JP2008117840A - 電子部品の取付構造および電子部品の取付方法 - Google Patents

電子部品の取付構造および電子部品の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品を車両に取り付けるに際し、部品点数を削減すると共に、電子部品が車両から受ける振動を抑制することができる電子部品の取付構造および電子部品の取付方法を提供する。
【解決手段】取付部200の設置面210から突出する複数の支持部220に設置面210と対向する爪部221を備え、このような取付部200において、爪部221および設置面210のうち電子部品100を挟持する面に緩衝材310、320を備える。そして、複数の支持部220のうちの少なくとも1つが電子部品100の組み付け方向への移動に伴って弾性変形することで、電子部品100が各爪部221と設置面210との間に配置されると共に、電子部品100が緩衝材310、320の弾性変形によって挟持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の取付構造および電子部品の取付方法に関する。
従来より、車載用電子部品を車両に取り付ける方法が、例えば特許文献1で提案されている。具体的に、特許文献1では、筐体と一体的に形成された複数の突起部を筐体の下面に備えた車載用電子部品を、防振材を介してブラケットに固定すると共に、ブラケットを車両のボデーに取り付ける方法が提案されている。
ブラケットは板材で構成されたものであり、筐体の突起部に対応して形成された第一の穴部と当該ブラケットをボデーへ取り付けるための第二の穴部とが設けられている。このようなブラケットに対し、防振材を介して筐体の突起部をブラケットの上面側から第1の穴部に嵌装してブラケットの下面側からネジ部材を突起部に締結することで筐体を固定する。続いて、ブラケットの第二の穴部を用いてブラケットをボデーに固定する。このようにして、車載用電子部品を収納した筐体を車両のボデーに固定することができる。
特開平9−79481号公報
しかしながら、上記従来の技術では、電子部品をブラケットに防振材およびネジ部材を介して固定しているが、電子部品をブラケットに強固に固定しているため、防振材によってブラケットの振動を吸収することができず、電子部品に振動が伝わってしまう可能性がある。これにより、電子部品が車両の振動の影響を受けてしまい、電子部品に搭載されたセンサ類の検出精度が低下してしまう。
また、ブラケットに電子部品をネジ止めしているため、電子部品にネジ止めのための突起部を設けなければならず、電子部品のサイズが大きくなってしまう。さらに、ネジ止めによる取付構造においては、ネジ部材を用いることで部品点数も増え、コストも上がってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、電子部品を車両に取り付けるに際し、部品点数を削減すると共に、電子部品が車両から受ける振動を抑制することができる電子部品の取付構造および電子部品の取付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴では、取付部(200)の設置面(210)から突出する複数の支持部(220)に設置面と対向する爪部(221)を備えると共に、爪部および設置面のうち電子部品(100)を挟持する面に緩衝材(310〜330)を備え、複数の支持部のうちの少なくとも1つが電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形することで、電子部品が各爪部と設置面との間に配置されると共に、電子部品が緩衝材の弾性変形によって挟持される取付構造になっていることを特徴とする。
これにより、緩衝材によって取付部の支持部に伝わった振動を抑制することができる。したがって、電子部品に対する防振を図ることができる。また、電子部品を取付部の設置面側に移動させるだけで電子部品を取付部に取り付けることができるため、電子部品を取付部に取り付けるためのネジ等の部品を削減することができる。
これに伴い、電子部品において例えばネジ止めのための手段が不要となるため、電子部品のサイズの低減を図ることができる。以上のように、取付の容易化や部品点数の削減により、コスト削減を図ることができる。
また、取付部の設置面に設けられる緩衝材(310)は、設置面のうち電子部品が設置される場所の一部もしくは全部に設けられていることが好ましい。これにより、爪部に設けられた緩衝材と共に電子部品を狭持することができる。
さらに、支持部のいずれかの爪部にテーパ面(222)が設けられており、当該テーパ面を電子部品が滑ることで支持部が弾性変形するようになっていることを特徴とする。これにより、電子部品を取付部に取り付ける際、支持部を容易に弾性変形させることができる。
そして、取付部の設置面に設けられる緩衝材(310)よりも、爪部に設けられる緩衝材(320)が軟らかいものであることが好ましい。これにより、電子部品を設置面側に強く押さえつけないようにすることができ、電子部品を傷つけずに取付部に固定することができる。
本発明の第2の特徴では、電子部品(100)が設置される設置面(210)に穴(420)が設けられた取付部(400)に対し、電子部品のうち設置面に対向する面の一部または全部に緩衝材(310)を設けると共に、当該緩衝材のうち穴に対応した場所に設けられたテーパ面(510)を有する複数の爪部(221)を移動させていき、複数の爪部のうちの少なくとも1つを電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、穴の内部に各爪部を引っ掛けることで、設置面と電子部品との間で緩衝材を弾性変形させて取付部に電子部品を取り付けたことを特徴とする。
このような構造としても、電子部品を設置面上に緩衝材を弾性変形させて保持することができる。これにより、上記と同様に、電子部品の防振、取付構造の部品点数の削減、これに伴うコストの削減を図ることができる。
また、上記穴は、取付部を貫通している構造とすることもできる。これにより、爪部を弾性変形させることで、一度取付部に取り付けた電子部品を容易に取り外すことが可能となる。
上記の取付構造は、以下のようにして実現することができる。すなわち、本発明の第3の特徴では、電子部品(100)を用意すると共に、設置面(210)から突出する複数の支持部(220)に設置面と対向する爪部(221)を備えた取付部(200)を用意する。そして、爪部および設置面のうち電子部品を挟持する面に緩衝材(310〜330)を設ける。この後、電子部品を設置面側に移動させ、複数の支持部のうちの少なくとも1つを電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させると共に、電子部品を各爪部と設置面との間に配置することで、緩衝材の弾性変形によって電子部品を挟持することができる。
このような場合、設置面のうち電子部品が設置される場所の一部もしくは全部に緩衝材(310)を設けることができる。これにより、電子部品を爪部の緩衝材と狭持することができる。
また、取付部として、爪部にテーパ面(222)が設けられた支持部を設置面に備えたものを用意することが好ましい。これにより、電子部品をテーパ面で滑りやすくすることができると共に、支持部を容易に弾性変形させることができる。
さらに、取付部の設置面に設ける緩衝材(310)よりも軟らかい緩衝材(320)を爪部に設けることもできる。このように、取付部において異なる材質の緩衝材を用いることができ、電子部品の取り付けのバリエーションを増やすことができる。
また、本発明の第4の特徴では、電子部品(100)を用意すると共に、電子部品が設置される設置面(410)に穴(420)が設けられた取付部(400)を用意する。そして、電子部品のうち取付部の設置面に対向する面の一部または全部に緩衝材(310)を設けると共に、当該緩衝材のうち穴に対応した場所にテーパ面(510)を有する複数の爪部(500)を設ける。この後、電子部品を取付部の設置面側に移動させていき、複数の爪部のうちの少なくとも1つを電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、穴の内部に各爪部を引っ掛けることで、設置面と電子部品との間で緩衝材を弾性変形させて電子部品を取付部に取り付けることができる。
このような場合、取付部として、当該取付部を貫通する穴を備えたものを用意することもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される取付構造は、例えば、車両に電子部品を取り付ける際に採用される。
図1は、本実施形態に係る電子部品の取付構造を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図1(a)に示されるように、本実施形態に係る取付構造は、電子部品100と取付部200とを備えて構成されるものである。
電子部品100は、加速度センサ、角速度センサ等のセンサ類や各センサの信号処理を行うマイクロコンピュータ等の制御回路を備えたものである。このような電子部品100の外形は、略直方体形状の箱をなしており、図示しない上記センサ類や制御回路が設けられた回路基板がケース110内に収納されている。なお、電子部品100は例えば車内LANやワイヤハーネス等によって他の電子部品と電気的に接続された状態になっている。
取付部200は、上記電子部品100を保持するものであり、取付部200において電子部品100が配置される面が設置面210になっており、当該設置面210のうち電子部品100が配置される場所に片持ちはり型の支持部220を複数備えて構成されている。本実施形態では、取付部200に3つの支持部220が設けられており、各支持部220にて電子部品100が保持された状態になっている。このような取付部200は、いわゆるブラケットであり、例えば金属板が加工されて形成されたものや樹脂が型成型されたもので構成されている。
上記支持部220は、図1(b)に示されるように、電子部品100を引っ掛かけて保持する爪部221を有している。各爪部221にはテーパ面222がそれぞれ設けられており、電子部品100がテーパ面222を滑るようになっている。すなわち、支持部220は上記金属や樹脂で形成されることにより、弾性変形するものになっている。
図1(b)に示されるように、取付部200のうち、電子部品100が配置される場所に緩衝材310が設けられており、爪部221のうち設置面210と対向する面にも緩衝材320が設けられている。これにより、電子部品100は、緩衝材310、320の弾性変形によって狭持されている。
言い換えると、電子部品100と設置面210との間に緩衝材310が挟まれ、支持部220の爪部221と電子部品100との間に緩衝材320が挟まれた状態になっている。このような状態では、緩衝材310、320のうちいずれか一方が他方の方向に移動しようとすることで、電子部品100が緩衝材310、320に押さえつけられて保持されている。
また、電子部品100の取付状態としては、爪部221が電子部品100の壁面を係止していると言える。すなわち、図1(b)に示される断面図において、各支持部220の各爪部221の距離の長さが、電子部品100の断面方向の長さよりも狭くなっているため、電子部品100が爪部221の内側に入り込み、引っ掛かって止まることができるのである。
本実施形態では、緩衝材310、320として、例えばゴムなどの樹脂類、バネ類が採用され、接着剤によってそれぞれ設置面210や爪部221に固定されている。
なお、上記取付部200には、設置面210を貫通する図示しない孔が設けられており、当該孔を介して取付部200が車体フレームに固定されている。
上記のようにして取付部200に固定された電子部品100においては、車体から取付部200に振動が伝えられたとしても、電子部品100を上記緩衝材310、320で挟み込んで固定しているため、当該振動を緩衝材310にて抑制することができ、ひいては電子部品100への振動の影響を低減することができる。
次に、上記電子部品100を取付部200に取り付ける方法について、図2を参照して説明する。図2は、取付部200に対する電子部品100の取付工程を示した図である。なお、図2は、図1(a)のA−A断面に相当する図である。
まず、センサ類や制御回路が設けられた回路基板をケース110に収納した電子部品100を用意する。
また、取付部200を用意する。具体的には、金属板のうち設置面210に上記電子部品100を配置させたとき、支持部220にて電子部品100を保持できる場所に当該支持部220を設けた取付部200を用意する。上述のように、支持部220にはテーパ面222が設けられており、本実施形態では設置面210のうち3カ所に支持部220を設ける。
そして、取付部200の設置面210のうち電子部品100が配置される場所に接着剤にて緩衝材310を貼り付ける。また、支持部220の爪部221のうち設置面210と対向する場所にも接着剤にて緩衝材320を貼り付ける。このようにして電子部品100および取付部200を用意した後、ボルトにて取付部200を車体フレームに固定する。
この後、図2に示されるように、電子部品100を矢印の方向(組み付け方向)に移動させる。このとき、電子部品100を爪部221のテーパ面222を滑らせることにより設置面210側に押し込む。
これにより、複数の支持部220のうちの少なくとも1つを電子部品100の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、電子部品100を各爪部221と設置面210との間に配置させ、電子部品100を緩衝材310、320によって挟み込む。このようにして、図1に示される電子部品100の取付構造が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、取付部200に支持部220を設け、支持部220の爪部221に設けた緩衝材320と、取付部200のうち電子部品100が設置される場所に設けた緩衝材310とで電子部品100を挟み込んで固定することが特徴となっている。これにより、取付部200の支持部220に伝わった車両の振動を緩衝材310、320にて抑制することができ、ひいては電子部品100の防振を図ることができる。
また、電子部品100をワンタッチで取付部200に取り付けることができる構造であるため、電子部品100を取付部200に取り付けるためのネジ等の部品を不要とすることができ、電子部品100の取付構造における部品点数の削減や組み付け工程の削減を図ることができる。
さらに、電子部品100を取付部200に取り付けるための手段を電子部品100に施す必要がないため、電子部品100のサイズの低減を図ることができる。特に、取付構造全体のサイズを低減することができる。そして、取付構造の容易化や部品点数の削減により、電子部品100を組み付ける構造におけるコスト削減を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、取付部200と電子部品100との間に設けた緩衝材310の配置が第1実施形態と異なる。
図3は、本実施形態に係る電子部品100の取付構造を示した断面図であり、図1(b)に示されるA−A断面に相当する図である。なお、図4は、図1(a)のA−A断面に相当する図である。
この図に示されるように、本実施形態では、取付部200の設置面210のうち、爪部221に設けられた緩衝材320に対向する場所にのみ緩衝材330が設けられている。すなわち、当該緩衝材330は、電子部品100と設置面210とが対向する面のうち一部にのみ設けられていると言える。
本実施形態で用いられる緩衝材330は、上記第1実施形態と同じ材質のもので構成されており、接着剤にて取付部200の設置面210に貼り付けられている。
次に、図3に示される電子部品100の取付方法について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態において、取付部200に対する電子部品100の取付工程を示した図である。なお、図4は、図1(a)のA−A断面に相当する図である。
まず、第1実施形態と同様に、電子部品100を用意すると共に、緩衝材320、330が設けられていない取付部200を用意する。そして、取付部200において、爪部221のうち設置面210と対向する場所に接着剤にて緩衝材320を貼り付ける。また、設置面210のうち緩衝材320に対向する場所に緩衝材330を接着剤にて貼り付ける。
このような取付部200を用意した後、第1実施形態と同様に電子部品100を組み付け方向に移動させることで、爪部221のテーパ面222に電子部品を滑らせて支持部220を弾性変形させ、電子部品100を設置面210側に押し込み、電子部品100を緩衝材320、330によって挟み込む。このようにして、図2に示される電子部品100の取付構造が完成する。
以上説明したように、取付部200の設置面210のうち一部にのみ緩衝材330を設けるようにしても、当該緩衝材330と爪部221に設けられた緩衝材320とで電子部品100を挟み込んで保持することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記各実施形態では、電子部品100を挟み込む緩衝材310〜330として、それぞれ同じ材質のものが採用されていたが、本実施形態では、支持部220の爪部221と電子部品100との間、電子部品100と設置面210との間にそれぞれ設けられる緩衝材の材質が異なることが特徴となっている。
すなわち、本実施形態では、電子部品100と設置面210との間に配置される緩衝材310、330として、硬い材質のものを採用し、支持部220の爪部221と電子部品100との間に配置される緩衝材320として緩衝材310、330よりも軟らかいものを採用する。
これにより、電子部品100の構造や、緩衝材310〜330の材料(バネ、樹脂等)等を目的に合わせて組み合わせることができ、取付部200に対する電子部品100の固定を効果的に行うことができる。
また、支持部220の爪部221に設ける緩衝材320として、設置面210に設ける緩衝材310、330よりも軟らかいものを採用することで、取付部200に電子部品100を組み付けるに際し、電子部品100を設置面210側に強く押さえつけないようにすることができ、電子部品100を傷つけずに取付部200に固定することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記各実施形態では、取付部200として同じ形態の複数の支持部220を設けたものを採用しているが、本実施形態では、支持部220の形態が異なるものを用いることが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る電子部品100の取付構造を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。図5(b)に示されるように、本実施形態では、支持部230に爪部231が備えられていると共に当該爪部231がブロック形状をなしている。このような支持部230が取付部200の設置面210に設けられている。
当該支持部230は、取付部200の設置面210において、例えば電子部品100のうち一側面に対応する場所に設けられており、電子部品100の一側面に隣接する側面に対応する場所に、上記各実施形態で示された支持部220が設けられている。また、本実施形態で採用される支持部230においても、爪部221のうち取付部200の設置面210に対向する場所に緩衝材320が設けられている。
次に、図5に示される電子部品100の取付方法について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態において、取付部200に対する電子部品100の取付工程を示した図である。なお、図6は、図5(a)のB−B断面に相当する図である。
まず、第1実施形態と同様に、電子部品100を用意する。また、テーパ面222が形成された爪部221を有する支持部220と、ブロック形状の爪部231を有する支持部230と、をそれぞれ図5(a)に示されるように配置した取付部200を用意する。
そして、各支持部220、230において、各爪部221、231のうち設置面210と対向する場所に接着剤にてそれぞれ緩衝材320を貼り付ける。また、設置面210のうち電子部品100が配置される場所に緩衝材310を接着剤にて貼り付ける。
この後、図6(a)に示す工程では、図2(a)に示す場合と同様に、電子部品100を組み付け方向に移動させる。
続いて、図6(b)に示す工程では、電子部品100の側面のうち支持部230に対向する面を支持部230の爪部231と設置面210との間に挿入しつつ、電子部品100の側面のうち支持部220に対向する面を支持部220の爪部221のテーパ面222を滑らせることにより電子部品100を設置面210側に押し込む。
これにより、テーパ面222を有する支持部220のうちの少なくとも1つを電子部品100の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、電子部品100を各爪部221、231と設置面210との間に配置させ、電子部品100を緩衝材310、320によって挟み込む。このようにして、図5に示される電子部品100の取付構造が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ブロック形状の爪部231を有する支持部230を採用することが特徴となっている。これにより、電子部品100における取付時のバリエーションを増やすことができ、高い固定性能を引き出すことができる。
このように、ブロック形状の爪部231を有する支持部230を採用することで、弾性変形させる支持部220の数を減らすことができ、支持部220の大きさや形状、強度のバリエーションを増やすことができる。
また、本実施形態では、電子部品100の一側面をあらかじめ支持部230に接触させているため、電子部品100を設置面210側に移動させる手間を省くことができる。すなわち、取付部200の設置面210の上部以外からの取り付けが可能となる。
(第5実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、電子部品100を取付部200に固定するための支持部220を電子部品100側に設けたことが特徴となっている。
図7は、本発明の第5実施形態に係る電子部品100の取付構造を示した断面図であり、図1(a)のA−A断面に相当する図である。この図に示されるように、取付部400の設置面410には複数の穴420が設けられている。当該穴420は内部で係止できる形状になっている。また、電子部品100のうち、取付部400の設置面410に対向する面に緩衝材310が接着剤にて貼り付けられている。
さらに、緩衝材310のうち取付部400の穴420に対向する場所に複数の爪部500が接着剤にて取り付けられている。当該爪部500はテーパ面510を有しており、穴420にこのテーパ面510を滑らせたことで、各爪部500が取付部400の各穴420に挿入され、電子部品100が取付部400に固定されている。これにより、緩衝材310が弾性変形して設置面410と電子部品100との間に挟まれている。なお、爪部500として、金属や樹脂等が採用される。
次に、図7に示される電子部品100の取付方法について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態において、取付部400に対する電子部品100の取付工程を示した図である。なお、図8は、図1(a)のA−A断面に相当する図である。
まず、穴420を空けた取付部400を用意すると共に、上記の実施形態と同様に電子部品100を用意する。当該電子部品100のうち取付部400の設置面410に対向する面に緩衝材310を接着剤にて貼り付ける。また、緩衝材310のうち、取付部400の設置面410に設けられた穴420に対応する場所に爪部500を接着剤にて固定する。
そして、図8に示されるように、電子部品100を矢印の方向に移動させ、各爪部500を各穴420に挿入すると共に、穴420の内部で各爪部500を弾性変形させて引っ掛けさせ、電子部品100を取付部400に固定する。
これにより、取付部400の設置面410と電子部品100との間に緩衝材310が挟まれた状態となる。したがって、取付部400の振動が緩衝材310にて抑制され、電子部品100への振動の伝達を低減することができる。
以上説明したように、緩衝材310を電子部品100に設けると共に、爪部500を電子部品100側に設け、取付部400に電子部品100を固定することもできる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、取付部200としてブラケットのものを採用しているが、例えば、車体のフレームに支持部220を直接設け、電子部品100を車体に直接固定するようにしても構わない。
上記各実施形態では、取付部200、400に設けた支持部220、230は3つであるが、この数やサイズは自由に設定することができる。
第2実施形態では、取付部200の設置面210のうち爪部221の緩衝材320に対向する場所にのみ緩衝材330が設けられているが、当該緩衝材330は、前記取付部200の設置面210のうち電子部品100と対向する面の外縁部分の一部または全部に設けられていても構わない。
第4実施形態に示される内容に、第2、第3実施形態に示された内容を組み合わせることもできる。
第5実施形態では、取付部400に穴420を設けているが、この穴420は取付部400を貫通するものであっても構わない。この場合、取付部400から電子部品100を容易に取り外すことができるようにもなる。
上記第1〜第4実施形態において、電子部品100を取付部200に取り付けるに際し、電子部品100に取り付けを容易にする手段を施すことができる。具体的には、電子部品100のうち設置面210に対向する面の外縁部を丸くする。これにより、電子部品100を取付部200の設置面210側に移動させたとき、電子部品100を支持部220のテーパ面222で滑りやすくすることができ、電子部品100を取付部200に容易に取り付けることができる。
また、電子部品100のうち支持部220の爪部221に押さえつけられる面においては、爪部221に対向する場所に凹み部分を設けることもできる。この凹み部分は取付部200に対する電子部品100の位置決めとしての機能を果たすと共に、電子部品100を取付部200に設置したときに爪部221を凹み部分に収納することができるため、電子部品100が取付部200の設置面210方向に移動してしまうことを防止できる。
また、上述のように、電子部品100にはマイクロコンピュータ等の精密部品が収納されているため、このような重要部品に対しては最大限に振動の伝達を抑制することが好ましい。そこで、複数の支持部220、230の配置の中心に重要部品が配置されるように各支持部220、230を配置することができる。これにより、電子部品100に搭載された重要部品への振動を最大限に抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子部品の取付構造を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 取付部に対する電子部品の取付工程を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る電子部品の取付構造を示した断面図である。 第2実施形態において、取付部に対する電子部品の取付工程を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る電子部品の取付構造を示した図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 第4実施形態において、取付部に対する電子部品の取付工程を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る電子部品の取付構造を示した断面図である。 第5実施形態において、取付部に対する電子部品の取付工程を示した図である。
符号の説明
100…電子部品、200…取付部、210…設置面、220…支持部、221…爪部、222…テーパ面、310〜330…緩衝材、400…取付部、410…設置面、420…穴、500…爪部、510…テーパ面。

Claims (12)

  1. 取付部(200)の設置面(210)から突出する複数の支持部(220)に前記設置面と対向する爪部(221)を備えると共に、前記爪部および前記設置面のうち電子部品(100)を挟持する面に緩衝材(310〜330)を備え、前記複数の支持部のうちの少なくとも1つが前記電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形することで、前記電子部品が前記各爪部と前記設置面との間に配置されると共に、前記電子部品が前記緩衝材の弾性変形によって挟持されていることを特徴とする取付構造。
  2. 前記取付部の前記設置面に設けられる緩衝材(310)は、前記設置面のうち前記電子部品が設置される場所の一部もしくは全部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記支持部のいずれかの前記爪部にテーパ面(222)が設けられており、当該テーパ面を前記電子部品が滑ることで前記支持部が弾性変形するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の取付構造。
  4. 前記取付部の前記設置面に設けられる緩衝材(310)よりも、前記爪部に設けられる緩衝材(320)が軟らかいものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の取付構造。
  5. 電子部品(100)が設置される設置面(410)に穴(420)が設けられた取付部(400)に対し、前記電子部品のうち前記設置面に対向する面の一部または全部に緩衝材(310)を設けると共に、当該緩衝材のうち前記穴に対応した場所に設けられたテーパ面(510)を有する複数の爪部(500)を移動させていき、前記複数の爪部のうちの少なくとも1つを前記電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、前記穴の内部に前記各爪部を引っ掛けることで、前記設置面と前記電子部品との間で前記緩衝材を弾性変形させて前記取付部に前記電子部品を取り付けたことを特徴とする取付構造。
  6. 前記穴は、前記取付部を貫通していることを特徴とする請求項5に記載の取付構造。
  7. 電子部品(100)を用意する工程と、
    設置面(210)から突出する複数の支持部(220)に前記設置面と対向する爪部(221)を備えた取付部(200)を用意する工程と、
    前記爪部および前記設置面のうち前記電子部品を挟持する面に緩衝材(310〜330)を設ける工程と、
    前記電子部品を前記設置面側に移動させ、前記複数の支持部のうちの少なくとも1つを前記電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させると共に、前記電子部品を前記各爪部と前記設置面との間に配置することで、前記緩衝材の弾性変形によって前記電子部品を挟持する工程と、を含んでいることを特徴とする取付方法。
  8. 前記緩衝材を設ける工程では、前記設置面のうち前記電子部品が設置される場所の一部もしくは全部に緩衝材(310)を設けることを特徴とする請求項7に記載の取付方法。
  9. 前記取付部を用意する工程では、前記取付部として、前記爪部にテーパ面(222)が設けられた前記支持部を前記設置面に備えたものを用意することを特徴とする請求項7または8に記載の取付方法。
  10. 前記緩衝材を設ける工程では、前記取付部の前記設置面に設ける緩衝材(310)よりも軟らかい緩衝材(320)を前記爪部に設けることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1つに記載の取付方法。
  11. 電子部品(100)を用意する工程と、
    前記電子部品が設置される設置面(410)に穴(420)が設けられた取付部(400)を用意する工程と、
    前記電子部品のうち前記取付部の前記設置面に対向する面の一部または全部に緩衝材(310)を設けると共に、当該緩衝材のうち前記穴に対応した場所にテーパ面(510)を有する複数の爪部(500)を設ける工程と、
    前記電子部品を前記取付部の前記設置面側に移動させていき、前記複数の爪部のうちの少なくとも1つを前記電子部品の組み付け方向への移動に伴って弾性変形させ、前記穴の内部に前記各爪部を引っ掛けることで、前記設置面と前記電子部品との間で前記緩衝材を弾性変形させて前記電子部品を前記取付部に取り付ける工程と、を含んでいることを特徴とする取付方法。
  12. 前記取付部を用意する工程では、前記取付部として、当該取付部を貫通する前記穴を備えたものを用意することを特徴とする請求項11に記載の取付方法。
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