JP2008113091A - 移動局用デジタル無線機及び制御方法 - Google Patents

移動局用デジタル無線機及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008113091A
JP2008113091A JP2006293320A JP2006293320A JP2008113091A JP 2008113091 A JP2008113091 A JP 2008113091A JP 2006293320 A JP2006293320 A JP 2006293320A JP 2006293320 A JP2006293320 A JP 2006293320A JP 2008113091 A JP2008113091 A JP 2008113091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital radio
synchronization
synchronization timing
reception mode
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006293320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4862135B2 (ja
Inventor
Toshihiko Endo
寿彦 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2006293320A priority Critical patent/JP4862135B2/ja
Publication of JP2008113091A publication Critical patent/JP2008113091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4862135B2 publication Critical patent/JP4862135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】制御チャネル又は通話チャネルを選択して、半二重通信でデジタル無線基地局11と通信するデジタル無線機12において、送信モード時のフレームの送信タイミングの精確化、受信モード時の同期引き込みの能率化を図る。
【解決手段】受信モード時には、下りフレームの同期ワードの検出に基づき、同期維持カウンタ58のカウント値を調整する(S71)。同期維持カウンタ58の作動は、デジタル無線機12の作動中、維持される。同期維持カウンタ58のカウント値は、送信モード時のフレームの送信タイミングの検出や、受信モード時の同期引き込みに利用される。受信モード−送信モード間の切替時には、切替に先立ち、同期維持カウンタ58のカウント値の遅延補正データ保持器59のデータに基づく遅延補正を行い、両モードの同期タイミングのずれを除去する。
【選択図】図3

Description

本発明は、基地局を介して相互にオーディオ等を送受する移動局用デジタル無線機及び制御方法に関する。
特許文献1は、FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式トランクキングシステム(trunked System)を採用した無線通信システムを開示する(特許文献1の図1)。該システムでは、相互に通信する無線ユニット同士は、基地局から所定の周波数に対応する通話チャネルを割り当てられて、該通話チャネルで基地局を中継して相互に通信するようになっている。
該システムでは、基地局は、制御チャネル及び通話チャネルを同時に全二重通信で移動局と通信処理を行うのに対し、各移動局は、制御チャネル及び通話チャネルの一方を選択して、選択チャネルにおいて半二重通信で基地局と通信するようになっている。
特開2005−175808号公報
従来の移動局用デジタル無線機では、受信モードで、下りフレーム(基地局から移動局へのフレーム)の同期ワードを検出して、同期を維持するものの、この同期は、受信モードから送信モードへ切り替えるまでであり、切替後の送信モードにおいて受信モード時の同期を利用したり、さらに、再び受信モードへ戻ったときに、モード切替前の同期を同期引き込みに利用したりするコンセプトは存在していない。
移動局用デジタル無線機では、受信モードと送信モードとの切替が頻繁に起こるので、従来の移動局用デジタル無線機では、送信モードにおけるフレーム送信タイミングが不適切になったり、再度、受信モードへ戻ったときに同期引き込みにかかる時間が問題になったりする。また、受信モード時に弱電界のために一時的に同期が外れてしまったときにも、従来の移動局用デジタル無線機では、フレーム受信がまったく困難になったり、その後の電界復帰時に同期引き込みに時間がかかったりする。
本発明の目的は、これらの問題点を克服する移動局用デジタル無線機及び制御方法を提供することである。
本発明によれば、受信モード時に、下りフレームの同期ワードの検出に基づき生成した同期タイミング用信号を、送信モードへのモード切替後も、生成し続けて、該同期タイミング用信号を利用して、送信モードにおけるフレーム送信を行う。
他の本発明によれば、その後、送信モードから受信モードへの切替後も、同期タイミング用信号の生成を維持してもよい。維持した同期タイミング用信号は、受信モードへの切替後の同期引き込みに利用される。
さらに別の本発明は、また、受信モード時に、弱電界のために、同期が外れたときに、フレームの受信や同期引き込みに、同期タイミング用信号を利用する。
本発明の移動局用デジタル無線機は、制御チャネル及び通信チャネルの一方を選択して選択チャネルにおいて半二重通信で基地局と通信するようになっている。該移動局用デジタル無線機は次のものを有している。
受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持する同期タイミング用信号生成手段、
受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う調整手段、及び
送信モード時に同期タイミング用信号に基づきフレームを送信するフレーム送信手段。
本発明のデジタル無線機制御方法は次のステップを有している。
受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持するステップ、
受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行うステップ、及び
送信モード時に同期タイミング用信号に基づきフレームを送信するステップ。
本発明によれば、受信モード時に設定した同期タイミング用信号を、その後のモード切替以降も、生成維持するとにより、フレームの送信タイミングを能率的に精確化できる。
図1は無線通信システム10の概略構成図である。無線通信システム10は、FDMA方式トランキングシステムとなっており、ランダムアクセス動作に関してはスロッテドアロハ方式を採用している。
無線通信システム10は、単一のデジタル無線基地局11と、複数のデジタル無線機12a,12b,・・・とを含む。なお、デジタル無線機12a,12b,・・・を総称するときは、単に「デジタル無線機12」の符号を使うことにする。制御チャネル用コントローラ15は、アンテナ19を装備し、アンテナ19を介して制御チャネルの電波を送受する。制御チャネルの下り用の電波と上り用の電波との周波数とは異なっており、デジタル無線基地局11は、制御チャネルにおいて全二重通信を実施する。
各通話チャネル用コントローラ16a,16b,・・・はそれぞれアンテナ20a,20b,・・・を備える。各通話チャネルは、相互に異なる周波数に設定されているとともに、制御チャネルの上りフレーム及び下りフレーム用の周波数とも異なる周波数を設定されている。各デジタル無線機12a,12b,・・・は、制御チャネル及びデジタル無線基地局11から割り当てられた通話チャネルの一方を選択し、選択チャネルにおいて半二重通信でデジタル無線基地局11と通信する。デジタル無線基地局11は、制御チャネルにおける全二重通信と、全部の通話チャネルにおける半二重通信とを並行実施可能になっている。
なお、本明細書では「通話チャネル」及び「通信チャネル」を区別して使用している。「通話チャネル」とは、通話専用に用いられるのに対し、「通信チャネル」とは、「通話チャネル」の他に、移動局同士が通話だけでなく、データの通信も適宜行うことができるチャネルや、移動局同士のデータ通信専用に使用するチャネルであってもよいとする。後述の図5の移動局用デジタル無線機90ては、「通信チャネル」となっていることに注意されたい。
図2はデジタル無線機12の構成図である。通話チャネルの送信モード時では、ユーザの声は、マイクロホン25により電気信号へ変換され、該電気信号は、増幅器26において増幅されてから、コーデック27へ供給される。コーデック27は、増幅器26から音声信号を所定のコード規格でコード化するとともに、コード化データに対応する変調信号を、DSP30を使用して、生成する。
制御チャネルの送信モード時では、DSP30は、マイコン48の指示に基づき所定データに係る変調信号を生成し、これをコーデック27へ送る。コーデック27は、送信モード時では、制御チャネル及び通話チャネルの選択に関係なく、変調信号を送信スイッチ40へ出力する。
送信スイッチ40は、送信モード時には、オンであり、コーデック27から出力される変調信号は、送信スイッチ40を経て、増幅器41において増幅され、次に、減衰器42において減衰量を調整されてから、VCO(電圧制御発振器)43へ供給される。VCO43は、選択した通話チャネルの周波数の搬送波を減衰器42からの変調信号により変調し、これにより生成した信号は、アンテナ44から電波で送信される。なお、アンテナ44は、送信及び受信の両方を兼ねている。
受信モード時では、デジタル無線基地局11からの受信電波をアンテナ44において捕捉する。第2IF信号生成器51は、図示していないフロントエンドに含まれており、選択中のチャネルのRF信号に係る第2IF信号を出力する。第2IF信号は、増幅器52において増幅されてから、A/Dコンバータ53においてA/D(アナログ/デジタル)変換される。
DSP30は、コーデック27からの制御信号に基づきA/Dコンバータ53からのデジタル信号を復調、復号する。復号したデータ及び音声信号はDSP30からそれぞれマイコン48及びコーデック27へ出力される。コーデック27は、DSP30からの音声信号を伸張して、増幅器34へ出力する。該音声信号は、増幅器34において増幅され、次に、ボリューム調整器35においてボリュームを調整され、スピーカ36で音へ変換されてから、出力される。
マイコン48は、DSP30だけでなく、デジタル無線機12内の各種の被制御素子を統括、制御する。マイコン48が行う制御には、例えば、送信スイッチ40の開閉や、VCO43における搬送波の周波数の選択、制御チャネルと通話チャネルとの切替、及び送信モードと受信モードとの切替等が含まれる。
同期維持カウンタ58は、その計数対象がクロックパルスであるので、タイマでもある。同期維持カウンタ58の出力は、受信モード時の同期引き込みや、送信モード時のフレームの送信タイミング検出に利用される。さらに、弱電界時の同期ワードを的確に検出できない場合のフレームタイミング同期用にも使用することができる。同期維持カウンタ58のカウント値は、受信モード時に下りフレームの同期ワードの検出に基づき変更される。同期維持カウンタ58は、クロックパルスを計数して、カウント値を1ずつインクリメントし、最大値に達すると、最小値(=1。なお、最小値=0とすることもある。)へ戻る。同期維持カウンタ58のカウント値が1回循環する時間は1スロット(=1フレーム)の時間に合わせる。
後述する図4のS2では、デジタル無線機12は、上りフレームのスロットを、該上りフレームに対応する下りフレームのスロットに対してT/2だけ遅らせているが、このT/2のタイミングは、同期維持カウンタ58のカウント値=最大値/2となるタイミングに一致する。
同期維持カウンタ58は、ハード構成に代えて、DSP30内でソフトで構築することもできる。DSP30のプログラムで構築されるカウンタは、下りフレームの1シンボル単位を1として、計数する。同期ワードの最初のシンボル(1シンボルは2ビットなので、最初の2ビット)の検出タイミングが、該カウンタの最小値となるタイミングに調整される。
遅延補正データ保持器59には、遅延時間に係るデータが保存される。受信モード時の同期タイミングと送信モード時の同期タイミングとには、回路的なRF信号遅延や、DSP30におけるフィルタ遅延時間のために、固定的なずれがある。遅延補正データ保持器59に保存されるデータは、この固定的なずれに対応したものとなっており、後述するように、受信モードと送信モードとが切り替えられる際に、同期維持カウンタ58のカウント値が遅延補正データ保持器59のデータに基づき変更される(図3のS73,S83)。なお、遅延補正データ保持器59は、ハード構成に代えて、DSP30内でソフトで構築することもできる。
図3はデジタル無線基地局11及びデジタル無線機12a,12bの通信処理のフローチャートである。図3(a)は受信モード時のフローチャート部分であり、図3(b)は送信モード時のフローチャート部分である。なお、図3(a)の受信モードは制御チャネルの受信モード及び通話チャネルの受信モードの両方に適用される。また、図3(b)の送信モードは制御チャネルの送信モード及び通話チャネルの送信モードの両方に適用される。
S71では、デジタル無線基地局11からの下りフレームの受信に係る処理を実行する。下りフレームの受信の際、同期ワードの検出に同期させて、同期維持カウンタ58のカウント値を変更する。これにより、同期維持カウンタ58のカウント値は最新の同期タイミングに更新される。S72では、データをデジタル無線基地局11へ送信可能であるあるかを受信データの内容に基づき判定する。判定が正であれば、S73へ進み、否であれば、S71へ戻り、受信処理を継続する。
S73及びS74は、受信モードから送信モードへ切り替える際の事前処理である。S73では、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59の遅延データに基づき変更する。具体的には、同期維持カウンタ58のカウント値を送信モード時のフレーム送信の同期に利用できるように、該カウント値を遅延する。S74では、カウント値の変更後の同期維持カウンタ58の作動を維持する。
S81では、デジタル無線基地局11への上りフレームの送信に係る処理を実行する。S82では、送信することになっている個数のフレーム全部の送信を終了したか否かを判定する。後述の図4のS6で見られるように、送信すべきフレームが複数、存在する場合には、これら複数のフレームは連続して送信される。S82の判定が正であれば、S83へ進み、否であれば、S81へ戻り、送信処理を継続する。
S83及びS84は、送信モードから受信モードへ切り替える際の事前処理である。S83では、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59の遅延データに基づき遅延させる。具体的には、同期維持カウンタ58のカウント値を受信モード時のフレーム送信の同期タイミングに利用できるように、該カウント値を遅延させる。S74では、変更後の同期維持カウンタ58の作動を維持する。
図4はデジタル無線基地局11及びデジタル無線機12a,12bの通信処理のタイミングチャートである。デジタル無線機12bは、すでに、制御チャネルでのデジタル無線基地局11との通信が終了し、通話チャネルの受信モードに切替わっているものとする。スロットの時間長さをTと定義すると、デジタル無線機12では、上りフレームのスロットは、該上りフレームに対応する下りフレームのスロットに対してT/2だけ遅らせる。デジタル無線機12a−デジタル無線機12b間の通話を中継するデジタル無線基地局11では、通話チャネルにおいて、下りフレームのスロットは、該下りフレームに対応する上りフレームのスロットに対して(2+1/2)・Tだけ遅らせる。T/2や(2+1/2)・Tは、単なる例示であり、それ以外の遅延時間を選択することも可能であることは言うまでもない。
S1:デジタル無線機12aは、制御チャネルのFrame(フレーム)1を受信する(図3のS71に対応する。)。この時、Frame1の同期ワードの検出に基づき同期維持カウンタ58のカウント値を更新する。Frame1の内容が、デジタル無線機12aからの送信可能であるというものであるならば(図3のS72正に対応する。)、受信モードから送信モードへ切り替えることになるので、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59のデータに基づき変更する(図3のS73,S74に対応する。)。
S2:デジタル無線機12aは、同期維持カウンタ58の同期タイミングに基づき、FrameAを制御チャネルで送信する(図3のS81に対応する。)。FrameAは、デジタル無線機12aが、制御チャネルでのデータ送信(後述のS4におけるFrameB,Cの送信)が可能であるか否か及び通話チャネルへ移行してデジタル無線機12bとの通信が可能であるか否かを問い合わせるものである。この送信後は、デジタル無線基地局11からの回答の受信のために、送信モードから受信モードへ切り替えることになるので(図3のS82正に対応する。)、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59のデータに基づき変更する(図3のS83,84に対応する。)。
S3:デジタル無線機12aは、FrameAに対するデジタル無線基地局11からの回答としてのFrame4を制御チャネルで受信する(図3のS71に対応する。)。この時、同期引き込みには、同期維持カウンタ58のカウント値が利用されるとともに、Frame4の同期ワード検出に基づき同期維持カウンタ58のカウント値が更新される。デジタル無線機12aは、FrameAに基づき制御チャネルでのデータ送信が可能であるか否か及び通話チャネルへの移行が可能であるか否かを判定する。該判定の結果は正であれば(図3のS72正に対応する。)、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59のデータに基づき変更する(図3のS73,S74に対応する。)。
S4:デジタル無線機12aは、同期維持カウンタ58の同期タイミングに基づき、デジタル無線基地局11への送信データに係るFrameB,Cを送信する(図3のS81に対応する。)。送信後、同期維持カウンタ58のカウント値を遅延補正データ保持器59のデータに基づき変更する(図3のS83,S84に対応する。)。この後、制御チャネルから通話チャネルの受信モードへ移行する。
S5:デジタル無線機12aは、通話チャネルの受信モードへ切替わり後、速やかに、下りフレームを受信する(図3のS71に対応する。)。この際、同期引き込みのために、同期維持カウンタ58のカウント値が利用されるとともに、同期ワードの検出に基づきカウント値が変更される。
S5を省略して、S4からS6へ直ちに移行しない理由は、図4の下りフレームは、制御チャネル及び通話チャネル共に、同一のタイミングとなっているが、デジタル無線基地局11において、制御チャネルの下りフレーム用のコントローラ(図1の制御チャネル用コントローラ15)と通話チャネルの下りフレーム用のコントローラ(図1の通話チャネル用コントローラ16a,16b,・・・)とは異なっているので、両チャネルのタイミングにずれが生じている可能性がある。S5は、制御チャネル→通話チャネルの切替時の、このずれを除去するために実施される。
S6:同期維持カウンタ58の同期タイミングに基づき、通話チャネルでFrameD,E,F,G,・・・を送信する(図3のS72に対応する。)。
S7:デジタル無線基地局11は、デジタル無線機12aから受信したFrameD,E,F,G,・・・を、(2+1/2)・Tだけ遅らせて、デジタル無線機12bへ下りフレームで送信する。なお、通話チャネルにおいて、デジタル無線機12aからデジタル無線基地局11への上りフレームに使用した搬送波周波数と、デジタル無線基地局11からデジタル無線機12bへの下りフレームに使用した搬送波周波数とは異なっている。
図5は移動局用デジタル無線機90のブロック図である。前述のデジタル無線機12は移動局用デジタル無線機90の一例である。移動局用デジタル無線機90は、人に携帯されるものに限定されず、車載のものも含む。
移動局用デジタル無線機90は、制御チャネル及び通信チャネルの一方を選択して選択チャネルにおいて半二重通信で基地局と通信するようになっている。移動局用デジタル無線機90は、最小限の構成として、同期タイミング用信号生成手段91、調整手段92及びフレーム送信手段93を有している。
同期タイミング用信号生成手段91は、受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持する。調整手段92は、受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う。フレーム送信手段93は、送信モード時に同期タイミング用信号に基づきフレームを送信する。
移動局用デジタル無線機90の通信チャネルは、通話専用の通話チャネル、通話とデータとの両用のチャネル、又はデータ専用のチャネルであってもよい。
従来の移動局用デジタル無線機では、受信モード時の同期情報が次の送信モード時へ引き継がれることがなかったのに対し、移動局用デジタル無線機90では、引き継がれ、同期情報が同期タイミング用信号生成手段91に維持されて、同期タイミング用信号生成手段91の同期タイミング用信号に基づき送信モード時のフレーム送信が行われる。結果、フレームの送信タイミングを能率的に精確化できる。
移動局用デジタル無線機90はさらに同期引き込み手段94を有することもできる。同期引き込み手段94は、受信モード時に同期タイミング用信号に基づき同期引き込みを行う。これにより、受信モードに入ったときの同期引き込みに要する時間が短縮される。
好ましくは、移動局用デジタル無線機90は第1及び第2の切替手段95,96を有している。第1の切替手段95は、受信モードの同期タイミングに対する送信モードの同期タイミングのずれ分だけ同期タイミング用信号の同期タイミングを変更してから受信モードから送信モードへ切り替える。第2の切替手段96は、送信モードの同期タイミングに対する受信モードの同期タイミングのずれ分だけ同期タイミング用信号の同期タイミングを変更してから送信モードから受信モードへ切り替える。
図3のS73,S83の処理はそれぞれ第1及び第2の切替手段95,96が行う処理の具体例である。送信モードの同期タイミングと受信モードの同期タイミングとは、回路的なRF信号遅延やDSPのフィルタ特性等のために、ずれが存在するが、第1及び第2の切替手段95,96の処理により、このずれを除去して、モード切替後の同期タイミングに対処することができる。
好ましくは、調整手段92は、通信チャネルの上りフレームの送信開始のために、制御チャネルから通信チャネルへ切り替える場合には、通信チャネルの送信モードへの切替に先立ち、通信チャネルの受信モードへ切り替えて、通信チャネルの下りフレームの同期ワードの検出に基づき同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う。前述の図4のS5における通話チャネルのフレームの受信がこれに対応する。
典型的な無線通信システムでは、基地局において制御チャネルと通信チャネルとで別々のコントローラ(例:図1の基地局11のコントローラ15,16a,16b)を使用するので、たとえ、制御チャネルのスロットと通信チャネルのスロットとが、規格上、一致したものとなっていたとしても、現実上、ずれが起きている。制御チャネルから通話チャネルへの移行時に、送信モードに先駆けて、受信モードを実行して、下りフレームの同期ワードに基づき同期タイミング用信号の同期タイミングを調整することによりコントローラの相違に因るずれを除去できる。
図6はデジタル無線機制御方法100のフローチャートである。デジタル無線機制御方法100は、移動局用デジタル無線機90に適用され、S101,S102,S103を有している。S101は、移動局用デジタル無線機90の作動中、繰り返し実行される。S101では、受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持する。
S102は、受信モード時に繰り返し実行される。S102では、受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う。S103は、フレームを送信する時に実行される。S103では、送信モード時に同期タイミング用信号に基づきフレームを送信する。
デジタル無線機制御方法100には、移動局用デジタル無線機90の同期引き込み手段94、第1及び第2の切替手段95,96の処理を実行するステップを適宜、追加することかできる。
本発明を各種具体的形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種具体的形態における各構成要素を変形(削除も含む。)して具体化できる。また、各種具体的形態間において、構成要素を置換したり、各種具体的形態の複数の構成要素を組み合わせたりすることにより、種々の発明を形成することもできる。
無線通信システムの概略構成図である。 デジタル無線機の構成図である。 デジタル無線基地局及びデジタル無線機の通信処理のフローチャートである。 デジタル無線基地局及びデジタル無線機の通信処理のタイミングチャートである。 移動局用デジタル無線機のブロック図である。 デジタル無線機制御方法のフローチャートである。
符号の説明
90:移動局用デジタル無線機、91:同期タイミング用信号生成手段、92:調整手段、93:フレーム送信手段、94:同期引き込み手段、95:第1の切替手段、96:第2の切替手段、100:デジタル無線機制御方法。

Claims (6)

  1. 制御チャネル及び通信チャネルの一方を選択して選択チャネルにおいて半二重通信で基地局と通信するようになっている移動局用デジタル無線機であって、
    受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持する同期タイミング用信号生成手段、
    受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき前記同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う調整手段、及び
    送信モード時に前記同期タイミング用信号に基づきフレームを送信するフレーム送信手段、
    を有することを特徴とする移動局用デジタル無線機。
  2. 受信モード時に前記同期タイミング用信号に基づき同期引き込みを行う同期引き込み手段、
    を有することを特徴とする請求項1記載の移動局用デジタル無線機。
  3. 受信モードの同期タイミングに対する送信モードの同期タイミングのずれ分だけ前記同期タイミング用信号の同期タイミングを変更してから受信モードから送信モードへ切り替える第1の切替手段、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の移動局用デジタル無線機。
  4. 送信モードの同期タイミングに対する受信モードの同期タイミングのずれ分だけ前記同期タイミング用信号の同期タイミングを変更してから送信モードから受信モードへ切り替える第2の切替手段、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動局用デジタル無線機。
  5. 通信チャネルの上りフレームの送信開始のために、制御チャネルから通信チャネルへ切り替える場合には、通信チャネルの送信モードへの切替に先立ち、通信チャネルの受信モードへ切り替えて、通信チャネルの下りフレームの同期ワードの検出に基づき前記同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行う前記調整手段、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動局用デジタル無線機。
  6. 制御チャネル及び通信チャネルの一方を選択して選択チャネルにおいて半二重通信で基地局と通信するようになっている移動局用デジタル無線機の制御方法であって、
    受信モード及び送信モードの両モードにおいて同期タイミング用信号の生成を維持するステップ、
    受信モード時に下りフレーム中の同期ワードの検出に基づき前記同期タイミング用信号の同期タイミング調整を行うステップ、及び
    送信モード時に前記同期タイミング用信号に基づきフレームを送信するステップ、
    を有することを特徴とするデジタル無線機制御方法。
JP2006293320A 2006-10-27 2006-10-27 移動局用デジタル無線機及び制御方法 Active JP4862135B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006293320A JP4862135B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 移動局用デジタル無線機及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006293320A JP4862135B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 移動局用デジタル無線機及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008113091A true JP2008113091A (ja) 2008-05-15
JP4862135B2 JP4862135B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=39445392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006293320A Active JP4862135B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 移動局用デジタル無線機及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4862135B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11127104A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信タイミング補正機能付き無線端末及びその製造方法
JP2000299658A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Toshiba Corp 移動無線端末装置
JP2002247019A (ja) * 2001-02-13 2002-08-30 Alps Electric Co Ltd フレーム同期制御方式
JP2005175808A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Kenwood Corp トランキングシステムの制御方法
JP2006174215A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Netindex Inc 移動無線装置及び送信タイミング制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11127104A (ja) * 1997-10-22 1999-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信タイミング補正機能付き無線端末及びその製造方法
JP2000299658A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Toshiba Corp 移動無線端末装置
JP2002247019A (ja) * 2001-02-13 2002-08-30 Alps Electric Co Ltd フレーム同期制御方式
JP2005175808A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Kenwood Corp トランキングシステムの制御方法
JP2006174215A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Netindex Inc 移動無線装置及び送信タイミング制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4862135B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11706271B2 (en) Schemes capable of synchronizing native clocks and audio codec clocks of audio playing for bluetooth wireless devices
KR20110014999A (ko) 무선 오디오 데이터 스트림들의 시간 동기화를 위한 장치 및 방법
CN117596516A (zh) 音频播放系统
WO2010140027A1 (en) Methods of operating wireless communications devices including detecting times of receipt of packets and related devices
KR20010080939A (ko) 인접 채널 모니터링을 위해 요청된 인터럽션 페이즈를조절하는 방법
TW462157B (en) Methods and systems for synchronization with multiple frequency offsets and known timing relationships
EP1860914A1 (en) Hearing assistance system and method of operating the same
JP4862135B2 (ja) 移動局用デジタル無線機及び制御方法
JP5852311B2 (ja) 音声フレームのタイミング補正方法及び無線機
JP6795787B2 (ja) 電話システム
US9287998B2 (en) Broadcast device for broadcasting payload data, network device for receiving broadcasted payload data and method for initiating broadcasting payload data
JP3421226B2 (ja) フレーム同期制御装置
EP1334574A1 (en) Method and apparatus to synchronize mobile radios
FR2846182B1 (fr) Procede de controle de retransmission de donnees et unite de controle pour mettre en oeuvre le procede
CN107027156B (zh) 一种发送语音帧的方法和终端设备
CN112235685B (zh) 一种音箱组网方法及音箱系统
JP2002262356A (ja) 無線通信端末
JP2019062425A (ja) 基地局装置、送信方法、プログラム
JP5764743B2 (ja) 通信システム、送信装置、受信装置および制御方法
JPH08186555A (ja) デジタル無線通信装置
JP2007013540A (ja) 無線通信システム、および、無線通信システムの通信周波数の調整方法
JP4997790B2 (ja) デジタル無線基地局におけるチャンネル間同期方法、デジタル無線基地局におけるチャンネル間同期プログラム、及びデジタル無線基地局。
JP2011199547A (ja) 無線通信端末、フレーム同期方法
JP2000022571A (ja) 通信端末機
JP2005101808A (ja) デジタル無線システムにおける同期方法及び同期回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111012

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4862135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150