JP4075844B2 - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は貯湯式のヒートポンプ給湯装置に関する。
従来、この種のヒートポンプ給湯装置は、図4に示すものがある。図4は従来のヒートポンプ給湯機のサイクル構成図である。図4において、圧縮機1、給湯用熱交換器2、絞り装置3、蒸発器4からなる冷媒循環回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6、前記給湯用熱交換器2、補助加熱器19を接続した給湯回路からなり、前記圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は前記給湯用熱交換器2に流入し、ここで前記循環ポンプ6から送られてきた給湯水を加熱する。
そして、凝縮液化した冷媒は前記絞り装置3で減圧され、前記蒸発器4に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、前記圧縮機1にもどる。一方、前記給湯用熱交換器2で加熱された湯は前記貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。そして、前記給湯用熱交換器2の入口水温が設定値に達すると水温検知器20が検知し、前記圧縮機1によるヒートポンプ運転を停止して、前記補助加熱器19の単独運転に切り換えるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−164157号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽5内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は次第に拡大していく。これは、高温湯と低温水の熱伝導および対流により発生するものであり、高温湯から低温水へ伝熱されその境界部分で高温湯は温度低下し、逆に低温水は温度上昇する。
従って、沸き上げ運転完了近くになると、前記給湯用熱交換器2に流入する水温は高くなるため、前記圧縮機1の吐出圧力および吐出温度が上昇して、前記圧縮機1のモータの巻線温度の上昇など、前記圧縮機1の耐久性が課題となっていた。
そのため、前記給湯用熱交換器に流入する水温が低い状態で運転を停止していたため、前記貯湯槽5の下部が低温の水の状態で運転を停止することになり、前記貯湯槽5の湯容量を有効に利用できず、貯湯熱量は減少していた。
また、貯湯熱量を増加するため、ヒートポンプ運転を停止した後、補助加熱器19の単独運転で貯湯熱量を増加する場合には、電気ヒータで加熱するため、消費電力が大きくな
り、効率が悪くなっていた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、低消費電力量で貯湯槽の容量を有効に利用して給湯できるヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯装置は、冷媒を圧縮する圧縮手段、主給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記主給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記副回路に副給湯用熱交換器を配設したことを特徴とするもので、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にも、圧縮手段より吐出した冷媒を低圧側にバイパスさせるため、冷媒回路の圧縮手段の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる。
また、副回路に副給湯用熱交換器を設けたもので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、副給湯用熱交換器で温度を下げて、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
また、冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間に外気と熱交換する補助熱交換器を配設し、前記補助熱交換器を前記蒸発器と一体的に形成するとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするもので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、外気と熱交換して温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
また、冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間と、前記主減圧手段と前記圧縮手段との間を熱交換させるとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするもので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、温度の低い主回路冷媒と熱交換して温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
本発明によれば、低消費電力量で貯湯槽の容量を有効に利用して給湯できるヒートポンプ給湯機を提供できる。
第1の発明は、冷媒を圧縮する圧縮手段、主給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順
次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記主給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記副回路に副給湯用熱交換器を配設したことを特徴とするもので、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にも、圧縮手段より吐出した冷媒を低圧側にバイパスさせるため、冷媒回路の圧縮手段の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる。
また、副回路に副給湯用熱交換器を設けたもので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、副給湯用熱交換器で温度を下げて、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
第2の発明は、副給湯用熱交換器の水出口配管と、主給湯用熱交換器の水入口配管とを接続するもので、水側回路に切り換え弁を必要とせず、入水温度が高い場合には、副給湯用熱交換器で温度を下げて、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
第3の発明は、冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間に外気と熱交換する補助熱交換器を配設し、前記補助熱交換器を前記蒸発器と一体的に形成するとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするもので、開閉手段と副減圧手段との間に、外気と熱交換する補助熱交換器を設けたので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、外気と熱交換して温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
また、補助熱交換器を、蒸発器と一体的に形成したもので、蒸発器に外気を送風するファンを共有することができ、装置が大型化することなく、圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。また、除霜時に高温の冷媒の熱量を蒸発器に与えることができ、除霜時間が短縮できる。
第4の発明は、冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間と、前記主減圧手段と前記圧縮手段との間を熱交換させるとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするもので、開閉手段と副減圧手段との間と、主減圧手段と圧縮手段との間を熱交換させる構成としたので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒を、温度の低い主回路冷媒と熱交換して温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
第5の発明は、開閉手段の動作を制御する制御装置を備え、給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させるもので、通常運転時には高
効率な運転が可能で、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にのみ、圧縮手段より吐出した冷媒を低圧側にバイパスさせることが可能となり、圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減する安全な運転ができる。
第6の発明は、開閉手段と副減圧手段との間の通路抵抗を、蒸発器と圧縮手段との間の通路抵抗よりも小さくしたもので、水温が高い場合に、圧縮手段より吐出した冷媒が低圧側にバイパスすることで、副回路の開閉手段と副減圧手段との間に冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮手段の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
第7の発明は、冷媒として炭酸ガスを用いるもので、給湯水の高温化を高効率で実現するとともに、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。
図1において、冷媒を圧縮する圧縮手段である圧縮機31、給湯用熱交換器32、主減圧手段である主絞り装置33、蒸発器34を順に環状に接続するとともに、冷媒として炭酸ガスを封入して冷媒循環回路を形成し、蒸発器34は外気を送風するための送風手段であるファン35を備えている。また、貯湯槽36、循環手段である循環ポンプ37、給湯用熱交換器32を順に接続した給湯回路を形成しており、前記圧縮機31より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は給湯用熱交換器32に流入し、ここで循環ポンプ37から送られてきた給湯水を加熱するようになっている。
さらに、前記圧縮機31と前記給湯用熱交換器32との間の配管は分岐して、開閉手段である開閉弁38、副給湯用熱交換器39、副減圧手段である副絞り装置40を順に介して、前記蒸発器34と前記圧縮機31の間の配管と接続する副回路を構成している。
また、循環ポンプ37から送られてきた給湯水は、副給湯用熱交換器39でまず加熱され、その後、給湯用熱交換器32でさらに加熱されるようになっている。また、副給湯用熱交換器39に流入する入水温度を検知する入水温度センサー41を設けてあり、入水温度があらかじめ設定してある所定温度と比較して、開閉弁38の開閉を制御する制御装置42を設置している。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機1にもどる。一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は副給湯用熱交換器39を通過して、給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽
36下部より循環ポンプ37を経て、副給湯用熱交換器39および給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなってくる。
この場合、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42にあらかじめ設定してある所定温度よりも上昇した場合には、開閉弁38を開放する方向に動作させる。こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部は、開閉弁38を通り副給湯用熱交換器39に流入する。また、残りの冷媒は主給湯用熱交換器32で給湯に寄与し、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
副給湯用熱交換器39に流入した冷媒は、ここで循環ポンプ37より送られた給湯水と熱交換し、冷媒の温度が低下し、密度の高い冷媒となって副絞り装置40に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34を出た冷媒と合流して再び圧縮機31に吸入される。
一方、循環ポンプ37より送られた給湯水は、まず副給湯用熱交換器39で加熱された後、主給湯用熱交換器32で高温まで加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。ここにおいては、副給湯用熱交換器39に流入した冷媒は、温度が低下しているため、密度の高い冷媒となって存在し、残りの冷媒が主回路を循環することになる。
一方、このように主給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、主給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、開閉弁38を開放する方向に動作させることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部が、開閉弁38を通り副給湯用熱交換器39に流入して給湯に寄与するため、副給湯用熱交換器39の冷媒温度を下げて、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して、圧縮機の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。上記実施の形態1で示した同一部品については同一の番号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態においては、圧縮機31と主給湯用熱交換器32との間の配管は分岐して、開閉弁50、外気と熱交換する補助熱交換器51、副絞り装置52を順に介して、蒸発器34と圧縮機31の間の配管と接続する副回路を構成している。
また、主給湯用熱交換器32に流入する入水温度を検知する入水温度センサー53を設けてあり、入水温度を、あらかじめ設定してある温度と比較して、開閉弁50の開閉を制御する制御装置54を設置している。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機1にもどる。一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は、主給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、主給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなってくる。
この場合、入水温度センサー53で検知した入水温度が制御装置54にあらかじめ設定してある温度よりも上昇した場合には、開閉弁50を開放する方向に動作させる。こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部は、開閉弁50を通り補助熱交換器51に流入する。また、残りの冷媒は主給湯用熱交換器32で給湯に寄与し、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
補助熱交換器51に流入した冷媒は、ここでファン35より送られた外気と熱交換し、冷媒の温度が低下し、密度の高い冷媒となって副絞り装置52に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34を出た冷媒と合流して再び圧縮機31に吸入される。ここにおいては、補助給湯用熱交換器51に流入した冷媒は、温度が低下しているため、密度の高い冷媒となって存在し、残りの冷媒が主回路を循環することになる。
一方、このように主給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、主給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、開閉弁50を開放する方向に動作させることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部が、開閉弁50を通り補助熱交換器51に流入して冷媒温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができるため、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮機31の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
なお、ここにおいては、補助熱交換器51は蒸発器34と一体に形成されていることが望ましい。すなわち、管とフィンで構成されるいわゆるフィンアンドチューブ型熱交換器である蒸発器34の一部の管を、開閉弁50を出た冷媒を流入させ、補助熱交換器51に使用する。こうすることにより、補助熱交換器51を別に設置する必要もなく、装置を小型化できる効果もある。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。上記実施の形態で示した同一部品については同一の番号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態においては、圧縮機31と主給湯用熱交換器32との間の配管は分岐して、開閉弁60、蒸発器34の入口配管と熱交換する補助熱交換器61、副絞り装置62を順に介して、蒸発器34と圧縮機31の間の配管と接続する副回路を構成している。
また、主給湯用熱交換器32に流入する入水温度を検知する入水温度センサー63を設けてあり、入水温度を、あらかじめ設定してある温度と比較して、開閉弁60の開閉を制御する制御装置54を設置している。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機1にもどる。一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は、主給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、主給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなってくる。
この場合、入水温度センサー63で検知した入水温度が制御装置64にあらかじめ設定してある温度よりも上昇した場合には、開閉弁60を開放する方向に動作させる。こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部は、開閉弁60を通り補助熱交換器61に流入する。また、残りの冷媒は主給湯用熱交換器32で給湯に寄与し、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
補助熱交換器61に流入した冷媒は、ここで主絞り装置33を出た低温の冷媒と間接的に熱交換し、冷媒の温度が低下し、密度の高い冷媒となって副絞り装置62に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34を出た冷媒と合流して再び圧縮機31に吸入される。
ここにおいては、補助給湯用熱交換器61に流入した冷媒は、温度が低下しているため、密度の高い冷媒となって存在し、残りの冷媒が主回路を循環することになる。
一方、このように主給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、主給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、開閉弁60を開放する方向に動作させることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒の一部が、開閉弁60を通り補助熱交換器61に流入して冷媒温度を下げ、そこにおける冷媒量を多く保有することができるため、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮機31の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効
に利用できる効果がある。
なお、ここにおいては、補助熱交換器61は、管と管をロー付してある構成や、二重管の構成などの形態でもよく、これらは、すべて本発明に含まれる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、冷媒回路の圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができが可能となるので、高温を得るヒートポンプ給湯機や高温風を得る空気調和機等に有用である。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 従来のヒートポンプ給湯装置の構成図
符号の説明
31 圧縮機(圧縮手段)
32 主給湯用熱交換器
33 主絞り装置(主減圧手段)
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽(貯湯手段)
37 循環ポンプ(循環手段)
38,50,60 開閉弁(開閉手段)
39 副給湯用熱交換器
40,52,62 副絞り装置(副減圧手段)
41,53,63 入水温度センサー
42,54,64 制御装置
51,61 補助熱交換器

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮手段、主給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記主給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記副回路に副給湯用熱交換器を配設したことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  2. 副給湯用熱交換器の水出口配管と、主給湯用熱交換器の水入口配管とを接続する請求項1記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間に外気と熱交換する補助熱交換器を配設し、前記補助熱交換器を前記蒸発器と一体的に形成するとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  4. 冷媒を圧縮する圧縮手段、給湯用熱交換器、主減圧手段、蒸発器を順次接続した冷媒回路と、貯湯手段、循環手段、前記給湯用熱交換器を順次接続した給湯回路と、制御装置とを備え、前記圧縮手段、前記給湯用熱交換器の間と、前記圧縮手段、前記蒸発器の間とを、開閉手段と副減圧手段とを直列に介して接続する副回路を設け、前記開閉手段と前記副減圧手段との間と、前記主減圧手段と前記圧縮手段との間を熱交換させるとともに、前記制御装置は、前記給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる構成としたことを特徴とするヒートポンプ給湯装置。
  5. 開閉手段の動作を制御する制御装置を備え、給湯用熱交換器の水入口温度が所定値以上になった場合に、前記開閉手段を開動作させる請求項1または2に記載のヒートポンプ給湯装置。
  6. 開閉手段と副減圧手段との間の通路抵抗を、蒸発器と圧縮手段との間の通路抵抗よりも小さくした請求項1〜5のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  7. 冷媒として炭酸ガスを用いる請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
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