JP2008122165A - 電池の劣化度の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の充放電を制限することなく、劣化度を正確に検出する。
【解決手段】電池の劣化度の検出方法は、電池の電流、温度からカウントされる劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から電池の劣化度SOHを演算する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電池の劣化度の検出方法に関し、とくに電動車両を走行させる電源装置に内蔵される電池の劣化度の検出に最適な電池の劣化度の検出方法に関する。
ハイブリッドカー等の電動車両に搭載される電池は、時間経過や充放電を繰り返すに従って劣化する。劣化した電池は、出力電力が小さくなる。出力が小さくなった電池は、ハイブリッドカーのエンジンを始動できなくなり、また加速特性などが低下する。この用途に使用される電池は、最大出力電力から劣化度が特定される。劣化度を検出して、電池の寿命を推定できる。たとえば、5年後の劣化度を50%とする電池は、同じ充放電特性で使用して、その後、5年間使用できることが推定できる。しかしながら、4年後の劣化度が80%である電池は、その後、約2年しか使用できないことが推定できる。このことから、電池の劣化度を検出し、劣化度から電池の充放電電力をコントロールして電池の寿命を特定の期間に制御できる。ただ、このことを実現するために、電池の劣化度を正確に検出することが大切となる。
電池の劣化度を内部抵抗から判定する方法は、特許文献1に記載される。しかしながら、内部抵抗から電池の劣化度を判定する方式は、内部抵抗が大きくなる終期以外では正確に判定できない欠点がある。この弊害を解消する方法が特許文献2に記載される。特許文献2の方法は、満充電状態から所定の放電電圧値までの放電可能電力量である現容量を放電電圧Vおよび放電量Ahに基づいて演算し、この現容量と、電池の初期時の満充電状態からの上記所定の放電電圧値までの放電可能電力量である初期容量との割合として電池の劣化度を算出する。
特開平8−254573号公報 特開2000−131404号公報
特許文献2の方法は、初期の劣化度を、内部抵抗による方法よりも正確に検出できる。ただ、この方法は、電池を満充電状態から放電して劣化度を検出するので、ハイブリッドカーの走行状態において電池の劣化度を検出するのが難しい。ハイブリッドカーが、電池の劣化をできる限り少なくし、常に出力・回生を行うことができる状態を保つために、電池の残容量を約50%付近に制御して、車両を走行させるからである。電池は、満充電される状態で劣化しやすくなる。したがって、電池の劣化度を検出するために、電池を満充電すると、この状態における劣化が大きくなる。また、ハイブリッドカーは、走行状態で電池の充放電をコントロールするので、電池を満充電するためには、電池からモータへの電力供給を制限し、エンジンで発電機を駆動して、電池を充電する必要がある。この状態は、車両の走行状態を制限し、特に加速や登坂能力を低下させることになって、トライバーに違和感を与え、さらに、通常の走行状態と異なることから、安全性も低下する等の弊害がある。
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、電池の充放電を制限することなく、劣化度を正確に検出できる電池の劣化度の検出方法を提供することにある。
本発明の電池の劣化度の検出方法は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
本発明の請求項1の電池の劣化度の検出方法は、電池の電流、温度からカウントされる劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から電池の劣化度SOHを演算する。
本発明の請求項2の検出方法は、請求項1に加えて、以下の式で電池の劣化度SOHを演算する。
劣化度SOH=ウェイト1×劣化度SOH1+ウェイト2×劣化度SOH2
ただし、ウェイト1+ウェイト2=1である。
この方法は、ウェイト1とウェイト2の比率を変更して、正確に劣化度SOHを判定できる。
とくに、本発明の請求項3の検出方法は、請求項2に加えて、電池の内部抵抗が大きくなるにしたがって、ウェイト2を大きくするので、内部抵抗が小さいときから大きくなるまで、劣化度SOHを正確に判定できる。
また、本発明の請求項4の検出方法は、請求項1に加えて、出力電力が最低出力電力となる状態を電池の劣化度SOHを0%とするので、電池の劣化度SOHから出力電力を正確に判定できる。
さらに、本発明の請求項5の検出方法は、電流と温度から得られる劣化度SOH1を以下の式で演算する。
劣化度SOH1=前回の劣化度SOH+α(電流値により特定される係数)
+β(温度により特定される係数)
ただし、αとβは負の値である。
この方法は、電池を充放電する電流と温度から、簡単で正確に劣化度SOH1を判定できる。
また、本発明の請求項6の検出方法は、電池の内部抵抗から特定される劣化度SOH2を、LUTを使用して推定するので、内部抵抗から簡単に劣化度SOH2を得ることができる。
また、本発明の請求項7の検出方法は、劣化度SOHを演算する電池を、電動車両を走行させる電池とするので、ハイブリッドカー等に搭載される電池がいつまで使用できるかを正確に推定できる特徴がある。
本発明の電池の劣化度の検出方法は、電池の充放電を制限することなく、劣化度を正確に検出できる特徴がある。それは、本発明の検出方法が、電池の電流、温度からカウントされる劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から劣化度SOHを演算するからである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための電池の劣化度の検出方法を例示するものであって、本発明は電池の劣化度の検出方法を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1は、本発明の電池の劣化度の検出方法に使用する電源装置のブロック図である。この図は、ハイブリッドカーに搭載される電池1の劣化度を判定するブロック図を示している。この電池1は、車両の走行用のモータ6に電力を供給して放電され、また、発電機7で充電されて、残容量が約50%の付近に保持される。電池1の劣化度SOH(State of Health)は、判定回路2で検出される。判定回路2は、電池1の劣化度SOHを検出するために、電池1に流れる充放電の電流を検出する電流検出回路3と、電池1の温度を検出する温度センサ4と、電池1の電圧を検出する電圧検出回路5とを接続している。
車両側は、電池1から供給される電力をモータ6に供給し、また発電機7の電力を電池1に供給する双方向電力変換装置8を備える。双方向電力変換装置8は、電池1の直流電力を三相の交流電力に変換してモータ6に供給し、発電機7から出力される交流を直流に変換して電池1に供給する。この双方向電力変換装置8は、制御回路9で制御されて、電池1からモータ6への供給電力と、発電機7から電池1への充電電力をコントロールする。制御回路9は、電源装置側の判定回路2から通信回線10を介して伝送される電池1の劣化度SOHを考慮して、双方向電力変換装置8をコントロールする。電池1の劣化度SOHが予想される正常状態にあるとき、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードでコントロールする。ただ、電池1の劣化度SOHが予想される正常状態よりも小さいとき、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードよりも充放電の電力を小さくする制限モードでコントロールする。反対に、電池1の劣化度SOHが予想される正常状態よりも大きいときは、制御回路9は双方向電力変換装置8を正常モードよりも充放電の電力を大きくする加速モード、あるいは正常モードでコントロールする。このように、制御回路9が双方向電力変換装置8を介して、モータ6や発電機7の出力をコントロールすることで、電池1の寿命を目標年度に近づけることができる。
判定回路2は、EEPROMを内蔵しており、このEEPROMに劣化度SOH1と劣化度SOH2と劣化度SOHを記憶し、記憶する劣化度SOHを通信回線10を介して車両側の制御回路9に伝送する。電池1の充放電の電流と温度からカウントされる劣化度SOH1と、電池1の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から劣化度SOHを演算する。この判定回路2は、以下の式で電池1の劣化度SOHを演算する。
劣化度SOH=ウェイト1×劣化度SOH1+ウェイト2×劣化度SOH2
ただし、ウェイト1+ウェイト2=1である。
ウェイト1とウェイト2は、図2に示すグラフに示すように、電池1の内部抵抗によって特定する。この図は、横軸を電池1の内部抵抗の相対値として、縦軸にウェイト1とウェイト2を示している。ただし、この図は、電池1の劣化度SOHを0%とする状態、いいかえると寿命の尽きた電池1の内部抵抗を100としている。この図に示すように、電池1の劣化が進んで劣化度SOHが小さくなるにしたがって、ウェイト1を小さく、ウェイト2を大きくする。電池1は、内部抵抗が大きくなって劣化が進んだ状態では、内部抵抗が劣化度SOHを正確に特定するからである。この方法は、電池1の内部抵抗からウェイト1とウェイト2を特定する。ただ、本発明の検出方法は、電池1の内部抵抗から特定される劣化度SOH2から、ウェイト1とウェイト2を特定し、あるいは劣化度SOH1と劣化度SOH2から判定される劣化度SOHからウェイト1とウェイト2を特定することもできる。この場合も、劣化度SOH2が小さくなり、あるいは劣化度SOHが小さくなる、いいかえると寿命末期に近づくにしたがって、ウェイト1を小さくしてウェイト2を大きくする。
さらに、判定回路2は、劣化度SOH1を以下の式で判定する。
劣化度SOH1(%)=前回の劣化度SOH1(%)
+α{電流値により特定される係数(%)}
+β{温度により特定される係数(%)}
ただし、αとβは負の値である。
電池1の劣化は、充放電される電流が大きいほど進行する。したがって、電流値により特定される負の係数α(%)は、たとえば以下のように設定して、大きな電流で充放電されるにしたがって大きくする。判定回路2は、電池1の1秒間における電流と温度を検出し、検出された電流から1秒間におけるα1(%)〜α4(%)を以下の値として、劣化度SOH1を演算する。
α1(電流値が0A以上で20A未満) = −132×0.00001/3600(%)
α2(電流値が20A以上で40A未満) = −528×0.00001/3600(%)
α3(電流値が40A以上で100A未満)=−2460×0.00001/3600(%)
α4(電流値が100A以上) =−5280×0.00001/3600(%)
以上の電池1は、たとえば1秒間、電流100Aが流れると、1秒間の劣化度(%)が、5280×0.00001/3600%となる。
さらに、電池1の劣化は、電池温度が高いほど進行する。したがって、電池温度により特定される負の係数β(%)は、たとえば以下のように設定して、高い温度で充放電されるにしたがって大きくする。判定回路2は、電池1の1秒間における電流と温度を検出し、検出された温度から1秒間におけるβ1(%)〜β4(%)を以下の値として、劣化度SOH1を演算する。
β1(温度が−40℃以上で0℃未満)= −3.3×0.00001/3600(%)
β2(温度が0℃以上で20℃未満) = −13.3×0.00001/3600(%)
β3(温度が20℃以上で40℃未満)= −53.3×0.00001/3600(%)
β4(温度が40℃以上) = −426.7×0.00001/3600(%)
以上の電池1は、たとえば電池温度が30℃で1秒間経過すると、1秒間の劣化度(%)は、53.3×0.00001/3600%となる。
電池は、種類によりαとβが異なる。したがって、前記のαとβの値は、電池を現実に充放電し、また電池温度を検出して、電流と温度から測定して特定する。
判定回路2は、ハイブリッドカーのイグニッションスイッチがオンの状態にあって、車両の走行状態にあるとき、1秒間隔で、電池1の電流と温度を検出して、1秒毎に以上の式で劣化度SOH1を演算する。ただし、判定回路2が劣化度SOH1を演算するタイミングは、1秒に特定しないで、1秒よりも短く、あるいは長く、たとえば、0.1秒〜10秒、好ましくは0.3秒〜5秒、さらに好ましくは、0.3秒〜3秒とすることもできる。イグニッションスイッチがオフに切り換えられる状態にあっては、判定回路2は、数時間、たとえば、1〜5時間毎に、電池1の平均温度を検出して、劣化度SOH1を演算する。イグニッションスイッチがオフの状態で、電池1の電流は流れないので、αは計算しないでβ1〜β4のみから劣化度SOH1を演算する。
さらに、判定回路2は、電池1の内部抵抗を検出し、内部抵抗から劣化度SOH2を判定する。内部抵抗を有する電池1の等価回路を図3に示す。この等価回路の電池1を充放電して、電流Iと出力電圧VLを検出すると図4に示すようになる。図4において、電池1の電流−電圧特性を示すラインAの傾きから内部抵抗R0が演算される。
電池1の開放電圧をVoとし、電流Iのときに電圧をVLとすれば、
VL=Vo−R0×I
この式から、
R0=(Vo−VL)/I で演算される。
電池1の内部抵抗に対する電池1の劣化度SOH2はあらかじめ測定されて、判定回路2のLUTに記憶され、あるいは判定回路2は、内部抵抗に対する劣化度SOH2を関数として記憶している。LUTに記憶され、あるいは関数として記憶される、内部抵抗に対する劣化度SOH2は図5に示す値とする。この図から、たとえば、電池1の内部抵抗が300mΩであるとき、劣化度SOH2は60%とする。
判定回路2は、以上の方法で劣化度SOH1と劣化度SOH2を演算し、演算された劣化度SOH1と劣化度SOH2からウェイト1とウェイト2を特定して、電池1の劣化度SOHを判定する。判定回路2が、劣化度SOHを演算するフローチャートを図6に示す。
[n=1のステップ]
このステップで、判定回路2は内蔵するEEPROMのデータから、劣化度SOH1、劣化度SOH2、劣化度SOHを初期化する。
[n=2のステップ]
このステップで、判定回路2は電池1の電流と電圧から内部抵抗を演算する。このとき、温度によるフィルタリングをして、測定精度を高くする。内部抵抗が温度により変化するからである。温度によるフィルタリングは、電池1の内部抵抗を検出するときの電池温度を検出し、検出される内部抵抗を温度を関数として設定温度における内部抵抗に変換する。内部抵抗をフィルタリングする判定回路2は、温度に対する内部抵抗の変化を、関数として、あるいはLUTに記憶している。この記憶値から、内部抵抗を設定温度の内部抵抗にフィルタリングして補正する。
[n=3のステップ]
電池1が充放電される電流と温度と、さらに内部抵抗を測定し、これをフィルタリングする。
[n=4のステップ]
1秒経過するまで、n=2〜4のステップをループする。
[n=5のステップ]
1秒経過すると、このステップにおいて、1秒間における平均電流、平均温度、内部抵抗を演算する。
[n=6のステップ]
このステップで、判定回路2は、1秒間の平均電流と電池温度から劣化度SOH1を計算する。判定回路2は、前述した以下の式で劣化度SOH1を計算する。
劣化度SOH1(%)=前回の劣化度SOH1(%)
+α{電流値により特定される係数(%)}
+β{温度により特定される係数(%)}
[n=7のステップ]
さらに、判定回路2は、記憶しているLUTや関数に基づいて、内部抵抗から劣化度SOH2を演算する。
[n=8のステップ]
このステップで、判定回路2は、劣化度SOH1と劣化度SOH2のウェイト1とウェイト2を特定する。ウェイト1とウェイト2は、図2から特定する。
[n=9のステップ]
判定回路2は、ウェイト1及び劣化度SOH1と、ウェイト2及び劣化度SOH2から劣化度SOHを演算する。
目安としては、電池使用条件にもよるが、1日2時間の運転で、5年間運転して、劣化度は、100%から約70%程度になる。
[n=10のステップ]
劣化度SOH1を劣化度SOHに近づけるために、演算された劣化度SOHから劣化度SOH1を補正する。
判定回路2は、以上のようにして電池1の劣化度SOHを判定し、判定された劣化度SOHを通信回線10を介して車両側の制御回路9に伝送する。
このような劣化度SOHを検出することにより、電池の寿命を知ることができる。また、各劣化度SOHにおける各種のパラメータ(たとえば、その劣化度における電圧と電池容量(SOC)との関係、その劣化度における満充電容量等)を予め保存しておき、判定、検出されたその時点における劣化度SOHに応じて、このような保存されたパラメータを利用することができる。
本実施例においては、劣化度として以下のものを利用している。
劣化度SOH(%)={1−[初期のMAXPOWER(SOC50%時点)−その時点でのMAXPOWER(SOC50%時点)]/[初期のMAXPOWER(SOC50%時点)−末期のMAXPOWER(SOC50%時点)]}×100
すなわち、この劣化度SOHは、初期状態を100%とし、時間経過と共に減少して0%となる。なお、末期のMAXPOWER(SOC50%時点)とは、デザインライフ中にわたって要求される最低限のMAXPOWER(SOC50%時点)であり、寿命初期から寿命末期にかけてMAXPOWERが減少していくので末期のMAXPOWER(SOC50%時点)がデザインライフ中のMAXPOWER(SOC50%)の最小値となる。
ちなみに、劣化度SOHの例として、使用初期頃、使用中期頃、使用末期頃で、具体的な数字では、以下のように例示できる。
(1)使用初期頃
初期のMAXPOWER(SOC50%) =40kW
その時点でのMAXPOWER(SOC50%)=40kW
末期のMAXPOWER(SOC50%) =20kW、とすると
劣化度SOH={1−(40−40)/(40−20)}×100=100(%)
(2)使用中期頃
初期のMAXPOWER(SOC50%) =40kW
その時点でのMAXPOWER(SOC50%)=30kW
末期のMAXPOWER(SOC50%) =20kW、とすると
劣化度SOH={1−(40−30)/(40−20)}×100=50(%)
(3)使用末期頃
初期のMAXPOWER(SOC50%) =40kW
その時点でのMAXPOWER(SOC50%)=20kW
末期のMAXPOWER(SOC50%) =20kW、とすると
劣化度SOH={1−(40−20)/(40−20)}×100=0(%)
ここで、MAXPOWERは、電池容量(SOC)が50%の状態において、一定電力(または電流)にて放電(または充電)を特定の持続時間だけ行うことを電力(または電流)を振ることにより求まる。そして、本実施例においては、実際に電池を使用し、あるいは加速テスト条件にて電池を加速使用し、電池のMAXPOWER等を測定することにより、その電池の劣化度を求めるとともに、その時点での本実施例の劣化度SOH(=ウェイト1×劣化度SOH1+ウェイト2×劣化度SOH2)を演算することで、本実施例で判定されたSOHと、実際の電池にて測定されたMAXPOWER等によるSOHとの整合性を得ることができた。
本実施例の劣化度SOHについては、上述の劣化度だけでなく、以下に説明する電池容量の劣化度にも利用することが可能である。
(電池容量の劣化度SOH)={(その時点での電池容量)/(初期の電池容量)}×100(%)
本発明の一実施例にかかる電池の劣化度の検出方法に使用する電源装置のブロック図である。 ウェイト1とウェイト2を示すグラフである。 内部抵抗を有する電池の等価回路を示す図である。 電池の充放電時における電流−電圧特性を示すグラフである。 内部抵抗に対する劣化度SOH2を示すグラフである。 判定回路が劣化度SOHを演算するフローチャートである。
符号の説明
1…電池
2…判定回路
3…電流検出回路
4…温度センサ
5…電圧検出回路
6…モータ
7…発電機
8…双方向電力変換装置
9…制御回路
10…通信回線

Claims (7)

  1. 電池の電流、温度からカウントされる劣化度SOH1と、電池の内部抵抗から得られる劣化度SOH2の両方から劣化度SOHを演算する電池の劣化度の検出方法。
  2. 以下の式で電池の劣化度SOHを演算する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
    劣化度SOH=ウェイト1×劣化度SOH1+ウェイト2×劣化度SOH2
    ただし、ウェイト1+ウェイト2=1である。
  3. 内部抵抗が大きくなるにしたがって、ウェイト2を大きくする請求項2に記載される電池の劣化度の検出方法。
  4. 出力電力が最低出力電力となる状態を電池の劣化度SOHを0%とする請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  5. 電流と温度から得られる劣化度SOH1を以下の式で演算する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
    劣化度SOH1=前回の劣化度SOH1+α(電流値により特定される係数)
    +β(温度により特定される係数)
    ただし、αとβは負の値である。
  6. 劣化度SOH2を、LUTを使用して電池の内部抵抗から推定する請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
  7. 劣化度SOHの演算される電池が、電動車両を走行させる電池である請求項1に記載される電池の劣化度の検出方法。
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