JP2008116083A - ドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 抗菌性と防水性を兼ね備えた強靭な抗菌性防水塗膜を有する安価な発泡樹脂材製のドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】 発泡樹脂材製のドレンパン本体6の表面に、抗菌剤を添加した酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって形成された抗菌性防水塗膜11が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】 発泡樹脂材製のドレンパン本体6の表面に、抗菌剤を添加した酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって形成された抗菌性防水塗膜11が設けられている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、熱交換器の表面で凝縮し、そこから滴下されるドレン水を受ける、例えば空気調和機に用いて好適なドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機に関するものである。
空気調和機においては、冷房運転時や除湿運転時に、熱交換器の表面で空気中の水分が凝結され、それがドレン水として下方に滴下するため、熱交換器の下方部にドレン水を受けて、それを排出するためのドレンパンが装備されている。
ドレンパンには、板金製や樹脂材料製または板金と樹脂材料とを組み合わせたもの等が実用に供されている。樹脂材料製のもののうち、特に成形が容易で、断熱効果に優れ、かつ安価で軽量であることから、発泡樹脂材料を使用したものが多用されている。この発泡樹脂材製のドレンパンは、例えば、スチロール樹脂のビーズを蒸気等により加熱して発泡成形することにより製造される。
ドレンパンには、板金製や樹脂材料製または板金と樹脂材料とを組み合わせたもの等が実用に供されている。樹脂材料製のもののうち、特に成形が容易で、断熱効果に優れ、かつ安価で軽量であることから、発泡樹脂材料を使用したものが多用されている。この発泡樹脂材製のドレンパンは、例えば、スチロール樹脂のビーズを蒸気等により加熱して発泡成形することにより製造される。
しかし、ドレンパンの形状や厚み、あるいは成形条件等によっては、ビーズ同士が充分に融合されないことがあり、このような場合、発泡粒子間の境目や隙間に水が浸透して水漏れを発生することがある。
そこで、ドレン水が接する面に防水用のスチロール樹脂やABS樹脂等のシートを貼着したドレンパン、あるいは酢酸ビニル樹脂等のコーティング材を塗布したドレンパンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、ドレン水が接する面に防水用のスチロール樹脂やABS樹脂等のシートを貼着したドレンパン、あるいは酢酸ビニル樹脂等のコーティング材を塗布したドレンパンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、ドレンパンの機能は、熱交換器から滴下されるドレン水を受け、これを外部に排出することである。このため、高湿度雰囲気で使用されることが多く、雑菌等が繁殖し易い環境下に置かれ、寒天状の所謂スライムが形成されやすくなる。スライムの発生は、衛生上好ましくないことはもちろん、異臭の発生やドレン通路、ドレン配管、ドレンホース等の閉塞による水漏れの要因ともなる。こうした異臭の発生や水漏れ事故の発生を防止するため、抗菌性を有するドレンパンが提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
しかしながら、特許文献2,3に示すように、ドレンパン表面に抗菌剤を練り込んだ樹脂製シートまたはフィルムを貼り合わせるものでは、作製時の金型費用が高くなる他、作業性にも手間がかかる等の難点があるため、加工費用が嵩むという問題を有している。
また、ドレンパンを成形する樹脂材料中に抗菌剤を混入することも考えられるが、抗菌性を必要とするドレンパンの表面のみに抗菌剤を均一に分散させることは困難であり、充分な抗菌性能を発揮させるには、高価な抗菌剤の混入量を増やすしかなく、結局はコスト高になることは避けられなかった。
また、ドレンパンを成形する樹脂材料中に抗菌剤を混入することも考えられるが、抗菌性を必要とするドレンパンの表面のみに抗菌剤を均一に分散させることは困難であり、充分な抗菌性能を発揮させるには、高価な抗菌剤の混入量を増やすしかなく、結局はコスト高になることは避けられなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ドレンパン表面に防水塗膜として塗布されている酢酸ビニル樹脂溶液に溶解する抗菌剤を見出すことにより、抗菌性および防水性を備えた抗菌性防水塗膜が形成できることに着目し、これによって抗菌性と防水性を兼ね備えた強靭な抗菌性防水塗膜を有する安価な発泡樹脂材製のドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるドレンパンは、発泡樹脂材製のドレンパン本体の表面に、抗菌剤を添加した酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって形成された抗菌性防水塗膜が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明にかかるドレンパンは、発泡樹脂材製のドレンパン本体の表面に、抗菌剤を添加した酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって形成された抗菌性防水塗膜が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、微生物が繁殖し易いドレンパン表面に、微生物によって分解されにくい酢酸ビニル樹脂による抗菌性防水塗膜が設けられているので、水漏れや微生物劣化を生じることがない強靭な発泡樹脂材製ドレンパンを得ることができる。また、抗菌性防水塗膜には、抗菌剤が添加されているため、雑菌やカビ等の微生物の繁殖を抑制し、スライム発生によるドレン通路の閉塞や異臭発生等をも防止することができる。また、抗菌剤はコーティング用の酢酸ビニル樹脂溶液中に混入すればよく、抗菌剤の使用量を少なくすることができるとともに、追加の加工工程が不要のため、抗菌性および防水性を兼ね備えた発泡樹脂材製のドレンパンを安価に製造することができる。
さらに、本発明にかかるドレンパンは、上記のドレンパンにおいて、前記抗菌剤は、ベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物から構成されることを特徴とする。
本発明によれば、抗菌剤がベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物から構成され、これらの抗菌剤は、抗菌性を有するだけでなく、それを混入する酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)に溶解されるため、分散剤を用いることなく抗菌剤を酢酸ビニル樹脂溶液中に均一に分散させることができる。従って、分散剤を入れることによる流水劣化もなく、耐水性の高い抗菌性防水塗膜を形成することができる。
さらに、本発明にかかるドレンパンは、上述のいずれかのドレンパンにおいて、前記抗菌剤の濃度は、前記酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒に対する溶解濃度以下で、かつ抗菌性を発揮させるための最小発育阻止濃度以上に調製されることを特徴とする。
本発明によれば、抗菌剤の濃度が酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)に対する溶解濃度以下で、かつ抗菌性を発揮させるための最小発育阻止濃度(MIC;minimal inhibitory concentration)以上に調製されるので、抗菌剤を酢酸ビニル樹脂溶液中に均一に分散させることができる。従って、製造工程で沈殿物や凝集物が発生せず、抗菌および防カビ性能を充分に発揮させることができる。また、分散剤を必要としないため、その調製工程等も不要であり、製造工程を簡便にすることができる。
さらに、本発明にかかるドレンパンは、上述のいずれかのドレンパンにおいて、前記抗菌剤は、ベンズイミダゾール系化合物とフタルイミド系化合物との混合物からなり、その濃度は、ベンズイミダゾール系化合物が0.001〜1.1wt%、フタルイミド系化合物が0.1〜1.2wt%に調製されることを特徴とする。
本発明によれば、抗菌剤がベンズイミダゾール系化合物とフタルイミド系化合物との混合物からなり、その濃度は、ベンズイミダゾール系化合物が0.001〜1.1wt%、フタルイミド系化合物が0.1〜1.2wt%に調製される。これらの濃度は、それぞれ酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)に対する溶解濃度の上限および抗菌防カビ効果が発揮される最低濃度とほぼ同一である。このため、これらの抗菌剤を、分散剤を用いることなく酢酸ビニル樹脂溶液中に混入することにより均一に分散させることができる。従って、分散剤によって流水劣化を生じることもなく、抗菌性能および防カビ性能を継続して発揮させることができる。
さらに、本発明にかかるドレンパンは、上記のドレンパンにおいて、前記ベンズイミダゾール系化合物の濃度が0.1wt%、前記フタルイミド系化合物の濃度が0.1wt%に調製されることを特徴とする。
本発明によれば、ベンズイミダゾール系化合物の濃度が0.1wt%、前記フタルイミド系化合物の濃度が0.1wt%に調製される。これによって、JISにより定められた抗菌試験(Z2801−2000に準拠)およびカビ抵抗性試験(Z2911−2000に準拠)において、抗菌活性、カビ抵抗性が良好な結果を得ることができる。
本発明によれば、ベンズイミダゾール系化合物の濃度が0.1wt%、前記フタルイミド系化合物の濃度が0.1wt%に調製される。これによって、JISにより定められた抗菌試験(Z2801−2000に準拠)およびカビ抵抗性試験(Z2911−2000に準拠)において、抗菌活性、カビ抵抗性が良好な結果を得ることができる。
さらに、本発明にかかるドレンパンの製造方法は、発泡樹脂材で成形されたドレンパン本体を、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液中に浸漬し、前記ドレンパン本体の表面に、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって抗菌性防水塗膜を形成することを特徴とする。
本発明によれば、発泡樹脂材で成形されたドレンパン本体を、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液中に浸漬し、ドレンパン本体の表面に、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって抗菌性防水塗膜が形成されるので、発泡樹脂材製ドレンパン本体を抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液中に浸漬するだけで、その表面に微生物劣化のない強靭な抗菌性防水塗膜を形成することができる。従って、抗菌性および防水性を兼ね備えた発泡樹脂材製のドレンパンを簡便に、かつ安価に製造することができる。
さらに、本発明にかかる空気調和機は、上述のいずれかのドレンパンが、熱交換器の下方部にドレン水を受けるよう装備されることを特徴とする。
本発明によれば、上述のいずれかのドレンパンが、熱交換器の下方部にドレン水を受けるよう装備されるので、水漏れや雑菌、カビ等の微生物の繁殖を防止し、スライム発生によるドレン通路の閉塞や異臭発生等が惹起されることのない、高品質の空気調和機を提供することができる。
本発明のドレンパンによると、水漏れや微生物劣化を生じることがない強靭な発泡樹脂材製ドレンパンを得ることができる。また、抗菌性防水塗膜により雑菌やカビ等の微生物が繁殖するのを抑制し、スライム発生によるドレン通路の閉塞や異臭発生等を防止することができる。また、抗菌剤は酢酸ビニル樹脂溶液中に混入すればよく、抗菌剤の使用量を少なくすることができるとともに、追加の加工工程が不要のため、抗菌性および防水性を兼ね備えた発泡樹脂材製のドレンパンを安価に製造することができる。
また、本発明のドレンパンの製造方法によると、発泡樹脂材製ドレンパン本体を抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液中に浸漬するだけで、その表面に微生物劣化のない強靭な抗菌性防水塗膜を形成することができるため、抗菌性および防水性を兼ね備えた発泡樹脂材製のドレンパンを簡便に、かつ安価に製造することができる。
さらに、本発明の空気調和機によると、ドレンパンにおける水漏れ事故や雑菌、カビ等の微生物の繁殖を防止し、スライム発生によるドレン通路の閉塞や異臭発生等が惹起されることのない、高品質の空気調和機を提供することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る天井埋め込み型空気調和機1の縦断面図が示されている。
天井埋め込み型空気調和機1は、通常は建物の天井スラブに吊り下げられて設置されるものであり、天井面がある場合は、天井面内に本体部分が埋め込まれて設置されるが、天井面がない場合は、天井部に全体が露出されて設置されることとなる。
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る天井埋め込み型空気調和機1の縦断面図が示されている。
天井埋め込み型空気調和機1は、通常は建物の天井スラブに吊り下げられて設置されるものであり、天井面がある場合は、天井面内に本体部分が埋め込まれて設置されるが、天井面がない場合は、天井部に全体が露出されて設置されることとなる。
空気調和機1は、天板2Aと、周囲壁を形成する側板2Bとから構成され、下方が開口された四辺形状のケース本体2を有する。ケース本体2の内周面および/または外周面には、必要に応じて断熱材3が貼り付けられる。
ケース本体2の内部には、天板2Aの中央部にボルト等によって固定されるモータ4Aと、このモータ4Aの回転軸4Bに取り付けられる羽根車4Cとから構成されるターボファン4が設置される。また、このターボファン4を取り囲むように筒状に形成された熱交換器5が、天板2Aに図示省略のブラケット等を介して設置される。熱交換器5には、図示省略の室外機から冷媒配管を介して冷媒が循環されるよう構成される。
ケース本体2の内部には、天板2Aの中央部にボルト等によって固定されるモータ4Aと、このモータ4Aの回転軸4Bに取り付けられる羽根車4Cとから構成されるターボファン4が設置される。また、このターボファン4を取り囲むように筒状に形成された熱交換器5が、天板2Aに図示省略のブラケット等を介して設置される。熱交換器5には、図示省略の室外機から冷媒配管を介して冷媒が循環されるよう構成される。
また、上記ターボファン4および熱交換器5の下方部には、ドレンパン本体6が設置される。ドレンパン本体6には、熱交換器5に対応してその下部に装備され、熱交換器5から滴下されるドレン水を受けるドレン受け部6Aと、ドレン受け部6Aの内周側に形成されるターボファン4への空気吸い込み流路6Bと、ドレン受け部6Aの外周側に形成される複数個(例えば、4個)の空気吹き出し流路6Cとが設けられる。このドレンパン本体6は、ポリスチレン等の発泡樹脂材により発泡成形される。
ドレンパン本体6の空気吸い込み流路6Bには、ターボファン4に対向してベルマウス7が設けられる。
ドレンパン本体6の空気吸い込み流路6Bには、ターボファン4に対向してベルマウス7が設けられる。
ケース本体2の下方開口部には、四辺形状の天井パネル8が装着される。天井パネル8は、中央部に空気吸い込み口8Aを有するとともに、その外側の四方に上記空気吹き出し流路6Cに対応する複数個(4個)の空気吹き出し口8Bを有する。この天井パネル8の空気吸い込み口8Aには、吸い込みグリル9および図示省略の吸い込みフィルタ等が装備され、空気吹き出し口8Bには、空調風の吹き出し方向を調整するためのルーバ10が装備される。
上記の天井埋め込み型空気調和機1では、ターボファン4が駆動されることにより、室内の空気が天井パネル8の空気吸い込み口8Aから吸い込みグリル9および図示省略の吸い込みフィルタを経てケース本体2内に吸い込まれる。この空気は、さらにベルマウス7を経てターボファン4へと吸い込まれ、ターボファン4の回転により昇圧される。昇圧された空気は、ターボファン4から遠心方向に吹き出され、熱交換器5を通過する間に熱交換器5内を循環する冷媒と熱交換される。熱交換器5で冷却または加熱された空気は、温調風となり、空気吹き出し流路6C、空気吹き出し口8Bを経て室内へと吹き出され、冷房または暖房に供されることとなる。
そして、冷房運転が行われた場合、熱交換器5で空気が冷却されることにより、空気中の水分が低温の熱交換器5の表面で凝結され、ドレン水が発生する。このドレン水は、熱交換器5の表面を伝ってドレンパン本体6のドレン受け部6Aに滴下され、ドレン受け部6Aに溜められる。いったんドレン受け部6Aに溜められたドレン水は、図示省略のドレンポンプによりドレン排水管を介して外部へと排出される。
上記ドレンパン本体6の少なくともドレン受け部6Aの表面には、図2に示されるように、抗菌性防水塗膜11が設けられる。
この抗菌性防水塗膜11には、第1に発泡樹脂材によって発泡成形されるドレンパン本体6の特にドレン受け部6Aにおける水漏れに対し充分な防水性が求められる。また、同時に耐襲撃性、耐薬品性が求められる。第2に微生物が繁殖し易いことから、微生物によって分解されず、微生物劣化が生じにくい強靭な防水塗膜であることが求められる。これらの要求を満足するコーティング材として、酢酸ビニル樹脂が選択される。酢酸ビニル樹脂は、側鎖に脂肪族エステル結合を有しており、微生物には分解されず、微生物劣化が生じない樹脂である。
この抗菌性防水塗膜11には、第1に発泡樹脂材によって発泡成形されるドレンパン本体6の特にドレン受け部6Aにおける水漏れに対し充分な防水性が求められる。また、同時に耐襲撃性、耐薬品性が求められる。第2に微生物が繁殖し易いことから、微生物によって分解されず、微生物劣化が生じにくい強靭な防水塗膜であることが求められる。これらの要求を満足するコーティング材として、酢酸ビニル樹脂が選択される。酢酸ビニル樹脂は、側鎖に脂肪族エステル結合を有しており、微生物には分解されず、微生物劣化が生じない樹脂である。
また、酢酸ビニル樹脂は、メタノールに容易に溶解する。このメタノールを溶媒とした酢酸ビニル樹脂溶液を、ドレンパン本体6の少なくともドレン受け部6Aの表面に浸漬法(どぶ漬け法)等により塗付することによって、微生物劣化を生じることのない強靭な防水塗膜を形成することができる。酢酸ビニル樹脂は、取扱性、作業性に優れており、浸漬法等により簡便にドレン受け部6Aの表面にコーティングすることができる。そして、この防水塗膜により、ドレン受け部6Aを水が通過することによる水漏れの発生を解消することが可能となる。
さらに、ドレン受け部6Aの表面にコーティングされる酢酸ビニル樹脂材の防水塗膜に抗菌性を付与することによって、ドレンパン本体6で雑菌やカビ等の微生物が繁殖するのを抑制することができる。
そこで、本実施形態では、酢酸ビニル樹脂溶液の中に抗菌剤を添加し、この抗菌剤が混入された酢酸ビニル樹脂溶液を、ドレン受け部6Aの表面に上記の如く浸漬法等により塗布することによって、抗菌性および防水性を兼ね備えた抗菌性防水塗膜11を形成することとしている。
そこで、本実施形態では、酢酸ビニル樹脂溶液の中に抗菌剤を添加し、この抗菌剤が混入された酢酸ビニル樹脂溶液を、ドレン受け部6Aの表面に上記の如く浸漬法等により塗布することによって、抗菌性および防水性を兼ね備えた抗菌性防水塗膜11を形成することとしている。
このため、抗菌剤には、抗菌防カビ性を有することはもちろんであるが、メタノールを溶媒とした酢酸ビニル樹脂溶液に溶解するものであることが求められる。特に、抗菌剤としては、分散剤を用いなくても酢酸ビニル樹脂溶液中に均一に分散(溶解)させるものであることが望まれる。これは、分散剤を使用すると流水劣化しやすくなるためである。
上記の観点から、種々検討を重ねたところ、これに適う抗菌剤として、ベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物が望ましいことが見出された。これらの抗菌剤は、抗菌性を有することはもちろん、酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)にも溶解されるため、分散剤を用いることなく抗菌剤を酢酸ビニル樹脂溶液中に均一に分散させることができる。従って、分散剤を入れることによる流水劣化もなく、耐水性の高い抗菌性防水塗膜11を形成することが可能となる。
上記の観点から、種々検討を重ねたところ、これに適う抗菌剤として、ベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物が望ましいことが見出された。これらの抗菌剤は、抗菌性を有することはもちろん、酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)にも溶解されるため、分散剤を用いることなく抗菌剤を酢酸ビニル樹脂溶液中に均一に分散させることができる。従って、分散剤を入れることによる流水劣化もなく、耐水性の高い抗菌性防水塗膜11を形成することが可能となる。
以下に、上記した抗菌性防水塗膜11の実施例を、試験結果を参照して説明する。
[流水劣化試験]
抗菌剤として、各メーカが推奨する以下の供試体No.1および2について、防カビ性能を常態と流水劣化後で評価した。
(1)供試体No.1;ベンズイミダゾール系化合物(濃度0.15wt%)+ピリジン系化合物(濃度0.15wt%)。
(2)供試体No.2;チアベンダゾール系化合物コート剤。塗布量20〜100g/m2・wet。
[流水劣化試験]
抗菌剤として、各メーカが推奨する以下の供試体No.1および2について、防カビ性能を常態と流水劣化後で評価した。
(1)供試体No.1;ベンズイミダゾール系化合物(濃度0.15wt%)+ピリジン系化合物(濃度0.15wt%)。
(2)供試体No.2;チアベンダゾール系化合物コート剤。塗布量20〜100g/m2・wet。
1.試験方法
(1)テストピース
実機のドレンパンより切り出した。これに、供試体No.1および2を以下の要領によって塗布した。
供試体No.1;酢酸ビニル溶液に添加して未処理テストピースにディッピング塗布し、2日間自然乾燥した。
供試体No.2;未処理テストピースにスプレー塗布し、2日間自然乾燥した。
(1)テストピース
実機のドレンパンより切り出した。これに、供試体No.1および2を以下の要領によって塗布した。
供試体No.1;酢酸ビニル溶液に添加して未処理テストピースにディッピング塗布し、2日間自然乾燥した。
供試体No.2;未処理テストピースにスプレー塗布し、2日間自然乾燥した。
(2)流水劣化
20℃の恒温槽内に水を循環させ、その水面上にテストピースをセットし、約1週間放置した。テストピースは適宜ローテーションした。
20℃の恒温槽内に水を循環させ、その水面上にテストピースをセットし、約1週間放置した。テストピースは適宜ローテーションした。
(3)防カビ試験
テストピースを40mm×40mm×T7mmに加工し、防カビ試験用試験片とした。カビ抵抗性試験は、JIS−Z−2911−2000「カビ抵抗性試験方法付属書1」に準拠して実施した。
テストピースを40mm×40mm×T7mmに加工し、防カビ試験用試験片とした。カビ抵抗性試験は、JIS−Z−2911−2000「カビ抵抗性試験方法付属書1」に準拠して実施した。
2.試験結果
試験結果の概要を下記表1に示す。
試験結果の概要を下記表1に示す。
上記の表1から明らかなように、供試体No.1および2とも防カビ性が認められ、流水劣化後も効果が持続し、流水劣化による著しい性能低下はなく、耐水性があることが確認された。
また、コストを加工性(作業性)から評価すると、供試体No.1は、酢酸ビニル溶液に混合できるのに対して、供試体No.2は、抗菌剤塗布作業が必要となるため、作業工数が少なくできる分、供試体No.1の方がコストを安くできる。
なお、後述するフタルイミド系化合物については、流水劣化試験は未実施であるものの、ベンズイミダゾール系化合物が流水劣化後も効果があること、ピリジン系化合物の水への溶解性0.01wt%以下よりも少ないことから、流水劣化による性能低下はないと推定される。
なお、後述するフタルイミド系化合物については、流水劣化試験は未実施であるものの、ベンズイミダゾール系化合物が流水劣化後も効果があること、ピリジン系化合物の水への溶解性0.01wt%以下よりも少ないことから、流水劣化による性能低下はないと推定される。
以上の結果に基いて、抗菌剤としてベンズイミダゾール系化合物およびピリジン系化合物を選択し、さらに、酢酸ビニル溶液との溶解試験および抗菌試験、防カビ試験を実施した。
[溶解試験]
1.試験方法
(1)15℃の酢酸ビニル溶液にベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物を加えて撹拌し、溶解させた。
(2)上記各溶液を0.45μmのマイレクスフィルタで未溶解物を除去し、所定濃度にメタノールで溶解させた。
1.試験方法
(1)15℃の酢酸ビニル溶液にベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物を加えて撹拌し、溶解させた。
(2)上記各溶液を0.45μmのマイレクスフィルタで未溶解物を除去し、所定濃度にメタノールで溶解させた。
ここで、抗菌剤種であるベンズイミダゾール系化合物およびフタルイミド系化合物の濃度条件は、下記表2に示す通りである。
2.試験結果
試験結果の概要を下記表3に示す。
試験結果の概要を下記表3に示す。
表3から明らかなように、溶解量は、ベンズイミダゾール系化合物が1.12wt%、ピリジン系化合物が0.02wt%、フタルイミド系化合物が1.20wt%以上であった。
上記の溶解量からみて、ピリジン系化合物の溶解度は低目である。そこで、溶解可能な濃度で、以下の抗菌試験および防カビ試験を実施した。
なお、試験検体は、ベンズイミダゾール系化合物を基に、これにピリジン系化合物、フタルイミド系化合物を混合したものを用いた。混合割合は、表4〜6の各試験検体No.1〜8に表示の通りである。
上記の溶解量からみて、ピリジン系化合物の溶解度は低目である。そこで、溶解可能な濃度で、以下の抗菌試験および防カビ試験を実施した。
なお、試験検体は、ベンズイミダゾール系化合物を基に、これにピリジン系化合物、フタルイミド系化合物を混合したものを用いた。混合割合は、表4〜6の各試験検体No.1〜8に表示の通りである。
[抗菌試験]
1.試験方法
抗菌性試験は、JIS−Z−2801−2000「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠して実施した。なお、試験菌は、下記である。
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
大腸菌(Escherichia coli)
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)。
また、SCDLP培地とは、日本製薬(株)製SCDLP培地:38gを1000mlの蒸留水に溶解させ、121℃(圧力103kpa相当)、15分間のオートクレーブにて滅菌したものである。
1.試験方法
抗菌性試験は、JIS−Z−2801−2000「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠して実施した。なお、試験菌は、下記である。
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
大腸菌(Escherichia coli)
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)。
また、SCDLP培地とは、日本製薬(株)製SCDLP培地:38gを1000mlの蒸留水に溶解させ、121℃(圧力103kpa相当)、15分間のオートクレーブにて滅菌したものである。
2.試験結果
試験結果の概要を下記表4に示す。
試験結果の概要を下記表4に示す。
[防カビ試験]
1.試験方法
カビ抵抗性試験は、JIS−Z−2911−2000「カビ抵抗性試験方法付属書1」に準拠して実施した。なお、試験菌は、下記である。
アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)
ペニシリウス シトリナム(Penicillium citrinum)
ケトミウム グロボスム(Chaetomium globosum)
ミロテシウム ベルカリア(Myrothecium verrucaria)
1.試験方法
カビ抵抗性試験は、JIS−Z−2911−2000「カビ抵抗性試験方法付属書1」に準拠して実施した。なお、試験菌は、下記である。
アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)
ペニシリウス シトリナム(Penicillium citrinum)
ケトミウム グロボスム(Chaetomium globosum)
ミロテシウム ベルカリア(Myrothecium verrucaria)
2.試験結果
試験結果の概要を下記表5に示す。
試験結果の概要を下記表5に示す。
以上の抗菌性およびカビ抵抗性試験結果を纏めたものを、下記表6に示す。
表6から明らかなように、試験検体No.3,4および7,8が、抗菌活性が○であり、そのうち、試験検体No.4および8が、カビ抵抗性も○であり、総合判定が○という結果が得られた。
但し、防カビ性について、試験検体No.4の方が若干劣っていることから、試験検体No.8が最も好ましいという結果が得られた。
但し、防カビ性について、試験検体No.4の方が若干劣っていることから、試験検体No.8が最も好ましいという結果が得られた。
しかして、上記の実施例からも明らかなように、酢酸ビニル樹脂溶液に対して、ベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物から構成される抗菌剤を添加し、この抗菌剤が混入された酢酸ビニル樹脂溶液を、ドレン受け部6Aの表面に浸漬塗布することによって、抗菌性および防水性を兼ね備えた抗菌性防水塗膜11を得ることができる。
なかでも、ベンズイミダゾール系化合物とフタルイミド系化合物との混合物が好ましく、その濃度は、ベンズイミダゾール系化合物0.001〜1.1wt%、フタルイミド系化合物0.1〜1.2wt%に調製される。この濃度は、それぞれ酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒(メタノール)に対する溶解濃度の上限および抗菌防カビ効果が発揮される最低濃度(最小発育阻止濃度:MIC)とほぼ同一である。従って、これら抗菌剤を、分散剤を用いることなく酢酸ビニル樹脂溶液中に添加して均一に分散させることが可能であり、分散剤によって流水劣化を生じることもなく、抗菌性能および防カビ性能を充分に発揮させることができる。
最も好ましくは、ベンズイミダゾール系化合物の濃度が0.1wt%、フタルイミド系化合物の濃度が0.1wt%に調製されたものである。これにより、JISにより定められた抗菌試験(Z2801−2000に準拠)およびカビ抵抗性試験(Z2911−2000に準拠)において、良好な抗菌防カビ効果が確認される。
また、ベンズイミダゾール系化合物においては、2−(4チアゾル)ベンズイミダゾール、フタルイミド系化合物においては、N−(フルオドジクロロメタルチオ)フタルアミド、ピリジン系化合物においては、2ピリジンチオール−1−オキシド−亜鉛塩をそれぞれ主成分とするものが、抗菌性、防水性をより高めることができるため、最も好ましい。
また、ベンズイミダゾール系化合物においては、2−(4チアゾル)ベンズイミダゾール、フタルイミド系化合物においては、N−(フルオドジクロロメタルチオ)フタルアミド、ピリジン系化合物においては、2ピリジンチオール−1−オキシド−亜鉛塩をそれぞれ主成分とするものが、抗菌性、防水性をより高めることができるため、最も好ましい。
なお、上記の実施形態では、天井埋め込み型空気調和機1のドレンパンに適用した例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、壁掛け型、床置き型、天吊り型等、各種タイプの空気調和機にも同様に適用できることはもちろんである。
また、上記実施形態では、ドレンパン本体6のドレン受け部6A表面のみに抗菌性防水塗膜11をコーティングした例について説明したが、ドレンパンの構成によっては、全体に抗菌性防水塗膜11をコーティングしてもよい。
また、上記実施形態では、ドレンパン本体6のドレン受け部6A表面のみに抗菌性防水塗膜11をコーティングした例について説明したが、ドレンパンの構成によっては、全体に抗菌性防水塗膜11をコーティングしてもよい。
1 天井埋め込み型空気調和機
2 熱交換器
6 ドレンパン本体
6A ドレン受け部
11 抗菌性防水塗膜
2 熱交換器
6 ドレンパン本体
6A ドレン受け部
11 抗菌性防水塗膜
Claims (7)
- 発泡樹脂材製のドレンパン本体の表面に、抗菌剤を添加した酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって形成された抗菌性防水塗膜が設けられていることを特徴とするドレンパン。
- 前記抗菌剤は、ベンズイミダゾール系化合物、ピリジン系化合物およびフタルイミド系化合物から選ばれる一種または二種以上の混合物から構成されることを特徴とする請求項1に記載のドレンパン。
- 前記抗菌剤の濃度は、前記酢酸ビニル樹脂溶液の溶媒に対する溶解濃度以下で、かつ抗菌性を発揮させるための最小発育阻止濃度以上に調製されることを特徴とする請求項1または2に記載のドレンパン。
- 前記抗菌剤は、ベンズイミダゾール系化合物とフタルイミド系化合物との混合物からなり、その濃度は、ベンズイミダゾール系化合物が0.001〜1.1wt%、フタルイミド系化合物が0.1〜1.2wt%に調製されることを特徴とする請求項2または3に記載のドレンパン。
- 前記ベンズイミダゾール系化合物の濃度が0.1wt%、前記フタルイミド系化合物の濃度が0.1wt%に調製されることを特徴とする請求項4に記載のドレンパン。
- 発泡樹脂材で成形されたドレンパン本体を、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液中に浸漬し、前記ドレンパン本体の表面に、抗菌剤が添加された酢酸ビニル樹脂溶液をコーティングすることによって抗菌性防水塗膜を形成することを特徴とするドレンパンの製造方法。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載のドレンパンが、熱交換器の下方部にドレン水を受けるよう装備されることを特徴とする空気調和機。
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-
2006
- 2006-11-01 JP JP2006297900A patent/JP2008116083A/ja active Pending
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