JP2008121472A - スタータ - Google Patents

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崇 平林
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Abstract

【課題】コストの上昇を招くことなく、シール部材13の寿命を向上できるスタータを提供する。
【解決手段】ピニオン6は、軸受12よりハウジングの外側へ突き出るピニオン軸5の前端部5aに支持され、自身の後端面とハウジングの先端壁部9bとの間に設けられる最小の隙間が1.5mm以下に設定されている。また、ピニオン6の軸方向後端にハウジング側へ突き出る首部6bが設けられ、この首部6bが、先端壁部9bの内周に入り込んで、先端壁部9bと軸方向に所定の長さだけラップしている。
上記の構成によれば、ピニオン6の首部6bとシール部材13との間へダストが侵入できる経路を制限でき、且つ、ピニオン6の回転によって発生した空気の流れによって、ハウジング9の先端壁部9bの前面に堆積するダストを吹き飛ばすことができるので、シール部材13へ到達するダストの量を低減でき、シール部材13の寿命を向上できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸受よりハウジングの外側へ突き出るピニオン軸の端部にピニオンを支持する片持ち構造のスタータに関する。
従来、ハウジングの外側に突き出るピニオン軸の端部にピニオンを具備する片持ち構造のスタータがある。このスタータは、ピニオン軸を支持する軸受のピニオン側にシール部材を配置することにより、軸受とピニオン軸との摺動隙間より異物が侵入することを防止している。
しかし、片持ち構造のスタータは、ピニオンがハウジングの外側に露出しているため、ピニオンとシール部材との間にダスト等の異物が入り込んで堆積することがあり、その堆積したダスト等の影響でシール部材の性能が早期に低下する恐れがあった。
そこで、本出願人は、図4に示す様に、ピニオン100の軸方向反エンジン側(図示右側)の端面に円板状の遮蔽板110を取り付けて、ピニオン軸120が静止状態(図4に示す状態)の時に、遮蔽板110の外周に設けられたリング部111が、ハウジング130の前端面に形成された環状溝131に入り込む構造を提案した(特許文献1参照)。この先願技術によれば、遮蔽板110によってピニオン100とシール部材140との間に大量のダストが堆積することを防止できるので、シール部材140の性能低下を抑制でき、シール部材140の寿命向上を図ることができる。
特願2005−200547号
ところが、上記の先願発明では、ピニオン100と別体に製造された遮蔽板110を使用するため、部品点数が増大して、コストが上昇するという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、コストの上昇を招くことなく、シール部材の寿命を向上できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、回転力を発生するモータと、このモータの駆動トルクがクラッチを介して伝達されるピニオン軸と、軸受を介してピニオン軸を回転自在及び摺動自在に支持するハウジングと、軸受よりハウジングの外側へ突き出るピニオン軸の端部に支持され、ピニオン軸と一体に回転するピニオンと、軸受の軸方向ピニオン側に配置され、ピニオン軸の外周面に摺接するシール部材とを備え、ピニオン軸をエンジン側へ押し出して、ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、ハウジングは、シール部材の軸方向反軸受側に回り込んで、軸受との間にシール部材を挟み込む先端壁部を有し、ピニオンは、自身の歯部がハウジングの先端壁部より軸方向外側に露出した状態でピニオン軸に支持されると共に、歯先径が先端壁部の内径より大きく形成され、且つ、ピニオンの軸方向反エンジン側の端面と先端壁部との間に設けられる最小の隙間が1.5mm以下に設定されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、ピニオンの反エンジン側端面とハウジングの先端壁部とを軸方向に近接させることで、両者の間にダストが入り難くなる。また、モータの駆動トルクが出力軸に伝達されてピニオンが回転すると、そのピニオンから径方向外側へ向かう空気の流れが発生するため、この空気の流れにより、ピニオンとハウジングの先端壁部との間に堆積するダストを吹き飛ばすことができる。その結果、シール部材へ到達するダストの量を低減でき、シール部材の寿命を向上できる。また、本発明では、先願技術に使用される遮蔽板の様な部品が不要であるため、部品点数が増加することもなく、コストアップを回避できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、ハウジングの先端壁部は、軸方向ピニオン側の端面が、径方向の外周から内周へ向かって次第にピニオン側へ近接していることを特徴とする。
この場合、ピニオンの回転によって発生する空気の流れがハウジングの先端壁部に沿って径方向外側へ流れ易くなるため、ピニオンとハウジングの先端壁部との間に堆積するダストを空気の流れによって効果的に吹き飛ばすことができる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したスタータにおいて、ピニオンは、軸方向の後端に反エンジン側へ突き出る首部が設けられ、この首部の外径がハウジングの先端壁部の内径より小さく、且つ、シール部材の内径より大きく形成されると共に、ピニオン軸が静止状態の時に、首部が先端壁部の内周に入り込んで、先端壁部と軸方向に所定の長さだけ重なることを特徴とする。
上記の構成によれば、首部とシール部材との間へダストが侵入できる経路を制限できるので、シール部材へ到達するダストの量を更に低減できるため、シール部材の寿命をより向上できる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、ピニオンは、歯底径がハウジングの先端壁部の内径より大きく形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、ピニオンとシール部材との間へダストが侵入できる経路を制限できるので、シール部材へ到達するダストの量を更に低減できるため、シール部材の寿命をより向上できる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、ピニオンは、軸方向の反エンジン側端部に、周方向に隣合う歯部と歯部との間を塞ぐ遮蔽部が一体に設けられると共に、この遮蔽部の外径がハウジングの先端壁部の内径より大きく、且つ、ピニオンの歯先径より小さいことを特徴とする。
上記の構成によれば、ピニオンの歯部と歯部の間に遮蔽部が設けられるので、ピニオンの歯部と歯部の間を通ってピニオンとハウジングの先端壁部との間にダストが侵入することを抑制できる。また、遮蔽部の外径がハウジングの先端壁部の内径より大きく、且つ、ピニオンの歯先径より小さいので、ピニオンの回転によって発生する空気の流れが遮蔽部で遮られることはなく、ダストを吹き飛ばす効果を維持できる。その結果、シール部材へ到達するダストの量を更に低減できるため、シール部材の寿命をより向上できる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したスタータにおいて、遮蔽部は、軸方向エンジン側の端面が、ピニオンの歯先側から歯底側へ向かって次第に軸方向エンジン側へ傾斜していることを特徴とする。
この場合、ピニオンの回転によって発生する空気の流れを遮蔽部によってハウジングの先端壁部に案内できるので、先端壁部の前面に堆積するダストを吹き飛ばす効果を高めることができる。その結果、シール部材へ到達するダストの量を更に低減できるため、シール部材の寿命をより向上できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の一部断面を含む全体側面図、図2は本発明に係るスタータ1の要部断面図である。
本実施例のスタータ1は、図1に示す様に、回転力を発生するモータ2と、このモータ2に駆動されて回転する出力軸3と、この出力軸3にクラッチ4を介して連結されるピニオン軸5と、このピニオン軸5の前端部5a(反モータ側の端部)に支持されるピニオン6と、モータ2の通電回路(モータ回路と呼ぶ)に設けられるメイン接点(図示せず)を開閉すると共に、シフトレバー7を介してピニオン軸5をクラッチ4と一体に反モータ方向(図示左方向)へ押し出す働きを有する電磁スイッチ8等より構成される。
モータ2は、電磁スイッチ8によりメイン接点が閉操作されると、バッテリから電力の供給を受けて、内蔵する電機子(図示せず)に回転力を発生する周知の直流電動機であり、ハウジング9に複数本のスルーボルト10を締め付けて固定されている。
出力軸3は、モータ2の電機子軸(図示せず)と同一軸線上に配置され、その電機子軸に減速装置(図示せず)を介して連結されている。
減速装置は、例えば、電機子軸と同軸上で減速できる遊星歯車減速機構であり、電機子の回転速度を減速することにより、モータ2の駆動トルクを増幅して出力軸3に伝達する。なお、減速装置を持たない構成として、電機子軸と出力軸3とを直結しても良い。
クラッチ4は、出力軸3の外周にヘリカルスプライン嵌合するアウタ4aと、ピニオン軸5と一体に設けられたインナ4bと、アウタ4aとインナ4bとの間でトルクの伝達を断続するローラ4c等より構成され、出力軸3からピニオン軸5へのトルク伝達を許容し、ピニオン軸5から出力軸3へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチ4である。
ピニオン軸5は、ピニオン6を支持する前端部5aより後方側が円筒形状に設けられ、その円筒形状の内周に圧入された軸受11(図2参照)を介して出力軸3の外周に相対回転自在及び軸方向に摺動自在に嵌合すると共に、円筒形状の外周面がハウジング9のノーズ部9aに保持された軸受12(例えばボールベアリング)を介して回転自在及び軸方向に摺動自在に支持されている。
また、円筒形状を有するピニオン軸5の外周上には、軸受12の軸方向ピニオン6側に隣接してシール部材13が配置されている。このシール部材13は、ハウジング9の先端部内周に圧入等によって固定され、ピニオン軸5の外周面に摺接して、軸受12とピニオン軸5との摺動隙間より異物が侵入することを防止している。
ピニオン6は、軸受12よりハウジング9の外側へ突き出るピニオン軸5の前端部5aにスプライン結合されると共に、ピニオン6の後端側内周に配設されたスプリング14によってピニオン軸5の前方(エンジン側)へ付勢され、ピニオン軸5の先端部に取り付けられたピニオンストッパ15に当接して位置決めされている。
電磁スイッチ8は、始動スイッチ(図示せず)の閉操作によってバッテリから通電される電磁コイル(図示せず)と、この電磁コイルの内側を可動するプランジャ16とを有し、電磁コイルへの通電によって電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ16が吸引されてメイン接点を閉操作する。また、電磁コイルへの通電が停止して電磁石の吸引力が消滅すると、図示しないリターンスプリングの反力により、プランジャ16が押し戻されてメイン接点を開操作する。この電磁スイッチ8は、図1に示す様に、モータ2の径方向外側に近接して配置され、図示しないボルトによりハウジング9に固定されている。
シフトレバー7は、ハウジング9に揺動自在に支持されるレバー支点部7aを有し、そのレバー支点部7aより一端側のレバー端部が、電磁スイッチ8のプランジャ16に取り付けられたレバー用フック17に連結され、レバー支点部7aより他端側のレバー端部がクラッチ4に係合している。このシフトレバー7は、プランジャ16が電磁石に吸引されて図1の右方向へ移動すると、レバー用フック17に連結された一端側のレバー端部がプランジャ16に引かれて移動することにより、他端側のレバー端部がレバー支点部7aを中心に揺動して、クラッチ4と一体にピニオン軸5を反モータ方向(エンジン側)へ押し出す働きを有する。
続いて、本発明に係るハウジング9とピニオン6との関係について、図2を参照しながら説明する。
ハウジング9は、エンジンブロック等の壁面に開口するスタータ取付け孔(図示せず)からエンジン側へ挿入されるノーズ部9aを有し、このノーズ部9aの先端がシール部材13の反軸受側に回り込んで、軸受12との間にシール部材13を挟み込んでいる。以後、シール部材13の反軸受側に回り込むノーズ部9aの先端部分を先端壁部9bと呼ぶ。 この先端壁部9bは、軸方向にピニオン6と対向する前端面が、径方向の外周から内周へ向かって次第にピニオン6側へ近接するテーパ状に設けられている。
ピニオン6は、エンジン始動時にリングギヤ(図示せず)に噛み合う自身の歯部6aが、ハウジング9の先端壁部9bより軸方向外側に露出した状態でピニオン軸5の前端部5aに支持され、そのピニオン6の軸方向後端面(図示右端面)と先端壁部9bの前端面との間に設けられる最小の隙間が1.5mm以下に設定されている。また、ピニオン6の歯底径D1は、ハウジング9の先端壁部9bの内径d1より大きく形成されている。
さらに、ピニオン6は、歯底径D1より内径側の軸方向の後端に反エンジン側(図示右側)へ突き出る首部6bが設けられている。この首部6bは、外径d2がハウジング9の先端壁部9bの内径d1より小さく、且つ、シール部材13の内径より大きく形成されると共に、ピニオン軸5が静止状態(図2に示す状態)の時に、首部6bが先端壁部9bの内周に入り込んで、先端壁部9bと軸方向に所定の長さだけラップしている。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチの閉操作により、電磁スイッチ8の電磁コイルに通電されて電磁石が形成されると、その電磁石にプランジャ16が吸引されて、図1の右方向へ移動する。このプランジャ16の移動がシフトレバー7を介してクラッチ4に伝達されると、クラッチ4とピニオン軸5とが一体に出力軸3上を反モータ方向へ移動して、ピニオン軸5に支持されたピニオン6の端面がリングギヤの端面に当接して停止する。
一方、プランジャ16の移動によってモータ回路のメイン接点が閉じると、バッテリからモータ2に給電されて電機子に回転力が生じる。この電機子の回転が減速装置で減速されて出力軸3に伝達され、更に、出力軸3からクラッチ4を介してピニオン軸5に伝達されると、出力軸3と一体にピニオン6が回転してリングギヤに噛み合うことにより、ピニオン6からリングギヤにモータ2の駆動トルクが伝達されて、エンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンが完爆して始動スイッチが開操作されると、電磁コイルへの通電が停止して電磁石の吸引力が消滅することにより、リターンスプリングの反力でプランジャ16が押し戻される。その結果、モータ回路のメイン接点が開いて、バッテリからモータ2への給電が停止されることにより、電機子の回転が次第に減速して停止する。
また、プランジャ16が押し戻されると、エンジン始動時と反対方向にシフトレバー7が揺動することにより、ピニオン軸5が反エンジン側へ押し戻されて、ピニオン6がリングギヤから離脱した後、図1に示す静止位置まで後退して停止する。
(実施例1の効果)
上記のスタータ1は、ピニオン6の軸方向後端面とハウジング9の先端壁部9bの前端面との間の最小隙間が1.5mm以下に設定されているので、両者の隙間にダストが入りにくく、大量のダストが堆積することを抑制できる。また、モータ2の駆動トルクが出力軸3に伝達されてピニオン6が回転すると、そのピニオン6から径方向外側へ向かう空気の流れが発生する(図2参照)。特に、ハウジング9の先端壁部9bは、軸方向の前端面がテーパ状に傾斜している、つまり、径方向の外周から内周へ向かって次第にピニオン6側へ近接しているので、ピニオン6の回転によって発生する空気の流れが先端壁部9bの前端面に沿って径方向外側へ流れ易くなる。これにより、ピニオン6の回転によって発生する空気の流れによって、ハウジング9の先端壁部9bの前面に堆積するダストを効果的に吹き飛ばすことができる。
また、ピニオン6は、歯底径D1がハウジング9の先端壁部9bの内径d1より大きく形成されると共に、その歯底径D1より内径側の軸方向の後端に反エンジン側へ突き出る首部6bが設けられ、ピニオン軸5が静止状態の時に、首部6bがハウジング9の先端壁部9bの内周に入り込んで、先端壁部9bと軸方向に所定の長さだけラップしている。この構成によれば、首部6bとシール部材13との間へダストが侵入できる経路を制限できるので、シール部材13へ到達するダストの量を更に低減できるため、シール部材13の寿命をより向上できる。
また、本実施例のスタータ1は、先願技術に使用される遮蔽板の様な部品が不要であるため、部品点数が増加することもなく、コストアップを回避できる。
図3(a)はピニオン6の軸方向正面図、(b)本発明に係るスタータ1の要部断面図である。
この実施例2では、ピニオン6の軸方向反エンジン側の端部に、周方向に隣合う歯部6aと歯部6aとの間を塞ぐ遮蔽部6cを一体に設けた一例である。
遮蔽部6cは、図3(a)に示す様に、外径がピニオン6の歯先径D2より小さく形成されている。つまり、遮蔽部6cは、ピニオン6の歯部6aと歯部6aとの間を歯底径D1から歯先径D2まで完全に塞ぐものではなく、歯底径D1と歯先径D2との略中間まで設けられている。また、遮蔽部6cは、図3(b)に示す様に、軸方向エンジン側(図示左側)の端面が、ピニオン6の歯先側から歯底側へ向かって次第に軸方向エンジン側へ傾斜して設けられている。
上記の構成によれば、ピニオン6の歯部6aと歯部6aの間に遮蔽部6cが設けられるので、歯部6aと歯部6aの間を通ってピニオン6とハウジング9の先端壁部9bとの間にダストが侵入することを抑制できる。また、遮蔽部6cの外径がピニオン6の歯先径D2より小さく形成されているので、ピニオン6の回転によって発生する空気の流れが遮蔽部6cで遮られることはない。
さらに、遮蔽部6cの軸方向エンジン側の端面が傾斜しているので、図3(b)の矢印で示す様に、ピニオン6の回転によって発生する空気の流れを遮蔽部6cによってハウジング9の先端壁部9b側へ向かわせることができる。これにより、先端壁部9bの前面に堆積するダストを吹き飛ばす効果を高めることができ、シール部材13へ到達するダストの量を更に低減できるので、シール部材13の寿命をより向上できる。
スタータの一部断面を含む全体側面図である(実施例1)。 本発明に係るスタータの要部断面図である(実施例1)。 (a)ピニオンの軸方向正面図、(b)本発明に係るスタータの要部断面図である(実施例2)。 先願技術に係るスタータの要部断面図である。
符号の説明
1 スタータ
2 モータ
4 クラッチ
5 ピニオン軸
6 ピニオン
6a ピニオンの歯部
6b ピニオンの首部
6c ピニオンの遮蔽部
9 ハウジング
9b ハウジングの先端壁部
12 軸受
13 シール部材
D1 ピニオンの歯底径
D2 ピニオンの歯先径
d1 先端壁部の内径

Claims (6)

  1. 回転力を発生するモータと、
    このモータの駆動トルクがクラッチを介して伝達されるピニオン軸と、
    軸受を介して前記ピニオン軸を回転自在及び摺動自在に支持するハウジングと、
    前記軸受より前記ハウジングの外側へ突き出る前記ピニオン軸の端部に支持され、前記ピニオン軸と一体に回転するピニオンと、
    前記軸受の軸方向ピニオン側に配置され、前記ピニオン軸の外周面に摺接するシール部材とを備え、
    前記ピニオン軸をエンジン側へ押し出して、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータであって、
    前記ハウジングは、前記シール部材の軸方向反軸受側に回り込んで、前記軸受との間に前記シール部材を挟み込む先端壁部を有し、
    前記ピニオンは、自身の歯部が前記ハウジングの先端壁部より軸方向外側に露出した状態で前記ピニオン軸に支持されると共に、歯先径が前記先端壁部の内径より大きく形成され、且つ、前記ピニオンの軸方向反エンジン側の端面と前記先端壁部との間に設けられる最小の隙間が1.5mm以下に設定されていることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記ハウジングの先端壁部は、軸方向ピニオン側の端面が、径方向の外周から内周へ向かって次第に前記ピニオン側へ近接していることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項1または2に記載したスタータにおいて、
    前記ピニオンは、軸方向の後端に反エンジン側へ突き出る首部が設けられ、この首部の外径が前記ハウジングの先端壁部の内径より小さく、且つ、前記シール部材の内径より大きく形成されると共に、前記ピニオン軸が静止状態の時に、前記首部が前記先端壁部の内周に入り込んで、前記先端壁部と軸方向に所定の長さだけ重なることを特徴とするスタータ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記ピニオンは、歯底径が前記ハウジングの先端壁部の内径より大きく形成されていることを特徴とするスタータ。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記ピニオンは、軸方向の反エンジン側端部に、周方向に隣合う歯部と歯部との間を塞ぐ遮蔽部が一体に設けられると共に、この遮蔽部の外径が前記ハウジングの先端壁部の内径より大きく、且つ、前記ピニオンの歯先径より小さいことを特徴とするスタータ。
  6. 請求項5に記載したスタータにおいて、
    前記遮蔽部は、軸方向エンジン側の端面が、前記ピニオンの歯先側から歯底側へ向かって次第に軸方向エンジン側へ傾斜していることを特徴とするスタータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226345A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Nsk Warner Kk ワンウェイクラッチを用いたエンジンスタータ機構

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