JP2008112510A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光記録媒体の種類に応じて、対物レンズに入射する光の収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置において、装置サイズの小型化を図れ、製造時の作業負担を低減可能な光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置4は、BD/DVD/CDを互換可能に設けられており、コリメートレンズ6を可動することで、BD用のレーザ光は無限系入射、DVD用及びCD用のレーザ光は有限系入射となり、これにより球面収差を抑制する構成となっている。光ピックアップ装置4には、光検出器30の手前であって光ディスク20の記録面20aからの反射光のみが通過する光路に、前記反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子29が配置される。焦点補正素子29は、液晶素子であって、屈折率を可変することによって前記反射光の焦点位置を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光記録媒体に光ビームを照射して情報の読み取りや書き込みを可能とする光ピックアップ装置に関し、特に、複数種類の光記録媒体に対応する光ピックアップ装置の構成に関する。また、本発明は複数種類の光記録媒体の再生や記録を行える光ディスク装置に関する。
近年、コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光記録媒体が普及し、一般的に用いられるようになっている。そして、光記録媒体の情報量を増やすために、光記録媒体の高密度化に関する研究が進められ、例えば、ブルーレイディスク(以下、BDという。)やHD(高品位)DVDといった高密度化された光記録媒体も実用化されてきている。
このような光記録媒体を光ディスク装置によって記録再生行う場合、光記録媒体に光ビームを照射して情報の記録や情報の読み取りを可能とする光ピックアップ装置が用いられるが、光記録媒体の種類によって、光ピックアップ装置に用いられる対物レンズの開口数(NA)や光源の波長が異なってくる。これは、光記録媒体の記録密度を大きくしようとすると、光記録媒体上に集光される光ビームのスポット径を小さくする必要があることと関係する。
高密度化に対応して光ビームのスポット径を小さくしようとすると、NAを大きくして波長を短くする必要がある。このNAと光源の波長についてそれぞれ記録密度が異なるCD、DVD及びBDを例にして示すと、例えば、CDに対しては、対物レンズのNAが0.45、光源の波長が780nm、DVDに対しては、対物レンズのNAが0.60、光源の波長が650nm、BDに対しては、対物レンズのNAが0.85、光源の波長が405nm、が用いられる。
このように光記録媒体の種類によって、用いられる対物レンズのNAや光源の波長が異なるために、光記録媒体毎に異なる光ピックアップ装置を用いることも考えられるが、1つの光ピックアップ装置で複数種類の光記録媒体について情報の読み取り等が行える方が便利であり、複数種類の光記録媒体を互換する光ピックアップ装置が多く開発されている。そして、このような光ピックアップ装置の中には、組立て性や装置の小型化等を考慮して、光源から出射された光ビームを光記録媒体に集光する対物レンズを1つのみとする光ピックアップ装置もある。
ところで、光ピックアップ装置に配置する対物レンズを1つとして、複数種類の光記録媒体に対応しようとすると、光記録媒体の種類によって記録層を保護する透明カバー層の厚みが異なる(例えば、CDでは1.2mm、DVDでは0.6mm、BDでは0.1mm)ために、光ピックアップ装置の光学系において球面収差が発生し、情報の読み取りや記録の品質が劣化するという問題が発生する。
この点、例えば特許文献1にも示されるように、発散状態又は収束状態を有する光ビームを対物レンズに入射する有限系の構成を採用して光学系に発生する球面収差の補正を行う技術が従来存在する。この場合、発散又は収束状態を有する光ビームは、例えば光学系中に配置されるコリメートレンズの位置を調整することで得られるために、球面収差の補正を行うための収差補正素子の使用を避ける又は低減することが可能となり有用である。
しかしながら、複数種類の光記録媒体に対応する光ピックアップ装置においては、全ての光記録媒体について波面収差を適切に補正できること等を考慮して、使用波長によって無限系(対物レンズに平行光を入射する光学系)と有限系とを使い分けることがある。この場合、光記録媒体で反射されて光検出器へと至る光ビームの光路長が、少なくとも無限系と有限系とでは異なる(複数の有限系の間で異なることもある)ために、異なる前記光路長の数だけ光検出器を配置する必要が生じ、光ピックアップ装置の製造コストが高くなるといった問題や、装置が大型化するといった問題が発生していた。
この点、有限系と無限系を併用することによって生じる焦点位置の違い(焦点ずれ)を補正するものではないが、特許文献2に、異なる波長の発光源を備えた光学ヘッド装置において、各波長について受光面上でのスポットの結像状態を適正化する技術が紹介されている。しかしながら、特許文献2に紹介されるように、設計段階で結像状態に対する調整値を決定する構成の場合、製造時にその精度管理が難しいといった問題が発生する。
特開2005−158171号公報 特開2004−22086号公報
以上の問題点を鑑みて、本発明の目的は、光記録媒体の種類に応じて、対物レンズに入射する光の収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置において、装置サイズの小型化を図れ、製造時の作業負担を低減可能な光ピックアップ装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、前述の光ピックアップ装置を備え、使用時において適宜、光検出器に集光する光ビームの焦点ずれを補正できる光ディスク装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、それぞれ異なる波長の光ビームを出射する複数の光源と、前記光源から出射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録面で反射された反射光を受光する光検出器と、を有し、前記光記録媒体の種類に応じて、前記対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置を備える光ディスク装置において、前記光検出器の手前であって前記反射光のみが通過する光路に配置され、屈折率を可変することによって前記反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子と、前記焦点補正素子を制御する焦点補正素子制御部と、が設けられ、前記焦点補正素子は、液晶と該液晶を挟む透明電極とを有する液晶素子であって、前記焦点補正素子制御部は、前記光記録媒体の再生と記録とのうち、少なくとも前記光記録媒体の再生を行う際に、前記光検出器から得られる情報に基づいて前記透明電極に印加する印加電圧の制御を行うことを特徴としている。
また、上記目的を達成するために本発明は、それぞれ異なる波長の光ビームを出射する複数の光源と、前記光源から出射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録面で反射された反射光を受光する光検出器と、を備え、前記光記録媒体の種類に応じて、前記対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置において、前記光検出器の手前であって前記反射光のみが通過する光路には、前記反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子が配置されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記焦点補正素子は屈折率を可変することにより、前記反射光の焦点位置を補正することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置において、前記焦点補正素子は、液晶と該液晶を挟む透明電極とを有する液晶素子であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ピックアップ装置と、前記焦点補正素子を制御する焦点補正素子制御部と、を備える光ディスク装置であることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の光ディスク装置において、前記焦点補正素子制御部は、前記光記録媒体の再生と記録とのうち、少なくとも前記光記録媒体の再生を行う際に、前記光検出器から得られる情報に基づいて前記焦点補正素子の制御を行うことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、光記録媒体の種類に応じて、対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置を備える光ディスク装置において、光記録媒体で反射された反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子が配置されているために、光記録媒体からの反射光に生じる焦点ずれを補正して、いずれの光源から出射される光ビームについても、同一の位置に結像可能となる。このため、光検出器の数を1つとすることが可能であり、光ピックアップ装置及び光ディスク装置の小型化が可能である。
また、焦点補正素子が屈折率を可変して焦点位置を補正する構成であるために、製造段階又は光記録媒体の記録再生時に、適宜焦点位置を補正する最適条件を決定することが可能となる。このため、設計段階で条件を決めて厳しい精度管理をする必要がなく、光ピックアップ装置を製造する際の作業負担が低減される。更に、光記録媒体の少なくとも再生時において、適宜、光検出器に集光する光ビームの焦点ずれを補正する構成であるために、光ディスク装置の再生品質を高いレベルに維持できる。
また、本発明の第2の構成によれば、光記録媒体の種類に応じて、対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置において、光記録媒体で反射された反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子が配置されているために、光記録媒体からの反射光に生じる焦点ずれを補正して、いずれの光源から出射される光ビームについても、同一の位置に結像可能となる。このため、光検出器の数を1つとすることが可能であり、光ピックアップ装置の小型化が可能である。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の光ピックアップ装置において、焦点補正素子が屈折率を可変して焦点位置を補正する構成であるために、製造段階又は光記録媒体の記録再生時に、適宜焦点位置を補正する最適条件を決定することが可能となる。このため、設計段階で条件を決めて厳しい精度管理をする必要がなく、光ピックアップ装置を製造する際の作業負担が低減される。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の光ピックアップ装置において、屈折率を可変する焦点補正素子を液晶素子によって実現する構成であり、実現容易である。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第2から第4のいずれかの構成の光ピックアップ装置と焦点補正素子を制御する焦点補正素子制御部とを備える光ディスク装置であるために、装置の小型化が可能で、更に製造時の作業負担が少ない光ディスク装置を提供できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第5の構成の光ディスク装置において、光記録媒体の少なくとも再生時において、適宜、光検出器に集光する光ビームの焦点ずれを補正する構成であるために、光ディスク装置の再生品質を高いレベルに維持できる。
以下、本発明の内容について図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の光ディスク装置1の構成を示すブロック図である。光ディスク装置1は、光ディスク(光記録媒体)20の情報の再生、及び光ディスク20への情報の記録を可能に設けられている。なお、光ディスク装置1が記録再生を行える光ディスク20の種類は、BD、DVD及びCDである。
2は、スピンドルモータであり、光ディスク20はスピンドルモータ2の上部に設けられるチャック部(図示せず)に着脱可能に保持される。そして、光ディスク20の情報の記録再生を行う際に、スピンドルモータ2は光ディスク20を連続回転する。スピンドルモータ2の回転制御は、スピンドルモータ制御部3によって行われる。
4は、光ピックアップ装置であり、光源から出射されるレーザ光を光ディスク20に照射し、光ディスク20への情報の書き込みと、光ディスク20に記録されている情報の読み取りを可能とする。以下、光ピックアップ装置4の詳細を先ず説明し、その後光ディスク装置1の説明に戻る。
図2は、光ピックアップ装置4の光学系の構成を示す概略図である。図2に示すように、光ピックアップ装置4は、第1光源21と、第2光源22と、色合成プリズム23と、ハーフミラー24と、コリメートレンズ25と、立ち上げミラー26と、対物レンズ27と、シリンドリカルレンズ28と、焦点補正素子29と、光検出器30と、を備える。
第1光源21は、2種類の波長のレーザ光を出射できるように2つの発光点を有する2波長対応のレーザダイオードで、CD用に用いられる波長780nm帯のレーザ光と、DVD用に用いられる波長650nm帯のレーザ光と、を出射する。第2光源22は、単一の波長を出射するレーザダイオードで、BD用に用いられる波長405nm帯のレーザ光を出射する。第1光源21及び第2光源22を出射したレーザ光は、ダイクロプリズム23に送られる。
なお、2波長対応のレーザダイオードとしては、例えばモノリシック型のレーザダイオードやハイブリッド型のレーザダイオードが用いられる。また、本実施形態では、CD用及びDVD用のレーザ光を2波長対応のレーザダイオードを用いて出射する構成としているが、それぞれ単一の波長を有する2つのレーザダイオードを用いて出射する構成としても構わない。また、図2においては、第1光源21から出射されるDVD用のレーザ光を点線で示し、第2光源22から出射されるBD用のレーザ光について実線で示している。
ダイクロプリズム23は、第1光源21から出射されたレーザ光を透過し、第2光源22から出射されたレーザ光を反射する。なお、第1光源21と第2光源22とは、ダイクロプリズム23を通過した後のレーザ光の光軸が略同一となるように配置されている。ダイクロプリズム23を通過したレーザ光は、ハーフミラー24に送られる。
ハーフミラー24は、第1光源21及び第2光源22から出射されたレーザ光を反射して光ディスク20側に導くとともに、光ディスク20の記録面20a(図2において、光ディスク20はBDであり、その記録面20aのみを示している。)で反射された反射光を透過して光検出器30側に導く機能を有する。第1光源21及び第2光源22を出射されてハーフミラー24で反射されたレーザ光はコリメートレンズ25へと送られる。
コリメートレンズ25は、図示しないステッピングモータを用いて光軸方向(図2のコリメートレンズ25近傍に示す矢印方向)に可動するように設けられている。コリメートレンズ25を光軸方向に移動するとその焦点がずれるために、対物レンズ27に入射するレーザ光の収束発散状態を変更することができる。
光ピックアップ装置4においては、第1光源21から出射されるCD用及びDVD用のレーザ光については対物レンズ27に発散光又は収束光が入射する有限系となるように、第2光源22から出射されるBD用のレーザ光については対物レンズ27に平行光が入射する無限系(コリメートレンズ6の焦点があった状態)となるように、コリメートレンズ25の位置が調整される。そして、このように調整することにより、CD、DVD及びBDの各光ディスクの場合について球面収差を抑制するようにしている。
なお、このようにコリメートレンズ25を可動する構成とした場合、コリメートレンズ6の移動によって反射光が光検出器30へと至る光路長が変化するために、光ディスク20の記録面20aで反射される反射光が集光する位置が、レーザ光の波長によって異なるという問題が発生する。しかし、この問題については後述する焦点補正素子29によって解決されるようになっている。
立ち上げミラー26は、コリメートレンズ25から送られてきたレーザ光を反射して、光ディスク20に向かうようにする。立ち上げミラー26で反射されたレーザ光は対物レンズ27へと送られる。
対物レンズ27は、入射したレーザ光を光ディスク20の記録面20aに集光する。本実施形態においては、対物レンズ27は、BDの情報の読み取りや情報の記録を行う場合に球面収差の値がほぼ0となるように設計されている。このため、BDと記録面20aを保護する透明カバー層20bの厚みが異なるCD及びDVDにおいては、情報の読み取り等を行う際に球面収差の発生が問題となるが、上述のようにコリメートレンズ25を可動することで、情報の読み取り等に対して問題とならない程度に球面収差が打ち消されるようになっている。なお、透明カバー層10bの厚みは、BDが0.1mm、DVDが0.6mm、CDが1.2mmである。
なお、対物レンズ27はアクチュエータ31に搭載されており、このアクチュエータ31によって、少なくとも対物レンズ27の光軸と平行な方向であるフォーカス方向と、光ディスク20の半径方向と平行な方向であるトラッキング方向と、に移動可能となっている。そして、アクチュエータ31の駆動によって対物レンズ27のフォーカス位置が常に記録20aに合うように、また、対物レンズ27によって集光されるレーザ光のスポット位置が光ディスク20に形成されるトラックに追従するようにされている。
光ディスク20で反射された反射光は、対物レンズ27、立ち上げミラー26、コリメートレンズ25の順に通過し、ハーフミラー24を透過してシリンドリカルレンズ28へと送られる。シリンドリカルレンズ28はフォーカスエラー信号の生成が可能となるように非点収差を与える。シリンドリカルレンズ28を通過した反射光は、焦点補正素子29によって焦点を補正されて光検出器30で結像する。
光検出器30は、図示しない受光領域で受光した光信号を電気信号へと変換する役割を果たす。光検出器30からの電気信号は、後述するように、情報を再生するための再生信号や、対物レンズ27のフォーカス調整やトラッキング調整を行うためのフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等として利用される。
光ピックアップ装置4において、光検出器30は、第2光源22から出射されるBD用のレーザ光の光ディスク20による反射光がその検出面30aに合焦するように、その配置が決められている。上述したように、BDの情報の読み取り等を行う場合と、CDやDVDの情報の読み取り等を行う場合とでは、コリメートレンズ25の位置が異なる。このため、CD用及びDVD用のレーザ光は、特に補正しない場合には光検出器30の検出面30aに合焦せずに焦点ずれを起こす。この焦点ずれを補正するために焦点補正素子29が配置されている。
図3は、本実施形態の焦点補正素子29の構成を示す概略断面図である。図3に示すように、焦点補正素子29は、例えばネマチック液晶等の液晶41と、液晶41を挟むように配置される2つの透明電極(例えばITO等)42と、透明電極42を支持する2つの透明基板(例えばガラス基板等)43と、を備える液晶素子である。
焦点補正素子29を構成する2つの透明電極42は、いずれもパターン形成されていない単一電極となっている。このように焦点補正素子29を構成した場合、2つの透明電極42の間に電圧を印加すると、液晶41を構成する液晶分子の配向方向が変わり液晶41の屈折率が変化する。そして、透明電極41に印加する印加電圧の大きさによって液晶分子の配向方向が変化するために、透明電極42に印加する印加電圧を調整することで液晶41の屈折率を調整することが可能となる。
光ピックアップ装置4においては、CD用及びDVD用のレーザ光について、光ディスク20の記録面20aからの反射光の焦点がずれることは先に述べたが、焦点補正素子29を構成する透明電極42に印加する印加電圧を調整することで、焦点補正素子29を通過するレーザ光が屈折される量を調整できるために、CD用及びDVD用のレーザ光の光ディスク20からの反射光についても、透明電極42に印加する印加電圧を調整することで光検出器30の検出面30aに合焦させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、焦点補正素子29を液晶素子で構成しているが、これに限定される趣旨ではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。すなわち、適宜、屈折率を可変制御できる構成であれば良く、例えば、LiNbO3等の電気光学結晶を利用する素子であっても構わない。
図1に戻って、レーザ制御部5は、光源21、22から出射されるレーザ光の種類(CD用、DVD用、及びBD用のレーザ光)を切り換え制御したり、図示しないフロントモニタ用の受光素子で受光される光量によってレーザパワーを制御したりする。
スライドモータ制御部6は、光ピックアップ装置4が光ディスク20の半径方向に移動可能となるように設けられる図示しないスライドモータの駆動を制御する。
RF信号処理部7は、光ピックアップ装置4の光検出器30で得られるRF信号を処理し、処理した信号を復調部8に供給する。
復調部8は、データの復調を行うとともに、データのエラーを検出し、エラーが検出された場合において訂正可能であればデータの訂正処理を行い、再生データをインターフェース部13に供給する。なお、訂正処理が不可能な再生エラーが発生した場合には周知の方法でデータの再読み取り(リトライ)が実行される。また、復調部8はデータの読み取りエラーの発生割合であるエラーレートを全体制御部16に供給する役割も果たす。なお、インターフェース部13は、復調部8から供給された再生データを図示しないパソコン等の外部機器に出力する。
フォーカスエラー(FE)信号処理部9は、光ピックアップ装置4の光検出器30で検出される信号を用いてフォーカスエラー信号を生成する。フォーカスエラー信号処理部9で生成されたフォーカスエラー信号は、アクチュエータ制御部11に供給される。
トラッキングエラー(TE)信号処理部10は、光ピックアップ装置4の光検出器30で検出される信号を用いてトラッキングエラー信号を生成する。トラッキングエラー信号処理部10で生成されたトラッキングエラー信号は、アクチュエータ制御部11に供給される。
アクチュエータ制御部11は、フォーカスエラー信号処理部9及びトラッキングエラー信号処理部10から送られてきた信号に基づいて、対物レンズ27を搭載するアクチュエータ31(いずれも図2参照)に駆動信号を供給する。駆動信号が供給されたアクチュエータ31は、信号に基づいて各部を作動させて、対物レンズ27をフォーカス方向に移動してフォーカスを合わせるフォーカス制御や、対物レンズ27をトラッキング方向に移動してレーザ光のスポット位置を光ディスク20に形成されるトラック位置に合わせるトラッキング制御を行う。また、アクチュエータ制御部11は、フォーカスの引き込み動作を行う場合等にもアクチュエータ31の駆動を制御する。
焦点補正素子制御部12は、光ピックアップ装置4に備えられる上述した焦点補正素子29(図2参照)の透明電極42(図3参照)に印加する電圧を制御する役割を果たす。焦点補正素子制御部12による焦点補正素子29の制御の詳細については、後述する。
ROM14は、全体制御部16が各種処理を行う上で必要となる各種のパラメータや動作プラグラムを記憶する。RAM15は、全体制御部16によるワーク領域として用いられ、また、各種必要な情報の格納領域とされる。
全体制御部16は、スピンドルモータ制御部3、レーザ制御部5、スライドモータ制御部6、RF信号処理部7、復調部8、FE信号処理部9、TE信号処理部10、アクチュエータ制御部11、焦点補正素子制御部12、インターフェース部13、ROM14、及びRAM15等を制御して、装置全体のコントロールを行う。
以上のように構成される光ディスク装置1において、光ピックアップ装置4に備えられる焦点補正素子29は、光ディスク装置1内に挿入された光ディスク20の種類に応じて、焦点補正素子制御部12によって透明電極42に印加する印加電圧が調整されることにより焦点ずれの補正を行うが、これに加えて、再生品質を高いレベルで維持できるように、光ディスク20の再生時に、温度変化、光ディスク20の製造誤差、経時変化等によって生じる焦点ずれが発生しても、その焦点ずれを補正できるように構成されている。
以下、焦点補正素子制御部12による焦点補正素子29の制御動作について、図4に示すフローチャートに従って説明する。光ディスク装置1において光ディスク20の再生命令が行われると、予め光ディスクの種別判別手段(図示せず。また、その構成は公知のものであるために説明は省略する。)によって判別された光ディスク20の種類が確認される(ステップS1)。そして、光ディスク20の種類に応じて、予めROM14に記憶されているデータに基づいて、焦点補正素子29の条件を初期設定とする(ステップS2)。具体的には、透明電極42に印加する印加電圧が予め記録されている値に設定される。
焦点補正素子29が初期設定とされた状態で光ディスク20の再生がスタートされる(ステップS3)。光ディスク20の再生がスタートされると、エラーレートが予め設定した所定値と比べて小さいか否かが判断される(ステップS4)。エラーレートが所定値以下の場合は、焦点ずれが発生していないと判断されるために焦点補正素子29の設定(透明電極42に印加する印加電圧設定。以下同じ。)は変更されず、光ディスク20の再生を終了するか否かを確認するステップS7に進む。ステップS7については後述する。
一方、ステップS4においてエラーレートが所定値より大きい場合には、焦点ずれが発生していると考えられるために、焦点補正素子29の設定が変更される(ステップS5)。焦点補正素子29の設定が変更されると、エラーレートが所定値より小さくなったか否かが確認される(ステップS6)。エラーレートが所定値より大きい場合には、焦点ずれが解消していないために、ステップS5に戻って焦点補正素子29の設定変更が再び行われる。一方、エラーレートが所定値以下の場合には、焦点ずれが解消されたと判断されるために、光ディスク20の再生を終了するか否かが確認され(ステップS7)、光ディスク20の再生を終了しない場合は再びステップS4に戻って、焦点補正素子制御部12による焦点補正素子29の制御が続けられる。一方、光ディスク20の再生を終了する場合には、焦点補正素子制御部12による焦点補正素子29の制御も終了する。
なお、本実施形態においては、エラーレートのみによって焦点補正素子29の設定を変更するか否かの判断を行う構成となっているが、エラーレートは上述の焦点ずれ以外にも、例えば波面収差の補正が不十分の場合等にも変動するパラメータであるために、この点も考慮して焦点補正素子制御部12による焦点補正素子29の制御を行う構成としても、もちろん構わない。
また、本実施形態においては、エラーレート情報を用いて焦点補正素子29の設定を適宜変更する構成としているが、他の情報を用いて焦点補正素子29の設定を変更する構成としても構わず、例えば、ジッタ値や光ディスク20で反射された反射光の全光量(例えばRF信号の直流成分として得られる)等を用いて焦点補正素子29の設定を変更する構成としても構わない。
また、本実施形態では、光ディスク20の再生時に焦点補正素子29の設定を光検出器30で得られる情報をフィードバックして制御する構成としているが、もちろん光ディスク20への情報の記録を行う場合にも、光検出器30で得られる情報をフィードバックして焦点補正素子29を制御しても構わない。この場合には、フィードバックに用いる情報として、例えば上述の光ディスク20で反射された反射光の全光量を用いれば良い。また、光ディスク20の再生や記録時に焦点補正素子29の設定を変更せず、光ディスク20の記録や再生を行う前に、予めROM14に記憶しておいたデータに基づいて設定するだけの構成としても構わない。このような場合でも、本発明の構成によれば、光ディスク装置毎に異なる可能性がある焦点ずれの量に対して、組立て段階においてジッタ等を測定しながら焦点補正素子29の設定値を可変させて最適となる値をROM14等に記憶させておけば良いだけのために、組立て時の作業負担はあまり大きくならない。
その他、以上に示した実施形態では、光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、BD/DVD/CDを互換するタイプであるが、この3種類の光ディスクを互換する光ピックアップ装置に限定されず、他の3種類の光記録媒体、2種類又は4種類以上の光記録媒体を互換可能な光ピックアップ装置等にも、本発明は広く適用できるのは言うまでもない。
本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は、特に複数種類の光ディスクを互換する装置として非常に有用である。
は、本実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 は、本実施形態の光ディスク装置が備える光ピックアップ装置の光学系の構成を示す概略図である。 は、本実施形態の光ピックアップ装置が備える焦点補正素子の構成を示す概略断面図である。 は、本実施形態の光ディスク装置が備える焦点補正素子制御部が焦点補正素子を制御するフローを示したフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置
4 光ピックアップ装置
12 焦点補正素子制御部
20 光ディスク
20a 記録面
21 第1光源
22 第2光源
27 対物レンズ
29 焦点補正素子
41 液晶
42 透明電極

Claims (6)

  1. それぞれ異なる波長の光ビームを出射する複数の光源と、前記光源から出射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記記録面で反射された反射光を受光する光検出器と、を有し、前記光記録媒体の種類に応じて、前記対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置を備える光ディスク装置において、
    前記光検出器の手前であって前記反射光のみが通過する光路に配置され、屈折率を可変することによって前記反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子と、
    前記焦点補正素子を制御する焦点補正素子制御部と、
    が設けられ、
    前記焦点補正素子は、液晶と該液晶を挟む透明電極とを有する液晶素子であって、
    前記焦点補正素子制御部は、前記光記録媒体の再生と記録とのうち、少なくとも前記光記録媒体の再生を行う際に、前記光検出器から得られる情報に基づいて前記透明電極に印加する印加電圧の制御を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  2. それぞれ異なる波長の光ビームを出射する複数の光源と、
    前記光源から出射された光ビームを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、
    前記記録面で反射された反射光を受光する光検出器と、
    を備え、
    前記光記録媒体の種類に応じて、前記対物レンズに入射する光ビームの収束発散状態を切り換えて使用する光ピックアップ装置において、
    前記光検出器の手前であって前記反射光のみが通過する光路には、前記反射光の焦点位置を補正する焦点補正素子が配置されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 前記焦点補正素子は屈折率を可変することにより、前記反射光の焦点位置を補正することを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記焦点補正素子は、液晶と該液晶を挟む透明電極とを有する液晶素子であることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 請求項2から4のいずれかの光ピックアップ装置と、前記焦点補正素子を制御する焦点補正素子制御部と、を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 前記焦点補正素子制御部は、前記光記録媒体の再生と記録とのうち、少なくとも前記光記録媒体の再生を行う際に、前記光検出器から得られる情報に基づいて前記焦点補正素子の制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
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WO2011033891A1 (ja) * 2009-09-15 2011-03-24 コニカミノルタオプト株式会社 光ピックアップ装置

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