JP2008117979A - ショットキバリアダイオード - Google Patents

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Abstract

【課題】低オン抵抗・高耐圧を有しIII族窒化物半導体を用いるショットキバリアダイオードを提供する。
【解決手段】窒化ガリウムフィールドプレート層17は、III族窒化物半導体ドリフト領域13の第1のエリア13bを覆う。窒化ガリウムフィールドプレート層17は、第2のエリア13cに開口19を有する。ショットキ導電部15aは、開口19においてIII族窒化物半導体ドリフト領域13の第2のエリア13cにショットキ接合21を成すことにより、オン抵抗を高くすることがない。オーバーラップ導電部15bは、窒化ガリウムフィールドプレート層17上に設けられる。窒化ガリウム系材料とは異なる材料から成る絶縁物(例えばSiO、SiN、SiON)とIII族窒化物半導体との界面が形成されない。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィールドプレートを有するショットキバリアダイオードに関する。
非特許文献1では、窒化ガリウム整流器のシミュレーションについて報告されている。このシミュレーション結果によれば、SiO、SiN、AlN、MgO、Scを用いたフィールドプレート構造を用いる整流器の耐圧は、フィールドプレート構造を用いない整流器に比べて向上する。特に、SiOフィールドプレートを用いた整流器において耐圧の向上がもっとも大きい。
非特許文献2では、低温成長GaNキャップ層を用いるショットキバリア光検出器が記載されている。ショットキバリア光検出器はサファイア基板を用い、ショットキ電極は低温成長GaNキャップ層上に形成されている。このショットキバリア光検出器のリーク電流は小さいけれども、その時定数は、低温成長GaNの高抵抗のため大きい。
K. H. Balk et al. J. Vac. Sci. Technol. B 20(5), Sep/Oct. 2002, 2169 Applied physics letters. Vol.82, 2913
非特許文献1に示されるように、シミュレーションでは、SiN、SiOをフィールドプレートに用いることによって、ショットキ電極からの電界が緩和されショットキバリアダイオードの耐圧が向上される。しかしながら、実際に、SiN、SiOからなるフィールドプレートを用いるショットキバリアダイオードではリーク電流が多く、耐圧の向上が小さい。この理由として、III族窒化物は、SiN、SiOなどのシリコン化合物との相性が良くないことが考えられる。SiO/GaN界面あるいはSiN/GaN界面にリーク経路が形成されるので、ショットキバリアダイオードの耐圧が低下すると考えられる。
非特許文献2に記載されているように、低温成長窒化ガリウムを窒化ガリウムドリフト層のためのキャップとして用いると、ショットキバリアダイオードのリーク電流が低減される。しかしながら、逆に、ショットキバリアダイオードのオン抵抗が極めて高くなるので、低オン抵抗・高耐圧のショットキバリアダイオードには使用できない。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、低オン抵抗・高耐圧を有しIII族窒化物半導体を用いるショットキバリアダイオードを提供することを目的とする。
本発明に係るショットキバリアダイオードは、(a)第1のエリアおよび第2のエリアを含む主面を有するIII族窒化物半導体ドリフト領域と、(b)ショットキ導電部およびオーバーラップ導電部を含む電極と、(c)前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第1のエリアを覆うと共に前記第2のエリアに開口を有する窒化ガリウムフィールドプレート層とを備え、前記ショットキ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口において前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第2のエリアにショットキ接合を成し、前記オーバーラップ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層上に設けられる。
このショットキバリアダイオードによれば、窒化ガリウムフィールドプレート層がIII族窒化物半導体ドリフト領域の第1のエリアを覆うので、ショットキバリアダイオードは、窒化ガリウムと異なるフィールドプレート絶縁物とIII族窒化物半導体ドリフト領域との界面を含まない。したがって、このショットキバリアダイオードは、フィールドプレート絶縁物とIII族窒化物半導体ドリフト領域との界面に起因ずるリーク経路を含まない。また、ショットキ導電部がIII族窒化物半導体ドリフト領域の第2のエリアにショットキ接合を成すことにより、オン抵抗が高くなることがない。
本発明に係るショットキバリアダイオードは、(a)第1のエリアおよび第2のエリアを含む主面を有するIII族窒化物半導体ドリフト領域と、(b)ショットキ導電部およびオーバーラップ導電部を含む電極と、(c)前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第1のエリアと前記オーバーラップ導電部との間に設けられると共に、前記第2のエリアに開口を有する窒化ガリウムフィールドプレート層とを備え、前記ショットキ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口を介して前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第2のエリアにショットキ接合を成す。
このショットキバリアダイオードによれば、窒化ガリウムフィールドプレート層がIII族窒化物半導体ドリフト領域の第1のエリアとオーバーラップ導電部との間に設けられるので、III族窒化物半導体の界面に起因するリーク経路の形成を避けることができる。また、ショットキ導電部がIII族窒化物半導体ドリフト領域の第2のエリアにショットキ接合を成すことにより、オン抵抗を高くすることがない。
本発明に係るショットキバリアダイオードは、絶縁層を更に備えることができる。この絶縁層は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口に位置合わせされた開口を有すると共に、前記窒化ガリウムフィールドプレート層上に設けられる。前記オーバーラップ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層および前記絶縁層上に設けられる。前記絶縁層は窒化ガリウム系材料とは異なる材料から成る。
このショットキバリアダイオードでは、III族窒化物半導体ドリフト領域を覆う窒化ガリウムフィールドプレート層とオーバーラップ導電部との間に絶縁層も設けられるので、界面の電気伝導に起因する抵抗を大きくできる。また、窒化ガリウムフィールドプレート層の厚みにフィールドプレートのための絶縁層の厚みが加わるので、絶縁耐圧を向上できる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層はアンドープGaNから成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層が高比抵抗の窒化ガリウムとなり、フィールドプレート部分のリーク電流を低減でき、ショットキバリアダイオードの絶縁耐圧を向上できる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の炭素濃度は3×1017cm−3より大きいことが好ましい。炭素の含有により窒化ガリウムフィールドプレート層の比抵抗を高でき、ショットキバリアダイオードのリーク電流が低減し、ショットキバリアダイオードの絶縁耐圧も向上する。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層はアモルファスGaNから成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層を高比抵抗化することができ、リーク電流が低減し、絶縁耐圧も向上する。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層は多結晶GaNから成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層を高比抵抗化することができ、リーク電流が低減し、絶縁耐圧も向上する。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層はエピタキシャルGaN膜から成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層の結晶性を向上させることにより、高比抵抗化・高耐圧化が可能となり、リーク電流が低減し、絶縁耐圧も向上する。
また、本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記窒化ガリウムフィールドプレート層はp型のアクセプタ不純物をドーピングしたGaNから成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層p型となり、n形のドリフト層とpn接合を形成するため、フィールドプレート部分のリーク電流が低減し、耐圧が向上するためである。
本発明に係るショットキバリアダイオードは、1×10cm−2未満の転位密度を有するIII族窒化物半導体基板を更に備えることができる。前記III族窒化物半導体ドリフト領域は、前記III族窒化物半導体基板上に設けられている。このショットキバリアダイオードによれば、低転位のIII族窒化物半導体基板を用いるので、III族窒化物半導体基板からIII族窒化物半導体ドリフト領域に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導を介して基板の裏面に到達する電流が少なくできる。また、リーク電流の低下に伴い、ショットキバリアダイオードの耐圧の向上も可能となる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体基板は、1×10cm−2未満の転位密度を有する窒化ガリウム領域を含むことが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、低転位の窒化ガリウム基板を用いるので、III族窒化物半導体ドリフト領域および窒化ガリウム半導体基板に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導のリーク電流が少なくできる。また、ホモエピタキシャル成長であるので、III族窒化物半導体基板のためのウエハの反りがほとんどない。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体基板は窒化アルミニウムからなることができる。このショットキバリアダイオードによれば、窒化アルミニウム基板は高い熱伝導性を有しているので、パワーデバイスには有利である。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体基板はAlGaNからなることができる。このショットキバリアダイオードによれば、AlGaN基板を用いるので、窒化ガリウム系材料と異なる材料(例えば窒化アルミニウム)からなる基板に比較してウエハの反りを小さくでき、また、窒化ガリウム基板に比較して高い熱伝導率を有している。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体ドリフト領域は、窒化ガリウムからなることが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、窒化ガリウムは比較的大きなバンドギャップを有すると共に、電気伝導性の良好な制御性を有しているので、高耐圧でかつ低オン抵抗の両立が可能となる。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体ドリフト領域は窒化アルミニウムからなることが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、窒化アルミニウムは大きなバンドギャップを有しているので、高い絶縁破壊電界であるので、高耐圧に適する。
本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体ドリフト領域はAlGaNからなることが好ましい。このショットキバリアダイオードによれば、AlGaNは比較的大きなバンドギャップを有すると共に、電気伝導性の比較的良好な制御性を有するので、高耐圧でかつ低オン抵抗の両立が可能となる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、低オン抵抗・高耐圧を有しIII族窒化物半導体を用いるショットキバリアダイオードが提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のショットキバリアダイオードに係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係るショットキバリアダイオードの構造の一例を示す図面である。ショットキバリアダイオード11は、III族窒化物半導体ドリフト領域13と、ショットキ電極15と、窒化ガリウムフィールドプレート層17とを備える。III族窒化物半導体ドリフト領域13は主面13aを有しており、主面13aは第1のエリア13bおよび第2のエリア13cを含む。ショットキ電極15は、ショットキ導電部15aとオーバーラップ導電部15bとを含む。窒化ガリウムフィールドプレート層17は、III族窒化物半導体ドリフト領域13の第1のエリア13bとオーバーラップ導電部15bとの間に設けられる。窒化ガリウムフィールドプレート層17は、第2のエリア13cに開口19を有する。ショットキ導電部15aは、開口19においてIII族窒化物半導体ドリフト領域13の第2のエリア13cにショットキ接合21を成す。オーバーラップ導電部15bは、窒化ガリウムフィールドプレート層17上に設けられる。
このショットキバリアダイオード11によれば、窒化ガリウムフィールドプレート層17がIII族窒化物半導体ドリフト領域13の第1のエリア13bとオーバーラップ導電部15bとの間に設けられるので、窒化ガリウム系材料とは異なる材料から成る絶縁物(例えばシリコン無機化合物等、具体的にはSiO、SiN、SiON等)とIII族窒化物半導体との界面に起因するリーク経路の形成を避けることができる。また、ショットキ導電部15aがIII族窒化物半導体ドリフト領域13の第2のエリア13cにショットキ接合を成すことにより、オン抵抗を高くすることがない。
また、窒化ガリウムフィールドプレート層17は、III族窒化物半導体ドリフト領域13の第1のエリア13bを覆う。このショットキバリアダイオードによれば、窒化ガリウムと異なるフィールドプレート絶縁物とIII族窒化物半導体ドリフト領域13との界面が形成さない。したがって、この界面に起因ずるリーク経路をショットキバリアダイオード11は含まない。ショットキ接合21の近くにはドリフト領域13と絶縁物との界面は形成されず、ドリフト領域13とフィールドプレート層17との界面23が形成される。
また、ショットキ導電部15aがIII族窒化物半導体ドリフト領域13の第2のエリア13cにショットキ接合21を成すことにより、オン抵抗を高くすることがない。例えば、窒化ガリウムフィールドプレート層17の厚さは、良好な界面とフィールドプレート効果を得るために、例えば約0.1マイクロメートル以上であることが好ましい。
一方、III族窒化物半導体ドリフト領域13とフィールドプレート層17との界面23は、窒化ガリウムと異なるフィールドプレート絶縁物とIII族窒化物半導体ドリフト領域13との界面に比べて、界面伝導に寄与するダングリングボンド等が少なく、このため、界面23の電気伝導を小さくすることができる。
ショットキバリアダイオード11では、窒化ガリウムフィールドプレート層17はアンドープGaNから成ることが好ましい。界面23は、III族窒化物半導体ドリフト領域13とアンドープGaNフィールドプレート層17とから形成される。窒化ガリウムフィールドプレート層17が高比抵抗の窒化ガリウムからなる。
窒化ガリウムフィールドプレート層17の炭素濃度は3×1017cm−3より大きいことが好ましい。界面23は、III族窒化物半導体ドリフト領域13と炭素含有GaNフィールドプレート層17とから形成される。炭素の含有により窒化ガリウムの比抵抗は上昇すると共に、ショットキバリアダイオード11の絶縁耐圧も向上する。
窒化ガリウムフィールドプレート層17はアモルファスGaNから成ることが好ましい。界面23は、III族窒化物半導体ドリフト領域13とアモルファスGaNフィールドプレート層17とから形成される。アモルファスを用いることにより、高比抵抗の窒化ガリウムフィールドプレート層が容易に得られる。アモルファスGaNが、例えば、有機金属気相成長炉において、低温(例えば摂氏550度)において窒化ガリウムを成長することにより形成される。
窒化ガリウムフィールドプレート層17は多結晶GaNから成ることが好ましい。界面23は、III族窒化物半導体ドリフト領域13と多結晶GaNフィールドプレート層17とから形成される。多結晶を用いることにより、高比抵抗の窒化ガリウムフィールドプレート層が容易に得られる。多結晶GaNが、例えば、有機金属気相成長炉において低温(例えば摂氏700度程度)において窒化ガリウムを成長することにより形成される。
窒化ガリウムフィールドプレート層17はエピタキシャルGaN膜から成ることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層の結晶性を向上させることにより、高耐圧化が可能となるからである。界面23は、III族窒化物半導体ドリフト領域13とエピタキシャルGaNフィールドプレート層17とから形成される。エピタキシャルGaNが、例えば、有機金属気相成長炉において、通常の結晶成長条件で形成される。好適な実施例では、III族窒化物半導体ドリフト領域13は、大きなキャリア移動度を提供できるn型半導体からなることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層17は、III族窒化物半導体ドリフト領域13の多数キャリアと異なる多数キャリアを持つp型GaNから成ることが好ましい。界面23は、n型の伝導性を示すIII族窒化物半導体ドリフト領域13とp型の伝導性を示すプGaNフィールドプレート層から形成される。界面23はpn接合であるので、ショットキー接合部分に比べてフィールドプレート部分のリーク電流が大きく低減でき、耐圧が向上する。
ショットキバリアダイオード11は、III族窒化物半導体基板25を備えることができる。III族窒化物半導体基板25は、例えば1×10cm−2未満の転位密度を有する。III族窒化物半導体ドリフト領域13は、III族窒化物半導体基板25の主面25a上に設けられている。III族窒化物半導体基板25の裏面25b上には、オーミック電極27が設けられている。このショットキバリアダイオード11によれば、低転位のIII族窒化物半導体基板25を用いるので、III族窒化物半導体基板25からIII族窒化物半導体ドリフト領域13に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導を介して基板25の裏面に到達する電流が少なくできる。また、ショットキバリアダイオードの高耐圧化に寄与する。必要な場合には、III族窒化物半導体基板25とIII族窒化物半導体ドリフト領域13との間に、例えばGaNバッファ層といった別のIII族窒化物半導体層を含むことができる。
III族窒化物半導体基板25は、窒化ガリウム基板であることができる。窒化ガリウム基板は1×10cm−2未満の転位密度を有する低転位の窒化ガリウム領域を含むことが好ましい。また、低転位の窒化ガリウム領域は1×10cm−2未満の転位密度を有する窒化ガリウム領域を含むことが好ましい。低転位の窒化ガリウム基板を用いるので、III族窒化物半導体ドリフト領域13および窒化ガリウム半導体基板に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導を介して基板25の裏面25bに到達する電流が少なくできる。また、ホモエピタキシャル成長であるので、ショットキバリアダイオードを作製するために用いるウエハの反りがほとんど生じない。
III族窒化物半導体基板25は窒化アルミニウムからなることができる。窒化アルミニウム基板は1×10cm−2未満の転位密度を有する窒化アルミニウム領域を含むことが好ましい。低転位な基板を用いるので、III族窒化物半導体ドリフト領域13の結晶性が良好になる。このため、低転位なIII族窒化物半導体ドリフト領域13に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導を介して基板25の裏面25bに到達する電流を少なくできる。また、窒化アルミニウムは、高い熱伝導性を有しており、パワーデバイスには有利である。
III族窒化物半導体基板25はAlGaNからなることができる。AlGaN基板は、1×10cm−2未満の転位密度を有するAlGaN領域を含むことが好ましい。低転位な基板を用いるので、III族窒化物半導体ドリフト領域13の結晶性が良好になる。このため、低転位なIII族窒化物半導体ドリフト領域13に延びる貫通転位数が減少する。界面伝導および貫通転位による伝導を介して基板25の裏面25bに到達する電流が少なくできる。また、AlGaNは窒化アルミニウムに比較してウエハの反りを小さくでき、また、窒化ガリウムに比較して高い熱伝導率を有している。
ショットキバリアダイオード11では、III族窒化物半導体ドリフト領域13は、窒化ガリウムからなることが好ましい。この窒化ガリウムドリフト領域によれば、電気伝導性の良好な制御が可能であり、低オン抵抗・高耐圧の両立が可能である。好適な実施例では、III族窒化物半導体ドリフト領域13およびIII族窒化物半導体基板25は窒化ガリウムからなることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層17と窒化ガリウムドリフト領域との接合はホモ接合になり、またこの界面の電気伝導は小さい。また、III族窒化物半導体ドリフト領域13は窒化アルミニウムからなることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層17と窒化アルミニウムドリフト領域との界面伝導が小さい。この窒化アルミニウムドリフト領域によれば、窒化アルミニウムは、高い絶縁破壊電界を持つので、高耐圧化に有利である。さらに、本発明に係るショットキバリアダイオードでは、前記III族窒化物半導体ドリフト領域はAlGaNからなることが好ましい。窒化ガリウムフィールドプレート層17とAlGaNドリフト領域との界面伝導が小さい。このAlGaNドリフト領域によれば、比較的大きなバンドギャップにより、絶縁破壊電界を大きくできると共に、良好な電気伝導性の制御が可能である。
図2は、本実施の形態に係るショットキバリアダイオードの構造の別の例を示す図面である。ショットキバリアダイオード11aは、III族窒化物半導体ドリフト領域13と、ショットキ電極15と、窒化ガリウムフィールドプレート層17とを備え、更に、絶縁層31を備えることができる。この絶縁層31は、窒化ガリウムフィールドプレート層17の開口19に位置合わせされた開口33を有する。絶縁層31は、窒化ガリウムフィールドプレート層17上に設けられる。オーバーラップ導電部17bは、窒化ガリウムフィールドプレート層17および絶縁層31上に設けられる。
このショットキバリアダイオード11aでは、III族窒化物半導体ドリフト領域13を覆う窒化ガリウムフィールドプレート層17とオーバーラップ導電部15bとの間に絶縁層31も設けられるので、界面の電気伝導に起因する抵抗を大きくできる。また、窒化ガリウムフィールドプレート層17の厚みにフィールドプレートのための絶縁層31の厚みが加わるので、絶縁耐圧を向上できる。なお、好適な実施例では、絶縁層31の材料の抵抗率はフィールドプレート層17のための窒化ガリウムの抵抗率より大きい。
絶縁層31の材料として、絶縁層31は窒化ガリウム系材料とは異なる材料から成る。絶縁層31の材料として、絶縁性を有するシリコン無機化合物(具体的には、SiO、SiN、SiON)、Al等を用いることができる。これらの材料は、例えば化学的気相成長法や、プラズマCVD(p−CVD)で堆積される。絶縁層31の厚さは、良好な界面とフィールドプレート効果を得るために、例えば約0.2マイクロメートル以上であることが好ましい。また、トンネル効果などを防ぐために、窒化ガリウムフィールドプレート層17の厚さは、例えば約0.01マイクロメートル以上であることが好ましい。また、この厚みの範囲であれば、良好な界面とフィールドプレート効果を得ることができる。
引き続き、図3を参照しながら、ショットキバリアダイオードを作製する方法の主要な工程を説明する。窒化ガリウム基板41を準備する。窒化ガリウム基板41の転位密度は、例えば1×10cm−2未満である。図3(a)に示されるように、窒化ガリウム基板41の主面41a上に窒化ガリウムドリフト層43を成長する。この成長は例えば有機金属気相成長炉を用いて行われる。窒化ガリウムドリフト層43には、例えばアンドープGaN或いはn型ドーパントが添加されたGaNが用いられる。窒化ガリウムドリフト層43はn導電性を示す。一例では、窒化ガリウムドリフト層43は1×1016cm−3を有しており、その膜厚は10マイクロメートル程度である。
図3(b)に示されるように、窒化ガリウムドリフト層43の主面43a上に窒化ガリウムフィールドプレート層45を成長する。この成長により、窒化ガリウムドリフト層43と窒化ガリウムフィールドプレート層45との半導体界面44が得られる。この例では、界面44がホモ接合がからので、非常に良質な界面が得られる。必要な場合には、図3(c)に示されるように、窒化ガリウムフィールドプレート層45上に絶縁膜47を成長する。
図3(d)に示されるように、ショットキ電極49およびオーミック電極51を形成する。窒化ガリウムフィールドプレート層45および絶縁膜47に開口を形成した後に、ショットキ電極49は形成される。オーミック電極51は基板41の裏面41bに形成される。ショットキ電極49は、ショットキ導電部49aおよびオーバーラップ導電部49bを含む。ショットキ導電部49aは、開口内において窒化ガリウムドリフト層43にショットキ接合を成す。オーバーラップ導電部49bは、絶縁膜47上に設けられている。オーバーラップ導電部49bのエッジ49cと窒化ガリウムドリフト層43との間には、窒化ガリウムフィールドプレート層45(必要な場合には絶縁膜47)が設けられている。
次いで、ショットキバリアダイオード(SBD)のいくつかの実験例を説明する。
(実験例1)フィールドプレート構造がないSBD
転位密度1×10cm−2以下の低転位GaN基板および転位密度1×10cm−2のGaN基板S、Sを準備する。これらの基板S、S上に、Si濃度2×1018cm−3のnGaN層(2マイクロメートル)を成長した後に、Si濃度1×1016cm−3のn型GaNドリフト層(10マイクロメートル)を成長する。これによりエピタキシャル基板A、Bが形成される。
次いで、エピタキシャル基板A、Bの裏面にオーミック電極を形成する。n型GaNドリフト層の表面に直径200マイクロメートルの金(Au)電極を抵抗加熱を用いる蒸着法で形成する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A1:耐圧800ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B1:耐圧340ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例2)シリコン酸化物のフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン酸化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングし、SiN膜に直径200マイクロメートルの開口を形成する。この後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A2:耐圧310ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B2:耐圧260ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例3)シリコン窒化物のフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン窒化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングし、SiN膜に直径200マイクロメートルの開口を形成する。この後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A3:耐圧420ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B3:耐圧280ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例4)アンドープGaNのフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン窒化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングして、フィールプレートGaN層を形成するエリアを露出させる。次いで、有機金属気相成長法を用いて、露出したエリア上に選択的にアンドープGaNを成長する。アンドープGaNは高抵抗であり、アンドープGaN厚は1マイクロメートルである。この後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いて、残りのSiN膜を除去した後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A4:耐圧1010ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B4:耐圧440ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例5)炭素含有GaNのフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン窒化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングして、フィールプレートGaN層を形成するエリアを露出させる。次いで、有機金属気相成長法を用いて、露出したエリア上に選択的に炭素(C)ドープGaNを成長する(An3流量を5slmから2slmに低下させると、炭素濃度が3×1017cm−3になる)。CドープGaNは高抵抗であり、CドープGaN厚は1マイクロメートルである。この後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いて、残りのSiN膜を除去した後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A5:耐圧1080ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B5:耐圧480ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例6)低温成長GaNのフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン窒化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングして、フィールプレートGaN層を形成するエリアを露出させる。次いで、有機金属気相成長法を用いて、露出したエリア上に選択的に、低温成長(LT)GaNを成長する(成長温度を摂氏550程度にする)。LT−GaNは高抵抗であり、LT−GaN厚は1マイクロメートルである。この後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いて、残りのSiN膜を除去した後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A6:耐圧1060ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B6:耐圧470ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例7)p型ドーパント添加GaNのフィールドプレート構造
エピタキシャル基板A、B上にシリコン窒化膜を形成する。プラズマCVD法を用いて、1マイクロメートルのSiN膜を成長した後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いてSiN膜を選択的にエッチングして、フィールプレートGaN層を形成するエリアを露出させる。次いで、有機金属気相成長法を用いて、露出したエリア上に選択的に、p型ドーパント(例えば、マグネシウム、亜鉛、ベリリウム)を添加しながらp型GaNを成長する(Mg濃度:1×1018cm−3)。p型GaNの成長後に、特段の活性化処理は行わない。p型GaNは高抵抗であり、p型GaN厚は1マイクロメートルである。この後に、バッファードフッ化水素酸BHF(110)を用いて、残りのSiN膜を除去した後に、実験例1と同じ方法で、220マイクロメートルの金(Au)電極を形成する。金電極は、直径200マイクロメートルのショットキ接合と、幅10マイクロメートルの帯状のオーバーラップ導体を有する。これらのSBDの特性を測定すると、
基板Aを用いるSBD−A7:耐圧1120ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B7:耐圧490ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
いくつかの実験例から理解されるように、窒化ガリウムフィールドプレートを用いると、オン抵抗(ダイオードの電圧−電流特性における立ち上がり電圧)の増大無く、絶縁耐圧が向上される。いずれの実験例でも、窒化ガリウムフィールドプレート(アンドープGaN、CドープGaN、LT−GaN、pドーパント添加GaN)を用いることにより、オン抵抗の上昇なしに絶縁耐圧が増加している。また、低い転位密度を有する基板を用いることにより、更に絶縁耐圧が増加する。さらに、GaNドリフト領域だけでなく、AlGaNドリフト領域、AlNドリフト領域を用いるショットキバリアダイオードにも、フールドプレートのためのGaN膜による技術的寄与がある。
また、更なる実験によれば、上記の実験における窒化ガリウムフィールドプレートをGaNドリフト層とシリコン系化合物(絶縁物)膜との間に設けたショットキバリアダイオードを作製する。シリコン系化合物は、シリコンと、窒素の少なくともいずれか一元素と酸素を含む。シリコン系化合物としては、例えば、SiO、SiN、SiON等である。
(実験例8)アンドープGaN+シリコン系化合物のフィールドプレート構造
基板Aを用いるSBD−A8:耐圧1190ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B8:耐圧560ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例9)炭素含有GaN+シリコン系化合物のフィールドプレート構造
基板Aを用いるSBD−A9:耐圧1240ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B9:耐圧580ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例10)低温成長GaN+シリコン系化合物のフィールドプレート構造
基板Aを用いるSBD−A10:耐圧1310ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B10:耐圧620ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
(実験例11)p型ドーパント添加GaN+シリコン系化合物のフィールドプレート構造
基板Aを用いるSBD−A11:耐圧1290ボルト、オン抵抗4mΩcm
基板Bを用いるSBD−B11:耐圧610ボルト、オン抵抗4mΩcm
である。
実験例8〜11では、シリコン系化合物としては0.8マイクロメートル厚のSiOを用いる。フールドプレートのためのGaN膜は、0.2マイクロメートル厚を有する。また、GaNドリフト領域だけでなく、AlGaNドリフト領域、AlNドリフト領域を用いるショットキバリアダイオードにも、フールドプレートのためのGaN膜による技術的寄与がある。したがって、III族窒化物ドリフト領域とシリコン系絶縁物との間にフールドプレートのためのGaN(アンドープGaN、CドープGaN、LT−GaN、pドーパント添加GaN)膜を設けることによって、高いフィールドプレート効果と共に、低減された界面リークを示す優れた耐圧のショットキバリアダイオードを作製できる。また、
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、本実施の形態に係るショットキバリアダイオードの構造の一例を示す図面である。 図2は、本実施の形態に係るショットキバリアダイオードの構造の別の例を示す図面である。 図3(a)〜図3(d)は、ショットキバリアダイオードを作製する方法の主要な工程を示す図面である。
符号の説明
11、11a…ショットキバリアダイオード、13…III族窒化物半導体ドリフト領域、13b、13c…III族窒化物半導体ドリフト領域のエリア、15…ショットキ電極、15a…ショットキ導電部、15b…オーバーラップ導電部、17…窒化ガリウムフィールドプレート層、19…窒化ガリウムフィールドプレート層の開口、21…ショットキ接合、23…ドリフト領域とフィールドプレート層との界面、25…III族窒化物半導体基板、27…オーミック電極、31…絶縁層、33…絶縁層の開口、41…窒化ガリウム基板、43…窒化ガリウムドリフト層、45…窒化ガリウムフィールドプレート層、44…半導体界面、47…絶縁膜、49…ショットキ電極、49a…ショットキ導電部、49b…オーバーラップ導電部、49c…オーバーラップ導電部のエッジ、51…オーミック電極

Claims (15)

  1. 第1のエリアおよび第2のエリアを含む主面を有するIII族窒化物半導体ドリフト領域と、
    ショットキ導電部およびオーバーラップ導電部を含む電極と、
    前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第1のエリアを覆うと共に前記第2のエリアに開口を有する窒化ガリウムフィールドプレート層と
    を備え、
    前記ショットキ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口において前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第2のエリアにショットキ接合を成し、
    前記オーバーラップ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層上に設けられる、ことを特徴とするショットキバリアダイオード。
  2. 第1のエリアおよび第2のエリアを含む主面を有するIII族窒化物半導体ドリフト領域と、
    ショットキ導電部およびオーバーラップ導電部を含む電極と、
    前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第1のエリアと前記オーバーラップ導電部との間に設けられると共に、前記第2のエリアに開口を有する窒化ガリウムフィールドプレート層と
    を備え、
    前記ショットキ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口を介して前記III族窒化物半導体ドリフト領域の前記第2のエリアにショットキ接合を成す、ことを特徴とするショットキバリアダイオード。
  3. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層の前記開口に位置合わせされた開口を有すると共に、前記窒化ガリウムフィールドプレート層上に設けられる絶縁層を
    更に備え、
    前記オーバーラップ導電部は、前記窒化ガリウムフィールドプレート層および前記絶縁層上に設けられており、
    前記絶縁層は窒化ガリウム系材料とは異なる材料から成る、ことを特徴とする請求項1に記載されたショットキバリアダイオード。
  4. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層はアンドープGaNから成る、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  5. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層の炭素濃度は3×1017cm−3より大きい、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  6. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層はアモルファスGaNから成る、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  7. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層は多結晶GaNから成る、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  8. 前記窒化ガリウムフィールドプレート層は、p型ドーパントを含むGaN膜から成る、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  9. 1×10cm−2未満の転位密度を有するIII族窒化物半導体基板を更に備え、
    前記III族窒化物半導体ドリフト領域は、前記III族窒化物半導体基板上に設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  10. 前記III族窒化物半導体基板は、1×10cm−2未満の転位密度を有する窒化ガリウム領域を含む、請求項9に記載されたショットキバリアダイオード。
  11. 前記III族窒化物半導体基板は窒化アルミニウムからなる、請求項9に記載されたショットキバリアダイオード。
  12. 前記III族窒化物半導体基板はAlGaNからなる、請求項9に記載されたショットキバリアダイオード。
  13. 前記III族窒化物半導体ドリフト領域は窒化ガリウムからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  14. 前記III族窒化物半導体ドリフト領域は窒化アルミニウムからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
  15. 前記III族窒化物半導体ドリフト領域はAlGaNからなる、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載されたショットキバリアダイオード。
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