JP2003120952A - ドレンパン付き空気調和機 - Google Patents

ドレンパン付き空気調和機

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JP2003120952A
JP2003120952A JP2001313380A JP2001313380A JP2003120952A JP 2003120952 A JP2003120952 A JP 2003120952A JP 2001313380 A JP2001313380 A JP 2001313380A JP 2001313380 A JP2001313380 A JP 2001313380A JP 2003120952 A JP2003120952 A JP 2003120952A
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drain pan
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air conditioner
water
acrylonitrile
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JP2001313380A
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Inventor
Naoki Sugimoto
直樹 杉本
Toshiharu Sasaki
俊治 佐々木
Toshinori Fukazawa
寿紀 深沢
Shinichi Kosugi
真一 小杉
Masanori Hiraoka
政則 平岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストを削減し、確実に保水し、耐油性、
リサイクル性に優れたドレンパン付き空気調和機を得
る。 【解決手段】熱交換器4と、熱交換器4から滴下する凝
縮水を受けるため熱交換器4の下方に配置されたドレン
パン5と、を備えたドレンパン付き空気調和機におい
て、ドレンパン5は発泡剤を含浸した発泡成形材料に撥
水剤を添加して成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器から滴下す
る水滴を捕集するドレンパンを備えた空気調和機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機において、熱交換器に
て発生する凝縮水を滴下させて捕集すると共に、凝縮水
とそれより下面を断熱するため、発泡樹脂材料のドレン
パンを使用することが知られ、例えば特開平10−78
240号公報に記載されている。また、同公報には、ド
レンパンへ水の浸透、耐薬品性の向上、雑菌などの繁殖
などのために樹脂製シートあるいはフィルムを積層する
ことが記載されている。
【0003】また、ドレンパン部の水受け面には耐油性
に強いエチレン酢酸ビニル樹脂系等のコ−ティング被膜
の表面保護層、またはアクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン樹脂等で成形した別部品を表面保護層として、
複合することが知られている。
【0004】さらに、発泡製品の吸水現象を改善するた
め、アクリロニトリルスチレン樹脂に発泡剤を含浸し
て、さらに撥水性物質を表面に被覆することが知られ、
例えば特開平10―56895号公報に記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
ては、例えばドレンパンの水受け面にアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン樹脂等の別部材を表面保護層と
した場合、水受け面の製作に際してアクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン樹脂等のシ−ト製作用の真空成形
金型、シ−ト抜き用金型、ドレンパン本体部の発泡成形
金型の三種類の金型が必要で金型費が増大する。また、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂等のシ−
トの成形、前記シ−トの抜き成形、本体部の製作に際し
シ−トと発泡材の一体成形の三工程を要し製作工数が増
大し、製造コストの上昇となる。さらに、樹脂製シート
あるいはフィルムを積層すること、撥水性物質を表面に
被覆することも作業性が良いとはいい難く、より一層の
改善を要していた。
【0006】さらに、例えば空気調和機が工場等機械油
を使用するような場所に据え付けられた場合、蒸発した
油が熱交換器から発生する凝縮水に混ざってドレンパン
の水受け面に落下し、機械油がポリスチレン樹脂発泡成
形材料の内面に浸透し、保水することが困難となり、耐
油性のある表面保護層が必須であった。
【0007】さらに、ドレンパンの水受け面に熱交換器
のフィンまたは他の構成部品等の接触で表面保護層が破
壊された場合、熱交換器からの凝縮水がポリスチレン樹
脂発泡成形材料の内面に浸透しドレンパンとしての機能
を果たさなくなる恐れがあった。
【0008】さらに、ドレンパンの廃棄を考慮した場
合、例えば本体部のポリスチレン発泡成形品と水受け面
の表面保護層であるアクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレンにて成形のシ−トが密着しているため本体部と水
受け部の分解性に劣り、リサイクル性に対して不利であ
った。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、製造コストを大幅に削減し、確実に保水し、耐油
性、リサイクル性に優れたものを得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、熱交換器と、該熱交換器から滴下する凝
縮水を受けるため熱交換器の下方に配置されたドレンパ
ンと、を備えたドレンパン付き空気調和機において、ド
レンパンは発泡剤を含浸した発泡成形材料に撥水剤を添
加して成形されるものである。
【0011】これにより、ドレンパンの水受け面にはコ
−ティング被膜や別部材等の表面保護層を形成すること
なく、かつ断熱効果を得られる単一部品で構成されるの
で、ドレンパンの水受け面だけでなく内部にも撥水効果
を持ち、熱交換器からの凝縮水がドレンパンの内面に浸
透することなく、保水性が経年変化等によって劣化しな
い。また、耐油性、リサイクル性にも優れ、製造コスト
も下げることができる。
【0012】また、上記のものにおいて、発泡成形材料
はスチレンとアクリロニトリルの共重合樹脂とすること
が、成形直後の発泡粒子間の隙間状態が長期に安定し吸
水性が劣化しない点で望ましい。さらに、撥水剤はフッ
素系ポリマーエマルジョンであることが望ましい。
【0013】さらに、本発明は、ドレンパンはアクリロ
ニトリルスチレン樹脂に撥水剤を添加して一体成形され
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は室内ユニットの断面図でキ
ャビネット1、ファンモ−タ2、ファン3、熱交換器
4、ドレンパン5で構成されている。図1においてドレ
ンパン5は熱交換器4の下方に配置され、熱交換器4か
ら滴下する凝縮水を保水することが可能なように図2の
B部に示す如く、凹状の形状となっている。また、ドレ
ンパン5はアクリロニトリルスチレン樹脂(スチレンと
アクリロニトリルの共重合樹脂)に発泡剤を含浸した発
泡成形材料にフッ素系ポリマ−エマルジョン系の撥水剤
を添加した発泡材料を原料として成形され、ドレンパン
5の表面だけでなく内部にも撥水効果をもたせている。
【0015】図3は従来のドレンパンの断面図を拡大し
たもので、ドレンパン本体部のポリスチレン樹脂の発泡
材料6とドレンパンの水受け面はアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン樹脂または酢酸ビニル樹脂等の別部
品からなる表面保護層7で構成されている。空気調和機
が工場等機械油を使用するような場所に据え付けられた
場合、蒸発した油が熱交換器から発生する凝縮水に混ざ
ってドレンパンの水受け面に落下するため表面保護層7
は耐油性に強い材料を選定している。しかし、従来のド
レンパンでは表面保護層7は熱交換器4のフィンや他部
品との接触等で破壊される恐れがあり、破壊されると熱
交換器から発生する凝縮水が発泡粒子と発泡粒子との間
に浸透し、毛細管現象によてドレンパン5の最下面に達
した時、水漏れが発生する。
【0016】図4は一実施の形態によるドレンパンの内
部断面を拡大したもので、アクリロニトリルスチレン樹
脂に発泡剤を含浸した発泡成形材料にフッ素系ポリマ−
エマルジョン等の撥水剤を添加したものを発泡させてい
る。スチレンとアクリロニトリルの共重合樹脂は、揮発
性発泡剤の気体透過性が低く透過逸散による発泡粒子の
気泡内圧低下がないので、発泡粒子間の隙間が微細とな
り、隙間状態の経年変化も少ない。よって、吸水性も小
さく、経年変化によって劣化することもない。
【0017】さらに、図4に示すようにドレンパンの内
部まで発泡粒子8と発泡粒子8との間にフッ素系ポリマ
−エマルジョン系の撥水材9で埋められた構造となるの
で、熱交換器4のフィンや他部品との接触で水受け面の
表面が破壊されてもその下面にはフッ素系ポリマ−エマ
ルジョン系の撥水材9が存在することになる。よって、
熱交換器4から発生する凝縮水がドレンパン5の最下面
まで浸透することもなく、水漏れが発生することはな
い。さらに、断熱効果および耐油性に優れ、一体成形さ
れるので、材料ごとに分解する必要もなく、リサイクル
性にも優れている。
【0018】本例によれば成形用金型は1種類で良く、
本体部成形の1工程で製作することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、ドレ
ンパンの水受け面だけでなく内部にも撥水効果を持ち、
コ−ティング被膜や別部材等の表面保護層を形成するこ
となく、かつ断熱効果を得られるので、製造コストを大
幅に削減し、確実に保水し、耐油性、リサイクル性に優
れたドレンパン付き空気調和機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による空気調和機の室内ユニット
を示す断面図。
【図2】図1の空気調和機におけるドレンパンを正面図
および断面図。
【図3】従来のドレンパンの内部状態を示す断面図。
【図4】一実施の形態によるドレンパンの内部状態を示
す断面図。
【符号の説明】
1…キャビネット、2…ファンモ−タ、3…ファン、4
…熱交換器、5…ドレンパン、6…発泡粒子、7…表面
保護層、8…発泡粒子(アクリロニトリルスチレン樹
脂)、9…撥水材(フッ素系ポリマ−エマルジョン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沢 寿紀 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 小杉 真一 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 平岡 政則 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 Fターム(参考) 3L050 BD05 BE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱交換器と、該熱交換器から滴下する凝縮
    水を受けるため前記熱交換器の下方に配置されたドレン
    パンと、を備えたドレンパン付き空気調和機において、
    前記ドレンパンは発泡剤を含浸した発泡成形材料に撥水
    剤を添加して成形されることを特徴とするドレンパン付
    き空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したものにおいて、前記発
    泡成形材料はスチレンとアクリロニトリルの共重合樹脂
    であることを特徴とするドレンパン付き空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載したものにおいて、前記撥
    水剤はフッ素系ポリマーエマルジョンであることを特徴
    としたドレンパン付き空気調和機。
  4. 【請求項4】熱交換器と、該熱交換器から滴下する凝縮
    水を受けるため前記熱交換器の下方に配置されたドレン
    パンと、を備えたドレンパン付き空気調和機において、
    前記ドレンパンはアクリロニトリルスチレン樹脂に撥水
    剤を添加して一体成形されることを特徴とするドレンパ
    ン付き空気調和機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025169A1 (ja) * 2004-07-30 2006-03-09 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
JP2008116083A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ドレンパンおよびその製造方法並びにそれを用いた空気調和機
JP7450584B2 (ja) 2021-06-30 2024-03-15 三菱電機株式会社 外気処理装置

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