可動フレーム11に軸受けされた回転軸4と、回転軸4を中心に半円弧状に湾曲した周面31とを備える。回転軸4の長手方向の途中には腕片41が取付けられ、図4に示すように、回動手段5の作動ロッド51が腕片41の先端にピン接合されている。回動手段5が作動ロッド51を伸長させると、吸着ドラム3の周面31は矢印α方向へ回動する。回動手段5が作動ロッド51を短縮させると、吸着ドラム3が矢印β方向へ回動し、周面31が上向きになる。
図5(a),(b)に示すように、吸着ドラム3の周面31には複数の吸引孔32が形成されている。本実施例では、図中で1〜18の通し番号を付した通気部材33が、周面31の一縁から他縁へ向けて並べられ、個々の通気部材33に吸引孔32がそれぞれ直結している。周面31の他縁には、吸引ブロック34が設けられ、吸引ブロック34には、吸引孔32に直結する真空引き通路35が形成されている。同図は、互いに周面31の周方向に隔たる18個の通気部材33及びこれに直結する18個の吸引孔32を示しているが、これらの吸引孔32と同様の吸引孔が回転軸4の長手方向に沿って複数並ぶよう配列されている。個々の通気部材33は、回転軸4の長手方向に沿って並ぶ複数の吸気孔を互いに通気できるよう接続するパイプである。
また、吸着ドラム3の周面31の一縁から1番目〜9番目の通気部材33と、10番目〜18番目の通気部材33と、吸引ブロック34とは、それぞれ個別の吸引領域a,b,cとして画定され、これらの吸引領域a,b,c毎に、第1〜第3の吸引手段36,37,38が吸引力を個別に発生する。例えば、第1及び第2の吸引手段36,37として、空気を吸気口から吸気し排気口から排気するエアブロワを適用する。
この場合、第1の吸引手段36の吸気口に1番目〜9番目までの通気部材33を接続し、第2の吸引手段37の吸気口に10番目〜18番目までの通気部材33を接続する。更に、第3の吸引手段38として真空ポンプを適用する。真空ポンプは、吸引ブロック34の真空引き通路35を介して19,20番目の吸引孔32に、第1及び第2の吸引手段36,37よりも強力な吸引力を発生することができる。
図6に示すように、吸着テーブル9は、吸着ドラム3に斜め下方から対面する傾斜面91を有し、傾斜面91には、図に表れていない複数の吸引孔が形成されている。吸着テーブル9には上記のエアブロワと同様のテーブル吸引手段が接続され、このテーブル吸引手段が複数の吸引孔に吸引力を発生する。傾斜面91の傾斜角度θは、約60°に設定するのが好ましいが、水平面に対して90°以下の任意の角度であれば良い。矢印y,-yは傾斜面91と平行な方向を指している。
また、吸着テーブル9は、矢印x,-x方向、又は矢印z,-z方向に移動することができる。即ち、図3,6に示すx軸案内手段92の滑子93にテーブル支持体94が接合され、テーブル支持体94の側部に、x軸移動手段13のボールナット131が接合されている。テーブル支持体94の上面にはz軸移動手段14が取付けられ、z軸移動手段14の作動ロッド141に吸着テーブル9が接続されている。
x軸移動手段13は、ねじ棒132の回転に従わせて吸着テーブル9、z軸移動手段14、及びテーブル支持体94を、ボールナット131と共に矢印x,-x方向に移動することができる。一方、z軸移動手段14が作動ロッド141を矢印z方向へ伸長させると、吸着テーブル9がテーブル支持体94から上昇し、z軸移動手段14が作動ロッド141を矢印-z方向へ短縮させると、吸着テーブル9が下降する。符号95は、吸着テーブル9を矢印z,-z方向に案内する案内手段を指している。
押付ローラ15は、その長手方向が回転軸4に沿って延びる円筒形のゴム体を、図3,6に示すように吸着ドラム3の近傍に配置したものである。押付ローラ15の一端は、駆動手段151の作動ロッド152にピン接合された揺動ブラケット153にて軸受けされている。駆動手段151の後部は、可動フレーム11に設けたステー113にピン接合されている。駆動手段151及び揺動ブラケット153は1体ずつ図に表れているが、押付ローラ15の他端も同様の要素にて軸受けされている。
このように、押付ローラ15の両端に一対の駆動手段151が配置されており、一対の駆動手段151がそれぞれの作動ロッド152を同時に伸長させるとき、一対の揺動ブラケット153に、可動フレーム11に固定したピン114を支点とした回転力が生じ、これによって押付ローラ15が矢印-z方向へ押下げられる。反対に、一対の駆動手段151がそれぞれの作動ロッド152を短縮させるとき、押付ローラ15は矢印z方向へ押上げられる。
進退手段7は、図3,6に示すように、駆動手段71をその作動ロッド72が吸着ドラム3に対向する姿勢で可動フレーム11の内側に配置し、駆動手段71の作動ロッド72にストッパ6を固定し、更に、可動フレーム11に固定された駆動手段73の作動ロッド74に、駆動手段71を接合したものである。駆動手段71は作動ロッド72を伸縮することにより、ストッパ6を矢印y,-y方向に進退させることができる。駆動手段73は作動ロッド74を伸縮することにより、駆動手段71と共にストッパ6を矢印z,-z方向に進退させることができる。
次に、貼合装置1の動作について説明する。貼合装置1を構成する要素は、オペレータの指令、センサ類からの電気信号、又は各駆動手段の制御を担うPLCがアクセスできる記憶媒体に書込まれたプログラムに基づいて動作する。また、以下の文頭に付した英字は動作の工程を区分する指標であり、特に断らない限り図面は図1〜図4を参照する。
オペレータが、最初に貼着材及び被貼着材を準備する。貼着材は可撓性を有する材料の一面に粘着面を形成したものであれば何でも良く、被貼着材は貼着材の粘着面が粘着できる平滑な材料であれば何でも良い。本実施例では、貼着材として長方形の偏光フィルム2を適用し、被貼着材として長方形のガラス基板8を適用する。
A:貼合装置1は図2に示す状態で待機する。即ち、回動手段5が、吸着ドラム3を矢印β方向へ回動して周面31を上向きにする。z軸移動手段14が、吸着テーブル9を矢印-z方向へ下降させる。y軸走行手段12が、可動フレーム11と共に吸着ドラム3及び押付ローラ15を矢印-y方向へ走行させる。進退手段7が、ストッパ6を吸着ドラム3の周面31に接近するよう矢印-y方向、及び矢印z方向へ前進させる。更に、x軸移動手段13が、吸着テーブル9を矢印-x方向へ移動させることにより、吸着ドラム3の側方へ吸着テーブル9を退ける。このように吸着ドラム3と吸着テーブル9とを互いに離すことで、下記B,Cの工程に付随してオペレータが作業を行うときに、その手元を広くすることができる。
B:第1〜第3の吸引手段36,37,38が、吸着ドラム3の総ての吸引孔32に吸引力を発生させる。オペレータは、図6,7に示すように、偏光フィルム2を吸着ドラム3の周面31に沿うよう湾曲させる。更に、オペレータは、偏光フィルム2をその一端21と他端22とが周面31の周方向に隔たり且つ粘着面23が上向きになる姿勢にして、偏光フィルム2の一端21を、ストッパ6の入隅部に突き当てると同時に、偏光フィルム2の一端21と他端22との間の側縁24を、吸着ドラム3の凸縁部39に突き当てる。これにより、偏光フィルム2を吸着ドラム3の周面31に対して位置決めすることができる。
続いて、オペレータが偏光フィルム2を吸着ドラム3の周面31に軽く接触させれば、偏光フィルム2を吸着ドラム3に吸着させ、周面31の総ての吸引孔32を偏光フィルム2によって覆うことができる。また、オペレータは、概ね直立したまま周面を上向きにした吸着ドラム3に手を延ばすだけで、上記の偏光フィルム2の位置決め作業、及び偏光フィルム2を周面31に吸着させる作業を行える。このため、オペレータは従来のように前屈みにならなくて済むので、以上の作業を容易に行うことができる。
また、オペレータは、ガラス基板8を吸着テーブル9の傾斜面91に位置決めし、ガラス基板8を傾斜面91に軽く接触させる。このようなガラス基板8の位置決め作業を、オペレータは概ね直立したまま行えるので、ガラス基板8が重量物であってもオペレータの負担は最小限で済むことになる。また、オペレータは、ガラス基板8の位置決め作業を、偏光フィルム2を吸着ドラム3に吸着させる作業よりも先に行っても良く、或いは、2人のオペレータが、これらの作業を同時に行っても良い。
C:上記のテーブル吸引手段が、吸着テーブル9の総ての吸引孔に吸引力を発生させる。これにより、吸着テーブル9の傾斜面91に位置決めされたガラス基板8を、吸着テーブル9に吸着させることができる。
D:x軸移動手段13が、吸着テーブル9を矢印x方向へ移動させ、吸着テーブル9が吸着ドラム3の真下に達したところで、吸着テーブル9を停止させる。この状態が図6に表れている。
E:回動手段5が、吸着ドラム3を矢印α方向へ回転させることにより、偏光フィルム2の一端21付近の粘着面23が、吸着テーブル9の傾斜面91に向けられる。更に、図8に示すように、z軸移動手段14が吸着テーブル9を上昇させることにより、偏光フィルム2の一端21付近の粘着面23がガラス基板8に接近させることができる。この状態で、一対の駆動手段151が押付ローラ15を押下げる力を発生することにより、偏光フィルム2の一端21付近の粘着面23をガラス基板8に押付けることができる。
上記Eの工程では、吸着ドラム3を矢印α方向へ回転するときに、進退手段7がストッパ6を矢印y方向、及び矢印-z方向に後退させることにより、ストッパ6を吸着ドラム3から離すことができる。このため、吸着ドラム3から突出した偏光フィルム2の一端21付近がストッパ6に接触することはない。
F:y軸走行手段12が、可動フレーム11と共に吸着ドラム3及び押付ローラ15を矢印y方向へ走行させる。この行程で、図9に示すように、偏光フィルム2の一端21から他端22までが押付ローラ15によりガラス基板8に漸次押付けられる。これにより、偏光フィルム2とガラス基板8との間から空気が排除され、偏光フィルム2の粘着面23の全域がガラス基板8に密着することになる。
上記Fの工程により、偏光フィルム2とガラス基板8との貼り合わせが完了する。また、粘着面23の粘着力は、第1〜第3の吸引手段36,37,38の吸引力よりも強いので、上記Fの工程において押付ローラ15が矢印y方向へ移動すれば、偏光フィルム2は、吸着ドラム3に対して矢印α方向へ周面31を滑りつつ移動する。これに従って、吸引領域a,b,cの順に偏光フィルム2が退くことになる。図9は、偏光フィルム2が吸引領域aから退き、偏光フィルム2の他端22が吸引領域bを通過している時点を表している。そして、図5(b)に示すように、偏光フィルム2の他端22付近は、偏光フィルム2の全体が吸着ドラム3から離脱する直前まで、吸引ブロック34に吸着され続ける。
このように、偏光フィルム2が吸引領域aから退いた時点で、この吸引孔32から空気が直に吸込まれても、偏光フィルム2を吸引する10番目〜18番目の吸引孔32(吸引領域b,c)に発生している吸引力が減衰することはない。更に、偏光フィルム2が吸引領域bから退いた時点で、吸引領域a,bの吸引孔32から空気が直に吸込まれても、偏光フィルム2を吸引する19,20番目の吸引孔32(吸引領域c)に発生している吸引力が減衰することはない。このため、吸着ドラム3の周面31に位置決めされた偏光フィルム2の全体がガラス基板8に密着するまでの間、偏光フィルム2が吸着ドラム3から脱落しないように、偏光フィルム2を所定の吸引力にて保持することができる。
上記Fの工程を終えると、貼合装置1は再びAの工程を繰り返すことができる。この段階で、オペレータは、偏光フィルム2とガラス基板8とが貼り合わせて成る製品を吸着テーブル9から引離すことができる。
また、図10に示すように、比較的小型の偏光フィルム20に、これと外形の略同じ小型のガラス基板80を貼り合わせる場合には、上記Cの工程で、オペレータがガラス基板8を吸着テーブル9の片側に寄せて位置決めする。そして、上記Dの工程で、x軸移動手段13は、吸着テーブル9を矢印x方向へ移動させ、偏光フィルム20の真下にガラス基板80が達したところで吸着テーブル9を停止させれば良い。
このように、x軸移動手段13が吸着テーブル9を矢印x方向へ移動させる途中で、吸着テーブル9を任意に停止させられるので、偏光フィルム2,20及びガラス基板8,80の寸法に関わらず、押付ローラ15はその一端と他端の間の中心付近で偏光フィルム2,20をガラス基板8,80に押付けることができる。従って、貼合装置1は、偏光フィルム2,20の全体を均一な力でガラス基板8,80に押付けられるので、偏光フィルム2,20とガラス基板8,80との間から空気を確実に排除し、両者を良好に貼り合わせることができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できる。例えば、x軸移動手段13及びz軸移動手段14は、吸着ドラム3と吸着テーブル9とを相互に接近又は離れるよう移動させるものであれば良く、x軸移動手段13及びz軸移動手段14が吸着テーブル9を移動させる方向は、水平方向又は鉛直方向を問わず、任意に設定しても良い。或いは、吸着テーブル9を主フレーム10に固定し、可動フレーム11が、吸着ドラム3及び押付ローラ15と共に、矢印x,-x方向又は矢印z,-z方向に移動するよう構成しても良い。
本発明に係る貼合装置は、液晶パネル、又はタッチパネル等の製造に適用できる他、何かの部品の表面に化粧シートを貼り付ける工程に利用しても良い。また、当該貼合装置によって貼り合わせのできる板材、パネル、又はフィルム等の材質や形状については、何ら限定されることはない。
1:貼合装置
2,20:偏光フィルム
2:欄に
3:吸着ドラム
4:回転軸
5:回動手段
6:ストッパ
8,80:ガラス基板
9:吸着テーブル
12:y軸走行手段
13:x軸移動手段
14:z軸移動手段
15:押付ローラ
21:一端
22:他端
23:粘着面
31:周面
32:吸引孔
36,37,38:吸引手段
91:傾斜面
a,b,c:吸引領域
2,20:偏光フィルム
2:欄に
3:吸着ドラム
4:回転軸
5:回動手段
6:ストッパ
8,80:ガラス基板
9:吸着テーブル
12:y軸走行手段
13:x軸移動手段
14:z軸移動手段
15:押付ローラ
21:一端
22:他端
23:粘着面
31:周面
32:吸引孔
36,37,38:吸引手段
91:傾斜面
a,b,c:吸引領域
Claims (2)
- 一端から他端までに粘着面が形成された可撓性の貼着材と、前記粘着面が粘着できる被貼着材とを、貼り合せる貼合装置であって、
前記貼着材を、その一端と他端とが周方向に隔たる姿勢で、周面に吸着できる吸着ドラムと、
前記吸着ドラムを周方向に回転させる回動手段と、
前記吸着ドラムに対面する傾斜面を有し、前記被貼着材を前記傾斜面に沿わせて吸着できる吸着テーブルと、
前記吸着ドラムと前記吸着テーブルとを、相互に接近又は離れるよう移動させる移動手段と、
前記吸着ドラムの近傍に設けられ、前記吸着ドラムの周面から前記吸着テーブルの傾斜面に向かう方向へ前記貼着材を押付ける押付ローラと、
前記吸着ドラムと共に前記押付ローラを、前記吸着テーブルの傾斜面に平行な方向へ走行させる走行手段とを備え、
前記回動手段が、前記吸着ドラムを回転させることにより、前記吸着ドラムの周面に吸着された貼着材の一端付近を、前記吸着テーブルの傾斜面に対面させ、前記移動手段が、前記吸着ドラムと前記吸着テーブルとを接近させることにより、前記貼着材の一端付近を、前記吸着テーブルに吸着された被貼着材に接近させ、
前記走行手段が前記吸着ドラムと共に前記押付ローラを走行させる行程で、前記貼着材の一端から他端までを、前記押付ローラにより前記被貼着材に押付けることを特徴とする貼合装置。 - 前記吸着ドラムの周面に、その周方向に区分される複数の吸引領域を画定し、前記吸引領域毎に吸引孔を複数形成し、前記複数の吸引領域のそれぞれの吸引孔を、前記貼着材を吸引できる吸引力を発生する複数のドラム吸引手段に、それぞれ接続したことを特徴とする請求項1に記載の貼合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006302951A JP2008122454A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | 貼合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=39507303
Family Applications (1)
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JP2006302951A Withdrawn JP2008122454A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | 貼合装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109979A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-05-21 | Hitachi High-Technologies Corp | 光学フィルム貼り付け装置及び表示用パネルの製造方法 |
CN104691086A (zh) * | 2015-03-30 | 2015-06-10 | 小米科技有限责任公司 | 贴合控制系统、方法及装置 |
WO2016031981A1 (ja) * | 2014-08-29 | 2016-03-03 | 旭硝子株式会社 | 基板の貼合装置及び積層体の製造方法並びに画像表示装置の製造方法 |
JP2016080754A (ja) * | 2014-10-10 | 2016-05-16 | 旭硝子株式会社 | 基板の貼合装置及び貼合方法並びに画像表示装置 |
-
2006
- 2006-11-08 JP JP2006302951A patent/JP2008122454A/ja not_active Withdrawn
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