JP2008118822A - 直流モータ駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷の状態に関わらず、被動作部材を、予め設定した動作範囲の下限及び上限を逸脱することなく、所定の動作範囲を確保して動作させる。
【解決手段】PID制御部50において、デューティーの演算結果がマイナスとなった時点で、ワイパーモータ26の回転を反転させるようにした。デューティーがマイナスになったときにワイパーモータ26が反転すると、ワイパーユニット26の動作的においては、所謂ブレーキがかかるのと同等となり、ワイパーユニット12の移動範囲の上限を逸脱することを確実に防止することが可能となる。従って、ワイパーユニット12の動作として、頻繁に使用される方(すなわち、「Lo」)に基づいて、パルスカウント値による反転時期の設定を行っておけば、ワイパーユニットの移動範囲(すなわち、払拭面積)を拡大することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の負荷が課せられた状態で動作する被動作部材へ、回転駆動力を減速手段を介して付与することで前記被動作部材を動作させる直流モータに対して、正転指示、逆転指示を交互に切り替えるように制御すると共に当該直流モータの回転速度を制御する制御手段を備え、前記被動作部材を所定の範囲内で往復移動させるように、前記直流モータの駆動を制御する直流モータ駆動制御装置に関するものである。
直流モータの正転動作、逆転動作を利用して被動作部材を往復移動させる機構として、車両のワイパー駆動装置がある。
従来、ワイパー駆動装置では、直流モータをHブリッジを用いて制御している。Hブリッジは、FET等のスイッチング素子を直列接続した2本の通電線を並列に接続し、その一端に電源を接続し、他端をアース接続した構造となっている。直流モータの両極は、各通電線におけるスイッチ素子の間に接続されている。このとき、通電線における直流モータの電極との接続点を境として、上流側スイッチング素子、下流側スイッチング素子とする。
上記構造において、直流モータは、一方の通電線の上流側のスイッチング素子と他方の通電線の下流側スイッチング素子をオンすることで正転し、他方の通電線の上流側のスイッチング素子と他方の通電線の下流側のスイッチング素子をオンすることで逆転する。
なお、このとき、それぞれの回転方向において、上流側のスイッチング素子は、正転又は逆転を切替えるためのスイッチング素子として適用され、下流側のスイッチング素子は、回転時の回転速度を制御(例えば、PWM制御(パルス幅変調制御))するスイッチング素子として適用される。なお、回転速度の制御は、目標回転速度パターンデータを用いてPID制御される。
前記ワイパー駆動装置では、直流モータを正転させることでウィンドウ上で略水平位置(最下位置)から略垂直位置(最上位置)へ移動し、逆転させることでウィンドウ上で最上位置から最下位置へ移動する。この正転、逆転の切り替え時期は、ワイパーブレードが直接、或いはリンク機構を介して取り付けられている出力軸に設けられたパルスエンコーダから出力されるパルス信号に基づいて設定している。すなわち、パルスエンコーダでは、出力軸の回転に応じて、互いに位相の異なるパルス信号が出力されるため、その位相の相対位置関係で出力軸の回転方向が判別でき、出力パルス数で回転位置が判別できる。
従って、予め設定したパルス数をカウントしたら、正転/逆転を切り替えればよい。
ここで、特許文献1には、直流モータの回転方向を変更(正転駆動から逆転駆動、逆転駆動から正転駆動)する条件として、反転位置(ポジション)到達前の、前もって定められている個数のパルスに依存することが開示されている。また、参考として特許文献2には、ワイパー装置として、モータの回転方向を変える際に、高い電流の発生を回避することが提案されている。
特表2000−511492公報 特表平10−500082号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来の技術では、直流モータの回転方向の変更位置が固定されることになり、環境条件の変化(ウィンドウ面の摩擦力、温度、バッテリ電圧の変動等)に起因して、実際のワイパーの反転位置がばらつくことになる。
より詳細に言えば、ワイパーは、ウィンドウの払拭面積(往復回転角度範囲)が広ければ広いほどよいが、ワイパーブレードがウィンドウを超えて、例えばAピラー(フロントウィンドウの左右の周縁を支持するピラー)まで至るのは好ましくない。そこで、払拭速度が早い(勢いの強い)「Hi」モードでのワイパー駆動の際にウィンドウを超えないようにすればよいが、この場合、払拭速度が遅い(勢いの弱い)「Lo」モードでのワイパー駆動の際に適正な反転位置に到達するまえに反転してしまいウィンドウの払拭面積が小さくなってしまう。
一方、実際の雨天時の運転においては、「Hi」モードよりも「Lo」モードをする場合が多いため、結果として、「Lo」モードで適正な払拭面積を確保する設計となり、パルス数カウントによる固定位置での反転制御では、環境条件によっては、前述したAピラーまで至ることが懸念される。
本発明は上記事実を考慮し、負荷の状態に関わらず、被動作部材を、予め設定した動作範囲の下限及び上限を逸脱することなく、所定の動作範囲を確保して動作させることができる直流モータ駆動制御装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、所定の負荷が課せられた状態で動作する被動作部材へ、回転駆動力を減速手段を介して付与することで前記被動作部材を動作させる直流モータに対して、正転指示、逆転指示を交互に切り替えるように制御すると共に当該直流モータの回転速度を制御する制御手段を備え、前記被動作部材を所定の範囲内で往復移動させるように、前記直流モータの駆動を制御する直流モータ駆動制御装置であって、前記被動作部材の移動に応じて位相差をもって一対のパルス信号が出力されるパルスエンコーダを備え、当該パルス信号のパルス数に基づいて前記被動作部材の移動位置を判別し、並びに前記一対のパルス信号の相対位置に基づいて前記被動作部材の移動方向を判別する被動作状態判別手段と、前記被動作部材を所定の速度パターンで移動させるための前記直流モータの目標回転速度パターンデータを記憶する目標回転速度パターンデータ記憶手段と、前記直流モータの実回転速度を検出する実回転速度検出手段と、前記実回転速度検出手段で検出された適宜時期の実回転速度と、前記目標回転速度パターンデータ記憶手段に記憶された目標回転速度パターンデータにおける同時期のデータとを比較して、前記目標回転速度とするために前記制御手段へ指示する速度データを予測演算する速度データ予測演算手段と、前記速度データ予測演算手段の演算結果が、現在の直流モータの回転方向と異なる方向への駆動指示となった時点を、前記制御手段における前記直流モータの回転方向切替時期に設定する回転方向切替時期設定手段と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、制御手段では、直流モータに対して回転速度を制御すると共に、正転又は逆転を交互に切り替えるように指示する。
基本的に、被動作部材は、パルスエンコーダから出力されるパルス信号を例えばカウントすることで、被動作部材の移動位置を判別することができ、正転又は逆転の切り替え時期をこのパルス信号のカウント数で定めればよい。
また、直流モータの回転速度は予め目標回転速度パターンデータが記憶されており、これと実回転速度との比較により制御手段で制御する速度データを予測演算する。
これにより、被動作部材は所定の範囲内で、所定の回転速度パターンに基づいて往復移動することになる。しかし、この被動作部材の往復移動に際し、所定の負荷が課せられているため、当該負荷の量により被動作部材の移動速度が変化したり、正転から逆転、或いは逆転から正転の時期が変動する可能性がある。
そこで、回転方向切替時期設定手段では、速度データ予測演算手段の演算結果が、現在の直流モータの回転方向と異なる方向への駆動指示となった時点を、前記制御手段における前記直流モータの回転方向切替時期に設定する。これは、パルス信号のカウント値で言えば、もうすぐ反転のパルス信号のカウントになる直前であり、言い換えれば、モータに対して、ブレーキをかけるように指令と出したことになる。
さらに、言い換えれば、モータに対してブレーキをかけるということは、駆動方向を反転することと同意であるため、この時期を反転時期とすることで、制御手段による速度制御に忠実な制御と言うことができる。
また、制御手段による速度制御は、実回転速度との目標回転速度との差に基づいて実行されるため、所謂負荷のかかり具合が加味された制御であるため、いかなるときであっても、適正な反転時期となり得る。
従って、被動作部材は、負荷の状態に関わらず、予め設定した動作範囲の下限及び上限を逸脱せず、所定の動作範囲内で動作する。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記被動作部材が所定の角度の範囲で往復回転する出力回転軸であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、被動作部材は出力回転軸であり、直流モータの回転に対して減速されて回転する。パルスエンコーダはこの出力回転軸の回転状態に基づいてパルス信号を出力する。
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記出力回転軸には、車両用ワイパーが直接、又はリンク機構を介して取り付けられ、前記負荷が当該車両用ワイパーの動作時に加わる、ウィンドウ面との摩擦力、走行時の風圧、電源電圧の変動を含む環境変化によって変動することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、出力回転軸には、直接、又はリンク機構を介して車両用ワイパーが取り付けられている。従って、直流モータの駆動は、車両用ワイパーをウィンドウ面上で最下位置、最上位置間を往復させ、払拭する役目を有することになる。このとき、車両用ワイパーは、ウィンドウ面との摩擦力、走行時の風圧、電源電圧の変動を含む環境変化によって負荷が変動し、その負荷変動は直流モータの駆動に影響を及ぼし、特に最上位置での反転時期がずれることが本願発明の課題となっており、この課題を解決するべく、現在の直流モータの回転方向と異なる方向への駆動指示となった時点を、前記制御手段における前記直流モータの回転方向切替時期に設定する。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記制御手段が、2個のスイッチング素子が直列に接続された2本の通電線が並列接続され、その一端が電源に接続され、他端がアースされ、各通電線における2個のスイッチング素子間が、それぞれ直流モータの電極に接続されたHブリッジ回路であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、Hブリッジを用いて直流モータを制御することで、その反転制御、速度制御が容易となる。
請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記駆動信号データ予測演算手段による演算が、比例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1つ、或いは2以上の組合わせ制御による演算であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、比例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1つ、或いは2以上の組合わせ制御は、オン・オフ制御に比べ精度が高く(特に、全てを組み合わせたPID制御は顕著である。)、目標回転速度パターンに対する追従性がよい。従って、このPID制御における現在の直流モータの回転方向と異なる方向への駆動指示(演算結果がマイナスデータ)時を直流モータの回転方向切替時期とすることで、精度よく目標とする反転時期に反転させることができる。
図1には、本実施の形態に係るワイパー駆動制御装置10が示されている。
ワイパーユニット12は、金属製のワイパーアーム14と、このワイパーアーム14の先端部から所定の長さの範囲に取り付けられたゴム製のワイパーブレード16を含んで構成されている。このワイパーユニット12の一端部は、リンク機構18を介してワイパー駆動ユニット20の出力軸22の回転駆動力を受け、図1の実線位置(最下位置)と、図1の鎖線位置(最上位置)との間を往復移動(往復回転)するようになっている。なお、図示はしなかったが、ワイパーユニット12の不使用時は、図1の実線位置よりもさらに下位置の格納位置に格納される場合もある。また、前記リンク機構18を介さずに、出力軸22に直接ワイパーユニット12が取り付けられる構造であってもよい。
ワイパー駆動ユニット20の出力軸22には、同軸上にウォームホイール24が取り付けられ、ワイパーモータ26の回転軸26Aに取り付けられたウォームギヤ28と噛み合い(図1では、簡易的に平歯車の如く図示している。)、所定の減速比でワイパーモータ26の回転軸26Aの回転駆動力を出力軸22に伝達している。
このワイパーモータ26は、ワイパースイッチ30の操作状態によって、その駆動が制御される。一般的にワイパースイッチ30は、車両のステアリングコラムから半径方向に突出したレバーの先端に設けられ、回転操作によって、「OFF」、「INT」、「Lo」、「Hi」のそれぞれの指示をすることができるようになっている。
なお、「OFF」はワイパーモータ26の駆動停止指示、「INT」は間欠駆動、「Lo」は低速連続駆動、「Hi」高速連続駆動である。上記指示の他、ウォッシャー液の吐出と連携して駆動する「WASH」等の指示を設定することも可能である。
このワイパースイッチ30は、スイッチ状態検出部32に接続されている。スイッチ状態検出部32は、ワイパースイッチ30の操作状態を検出し、現在の指示内容を把握するものである。
このスイッチ状態検出部32は、状態制御部34及び目標回転速度算出部36に接続されている。
状態制御部34には、現在位置検出部38が接続されており、前記スイッチ状態検出部32からのスイッチの指示状態と、現在のワイパーユニット12の位置に基づいて移動方向を反転する時期を判別する。この反転時期の判別は、従来から実施されているワイパーモータ26の回転軸26Aの駆動パルス数のカウント値に基づくものであり、本実施の形態では、補助的な反転時期判別の手段として適用されるようになっている。
状態制御部34は、モータ駆動部40に接続されている。状態制御部34は、モータ駆動部40に対して、ワイパーモータ26の回転軸26Aの駆動パルス数のカウント値に基づく反転時期を判別した時点で、反転指示信号を出力する。
前記ワイパーモータ26の回転軸26Aには、パルスエンコーダ42が取り付けられ、互いに位相が90°異なる2種の駆動パルス信号を出力するようになっている。
パルスエンコーダ42は、パルス信号解析部44に接続されている。パルス信号解析部44では、前記駆動パルス信号をカウントするカウント機能と、パルス幅を測定するパルス幅測定機能と、を備えている。なお、パルス信号解析部44では、位相のずれにより反転(立ち上がり時期の後先)したことで、ワイパーモータ26が正転しているか逆転しているかを判別することもできる。
なお、パルス信号解析部44における駆動パルス信号のカウントは、ワイパーモータ26が正転(ワイパーユニット12の最上位置方向への移動)時に加算、ワイパーモータ26が逆転(ワイパーユニット12の最下位置方向への移動)時に減算するようになっており、0〜1104パルスを往復する。また、このとき、ワイパーユニット12の最下位位置からの回転角度との換算において、92パルス目をワイパーユニット12の回転角度が15°、460パルス目を75°、736パルス目を120°にリセットするようにしている。
パルス信号解析部44は、現在位置検出部38及びモータ回転速度検出部48に接続されている。現在位置検出部38には、パルスカウント値が入力されるようになっており、このパルスカウント値の入力によりワイパーユニット12の現在位置が認識可能である。
一方、モータ回転速度検出部48には、パルス幅が入力されるようになっており、このパルス幅の入力により、ワイパーモータ26の回転軸26Aの回転速度(実測)が演算されるようになっている。
現在位置検出部38は、前述した状態制御部34の他、目標回転速度算出部36に接続されている。この目標回転速度算出部36には、目標回転速度パターンデータメモリ46が接続され、前記スイッチ状態検出部32から目標回転速度パターン選択指示信号に基づいて、基本的には「Lo」又は「Hi」の何れかのパターンデータが読み出されるようになっている。
ここで、現像位置検出部38からワイパーユニット12の現在位置(移動方向を含む)が入力されると、この現在位置に基づく目標回転速度を算出して、目標値としてPID制御部50へ送出する。
一方、モータ回転速度検出部48では、ワイパーモータ26の回転軸26Aの回転速度の実測値が演算されており、この実測値が、PID制御部50へ送出されるようになっている。
これにより、PID制御部50では、目標値と実測値とに基づいて、比例制御、積分制御及び微分制御の結果、デューティが演算され、モータ駆動部40へ送出される。
図2は、前記モータ駆動部40を構成する直流モータ駆動制御のためのHブリッジ回路40Hを示している。
Hブリッジ回路40Hは、直流定電圧が出力される電源52、電源52からの電流を供給して回転するワイパーモータ26、第1のFET54、第2のFET56、第3のFET58、第4のFET60を備えている。
第1のFET54と第2のFET56とは、一端が前記電源52に接続された第1の通電線62に直列接続されており、第1の通電線62の他端はアース64に接続されている。
第3のFET58と第4のFET60とは、一端が前記電源52に接続された第2の通電線66に直列接続されており、第2の通電線66の他端はアース64に接続されている。
すなわち、第1の通電線62、第2の通電線66は互いに並列接続されている。これにより、第1の通電線62と第2の通電線66は、Hブリッジ回路40Hを構成することができる。
制御回路68は、第1のFET54、第2のFET56、第3のFET58、第4のFET60の各ゲートに信号を適宜に入力することにより第1のFET54、第2のFET56、第3のFET58、第4のFET60のそれぞれをオン・オフする。
ここで、ワイパーモータ26はその両極がそれぞれ第1の通電線62の第1のFET54と第2のFET56との間、並びに第2の通電線66の第3のFET58と第4のFET60との間にそれぞれ接続されている。
以下、このワイパーモータ26の両極が接続された点を境界として、第1の通電線62の第1のFET54と第2の通電線66の第3のFET58を上流側FETとし、第1の通電線62の第2のFET56と第2の通電線66の第4のFET60を下流側FETとする。
前記制御回路68では、上流側のFET(第1のFET54、第3のFET58)のオン・オフ制御によりワイパーモータ26の回転方向を制御し、下流側のFET(第2のFET56、第4のFET60)のPWM制御によりワイパーモータ26の回転速度を制御する。
すなわち、第1のFET54をオンすることで、第4のFET60によるPWM制御により正転駆動を実行することができる。また、第3のFET58がオンすることで、第2のFET56によるPWM制御により逆転駆動を実行することができる。
上記構成において、図1に示される如く、PID制御部50からモータ駆動部40へ送出されるデューティーがマイナスであった場合、従来はマイナスのデータは全て「0」に置き換え、結果としてワイパーモータ26への通電をオフ状態としていた。この結果、ワイパーユニット12は惰性(慣性力)で現在の移動方向を維持しつつ、パルスカウント値が反転時期になるのをまっていた。しかし、これでは、ワイパーユニット12にかかる環境条件の差により、反転位置が変動する。すなわち、ウィンドウ面とワイパブレードとの摩擦係数の変化(温度、湿度の変化やウィンドウ面のワックスの付着等が要因で摩擦係数が変化する)や、車両走行中の風圧等により、ワイパーユニット12は不安定に移動することになる。
これに対して本実施の形態では、モータ駆動部40において、前記PID制御部50によるデューティの演算結果がマイナスとなった時点を反転時期とした。これは、パルスカウント値よりもかならず先に起こりうる現象であり、しかも、マイナスのデューティーに対して、ワイパーモータ26を反転するといことは、デューティーの演算結果に忠実に従った制御ということができる。
以下に本実施の形態の作用を図3のタイミングチャートを参照し、図4のフローチャートに従い説明する。
ステップ100では、ワイパーユニット12の位置が最上位置に到達したか否かが判断される。これは、従前のパルスカウント値に基づく判断である。
このステップ100で否定判定された場合は、ステップ102へ移行して、ワイパーユニット12の位置が最下位置に到達したか否かが判断される。これは、従前のパルスカウント値に基づく判断である。
ステップ100で肯定判定された場合には、ステップ104へ移行して、ワイパーモータ26の通電方向を、ワイパーユニット12が最下位置方向へ移行するように切替設定し(ここでは、設定のみ)、ステップ108へ移行する。
一方、ステップ102で肯定判定された場合には、ステップ106へ移行して、ワイパーモータ26の通電方向を、ワイパーユニット12が最上位置方向へ移行するように切替設定し(ここでは、設定のみ)、ステップ108へ移行する。
ステップ108では、ワイパーモータ26の通電方向が正方向、すなわち現在移動しているワイパーユニット12が最上位置方向へ移動しているか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ110へ移行して最上位置方向の目標回転速度パターンデータを読出し、ステップ114へ移行する。また、ステップ108で否定判定されると、ステップ112へ移行して最下位置方向の目標回転速度パターンデータを読出し、ステップ114へ移行する。
ステップ114では、PID演算が実行され、モータ駆動部40におけるPWM制御のデューティが決定される。
次のステップ116では、前記PID演算の結果、デューティーがマイナス値か否かが判断される。
このステップ116で肯定判定されると、現在のワイパーユニット12の移動方向にブレーキをかける必要がある(移動範囲の上限を超える可能性がある)と判断し、ステップ118へ移行してワイパーモータ26の通電方向を切替(反転)、すなわちワイパーユニット12が最上位置方向へ移動中は最下位置方向へ反転、或いは、最下位置方向へ移動中は最上位置方向へ反転させるように設定し(ここでは、設定のみ)、ステップ120へ移行する。
ステップ120では、ステップ104又はステップ106、或いはステップ118における通電方向の切替設定に従い実行指示を出力し、次いで、ステップ122でPID制御結果に基づき、モータ駆動制御実行を指示し、このルーチンは終了する。
このように本実施の形態では、PID制御部50において、デューティーの演算結果がマイナスとなった時点で、ワイパーモータ26の回転を反転させるようにした。デューティーがマイナスになったときにワイパーモータ26が反転すると、ワイパーユニット12の動作的においては、所謂ブレーキがかかるのと同等となり、ワイパーユニット12の移動範囲の上限を逸脱することを確実に防止することが可能となる。従って、ワイパーユニット12の動作として、頻繁に使用される方(すなわち、「Lo」)に基づいて、パルスカウント値による反転時期の設定を行っておけば、ワイパーユニットの移動範囲(すなわち、払拭面積)を拡大することができる。
本実施の形態に係るワイパー駆動制御装置の概略構成図である。 モータ駆動部の詳細を示す回路図(Hブリッジ回路図)である。 本実施の形態に係るワイパーユニットの駆動制御状態を示すタイミングチャートである。 本実施の形態に係るワイパーユニットの駆動制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・ワイパー駆動制御装置、12・・・ワイパーユニット、14・・・ワイパーアーム、16・・・ワイパーブレード、18・・・リンク機構、20・・・ワイパー駆動ユニット、22・・・出力軸、24・・・ウォームホイール、26・・・ワイパーモータ(直流モータ)、26A・・・回転軸、28・・・ウォームギヤ、30・・・ワイパースイッチ、32・・・スイッチ状態検出部、34・・・状態制御部、36・・・目標回転速度算出部、38・・・現在位置検出部、40・・・モータ駆動部(回転方向切替時期設定手段)、40H・・・Hブリッジ回路、42・・・パルスエンコーダ(実回転速度検出手段)、44・・・パルス信号解析部、46・・・目標回転速度パターンデータメモリ(パターンデータ記憶手段)、48・・・モータ回転速度検出部(実回転速度検出手段)、50・・・PID制御部(速度データ予測演算手段)、52・・・電源、54・・・第1のFET、56・・・第2のFET、58・・・第3のFET、60・・・第4のFET、62・・・第1の通電線、64・・・アース、66・・・第2の通電線、68・・・制御回路

Claims (5)

  1. 所定の負荷が課せられた状態で動作する被動作部材へ、回転駆動力を減速手段を介して付与することで前記被動作部材を動作させる直流モータに対して、正転指示、逆転指示を交互に切り替えるように制御すると共に当該直流モータの回転速度を制御する制御手段を備え、前記被動作部材を所定の範囲内で往復移動させるように、前記直流モータの駆動を制御する直流モータ駆動制御装置であって、
    前記被動作部材の移動に応じて位相差をもって一対のパルス信号が出力されるパルスエンコーダを備え、当該パルス信号のパルス数に基づいて前記被動作部材の移動位置を判別し、並びに前記一対のパルス信号の相対位置に基づいて前記被動作部材の移動方向を判別する被動作状態判別手段と、
    前記被動作部材を所定の速度パターンで移動させるための前記直流モータの目標回転速度パターンデータを記憶する目標回転速度パターンデータ記憶手段と、
    前記直流モータの実回転速度を検出する実回転速度検出手段と、
    前記実回転速度検出手段で検出された適宜時期の実回転速度と、前記目標回転速度パターンデータ記憶手段に記憶された目標回転速度パターンデータにおける同時期のデータとを比較して、前記目標回転速度とするために前記制御手段へ指示する速度データを予測演算する速度データ予測演算手段と、
    前記速度データ予測演算手段の演算結果が、現在の直流モータの回転方向と異なる方向への駆動指示となった時点を、前記制御手段における前記直流モータの回転方向切替時期に設定する回転方向切替時期設定手段と、
    を有する直流モータ駆動制御装置。
  2. 前記被動作部材が所定の角度の範囲で往復回転する出力回転軸であることを特徴とする請求項1記載の直流モータ駆動制御装置。
  3. 前記出力回転軸には、車両用ワイパーが直接、又はリンク機構を介して取り付けられ、前記負荷が当該車両用ワイパーの動作時に加わる、ウィンドウ面との摩擦力、走行時の風圧、電源電圧の変動を含む環境変化によって変動することを特徴とする請求項2記載の直流モータ駆動制御装置。
  4. 前記制御手段が、2個のスイッチング素子が直列に接続された2本の通電線が並列接続され、その一端が電源に接続され、他端がアースされ、各通電線における2個のスイッチング素子間が、それぞれ直流モータの電極に接続されたHブリッジ回路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の直流モータ駆動制御装置。
  5. 前記駆動信号データ予測演算手段による演算が、比例制御、積分制御、微分制御の少なくとも1つ、或いは2以上の組合わせ制御による演算であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の直流モータ駆動制御装置。
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