JP2008121818A - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レバー側から切り離されたときにピストンと軸部材との間での異物の噛み込みが生じることを防止することのできるシリンダ装置を提供する。
【解決手段】トランスミッション1を自動車から取り外す際には、開閉バルブ41が閉じられた状態でシリンダ装置11がクラッチにおけるダイヤフラムスプリング7側から切り離される。このとき、開閉バルブ41の閉弁によってシリンダ装置11の圧力室22に対するオイルの流入・流出が禁止されるため、同装置11のピストン17がスプリング20によって圧力室22の容積を拡大する方向に押されても、その方向へのピストン17の移動が許容されることはない。従って、開閉バルブ41の閉弁によってピストン17が通常の移動範囲内に保持され、同ピストン17が上記移動範囲内からインナボディ15の外周面における異物の付着する露出部分Rへと移動することはなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用クラッチの駆動に用いられるシリンダ装置に関する。
自動車等の車両においては、エンジンとトランスミッションとの間に両者の間を断接するクラッチが設けられている。このクラッチは、エンジンの出力軸に接続されて同出力軸と一体回転する係合部材と、トランスミッションの入力軸に接続されて同入力軸と一体回転するクラッチプレートと、そのクラッチプレートに対し上記係合部材を押し付ける係合方向に付勢されて当該プレートと上記係合部材との間を係合状態とするレバーとを備えている。そして、レバーにより係合部材がクラッチプレートに押し付けられ、両者の間が係合状態とされているときには、クラッチによりエンジンとトランスミッションとが接続された状態となる。
また、自動車等の車両には、上記クラッチの駆動に用いられるシリンダ装置として、例えば特許文献1に示されるものが設けられる。このシリンダ装置は、クラッチプレートと同一軸線上に位置する軸部材の外周面上をその軸線方向に摺動してレバーに対し接近・離間可能なピストンと、その押圧部材をレバーに当接した位置である基準位置に向けて付勢するスプリングと、ピストンを基準位置からレバー側に移動させる移動手段とを備えている。そして、移動手段によるピストンの移動を通じてレバーを上記係合方向と逆の方向である解放方向に変位させると、クラッチプレートと係合部材との間が解放状態とされ、クラッチによりエンジンとトランスミッションとの間が切断された状態となる。
特開2002−349601公報(図1)
ところで、シリンダ装置のピストンは、スプリングの付勢力によってクラッチのレバーに当接した状態となっている。しかし、自動車からトランスミッションを取り外すと、同トランスミッション側に設けられたシリンダ装置が、エンジン側に設けられたクラッチのレバーから切り離されることとなる。このようにトランスミッションを自動車から取り外した状態にあっては、シリンダ装置のピストンがレバーに当接しなくなるため、同ピストンがスプリングの付勢力によってレバー側に変位することとなる。
ここで、トランスミッションの自動車への搭載状態にあっては、ピストンの移動手段による移動範囲における最もレバー寄りの位置が当該レバーによって規定される。しかし、トランスミッションが自動車から取り外され、シリンダ装置がクラッチのレバーから切り離されると、そのレバーによるピストンの移動範囲の規定が解除される。このため、ピストンは、スプリングの付勢力によって、上記移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し、当該移動範囲外であって更にレバー寄りの位置へと変位することとなる。
こうしたピストンの通常の移動範囲の外であってレバー寄りの部分においては、軸部材の外周面にダスト等の異物が付着しているため、その部分へとピストンが変位することによって同ピストンと軸部材との間に異物が噛み込み、ピストンの移動に支障を来すおそれがある。このような状態で、トランスミッションを自動車に再び組み付け、上記ピストンを移動手段により移動させてレバーを解放方向に変位させようとした場合、それをうまく行うことができずにクラッチを駆動する際の信頼性が低下することとなる。
従って、トランスミッションを自動車から取り外した場合には、シリンダ装置を新品に交換した状態で同トランスミッションを自動車に再び組み付け、上述した不具合が生じることを回避するようにしていた。しかし、トランスミッションの自動車からの取り外し毎にシリンダ装置を新品に交換していたのでは、そのための費用が多くかかるとともに交換作業の手間も大となる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、レバー側から切り離されたときにピストンと軸部材との間での異物の噛み込みが生じることを防止することのできるシリンダ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、クラッチプレートに係合部材を押し付ける係合方向に付勢されて前記クラッチプレートと前記係合部材との間を係合状態とするレバーの操作を行うシリンダ装置であって、前記クラッチプレートと同一軸線上に位置する軸部材の外周面上をその軸線方向に摺動して前記レバーに対し接近・離間可能なピストンと、その押圧部材を前記レバーに当接した位置である基準位置に向けて付勢するスプリングと、前記ピストンを前記基準位置から前記レバー側に移動させる移動手段とを備え、その移動手段による前記ピストンの移動を通じて前記レバーを前記係合方向と逆の方向である解放方向に変位させることにより、前記クラッチプレートと前記係合部材との間を解放状態とするシリンダ装置において、前記ピストンが前記移動手段による当該ピストンの移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し更に同レバー側に移動することを規制する規制手段を備えた。
シリンダ装置は、例えば、車両のエンジンとトランスミッションとの間に設けられたクラッチの駆動に用いられる。すなわち、クラッチに設けられたレバーを解放方向に変位させることにより、係合状態にあるクラッチを解放状態とするために用いられる。そして、シリンダ装置はトランスミッション側に設けられ、トランスミッションを車両から取り外す際にはシリンダ装置がレバー側から切り離されることとなる。このようにシリンダ装置がレバー側から切り離されたとき、スプリングの付勢力によってピストンが移動手段による移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し更にレバー側に移動しようとする。ここで、移動手段によるピストンの移動範囲の外であってレバー側の部分においては、軸部材の外周面にダスト等の異物が付着しているため、その部分へとピストンが変位することによって同ピストンと軸部材との間に異物が噛み込み、ピストンの移動に支障を来すおそれがある。しかし、上記構成によれば、こうしたピストンの移動(変位)を規制手段によって規制することができるため、ピストンと軸部材との間で異物の噛み込みが生じることを防止できる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ピストンは、前記軸部材の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されるとともに、その軸部材と同軸上に位置する円筒状のアウタボディの内側に挿入されており、前記移動手段は、前記ピストンにおける前記レバー側の端部と反対側の端部側に位置して前記軸部材、前記ピストン、及び前記アウタボディによって区画された圧力室に対し作動油を供給することにより、前記ピストンを前記レバー側に移動させるものであり、前記規制手段は、前記圧力室内の圧力に基づき前記ピストンに作用する力が前記スプリングの付勢力と逆方向に作用するよう、かつ当該付勢力の大きさ以上の大きさとなるよう、前記圧力室内の圧力を制御するものとした。
上記構成によれば、シリンダ装置がレバー側から切り離されたとき、圧力室内の圧力に基づきピストンに作用する力がスプリングの付勢力と逆方向に作用するよう、かつ当該付勢力の大きさ以上の大きさとなるよう、圧力室内の圧力が制御される。これにより、ピストンが移動手段による移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し更に同レバー側に移動することが的確に防止されるようになる。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ピストンは、前記軸部材の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されるとともに、その軸部材と同軸上に位置する円筒状のアウタボディの内側に挿入されており、前記移動手段は、前記ピストンにおける前記レバー側の端部と反対側の端部側に位置して前記軸部材、前記ピストン、及び前記アウタボディによって区画された圧力室に対し作動油を供給することにより、前記ピストンを前記レバー側に移動させるものであり、前記規制手段は、前記圧力室への作動油の流入、及び同圧力室からの作動油の流出を禁止するものとした。
上記構成によれば、シリンダ装置がレバー側から切り離されたとき、圧力室への作動油の流入、及び同圧力室からの作動油の流出が禁止される。これにより、ピストンの位置が移動手段による移動範囲内の位置に保持され、ピストンが上記移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し更に同レバー側に移動することが的確に防止されるようになる。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の発明において、前記規制手段は、前記圧力室に接続されて同圧力室に対する作動油の給排を行う油圧配管に設けられた開閉バルブを備えた。
上記構成によれば、圧力室への作動油の流入、及び同圧力室からの作動油の流出の禁止が油圧配管に設けられた開閉バルブを閉じることによって実現される。こうした開閉バルブは油圧配管の経路上の任意の位置に設けることが可能であるため、開閉バルブを操作しやすい位置に設けて当該開閉バルブの操作性を改善することができる。
請求項5記載の発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記規制手段は、搭載される車両の運転状態に応じて前記ピストンの移動の規制を禁止許可する電子制御装置を備え、前記電子制御装置は、車両の運転中には前記ピストンの移動の規制を禁止し、車両の運転停止中に前記ピストンの移動の規制を許可するものとした。
車両の運転中に上記ピストンの移動の規制が行われると、シリンダ装置によるクラッチの駆動に支障を来すおそれがある。しかし、上記構成によれば、車両の運転停止中に上記ピストンの移動の規制が許可され、車両の運転中には当該規制が禁止されるため、そのピストンの移動の規制がクラッチの駆動に支障を来すことを回避できる。
以下、本発明を自動車におけるクラッチの駆動に用いられるシリンダ装置に具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
自動車におけるクラッチは、エンジンとトラスミッションとの間に設けられ、両者の間を断接すべく駆動される。クラッチは、図1に示されるように、トランスミッション1の入力軸2に接続されて同入力軸2と一体回転するクラッチプレート3を備えるとともに、エンジン5の出力軸(図示せず)に接続されて同出力軸と一体回転するクラッチカバー4を備えている。これらクラッチプレート3及びクラッチカバー4はトランスミッション1の入力軸2と同一の軸線上に配置されており、入力軸2はクラッチプレート3に対し軸線方向に取り外し可能な状態で当該クラッチプレート3を貫通している。
クラッチカバー4には、クラッチプレート3と係合可能な係合部材6を取り付けたダイヤフラムスプリング7が支持されている。このダイヤフラムスプリング7は、係合部材6をクラッチプレート3に押し付ける方向(図中右方向)である係合方向に付勢されるレバーとして機能する。具体的には、ダイヤフラムスプリング7は、係合部材6を係合方向に付勢する皿ばねによって構成されており、自身に当該係合部材6の係合方向への付勢の機能を有するものとなっている。
係合部材6は、ダイヤフラムスプリング7における上記入力軸2から最も離れた部分に取り付けられている。また、ダイヤフラムスプリング7においては、入力軸2に最も近い部分と上記係合部材6が取り付けられた部分との間の部分が、クラッチカバー4に設けられた支点部8に接触している。そして、ダイヤフラムスプリング7における上記入力軸2に最も近い部分がクラッチプレート3側に押されると、ダイヤフラムスプリング7が上記支点部8を中心する回動方向であって上述した係合方向とは逆の方向である解放方向、すなわち支点部8を中心とする左回転方向に変位し、係合部材6がクラッチプレート3から離れる。
従って、ダイヤフラムスプリング7における上記入力軸2に最も近い部分のクラッチプレート3側への押圧が行われていないときには、ダイヤフラムスプリング7の付勢力によって係合部材6が係合方向に押されてクラッチプレート3に押し付けられ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が係合状態とされる。このとき、エンジン5とトランスミッション1との間はクラッチにより接続されていることになり、エンジン5とトランスミッション1との間での回転伝達が可能とされる。
そして、ダイヤフラムスプリング7における上記入力軸2に最も近い部分のクラッチプレート3側への押圧が行われると、ダイヤフラムスプリング7が解放方向に変位して係合部材6がクラッチプレート3から離れ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が解放状態とされる。このとき、エンジン5とトランスミッション1との間はクラッチにより切断されていることになり、エンジン5とトランスミッション1との間での回転伝達が行われないようになる。
次に、クラッチの断接のための上記ダイヤフラムスプリング7の操作を行うシリンダ装置11について説明する。
このシリンダ装置11は、クラッチハウジング12に取り付けられている。クラッチハウジング12は、エンジン5側にボルト13によって固定されるとともに、トランスミッション1に対してもボルト等により固定されている。また、クラッチハウジング12には、トランスミッション1の入力軸2を回転可能に支持する軸受け14が設けられている。トランスミッション1の入力軸2は、クラッチハウジング12に取り付けられたシリンダ装置11を貫通した状態となっている。
シリンダ装置11は、クラッチハウジング12に固定されて入力軸2と同軸上に延びる円筒状のインナボディ15と、同じくクラッチハウジング12に固定されて入力軸2と同軸上に位置するとともにインナボディ15の周囲を周方向に囲うアウタボディ16と、インナボディ15及びアウタボディ16間に設けられた円筒状のピストン17とを備えている。
ピストン17は、インナボディ15の外周面に対し同インナボディ15の中心線方向に摺動可能となっている。ピストン17におけるダイヤフラムスプリング7側の端部はアウタボディ16の内側からダイヤフラムスプリング7側に露出しており、その端部にはベアリング18の内輪18aが固定されている。そして、ベアリング18の内輪18aとアウタボディ16との間には、ベアリング18及びピストン17をダイヤフラムスプリング7に押すためのスプリング20が設けられるとともに、同スプリング20の外側を入力軸2の周方向に囲うように円筒状のベローズ21が設けられている。このベローズ21は外部からピストン17側へのダストの侵入を防止するためのものであって、入力軸2の軸線方向に伸縮可能となっている。そして、ベローズ21における入力軸2の軸線方向両端部は、それぞれアウタボディ16及び内輪18aに固定されている。
ピストン17は、スプリング20によって、ダイヤフラムスプリング7における最も入力軸2に近い部分に当接する位置(正確には当該部分にベアリング18が当たる位置)である基準位置に向けて付勢されている。そして、ピストン17がスプリング20によって基準位置に押し付けられているときには、ベアリング18の外輪18bが上記スプリング20の付勢力によってダイヤフラムスプリング7における最も入力軸2に近い部分に押し付けられることになる。この状態にあって、エンジン5の回転に伴いクラッチカバー4及びダイヤフラムスプリング7が回転すると、スプリング20の付勢力によってダイヤフラムスプリング7に押し付けられているベアリング18の外輪18bがダイヤフラムスプリング7と共に回転し、ベアリング18の外輪18bと内輪18aとの間のボール18cが転動するようになる。
なお、上記スプリング20は、こうしたダイヤフラムスプリング7及び外輪18bの回転時、それらの間に回転方向についての相対変位が生じて異音の発生等が生じないようにするためのものである。すなわち、スプリング20の付勢力の大きさに関しては、ダイヤフラムスプリング7の回転時にダイヤフラムスプリング7と外輪18bとの間に回転方向への相対変位を生じさせない値となるよう、予め設定されている。
シリンダ装置11において、インナボディ15、アウタボディ16、及びピストン17によって囲われた部分、すなわちピストン17におけるダイヤフラムスプリング7側の端部と反対側の端部に隣接する部分には、作動油としてのオイルによって満たされた圧力室22が形成されている。この圧力室22にはアウタボディ16に形成されたオイル通路23が接続されている。また、ピストン17における圧力室22側の端部には、圧力室22内からのインナボディ15の外周面とピストン17の内周面との間、及び、アウタボディ16の内周面とピストン17の外周面との間を介してのオイル漏れを防止するシール材の役割を担うカップ24が固定されている。
そして、圧力室22へのオイル供給を通じて同圧力室22内のオイルを加圧し、当該圧力室22内の圧力を高めると、その圧力に基づく力によってピストン17が基準位置からダイヤフラムスプリング7側に移動して当該ダイヤフラムスプリング7における最も入力軸2に近い部分を押すことになる。これにより、ダイヤフラムスプリング7が解放方向に変位して係合部材6がクラッチプレート3から離れ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が解放状態、言い換えればクラッチ切断状態とされる。
また、圧力室22内のオイルの加圧を解除して当該圧力室22内の圧力を低下させると、ピストン17によるダイヤフラムスプリング7の押圧が弱まる。このため、ダイヤフラムスプリング7が自身の付勢力によって係合方向に変位し、同付勢力により係合部材6がクラッチプレート3に押し付けられ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が係合状態、言い換えればクラッチ接続状態とされる。このとき、ピストン17は係合方向に変位するダイヤフラムスプリング7によって上記と逆方向に移動して基準位置に戻ることとなる。
ここで、シリンダ装置11における圧力室22内のオイルの加圧、及びその加圧の解除を行い、同装置11のピストン17をダイヤフラムスプリング7に対し接近・離間する方向、言い換えればインナボディ15の中心線の延びる方向に移動させる構造について説明する。
シリンダ装置11におけるアウタボディ16のオイル通路23には、同オイル通路23を介して圧力室22に対しオイルの給排を行うオイル配管25が接続されている。このオイル配管25はクラッチハウジング12を貫通して外部に延びている。また、オイル配管25におけるクラッチハウジング12の外部に延びた部分にはエア抜きのためのブリーダ26が設けられている。更に、オイル配管25に おけるブリーダ26の上流側は、シリンダ装置11の圧力室22内のオイルを加圧するための加圧装置27に接続されている。
加圧装置27は、オイル配管25が接続されるシリンダ28と、クラッチペダル29の踏み込み操作に基づき同シリンダ28内を往復移動するピストン30と、シリンダ28に接続されて不足分のオイルの供給及び余剰分のオイルの受け入れを行うリザーブタンク31とを備えている。なお、加圧装置27においては、クラッチペダル29のニュートラル位置がペダル調整ねじの操作を通じて可変とされるとともに、ピストン30のニュートラル位置がピストン調整ねじによって可変とされる。
この加圧装置27では、クラッチペダル29の踏み込みに基づくピストン30の移動によってシリンダ28内のオイルがオイル配管25に送り出される。これによりシリンダ装置11における圧力室22内のオイルが加圧され、ピストン17が基準位置P2から圧力室22の容積を拡大する方向に移動するとともに、その圧力室22内にオイル通路23及びオイル配管25からのオイルが流入する。そして、上記ピストン17の移動を通じて同ピストン17がダイヤフラムスプリング7における最も入力軸2に近い部分を押すようになる。その結果、ダイヤフラムスプリング7が解放方向に変位して係合部材6がクラッチプレート3から離れ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が解放状態とされる。図2は、このときのシリンダ装置11におけるピストン17のインナボディ15の中心線方向についての位置(図中の位置P1)を示す拡大図である。
また、図1のクラッチペダル29の踏み込みを解除すると、同ペダル29が図示しないリターンスプリングの付勢力によって踏み込み前の位置に戻り、それに伴う加圧装置27のピストン30の移動を通じてオイル配管25内のオイルのシリンダ28側への吸引が行われる。これによりシリンダ装置11における圧力室22内のオイルの加圧が解除され、同装置11のピストン17のダイヤフラムスプリング7への押し付けも解除される。その結果、ダイヤフラムスプリング7が自身の付勢力に基づき係合方向に変位するとともに係合部材6がクラッチプレート3に押し付けられ、それら係合部材6とクラッチプレート3との間が係合状態とされる。このとき、ピストン17は、係合方向に変位するダイヤフラムスプリング7によって、圧力室22の容積を縮小する方向に移動するとともに、その圧力室22内のオイルがオイル通路23及びオイル配管25に流出する。
なお、上記ダイヤフラムスプリング7の係合方向への変位に伴うピストン17の移動は図2に示される位置P1から圧力室22を縮小する方向に距離Xだけ行われ、それによってピストン17が基準位置P2に戻ることとなる。従って、クラッチ断接のためにクラッチペダル29の踏み込み操作を行う際、それに伴ってシリンダ装置11のピストン17がインナボディ15の中心線方向に移動する範囲は、図中の基準位置P2から位置P1までの間ということになる。従って、インナボディ15の外周面において、ピストン17の移動範囲(基準位置P2から位置P1まで)における最もダイヤフラムスプリング7寄りの位置(位置P1)に対し当該移動範囲から離れる側の部分は、常に外部に露出した状態となる。このため、その部分(以下、露出部分Rという)にダスト等の異物がたまることは避けられない。
上述したピストン17の移動範囲は、クラッチにおける図1の係合部材6の摩耗が進むほど、トランスミッション1側(図2においては左側)に変位してゆくことになる。これは、係合部材6が摩耗するほど、ダイヤフラムスプリング7の最も入力軸2側に位置する部分が支点部8を中心とする右回転方向に変位してゆくためである。このように係合部材6の摩耗の増加によってピストン17の移動範囲が図2の左方向に変位してゆくと、それに伴いインナボディ15の露出部分Rが図中左方向に拡大してゆく。
次に、トランスミッション1を自動車からの取り外したときのシリンダ装置11におけるピストン17の動きについて説明する。
図1に示されるトランスミッション1を自動車から取り外す際には、以下の[1]〜[3]の作業が順に行われることとなる。[1]オイル配管25におけるブリーダ26よりも下流側、すなわちシリンダ装置11側の部分を当該ブリーダ26から取り外し、加圧装置27とシリンダ装置11とを分離する。[2]クラッチハウジング12をエンジン5に固定しているボルト13を取り外す。[3]トランスミッション1全体をエンジン5から引き離す方向、すなわち図中の左方向に移動させ、トランスミッション1の入力軸2をクラッチプレート3から引き抜くとともに、シリンダ装置11をダイヤフラムスプリング7から切り離す。こうした[1]〜[3]の作業を順に行うことにより、エンジン5に対しトランスミッション1がシリンダ装置11ととともに図4に示されるように切り離された状態となり、自動車から取り外されることとなる。
ところで、トランスミッション1が自動車に搭載されているときには(図1)、シリンダ装置11のピストン17(正確にはベアリング18)がスプリング20の付勢力によってダイヤフラムスプリング7に当たった状態となっている。しかし、自動車からトランスミッション1を取り外すと、シリンダ装置11のピストン17がダイヤフラムスプリング7に当たった状態とはならなくなる。このため、ピストン17は、スプリング20の付勢力によって、圧力室22の容積を拡大する方向(図1の右方向)に押される。このとき、オイル配管25におけるブリーダ26から切り離された部分が大気に解放されていると、上記のようにスプリング20の付勢力によってピストン17が押されたとき、オイル配管25及びオイル通路23内に存在するオイルが圧力室22内に流入し、それによって同ピストン17の図中右方向への移動が許容されることとなる。その結果、ピストン17は、図3に示されるように当該ピストン17の移動範囲(P2〜P1)における最も露出部分R寄りの位置P1から、当該露出部分R側(図中右側、図1においてはダイヤフラムスプリング7側)まで変位する。
ここで、上述したピストン17の変位に伴って生じる不具合について説明する。
インナボディ15の露出部分Rには、上述したようにダスト等の異物がたまっている。このため、同露出部分Rへとピストン17が変位すると、当該ピストン17とインナボディ15との間に異物が噛み込み、その異物の噛み込みによってピストン17の移動に支障を来すおそれがある。このような状態で、トランスミッション1を自動車に再び組み付けると、組み付け後に記ピストン17を移動させてダイヤフラムスプリング7を解放方向に変位させようとしても、それをうまく行うことができずにクラッチを駆動する際の信頼性が低下することとなる。また、クラッチにおける係合部材6(図1)が摩耗しており露出部分Rが図3の左方向に拡大しているような場合には、上記異物の噛み込みがカップ24まで到達するおそれがあり、その異物の噛み込みによってピストン17の移動に支障を来すのみならずカップ24による圧力室22のシール性が低下するおそれもある。
こうした不具合に対処するため、この実施形態では図1に示されるように、オイル配管25におけるブリーダ26の下流側の部分であって、クラッチハウジング12の外部に露出した部分に、オイルの流通を規制するための開閉バルブ41を設けている。この開閉バルブ41は、開弁時にオイルの流通を許可することによりシリンダ装置11の圧力室22に対するオイルの流入・流出を可能とし、閉弁時にオイルの流通を禁止して上記圧力室22に対するオイルの流入・流出を禁止するものである。
そして、トランスミッションを自動車から取り外す際、上記[1]の作業を実行する前に、以下に示される作業が順に行われる。
・加圧装置27において、ペダル調整ねじやピストン調整ねじの操作を通じて、同装置27におけるシリンダ28内のピストン30をオイル配管25側から離れる方向に変位させ、オイル配管25からシリンダ28内へのオイルの吸引を行う。これにより、シリンダ装置11の圧力室22内のオイルが、オイル通路23及びオイル配管25側に吸引される。
・開閉バルブ41を手動により閉弁する。これにより、シリンダ装置11の圧力室22へのオイルの流入、及び同圧力室22からのオイルの流出が禁止される。
以上の作業を実行することにより、その後に上記[1]〜[3]の作業を実行してトランスミッション1を自動車から取り外したとき、シリンダ装置11のオイル通路23に繋がるオイル配管25が大気に解放されることはなくなる。
このため、トランスミッション1の取り外し後、シリンダ装置11のピストン17がスプリング20の付勢力によって圧力室22の容積を拡大する方向(図1の右方向)に押されたとしても、オイル配管25及びオイル通路23内に存在するオイルが圧力室22内に流入し、それによって同ピストン17の図中右方向への移動が許容されることはなくなる。従って、図5に示されるように、ピストン17の位置が上記移動範囲(P2〜P1)内の位置(図5の例では基準位置P2)に保持され、同ピストン17が上記移動範囲内から露出部分Rへと移動することは回避される。このため、その露出部分Rに付着した異物がピストン17とインナボディ15との間に噛み込み、その噛み込みに伴って上述した不具合が発生することはなくなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)トランスミッション1を自動車から取り外す際には、開閉バルブ41が閉じられた状態でシリンダ装置11がクラッチにおけるダイヤフラムスプリング7側から切り離されることとなる。このとき、開閉バルブ41の閉弁によってシリンダ装置11の圧力室22に対するオイルの流入、及び同オイルの流出が禁止されるため、同装置11のピストン17がスプリング20によって圧力室22の容積を拡大する方向に押されても、その方向へのピストン17の移動が許容されることはない。従って、開閉バルブ41の閉弁によってピストン17が上記移動範囲(P2〜P1)内に保持される。このため、同ピストン17が上記移動範囲内から露出部分Rへと移動することが禁止され、その移動に伴い当該露出部分Rに付着した異物がピストン17とインナボディ15との間に噛み込むことを的確に防止できる。
(2)トランスミッション1を自動車から取り外す際の開閉バルブ41の閉弁は、加圧装置27のペダル調整ねじやピストン調整ねじ等の操作を通じて、同装置27のピストン30をオイル配管25側から離れる方向に変位させ、オイル配管25からシリンダ28内にオイルを吸引した状態で行われる。ここで、開閉バルブ41を閉弁してシリンダ装置11をダイヤフラムスプリング7側から切り離したとき、シリンダ装置11のピストン17がスプリング20の付勢力により圧力室22の容積を拡大する方向に押されると、圧力室22内等のオイルが膨張してピストン17が上記方向にいくらか移動する可能性がある。しかし、上述したように開閉バルブ41の閉弁を行うことで、ピストン17がスプリング20の付勢力により圧力室22の容積を拡大する方向にいくらか移動したとしても、ピストン17の位置を上記移動範囲内に留めることができる。
(3)開閉バルブ41は。オイル配管25におけるクラッチハウジング12の外に延びた部分に設けられている。これにより、開閉バルブ41の手動による操作を行いやすくし、開閉バルブ41の操作性の改善を図ることができるようになる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・開閉バルブ41として電磁バルブを採用し、図6に示されるように当該開閉バルブ41の開閉を電子制御装置42による駆動制御を通じて自動的に行ってもよい。この場合、電子制御装置42は、イグニッションスイッチ43からのオフ信号の有無に基づき自動車の運転中であるか否かを判断し、その判断に応じて開閉バルブ41の開閉状態を制御することとなる。具体的には、イグニッションスイッチ43からのオフ信号がなく自動車の運転中である旨判断されるときには開閉バルブ41が開弁され、イグニッションスイッチ43からのオフ信号があって自動車の運転停止中である旨判断されるときには開閉バルブ41が閉弁される。ここで、自動車の運転中に開閉バルブ41が閉じられてシリンダ装置11におけるピストン17の移動が禁止されると、シリンダ装置11によるクラッチの駆動に支障を来すおそれがある。しかし、上記のように開閉バルブ41の開閉状態を制御することにより、自動車の運転中には開閉バルブ41の閉弁が禁止されて開弁状態とされるため、当該運転中にピストン17の移動が禁止されてクラッチの駆動に支障を来すことは回避される。
・開閉バルブ41の設置位置を適宜変更してもよい。開閉バルブ41の設置位置としては、同バルブ41の閉弁時に圧力室22側に密封されるオイルの量を少なくして同オイルの膨張を少なくする観点から、可能な限りシリンダ装置11の圧力室22に近い方が好ましい。なお、上述したように開閉バルブ41の開閉状態を電子制御装置42によって制御する場合には、作業者が手動によって開閉バルブ41を開閉させる必要がないため、同バルブ41をクラッチハウジング12内に設け、同バルブ41の設置位置をより圧力室22に近い位置とすることが可能になる。
・開閉バルブ41の変わりに圧力室22側からオイルを吸引するオイルポンプを設け、ブリーダ26からオイル配管25を取り外したとき、そのオイルポンプの電子制御装置による駆動制御を通じて圧力室22内の圧力を制御することにより、シリンダ装置11におけるピストン17の露出部分Rへの変位を規制するようにしてもよい。この場合、圧力室22内の圧力に基づきピストン17に作用する力がスプリング20の付勢力と逆の方向に作用することとなる。従って、圧力室22内の圧力に基づくピストン17に作用する力の大きさがスプリング20の付勢力と同じ、あるいは当該付勢力よりも大きくなるようオイルポンプを駆動制御することで、ピストン17の露出部分Rへの変位を規制することができる。なお、圧力室22内の圧力に基づきピストン17に作用する力の大きさをスプリング20の付勢力と同じとした場合、ピストン17はその通常の移動範囲(P2〜P1)内における一定位置に保持される。また、圧力室22内の圧力に基づきピストン17に作用する力の大きさをスプリング20の付勢力よりも大きくなるようにした場合には、ピストン17は基準位置P2よりも更に圧力室22の容積を縮小する方向側の位置まで引きつけられる。こうした構成を採用した場合、上記オイルポンプ及び電子制御装置は、ピストン17の露出部分R側への移動を規制する規制手段として機能することとなる。
・ダイヤフラムスプリング7に代えて、別体のスプリングによって係合方向に付勢されるレバーを採用し、このレバーによって係合部材6をクラッチプレート3に押し付けるようにしてもよい。
・ピストン17の位置を固定する保治具等を用いて同ピストン17を上記移動範囲内の位置に固定することも考えられる。この場合、上記保治具がピストン17の露出部分Rへの移動を規制する規制手段としての機能を果たすことになる。
本実施形態のシリンダ装置によって駆動されるクラッチが設けられた自動車のトランスミッションとエンジンとの接続部分を示す拡大断面図。 上記シリンダ装置におけるピストン回りを示す拡大断面図。 上記シリンダ装置におけるピストン回りを示す拡大断面図。 トランスミッションを自動車から取り外したときのシリンダ装置回りを示す断面図。 上記シリンダ装置におけるピストン回りを示す拡大断面図。 開閉バルブの開閉を電子制御装置による駆動制御を通じて行う場合の開閉バルブ回りを示す略図。
符号の説明
1…トランスミッション、2…入力軸、3…クラッチプレート、4…クラッチカバー、5…エンジン、6…係合部材、7…ダイヤフラムスプリング、8…支点部、11…シリンダ装置、12…クラッチハウジング、13…ボルト、14…軸受け、15…インナボディ(軸部材)、16…アウタボディ、17…ピストン、18…ベアリング、18a…内輪、18b…外輪、18c…ボール、20…スプリング、21…ベローズ、22…圧力室、23…オイル通路、24…カップ、25…オイル配管(移動手段、油圧配管)、26…ブリーダ、27…加圧装置(移動手段)、28…シリンダ、29…クラッチペダル、30…ピストン、31…リザーブタンク、41…開閉バルブ(規制手段)、42…電子制御装置(規制手段)、43…イグニッションスイッチ。

Claims (5)

  1. クラッチプレートに係合部材を押し付ける係合方向に付勢されて前記クラッチプレートと前記係合部材との間を係合状態とするレバーの操作を行うシリンダ装置であって、前記クラッチプレートと同一軸線上に位置する軸部材の外周面上をその軸線方向に摺動して前記レバーに対し接近・離間可能なピストンと、その押圧部材を前記レバーに当接した位置である基準位置に向けて付勢するスプリングと、前記ピストンを前記基準位置から前記レバー側に移動させる移動手段とを備え、その移動手段による前記ピストンの移動を通じて前記レバーを前記係合方向と逆の方向である解放方向に変位させることにより、前記クラッチプレートと前記係合部材との間を解放状態とするシリンダ装置において、
    前記ピストンが前記移動手段による当該ピストンの移動範囲における最もレバー寄りの位置に対し更に同レバー側に移動することを規制する規制手段を備える
    ことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記ピストンは、前記軸部材の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されるとともに、その軸部材と同軸上に位置する円筒状のアウタボディの内側に挿入されており、
    前記移動手段は、前記ピストンにおける前記レバー側の端部と反対側の端部側に位置して前記軸部材、前記ピストン、及び前記アウタボディによって区画された圧力室に対し作動油を供給することにより、前記ピストンを前記レバー側に移動させるものであり、
    前記規制手段は、前記圧力室内の圧力に基づき前記ピストンに作用する力が前記スプリングの付勢力と逆方向に作用するよう、かつ当該付勢力の大きさ以上の大きさとなるよう、前記圧力室内の圧力を制御するものである
    請求項1記載のシリンダ装置。
  3. 前記ピストンは、前記軸部材の外周面に嵌め込まれる円筒状に形成されるとともに、その軸部材と同軸上に位置する円筒状のアウタボディの内側に挿入されており、
    前記移動手段は、前記ピストンにおける前記レバー側の端部と反対側の端部側に位置して前記軸部材、前記ピストン、及び前記アウタボディによって区画された圧力室に対し作動油を供給することにより、前記ピストンを前記レバー側に移動させるものであり、
    前記規制手段は、前記圧力室への作動油の流入、及び同圧力室からの作動油の流出を禁止するものである
    請求項1記載のシリンダ装置。
  4. 前記規制手段は、前記圧力室に接続されて同圧力室に対する作動油の給排を行う油圧配管に設けられた開閉バルブを備えている
    請求項3記載のシリンダ装置。
  5. 前記規制手段は、搭載される車両の運転状態に応じて前記ピストンの移動の規制を禁止許可する電子制御装置を備え、
    前記電子制御装置は、車両の運転中には前記ピストンの移動の規制を禁止し、車両の運転停止中に前記ピストンの移動の規制を許可する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
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