JP2008122041A - 加熱冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱する場合の蒸気圧力と温度を、任意に選択することのできる加熱冷却装置を提供する。
【解決手段】 上型1と下型2からなる金型で熱交換室を形成する。上型1に蒸気供給管5と圧縮空気供給管3をそれぞれ接続する。吸引手段を、エゼクタ11とタンク7と循環ポンプ10で構成する。循環ポンプ10の吐出側管路を分岐した分岐管15を配置して、その上端を上型1及び下型2の右側端部と接続する。
金型1,2を加熱する場合は、蒸気供給管5から所定圧力及び温度の蒸気と、圧縮空気供給管3から所定温度及び圧力の圧縮空気を供給することによって、任意の圧力と温度で被熱交換物を加熱することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 上型1と下型2からなる金型で熱交換室を形成する。上型1に蒸気供給管5と圧縮空気供給管3をそれぞれ接続する。吸引手段を、エゼクタ11とタンク7と循環ポンプ10で構成する。循環ポンプ10の吐出側管路を分岐した分岐管15を配置して、その上端を上型1及び下型2の右側端部と接続する。
金型1,2を加熱する場合は、蒸気供給管5から所定圧力及び温度の蒸気と、圧縮空気供給管3から所定温度及び圧力の圧縮空気を供給することによって、任意の圧力と温度で被熱交換物を加熱することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱交換室で被熱交換物を加熱あるいは冷却する加熱冷却装置に関する。
加熱冷却装置は、熱交換室に加熱用の蒸気供給管と、複数の冷却流体噴射口を有する冷却流体管路とを接続して、蒸気供給管から加熱用の蒸気を供給し、一方、冷却流体噴射口から冷却流体を噴射すると共に、熱交換室を吸引手段と接続したもので、被熱交換物を加熱あるいは冷却することができるものである。
この加熱冷却装置においては、加熱する場合に、蒸気の圧力と温度の一対一の関係を利用しているために、ある蒸気圧力とその圧力に対する飽和蒸気温度でしか加熱することができず、加熱することのできる被熱交換物が限定されてしまう問題があった。例えば、圧力は高く維持して、蒸気温度はこの圧力に対する飽和蒸気温度よりも低い温度で加熱しなければ熱損傷を生じてしまう被熱交換物が多々あるのである。
特開2006−258316号公報
解決しようとする課題は、加熱する場合の蒸気圧力と温度を、飽和蒸気の一対一の関係だけでなく、任意に選択することのできる加熱冷却装置を提供することである。
本発明は、被熱交換物を加熱あるいは冷却する熱交換室を形成して、当該熱交換室へ加熱用流体あるいは冷却用流体を供給すると共に、熱交換室を吸引手段と接続したものにおいて、熱交換室へ所定温度に制御された圧縮空気を供給する圧縮空気供給管を接続したものである。
本発明の加熱冷却装置は、熱交換室へ所定温度に制御された圧縮空気を供給することができることによって、加熱する蒸気の圧力と温度を一対一の飽和蒸気の関係だけに限らずに、供給される圧縮空気の温度と圧力、及び、加熱用の蒸気の圧力と温度を適宜組み合わせることにより、任意の圧力と温度の、圧縮空気と蒸気との混合流体でもって、被熱交換物を加熱することができる。
本発明は、熱交換室へ所定温度に制御された圧縮空気を供給するものであるが、例えば、空気圧縮機で所定圧力の圧縮空気を生成し、この圧縮空気を熱交換手段で所定の温度まで熱交換することによって、任意の圧力と温度の圧縮空気を供給することができる。
本実施例においては、熱交換室として上型1と下型2からなる金型を用いた例を示す。この金型1,2の間に、自動車のハンドルと、このハンドルに貼り合わせるブラスチック製のシールを装着して、ハンドルにプラスチック・シールを強固に貼り付けるものである。上型1の左上部に加熱用の蒸気供給管5を接続する。蒸気供給管5の入口側には、供給蒸気量を制御するための制御弁6を取り付ける。更に、上型1の右上部に所定温度の圧縮空気を供給する圧縮空気供給管3を接続して、制御弁4を取り付ける。
下型2の下端面に管路9を介してエゼクタ11とタンク7と循環ポンプ10を順次に接続して吸引手段としてのエゼクタ式真空ポンプを構成する。
循環ポンプ10の吐出側管路を分岐した分岐管15を配置して、その上端を上型1及び下型2の右側端部と接続する。分岐管15には、供給する循環水すなわち冷却流体量を制御するための制御弁17を取り付ける。更に、循環ポンプ10の吐出側管路を分岐して余剰流体排出管20を接続する。また、タンク7の上部には、冷却流体を補給するための冷却流体補給管18、及び、タンク7内の空気を外部へ排除するための空気排除管19を接続する。
金型1,2内の図示しない被熱交換物を加熱する場合は、循環ポンプ10を駆動してエゼクタ11で発生する吸引力でもって金型1,2内を所定の圧力状態、例えば大気圧以下の真空状態、に維持して、蒸気供給管5から所定量の圧力及び温度の蒸気を供給すると共に、圧縮空気供給管3から所定温度及び圧力の圧縮空気を供給することによって、金型1,2を所定の圧力と温度の蒸気及び圧縮空気の混合流体で加熱することができる。加熱により熱を奪われた圧縮空気、及び、蒸気の凝縮した復水は、エゼクタ11に吸引されタンク7へ至る。
加熱が終了した後に、蒸気供給管5及び圧縮空気供給管3からの流体の供給を停止し、一方、循環ポンプ10の駆動は継続することによって、エゼクタ11の吸引力でもって、金型1,2内に一部残留している復水を蒸発気化させることにより、残留復水を完全に排除することができると共に、復水の蒸発潜熱によって加熱後の金型1,2を冷却することができる。このように、残留復水を完全に排除して冷却することによって、ハンドルにプラスチック・シールをより強固に貼り付けることができる。
金型1,2内の被熱交換物を更に冷却する場合は、循環ポンプ10を駆動して分岐管15から所定温度にコントロールされた冷却流体を、金型1,2へ噴射すると共に、エゼクタ11で発生する吸引力でもって金型1,2内を所定の圧力状態、例えば大気圧以下の真空状態、に維持することによって、供給される冷却流体が被熱交換物の熱を奪って蒸発気化することにより、金型1,2内の被熱交換物を気化冷却する。
金型1,2を冷却することによって蒸発した気化蒸気は、エゼクタ11に吸引されタンク7へ至り、再度、冷却流体となる。
1 上型
2 下方
3 圧縮空気供給管
5 蒸気供給管
7 タンク
10 循環ポンプ
11 エゼクタ
15 分岐管
18 冷却流体補給管
19 空気排除管
2 下方
3 圧縮空気供給管
5 蒸気供給管
7 タンク
10 循環ポンプ
11 エゼクタ
15 分岐管
18 冷却流体補給管
19 空気排除管
Claims (1)
- 被熱交換物を加熱あるいは冷却する熱交換室を形成して、当該熱交換室へ加熱用流体あるいは冷却用流体を供給すると共に、熱交換室を吸引手段と接続したものにおいて、熱交換室へ所定温度に制御された圧縮空気を供給する圧縮空気供給管を接続したことを特徴とする加熱冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006309526A JP2008122041A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | 加熱冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006309526A JP2008122041A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | 加熱冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008122041A true JP2008122041A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39506978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006309526A Pending JP2008122041A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | 加熱冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008122041A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021831A (ja) * | 2009-07-16 | 2011-02-03 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
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-
2006
- 2006-11-15 JP JP2006309526A patent/JP2008122041A/ja active Pending
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