JP2008120340A - 車両の車体構造 - Google Patents

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透 古沢
Tomoo Taguchi
知生 田口
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Abstract

【課題】全長が短い3座シートの車両の車体構造を提供する。
【解決手段】本発明は、車幅方向に並ぶ3人分の座席62、64、66と、これらの座席の後方の荷室とが車室に設けられた車両の車体構造であって、3人分の座席は、運転席をなす中央座席62と、その中央座席を挟むように車幅方向に並んで配置された左右座席64、66とで構成され、左右座席の少なくとも一方の座席は、座席変位機構100を介して車室フロアに支持され、この座席変位機構は、左右座席の少なくとも一方の座席を、運転席をなす中央座席に隣接すると共に平面視で中央座席と同じ方向に指向する第1状態と、運転席をなす中央座席に対して側面視で後方側に位置すると共に平面視で座席の前部が中央座席と離れるように車幅方向外側の斜め方向に指向する第2状態との間で変位させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車体構造に係り、特に、車幅方向に並ぶ3人分の座席とこれらの座席の後方の荷室とを有する車両の車体構造に関する。
近年、自動車業界においては、以前にも増して、燃費をより向上させることが要望されている。そのため、従来に比べさらに小型な車の必要性が高まってきている。
なお、前後のシートを3座づつ車幅方向に並べて乗員を乗せることが出来る車が以前から知られている(例えば特許文献1に記載の車両など)。
特開2004−066959号公報
ここで、本発明者らは、上述した小型車両の要望に対し、使用目的を都市内での1〜3人での移動に特化した、つまり街乗り車(シティカー)について検討を行っている。さらに、このような街乗り車において、全長を例えば3m以下というように短くすることによって車体質量を大幅に軽減し、これによって燃費を向上させた車の実現性を検討している。
そして、全長を短くするという制約内でいかに乗員を搭載するかを考えたとき、本発明者らは、3座のシートを車幅方向に並べ、その代わりに後席を無くせば、全長が短く且つ都市内移動に必要十分と考えられる最大3人乗車で数十分間の快適な移動が可能な車室内空間を有する街乗り用車両の実現性が高まるであろうことに着目した。
一方、本発明者らは、全長をより確実に短くするために、車体の構造或いは各部のレイアウトを見直す必要に迫られていた。例えば、車幅方向に3座のシートを並べるために車両の横幅をむやみに大きくすることは、車重の増加や車両の取り回しの悪化につながってしまうことが問題となる。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、全長が短い3座シートの車両の車体構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明によれば、車幅方向に並ぶ3人分の座席と、これらの座席の後方の荷室とが車室に設けられた車両の車体構造であって、3人分の座席は、運転席をなす中央座席と、その中央座席を挟むように車幅方向に並んで配置された左右座席とで構成され、左右座席の少なくとも一方の座席は、座席変位機構を介して車室フロアに支持され、この座席変位機構は、左右座席の少なくとも一方の座席を、運転席をなす中央座席に隣接すると共に平面視で中央座席と同じ方向に指向する第1状態と、運転席をなす中央座席に対して側面視で後方側に位置すると共に平面視で座席の前部が中央座席と離れるように車幅方向外側の斜め方向に指向する第2状態との間で変位させることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、左右座席の少なくとも一方の座席が、運転席をなす中央座席に隣接すると共に平面視で中央座席と同じ方向に指向する第1状態をとることが出来るので、左右座席の少なくとも一方の座席を、運転者の乗降時の尻置きや物置きとして利用し且つ荷室を最大限に利用することが出来る。また、左右座席の少なくとも一方の座席が、運転席をなす中央座席に対して側面視で後方側に位置すると共に平面視で座席の前部が中央座席と離れるように車幅方向外側の斜め方向に指向する第2状態をとることが出来るので、左右座席の少なくとも一方の座席に着座した同乗者の足を中央座席に着座した運転者から遠ざけると共に肩も前後方向にかわして、運転者の運転動作を妨げることなく、乗員を車室内に有効に配置することが出来る。これらの構成により、乗員の搭載人数を大きく減らすことなく、小型な車両を得ることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、座席変位機構は、左右座席の少なくとも一方の座席の座面を、第1状態より第2状態の方が上方に位置するように変位させる。
このように構成された本発明においては、左右座席の少なくとも一方の座席に着座した同乗者の足の特に太股を、中央座席に着座した運転者から上方に遠ざけることが出来るので、より効果的に、運転者の運転動作を妨げることなく、乗員を車室内に有効に配置することが出来る。また、そのような座席に着座した同乗者の視界も良好となる。
また、本発明において、好ましくは、車室は、中央座席の運転者の足置き場となる第1フロアと、この第1フロアの後方に連続して形成されると共に第1フロアより一段高くなるように形成された第2フロアと、を有し、第2フロアの上面部に、中央座席及び第1状態における左右座席の少なくとも一方の座席が配置され、第2フロアの上面部は、第2状態における左右座席の少なくとも一方の座席の乗員の足置き場となっている。
このように構成された本発明においては、第1フロア及びこの第1フロアより一段高くなるように第2フロアを形成して、運転者及び同乗者の足置き場を有効に得ることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、第2フロアの下部に燃料タンク及び/又はバッテリが配置されている。
このように構成された本発明においては、第2フロア下部の空間を有効に利用しているので、その分、乗員の搭載人数を大きく減らすことなく車両の全長を短くすることが出来る。
本発明によれば、全長が短い3座シートの車両の車体構造を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の車両の車体構造の一実施形態を示す平面図であり、図2は、本発明の車両の車体構造の一実施形態を示す側面図であり、図3は、本発明の一実施形態の主にフロア部の構造を説明するために車体構造の一部を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、車両1は、車輪2を有し、図1に示すように、後輪側ではホイールハウス4が車室内に突出している。車両の左右両側には、前輪及び後輪の間で車体前後方向に延びるサイドシル6が形成されている。また、前後車輪間には、左右それぞれにサイドドア8が設けられている。
図3に示すように、車両1は、ダッシュパネル10、ダッシュロワパネル12、サイドシル6、ダッシュロワパネル12の左右両側部から上方に延びるAピラー14、サイドシル6の後端部から上方に延びるBピラー16、Cピラー18、ホイールハウス4、フロア部20などで構成されている。フロア部20の構成については後述する。
図1及び図2に示すように、車両の前方側には、フロントウインド22及びインストルメントパネル(以下、インパネと称する)24が設けられている。インパネ24の車幅方向中央部からは、ステアリングコラム26が延び、その先端部にステアリングホイール28が取り付けられている。
車両1のフロア部20の下部には、車体前後方向に延びる排気管30が設けられており、その排気管30は、車体の後縁部に近い位置で車幅方向に延びるサイレンサ32に接続されている。また、フロア部20の下方には、燃料タンク34が設けられており、その燃料タンク34からは、車両斜め上方且つ車幅方向外方に向けてフィラーパイプ36が延びており、左側面から給油可能となっている。
また、フロア部20の下方には、リアサスペンション40が配置されている。このリアサスペンション40を図4に示す。図4に示すように、リアサスペンション40は、トーションビーム式サスペンションとなっており、主に、車体に取り付けられるピボット部42、ピボット部42と車輪との間で延びるアーム部44、各アーム部の中間部同士を連結するように車幅方向に延びるトーションビームアクスル46、ショックアブソーバ48及び全体としてほぼ垂直方向に延びるコイルスプリング50で構成されている。
なお、図1及び図2に示すように、車幅方向の左側で車体前後方向に延びる排気管30は、車幅方向に延びるトーションビームアクスル46との干渉を防ぐために、トーションビームアクスル46をまたぐように上方に山なりに延びて形成されている。
ここで、図3により、フロア部20の構造を説明する。
図3に示すように、フロア部20は、先ず、第1フロア70を有する。第1フロア70は、車体前後方向には、ダッシュロワパネル12の後縁部から、後述する第2フロア76のキックアップ部78の前縁部まで延び、車幅方向には各サイドシル6間で延びている。
図1乃至図3に示すように、この第1フロア70には、車幅方向の左側位置において車体前後方向に延びるフロアトンネル72が形成されている。このフロアトンネル72は、上方に膨出して形成されており、その前縁部がダッシュロワパネル12に接続され、後縁部がキックアップ部78に接続されると共に第2フロア上面部80と同じ高さに形成されている。また、フロアトンネル72は、左側のサイドシル6と結合されている。図1に示すように、排気管30は、このフロアトンネル72の内方(下部)を通って延びている。なお、このようなフロアトンネル72は、車幅方向右側に設けても良い。
次に、フロア部20は、第2フロア76を有する。この第2フロア76は、主に、キックアップ部78及び上面部80で構成されている。キックアップ部78は、第1フロア70から連続するように形成され、第1フロア70の後縁部から上方に立ち上がるように形成されている。キックアップ部78は、車幅方向には、右側のサイドシル6とフロアトンネル72との間で延びている。
この第2フロア上面部80には、このキックアップ部78の上縁部から連続して後方に延び、ほぼ平らに形成された平面部82と、上面部80の車体前後方向の途中の部分から第3フロア84にかけて傾斜して延びるスロープ部83とが形成されている。これらのうち、平面部82の後縁部は、後述する第3フロア84のキックアップ部86の前縁部まで延び、車幅方向には各サイドシル6間で延びている。
スロープ部83は、ほぼ平面状に形成されている。なお、そのスロープ面を平面状ではなく、側面視で湾曲するように形成しても良い。
スロープ部83の後縁部は、第3フロア上面部88の車体前後方向の途中の部分まで延びている。このスロープ部83は、平面視では、前方から後方にかけて、ホイールハウス4を避けるように、車幅方向内方に向かうように湾曲して形成されている。
次に、フロア部20は、第3フロア84を有する。この第3フロア84は、主に、キックアップ部86及び上面部88で構成されている。キックアップ部86は、第2フロア上面部80から連続して、第2フロア上面部80の後縁部から上方に立ち上がるように形成されている。また、この第3フロア上面部88は、このキックアップ部86の上縁部から連続して後方に延びている。この上面部88は、車両の後縁部まで延びている。
ここで、図1及び図2に示すように、車両1の後方には、車体前後方向に延びるリアサイドフレーム90が設けられており、キックアップ部86はこれらのリアサイドフレーム90の間で車幅方向に延びている。各リアサイドフレーム90は、本実施形態では、その前端部の車外側の側面部が各サイドシル6の後端部の車幅方向内方側の側面部と結合されている。
また、リアサイドフレーム90は、上方に開口した断面ハット状の形状(図示せず)を有し、その上部の左右両側に形成されたフランジ部(図示せず)が、後方から順に第3フロア88、キックアップ部86及び第2フロア上面部80のそれぞれの下面部に結合され且つ一体となったフレームとして構成されている。上述したトーションビーム44のピボット部42は、図2に示すように、リアサイドフレーム90の下面部にブラケット43を介して固定されている。
次に、図1乃至図3、及び、図5により各座席の配置について説明する。図5は、本発明の車両の構造の一実施形態を示す斜視図である。
先ず、図1及び図5に示すように、車両1には、車幅方向に並ぶ3つの座席(シート)62、64、66が設けられている。本実施形態において、車幅方向中央の座席62は、ステアリングホイール28に対向して設けられた運転席となっている。その右隣及び左隣には、隣接して同乗者用の左右座席64、66が設けられている。
この図1や図5に示す状態(第1状態)において、左側座席64及び右側座席66は、第2フロア76上で且つ上述したスロープ部83の上方に設けられている。また、左側座席64及び右側座席66は、ホイールハウス4の前方でホイールハウス4と干渉しない位置に設けられている。
図1、図2及び図5に示すように、これらの座席62、64、66は、いずれも、第2フロア76の上面部80に設けられている。ここで、図2に示す乗員モデルは、中央座席(運転席)62に着座した乗員モデルA、及び、左側座席64に着座した乗員モデルBを示している。乗員モデルAで表されているように、中央座席62に着座した乗員は、第1フロア70に足を置くことになる。なお、本実施形態の場合、右側座席66も同様である。一方、乗員モデルBで表されているように、左側座席64に着座した乗員は、第1フロア70のフロアトンネル72に足を置くようになっている。これらのように、第1フロア70は足載置部として形成されている。
次に、図2に示すように、第2フロア76の下部には、燃料タンク34が配置されており、第2フロア76の下部空間を有効に利用している。なお、ハイブリット車の場合には、このような燃料タンクと共にバッテリを配置し、また、電気自動車の場合には、燃料タンクの代わりにバッテリを配置するようにしても良い。
次に、本発明の実施形態において、第3フロア84の上方の空間且つ各座席60、62、64の後方側の空間は、荷室空間となっている。一方、第3フロア84の下部には、上述したリアサスペンション40及びサイレンサ32が配置されており、第3フロア84の下部空間を有効に利用している。
以上述べたような構成、例えば、車幅方向一列の座席62、64、66を、足もとフロア(第1フロア70)より高い第2フロア76に配置し、その下方に燃料タンク34(及び/又はバッテリ等)を配置しているので、車室空間及び車体下部の空間を有効に利用して、全長のより短い車両を得ることが出来る。この場合、例えば、第2フロア76を車体前後方向の中央部に寄せることによりヨーモーメントを低減することが出来る、などのメリットもある。
さらに、足もとフロア(第1フロア70)より高い第2フロア76に座席62、64、66を配置しているので、シート脚の必要高さを低減することが出来る。この場合、車両の軽量化にもつながる。
次に、図1、図2、図5乃至図8により、シートの変位状態について説明する。図6、図7及び図8は、それぞれ、図1、図2及び図5に対応する平面図、側面図及び斜視図であり、いずれも、左側座席及び右側座席が図1、図2及び図5に示す第1位置に対して斜め方向に向くと共に後方且つ上方に変位した第2位置での状態を示す図である。
本発明の実施形態においては、左右座席64、66が、平面視で、スロープ部83に沿って車体前後方向且つ車幅方向に斜めに変位すると共に、側面視で、車両上下方向に変位するようになっている。ここでは先ず、図1、図2及び図5により、左右座席64、66が、第1位置(前方且つ下方の位置、第1状態)にある場合について説明する。
図1、図2及び図5に示すように、左右座席64、66が第1位置にある場合、それらの座席シート64、66のシートクッションの前縁部64a、66aの車体前後方向の位置が、中央シート(運転席シート)62のシートクッションの前縁部62aと一致している。また、各シートクッションの前縁部62a、64a、66aは、第2フロア76のキックアップ部78と平面視で同じ位置にある。
同様に、図2及び図5に示すように、第1位置では、左右座席64、66の座席シートのシートクッションの座面64b、66bの高さが、中央シート62のシートクッションの座面62bと一致している。同様に、図1及び図5に示すように、第1位置では、その座席シートのシートバック64c、66cの位置が、中央シート62のシートバック62cと一致している。
一方、同乗者用の左右座席64、66のシートクッションの座面64b、66b及びシートバック64c、66cは、それらの車幅方向の幅が、運転席である中央シート62の座面62b及びシートバック62cの幅より小さくなっている。
このような左右座席64、66を第1位置に配置することにより、例えば、左右座席64、66に乗員が着座しない場合や小さい子供が着座する場合などには、荷室の容量を大きくかせぐことが出来る。また、そのような左右座席64、66に物を置くことも出来る。
なお、左右座席64、66が第1位置にあっても、中央座席62及び左右座席64、66に計3人が乗車することは寸法的に可能である。一方、このような場合、太股や肩が互いに接触した状態での着座状態となり易く、短時間の都市内の移動であっても快適とはいえないことがある。そこで、左右座席64、66が第1位置にある場合には、中央座席に運転者が乗車し、左右座席には手荷物を、荷室には運搬物を載置した使用シーンが想定されている。なお、そのような場合でも、左右座席に小さな子供を着座させることも可能である。
次に、図6、図7及び図8により、中央座席64が、第2位置(後方且つ上方の位置、第2状態)にある場合について説明する。
左右座席64、66は、上述した第1位置から上述したスロープ部83に沿って、図6、図7及び図8に示すような第2位置まで変位する。
この第2位置では、左右座席64、66は、図7及び図8に示すように運転席をなす中央座席に対して側面視で後方側且つ上方側に位置すると共に、図6及び図8に示すように平面視で座席の前部が中央座席と離れるように車幅方向外側の斜め方向に指向している。
具体的には、図6及び図8に示すように、左右座席64、66のシートクッションの前縁部64a、66aの車体前後方向の位置は、中央シート62のシートクッションの前縁部62aよりも後方側になっている。この場合、左右座席64、66は、側面視でホイールハウス4と重なる位置まで後方に下げられている。
同様に、図7及び図8に示すように、第2位置では、左右座席64、66のシートクッションの座面64b、66bの高さ位置が、中央シート62のシートクッションの座面62bの高さ位置よりも高い位置となっている。
同様に、図6、図7及び図8に示すように、第2位置では、左右座席64、66のシートバック64c、66cの位置が、中央シート62のシートバック62cより後方且つ上方になっている。さらに、平面視で、左右座席64、66のシートクッションの前縁部64a、66a及びシートバック64c、66cが延びる方向が、中央座席62のシートクッションの前縁部62a及びシートバック62cが延びる方向と一致せず、中央シート62の前縁部62a及びシートバック62cに対して斜め後方に向けて延びている。
このように本発明の実施形態においては、左右座席64、66が、中央座席62と車幅方向に連続して一致する第1状態と、左右座席64、66が、中央座席62よりも後方且つ高い位置にあると共に車幅方向外方に向けて斜めに配置された第2状態の間で変位可能に構成されている。
そして、左右座席64、66を、上述したように中央座席62よりも後方且つ高い位置に配置可能にすると共に座席自体を斜めに向けることにより、左右座席64の乗員Bと、運転席62の乗員Aとの肩や股(もも)の干渉を、前後方向のみならず上下方向及び車幅方向においても回避することが出来る(図7及び図8参照)。特に、太股の干渉をより確実に回避することが出来る。
また、左右座席64、66は、側面視でホイールハウス4と重なる位置まで後方に下げられるが、左右座席64、66の座席自体を斜めに向けることにより、左右座席64、66とホイールハウス4との干渉を防止することが出来る。
図7に示すように、このような第2位置では、中央座席に着座した乗員Bは、その足を第2フロア76の上面部80に置くようになっている。
次に、図9及び図10により、左右座席64、66の変位機構について説明する。図9及び図10は、本実施形態における、左側座席の変位機構をシートと共に示す斜視図及び側面図である。
先ず、図9及び図10に示すように、本実施形態では、左側座席64及び右側座席66をスライドレール機構100により変位させるようにしている。スライドレール機構100は、シート側に取り付けられたスライダ部102と、車体側に取り付けられたレール部104とで構成されている。なお、このようなスライドレール機構100について、以下では左側座席64についてのみ説明する。右側座席66については説明を省略するが、その右側座席66についても左側と同様な構成となっている。なお、スライドレール機構100は、左側座席のみ或いは右側座席のみに設けても良い。
図9に示すように、レール部104は、スロープ部83に設けられている。レール部104は、スロープ部83に沿って設けられている。即ち、レール部104は、平面視では、前方から後方にかけて、ホイールハウス4を避けるように、車幅方向内方に向かうように湾曲して形成されている。
左側座席64は、このレール部104に沿って、上述した第1位置と第2位置との間で変位可能となっている。図10では、第1位置を仮想線で示し、第2位置を実線で示している。左側座席64が第2位置にある場合、乗員Bは、第2フロア76にその足を置くようになっている。或いは、足を伸ばせば、図9に示す、第1フロア70のフロアトンネル72に足を置くことも出来る。なお、右側座席66においては、乗員は、足を第2フロア76に置くか、第1フロア70に置くようになっている。
次に、図9乃至図14により、スライダ部102及びレール部104及びの構造を説明する。図11は、車幅方向外方のレール及びスライダ装置を示す斜視図であり、図12は、図11に対応しており、レール及びスライダ装置を示す正面図であり、図13は、左側シートのシートクッション、シートクッションフレーム及びスライダ装置を示す斜視図であり、図14は、車幅方向内方のレール及びロック装置を示す斜視図であり。
先ず、図11及び図12に示すように、左側座席64の車幅方向外方のレール部104は、主にレール110で構成されており、このレール110は、スロープ部83に固定されている。このレール110には、シート側に設けられたスライダ部102のローラ装置112が係合するようになっている。
ローラ装置112は、横方向ローラ114と鉛直方向ローラ116とを有している。横方向ローラ114は、その動きがレール110内で横方向(スロープ部83の幅方向)に規制され、それにより、シート64の横方向の変位を規制するようになっている。
ここで、図11乃至図13に示すように、シートクッションのクッションフレーム118には、下方に延びる支柱120が固定されている。この支柱120の下端部に鉛直方向ローラ116が取り付けられている。このような支柱120及び鉛直方向ローラ116により、シート64及び乗員Bの荷重を支持するようになっている。
そして、ローラ114、116が転がることによって、シート64がレール110に沿って移動可能となっている。
一方、図9及び図14に示すように、車幅方向内方のレール部104は、主にレール130で構成されており、このレール130は、スロープ部83に固定されている。このレール130には、上述した車幅方向外方のレール部104及びスライダ部102と同様に、横方向ローラ114と鉛直方向ローラ116が係合して、シート64の変位を規制すると共に乗員やシートの荷重を支持するようになっている。
この車幅方向内方のレール部104及びスライダ部102においては、シート64の変位を止めるロック装置(ストッパ装置)132が設けられている。ロック装置132は、図14に示すように、レールロック部134と、ロックレバー部136とを有する。
レールロック部134は、レール130に所定の間隔で設けられた凹部138として形成されている。この凹部138には、ロックレバー部136のフォーク140が係合するようになっている。フォーク140は、ロックレバー142の後端部に取り付けられている。
ロックレバー142は、図示しないが、上述したクッションフレーム118に回動可能に取り付けられている。そして、ロックレバー142は、通常の状態ではフォーク140がレール130の凹部138に係合するように付勢されている。一方、乗員がロックレバー142を回動させると、このフォーク140とレール130の凹部138との係合が外れ、シート64が変位可能となる。
なお、本実施形態において、左右座席64、66の変位は、乗員が手動で行うようになっているが、その変位のアシスト用のスプリング(トーションバー、或いは、コイル状ばね)をスライドレール機構100に組み込んでも良い。また、左右座席64、66は、第1位置及び第2位置のいずれの場合も、上述したロック装置132で、各位置に固定されるようになっている。
なお、左右座席64、66は、そのヘッドレスト64d、66dが引き出し式になっており、第2位置のようにそれらのシートが上方に移動した場合、それらのヘッドレスト64d、66dを適度な位置に下げてルーフ(屋根)と干渉するのを防止することが出来る。また、左右座席64、66に乗員が着座していない場合、ヘッドレスト64d、66dを格納して、車室内の圧迫感を無くすことが出来る。
上述した本実施形態によれば、第3フロア84の高さを高くしてリアサスペンション40、サイレンサ32、スペアタイヤパン(図示せず)のためのスペースかせいでいる。また、第2フロア76より一段高く形成された第3フロア84にわたるスロープ部83を設け、これらのスロープ部83により、左右座席64、66を上方及び斜め方向に変位させることが出来、車室内空間及び車体下部空間を有効に利用することが出来る。
本発明の車両の車体構造の一実施形態を示す平面図である。 本発明の車両の車体構造の一実施形態を示す側面図である。 本発明の一実施形態の主にフロア部の構造を説明するために車体構造の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるリアサスペンションを示す斜視図である。 本発明の車両の構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1に対応する平面図であり、左側座席及び右側座席が図1、図2及び図5に示す第1位置に対して斜め方向に向くと共に後方且つ上方に変位した第2位置での状態を示す図である。 図2に対応する側面図であり、左側座席及び右側座席が図1、図2及び図5に示す第1位置に対して斜め方向に向くと共に後方且つ上方に変位した第2位置での状態を示す図である。 図5に対応する斜視図であり、左側座席及び右側座席が図1、図2及び図5に示す第1位置に対して斜め方向に向くと共に後方且つ上方に変位した第2位置での状態を示す図である。 本実施形態における、左側座席の変位機構をフロア及びシートと共に示す斜視図である。 本実施形態における、左側座席の変位機構をフロア及びシートと共に示す側面図である。 車幅方向外方のレール及びスライダ装置を示す斜視図である。 図11に対応しており、レール及びスライダ装置を示す正面図である。 左側シートのシートクッション、シートクッションフレーム及びスライダ装置を示す斜視図である。 車幅方向内方のレール及びロック装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 車両
6 サイドシル
20 フロア部
30 排気管
34 燃料タンク
40 リアサスペンション
62 中央座席(運転席)
64、66 左右座席(同乗者席)
62a、64a、66a シートクッションの前縁部
62b、64b、66b シートクッションの座面
62c、64b、66c シートバック
70 第1フロア
72 フロアトンネル
76 第2フロア
78 キックアップ部
80 上面部
82 平面部
83 スロープ部
84 第3フロア
86 キックアップ部
88 上面部
100 スライドレール機構
102 スライダ部
104 レール部
110 レール
112 ローラ装置
118 クッションフレーム
A 中央座席(運転席)に着座した乗員モデル
B 左側座席(同乗者席)に着座した乗員モデル

Claims (4)

  1. 車幅方向に並ぶ3人分の座席と、これらの座席の後方の荷室とが車室に設けられた車両の車体構造であって、
    上記3人分の座席は、運転席をなす中央座席と、その中央座席を挟むように車幅方向に並んで配置された左右座席とで構成され、
    上記左右座席の少なくとも一方の座席は、座席変位機構を介して車室フロアに支持され、
    この座席変位機構は、上記左右座席の少なくとも一方の座席を、上記運転席をなす中央座席に隣接すると共に平面視で上記中央座席と同じ方向に指向する第1状態と、上記運転席をなす中央座席に対して側面視で後方側に位置すると共に平面視で座席の前部が上記中央座席と離れるように車幅方向外側の斜め方向に指向する第2状態との間で変位させることを特徴とする車両の車体構造。
  2. 上記座席変位機構は、上記左右座席の少なくとも一方の座席の座面を、上記第1状態より上記第2状態の方が上方に位置するように変位させる請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 上記車室は、上記中央座席の運転者の足置き場となる第1フロアと、
    この第1フロアの後方に連続して形成されると共に上記第1フロアより一段高くなるように形成された第2フロアと、を有し、
    上記第2フロアの上面部に、上記中央座席及び上記第1状態における上記左右座席の少なくとも一方の座席が配置され、
    上記第2フロアの上面部は、上記第2状態における上記左右座席の少なくとも一方の座席の乗員の足置き場となっている請求項2に記載の車両の車体構造。
  4. 上記第2フロアの下部に燃料タンク及び/又はバッテリが配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両の車体構造。
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