JP2008115806A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷に応じてスロットル開度を制御することでアイドル制御の安定性を確保するようにした内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】少なくとも検出されたアクセルペダル開度に基づいて算出される目標スロットル開度THSELTWを算出すると共に(S10)、目標スロットル開度THSELTWが所定の下限スロットル開度THTWGMINX以上であり(S18)、かつ所定時間当たりの目標スロットル開度の変化量(THSELTW−前回値THO)が所定量DTHTWG以上のとき(S24,S26)、目標スロットル開度の変化速度を減少させる、即ち、目標スロットル開度THSELTWが上限値THOMXTWD未満に制御される(S30)。
【選択図】図4

Description

この発明は内燃機関の制御装置に関し、より詳しくはフレキシブル・フューエル・ビークル(Flexible Fuel Vehicle)、即ち、ガソリン燃料でも、エタノール燃料でも、あるいはガソリンとエタノールの混合燃料でも運転可能な車両用の内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、エンジン冷却水温が所定値以下で、かつアクセルペダルの踏み込み量が所定値以上のとき、スロットルバルブを緩やかな速度で開弁させる技術が開示される。
特開平4−2787号公報
アルコールはガソリンに比べて気化する温度が高く、また気化潜熱が大きいことから、気化するとき、吸気管や燃焼室内の温度を大きく低下させる。従って、アルコールを混合した燃料を用いるフレキシブル・フューエル・ビークル(以下「FFV」という)用の内燃機関では、高負荷領域のように吸入空気量が増加すると共に、吸気管内負圧が小さいために燃料が気化しにくい領域にあっては、スロットル開度の変化量が少ないときでも、吸入空気量の増加に対して燃料の気化が間に合わず、空燃比がリーンとなってしまう問題がある。
ところで、スロットルバルブをDBW制御することで、アイドル状態での吸入空気量を調節することが従来から行われているが、FFV用の内燃機関で特許文献1に開示されるスロットル変化速度のなまし処理を行うと、アイドル状態でのスロットル開度の変化もなまし処理が行われることとなり、アイドル制御が不安定となってしまう問題がある。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、負荷に応じてスロットル開度を制御することでアイドル制御の安定性を確保するようにした内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、少なくとも前記検出されたアクセルペダル開度に基づいて吸気系に配置されたスロットルバルブの目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、前記算出された目標スロットル開度に応じて前記スロットルバルブのスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段とを備えた内燃機関の制御装置において、前記スロットル開度制御手段は、前記目標スロットル開度が所定の下限スロットル開度以上であり、かつ所定時間当たりの前記目標スロットル開度の変化量が所定量以上のとき、前記スロットル開度の変化速度を減少させるスロットル変化速度減少手段を備える如く構成した。
上記で、「スロットル開度」はスロットル開度制御手段によって制御されるスロットル開度を示し、目標スロットル開度と実スロットル開度の双方を含む意味で使用する。
請求項2に係る内燃機関の制御装置にあっては、前記スロットル変化速度減少手段は、前記目標スロットル開度の前回値に前記所定量を加算した値を前記目標スロットル開度の上限値として設定する如く構成した。
請求項3に係る内燃機関の制御装置にあっては、さらに、機関回転数を検出する機関回転数検出手段を備えると共に、前記検出される機関回転数が高いほど前記所定量を大きな値に設定する如く構成した。
請求項1にあっては、目標スロットル開度が下限スロットル開度以上であるなどの高負荷状態にあることを条件としてスロットル変化速度のなまし制御を行うため、アイドル状態などのなまし制御が不要な低負荷領域ではスロットル制御の応答性を上げられる。また、所定量を適宜設定することで、高負荷領域においてスロットル開度の変化量が小さいときも、なまし制御を確実に行うことができる。
請求項2にあっては、目標スロットル開度の前回値に所定量を加算した値を目標スロットル開度の上限値としているので、上記した効果に加え、スロットル開度の変化量を所定量で限定できることから、噴射した燃料の中で気化できる燃料に必要な空気量を確実に燃焼室に供給することができる。
請求項3にあっては、上記した効果に加え、吸入空気量が大きく変化しても、目標スロットル開度に迅速に収束させることができる。即ち、機関回転数が高いほど各気筒の燃焼間隔が短いために燃焼室内の温度低下が少なくなることから、吸入空気量が大きく変化しても燃料の気化が可能となる。従って、機関回転数の増加に応じて所定量を増加させることで、目標スロットル開度への収束速度を上げることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る内燃機関の制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は、FFV(図示せず)に搭載される、4気筒(シリンダ)4サイクルの内燃機関(1気筒のみ図示。以下「エンジン」という)を示す。エンジン10において、エアクリーナ12から吸入されて吸気管14を通る空気(吸気)はスロットルバルブ16で流量を調節されて吸気マニホルド18を流れ、2個の吸気バルブ(1個のみ図示)20が開弁されるとき、燃焼室に流入する。
スロットルバルブ16は、FFV運転席床面に配置されたアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続を絶たれ、DCモータ(アクチュエータ)22に接続され、DCモータ22で駆動されて開閉する。このように、スロットルバルブ16の開度はDBW(Drive By Wire)方式で制御される。
吸気バルブ20の手前の吸気ポート付近には、メイン・インジェクタ24が配置される。メイン・インジェクタ24には、メイン燃料タンク26に貯留され、メイン燃料タンク26の内部に配置されたメイン燃料ポンプ28で汲み上げられる燃料がメイン燃料供給管30を介して圧送される。
メイン燃料タンク26に貯留される燃料としては、ガソリンとエタノール(エチルアルコール)の混合燃料、具体的にはガソリン78%とエタノール22%の混合燃料(E22)からガソリン0%とエタノール100%のエタノール燃料(E100)までの間のアルコール燃料が予定される。尚、アルコール燃料はガソリンに比して理論空燃比がリッチ側にずれると共に、そのずれはアルコール濃度の増加につれて拡大する。
吸気ポート付近においてメイン・インジェクタ24の上流側には、サブ・インジェクタ32が配置される。サブ・インジェクタ32には、サブ燃料タンク34に貯留されてサブ燃料ポンプ36で汲み上げられるサブ燃料がサブ燃料供給管38を介して圧送される。サブ燃料としては、ガソリン燃料、E22などが使用される。
メイン・インジェクタ24とサブ・インジェクタ32は、駆動回路(図示せず)を通じてECU(Electronic Control Unit。電子制御ユニット)40に電気的に接続され、ECU40から開弁時間を示す駆動信号が駆動回路を通じて供給されると開弁し、開弁時間に応じた燃料を吸気ポートに噴射する。噴射された燃料は、流入した空気と混合して混合気(予混合気)を形成し、吸気バルブ20が開弁されるとき、燃焼室に流入する。サブ燃料は、エンジン10の始動時にのみ使用される。
燃焼室には点火プラグ44が配置される。点火プラグ44はイグナイタなどからなる点火装置(図示せず)に接続される。点火装置はECU40から点火信号が供給されると、点火プラグ44の電極間に火花放電を生じさせる。混合気はそれによって着火されて燃焼し、ピストン46を下方に駆動する。
ピストン46を包み込むシリンダブロックの下部のクランクケース48の内部には、ピストン46に接続され、ピストン46の上下運動を回転運動に変換するクランクシャフト(図示せず。50はそれに取り付けられるパルサプレートを示す)が収容される。クランクケース48の下部は、オイル(潤滑油)を受けるオイルパンを構成する。
燃焼によって生じた排気(排ガス)は、2個の排気バルブ(図示せず)が開弁するとき、排気ポート52を通って排気管54に流れる。排気管54には、(2床の三元触媒からなる)触媒装置56が配置される。排気は、触媒装置56が活性状態にあるとき、HC,CO,NOxなどの有害成分を除去されてエンジン外の大気に放出される。
メイン燃料タンク26とサブ燃料タンク34の液面上方空間はチャージ通路58,60を介してキャニスタ62に接続されると共に、キャニスタ62はパージ通路64を介して吸気管14にスロットルバルブ16の配置位置の下流で接続される。パージ通路64には電磁バルブからなるパージ制御バルブ64aが設けられ、励磁されるとき、パージ通路64を開放する。
上記した構成において、メイン燃料タンク26とサブ燃料タンク34から蒸発した燃料蒸気はチャージ通路58,60を通ってキャニスタ62に流れ、その内部に収容された吸着材62aに吸着される。キャニスタ62の内部はパージ制御バルブ64aが励磁されるとき、吸気管14から負圧が作用し、吸着された燃料蒸気は大気開放孔62bから導入される新気と共に、パージ通路64を通って吸気系にパージされる。
クランクケース60の上部はPCV(Positive Crankcase Ventilation)用の孔が穿設され、吸気管14のスロットルバルブ16の配置位置の下流と還流通路68で接続される。還流通路68にはチェックバルブ68aが設けられ、クランクケース内のオイルに混入したアルコール蒸気は、所定圧以上となるとチェックバルブ68aを押し開き、還流通路68を通ってブローバイガスとして吸気系にパージされる。
シリンダブロックの上のシリンダヘッドには油圧で動作する動弁機構70が設けられ、吸気バルブ20のバルブタイミングとリフト量を高低2種の特性の間で変更する。
エンジン10のクランクシャフトの付近にはクランク角センサ72が配置され、前記したパルサプレート50の回転から気筒判別信号と、各気筒のTDC(上死点)あるいはその付近のクランク角度を示すTDC信号と、TDC信号を細分してなるクランク角度信号とを出力する。
エアクリーナ12の付近には温度検出素子を備えたエアフローメータ74が配置され、エアクリーナ12から吸入される空気(吸気)量Qと吸気温TAに応じた信号を出力する。
吸気管14においてスロットルバルブ16の下流にはMAPセンサ76が配置され、吸気管内圧力PBAを絶対圧で示す信号を出力すると共に、スロットルバルブ16にはスロットル開度センサ78が配置され、スロットルバルブ16の位置(スロットル開度)THに応じた信号を出力する。
エンジン10の冷却水通路(図示せず)には水温センサ80が配置されてエンジン冷却水温TWに応じた信号を出力すると共に、シリンダブロックにはノックセンサ82が配置され、エンジン10に生じる振動に応じた信号を出力する。
排気系において触媒装置56の上流には広域空燃比センサ84が配置され、理論空燃比からリッチあるいはリーンに至るまでの広い範囲において排気中の酸素濃度に応じた信号を出力する。広域空燃比センサ84の出力に基づき、検出空燃比KACTが当量比で算出される。また、触媒装置56の触媒床の間にはOセンサ86が配置され、排気中の酸素濃度が理論空燃比からリッチあるいはリーンに変化するたびに反転する信号を出力する。
メイン燃料タンク26にはフューエルレベルセンサ88が配置され、燃料の液面高さに応じた信号を出力する。
アクセルペダルの付近にはアクセル開度センサ(アクセルペダル開度検出手段)90が設けられ、運転者のアクセルペダル踏み込み量を示すアクセルペダル開度(エンジン負荷を示す)APに応じた信号を出力する。ドライブシャフト(図示せず)の付近には車速センサ92が設けられ、ドライブシャフトの回転当たりにパルス信号を出力すると共に、FFVの適宜位置には大気圧センサ94が設けられ、大気圧PAに応じた信号を出力する。
上記したセンサ群の出力は、ECU40に入力される。ECU40はマイクロコンピュータからなり、CPU,ROM,RAM,A/D変換回路、入出力回路およびカウンタ(全て図示せず)を備える。ECU40は入力信号の内、クランク角度信号をカウントしてエンジン回転数NEを算出(検出)すると共に、車速センサ92の出力をカウントして車速VPを算出(検出)する。
ECU40は入力値と算出値に基づき、ROMに格納されている命令に従い、続いて述べるように、燃料噴射量などを算出すると共に、エンジン回転数NEと吸気管内絶対圧PBAとから吸気バルブ20のバルブタイミングとリフト量を高低2種の特性の間で変更する。
図2は、そのECU40の動作を機能的に説明するブロック図である。
符号40aは燃料噴射量算出ブロックを示し、そこにおいては検出された運転状態に応じてエンジン10に供給すべき燃料噴射量TOUTが算出される。
即ち、エンジン負荷に応じて基本燃料噴射量TIMが算出されると共に、検出された空燃比KACTを目標空燃比KCMDに制御する空燃比フィードバック制御においてそれらの偏差に応じて空燃比補正係数(空燃比フィードバック補正係数)KAFが算出され、さらにアルコール濃度補正係数(アルコール濃度学習値)KREFBSなど、その他の補正係数が算出されて基本燃料噴射量が補正されることで、燃料噴射量TOUTが算出される。
燃料噴射量算出ブロック40aでは、空燃比補正係数KAFの制限値が設定されると共に、アルコール濃度が学習されるときの制限値の変更の際、空燃比補正係数KAFが制限値に達したとき、制限値を変更する如く構成される。
算出された燃料噴射量TOUTに基づき、メイン・インジェクタ24が駆動される。尚、アルコール燃料はエンジン冷却水温TWが低いときに始動性が悪いことから、エンジン10の始動時にはメイン・インジェクタ24に加え、サブ・インジェクタ32を駆動してサブ燃料が噴射される。
符号40bはアルコール濃度学習ブロックを示し、そこにおいては空燃比補正係数KAFに基づいて燃料に含まれるアルコール濃度が学習される。即ち、空燃比補正係数KAFをなましてアルコール濃度学習値KREFXを算出し、それを前回のアルコール濃度補正係数KREFBSに乗算して補正することでアルコール濃度補正係数KREFBSが更新される。アルコール濃度補正係数KREFBSは、ブロック40aに送られる。
図3を参照してアルコール濃度学習を説明すると、この実施例では空燃比補正係数KAFをなまして得たアルコール濃度学習値KREFXに基づいてアルコール濃度が学習(検出)される。燃料としてE100からE22までを予定するが、アルコール濃度補正係数KREFBSはその中間のE64に相当する値(1.0。補正なし)となるように初期値が設定される。
図3の左端に示す如く、E64使用時、給油により燃料がE100に切り替えられたとすると、それに応じて空燃比補正係数KAFとそれをなましたアルコール濃度学習値KREFXは変化し、アルコール濃度補正係数は1.2に修正される。
その後、末尾のフラグF_REFUELFFV(給油判定)から、アイドル中に給油により燃料がE22に切り替えられたとすると、空燃比補正係数KAFと学習値KREFXは反転し、アルコール濃度補正係数は0.8に修正される。
図2の説明に戻ると、符号40cは点火時期算出ブロックを示し、そこにおいては検出された運転状態に応じてエンジン10に供給すべき点火時期が算出され、それに基づいて点火装置を介して点火プラグ44の点火が制御される。
符号40dはスロットル開度制御値算出ブロックを示し、そこにおいてはスロットル開度の制御値が算出され、それに基づいてDCモータ22が駆動される。
図4は、このスロットル開度制御値算出ブロック40dの処理を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは10mseごとに実行される。
以下説明すると、S10においてアクセル開度センサ90の出力を通じて示された運転者の要求スロットル開度などから算出されるスロットル開度THOMIにアイドル用スロットル開度THICMDを加算して目標スロットル開度(今回値)THSELTWを算出する。
次いでS12に進み、検出されたエンジン冷却水温TWで図5に示す特性から値DTHTWNを検索し、検索値を置換することで目標スロットル変化量の上限値DTHTWNXを算出する。図5に示す如く、上限値DTHTWNXは、エンジン冷却水温TWが増加するにつれて増大するように設定される。
次いでS14に進み、検出されたエンジン回転数NEで図6に示す特性から値KNTHTWNを検索し、検索値を置換することで目標スロットル変化量の上限値のNE補正値KNTHTWNXを算出する。図6に示す如く、NE補正値KNTHTWNXは、エンジン回転数NEが増加するにつれて増大するように設定される。
次いでS16に進み、算出された上限値にNE補正値を乗じて得た積を値DTHTWG(前記した所定量)とする。この所定量DTHTWGは、エンジン冷却水温が増加するにつれて増加するように設定される上限値DTHTWNXにエンジン回転数NEが増加するにつれて増加するNE補正値KNTHTWNXを乗じて算出されることから、結果としてエンジン回転数NEが高いほど大きな値に設定される。
次いでS18に進み、検出されたエンジン回転数NEとエンジン冷却水温TWで図7に示す特性から値THTWGMINを検索し、検索値を置換することで目標スロットル開度の下限値(前記した下限スロットル開度)THTWGMINXを算出する。
次いでS20に進み、S10で算出された目標スロットル開度(今回値)THSELTWがS18で算出された下限スロットル開度THTWGMINXを超えるか否か判断する。
S20で肯定されるときはS22に進み、目標スロットル開度の前回値THOがS18で算出された下限値THTWGMINX以上か否か判断し、肯定されるときはS24に進み、目標スロットル開度(前回値)THOにS16で算出された所定量DTHTWGを加算し、よって得た和を仮値thtwgtmpとする。
次いでS26に進み、S24で算出された仮値thtwgtmpが目標スロットル開度(今回値)THSELTW以下か否か判断する。仮値thtwgtmpは目標スロットル開度(前回値)THOと所定量DTHTWGの和であると共に、図示のプログラムは10msecごとに実行されることから、S26の判断は、目標スロットル開度の今回値THSELTWと前回値THOの差が所定量DTHTWG以上であるか否か判断することに等しい。
尚、S22で否定されるときはS28に進み、下限値THTWGMINXを仮値に置換してS26をスキップする。
S26で肯定されるときはS30に進み、仮値thtwgtmpをスロットル開度上限値THOMXTWDとする。これは、S28に進むときも同様である。
スロットル開度制御値算出ブロック40dにおいては図示しない別ルーチンにおいて、目標スロットル開度(今回値)THSELTWはこの上限値THOMXTWDを超えないように、換言すればその変化速度を減少させられる(なまされる)ようにDCモータ22の駆動が制御される。
尚、S20で否定されるときはS32に進み、最大スロットル開度THOMAXMをスロットル開度上限値THOMXTWDとする。従って、S20で否定される場合、スロットル開度上限値は最大スロットル開度となる。これは、S26で否定されるときも同様である。
この実施例においては上記の如く、アクセルペダル開度APを検出するアクセルペダル開度検出手段(アクセル開度センサ90)と、少なくとも前記検出されたアクセルペダル開度APに基づいて吸気系に配置されたスロットルバルブ16の目標スロットル開度THSELTWを算出する目標スロットル開度算出手段(スロットル開度制御値算出ブロック40d,S10)と、前記算出された目標スロットル開度に応じて前記スロットルバルブ16のスロットル開度THを制御するスロットル開度制御手段(スロットル開度制御値算出ブロック40d)とを備えた内燃機関(エンジン)10の制御装置において、前記スロットル開度制御手段は、前記目標スロットル開度THSELTWが所定の下限スロットル開度THTWGMINX以上であり(S18)、かつ所定時間当たりの前記目標スロットル開度の変化量(THSELTW−前回値THO)が所定量DTHTWG以上のとき(S24,S26)、前記スロットル開度の変化速度を減少させる(換言すれば目標スロットル開度THSELTWが上限値THOMXTWD未満に制御される)スロットル変化速度減少手段(S30)を備える如く構成した。
このように目標スロットル開度THSELTWが下限スロットル開度THTWGMINX以上であるなどの高負荷状態にあることを条件としてスロットル変化速度のなまし制御を行うため、アイドル状態などのなまし制御が不要な低負荷領域ではスロットル制御の応答性を上げられる。また、所定量DTHTWGを適宜設定することで、高負荷領域においてスロットル開度の変化量が小さいときも、なまし制御を確実に行うことができる。
尚、上記で、「スロットル開度」は目標スロットル開度THSELTWのみならず、実スロットル開度THも含む。実施例では目標スロットル開度の上限値を制限しているが、結果として実スロットル開度の変化量も減少するからである。
また、前記スロットル変化速度減少手段は、前記目標スロットル開度の前回値THOに前記所定量DTHTWGを加算した値を前記目標スロットル開度の上限値thtwgtmp(THOMXTWD)として設定する(S24,S30)如く構成した。
このように目標スロットル開度の前回値THOに所定量DTHTWGを加算した値を目標スロットル開度の上限値としているので、上記した効果に加え、スロットル開度の変化量を所定量DTHTWGで限定できることから、噴射した燃料の中で気化できる燃料に必要な空気量を確実に燃焼室に供給することができる。
さらに、機関回転数(エンジン回転数)NEを検出する機関回転数検出手段(クランク角センサ72,ECU40)を備えると共に、前記検出される機関回転数が高いほど前記所定量DTHTWGを大きな値に設定する(S14,S16)如く構成した。
この結果、吸入空気量が大きく変化しても、目標スロットル開度に迅速に収束させることができる。即ち、エンジン回転数NEが高いほど各気筒の燃焼間隔が短いために燃焼室内の温度低下が少なくなることから、吸入空気量が大きく変化しても燃料の気化が可能となる。従って、エンジン回転数NEの増加に応じて所定量DTHTWGを増加させることで、目標スロットル開度THSELTWへの収束速度を上げることができる。
尚、この発明をFFV用のエンジンを例にとって説明したが、この発明はガソリン燃料を使用する火花点火式のエンジンにも妥当する。
この発明の実施例に係る内燃機関の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の動作、より具体的には図1に示す装置の中のECU(電子制御ユニット)の動作を説明するブロック図である。 図2に示すアルコール濃度学習を説明するタイム・チャートである。 図2に示すスロットル開度制御値算出ブロックの処理を示すフロー・チャートである。 図4フロー・チャートで使用されるパラメータの特性を示す説明グラフである。 同様に図4フロー・チャートで使用されるパラメータの特性を示す説明グラフである。 同様に図4フロー・チャートで使用されるパラメータの特性を示す説明グラフである。
符号の説明
10 内燃機関(エンジン)、16 スロットルバルブ、22 DCモータ、24 メイン・インジェクタ、26 メイン燃料タンク、40 ECU(電子制御ユニット)、40d スロットル開度制御値算出ブロック、44 点火プラグ、56 触媒装置、62 キャニスタ、70 動弁機構、72 クランク角センサ(機関回転数検出手段)、74 エアフローメータ、76 MAPセンサ、78 スロットル開度センサ、80 水温センサ、84 広域空燃比センサ、90 アクセル開度センサ(アクセルペダル開度検出手段)、92 車速センサ、94 大気圧センサ

Claims (3)

  1. アクセルペダル開度を検出するアクセルペダル開度検出手段と、少なくとも前記検出されたアクセルペダル開度に基づいて吸気系に配置されたスロットルバルブの目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、前記算出された目標スロットル開度に応じて前記スロットルバルブのスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段とを備えた内燃機関の制御装置において、前記スロットル開度制御手段は、前記目標スロットル開度が所定の下限スロットル開度以上であり、かつ所定時間当たりの前記目標スロットル開度の変化量が所定量以上のとき、前記スロットル開度の変化速度を減少させるスロットル変化速度減少手段を備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記スロットル変化速度減少手段は、前記目標スロットル開度の前回値に前記所定量を加算した値を前記目標スロットル開度の上限値として設定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. さらに、機関回転数を検出する機関回転数検出手段を備えると共に、前記検出される機関回転数が高いほど前記所定量を大きな値に設定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
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