JP4285379B2 - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は貯湯式のヒートポンプ給湯装置に関する。
従来、この種のヒートポンプ給湯装置は、図4に示すものがある(例えば、特許文献1参照)。図4は従来のヒートポンプ給湯機のサイクル構成図である。図4において、圧縮機1、給湯用熱交換器2、絞り装置3、蒸発器4からなる冷媒循環回路と、貯湯槽5、循環ポンプ6、前記給湯用熱交換器2、補助加熱器19を接続した給湯回路からなり、前記圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は前記給湯用熱交換器2に流入し、ここで前記循環ポンプ6から送られてきた給湯水を加熱する。
そして、凝縮液化した冷媒は前記絞り装置3で減圧され、前記蒸発器4に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、前記圧縮機1にもどる。一方、前記給湯用熱交換器2で加熱された湯は前記貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。そして、前記給湯用熱交換器2の入口水温が設定値に達すると水温検知器20が検知し、前記圧縮機1によるヒートポンプ運転を停止して、前記補助加熱器19の単独運転に切り換えるものである。
特開昭60−164157号公報
しかしながら、上記のような従来の構成では、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽5内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は次第に拡大していく。これは、高温湯と低温水の熱伝導および対流により発生するものであり、高温湯から低温水へ伝熱されその境界部分で高温湯は温度低下し、逆に低温水は温度上昇する。従って、沸き上げ運転完了近くになると、前記給湯用熱交換器2に流入する水温は高くなるため、前記圧縮機1の吐出圧力および吐出温度が上昇して、前記圧縮機1のモータの巻線温度の上昇など前記圧縮機1の耐久性が課題となる。
そのため、前記給湯用熱交換器に流入する水温が低い状態で運転を停止していたため、前記貯湯槽5の下部が低温の水の状態で運転を停止することになり、前記貯湯槽5の湯容量を有効に利用できず、そのため、貯湯熱量は減少していた。また、貯湯熱量を増加するため、ヒートポンプ運転を停止した後、補助加熱器19の単独運転で貯湯熱量を増加する場合には、電気ヒータで加熱するため、消費電力が大きくなり、効率が悪くなっていた。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、圧縮機の異常温度上昇もなく、低消費電力量で貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯し、貯湯槽の容量を有効に利用可能なヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯装置は、少なくとも圧縮機、給湯用熱交換器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒主回路と、前記給湯用熱交換器に接続して構成した給湯回路と、前記主絞り装置をバイパスする冷媒副回路と、制御装置とを備え、前記冷媒副回路は、高圧側から、開閉弁、冷媒貯留器、副絞り装置の順で直列に接続され、前記開閉弁が開放したとき、前記冷媒貯留器に超臨界の冷媒が流入する構成としたものである。
これによって、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなり、高圧が上昇した場合に、給湯用熱交換器出口の冷媒を蒸発器入口の低圧側にバイパスすることにより、高圧を低減し、安全に運転を続けることができ、貯湯熱量を増大することが可能となる。
本発明によれば、圧縮機の異常温度上昇もなく、低消費電力量で貯湯槽の下部まで高温
湯を貯湯し、貯湯槽の容量を有効に利用可能なヒートポンプ給湯機を提供できる。
第1の発明は、少なくとも圧縮機、給湯用熱交換器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒主回路と、前記給湯用熱交換器に接続して構成した給湯回路と、前記主絞り装置をバイパスする冷媒副回路と、制御装置とを備え、前記冷媒副回路は、高圧側から、開閉弁、冷媒貯留器、副絞り装置の順で直列に接続され、前記開閉弁が開放したとき、前記冷媒貯留器に超臨界の冷媒が流入する構成としたもので、沸き上げ運転完了近くになって入水温度が高くなった場合にも、給湯用熱交換器出口の冷媒を蒸発器入口の低圧側にバイパスさせるため、圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる。
また、特に入水温度が高い場合に、冷媒回路の圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減できるので、安全にかつ高効率で給湯水をより高温に加熱することができ、貯湯熱量を増大できる効果がある。また、吐出ガス温度が上昇する傾向があるような運転を行う場合にも、安全に吐出ガス温度を低減して安全な運転を続けることができる。
また、開閉弁と副絞り装置との間に冷媒貯留器を設けたもので、副回路に副給湯用熱交換器を設けたので、入水温度が高くなり、高圧が上昇した場合に、給湯用熱交換器出口の冷媒を、冷媒貯留器に流し、そこにおける冷媒ホールド量を多くして、主回路に存在する冷媒量を減少することができ、高圧を低減し、安全に運転を続けることができ、貯湯熱量を増大することが可能となる。
第2の発明は、開閉弁は、予め設定した圧力以上になった場合に開放する圧力制御弁であるもので、入水温度が高くなり、高圧が上昇して、予め設定した圧力を越えた場合に、圧力制御弁が開放され、給湯用熱交換器出口の冷媒を冷媒貯留器に流し、そこにおける冷媒ホールド量を多くすることができ、主回路に存在する冷媒量を減少することができ、特に複雑な電気的な制御をする必要もなく、簡単な構成で高圧を低減し、安全に運転を続けることができ、貯湯熱量を増大することが可能となる。
また、圧力制御弁を用いたので、特に電気的な制御を必要とすることなく、簡単な構成で、吐出圧力や吐出温度を低減でき、安全にかつ高効率で運転できる効果がある。
第3の発明は、圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知手段を設け、前記吐出温度検知手段が検知した値が予め設定した値となるように、制御装置は、主絞り装置の動作を制御するもので、給湯用熱交換器の出湯温度が高い場合など、吐出ガス温度が上昇する傾向がある場合にも、吐出温度を確実に制御して、安全に運転を行うことができる。
第4の発明は、圧縮機の吸入ガス過熱度が予め設定した値となるように、制御装置は、主絞り装置の動作を制御するもので、給湯用熱交換器の出湯温度が高い場合など、吐出ガス温度が上昇する傾向がある場合にも、吸入ガス過熱度を設定値に制御して、吐出ガス温度を低く抑え、安全に運転を行うことができる。
第5の発明は、冷媒として炭酸ガスを用いたことを特徴とするもので、高温給湯を高効率で実現すると共に、冷媒が外部に漏れた場合にも、地球温暖化への影響は非常に少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、各実施の形態において、同じ構成、同じ動作をする部分については同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。
図1において、圧縮機31、給湯用熱交換器32、主絞り装置33、蒸発器34を順に環状に接続し、冷媒主回路を形成し、蒸発器34は外気を送風するためのファン35を備えている。また、貯湯槽36、循環ポンプ37、給湯用熱交換器32を順に接続した給湯回路を形成しており、圧縮機31より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は給湯用熱交換器32に流入し、ここで循環ポンプ37から送られてきた給湯水を加熱するようになっている。
さらに、給湯用熱交換器32と主絞り装置33の間の配管は分岐して、開閉弁38、冷媒貯留器39、副絞り装置40を順に介して、主絞り装置33と蒸発器34との間の配管と接続する副回路を構成している。
また、給湯用熱交換器32に流入する入水温度を検知する入水温度センサー41を設けてあり、入水温度を検知し、予め設定してある温度と比較して、開閉弁38の開閉を制御する制御装置42を設置している。また、冷媒としては炭酸ガスが封入されている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機31にもどる。
一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなってくる。
この場合、入水温度センサー41で検知した入水温度が制御装置42に予め設定してある温度よりも上昇した場合には、開閉弁38を開放する方向に動作させる。こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒は、給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、その一部が開閉弁38を通り冷媒貯留器39に流入する。また、残りの冷媒は給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
冷媒貯留器39に流入した冷媒は、比較的密度の高い超臨界の冷媒となっており、ここで超臨界の冷媒がホールドされながら、副絞り装置40に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34の入口で主絞り装置33から出た冷媒と合流して蒸発器34に流入する。
一方、循環ポンプ37より送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で高温まで加熱され
、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。このように給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、開閉弁38を開放する方向に動作させることにより、給湯用熱交換器32を出た高圧の冷媒が開閉弁38を通り、その状態のまま冷媒貯留器39に流入し、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮機の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。
図2において、実施の形態1で示した図1と同様の構成で同様の機能を有する部品につ
いては同一の番号を付してある。
本実施の形態においては、圧縮機31の吐出圧力を検知する吐出吐出圧力センサー51を設け、吐出圧力が予め設定した圧力以上になった場合に、開閉弁52を開放する制御装置53を設けている。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機31にもどる。
一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなり、給湯用熱交換器32で冷媒が十分に放熱できなくなるので、圧縮機31の吐出圧力は上昇してくる。
この場合、吐出圧力センサー51で検知した吐出圧力が制御装置53に予め設定してある圧力よりも上昇した場合には、開閉弁52を開放する方向に動作させる。こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒は、給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、その一部が開閉弁52を通り冷媒貯留器39に流入する。また、残りの冷媒は給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
冷媒貯留器39に流入した冷媒は、比較的密度の高い超臨界の冷媒となっており、ここで超臨界の冷媒がホールドされながら、副絞り装置40に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34の入口で主絞り装置33から出た冷媒と合流して蒸発器34に流入する
一方、循環ポンプ37より送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で高温まで加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
このように給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、開閉弁52を開放する方向に動作させることにより、給湯用熱交換器32を出た高圧の冷媒が開閉弁52を通り、その状態のまま冷媒貯留器39に流入し、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮機31の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。
したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態におけるヒートポンプ給湯装置の構成図を示すものである。
図3において、実施の形態1および実施の形態2で示した図1および図2と同様の構成
で同様の機能を有する部品については同一の番号を付してある。
本実施の形態においては、給湯用熱交換器32と主絞り装置64の間の配管は分岐して、圧力制御弁61、冷媒貯留器39、副絞り装置40を順に介して、主絞り装置64と蒸発器34との間の配管と接続する副回路を構成している。また、圧縮機31の吐出ガス温度を検知する吐出温度センサー62を設けてあり、吐出ガス温度を検知し、予め設定してある温度と比較して、主絞り装置64を制御し、圧縮機31の吐出ガス温度を設定値に制御する制御装置63を設置している。
以上のように構成されたヒートポンプ給湯装置について、以下その動作、作用を説明する。
圧縮機31で高温高圧の超臨界状態に圧縮された冷媒(炭酸ガス)は、給湯用熱交換器32で給湯回路を流れる水と熱交換し、自らは中温高圧の冷媒となり、主絞り装置33で減圧された後、蒸発器34に流入し、ここでファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機31にもどる。
一方、循環ポンプ37で送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。一方、沸き上げ運転時間の経過とともに貯湯槽36内の湯と水の接する部分で湯水混合層が生じ、その層は貯湯槽36の下部に拡大し、沸き上げ運転完了近くになると、貯湯槽36下部より循環ポンプ37を経て、給湯用熱交換器32に流入する水温は高くなり、給湯用熱交換器32で冷媒が十分に放熱できなくなるので、圧縮機31の吐出圧力は上昇してくる。
この場合、給湯用熱交換器32の出口の圧力が、圧力制御弁61で予め設定してある圧力よりも上昇した場合には、圧力制御弁61が開放する。ここで、圧力制御弁61は、機械的なバネの反発力により、弁が開閉される構造となっており、給湯用熱交換器32の出口の圧力が、設定圧力よりも低い場合には、バネの力の方が大となり弁は閉じたままの状
態を保ち、給湯用熱交換器32の出口の圧力が、設定圧力よりも高くなった場合には、冷媒圧力の方が大となり、弁は開放されるものであり、特に電気的に複雑な制御を必要とせず、簡単な構成で冷媒の圧力を制御することができる。
こうすることにより、圧縮機31より吐出した高温高圧の冷媒は、給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、その一部が圧力制御弁61を通り冷媒貯留器39に流入する。また、残りの冷媒は給湯用熱交換器32で給湯に寄与した後、主絞り装置33、蒸発器34を通り、ファン35で送風された外気と熱交換して蒸発ガス化する。
冷媒貯留器39に流入した冷媒は、比較的密度の高い超臨界の冷媒となっており、ここで超臨界の冷媒がホールドされながら、副絞り装置40に流入し、ここで低圧まで減圧されて、蒸発器34の入口で主絞り装置33から出た冷媒と合流して蒸発器34に流入する。
一方、循環ポンプ37より送られた給湯水は、給湯用熱交換器32で高温まで加熱され、生成した湯は貯湯槽36の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。このように給湯用熱交換器32に流入する給湯水温度が高くなる場合には、給湯用熱交換器32の冷媒出口温度も高くなるため、圧縮機31の吐出圧力が上昇して冷凍サイクルがバランスし、それに伴って吐出温度も上昇する。
本実施の形態では、このような場合に、圧力制御弁61により自動的に弁の開閉動作をさせることにより、給湯用熱交換器32を出た高圧の冷媒が圧力制御弁61を通り、その状態のまま冷媒貯留器39に流入し、そこにおける冷媒量を多く保有することができ、主回路に存在する冷媒量が減少して圧縮機31の吐出圧力、吐出温度を低減することができる。したがって、給湯水を容易に高温に加熱することができ、ヒートポンプを安全にかつ高効率で運転できる。また、貯湯槽36の下部まで高温湯を貯湯でき、貯湯槽の容量を有効に利用できる効果がある。
また、ここにおいては、吐出温度センサー62によって圧縮機31の吐出ガス温度を検知し、制御装置63によって、予め設定してある温度と比較して、主絞り装置64を制御し、圧縮機31の吐出ガス温度を設定値に制御している。これにより、圧力制御弁61の開閉により主回路の冷媒量が変化してサイクル状態が変化しても、圧縮機31の吐出温度を、常に、給湯温度に適した適正な吐出温度にすることができ、また、異常な温度変化を起こすこともなく、安全で高効率な運転が可能となる。なお、ここにおいては、主絞り装置64は、圧縮機31の吸入ガス過熱度が予め設定した温度になるように、圧縮機31の吸入温度と蒸発器34の二層領域の温度との比較、または、蒸発器34の二層領域の圧力を検知し、制御装置63にて対応する温度を算出し、圧縮機31の吸入温度と比較する制御する方法でも同様な効果が得られ、これらも本発明に含まれる。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ給湯装置は、冷媒回路の圧縮機の吐出圧力や吐出温度を低減しながら、給湯水を容易に高温に加熱することができが可能となるので、高温を得るヒートポンプ給湯機や高温風を得る空調機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 本発明の実施の形態3におけるヒートポンプ給湯装置の構成図 従来のヒートポンプ給湯装置の構成図
31 圧縮機
32 給湯用熱交換器
33 主絞り装置
34 蒸発器
35 ファン
36 貯湯槽
37 循環ポンプ
38、52 開閉弁
39 冷媒貯留器
40 副絞り装置
41 入水温度センサー
42、53、63 制御装置
51 吐出圧力センサー
61 圧力制御弁
62 吐出温度センサー

Claims (5)

  1. 少なくとも圧縮機、給湯用熱交換器、主絞り装置、蒸発器を順次接続した冷媒主回路と、前記給湯用熱交換器に接続して構成した給湯回路と、前記主絞り装置をバイパスする冷媒副回路と、制御装置とを備え、前記冷媒副回路は、高圧側から、開閉弁、冷媒貯留器、副絞り装置の順で直列に接続され、前記開閉弁が開放したとき、前記冷媒貯留器に超臨界の冷媒が流入する構成としたヒートポンプ給湯装置。
  2. 開閉弁は、予め設定した圧力以上になった場合に開放する圧力制御弁である請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置。
  3. 圧縮機の吐出温度を検知する吐出温度検知手段を設け、前記吐出温度検知手段が検知した値が予め設定した値となるように、制御装置は、主絞り装置の動作を制御する請求項1または2に記載のヒートポンプ給湯装置。
  4. 圧縮機の吸入ガス過熱度が予め設定した値となるように、制御装置は、主絞り装置の動作を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
  5. 冷媒として炭酸ガスを用いたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯装置。
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