JP2008115495A - エアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法 - Google Patents

エアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】織機における流量制御弁の動作異常を早期に検出することができ、織機の信頼性の向上を図ることができるエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法の提供にある。
【解決手段】緯糸Yの到達タイミングTWを検出する緯糸検出装置としての緯糸フィーラ6と、タンデムノズル2と接続され該タンデムノズル2への供給エア流量を調整可能なモータ式流量制御弁9とを備え、該モータ式流量制御弁9のモータ駆動により緯糸Yの到達タイミングTWを制御可能なエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法において、モータ式流量制御弁9のモータ駆動前後の緯糸Yの到達タイミングTWの変化を比較することにより、モータ式流量制御弁9の動作異常を検出し、警告信号を発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エアジェット織機における緯入れ用供給エアの流量調整を行う流量制御弁の異常検出方法に関する。
特許文献1で開示された従来技術では、スレイ12上には主ノズル4が配設され、主ノズル4の前方には案内路が形成され、その途中に中継ノズル6が設けられ、案内路の終端には緯糸1の到着を測定する検出器15が設けられている。また、主ノズル4に隣接して補助ノズル5が設けられている。
主ノズル4及び補助ノズル5は、圧縮空気源7と接続され、その途中に遮断弁9と絞り装置10が配置されている。絞り装置10は回転絞り素子24とモータ25を備えており、回転絞り素子24をモータ25で回転させることにより、通過流量の絞り込みが可能となっている。
供給パッケージ2より供給される緯糸1は補助ノズル5を経由して主ノズル4に導入され、ノズルからの圧縮空気の噴射流で案内路を飛走し、途中で中継ノズル6に助成されながら終端の検出器15に到達する。検出器15は緯糸1の到達を検出すると、その検出信号を制御装置14に送信する。制御装置14は緯糸1の到達タイミングと目標タイミングの比較を行い、その結果に基づき絞り装置10の駆動を制御し、最適な流量となるように絞り調整を行う。
特開平4−214442号公報(第3〜5頁、図1)
しかし、特許文献1で開示された技術では、絞り装置10に動作不良があった場合には、検出できない問題がある。絞り装置10のモータ25の回転不良とか、接触不良などにより故障が発生した場合には、絞り装置10による流量の絞りが不可能となるが、その異常を早期に検出することができず織機はそのまま運転されることにより、織布の仕上がり品質に重大な欠陥が生じる恐れがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、織機における流量制御弁の動作異常を早期に検出することができ、織機の信頼性の向上を図ることができるエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、緯糸の到達タイミングを検出する緯糸検出装置と、ノズルと接続され該ノズルへの供給エア流量を調整可能なモータ式流量制御弁とを備え、該モータ式流量制御弁のモータ駆動により前記緯糸の到達タイミングを制御可能なエアジェット織機の流量制御弁おいて、前記モータ駆動前後の前記緯糸の到達タイミングの変化を比較することにより、前記モータ式流量制御弁の動作異常を検出することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、織機に既設の緯糸検出装置及びモータ式流量制御弁を使用して流量制御弁の異常検出が行われるので、特別のセンサを追加設置する必要がない。また、モータ式流量制御弁のモータ駆動前後の緯糸の到達タイミングの変化を比較することにより、モータ式流量制御弁の動作異常が検出されるので、早期に異常検出が可能であり、織布の仕上がり品質の悪化を未然に防止できる。よって、織機の信頼性の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法において、前記緯糸検出装置が緯糸フィーラであることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、緯糸検出装置が緯糸フィーラなので、緯糸の到達タイミングを確実に検出可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法において、前記緯糸検出装置が解舒センサであることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、緯糸検出装置が解舒センサなので、解舒センサによる解舒タイミングを緯糸の到達タイミングの代替として利用可能である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法において、前記モータ式流量制御弁の動作異常を検出した場合には、警告信号をファンクションパネルに表示させることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、警告信号がファンクションパネルに表示されるので、作業者は速やかに確認ができ、対策のためのアクションをすぐ取れる。
本発明によれば、流量制御弁の異常検出を特別にセンサを追加設置することなく、速やかに行うことができ、織機の信頼性の向上が可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示されるように、図示しない給糸部より供給された緯糸Yは、緯糸測長貯留装置1を通って緯入れ用ノズルに供給される。緯入れ用ノズルはタンデムノズル2とタンデムノズル2に直列に配列されたメインノズル3とで構成され、両ノズル2、3によって、緯糸Yを噴射流体と共に図示しない案内通路に沿って緯入れする。
案内通路の途中には、複数の(この場合には3本)ノズル群より形成されたサブノズル4、5がそれぞれ配設されており、タンデムノズル2及びメインノズル3により緯入れされた緯糸Yの飛走を助成する。案内通路の終端には、緯糸Yの到達タイミングを光学的に検出するための緯糸検出装置としての緯糸フィーラ6が設けられている。一方、緯糸測長貯留装置1の端部には解舒センサ7が設けられ、緯糸測長貯留装置1より解舒される緯糸Yの解舒タイミングを光学的に検出する。
なお、タンデムノズル2はタンデムバルブ8とタンデムバルブ8に隣接して設けられたモータ式流量制御弁9を介してメインタンク10に接続され、メインノズル3はメインバルブ11を介してメインタンク10に接続されている。そして、メインタンク10は手動レギュレータ12を介してエア供給源13に接続されている。
メインタンク10より供給された一定圧力のエアは、モータ式流量制御弁9により流量を絞られ、タンデムバルブ8を介してタンデムノズル2に供給されると共に、メインバルブ11を介してメインノズル3に供給される。
モータ式流量制御弁9は、内蔵されているモータの回転角を制御することにより、絞り弁の開度(略して、絞り開度)の調整を行うことができ、供給エアの流量調整が可能となっている。具体的には、モータはステッピングモータであり、モータに対してステップパルス信号を入力することにより、指令ステップパルス数に応じた絞り開度に調整することができる。このモータ式流量制御弁9により流量調整された供給エアをタンデムノズル2に供給することにより、緯入れされる緯糸Yの移送速度を変えることができる。即ち、流量を増やせば緯糸Yの移送速度を早くすることができ、流量を減らせば緯糸Yの移送速度を遅くすることができる。
また、サブノズル4、5は、サブバルブ14、15を介してサブタンク16に接続され、サブタンク16は手動レギュレータ17を介して共通のエア供給源13に接続されている。サブタンク16より供給された一定圧力のエアは、サブバルブ14、15を介してサブノズル4、5に供給され、リレー噴射されることにより緯糸Yの緯入れ方向の飛走を助成する。
以上の構成を持つエアジェット織機の緯入れ装置の制御は、コントロールボックス18、19によって行われる。コントロールボックス18、19はCPU、RAM、ROM等から構成され、各種制御機能、演算機能及び記憶機能を有している。なお、コントロールボックス18は織機の右側に設置されて、織機の主制御を行い、コントロールボックス19は織機の左側に設置されて、織機の副制御を行っており、コントロールボックス18とコントロールボックス19とは接続されている。
図1に破線で示されるように、緯糸フィーラ6とコントロールボックス18とは接続され、緯糸フィーラ6にて緯糸Yの到達の検出が行われると、その検出信号はコントロールボックス18に送信される。また、コントロールボックス19とモータ式流量制御弁9とは接続されており、コントロールボックス19よりモータ式流量制御弁9を駆動制御するための信号の送信が行われる。コントロールボックス18、19はファンクションパネル20と接続され、また、解舒センサ7とコントロールボックス18とは接続されている。
次に、エアジェット織機の流量制御弁9の異常検出方法について説明を行う。
緯糸フィーラ6によって緯糸Yの到達の検出が行われると、その検出信号はコントロールボックス18に送信され、コントロールボックス18にて例えば、織機の主軸の回転角度に変換され、到達タイミングTWとして記憶される。なお、ここで緯糸Yの到達タイミングをTWとし、到達タイミングの実測値(略して、実測タイミング)をTWm、到達タイミングの目標値(略して、目標タイミング)をTWaとする。到達タイミングTWは値が小さいほど、緯糸フィーラ6への緯糸Yの到達時期が早く、値が大きいほど緯糸フィーラ6への緯糸Yの到達時期が遅い。
ところで、コントロールボックス18には、目標タイミングTWaに関する設定情報が予め入力され記憶されており、コントロールボックス18内で実測タイミングTWmと目標タイミングTWaとの比較処理が行われる。
実測タイミングTWmが目標タイミングTWaより大きい(即ちTWm>TWaで、目標タイミングTWaに対し実測タイミングTWmが遅い)場合には、モータ式流量制御弁9の絞り開度を広めて供給エアの流量を増やすように、駆動信号がコントロールボックス19を介してモータ式流量制御弁9に送信される。
また、実測タイミングTWmが目標タイミングTWaより小さい(即ちTWm<TWaで、目標タイミングに対し実測タイミングが早い)場合には、モータ式流量制御弁9の絞り開度を狭めて供給エアの流量を減らすように、駆動信号がコントロールボックス19を介してモータ式流量制御弁9に送信される。
なお、モータ式流量制御弁9の絞り開度の調整は、内蔵されているモータの回転角を制御することにより行われるが、モータへの指令ステップパルス数で表される絞り弁位置をVgとすれば、絞り弁位置Vgは値が小さいほど絞り開度が広くなり、値が大きいほど絞り開度は狭くなる。
従って、上記TWm>TWaの場合には、絞り弁位置Vgを小さくする方向のモータ制御が行われ、その都度実測タイミングTWmの検出が行われ、このルーチン作業は実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに一致するまで継続される。
また、上記TWm<TWaの場合には、絞り弁位置Vgを大きくする方向のモータ制御が行われ、その都度実測タイミングTWmの検出が行われ、このルーチン作業は実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに一致するまで継続される。
モータ式流量制御弁9の絞り弁位置Vgの調整の結果、実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに達しない場合には、コントロールボックス18、19はモータ式流量制御弁9の動作異常と判断し、警告信号をファンクションパネル20に表示するように制御が行われる。
絞り弁位置Vgの調整の結果、実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに達した場合には、コントロールボックス18、19はモータ式流量制御弁9が正常動作していると判断し、一連の制御プログラムを終了する。
なお、上記した制御弁の動作異常を検出するための一連の制御は、コントロールボックス18、19に予め入力されている制御プログラムに基づき自動的に行われる。
次に、具体的な制御動作について説明を行う。
図2に示されるように、目標タイミングTWa=230°に対し、緯糸フィーラ6にて検出された実測タイミングTWm=240°とし、この時のモータ式流量制御弁9の絞り弁位置Vg=40とする。
ここで、TWm>TWaなので、モータ式流量制御弁9は絞り弁位置Vgを小さくして供給エアの流量を増やすように、駆動制御される。なお、絞り弁位置Vgは、Vg=0の時全開状態となり、Vg=90の時全閉状態となるように設定されているとする。
先ず、図2の上段に示されるように、Vg=40より1パルスだけ下げて(絞り開度を広げて)Vg=39とすると、モータ式流量制御弁9が正常に動作している場合には緯糸Yの移送速度が増すため、この時の実測タイミングTWmは239°となったとする。続けて、Vg=38とし、この時の検出された実測タイミングTWmが238°となったとする。この作業は繰り返し行われ、例えば、Vg=30の時、実測タイミングTWm=230°となったとすると、実測タイミングTWmが目標タイミングTWa=230°に達したことになり、コントロールボックス18、19はモータ式流量制御弁9が正常動作していると判断する。
一方、図2の下段に示されるように、Vg=40より1パルスだけ下げて(絞り開度を広げて)Vg=39とし、この時の実測タイミングTWmの検出を行い、TWm=240°のままであったとする。続けて、Vg=38とし、この時の検出された実測タイミングもまたTWm=240°であったとする。この作業は繰り返し行われ、例えば、Vg=0(全開状態)に至っても依然としてTWm=240°のままであるとすると、絞り弁位置Vgを小さくして絞り弁を全開状態にしても、実測タイミングTWmが変更前の240°のままであり、目標タイミングTWa=230°に達していないことになる。この場合には、コントロールボックス18、19はモータ式流量制御弁9の動作異常と判断し、警告信号をファンクションパネル20に表示させる。
図3には、ファンクションパネル20に表示される警告信号の一例を示す。
図示しないが、TWm<TWaの場合には、モータ式流量制御弁9は絞り弁位置Vgを大きくして供給エアの流量を減らすように、駆動制御される。
すなわち、Vgを1パルスづつ上げて(絞り開度を狭めて)、実測タイミングTWmの検出を行い、実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに達した場合には、正常動作していると判断される。一方、絞り弁位置Vgを大きくして全閉状態(Vg=90)にしても実測タイミングTWmが目標タイミングTWaに達しない場合には、動作異常と判断される。
この実施形態に係るエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法によれば以下の効果を奏する。
(1)織機に既設の緯糸フィーラ6を使用してモータ式流量制御弁9の異常検出が行われるので、特別のセンサを追加設置する必要がなく、装置の簡略化を図れる。
(2)モータ式流量制御弁9のモータ駆動前後の緯糸Yの到達タイミングTWの変化を比較することにより、モータ式流量制御弁9の動作異常を検出可能であり、例えば、モータ駆動前後で緯糸Yの実測タイミングTWmに変化があり、目標タイミングTWaに達した場合には、モータ式流量制御弁9は正常動作と判断され、モータ駆動前後で緯糸Yの実測タイミングTWmに変化がなく、目標タイミングTWaに達しない場合には、モータ式流量制御弁9は異常動作と判断される。従って、早期に異常検出が可能であり、織布の仕上がり品質の悪化を未然に防止でき、織機の信頼性の向上を図ることができる。
(3)メインノズル3には一定圧力で一定流量のエア供給が行われ、タンデムノズル2と接続されたモータ式流量制御弁9により流量調整が行われるので、緯糸Yの緯入れ性能に悪影響を及ぼすことなく、緯糸Yの到達タイミングTWの調整を行うことができる。
(4)モータ式流量制御弁9の動作異常と判断された時には、警告信号がファンクションパネル20に表示されるので、作業者は速やかに確認ができ、対策のためのアクションをすぐ取ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図1に基づいて説明する。
この実施形態では、第1の実施形態における緯糸検出装置の種類を変更したものである。
従って、ここでは、説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図1に示されるように、この実施形態では緯糸検出装置として第1の実施形態における
緯糸フィーラ6に代えて解舒センサ7を用いるものである。解舒センサ7は、緯糸測長貯留装置1より解舒される緯糸Yの解舒タイミングを光学的に検出する。
ここで、1回の緯入れに必要な緯糸Yの長さが緯糸測長貯留装置1上のドラムで3巻に相当しているとすると、解舒センサ7は1巻目、2巻目、3巻目と3回の解舒タイミングの検出を行っている。この3巻目の検出が行われた後、緯入れされた緯糸Yは緯糸フィーラ6に到達し、緯糸Yの到達タイミングの検出が行われる。
解舒センサ7にて検出される解舒タイミングをKWとし、到達タイミングTWと同じく主軸の回転角度で表されるとする。また、1巻目の解舒タイミングをKW1とし、2巻目の解舒タイミングをKW2とし、3巻目の解舒タイミングをKW3とすれば、KW1<KW2<KW3<TWの関係が有る。すなわち、解舒タイミングKW1が最も小さく(タイミングが最も早く)、次にKW2、KW3の順に値が大きく(タイミングが遅く)なる。
これはあたかも緯入れされる緯糸Yの飛走軌跡上に、3個のセンサを設け、それぞれのセンサにて検出される緯糸Yの到達タイミングがKW1、KW2、KW3であることと等価である。
この3巻目の解舒タイミングKW3は、到達タイミングTWに対しタイミングとして最も近く、この実施形態は、この解舒タイミングKW3を到達タイミングTWの代わりに利用するものである。また、この解舒タイミングKW3は到達タイミングTWと同じように、モータ式流量制御弁9により供給エアの流量調整を行うことにより、制御可能となっている。
ところで、コントロールボックス18には、この解舒タイミングの目標値(略して、目標タイミング)KW3aに関する設定情報が予め入力され記憶されており、コントロールボックス18内で上記解舒センサ7にて実測された解舒タイミングの実測値(略して、実測タイミング)KW3mと目標タイミングKW3aとの比較処理が行われる。
あとの制御処理については、第1の実施形態の場合と同等であり、実測タイミングTWmを実測タイミングKW3mに置き換え、目標タイミングTWaを目標タイミングKW3aに置き換えて考えれば良いので、説明を省略する。
この実施形態に係るエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法によれば以下の効果を奏する。
尚、第1の実施形態の(3)、(4)の効果は共通なので省略し、それ以外の効果を記す。
(1)織機に既設の解舒センサ7を使用してモータ式流量制御弁9の異常検出が行われるので、特別のセンサを追加設置する必要がなく、装置の簡略化を図れる。
(2)モータ式流量制御弁9のモータ駆動前後の緯糸Yの解舒タイミングKWの変化を比較することにより、モータ式流量制御弁9の動作異常を検出可能であり、例えば、モータ駆動前後で緯糸Yの実測タイミングKW3mに変化があり、目標タイミングKW3aに達した場合には、モータ式流量制御弁9は正常動作と判断され、モータ駆動前後で緯糸Yの実測タイミングKW3mに変化がなく、目標タイミングKW3aに達しない場合には、モータ式流量制御弁9は異常動作と判断される。従って、早期に異常検出が可能であり、織布の仕上がり品質の悪化を未然に防止でき、織機の信頼性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1、第2の実施形態では、緯入れ用タンデムノズルに流量制御弁を接続し流量制御を行うとして説明したが、緯入れ用メインノズルやサブノズルに流量制御弁を接続し流量制御を行ってもよい。
○ 第1、第2の実施形態では、絞り開度の調整ステップを1パルスごとに上下させるとして説明したが、2パルス以上としても構わない。
○ 第1、第2の実施形態において、絞り開度の調整により検出される到達タイミングを複数回測定による平均値としても構わない。
○ 第1、第2の実施形態では、警告信号をファンクションパネルに表示させるとして説明したが、別途設けられた警告ランプを点灯させても構わないし、機械を停止させても良い。或いは、これらを2つ以上(例えば、パネル表示と警告ランプ点灯)組み合わせても構わない。
○ 第2の実施形態では、3巻目の解舒タイミングKW3を到達タイミングTWの代わりに利用するとして説明したが、2巻目の解舒タイミングKW2、或いは1巻目の解舒タイミングKW1を利用しても構わない。また、1回の緯入れに必要な緯糸Yの長さがドラム上で3巻以外であっても、各巻目の解舒タイミングKWを上記と同様に到達タイミングTWの代わりに利用することができる。
○ 第1、第2の実施形態では、絞り弁位置Vgが全開又は全閉位置になっても、実測到達タイミングTWmや実測解舒タイミングKW3mが目標タイミングに達しないことをもってモータ式流量制御弁9の異常と判断しているが、これに限定されず、モータ式流量制御弁9の絞り弁位置Vgを所定範囲(例えば20パルス)だけ変更したにもかかわらず、実測到達タイミングTWmや実測解舒タイミングKW3mが変化しないことをもってモータ式流量制御弁9の異常と判断してもよい。また、モータ式流量制御弁9の絞り弁位置Vgを所定範囲だけ変更した場合に、実測到達タイミングTWmや実測解舒タイミングKW3等の変化量を予め設定した下限値と比較し、これに満たない場合にモータ式流量制御弁9の異常と判断してもよい。
第1の実施形態に係るエアジェット織機の流量制御弁の異常検出装置の全体構成を表すシステム構成図である。 第1の実施形態に係るエアジェット織機の流量制御弁の異常検出の制御ルーチンを説明するための図表である。 第1の実施形態に係るエアジェット織機の流量制御弁の異常検出時のファンクションパネルへの警告表示を示す模式図である。
符号の説明
2 タンデムノズル
3 メインノズル
6 緯糸フィーラ
9 モータ式流量制御弁
18、19 コントロールボックス
Y 緯糸
TW 到達タイミング
TWm 到達タイミングの実測値(実測タイミング)
TWa 到達タイミングの目標値(目標タイミング)

Claims (4)

  1. 緯糸の到達タイミングを検出する緯糸検出装置と、ノズルと接続され該ノズルへの供給エア流量を調整可能なモータ式流量制御弁とを備え、該モータ式流量制御弁のモータ駆動により前記緯糸の到達タイミングを制御可能なエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法において、
    前記モータ駆動前後の前記緯糸の到達タイミングの変化を比較することにより、
    前記モータ式流量制御弁の動作異常を検出することを特徴とするエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法。
  2. 前記緯糸検出装置が緯糸フィーラであることを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法。
  3. 前記緯糸検出装置が解舒センサであることを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法。
  4. 前記モータ式流量制御弁の動作異常を検出した場合には、警告信号をファンクションパネルに表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアジェット織機の流量制御弁の異常検出方法。
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