JP2008116302A - 車両用文字板及び車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】指標部を鋭角的に表示することができる車両用文字板を提供する。
【解決手段】透光性の基板21と、前記基板21上に形成されると共にその抜き部22aによって指標に対する意匠パターン22を為す遮光層23と、を有する車両用文字板2において、前記遮光層23は、前記意匠パターン22の縁から外方向に延びる刺状部22bを形成するように前記抜き部22aを形成することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】透光性の基板21と、前記基板21上に形成されると共にその抜き部22aによって指標に対する意匠パターン22を為す遮光層23と、を有する車両用文字板2において、前記遮光層23は、前記意匠パターン22の縁から外方向に延びる刺状部22bを形成するように前記抜き部22aを形成することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用文字板及び車両用表示装置に関し、より詳細には、指針と指標とを協働して車両の状態を表示する車両用表示装置に関するものである。
一般に車両には、車両速度及びエンジン回転数等の計測値を表示する車両用表示装置が搭載されている。この車両用表示装置は、表面に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板と、この文字板の前面に配置される指針と、計測量に応じて指針を駆動する内機と、回路パターンが設けられ内機が固定される配線板と、をメータケースに収容して構成している。
上述した文字板の指標は、例えば、前記指標に対応する意匠パターンを印刷抜きとして光透光性に形成し、それ以外の部分を遮光層として黒色系印刷により非透光性に形成している。そして、メータケース内(文字板の裏側)に設けているバルブの光を意匠パターンに透過させることで、指標を明るく照明して運転者に視認させている。
このような車両用計器の透過照明文字板としては、例えば特許文献1示すものが知られている。この文字板は、光透光性基板に半透過光色の透過文字色層を形成し、その透過文字色層の表面所定位置にレッドゾーンを表示する赤色層を形成している。
特開2001−183184号公報
しかしながら、従来の一般的な印刷では、図4に示すように透過視認される数字等の指標部101のエッジは、その周囲に設けられた遮光層102の黒色による影Sが発生するため、発光された指標101は丸みを帯びた書体となって利用者に視認されていた。このように指標部101を透過照明によって発光させ且つ文字板の背景である遮光層102が黒色で形成される従来の車両用文字板では、指標部101を鋭角的に表示することが困難であった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、指標部を鋭角的に表示することができる車両用文字板及び車両用表示装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の車両用文字板は、透光性の基板と、前記基板上に形成されると共にその抜き部によって指標に対する意匠パターンを為す遮光層と、を有する車両用文字板において、前記遮光層は、前記意匠パターンの縁から外方向に延びる刺状部を形成するように前記抜き部を形成することを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の車両用文字板によれば、意匠パターンの縁から外方向に延びる刺状部を意匠パターンとして形成するようにしたことから、遮光部による影をその刺状部に発生させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の車両用文字板において、前記意匠パターンに対応する前記基板の所定の箇所に着色層が形成されていることを特徴とする。
上記請求項2に記載した本発明の車両用文字板によれば、意匠パターンに対応する基板の箇所に着色層を形成するようにしたことから、種々の色にて鋭角的な表示を行うことができる。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の車両用表示装置は、請求項1に記載の車両用文字板と、前記車両用文字板の背後に設けられる光源と、を有し、そして、前記光源からの光の前記指標部の透過により前記指標部を発光することを特徴とする。
上記請求項3に記載した本発明の車両用文字板によれば、光源からの光が指標部を透過することで指標部は発光する。そして、指標部の刺状部に遮光部による影が発生するため、指標部の意匠パターンの縁に遮光部による影の発生を防止することができる。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の車両用文字板によれば、意匠パターンの縁から外方向に延びるように形成した刺状部に、遮光部による影を発生させるようにしたことから、意匠パターンを鋭角的でシャープな表現を実現することができるため、表示する意匠パターンそのものの形状を発光視認させることができる。従って、指標部のデザイン性の向上に貢献することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、意匠パターンに対応する基板の箇所に着色層を形成するようにしたことから、種々の色にて鋭角的な表示を行うことができるため、表示する意匠パターンそのものの形状をより一層正確に発光視認させることができる。
以上説明したように請求項3に記載した本発明の車両用表示装置によれば、指標部を発光させても指標部の刺状部に遮光部による影が発生するため、指標部の意匠パターンの縁に遮光部による影の発生を防止することができる。従って、指標部を鋭角的でシャープな表現を実現することができるため、表示する意匠パターンそのものを発光視認させることができる。
以下、本発明に係る車両用文字板及び車両用表示装置をブラックフェースメータに適用する場合の最良の形態を、図1乃至図3の図面を参照して説明する。
図1において、車両用表示装置1は、表面(利用者から視認される面)に目盛及び数字、文字または記号等の指標が付された車両用文字板(以下、文字板ともいう)2と、この文字板2の前面に配置される指針3と、計測量に応じて指針3を駆動する内機4と、回路パターンが設けられ且つ内機4が固定される配線板5と、配線板5に設けられた複数の光源6と、配線板5の中央から文字板2の縁部に向かうように形成されたテーパ部71を有するケース7と、配線板5の背後側を覆う裏カバー8と、着色透光性部材としての表ガラス9と、を有している。
文字板2は、図2及び図3に示すように、透光性の基板21と、該基板21上に形成されると共にその抜き部22aによって指標に対する意匠パターン22を為す遮光層23と、を有している。
基板21は、ポリカーボネイト等の透光性の合成樹脂で板状に形成されており、各メータに対応して略円形状をしている。基板21は、光源6からの光を文字板2の前面に向けて透過する。
意匠パターン22は、例えば、数字221、目盛222、文字(絵文字も含む)223、所定領域(レッドゾーン)224等の指標に対応する抜き部22aとして遮光部23によって形成されている。意匠パターン22は、意匠デザインに応じた基板21の表面における所定位置に配置されている。そして、意匠パターン22に対応する基板21の表面の所定の箇所には、意匠パターン22の表示色に対応する透光性着色部材としての着色層24が印刷等によって形成されている。
遮光部23は、意匠パターン22以外の基板21の前面を覆うように、黒色等の非透光性部材の印刷等によって形成されている。遮光部23は、図3(b)に示すように、前記意匠パターン22の縁から外方向に延びる刺状部22bを形成するように抜き部22aが形成されている。なお、本実施例において外方向とは、意匠パターン22の外部に放射状等に延びる方向としている。
遮光部23は、着色層24を覆うように抜き部22aを形成することで、着色層24上に意匠パターン22を形成している。つまり、意匠パターン22は、着色層24を利用者に向かって透過する光によって着色層24の色で発光視認されることになる。
刺状部22bは、意匠パターン22の一部として基板21の前面に形成される。例えば、図3に示すように、指標が数字の「7」に対する意匠パターン22に刺状部22bを設ける場合、遮光部23による影Sは、意匠パターン22における外側に向かう縁である角22a1に発生することから、刺状部22bはその角22a1から外方向に延びる略刺形状に形成されている。
このように刺状部22bは、遮光部22aによる影Sが発生し得る意匠パターン22の角、小さな凸部や凹部等の縁を強調するように設けられる。そして、刺状部22bに遮光部22aによる影Sが発生するように、意匠パターン22や影Sの各サイズ等に基づいて略刺状の形状、大きさ等が設計されている。
また、本最良の形態では、図3(a)に示すように、意匠パターン22の外側に向かう全ての角(縁)22a1に対して刺状部22bを設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、遮光部22aによる影Sが発生する角22a1に対してのみ刺状部22bを形成することもできる。
指針3は、周知であるように、指示部と基部とからなる指針本体31と、該基部を覆う黒色等の不透明な樹脂材料から成る指針キャップ32と、を有している。指針本体31は、指針袴を介して内機4に固着されることで、駆動軸によって回動される。指針本体31は、透明なアクリル樹脂で形成されており、その内部を光源15からの光を導光することで、指示部を発光させている。
内機4は、周知であるステッパモータ、クロスコイルムーブメント等が用いられ、計測量に応じて指針3を駆動する。配線板5は、光源6と内機4が実装され、それらに電力を供給する。光源6は、LED、バルブ等が用いられ、配線板5に設けられた図示しない制御部によって点灯、消灯が制御される。ケース7は、テーパ部71の表面であるテーパ面が反射面となっており、光源6が発した光を文字板2に向けて反射する。裏カバー8は、配線板5の背後を覆うようにケース7に組み付けられる。
表ガラス9は、透過率の低い黒色スモーク等の着色透光性部材で形成されている。表ガラス9は、見返し10を介してケース7に組み付けられる。表ガラス9は、文字板2の指標部22を透過した光を透過して利用者に向けて出射する。つまり、光源6が光輝したときに指標部22を視認可能とし且つ光源6が光輝しないときは視認を阻止することになる。
次に、上述した構成の本発明に係る車両用文字板2の製造例を以下に説明する。
まず、数字221、目盛222、文字223、所定領域(レッドゾーンなど)224等の指標に対応する基板21の表面上に着色層24が印刷等によって形成される。そして、抜き部22aによって着色層24上に指標に対する意匠パターン22を為すように、遮光部23が印刷等によって基板21上に形成される。その印刷等は、その抜き部22aが意匠パターン22の数字221等の角から外方向に延びる刺状部22bが形成されるように、通常のフォントを変更した刺状用フォントに基づいて印刷が行われている。
次に、上述した本発明に係る車両用文字板2及び車両用表示装置1の動作(作用)の一例を説明する。
図示しない制御部からの制御によって複数の光源6が点灯されると、それらの光は直接又はケース7のテーパ部71で反射して基板21内に入射する。そして、その光のうち遮光部23に向かった光は該遮光部23によって文字板2の前方側への出射が阻止される。
また、意匠パターン22に向かった光のみが基板21及び着色層24を透過して文字板2の前面側に出射され、文字板2から出射した光は表ガラス9を透過して利用者のアイポイントに向かう。このとき、意匠パターン22の刺状部22bには、図3に示すように、遮光部23による影Sが発生しているが、刺状部22bは意匠パターン22の角22a1から突出しているため、影Sが角22a1に発生するのを防止している。よって、意匠パターン22の数字221の角22a1が鋭角的でシャープな意匠パターン221として利用者に認識させることができる。
以上説明した車両用文字板2によれば、意匠パターン22の角(縁)22a1から外方向に延びるように形成した刺状部22bに影Sを発生させるようにしたことから、意匠パターン22を鋭角的でシャープな表現を実現することができるため、表示する意匠パターン22そのものの角形状を発光視認させることができる。従って、指標部のデザイン性の向上に貢献することができる。
また、意匠パターン22に対応する基板21の箇所に着色層24を形成するようにしたことから、種々の色にて鋭角的な表示を行うことができるため、表示する意匠パターン22そのものの角形状をより一層正確に発光視認させることができる。
さらに、この車両用文字板2を有する車両用表示装置1によれば、指標部22を発光させても意匠パターン22の刺状部22bに遮光部23による影Sが発生するため、指標である意匠パターン22の角22a1に遮光部23による影Sの発生を防止することができる。従って、意匠パターン22を鋭角的でシャープな表現を実現することができるため、表示する意匠パターン22そのものの角形状を発光視認させることができる。
また、表ガラス(着色透光性部材)9によって指標部22で発光している意匠パターン22のみの視認を可能とし、遮光部23による影Sが発生している刺状部22bの視認を阻止するようにしたことから、昼間などに指標部22の刺状部22bが視認されず、特有の有意差を持たせることができるため、指標部22の視認性向上に貢献することができる。
なお、上述した本最良の形態では、本発明の刺状部22bを指標部22の数字221に形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、指標部22の目盛222、絵文字223、所定領域224の縁(角)22a1に用いても、上述した作用効果を得ることができる。
また、上述した本最良の形態では、指標部22を基板21に印刷する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、非透光性部材によって基板21と遮光部23を一体に形成して、そこから刺状部22bを有する指標部22を打ち抜くことで文字板2を形成するなど種々異なる実施形態とすることができる。
また、上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車両用表示装置
2 車両用文字板(文字板)
6 光源
9 表ガラス
21 基板
22 意匠パターン
22a 抜き部
22a1 縁(角)
22b 刺状部
23 遮光部
24 着色層
S 影
2 車両用文字板(文字板)
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22a 抜き部
22a1 縁(角)
22b 刺状部
23 遮光部
24 着色層
S 影
Claims (3)
- 透光性の基板と、前記基板上に形成されると共にその抜き部によって指標に対する意匠パターンを為す遮光層と、を有する車両用文字板において、
前記遮光層は、前記意匠パターンの縁から外方向に延びる刺状部を形成するように前記抜き部を形成することを特徴とする車両用文字板。 - 前記意匠パターンに対応する前記基板の所定の箇所に着色層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用文字板。
- 請求項1又は2に記載の車両用文字板と、前記車両用文字板の背後に設けられる光源と、を有し、そして、前記光源からの光の前記指標部の透過により前記指標部を発光することを特徴とする車両用表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006299237A JP2008116302A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | 車両用文字板及び車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006299237A JP2008116302A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | 車両用文字板及び車両用表示装置 |
Publications (1)
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JP2006299237A Withdrawn JP2008116302A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | 車両用文字板及び車両用表示装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008116302A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010271052A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Yazaki Corp | 計器用文字板 |
JP2014067666A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Ichikoh Ind Ltd | 故障診断装置及び車両用灯具 |
-
2006
- 2006-11-02 JP JP2006299237A patent/JP2008116302A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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