JP2008118592A - フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】インダクタとキャパシタの両方の特性を同時に最大限に発揮できるフィルタを提供することを目的としている。
【解決手段】導線をスパイラル状に巻回したインダクタ3と、2つの平板電極を対向させたキャパシタ4a、4bとを有し、インダクタ3は絶縁基板1の上面に配置するとともに、キャパシタ4a、4bは少なくとも一方の平板電極を誘電体基板8の内部に埋設しており、絶縁基板1と誘電体基板8とを対向させ、絶縁基板1と誘電体基板8との対向面において、インダクタ3とキャパシタ4a、4bとを電気的に接続した構成である。
【選択図】図1
【解決手段】導線をスパイラル状に巻回したインダクタ3と、2つの平板電極を対向させたキャパシタ4a、4bとを有し、インダクタ3は絶縁基板1の上面に配置するとともに、キャパシタ4a、4bは少なくとも一方の平板電極を誘電体基板8の内部に埋設しており、絶縁基板1と誘電体基板8とを対向させ、絶縁基板1と誘電体基板8との対向面において、インダクタ3とキャパシタ4a、4bとを電気的に接続した構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話やデジタル放送等の情報通信機器に用いるフィルタに関するものである。
以下、従来のフィルタについて説明する。
従来のフィルタは、インダクタとキャパシタとを複数の誘電体層を積層して形成した低温焼成セラミックからなる積層基板に埋設している。インダクタは複数の誘電体層に円弧状の導体を形成するとともにこの導体を接続して形成し、キャパシタは誘電体層を介して平板電極を対向配置して形成している。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、2が知られている。
実開平5−78001号公報
特開2005−184773号公報
上記構成のフィルタは、複数の誘電体層を積層した積層基板に埋設されて形成されており、入出力インピーダンスが高インピーダンスの場合は大きなインダクタ値が必要となる。すなわち、自己共振周波数近傍で所望の値を持つインダクタが構成されることとなり、非常に高度な製作精度が必要となる。
また、インダクタの外形面積を小さくするために、高誘電率の積層基板を用いた場合は、インダクタの導体間容量が大きくなり、Q値を大きく劣化させる。逆に低誘電率の積層基板を用いた場合は、キャパシタの平板電極の面積が大きくなる。
したがって、インダクタとキャパシタの両方の特性を同時に最大限に発揮できないという問題点を有していた。
本発明は上記問題点を解決し、インダクタとキャパシタの両方の特性を同時に最大限に発揮可能なフィルタを提供することを目的としている。
上記問題点を解決するために本発明は、インダクタとキャパシタとを有し、前記インダクタは絶縁基板の上面に配置するとともに、前記コンデンサは誘電体基板の内部に埋設し、前記インダクタと前記キャパシタとを電気的に接続して形成した構成である。
上記構成により、インダクタは絶縁基板の上面に配置しているので、大きなインダクタ値を得ることができ、かつ高いQ値を得ることができる。また、キャパシタは複数の誘電体層からなる積層基板の内部に埋設しているので、小型化も図れる。
よって、インダクタとキャパシタの両方の特性を同時に最大限に発揮したフィルタを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるフィルタの断面図、図2は同フィルタの等価回路図、図3は同フィルタのインダクタを配置した絶縁基板の平面図である。
図1〜図3において、フィルタは、単結晶シリコンからなる絶縁基板1を低温焼成セラミックからなる積層基板8に積層しており、基板1上のインダクタ3と、積層基板8に埋設したキャパシタ4a、4bと電気的に接続したLCフィルタを備えている。
図1、図2において、本発明の一実施の形態におけるフィルタは、導線をスパイラル状に巻回したインダクタ3と、2つの平板電極を対向させたキャパシタ4a、4bとを有し、インダクタ3は絶縁基板1の上面に配置するとともに、キャパシタ4a、4bは少なくとも一方の平板電極を誘電体基板8の内部に埋設し、インダクタ3とキャパシタ4a、4bとを電気的に接続してπ型のフィルタを形成している。
絶縁基板1は単結晶シリコンからなり、誘電体基板8は複数の誘電体層を積層した積層基板であって低温焼成セラミックからなり、絶縁基板1と誘電体基板8とを対向させ、絶縁基板1と誘電体基板8との対向面において、インダクタ3とキャパシタ4a、4bとを電気的に接続している。
インダクタ3は、図3に示すように、インダクタ3の内周端に柱状の導体を接続するとともに内周端から外周端に向かってインダクタ3を跨ぐようにインダクタ3の上方に信号線路9を接続している。例えば、インダクタ3の導線は銅とし、導線幅は40μm、導線間隔20μm、中心径200μm、厚み40μmとすればよい。
キャパシタ4a、4bは、図1に示すように、一方の平板電極を誘電体基板8の内部に埋設し他方の平板電極を誘電体基板8の下面に接地導体5bとして配置して形成している。
また、キャパシタ4aは、誘電体基板8に埋設されているヴィア2a、内層パターン6a、ヴィア2bを介して、誘電体基板8の下面に配置した信号入力端子5aおよび接地導体5bと接続されている。同様に、キャパシタ4bは、誘電体基板8に埋設されているヴィア2f、内層パターン6b、ヴィア2eを介して、誘電体基板8の下面に配置した信号出力端子5cおよび接地導体5bと接続されている。
上記インダクタ3とキャパシタ4a、4bとは、ヴィア2b、2eと分岐させた2c、2dを積層基板8の上面に配置された半田バンプ7a、7bに接続し、この半田バンプ7a、7bとインダクタ3の信号線路9とを接続することによって、互いに電気的に接続させている。信号線路9を用いない場合は、インダクタ3の内周端において、半田バンプ7a、7bと接続することとなる。
上記構成により、インダクタ3は絶縁基板1の上面に配置しているので、大きなインダクタ値を得ることができ、かつ高いQ値を得ることができる。また、キャパシタ4a、4bは複数の誘電体層からなる積層基板の内部に埋設しているので、小型化も図れる。よって、インダクタ3とキャパシタ4a、4bの両方の特性を同時に最大限に発揮させることができる。例えば、地上波デジタル放送サービスの一つであるワンセグで上記フィルタのUHF帯域で必要となる段間フィルタを上記構成のフィルタで構成した場合、図4に示すような周波数特性となり、低挿入損失かつ高減衰のフィルタ特性を確保することができる。
Q値の観点からは、インダクタ3は、図5に示すように、絶縁基板1の上面に中空状に配置し、インダクタ3の内周端に柱状の導体を接続するとともに内周端から外周端に向かってインダクタ3をくぐるようにインダクタ3の下方に信号線路9を接続してもよい。
また、導体損失を抑えるために導線幅と厚みの比を1:1以上で構成したり、インダクタ3の線路間結合を抑えるために導線幅と導線間隔の比を1:1以上で構成しても、Q値を向上できる。フィルタの減衰特性の観点からインダクタ3は、線路間結合を抑え、かつ自己共振周波数を所望の値に調整するために導線幅と導線間隔の比が1:1以上で、線路間隔を調整することで、Q値を劣化させることなく減衰極を所望の周波数に調節することができ、フィルタの減衰特性を調節できる。
強度の観点からは、インダクタ3は、単結晶シリコンからなる絶縁基板1に凹部を設け、その凹部にインダクタ3を形成することで、低温焼成セラミックからなる誘電体基板8との密着性を強くできる。
プロセスの観点からは、インダクタ3は、レジスト皮膜として用いる誘電体に埋没していても、Q値、インダクタ値の大幅な変動はないまま、プロセス工程を簡略化することができる。
なお、インダクタ3は、金、白金、銅、アルミニウム、銀、パラジウム、チタン、クロム、タングステンからなる群より選択される一種の金属もしくは二種以上を組み合わせた合金からなるものであればよい。
以上のように本発明にかかるフィルタは、インダクタとキャパシタの両方の特性を同時に最大限に発揮できるので、各種の通信機器に用いることができる。
1 絶縁基板
2a ヴィア
2b ヴィア
2c ヴィア
2d ヴィア
2e ヴィア
2f ヴィア
3 インダクタ
4a キャパシタ
4b キャパシタ
5a 信号入力端子
5b 接地導体
5c 信号出力端子
6a 内層パターン
6b 内層パターン
7a 半田バンプ
7b 半田バンプ
8 誘電体基板
2a ヴィア
2b ヴィア
2c ヴィア
2d ヴィア
2e ヴィア
2f ヴィア
3 インダクタ
4a キャパシタ
4b キャパシタ
5a 信号入力端子
5b 接地導体
5c 信号出力端子
6a 内層パターン
6b 内層パターン
7a 半田バンプ
7b 半田バンプ
8 誘電体基板
Claims (7)
- 導線をスパイラル状に巻回したインダクタと、2つの平板電極を対向させたキャパシタとを有し、前記インダクタは絶縁基板の上面に配置するとともに、前記キャパシタは少なくとも一方の平板電極を誘電体基板の内部に埋設し、前記インダクタと前記キャパシタとを電気的に接続して形成したフィルタ。
- 前記絶縁基板と前記誘電体基板とを対向させ、前記絶縁基板と前記誘電体基板との対向面において、前記インダクタと前記キャパシタとを電気的に接続した請求項1記載のフィルタ。
- 前記インダクタは前記絶縁基板の上面に直接配置し、前記インダクタの内周端に柱状の導体を接続するとともに内周端から外周端に向かって前記インダクタを跨ぐように前記インダクタの上方に信号線路を接続した請求項1記載のフィルタ。
- 前記インダクタは前記絶縁基板の上面に中空状に配置し、前記インダクタの内周端に柱状の導体を接続するとともに内周端から外周端に向かって前記インダクタをくぐるように前記インダクタの下方に信号線路を接続した請求項1記載のフィルタ。
- 前記インダクタは、金、白金、銅、アルミニウム、銀、パラジウム、チタン、クロム、タングステンからなる群より選択される一種の金属もしくは二種以上を組み合わせた合金からなる請求項1記載のフィルタ。
- 前記インダクタは、導線の線幅と厚みの比が1:1以上、または、導線の線幅と線間隔の比が1:1以上である請求項1記載のフィルタ。
- 前記絶縁基板には凹部を設け、前記凹部に前記インダクタを形成した請求項1記載のフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006302347A JP2008118592A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | フィルタ |
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JP2006302347A JP2008118592A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | フィルタ |
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JP2008118592A true JP2008118592A (ja) | 2008-05-22 |
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JP2006302347A Pending JP2008118592A (ja) | 2006-11-08 | 2006-11-08 | フィルタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015213421A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-26 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 無線電力受信装置及びそれを備える電子機器 |
WO2022122857A1 (en) * | 2020-12-11 | 2022-06-16 | International Business Machines Corporation | Flux line filter |
-
2006
- 2006-11-08 JP JP2006302347A patent/JP2008118592A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015213421A (ja) * | 2014-04-30 | 2015-11-26 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 無線電力受信装置及びそれを備える電子機器 |
WO2022122857A1 (en) * | 2020-12-11 | 2022-06-16 | International Business Machines Corporation | Flux line filter |
US11714142B2 (en) | 2020-12-11 | 2023-08-01 | International Business Machines Corporation | Flux line filter |
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