JP2008112487A - 光学部品およびそれを用いた光ヘッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単波長のレーザ光を分岐させ、光学系の構造を簡単にできる光学部品と、それを用いた、複数の異なる光記憶媒体に対して、選択的に情報信号の記録等が可能な光ヘッド装置を提供することにある。
【解決手段】液晶素子11が偏光ビームスプリッタ12の入射面120に設けられ一体となっているので、部品として光学系の構造を簡単にできる光学部品10を得ることができる。また、液晶素子11が偏光ビームスプリッタ12の入射面120に設けられ一体となっている、光学系の構造を簡単にできる光学部品10を備えているので、前述の効果を達成できる光ヘッド装置100を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光を分岐させる光学部品およびそれを用いた光ヘッド装置に関する。
光記録媒体には、記録容量等の違いにより、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、HD−DVD(High Definition DVD)、Blu-ray Disc等の種類がある。これらの光記録媒体に使用するレーザ光の波長、信号記録層の深さ等は、光記録媒体によって異なる。これらの光記録媒体に対しては、1つの光ヘッド装置で選択的に情報信号の記録、消去、または再生(以下記録等という)を行えることが望まれている。また、少ないレーザ光源で、構造が簡単な光学系であれば、光ヘッド装置が小型になり好ましい。
単波長のレーザ光を出射する1つのレーザ光源と、開口制御手段および補正板とを用いて、HD−DVD、Blu-ray Discに対して、情報信号の記録等を行う光ヘッド装置(特許文献1では光ピックアップ装置として記載されている)が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−164331号公報(8〜10頁、図1)
CD、DVD、HD−DVD、Blu-ray Discのすべてに対して、1つの光ヘッド装置で選択的に情報信号の記録等を行うには以下の問題がある。
CDとDVDとでは使用する波長帯が異なる。これらの波長帯は、HD−DVDおよびBlu-ray Discに使用する波長帯とも異なる。したがって、少なくとも3種類のレーザ光源が必要となる。
Figure 2008112487

また、開口数NAの一番小さいCD(NA=0.45)と開口数NAの一番大きなBlu-ray Disc(NA=0.85)とでは、対応する開口数NAが大きく異なるため、開口制御手段を用いても1つの対物レンズで使用するのが難しい。
したがって、CD、DVD、HD−DVDおよびBlu-ray Discで使用する対物レンズを少なくとも2個以上に分ける必要がある。そのためには、レーザ光源から出射されるレーザ光を分岐させる光学部品が必要となる。また、光学部品は、使用することによって、光学系の構造を簡単にできることも必要である。
本発明の目的は、単波長のレーザ光を分岐させ、光学系の構造を簡単にできる光学部品と、それを用いた、複数の異なる光記憶媒体に対して、選択的に情報信号の記録等が可能な光ヘッド装置を提供することにある。
本発明の光学部品は、入射する光を分岐させる光学部品であって、偏光変換素子と、偏光ビームスプリッタとを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、光学部品として、偏光変換素子および偏光ビームスプリッタの2つの素子を備えているので、部品として光学系の構造を簡単にできる光学部品が得られる。
本発明では、前記偏光変換素子は、前記偏光ビームスプリッタの前記光の入射面に設けられているのが好ましい。
この発明では、偏光変換素子が偏光ビームスプリッタの入射面に設けられ一体となっているので、部品として光学系の構造をより簡単にできる光学部品が得られる。
本発明では、前記偏光ビームスプリッタの前記光の出射面には、反射素子が設けられているのが好ましい。
この発明では、偏光ビームスプリッタから出射される光の光路を変える素子である反射素子が、偏光ビームスプリッタの光の出射面に設けられて一体となっているので、さらに光学系の構造を簡単にできる光学部品が得られる。
本発明では、前記偏光変換素子は、駆動状態と非駆動状態の2つの状態を利用して入射光の偏光方向を変化させる液晶素子であるのが好ましい。
この発明では、前述の効果に加え、入射した光の略全光量の偏光方向を液晶素子によって回転させるので、入射した光の略全光量が偏光ビームスプリッタへ向かい、光を有効に利用できる。
本発明では、前記偏光変換素子は、位相板であるのが好ましい。
この発明では、位相板単体で偏光状態を変えるので、光学系の構造がさらに簡単になる。
本発明の光ヘッド装置は、複数の異なる光記録媒体に対して選択的に情報信号の記録、消去、または再生を行う光ヘッド装置であって、それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、前記レーザ光を偏光状態の異なるレーザ光に分岐させる光学部品とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、レーザ光源から出射されるレーザ光を分岐して利用するので、レーザ光源が少なくなる。したがって、光学系の構造が簡単で、複数の異なる光記録媒体に対して選択的に情報信号の記録等が可能な光ヘッド装置が得られる。
本発明では、前記光学部品は、偏光変換素子と、偏光ビームスプリッタとを備え、前記偏光変換素子は、前記偏光ビームスプリッタの前記レーザ光の入射面に設けられているのが好ましい。
この発明では、偏光変換素子が偏光ビームスプリッタの入射面に設けられ一体となっている光学部品を備えているので、前述の効果を達成できる光ヘッド装置が得られる。
本発明では、前記偏光ビームスプリッタのレーザ光の出射面には、反射素子が設けられているのが好ましい。
この発明では、偏光ビームスプリッタから出射されるレーザ光の光路を変える素子である反射素子が、偏光ビームスプリッタのレーザ光の出射面に設けられて一体となっている光学部品を備えているので、前述の効果をさらに達成できる光ヘッド装置が得られる。
本発明では、前記偏光変換素子は、駆動状態と非駆動状態の2つの状態を利用して入射光の偏光方向を変化させる液晶素子であるのが好ましい。
この発明では、前述の効果に加え、入射したレーザ光の略全光量の偏光方向を液晶素子によって回転させるので、入射したレーザ光の略全光量が偏光ビームスプリッタへ向かい、レーザ光を有効に利用できる光ヘッド装置が得られる。
本発明では、前記偏光変換素子は、位相板であるのが好ましい。
この発明では、位相板単体で偏光状態を変える光学部品を備えているので、前述の効果をさらに達成できる光ヘッド装置が得られる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における光ヘッド装置100の全体構成と光記録媒体90とを示す側面図である。
光記録媒体90に向かうレーザ光は実線で示され、光記録媒体90からの戻るレーザ光は破線で示されている。
図1において、光ヘッド装置100は、DVD用レーザ光源1とHD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3とCD用レーザ光源5とを備えている。
また、各レーザ光源1,3,5から出射されたレーザ光を3光束(0次光と±1次光の3ビーム)に分割するための回折格子2,4,6を備えている。
さらに、各レーザ光源1,3,5から出射されたレーザ光を一方向に向けるためのビームスプリッタ7,8とレーザ光を分岐させるための光学部品10とレーザ光の光路を変えるための反射ミラー30および反射素子40,50と対物レンズ60,70とを備えている。そして、対物レンズ60に対する開口数NAおよび光記録媒体90の信号記録層にあるデータピット上のビームスポットの焦点位置およびビームスポット径を制御するための開口制御手段80を備えている。
さらに、レーザ光を検出するためのフォトディテクタ9を備えている。
DVD用レーザ光源1は波長660nmのレーザ光を、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3は波長405nmのレーザ光を、CD用レーザ光源5は波長785nmのレーザ光を、それぞれ出射する。レーザ光は、直線偏光の発散光である。
なお、出射されるレーザ光の波長はこれらの波長に限られない。たとえば、DVD用レーザ光源1は波長650nmのレーザ光を出射してもよいし、CD用レーザ光源5は波長780nmのレーザ光を出射してもよい。また、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3は、450nm以下の波長のレーザ光を出射するのが好ましい。
DVD用レーザ光源1は、紙面に向かって右方向にレーザ光を出射するように配置されている。一方、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3およびCD用レーザ光源5は、紙面に向かって上方向にレーザ光を出射するように並んで配置されている。したがって、これらのレーザ光源から出射されるレーザ光の光軸は、DVD用レーザ光源1から出射されるレーザ光の光軸と交差することになる。
回折格子2,4,6は、それぞれDVD用レーザ光源1、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3、CD用レーザ光源5から出射されるレーザ光の出射方向で最初の位置に配置されている。
ビームスプリッタ7は、DVD用レーザ光源1から出射されるレーザ光の光軸とHD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3から出射されるレーザ光の光軸とが交差する位置に配置されている。
また、ビームスプリッタ8は、DVD用レーザ光源1から出射されるレーザ光の光軸とCD用レーザ光源5から出射されるレーザ光の光軸とが交差する位置に配置されている。
ビームスプリッタ7,8は、直角二等辺三角形の底面を持つ三角柱を貼り合せた構造の直方体で、貼り合せ面(斜面)71,81には図示しない誘電体多層膜が設けられている。ここで、図は、前記三角柱を底面側から見た図となっている。ビームスプリッタ7の斜面71には、660nm帯の光を透過し、405nm帯(あるいは450nm帯)の光を反射する光学特性を有する波長選択性の誘電体多層膜が形成されている。一方、ビームスプリッタ8の斜面81には、405nm帯(あるいは450nm帯)および660nm帯の光を透過し、785nm帯の光を反射する光学特性を有する波長選択性の誘電体多層膜が形成されている。
また、ビームスプリッタ7,8は、誘電体多層膜の設けられた貼り合せ面71,81が以下のような位置にくるように配置されている。
ビームスプリッタ7は、DVD用レーザ光源1から出射されるレーザ光の光軸とHD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3から出射されるレーザ光の光軸とが、それぞれ貼り合せ面71に対して45°の入射角となるように配置されている。
ビームスプリッタ8は、DVD用レーザ光源1から出射されるレーザ光の光軸とCD用レーザ光源5から出射されるレーザ光の光軸とが、それぞれ貼り合せ面81に対して45°の入射角となるように配置されている。
光学部品10は、ビームスプリッタ7,8を挟んだ、DVD用レーザ光源1に対して反対側の位置に配置されている。
光学部品10は、偏光変換素子である液晶素子11と偏光ビームスプリッタ12とを備えている。液晶素子11は、偏光ビームスプリッタ12のレーザ光の入射面120に設けられている。ここで、入射面120は、ビームスプリッタ8に対向する面である。
液晶素子11は、駆動状態と非駆動状態の2つの状態を利用して入射光の偏光方向を90°回転させる素子であり、例えば、90°TN(Twisted Nematic)型液晶素子を用いることができる。
偏光ビームスプリッタ12は、ビームスプリッタ7,8と略同様の構造であるが、貼り合せ面122に斜面71,81に形成した波長選択性の誘電体多層膜の代わりに図示しない偏光選択性誘電体多層膜が設けられている点が異なる。偏光ビームスプリッタ12は、貼り合せ面122に対しビームスプリッタ8から出射するレーザ光の光軸の入射角が45°になるように配置されている。偏光ビームスプリッタ12に使用する偏光選択性誘電体多層膜は、S偏光を反射しP偏光を透過する光学特性を有している。
反射ミラー30は、光学部品10の紙面に向かって上方向に配置されている。反射ミラー30の反射面31は、光学部品10に向けられて、偏光ビームスプリッタ12から出射されるレーザ光の光軸に対して45°の角度で傾けられている。
反射素子40は、反射ミラー30の紙面に向かって右方向に配置されている。反射素子40は、直角二等辺三角形の底面を持つ三角柱の形状を有し、直角二等辺三角形の斜辺から立ち上がる側面が反射面41となっている。そして、反射面41が反射ミラー30の反射面31と平行になるように配置されている。
反射素子40と同様の形状および反射面51を持つ反射素子50は、光学部品10の紙面に向かって右方向に配置されている。そして、反射面51が、偏光ビームスプリッタ12から出射されるレーザ光の光軸に対して45°の角度で傾けられている。
対物レンズ60は、紙面に対して、反射素子40の上方向に配置されている。
対物レンズ70は、紙面に対して、反射素子50の上方向に配置されている。
開口制御手段80は、反射素子40と対物レンズ60との間に配置されている。
1/4波長板85aは、反射素子50と対物レンズ70との間に配置されている。
1/4波長板85bは、反射素子40と開口制御手段80との間に配置されている。
以下に、DVD用レーザ光源1、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3またはCD用レーザ光源5から出射されたレーザ光の光路について光記録媒体90を含めて説明する。光記録媒体90には、DVD、HD−DVD、Blu-ray DiscまたはCDを用いることができる。
DVD用レーザ光源1、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3またはCD用レーザ光源5から出射されたレーザ光は、トラッキング用の光束を得るために、回折格子2,4,6によって3光束(3ビーム)に回折されるが、図1では、説明を単純にするために1つの線(0次光)で光路を示してある。DVD用レーザ光源1またはHD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3から出射されたレーザ光は、ビームスプリッタ7へ向かう。
ビームスプリッタ7では、DVD用レーザ光源1から出射されたS偏光のレーザ光は斜面71上に形成された波長選択性の誘電体多層膜を透過してビームスプリッタ8に向かう。一方、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3から出射されたS偏光のレーザ光は、貼り合せ面71の図示しない波長選択性の誘電体多層膜によって、出射されたレーザ光の光軸に対し90°の角度で反射され、紙面に対して右方向のビームスプリッタ8に向かう。
ビームスプリッタ8では、DVD用レーザ光源1から出射されたレーザ光と、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3から出射されビームスプリッタ7で反射されたレーザ光とが同軸の光軸となって、斜面81上の波長選択性の誘電体多層膜をそのまま透過し、光学部品10へ向かう。
CD用レーザ光源5から出射されたS偏光のレーザ光は、ビームスプリッタ8へ向かう。
ビームスプリッタ8では、CD用レーザ光源5から出射されたレーザ光は、貼り合せ面81の図示しない波長選択性の誘電体多層膜によって、出射されたレーザ光の光軸に対し90°の角度で反射され、前記DVD用レーザ光および前記HD−DVDあるいはBlu-ray Disc用レーザ光と同軸の光軸となって、紙面に対して右方向の光学部品10に向かう。
以下に、図1および図2に基づいて、光学部品10におけるレーザ光分岐の様子を詳しく説明する。光学部品10は、DVD用レーザ光源1、HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3またはCD用レーザ光源5から出射されたレーザ光を光記録媒体90の種類(CD,DVD,HD DVD,Blu-ray Disc)に応じて分岐させる素子である。
図2(a)には、光学部品10の液晶素子11が駆動状態であるON状態のときの図が、同図(b)には、液晶素子11が非駆動状態であるOFF状態のときの図が示されている。
ON状態のときが、HD−DVDに対応するとき、OFF状態のときが、Blu-ray Discに対応するときである。HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源3からレーザ光が出射されているときに、ON状態とOFF状態とが使い分けられる。さらに、DVD用レーザ光源1およびCD用レーザ光源5からレーザ光が出射されているときは、ON状態で使用される。これは、液晶素子11の波長依存性を考慮した場合、ON状態のほうが波長依存性の影響が少なく、良好な特性を得られるためである。
図2(b)において、液晶素子11がOFF状態のときには、液晶素子11に入射すると、直線偏光(S偏光)は偏光方向が90°回転し、P偏光に変換される。P偏光に変換されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ12の貼り合せ面122に形成された偏光選択性誘電体多層膜をそのまま透過する。図では、S偏光の振動方向を紙面に垂直な方向で示してある。透過したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ12を出射した後、反射素子50によって90°の角度で、紙面に向かって上方向に反射される。
図1において、反射素子50の紙面に向かって上方向に向かったレーザ光は、1/4波長板85aでP偏光から円偏光に変換され、対物レンズ70に到達する。
対物レンズ70は、光記録媒体90であるBlu-ray Discの図示しない信号記録層のデータピット上にレーザ光を集光するように設計されている。
Blu-ray Discでは、信号記録層のデータピットの深さはレーザ光の入射する光記録媒体90の表面から0.1mm程度の距離である。
記録、消去は、集光したレーザ光で行われる。
一方、再生の場合は、光記録媒体90の信号記録層の前記データピットで反射し戻るレーザ光は、前記データピットで反射したときに往路のときとは逆回転の円偏光となって、行きの光路を逆に辿り、再び対物レンズ70を透過し、1/4波長板85aで円偏光からS偏光(往路のときのP偏光とは直交関係となる直線偏光)となり、反射素子50で反射され、偏光ビームスプリッタ12へと向かう。
戻るレーザ光は、偏光ビームスプリッタ12では90°下方向へ反射し、フォトディテクタ9へ入射する。フォトディテクタ9では、光を検出し信号を読み取る。
図2(a)において、液晶素子11がON状態のときには、直線偏光(S偏光)のレーザ光が液晶素子11に入射しても、直線偏光(S偏光)のまま透過する。透過したレーザ光は、偏光ビームスプリッタ12の貼り合せ面122に形成された偏光選択性誘電体多層膜によって反射され、透過したレーザ光に対して90°の角度で、紙面に向かって上方向に向かう。
図1において、偏光ビームスプリッタ12の紙面に向かって上方向に向かったレーザ光は、反射ミラー30と反射素子40とでそれぞれ反射され、再び紙面に向かって上方向に向かい、1/4波長板85bでS偏光の直線偏光から円偏光に変換され、開口制御手段80を透過し、対物レンズ60に到達する。
開口制御手段80では、レーザ光の波長および対応する信号記録層に応じて開口数NAが制御される。開口数NAは、CDで0.45、DVDで0.6、HD−DVDで0.65程度である。開口制御手段80では、開口数NAの近いDVD、HD−DVDの開口制御を行う。
開口制御手段80は、入射する光の波長によって反射、透過を制御できる誘電体多層膜の面積を変えたフィルタ、液晶シャッタ、機械的な開口絞りを用いることができる。
開口制限を受け、対物レンズ60を透過したレーザ光は、光記録媒体90の対応する位置の図示しない信号記録層のデータピット上に集光される。信号記録層の光記録媒体90のレーザ光の入射する表面からの距離は、CDで1.2mm、DVDおよびHD−DVDで0.60〜0.65mm程度である。
記録、消去は、集光したレーザ光で行われる。
一方、再生の場合、光記録媒体90の信号記録層の前記データピットで反射し戻るレーザ光は、前記データピットで反射したときに往路のときとは逆回転の円偏光となって、行きの光路を逆に辿り、対物レンズ60および開口制御手段80を透過し、1/4波長板85bで円偏光からP偏光に変換され、反射素子40および反射ミラー30で反射され、偏光ビームスプリッタ12へと向かう。
戻るレーザ光は、P偏光の直線偏光であるので、偏光ビームスプリッタ12の斜面122に形成された偏光選択性誘電体多層膜を透過して直進し、フォトディテクタ9へ入射する。フォトディテクタ9では、光を検出し信号を読み取る。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)液晶素子11が偏光ビームスプリッタ12の入射面120に設けられ一体となっているので、部品として光学系の構造を簡単にできる光学部品10を得ることができる。
(2)前述の効果に加え、入射したレーザ光の略全光量の偏光方向を液晶素子11によって回転できるので、入射したレーザ光の略全光量が偏光ビームスプリッタ12へ向かい、レーザ光を有効に利用できる。
(3)HD−DVDおよびBlu-ray Disc用レーザ光源を共有化してレーザ光源3としたので、光記録媒体90がHD DVDかBlu-ray Discかに応じて、レーザ光源3から出射されるレーザ光を分岐して利用するので、レーザ光源を少なくできる。したがって、光学系の構造が簡単で、複数の異なる光記録媒体90に対して選択的に情報信号の記録等が可能な光ヘッド装置100を得ることができる。
(4)液晶素子11が偏光ビームスプリッタ12の入射面120に設けられ一体となっている光学部品10を備えているので、前述の効果を達成できる光ヘッド装置100を得ることができる。
(5)前述の効果に加え、入射したレーザ光の略全光量の偏光方向を液晶素子11によって回転できるので、入射したレーザ光の略全光量が偏光ビームスプリッタ12へ向かい、レーザ光を有効に利用できる光ヘッド装置100を得ることができる。
(第2実施形態)
図3は、本実施形態における光ヘッド装置110の全体構成を示す側面図である。
第1実施形態とは、図1に示した光路を調節するための反射ミラー30、反射素子40,50のかわりに反射素子13を設けた点が異なる。
本実施形態の光学部品20は、液晶素子11と偏光ビームスプリッタ12と反射素子13とを備えている。
反射素子13は、偏光ビームスプリッタ12のレーザ光の出射面121に設けられている。また、反射素子13は、反射素子13の反射面131が、偏光ビームスプリッタ12から出射されるレーザ光の光軸に対して45°の角度になるように配置されている。
以下に、本実施形態におけるレーザ光の光路について、第1実施形態とは異なる光路について説明する。
液晶素子11がOFF状態のとき(Blu-ray Discに対応するとき)には、液晶素子11を透過したレーザ光は、S偏光からP偏光に変換されるので、偏光ビームスプリッタ12の貼り合せ面122の偏光選択性誘電体多層膜を透過し、出射面121に向かう(図2(b)参照)。出射面121には、反射素子13が設けられており、レーザ光に対して45°の角度で配置された反射素子13の反射面131によって、紙面に向かって上方向に向かう。上方向には、第1実施形態と同様に1/4波長板85c(往路:P偏光→円偏光、復路:逆回転の円偏光→S偏光)、対物レンズ70が配置されている。レーザ光は、これらによって、光記録媒体90に応じた信号記録層に集光される。
一方、液晶素子11がON状態のとき(DVD、HD−DVDおよびCDに対応するとき)には、液晶素子11を透過したレーザ光は直線偏光の偏波面が回転せずS偏光のままであるので、偏光ビームスプリッタ12の貼り合せ面122の偏光選択性誘電体多層膜で反射され、紙面に向かって上方向に向かう(図2(a)参照)。偏光ビームスプリッタ12の上方向では、レーザ光は、1/4波長板85cでS偏光から円偏光に変換され、開口制御手段80を透過し、対物レンズ60に至り、対物レンズ60で、光記録媒体90の信号記録層のデータピット上に集光される。
なお、1/4波長板85cと偏光ビームスプリッタ12とを貼り合わせ面123で貼り合わせてもよい。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(6)偏光ビームスプリッタ12から出射されるレーザ光の光路を変える素子である反射素子13が、偏光ビームスプリッタ12のレーザ光の出射面121に設けられて一体となっているので、さらに光学系の構造を簡単にできる光学部品20を得ることができる。
(7)偏光ビームスプリッタ12から出射されるレーザ光の光路を変える素子である反射素子13が、偏光ビームスプリッタ12のレーザ光の出射面121に設けられて一体となっている光学部品20を備えているので、前述の効果をさらに達成できる光ヘッド装置110を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態と第1実施形態と異なるところは、光学部品の構成が異なる点である。
図4(a)には、本実施形態における光学部品14の側面図が示されている。
以下に、光学部品14の構成と、光分岐の様子を述べる。
光学部品14は、偏光変換素子である位相板としての1/4波長板141と偏光ビームスプリッタ12とを備えている。
1/4波長板141を透過した直線偏光(S偏光)のレーザ光は、円偏光に変換される。円偏光に変換されたレーザ光は、貼り合せ面122に設けられた偏光選択性誘電体多層膜によって、S偏光とP偏光とに分岐される。したがって、入射したレーザ光の強度はそれぞれ半分になる。
1/4波長板以外の波長板を用いて楕円偏光に変換した場合は、入射したレーザ光は、楕円偏光に応じて強度が、S偏光とP偏光に分岐される。
(第4実施形態)
本実施形態と第1実施形態と異なるところは、光学部品の構成が異なる点である。
図4(b)には、本実施形態における光学部品15の側面図が示されている。
以下に、光学部品15の構成と、光分岐の様子を述べる。
光学部品15は、偏光変換素子である位相板としての1/2波長板151と偏光ビームスプリッタ12とを備えている。
1/2波長板151を透過した直線偏光(S偏光)のレーザ光は、偏光方向が回転する。偏光方向が回転したレーザ光は、貼り合せ面122に設けられた偏光選択性誘電体多層膜によって、S偏光とP偏光とに分岐される。したがって、入射したレーザ光の強度は偏光方向の回転角度に応じて強度が、S偏光とP偏光とに分岐される。
第3および第4実施形態によれば、以下の効果がある。
(8)1/4波長板141または1/2波長板151単体で偏光状態を変えるので、光学系の構造をさらに簡単にできる。
(9)1/4波長板141または1/2波長板151単体で偏光状態を変える光学部品14,15を備えているので、前述の効果をさらに達成できる光ヘッド装置を得ることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、各レーザ光源の配置はそれぞれ入れ替わってもよい。
また、第3実施形態および第4実施形態において、第2実施形態のように反射素子13を、位相板と偏光ビームスプリッタ12との構成に加えて光学部品として使用してもよい。
また、本発明を実施するための最良の方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、使用する材料、形状、数量その他の詳細な事項において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。したがって、上記に開示した材料、形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの材料、形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態における光ヘッド装置の全体構成を示す側面図。 (a)は、光学部品の液晶素子がON状態のときを表す図、(b)は、液晶素子がOFF状態のときを表す図。 本発明の第2実施形態における光ヘッド装置の側面図。 (a)は、本発明の第3実施形態における光学部品の側面図、(b)は、第4実施形態における光学部品の側面図。
符号の説明
1,3,5…レーザ光源、10,14,15,20…光学部品、11…偏光変換素子としての液晶素子、12…偏光ビームスプリッタ、13,40,50…反射素子、90…光記録媒体、100,110…光ヘッド装置、120…入射面、121…出射面、141…偏光変換素子としての位相板としての1/4波長板、151…偏光変換素子としての位相板としての1/2波長板。

Claims (10)

  1. 入射する光を分岐させる光学部品であって、
    偏光変換素子と、
    偏光ビームスプリッタとを備えた
    ことを特徴とする光学部品。
  2. 請求項1に記載の光学部品において、
    前記偏光変換素子は、前記偏光ビームスプリッタの前記光の入射面に設けられている
    ことを特徴とする光学部品。
  3. 請求項2に記載の光学部品において、
    前記偏光ビームスプリッタの前記光の出射面には、反射素子が設けられている
    ことを特徴とする光学部品。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光学部品において、
    前記偏光変換素子は、駆動状態と非駆動状態の2つの状態を利用して入射光の偏光方向を変化させる液晶素子である
    ことを特徴とする光学部品。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光学部品において、
    前記偏光変換素子は、位相板である
    ことを特徴とする光学部品。
  6. 複数の異なる光記録媒体に対して選択的に情報信号の記録、消去、または再生を行う光ヘッド装置であって、
    それぞれ異なる波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源と、
    前記レーザ光を偏光状態の異なるレーザ光に分岐させる光学部品とを備えた
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  7. 請求項6に記載の光ヘッド装置において、
    前記光学部品は、
    偏光変換素子と、
    偏光ビームスプリッタとを備え、
    前記偏光変換素子は、前記偏光ビームスプリッタの前記レーザ光の入射面に設けられている
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  8. 請求項7に記載の光ヘッド装置において、
    前記偏光ビームスプリッタのレーザ光の出射面には、反射素子が設けられている
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の光ヘッド装置において、
    前記偏光変換素子は、駆動状態と非駆動状態の2つの状態を利用して入射光の偏光方向を変化させる液晶素子である
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
  10. 請求項7または請求項8に記載の光ヘッド装置において、
    前記偏光変換素子は、位相板である
    ことを特徴とする光ヘッド装置。
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