JP2008118357A - ヒートパイプ内蔵光トランシーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】
発光素子の放熱手段としてシート形状のヒートパイプを用いて、生産性が高く低コストの光トランシーバを提供する
【解決手段】
本発明に係る光トランシーバは、発光素子の発熱を放熱する手段として、TOSAおよび筐体に接続したシート状のヒートパイプを用い、前記ヒートパイプとTOSAとは圧入部品の押圧力により接触が保持され、前記ヒートパイプと筐体とは押さえバネの押圧力によって接触が保持されることによって、それぞれ熱的に接続される構造を提供する。これによって、TOSAまたは発光素子パッケージとヒートパイプが予めロウ付けによって接続された高価な部品は不要である。さらに、ヒートパイプと回路基板または筐体などとの熱的な接続を実現するために、はんだ付けやロウ付けなどの熟練を要して手間がかかる加工は不要なため効率的な生産性が得られる構造を提供する。
【選択図】 図1
発光素子の放熱手段としてシート形状のヒートパイプを用いて、生産性が高く低コストの光トランシーバを提供する
【解決手段】
本発明に係る光トランシーバは、発光素子の発熱を放熱する手段として、TOSAおよび筐体に接続したシート状のヒートパイプを用い、前記ヒートパイプとTOSAとは圧入部品の押圧力により接触が保持され、前記ヒートパイプと筐体とは押さえバネの押圧力によって接触が保持されることによって、それぞれ熱的に接続される構造を提供する。これによって、TOSAまたは発光素子パッケージとヒートパイプが予めロウ付けによって接続された高価な部品は不要である。さらに、ヒートパイプと回路基板または筐体などとの熱的な接続を実現するために、はんだ付けやロウ付けなどの熟練を要して手間がかかる加工は不要なため効率的な生産性が得られる構造を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、発光素子の発熱を放熱する手段としてヒートパイプを内蔵する光トランシーバに関するものである。
光トランシーバは、光送信器と光受信器が一体化されたものである。
光送信器は、内部に発光素子を搭載する発光サブアセンブリ(以下、TOSA)と送信回路と、外部端子を備える。TOSAは、略円筒形状をしており、発光素子を有する発光素子パッケージを備える。送信回路は、前記外部端子から入力される電気信号に基づいて前記発光素子を駆動する。光受信器は、内部に受光素子を搭載する受光サブアセンブリ(以下、ROSA)と受信回路と、外部端子を備える。ROSAは、略円筒形状をしており受光素子を有する受光素子パッケージを備える。受信回路は、前記受光素子の出力に基づいて、外部端子へ電気信号を出力する。光コネクタを光トランシーバのレセプタクルに接続するとき、前記光コネクタに付属する2本の光ファイバは、それぞれ、前記発光素子および前記受光素子と光結合する。
光送信器は、内部に発光素子を搭載する発光サブアセンブリ(以下、TOSA)と送信回路と、外部端子を備える。TOSAは、略円筒形状をしており、発光素子を有する発光素子パッケージを備える。送信回路は、前記外部端子から入力される電気信号に基づいて前記発光素子を駆動する。光受信器は、内部に受光素子を搭載する受光サブアセンブリ(以下、ROSA)と受信回路と、外部端子を備える。ROSAは、略円筒形状をしており受光素子を有する受光素子パッケージを備える。受信回路は、前記受光素子の出力に基づいて、外部端子へ電気信号を出力する。光コネクタを光トランシーバのレセプタクルに接続するとき、前記光コネクタに付属する2本の光ファイバは、それぞれ、前記発光素子および前記受光素子と光結合する。
光トランシーバに対する市場の主な要求は、光トランシーバの小型化、伝送速度の高速化、伝送の長距離化、低価格化である。小型化の要求に応えるために、内部に組み込まれる部品は、一層、高密度に実装される。また、伝送速度を高速化するために、内部回路の動作周波数は、より高くなる。さらに、伝送の長距離化のために、発光素子の光出力が高出力化される。これらの要求を満たしながら低価格で光トランシーバを提供することが求められる。
前記の要求は、いずれも光トランシーバの内部の発熱を大きくする要因となっている。光トランシーバの内部が発熱によって高温にさらされた場合、発光素子の発光効率が低下する。一般に、発光素子の光出力は、TOSAに備えられているモニタPDにより監視されている。この監視によって、発光素子の発熱による発光効率の低下や、発光素子の劣化による光出力の低下が検出された場合には、発光素子の駆動電流を増やすことによって光出力の安定化を図る。しかし、このことは発光素子の発熱をさらに増やす要因となり、その結果、発光素子の動作が不安定になる。
そこで、特許文献1では、発光素子が発生する熱を外部に放出すべく、発光素子パッケージと回路基板との間、または、発光素子パッケージと光トランシーバの筐体との間にヒートパイプを設けて放熱を図ることが提案されている。特許文献1に開示された光トランシーンバは、図6に示すように、発光素子2が発生する熱を放出するために、発光素子2と回路基板5の間ヒートパイプ1を備える。発光素子2の発熱は、ヒートパイプ1によって、光トランシーバの回路基板5へ効率よく熱輸送される。ヒートパイプ1は、発光素子2と筐体との間に備えられる場合もある。
上記特許文献1に開示された事例では、ヒートパイプ1は、TOSA3を構成する部品の一部であって、発光素子パッケージ19が備えるリードピンと略同形状である。ヒートパイプ1と発光素子パッケージ19の接続は、一般にロウ付け、ガラス封止が考えられる。また、上記特許文献1に示された構造においては、ヒートパイプ1と回路基板5、または、ヒートパイプ1と筐体9との接続は、一般に、ロウ付け、半田付け、溶接が考えられる。
光トランシーバの小型化と低価格化への市場の期待に応えるためには、小型化された光トランシーバに、TOSA、ROSA、送信回路、受信回路と、ヒートパイプを生産性良く組み込む必要がある。しかしながら、ヒートパイプの組み込み作業において、ヒートパイプを発光素子パッケージに接続するには、ロウ付け、ガラス封止などを行う必要があり加工工数、加工コストが増大する。また、光トランシーバへヒートパイプを備えたTOSAを組み込む際には、光トランシーバの小さなパッケージの中で、ヒートパイプと回路基板、または、ヒートパイプと筐体とを半田付けまたはロウ付けなどによって接続する必要があり、これらの作業は手間と熟練を要し、生産性やコストの面で改善の余地が残る。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、安価な部品を用いて、かつ、生産性が高いヒートパイプ内蔵光トランシーバを提供することを目的とする。
本発明は、発光素子の発熱を放熱する手段としてヒートパイプを用い、半田付けやロウ付けを必要とせずにTOSAおよび筐体にそれぞれ接触して効率的に組み込むことができるシート形状のヒートパイプを用いた構造を特徴とする光トランシーバに関するものである。
すなわち、本発明に係る光トランシーバにおいては、ヒートパイプとTOSA、および、ヒートパイプと筐体とは、押圧によって接触が保持されるために、はんだ付けやロウ付けなどの熟練と手間を要する加工は不要なため生産性が高い。
本発明によれば、発光素子の放熱手段としてヒートパイプを備え、生産性が高く低コストの光トランシーバを提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る光トランシーバの断面図である。
光トランシーバは、光送信器22と光受信器23が一体化されて成る。
光送信器22は、発光サブアセンブリ(以下、TOSA)3と送信回路24と外部端子6を備える。
光トランシーバは、光送信器22と光受信器23が一体化されて成る。
光送信器22は、発光サブアセンブリ(以下、TOSA)3と送信回路24と外部端子6を備える。
ここで、TOSA3は、略円筒形状をしており、発光素子2とモニタPD10を搭載する発光素子パッケージ19を備える。またTOSA3は、略円筒状の外周部にフランジ14を備える。図には記載されていない光コネクタが、光トランシーバのレセプタクル7に結合されると、この光コネクタに付属する光ファイバと、発光素子2が光結合する。また、モニタPD10は、発光素子2の光出力を監視して送信回路24へ出力する。
送信回路24は、回路基板5上に実装されており、光送信器22が備える外部端子6から入力される電気信号に基づいて発光素子2を駆動する。このとき、送信回路24は、モニタPD10の出力に応じて、発光素子2の光出力が所定の値となるように制御する。
次に、光受信器23は、受光サブアセンブリ(以下、ROSA)4と受信回路25と、外部端子10を備える。
ROSA4は、略円筒形状をしており、受光素子21を有する受光素子パッケージ20を備える。また、ROSA4は、その略円筒形状の外周部にフランジ14を備える。図には記載されていない光コネクタが、光トランシーバのレセプタクル7に結合すると、この光コネクタに付属する光ファイバと、受光素子21は光結合する。
ROSA4は、略円筒形状をしており、受光素子21を有する受光素子パッケージ20を備える。また、ROSA4は、その略円筒形状の外周部にフランジ14を備える。図には記載されていない光コネクタが、光トランシーバのレセプタクル7に結合すると、この光コネクタに付属する光ファイバと、受光素子21は光結合する。
受信回路25は、回路基板5上に実装されており、受光素子21の出力に基づいて、外部端子6へ電気信号を出力する。光トランシーバは、光送信器22と光受信器23を本体8に収容し、筐体9で覆うことで一体化したものである。
光トランシーバの本体8は、光送信器22と光受信器23を効率よく収容できるように、TOSA3、送信回路24を搭載する回路基板5、外部端子6、ROSA4、受信回路25を搭載する回路基板5を収容できる凸凹を備える。ここで、送信回路22と受信回路23は1枚の回路基板5に設けられてもよく、それぞれ個別の回路基板に設けられてもよい。
筐体9は、光送信器22と光受信器23を収容した本体8の開口を覆って保護する。筐体9は、略平板形状をしており、折り曲げ爪などの本体8との係止手段を供える。また、筐体9は、押さえバネ18を備える。筐体9は、押さえバネ18によって、後で述べるヒートパイプ1に接し、ヒートパイプ1の熱を吸熱して光トランシーバの外部へ放熱する機能を有する。したがって筐体9の材料は、銅合金などの熱伝導性が良好な金属が望ましい。
ヒートパイプ1は、前記TOSA3と前記筐体9とに接して、本体8に収容される。ヒートパイプ1は、TOSA3を経由して発光素子2と熱的に接続しており、TOSA3が備えるフランジ14との接触面で発光素子2の発熱を吸熱する。また、ヒートパイプ1は、前で述べたように、筐体9との接触面を経由して筐体9へ放熱する。筐体9は、受けた熱を光トランシーバの外部へ放出する。後で詳細を述べるが、ヒートパイプ1は、銅合金の数十倍から数百倍の熱伝導率を有する構造をしており、TOSA3のフランジ14を介して吸熱する発光素子2の発熱を効率よく筐体9へ伝えて光トランシーバの外部へ放出することができる。ヒートパイプ1は、TOSA3のフランジ14との接触面と、筐体9との接触面とを有する略シート形状であり、本体8に形成された凹部へ収容される。
光トランシーバの伝送可能距離を長くするには、発光素子2の光出力を大きくする必要があり、したがって駆動電流も大きくなる。そのため発光素子2の発熱は大きくなり発光効率の低下を招く。モニタPD10の出力によって発光素子2の出力の低下を検知した送信回路24は、発光素子2の光出力を安定化させるために駆動電流を増やすが、駆動電流が一定値を超えた場合は光送信器の故障と判断される。このように発光素子2の発熱は光送信器の動作を不安定にする原因となるため、効率的な放熱手段を備える必要がある。
そこで本発明に係る光トランシーバは、発光素子2が発生する熱を効率的に放熱する手段としてヒートパイプ1を用いる。図2は本実施例におけるヒートパイプ1の外観図である。
本実施例では、ヒートパイプ1は、シート状形状をしている。ヒートパイプ1は、良好な熱伝導を得るために、銅合金などの熱伝導性に優れる金属材料でできており、熱伝導方向に直角な断面積、すなわちヒートパイプ1の幅と厚みは大きいことが好ましい。しかしながら、光トランシーバの小さな本体8に収容しなくてはならないため、その幅は、光トランシーバの幅よりも小さくなければならない。厚みは、同じく光トランシーバの本体8への収容を考慮すると2ミリ以下が好ましい。ヒートパイプ1の長さは、後で述べる吸熱面と放熱面が確保されて、光トランシーバの本体8に収容できれば放熱効率へ及ぼされる影響は小さいため光トランシーバの全長からレセプタクル7を除いた長さか、それよりも短ければよい。
ヒートパイプ1は内部に空洞を有する。この空洞の中は、微量の液体(例えば、純水や代替フロンなど)が作動液として封入されている。空洞内には、さらに、繊維状の部材(例えば銅やアルミの線材)が封入されている。前記繊維状の部材は、作動液を空洞内で移動させるための毛細管現象を生じる手段である。前記繊維状の部材は一例であって、前記毛細管現象を生じる構造であれば繊維状に限定するものではない。
ヒートパイプ1は、第1の部分13と第2の部分26を有する。図2に示すヒートパイプ1では、第1の部分と第2の部分は一体であるが別部品を組み合わせて構成してもよい。また、内部の空洞は、少なくとも第2の部分26に設けられる。
第1の部分13は、略円筒形状のTOSA3が矢印Aの方向から挿入される貫通孔11とROSA4が矢印Aの方向から挿入される貫通孔12を備える。貫通孔11および貫通孔12の内径は、それぞれ略円筒形状のTOSA3およびROSA4の外径よりも大きく、TOSA3およびROSA4が備えるフランジ14の外径よりも小さい。したがってTOSA3およびROSA4を、それぞれ貫通孔11および貫通孔12へ挿入するとき、TOSA3およびROSA4のフランジ14が、折り曲げ面に接してそれ以上の挿入は制限される。このように、ヒートパイプ1は、その第1の部分13に備える貫通孔11および貫通孔12の周辺で、TOSA3およびROSA4それぞれのフランジ14と接触する。TOSA3が備える発光素子2の発熱は、フランジ14を経由して、フランジ14に接触しているシートパイプ1の第1の部分13へ伝熱することになる。次に、第2の部分26は、筐体9が備える押さえバネ8と接し、筐体9と熱的に接続される。
第1の部分13は、略円筒形状のTOSA3が矢印Aの方向から挿入される貫通孔11とROSA4が矢印Aの方向から挿入される貫通孔12を備える。貫通孔11および貫通孔12の内径は、それぞれ略円筒形状のTOSA3およびROSA4の外径よりも大きく、TOSA3およびROSA4が備えるフランジ14の外径よりも小さい。したがってTOSA3およびROSA4を、それぞれ貫通孔11および貫通孔12へ挿入するとき、TOSA3およびROSA4のフランジ14が、折り曲げ面に接してそれ以上の挿入は制限される。このように、ヒートパイプ1は、その第1の部分13に備える貫通孔11および貫通孔12の周辺で、TOSA3およびROSA4それぞれのフランジ14と接触する。TOSA3が備える発光素子2の発熱は、フランジ14を経由して、フランジ14に接触しているシートパイプ1の第1の部分13へ伝熱することになる。次に、第2の部分26は、筐体9が備える押さえバネ8と接し、筐体9と熱的に接続される。
ヒートパイプ1の第1の部分13は、発光素子2の発熱を、TOSA3のフランジ14を介して吸熱する。ヒートパイプ1は、第1の部分13で吸熱した熱を矢印Bに示す方向に第2の部分26へ熱輸送を行なう。ヒートパイプ1の第2の部分26は、筐体9が備える押さえバネ8との接触部を経て、筐体9へ放熱する。筐体9に伝わった熱は光トランシーバ外部へ放出される。このように発光素子2の発熱が、筐体9から光トランシーバの外部へ放出されるまでの熱伝導経路において、ヒートパイプ1が最も長い伝熱経路となる。
したがって、このヒートパイプ1の熱抵抗を引き下げることは、発光素子2の発熱を効率よく放出することに直結する。ヒートパイプ1は、吸熱部分に近い場所では、温度が高いため、空洞内に封止された作動液が蒸発して空洞内に拡散する。一方、放熱部分に近い場所では相対的に温度が低いため、空洞内に拡散した作動液が凝結する。ここで液化した作動液は、空洞内に備えられた繊維状の物質による毛細管現象によって空洞内を移動して、ふたたび吸熱部分に近い場所へ戻る。この循環作用によってヒートパイプ1の熱伝導率は、銅合金など熱伝導率が高い金属のさらに50〜100倍の熱伝導率を示し、発光素子2の放熱へのヒートパイプ1の効果は大きい。たとえば、吸熱部分が70℃のとき、作動液として純水を用いて、空洞内の真空度を約6hPaにすることにより純水の気化が促進され、空洞内で作動液が循環を開始して熱輸送が行われる。
本実施例では、ヒートパイプ1と筐体9は押さえバネ8を介して熱的に接続されているが、この熱的接続は、たとえばヒートパイプ1と筐体9の直接接触、ネジ締結などによっても実現でき、押さえバネに限定するものではない。
本実施例では、ヒートパイプ1と筐体9は押さえバネ8を介して熱的に接続されているが、この熱的接続は、たとえばヒートパイプ1と筐体9の直接接触、ネジ締結などによっても実現でき、押さえバネに限定するものではない。
図3に、本発明に係る光トランシーバの組み立て図の概略を示す。光トランシーバの組み立ては以下の5つの手順で構成される。すなわち;
本体8へヒートパイプ1を矢印Bの方向から装着する手順1。;
次にTOSA3をTOSA貫通孔11へ挿入して本体8へ装着し、同様にROSA4をROSA貫通孔12へ挿入して本体8へ装着する手順2;
次に圧入部品17を本体8に設けられた圧入孔15へ圧入する手順3;
さらに回路基板5を本体8へ装着した後、TOSA3およびROSA4の端子と回路基板5に設けられた内部端子とを接続する手順4;
最後に、本体8へ筐体9などを固定する手順5;
の5つの手順である。
本体8へヒートパイプ1を矢印Bの方向から装着する手順1。;
次にTOSA3をTOSA貫通孔11へ挿入して本体8へ装着し、同様にROSA4をROSA貫通孔12へ挿入して本体8へ装着する手順2;
次に圧入部品17を本体8に設けられた圧入孔15へ圧入する手順3;
さらに回路基板5を本体8へ装着した後、TOSA3およびROSA4の端子と回路基板5に設けられた内部端子とを接続する手順4;
最後に、本体8へ筐体9などを固定する手順5;
の5つの手順である。
それぞれの手順と構造を詳細に述べると、手順1において、本体8にはヒートパイプ1が所定の位置に簡便に装着できるように、上面から下面にむかってヒートパイプ1を挿入できる溝16が形成されている。溝16にはヒートパイプ1の第1の部分13が挿入されて所定位置に保持される。そのため、溝16の幅はヒートパイプ1の第1の部分の厚さとほぼ同じかわずかに大きい。
手順2では、本体8に装着されたヒートパイプ1のTOSA貫通孔11とROSA貫通孔12へ、TOSA3とROSA4を矢印Cの方向から挿入する。前に述べたようにTOSA貫通孔11の孔径は、TOSA3の外径より大きいがフランジ14の外径よりも小さいため、TOSA3のフランジが、ヒートパイプ1の第1の部分に接して、ストッパーとなる。ヒートパイプ1の第1の部分と、フランジ14とが接触する部分は、発光素子2の放熱経路となるため組み立て後も良好な熱的接触が維持されなければならない。
そこで、手順3では、圧入部品17を本体8に設けられた圧入孔15へ圧入する。圧入部品17は、フランジ14に接して押圧する面を有するくさび形状をしている。前記押圧の反力は、圧入部品17の前記押圧面と反対側の面が圧入孔15の内壁によって支えられる。圧入部品17を圧入孔15へ圧入をすることによって前記押圧面がフランジ14に接して、圧入部品17をさらに深く圧入をおこなうにしたがって前記押圧面がフランジ14を矢印Cの方向へ押しつける力が働く。圧入部品17を所定位置まで圧入し固定することによってフランジ14と第1の部分13との良好な熱的接触が保持される。ROSA4も同様に圧入部品17によってそのフランジ14が第1の部分13へ接触、保持される。
図4は、前記手順3で述べた圧入部品17によって、TOSA3のフランジ14をヒートパイプ1の第1の部分13へ接触、保持している構造を拡大して示す。本体8の溝16にヒートパイプ1の第1の部分13を挿入して装着する。TOSA3を矢印Cの方向にTOSA貫通孔11へ挿入する。フランジ14が第1の部分13に接触する。圧入部品17を、本体8が備える圧入孔15へ挿入する。フランジ14の、第1の部分13と接する面と反対側の面が、圧入部品の押圧面と接する。圧入部品17を圧入孔15へ圧入することによって、圧入部品17の押圧面がフランジ14を矢印Cの方向へ押し付ける力が働き、フランジ14と第1の部分13の接触が保持される。
手順4では、回路基板を本体8へ装着する。回路基板5上に実装された送信回路24とTOSA3のリードピンを電気的に接続する。接続手段として、回路基板上5に設けられた電極パッドとTOSA3が備えるリードピンを半田付けすることが考えられる。同様に回路基板5上に実装された受信回路26とROSA4のリードピンを接続する。
最後に、手順5では、本体8の下面に底板を装着し、また、本体8の上面には筐体9を装着する。このとき、筐体9は、押さえバネ18がヒートパイプ1の第2の部分に接触して押し付け、本体8に固定される。固定手段は筐体9が備える折り曲げ爪を、本体8が備える穴に挿入して折り曲げることが一例として考えられる。
図5は、前記手順5において本体8へ筐体9を取り付ける工程を示している。矢印Dが示す方向に筐体9を光トランシーバの本体8へ装着するとき、筐体9に設けられた押さえバネ18は、ヒートパイプ1の第2の部分26に接触する。前記接触によって、ヒートパイプ1の第2の部分26と筐体9はバネ18を介して熱的に接続されるため、ヒートパイプ1から伝えられた熱は筐体9を通して光トランシーバの外部へ放熱される。以上の組み立て手順で光トランシーバが完成する。
本発明に係る光トランシーバは、放熱手段として、TOSAおよび筐体に接触したシート状のヒートパイプを用い、前記ヒートパイプとTOSAとは圧入部品の押圧力により接触が保持され、前記ヒートパイプと筐体とは押さえバネの押圧力によって接触が保持されることによって、それぞれ熱的に接続される構造を提供する。これによって、TOSAまたは発光素子パッケージとヒートパイプが予めロウ付けによって接続された高価な部品は不要である。さらに、ヒートパイプと回路基板または筐体などとの熱的な接続を実現するために、はんだ付けやロウ付けなどの熟練を要して手間がかかる加工は不要なため効率的な生産性が得られる構造を提供する。
1…ヒートパイプ、2…発光素子、3…発光素子サブアセンブリ(TOSA)、4…受光素子サブアセンブリ(ROSA)、5…回路基板5、6…外部端子、7…レセプタクル、8…本体、9…筐体、10…モニタPD、11…TOSA貫通孔、12…ROSA貫通孔、13…第1の部分、14…フランジ、15…圧入孔、16…(ヒートパイプ挿入)溝、17…圧入部品、18…押さえバネ、19…発光素子パッケージ、20…受光素子パッケージ、21…受光素子、22…光送信器、23…光受信器、24…送信回路、25…受信回路、26…第2の部分
Claims (4)
- 光送信器と光受信器とヒートパイプと筐体を備える光トランシーバであって、
前記光送信器は、発光素子を搭載し、フランジを有するTOSAと、前記発光素子と電気的に接続された送信回路を備え、
前記光受信器は、受光素子を搭載し、フランジを有するROSAと、前記受光素子と電気的に接続された受信回路を備え、
前記ヒートパイプは、シート形状であって、第1の部分と第2の部分を有し、前記第1の部分は前記TOSAおよび前記ROSAが備えるフランジと接し、前記第2の部分は筐体と接して配置されることを特徴とする光トランシーバ。 - 前記ヒートパイプは、その第1の部分に、略円筒状をしたTOSAおよびROSAの外径よりも大きく、かつ、TOSAおよびROSAが備えるフランジの外径よりも小さな内径を有する一対の貫通孔を備え、前記TOSAおよび前記ROSAが前記貫通孔へ挿入されて、前記フランジは、前記第1の部分の貫通孔周辺の挿入方向と垂直な面に接していることを特徴とする請求項1に記載の光トランシーバ。
- 前記光トランシーバが備える少なくとも一対の圧入孔へ圧入された少なくとも一対の圧入部品が、
前記TOSAおよび前記ROSAが備えるフランジの、前記第1の部分と接する面と反対側の面を押圧して接することを特徴とする請求項1または2に記載の光トランシーバ。 - 前記筐体は、少なくともひとつのバネを備え、前記バネが前記第2の部分と接して配置されることを特徴とする請求項1または2または3に記載の光トランシーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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