JP2008116078A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン駆動式空調装置の水撃現象の発生を抑制し得る。
【解決手段】エンジン駆動式空調装置の制御装置50は、圧力センサ31の検出圧力に基づいて、液相冷媒タンク21の容器部22b内および液相冷媒タンク21内の圧力が低下に転じたことを検出したときに、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が冷媒加熱器22内に流下したと判定して、電磁弁28を閉鎖する。このため、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22に対して液相冷媒流れが無い状態で、電磁弁28を閉鎖するため、水撃現象の発生を抑制し得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関する。
従来、エンジン駆動式冷凍サイクル装置では、図4に示すように、コンプレッサ1、室内用熱交換器2、減圧器3、室外用熱交換器4、液相冷媒タンク5a、5b、逆止弁6a、6b、冷媒加熱器7、および電磁弁8a、8bを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、コンプレッサ1は、エンジンにより駆動されて冷媒を圧縮し吐出し、この吐出冷媒は、室内用熱交換器2により凝縮して室内に放熱される。その後、室内用熱交換器2からの冷媒は、減圧器3で減圧される。この減圧された冷媒は室外用熱交換器4で吸熱して蒸発してコンプレッサ1の冷媒入口側に戻る。
液相冷媒タンク5aは、室内用熱交換器2からの冷媒のうち液相冷媒を一時的に貯める。液相冷媒タンク5bは、液相冷媒タンク5aから供給される液相冷媒を一時的に貯める。冷媒加熱器7は、液相冷媒タンク5bから供給される液相冷媒をエンジン冷却水(エンジン廃熱)により加熱する。
電磁弁8aは、液相冷媒タンク5a、5bの間を開閉し、電磁弁8bは冷媒加熱器7の冷媒出口側と液相冷媒タンク5bとの間を開閉する。
ここで、電磁弁8bにより、冷媒加熱器7の冷媒出口側と液相冷媒タンク5b内部との間を開放すると、冷媒加熱器7内の圧力と液相冷媒タンク5内の圧力とが同一になり、液相冷媒タンク5b内から冷媒加熱器7内に冷媒が、自重で流れ落ちる。これに伴い、冷媒加熱器7内においては、エンジン冷却水(温水)を利用して冷媒が加熱されて昇圧して気相冷媒となり室内用熱交換器2側に流れる。
その後、電磁弁8bを閉鎖し、かつ電磁弁8aを開放すると、液相冷媒タンク5a、5bの間の圧力が同一になり、液相冷媒タンク5aから逆止弁6bを通して液相冷媒タンク5bに液相冷媒が供給される。
その後、電磁弁8bを開放し、かつ電磁弁8aを閉鎖すると、液相冷媒タンク5bの液相冷媒が逆止弁6aを通して冷媒加熱器7に流れ、冷媒加熱器7により冷媒が加熱される。
以上により、液相冷媒タンク5a内への液相冷媒の供給、液相冷媒タンク5b内への液相冷媒の供給、冷媒加熱器7への冷媒供給、および冷媒加熱を繰り返すことになる。
これに伴い、室内用熱交換器2には、コンプレッサ1からの気相冷媒に加えて、冷媒加熱器7からの気相冷媒が合流して流入することになる。したがって、エンジンの廃熱を利用して室内用熱交換器2から大きな暖房能力を出力ことが可能になる。
特開平5−223367号公報
上述のエンジン駆動式冷凍サイクル装置においては、冷媒加熱器7の冷媒出口側と液相冷媒タンク5b内部との間を閉鎖する際に、液相冷媒タンク5bから冷媒加熱器7への冷媒流れが十分に有る状態で電磁弁8bを閉鎖すると、冷媒流れが急に遮断される。このため、液相冷媒タンク5bと冷媒加熱器7との間の逆止弁6a付近で、異音、振動が生じる水撃現象が起こる。
本発明は、上記点に鑑み、水撃現象の発生を抑えるようにした冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、第1の液相冷媒タンク内と冷媒加熱器の冷媒下流側との間を開閉する第1の制御弁(28)と、第1の制御弁の開閉を制御する制御装置(50)と、を備え、制御装置が第1の制御弁を開放して、第1の液相冷媒タンク内の圧力を上げることにより第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が逆止弁を通して冷媒加熱器に供給されるように構成されており、さらに、制御装置は、第1の液相冷媒タンクから冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定したときに、第1の制御弁を閉鎖することを特徴とする。
したがって、第1の液相冷媒タンク内から冷媒加熱器に液相冷媒の流れが無い状態で、第1の制御弁を閉鎖することができるので、水撃現象の発生を抑えることができる。
ここで、「第1の液相冷媒タンク内から冷媒加熱器に液相冷媒の流れが無い」とは、水撃現象が起こらない程度の液相冷媒の流れがある場合も含むものである。
本発明は、第1の液相冷媒タンクの冷媒圧力を検出する圧力センサ(31)を備え、制御装置は、前記圧力センサの冷媒圧力が上昇後、低下に転じたときに、液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定してもよい。
本発明は、冷媒加熱器の冷媒圧力を検出する圧力センサ(31)を備え、制御装置は、圧力センサの冷媒圧力が上昇後、低下に転じたときに、液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定してもよい。
ここで、冷媒加熱器の冷媒圧力とは、冷媒加熱器内部の冷媒圧力、冷媒加熱器出口側の冷媒圧力、および冷媒加熱器入口側の冷媒圧力のうちいずれかを意味する。
本発明は、第1の液相冷媒タンクと冷媒加熱器との間に冷媒流量を検出する流量センサを備え、制御装置は、前記流量センサの検出流量が一定流量以下になったときに、液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定してもよい。
本発明は、第1の液相冷媒タンク内の液面高さを検出する液面センサを備え、制御装置は、液面センサにより検出される液面高さが一定高さ以下になったときに、液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定してもよい。
ここで、液面高さとは、第1の液相冷媒タンク内の底部と液面との間の長さのことである。
本発明は、第1の液相冷媒タンク内と冷媒加熱器の冷媒出口側との間を接続する冷媒配管(28a)を備え、第1の制御弁は、冷媒配管に対して直列的に配置されていることを第2の特徴とする。
この場合、第1の制御弁を開放したときには、第1の液相冷媒タンク内の冷媒圧力が上昇して冷媒加熱器内の冷媒圧力に対して均一化する。これに伴い、第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が前記逆止弁を通して冷媒加熱器に供給され得る。
本発明は、第1の液相冷媒タンク内とコンプレッサの冷媒吐出口側との間を接続する冷媒配管(28a)を備え、第1の制御弁は、冷媒配管に対して直列的に配置されていることを第3の特徴とする。
この場合、第1の制御弁を開放したときには、コンプレッサの冷媒吐出により第1の液相冷媒タンク内の冷媒圧力が上昇する。これに伴い、第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が前記逆止弁を通して冷媒加熱器に供給され得る。
本発明は、第1の制御弁の開閉を制御する制御装置(50)と、を備え、制御装置が第1の制御弁を開放して、第1の液相冷媒タンク内の圧力を上げることにより第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が逆止弁を通して冷媒加熱器に供給されるように構成されており、さらに、制御装置は、第1の液相冷媒タンクから冷媒加熱器への液相冷媒の供給を停止する際に第1の制御弁を徐々に閉鎖することを第4の特徴とする。
したがって、第1の制御弁を閉鎖しても、水撃現象の発生を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に本発明に係るエンジン駆動式空調装置の第1実施形態の構成を示す。
本実施形態のエンジン駆動式空調装置は、室外機10、および室内機11a、11bを備えている。
室外機10は、屋外に設置されるものであって、エンジン12、コンプレッサ12a、オイルセパレータ13、キャピラリチューブ13a、四方弁14、レシーバ15、室外膨張弁16、室外熱交換器17a、17b、室外ファン18、アキュムレータ19、副回路20、および温水回路30を備える。
エンジン12は、燃料の爆発によりコンプレッサ12aの駆動力を発生する原動機であり、燃料としてはガス,灯油,水素などのあらゆる種類の燃料が適用される。エンジン12に代えてタービンなどを用いてもよい。
コンプレッサ12aは、エンジン12により駆動されて、冷媒を吸入、圧縮、吐出する。オイルセパレータ13は、コンプレッサ12aから吐出される冷媒のうち潤滑オイルを分離して、この潤滑オイルをキャピラリチューブ13aを通してコンプレッサ12aの冷媒吸入口側に戻す。
四方弁14は、室外熱交換器17側(図中c)および室内機11a、11b側(図中d)とのうち一方をコンプレッサ12aの冷媒入口側(図中b)に接続し、他方をコンプレッサ12aの冷媒吐出側(図中a)に接続する切替接続手段である。
レシーバ15は、室内熱交換器42(または室外膨張弁16)からの冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離する。室外膨張弁16は、アクチュエータにより弁開度を調整可能に構成され、暖房運転時に冷媒を減圧する減圧弁として用いられる。
室外熱交換器17a、17bは、コンプレッサ12aからの吐出冷媒流れに対して並列に配置されており、室外熱交換器17a、17bは、室外ファン18から送風される外気と冷媒との間でそれぞれ熱交換する。室外ファン18は、室外熱交換器17a、17bに外気を送風する。
アキュムレータ19は、室外熱交換器17a、17b(または室内機11a、11b)からの冷媒のうち液相冷媒を貯めて気相冷媒だけをコンプレッサ12aの冷媒吸入口側に送り出す。
副回路20は、エンジン12の排熱から高圧冷媒を用いて熱回収する冷媒回路であって、液相冷媒タンク21、冷媒加熱器22、逆止弁23〜26、電磁弁27〜29、およびキャピラリチューブ29aから構成される。
液相冷媒タンク21は、レシーバ15に対して下側に配置され、逆止弁23を通してレシーバ15から供給される液相冷媒を一時的に貯める。逆止弁23は、液相冷媒タンク21からレシーバ15に冷媒が逆流することを防止する。
冷媒加熱器22は、液相冷媒タンク21に対して下側に配置されており、冷媒加熱器22は、熱交換部22aおよび容器部22bを備えている。熱交換部22aは、容器部22b内に収納され、容器部22b内の液相冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換して液相冷媒を加熱する。容器部22bは、液相冷媒タンク21から供給される液相冷媒を一時的に保持する。
なお、冷媒加熱器22としては、プレート式熱交換器、2重管式熱交換器、或いはシェルアンドチューブ式熱交換器を使用してもよい。
逆止弁24は、冷媒加熱器22および液相冷媒タンク21との間に配置され、冷媒加熱器22から液相冷媒タンク21に冷媒が逆流することを防止する。逆止弁25は、冷媒加熱器22の冷媒出口側から加熱されて昇圧した冷媒をコンプレッサ12aからの気相冷媒と合流させるともに、コンプレッサ12a側から冷媒加熱器22に冷媒が流入することを防止する。
冷媒加熱器22の冷媒出口側と液相冷媒タンク21内との間には、均圧配管28aが接続されており、電磁弁28が均圧配管28aに対して直列的に配置されている。冷媒加熱器22の冷媒出口側とは、冷媒加熱器22と逆止弁25との間の部位のことである。
液相冷媒タンク21とレシーバ15との間には、均圧配管27aが接続されており、逆止弁26および電磁弁27は、均圧配管27aに対して直列的に配置されている。
冷媒加熱器22内部とコンプレッサ12aの冷媒入口側との間には、オイル戻し配管29bが接続されており、オイル戻し配管29bは、冷媒加熱器22からコンプレッサ12aの冷媒入口側へ潤滑オイルを戻すための配管である。キャピラリチューブ29aおよび電磁弁29は、オイル戻し配管29bに対して直列的に配置されている。
温水回路30は、エンジン12と冷媒加熱器22の熱交換部22aとの間でエンジン冷却水を循環させるための回路であり、温水回路30は、冷却水ポンプ35、サーモ弁36、三方弁37、およびラジエータ38を備える。
冷却水ポンプ35は、エンジン12のエンジン冷却水を冷媒加熱器22(或いはラジエータ38)側に送り出す。三方弁37は、ラジエータ38に流すエンジン12の温水流量と冷媒加熱器22に流すエンジン12の温水流量との割合を調整する。
ラジエータ38は、外気とエンジン冷却水との間で熱交換してエンジン冷却水を冷却する。サーモ弁36は、エンジン冷却水の低温時には、エンジンの温水入口側および温水出口側を接続し、エンジン冷却水の高温時にはエンジンの温水入口側を冷媒加熱器22(或いはラジエータ38)側に接続する感熱式切替弁である。
室内機11a、11bは、建物の室内(空調対象)内に設置されており、コンプレッサ12aからの冷媒流れに対して、並列に配置されている。室内機11a、11bは、それぞれ、室内膨張弁41、室内熱交換器42、室内機送風ファン43を備えている。
室内膨張弁41は、弁開度がアクチュエータにより調整可能に構成され、冷房運転時に冷媒を減圧する減圧弁として用いられる。室内熱交換器42は、室内機送風ファン43からの吹出空気と冷媒と間で熱交換する。室内機送風ファン43は、室内熱交換器42に向けて送風する。
制御装置50は、マイクロコンピュータ、メモリ、および周辺回路等から構成され、圧力センサ31の検出圧力などを用いて、四方弁14、室外ファン18、電磁弁27〜29、冷却水ポンプ35、三方弁37、および膨張弁16、41などを制御する。圧力センサ31は、冷媒加熱器22の冷媒出口側付近の冷媒圧力を検出する圧力センサである。
次に、本実施形態のエンジン駆動式空調装置の作動について説明する。
エンジン駆動式空調装置は、室内を冷房する冷房運転と室内を暖房する暖房運転とを切替可能に構成されている。以下、冷房運転および暖房運転を別々に説明する。なお、暖房運転とは、特許請求の範囲に記載の加熱運転に相当するものである。
(暖房運転)
制御装置50が四方弁14を制御して、コンプレッサ12aの冷媒吐出側(図中a)と室内機11a、11b側(図中d)とを接続し、コンプレッサ12aの冷媒入口側(図中b)と室外熱交換器17側(図中c)とを接続する。このとき、コンプレッサ12aは、エンジン12により駆動されて、冷媒を吸入、圧縮、吐出する。
ここで、コンプレッサ12aの吐出冷媒のうち潤滑オイルがオイルセパレータ13により分離されて、この潤滑オイルがキャピラリチューブ13aを通してコンプレッサ12aの冷媒吸入口側に戻される。
また、吐出冷媒のうちオイルセパレータ13より潤滑オイルが分離された残りの冷媒(図1中矢印G1)は、室内機11a、11bの室内熱交換器42内に流入する。
ここで、室内熱交換器42では、冷媒を凝縮して室内機送風ファン43から送風される室内空気に放熱する。これにより、室内空気が冷媒により加熱されることになる。なお、暖房運転時には、室内膨張弁41は制御装置50によって主に全開状態になるように制御される。
次に、レシーバ15が室内熱交換器42を通過した冷媒が気液分離して液相冷媒を一時的に貯める。その後、室外膨張弁16は、レシーバ15からの液相冷媒を減圧する。
次に、室外熱交換器17a、17bが、室外ファン18によって送風される外気から吸熱して室外膨張弁16からの液相冷媒を蒸発させる。これら室外熱交換器17a、17bを通過した冷媒が四方弁14を通してアキュムレータ19に流入する。このアキュムレータ19では、冷媒を気液分離して気相冷媒だけをコンプレッサ12aの吸入口側に戻す。
以上により、コンプレッサ12a→オイルセパレータ13→四方弁14→室内機11a、11b→レシーバ15→室外膨張弁16→室外熱交換器17a、17b→四方弁14→アキュムレータ19→コンプレッサ12aの順に冷媒が循環することになる。
また、副回路20では、次のように、レシーバ15で分離された液相冷媒を用いてエンジン冷却水からエンジン廃熱を回収する。
まず、制御装置50は、三方弁37を制御して、冷媒加熱器22とエンジン12との間を接続してラジエータ38とエンジン12との間を閉鎖する。さらに、冷却水ポンプ35の駆動を開始するため、冷媒加熱器22の熱交換部22aとエンジン12との間でエンジン冷却水が循環する。これに加えて、制御装置50は、図2(a)、(b)に示すように、一定期間、電磁弁27を開放し、かつ電磁弁28を閉鎖する。
このとき、液相冷媒タンク21内とレシーバ15とが均圧配管27aを通して連通するため、液相冷媒タンク21内の圧力とレシーバ15内の圧力が均一化する。これに伴い、レシーバ15から逆止弁23を通して液相冷媒が自重で液相冷媒タンク21に流れ落ちる。このため、図2中(c)に示すように、液相冷媒タンク21内の液相冷媒量が徐々に増える
その後、上記一定期間が経過すると、制御装置50は、電磁弁27を閉鎖し、かつ電磁弁28を開放する(図2(a)、(b)参照)。このとき、液相冷媒タンク21と冷媒加熱器22の容器部22bとが均圧配管28aを通して連通するため、液相冷媒タンク21内の圧力が冷媒加熱器22の容器部22b内内の圧力に近づいて均一化する。これに伴い、液相冷媒タンク21から逆止弁25を通して液相冷媒が自重で冷媒加熱器22に流れ落ちることになる。
このため、液相冷媒タンク21内の液相冷媒量が、図2中(c)に示すように、徐々に減り始める。このとき、冷媒加熱器22では、液相冷媒タンク21から供給される液相冷媒が熱交換部22内のエンジン冷却水により加熱されて気相冷媒になる。したがって、冷媒加熱器22の容器部22b内の冷媒圧力は、図2中(d)に示すように、上昇し始める。
また、冷媒加熱器22で発生した気相冷媒は、逆止弁25および四方弁14(a−d)を経て室内機11a、11bに向かって流れる。これにより、冷媒加熱器22からの気相冷媒(図1中矢印G2)とコンプレッサ12aからの気相冷媒(図1中矢印G1)とが合流して(図1中矢印G1+G2)、室内機11a、11bに流れ込むことになる。
ここで、上述の冷媒加熱器22において、気相冷媒の発生に伴って容器部22b内の冷媒圧力が上昇するが、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が全て冷媒加熱器22内に流れ落ち、この流れ落ちた冷媒が冷媒加熱器22の容器部22bで全て気化して容器部22bから出て行くと、図2中(d)に示すように、冷媒加熱器22の容器部22b内の圧力が低下に転ずる。
また、冷媒加熱器22の容器部22bおよび液相冷媒タンク21との間は、均圧配管28aを通して連通されているので、液相冷媒タンク21内部の圧力も低下に転ずる。
このように、容器部22b(および液相冷媒タンク21)内の圧力が上昇後に低下に転ずることを圧力センサ31が検出すると、制御装置50は、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が冷媒加熱器22内に流下したと判定する。すなわち、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22への液相冷媒の流れが無くなったと判定して、電磁弁27を開放し、かつ電磁弁28を閉鎖する。
ここで、「液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22への液相冷媒の流れが無い」とは、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22への液相冷媒の流れが全く無い場合に限らず、水撃現象が生じないレベルの液相冷媒の流れが有る場合も含む。
その後、上述と同様、液相冷媒タンク21内の圧力がレシーバ15の圧力と均一化するため、レシーバ15から逆止弁23を通して液相冷媒が自重で液相冷媒タンク21に流れ落ちる。
以上のように、電磁弁27、28の開閉を交互に繰り返すことにより、レシーバ15内の冷媒が液相冷媒タンク21内に流れ、その後、液相冷媒タンク21からの冷媒が冷媒加熱器22内で加熱されて気化して、気相冷媒が室内機11a、11bに向かって流れることになる。
(冷房運転)
この場合、制御装置50が四方弁14を制御して、コンプレッサ12aの冷媒吐出側(図中a)と室外熱交換器17a、17b側(図中c)とを接続し、コンプレッサ12aの冷媒入口側(図中b)と室内機11a、11b側(図中d)とを接続を接続する。
このとき、コンプレッサ12aは、エンジン12により駆動されて、冷媒を吸入、圧縮、吐出すると、この吐出冷媒がオイルセパレータ13を通過して四方弁14(a→c)を経て室外熱交換器17a、17bに流れる。これら室外熱交換器17a、17bでは、冷媒が室外ファン18によって送風される外気に対して廃熱して凝縮する。
次に、室外熱交換器17a、17bを通過した冷媒が室外膨張弁16を通過後、レシーバ15によって気相冷媒と液相冷媒に分離される。その分離された液相冷媒だけが室内機11a、11bに流入する。
これら室内機11a、11bでは、室内膨張弁41で減圧された後、室内熱交換器42に流入して、室内熱交換器42では、室内機送風ファン43から送風される室内空気から吸熱して液相冷媒を蒸発させる。このことにより、室内空気が冷却されることになる。
次に、室内機11a、11bを通過した冷媒が四方弁14(d→b)を経てアキュムレータ19に流入する。このアキュムレータ19では、冷媒を気液分離して気相冷媒だけをコンプレッサ12aの吸入口側に戻す。
以上のように、コンプレッサ12a→オイルセパレータ13→四方弁14→室外熱交換器17a、17b→室外膨張弁16→レシーバ15→室内膨張弁41→室内熱交換器42→四方弁14→アキュムレータ19→コンプレッサ12aの順に冷媒が循環することになる。
また、制御装置50は、三方弁37を制御して、冷媒加熱器22とエンジン12との間を遮断して、ラジエータ38とエンジン12との間を開放する。このとき、冷却水ポンプ35の駆動により、ラジエータ38とエンジン12との間でエンジン冷却水が循環して、エンジン冷却水がラジエータ38で放熱して冷却される。
なお、冷房運転時には、電磁弁27、28は閉鎖状態に保たれ、かつコンプレッサ12aの吐出側冷媒圧力は、レシーバ15内の冷媒圧力よりも高くなっている。このため、副回路20においてレシーバ15側からの冷媒が液相冷媒タンク21、冷媒加熱器22を経て四方弁14側に流れることはない。
以上説明した本実施形態によれば、制御装置50は、圧力センサ25の検出圧力に基づいて、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が冷媒加熱器22内に流下したと判定したときに電磁弁28を閉鎖する。このため、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22に対して液相冷媒流れが無い状態で、電磁弁28を閉鎖するため、水撃現象の発生を抑制し得る。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が自重で冷媒加熱器22内に流れ落ちるようにした例について説明したが、これに加えて、本第2実施形態では、コンプレッサ12aの吐出冷媒圧力を利用して液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22内への液相冷媒の供給を付勢する。
本実施形態のエンジン駆動式空調装置の全体構成を図3に示す。図3において、図1と同一符号は同一物を示す。
本実施形態では、減圧弁60がオイルセパレータ13の冷媒出口側と四方弁14(a)との間に配置されており、オイルセパレータ13を通過した冷媒が減圧弁60により減圧されて四方弁14を通り室外熱交換器17a、17b(或いは、室内機11a、11b)に流れることになる。
また、均圧管28aは、液相冷媒タンク21と冷媒加熱器22との間に接続されるのではなく、オイルセパレータ13の冷媒出口側と液相冷媒タンク21との間に接続される。すなわち、均圧管28aの一端部はオイルセパレータ13および減圧弁60の間に接続され、他端部は液相冷媒タンク21内に接続されている。
このため、暖房運転時において、制御装置50が、電磁弁27を閉鎖し、かつ電磁弁28を開放すると、コンプレッサ12aの吐出冷媒が均圧管28aを通して液相冷媒タンク21内に流入する。
このため、液相冷媒タンク21内の圧力が上昇するため、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が、自重だけで流れ落ちる場合に比べて、冷媒加熱器22内に早く流れ落ちる。
これに伴い、冷媒加熱器22では液相冷媒が加熱されて気相冷媒となり、この気相冷媒が逆止弁25および四方弁(a→d)を経て室内機11a、11bに向かって流れる。
その後、上述の第1実施形態と同様、制御装置50は、圧力センサ31の検出圧力に基づいて、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が冷媒加熱器22内に流下したと判定したときに電磁弁28を閉鎖し、かつ電磁弁27を閉鎖する。すると、レシーバ15から逆止弁23を通して液相冷媒が自重で液相冷媒タンク21に流れ落ちる。
(他の実施形態)
上述の第2の実施形態では、液相冷媒タンク21は、冷媒加熱器22よりも上側に配置するようにした例について説明したが、これに代えて、液相冷媒タンク21は、冷媒加熱器22よりも上側に配置しなくてもよい。これは、コンプレッサ12aの吐出冷媒圧力を利用して液相冷媒タンク21から液相冷媒を冷媒加熱器22内に向けて押し出すことができるためである。
上述の第1、第2の実施形態では、圧力センサ31により冷媒加熱器22の冷媒出口側の冷媒圧力を検出して、液相冷媒タンク21内から冷媒加熱器22への液相冷媒の流れがない状態を検出した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
(1)液相冷媒タンク21内から冷媒加熱器22への液相冷媒の流れがない状態を検出するために、冷媒加熱器22の冷媒入口側(すなわち、冷媒加熱器22と逆止弁24との間の部位)の冷媒圧力、或いは容器部22bの内部の冷媒圧力を検出してもよい。
(2)液相冷媒タンク21と冷媒加熱器22との間に流量センサを配置し、流量センサにより、液相冷媒タンク21内から冷媒加熱器22に流れる冷媒流量を検出し、制御装置50が、流量センサの検出流量が一定流量以下(すなわち、零)になったときに、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が流下したと判定する。
(3)液相冷媒タンク21内の液相冷媒の液面高さを検出する液面センサを設け、制御装置50は、液面センサにより検出される液面高さが一定高さ(零)以下になったときに、液相冷媒タンク21内の液相冷媒が流下したと判定する。
ここで、液面高さとは、液相冷媒タンク21内の底部と液相冷媒液面との間の長さ(寸法)のことである。
上述の第1、第2の実施形態では、エンジン駆動式空調装置が暖房運転と冷房運転とを切替可能に構成されている例について説明したが、これに代えて、エンジン駆動式空調装置が暖房運転だけを稼働できるように構成してもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、本発明の冷凍サイクル装置をエンジン駆動式空調装置に適用した例について説明したが、これに限らず、冷凍サイクル装置であるならば、空調装置以外の給湯機などに適用してもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、コンプレッサ12aを駆動するためにエンジン12を用いた例について説明したが、これに限らず、電動モータを用いてもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、エンジンの廃熱を回収するに際して冷媒加熱器22を用いてエンジン冷却水から回収するようにした例について説明したが、これに代えて、エンジンオイルを冷却するオイルクーラを用いたものであるならば、オイルクーラによりエンジンオイルからエンジン廃熱を回収するようにしてもよいし、排気熱交換器を用いたものであるならば、排気熱を回収するようにしもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、冷媒加熱器22によりエンジン廃熱を利用して冷媒を加熱するようにした例について説明したが、これに代えて、ゴミ焼却などの他の熱源から生じる熱を用いて冷媒を加熱してもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、水撃現象の発生を抑制するために、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22へ液相冷媒の流れがなくなったときに、電磁弁28を閉鎖した例について説明したが、これに代えて、電磁弁28を徐々に閉鎖するようにしてもよい。この場合、液相冷媒タンク21から冷媒加熱器22へ多少の液相冷媒の流れが有る状態で、電磁弁28を閉鎖しても、水撃現象の発生を抑制することができる。
上述の第1、第2の実施形態では、冷媒のうち潤滑オイルを分離して潤滑オイルをコンプレッサ12aの冷媒入口側に戻すために、オイルセパレータ13、キャピラリチューブ13aを設けた例について説明したが、これに限らず、オイルセパレータ13、キャピラリチューブ13aを設けなくてもよい。
上述の第1、第2の実施形態では、冷媒のうち潤滑オイルを分離して潤滑オイルをコンプレッサ12aの冷媒入口側に戻すために、オイル戻し配管29b、キャピラリチューブ29a、および電磁弁29を設けた例について説明したが、これに限らず、オイル戻し配管29b、キャピラリチューブ29a、および電磁弁29を設けなくてもよい。
本発明の第1実施形態におけるエンジン駆動式空調装置の全体構成を示すブロック図である。 図1の副回路内の電磁弁の開閉、および冷媒流量、冷媒圧力変化を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるエンジン駆動式空調装置の全体構成を示すブロック図である。 従来のエンジン駆動式空調装置の全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…室外機、11a、11b…室内機、12…エンジン、
12a…コンプレッサ、13…オイルセパレータ、
13a…キャピラリチューブ、14…四方弁、15…レシーバ、
16…室外膨張弁、17a、17b…室外熱交換器、18…室外ファン、
19…アキュムレータ、20…副回路、21…液冷媒タンク、
22…冷媒加熱器、23〜26…逆止弁、27〜29…電磁弁、
29a…キャピラリチューブ、30…温水回路、
35…冷却水ポンプ、36…サーモ弁、37…三方弁、38…ラジエータ、
41…室内膨張弁、42…室内熱交換器、43…室内機送風ファン。

Claims (12)

  1. 冷媒を圧縮するコンプレッサ(12a)、第1の熱交換器(11a、11b)、減圧器(16)、および第2の熱交換器(17a、17b)を備え、
    加熱運転時には、前記第1の熱交換器が前記コンプレッサから吐出される冷媒を凝縮して放熱し、この凝縮された冷媒が前記減圧器により減圧され、この減圧された冷媒が前記第2の熱交換器によって蒸発されて前記コンプレッサの吸入口側に戻すようになっている冷凍サイクル装置であって、
    前記第1の熱交換器と前記減圧器との間に配置され、前記第1の熱交換器により凝縮された冷媒のうち液相冷媒を貯める第1の液相冷媒タンク(21)と、
    前記第1の液冷媒タンクから供給される液相冷媒を加熱により昇圧して前記コンプレッサの冷媒吐出口側に排出する冷媒加熱器(22)と、
    前記第1の液相冷媒タンクと前記冷媒加熱器との間に配置され、前記冷媒加熱器の冷媒入口側から冷媒が前記第1の液相冷媒タンクの冷媒出口側に逆流することを防止する逆止弁(24)と、
    前記第1の液相冷媒タンク内と前記冷媒加熱器の冷媒下流側との間を開閉する第1の制御弁(28)と、
    前記第1の制御弁の開閉を制御する制御装置(50)と、を備え、
    前記制御装置が前記第1の制御弁を開放して、前記第1の液相冷媒タンク内の圧力を上げることにより前記第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が前記逆止弁を通して前記冷媒加熱器に供給されるように構成されており、
    さらに、前記制御装置は、前記第1の液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定したときに、前記第1の制御弁を閉鎖することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1の液相冷媒タンクの冷媒圧力を検出する圧力センサ(31)を備え、
    前記制御装置は、前記圧力センサの冷媒圧力が上昇後、低下に転じたときに、前記液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記冷媒加熱器の冷媒圧力を検出する圧力センサ(31)を備え、
    前記制御装置は、前記圧力センサの冷媒圧力が上昇後、低下に転じたときに、前記液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定したと判定することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第1の液相冷媒タンクと前記冷媒加熱器との間に冷媒流量を検出する流量センサを備え、
    前記制御装置は、前記流量センサの検出流量が一定流量以下になったときに、前記液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1の液相冷媒タンク内の液面高さを検出する液面センサを備え、
    前記制御装置は、前記液面センサにより検出される液面高さが一定高さ以下になったときに、前記液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への液相冷媒の流れが無くなったと判定することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第1の液相冷媒タンク内と前記冷媒加熱器の冷媒出口側との間を接続する冷媒配管(28a)を備え、
    前記第1の制御弁は、前記冷媒配管に対して直列的に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第1の液相冷媒タンク内と前記コンプレッサの冷媒吐出口側との間を接続する冷媒配管(28a)を備え、
    前記第1の制御弁は、前記冷媒配管に対して直列的に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 冷媒を圧縮するコンプレッサ(12a)、第1の熱交換器(11a、11b)、減圧器(16)、および第2の熱交換器(17a、17b)を備え、
    加熱運転時には、前記第1の熱交換器が前記コンプレッサから吐出される冷媒を凝縮して放熱し、この凝縮された冷媒が前記減圧器により減圧され、この減圧された冷媒が前記第2の熱交換器によって蒸発されて前記コンプレッサの吸入口側に戻すようになっている冷凍サイクル装置であって、
    前記第1の熱交換器と前記減圧器との間に配置され、前記第1の熱交換器により凝縮された冷媒のうち液相冷媒を貯める第1の液相冷媒タンク(21)と、
    前記第1の液冷媒タンクから供給される液相冷媒を加熱により昇圧して前記コンプレッサの冷媒吐出口側に排出する冷媒加熱器(22)と、
    前記第1の液相冷媒タンクと前記冷媒加熱器との間に配置され、前記冷媒加熱器の冷媒入口側から冷媒が前記第1の液相冷媒タンクの冷媒出口側に逆流することを防止する逆止弁(24)と、
    前記第1の液相冷媒タンク内と前記冷媒加熱器の冷媒下流側との間を開閉する第1の制御弁(28)と、
    前記第1の制御弁の開閉を制御する制御装置(50)と、を備え、
    前記制御装置が前記第1の制御弁を開放して、前記第1の液相冷媒タンク内の圧力を上げることにより前記第1の液相冷媒タンクからの液相冷媒が前記逆止弁を通して前記冷媒加熱器に供給されるように構成されており、
    さらに、前記制御装置は、前記第1の液相冷媒タンクから前記冷媒加熱器への前記液相冷媒の供給を停止する際に前記第1の制御弁を徐々に閉鎖することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 前記第1の液相冷媒タンクは、前記冷媒加熱器よりも上側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記第1の熱交換器と前記減圧器との間にて前記第1の液相冷媒タンクの冷媒流れ上流側に配置され、前記第1の熱交換器により凝縮された冷媒のうち液相冷媒を貯める第2の液相冷媒タンク(15)と、
    前記第1の液相冷媒タンクと前記第2の液相冷媒タンクとの間を開閉する第2の制御弁(27)と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1の制御弁の閉鎖に伴って前記第2の制御弁を開放することにより、前記第1の液相冷媒タンク内の圧力と前記第2の液相冷媒タンク内の圧力とを均一化して、前記第2の液相冷媒タンクから液相冷媒が前記第1の液相冷媒タンク内に供給されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記第1、第2の熱交換器のうち一方を前記コンプレッサの冷媒入口側に接続し、他方の熱交換器を前記コンプレッサの冷媒吐出口側に接続する切替接続手段(14)と、
    前記加熱運転時には、前記切替接続手段によって、前記第2の熱交換器を前記コンプレッサの冷媒入口側に接続し、かつ前記第1の熱交換器を前記コンプレッサの冷媒吐出口側に接続するようになっており、
    冷却運転時には、前記切替接続手段によって、前記第1の熱交換器を前記コンプレッサの冷媒入口側に接続し、かつ前記第2の熱交換器を前記コンプレッサの冷媒吐出口側に接続するようになっており、
    さらに、前記冷却運転時には、前記第2の熱交換器が前記コンプレッサから吐出される冷媒を凝縮して放熱し、この凝縮された冷媒が前記減圧器により減圧され、この減圧された冷媒が前記第1の熱交換器によって蒸発されて前記コンプレッサの吸入口側に戻すようになっていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記コンプレッサは、エンジンにより駆動されるものであり、
    前記冷媒加熱器は、前記エンジンの廃熱により前記第1の液相冷媒タンクから供給される液相冷媒を加熱するものであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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