JP2006134502A - 光ピックアップ装置及びそれを用いた光情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及びそれを用いた光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素、低コスト、高光利用効率でかつ外乱要因となる不要光が発生しない光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 1つの半導体レーザ1と、光ビームの偏光方向を外部からの信号により所望の偏光方向に回転可能な偏光回転素子2と、偏光方向により透過あるいは反射の効率が異なるダイクロハーフミラー4と、入射する光ビームの偏光状態に応じて出射する光ビームの集光状態が変化する偏光ホログラム素子6とを備えた光ピックアップ装置において、ディスク基板厚さが異なる第1の光ディスク12と第2の光ディスク17における偏光回転素子2から出射する光ビームの偏光方向が光ビームの光軸に関して略90度異なるように設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクなどの光情報記録媒体に記録された情報を再生するために用いられる光ディスク装置などの光情報記録再生装置用の光ピックアップ装置に係り、特に異なる種類の光情報記録媒体に対応可能な光ピックアップ装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)等の光ディスク装置は、非接触、大容量、高速アクセス、低コストメディアを特長とする情報記録再生装置として広く普及しており、近年では更なる大量の情報を記録保存するために、BD(Blu−ray Disc)やHD−DVDなどの次世代光ディスク装置も提案されている。
BDとHD−DVDは、何れも400nm帯の青紫色半導体レーザを用い、何れも12cm直径の光ディスクを用いる光ディスク装置である。しかしながら、光ディスクの基板厚さはそれぞれ0.1mmと0.6mmであり、光ディスク上の信号を再生するために用いられる光ピックアップ装置に搭載される対物レンズの開口数NA(Numerical Aperture)はそれぞれ0.85と0.65と基本的な物理特性が異なる仕様となっており、1枚の光ディスクに収納できる情報量はそれぞれ27GBと15GBとなっている。すなわち、BDは記憶容量が非常に大きい光ディスクであり、一方、HD−DVDは、現在主流のDVDとレーザ波長以外の物理特性の多くが一致する仕様により、DVDと光ピックアップ装置の互換が取り易いという特長を備えている。
市場においては、デジタル放送を高精細なまま記録再生し大容量の情報を扱いたいという要求と、現在普及しているDVDとの互換性は確保したいという2つの相反する要求がある。そのため、次世代光ディスク装置としては、当分の間BDとHD−DVDが両立して行くものと予想されており、両方の仕様に対して互換性のある光ピックアップ装置の実現が強く望まれている状況である。
BDとHD−DVDの互換が可能な光ピックアップ装置を実現するためには、同一波長の半導体レーザから出射される光ビームを異なるNAの対物レンズにより異なるディスク基板厚さの位置にある情報記録層に合焦させる必要がある。光ピックアップ装置の低コスト化を考えた場合、半導体レーザと対物レンズとをBDとHD−DVDで共用化することが望ましい。
ここで、1つの対物レンズにおいて異なる2つの基板厚さの光ディスクに対応する技術としては、対物レンズ有効径内の中央部にホログラム領域を設け、対物レンズへ入射する光ビームを2つの集光状態とすることにより、2つの光ディスクに対応するものが下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に示した内容は、1つの対物レンズを透過する光ビームは常に2つの焦点に集光するようになっており、対物レンズに入射する光ビームは、搭載された光ディスクの情報記録層に集光する光ビームと、情報記録層とは別の位置に集光する光ビームとに分岐される。
特開平11−39703号公報
前記構成の光ピックアップ装置においては、記録再生に寄与しない光ビームが常に発生するため、光ディスク上の光スポットにおいて記録あるいは再生に必要な光強度を実現しようとすると、専用の対物レンズを持つ光ピックアップ装置と比較して約2倍の半導体レーザの発光パワーが必要となるという問題がある。
また、記録再生に寄与しない光ビームが、光ピックアップ装置内で不要光となってしまい、信号検出における外乱要因となるという問題も発生する。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、簡素、低コスト、高光利用効率でかつ外乱要因となる不要光が発生しない光ピックアップ装置及びそれを用いた光情報記録再生装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、半導体レーザ光源と、
その半導体レーザ光源から出射された光ビームの偏光方向を外部からの信号により所望の偏光方向に回転可能な偏光回転素子と、
前記光ビームが前記偏光回転素子を透過した後に配置され、前記光ビームを往路にて反射し復路にて透過、あるいは前記光ビームを往路にて透過し復路にて反射する例えばダイクロハーフミラーなどの光分岐素子と、
前記光ビームを略平行光に変換するコリメートレンズと、
前記光ビームが往路にて前記光分岐素子から出射した後に配置され、入射する光ビームの偏光状態に応じて出射する光ビームの集光状態が変化する偏光ホログラム素子と、
前記光ビームが往路にて前記偏光ホログラム素子から出射した後に配置され、例えば透明基板や透明な保護膜などの光透過層の厚さがそれぞれ異なる第1または第2の光情報記録媒体上における各々の情報記録面に光ビームを集光する対物レンズとを備えた光ピックアップ装置において、
前記偏光回転素子から出射する光ビームの偏光方向を、前記第1の光情報記録媒体における偏光方向と、前記第2の光情報記録媒体における偏光方向とを異なるように設定することを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記偏光回転素子から出射する光ビームの前記第1の光情報記録媒体における偏光方向と、前記第2の光情報記録媒体における偏光方向とが略90度異なるように設定することを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段において、前記光分岐素子における光ビームの反射率が偏光方向により20%以上かつ40%以下となるように当該光分岐素子の反射膜の特性を設定することを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1の手段において、前記半導体レーザ光源の発振波長を400nm帯に設定することを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第1の手段において、前記第1の光情報記録媒体の例えば透明保護膜などの光透過層の厚さを略0.1mmに設定し、前記第2の光情報記録媒体の例えば透明基板などの光透過層の厚さを略0.6mmに設定することを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は前記第1の手段において、前記偏光ホログラム素子を出射する往路における光ビームの集光状態が、前記第1の光情報記録媒体の場合は略平行状態に設定し、前記第2の光情報記録媒体の場合は発散状態に設定することを特徴とするものである。
本発明の第7の手段は前記第1の手段において、前記半導体レーザから出射された光ビームが透過し、かつ前記偏光回転素子と前記光分岐素子の間の位置に、特定の偏光方向の光ビームを各々3つの光ビームに分岐する回折格子面が形成されている偏光回折格子を配置することを特徴とするものである。
本発明の第8の手段は前記第1の手段において、前記半導体レーザから出射された光ビームが透過し、かつ前記偏光回転素子と前記光分岐素子の間の位置に、特定の偏光方向の光ビームを各々3つの光ビームに分岐する回折格子面と、前記偏光方向と直交する偏光方向の光ビームを各々3つの光ブームに分岐する回折格子面が形成されている偏光回折格子を配置することを特徴とするものである。
本発明の第9の手段は、半導体レーザ光源から出射された光ビームの偏光方向を外部からの信号により所望の偏光方向に回転可能な偏光回転素子を有する光ピックアップ装置と、
搭載された光情報記録媒体が、光透過層の厚さが異なる第1または第2の何れの光情報記録媒体であるかを判別する光情報記録媒体判別回路と、
前記偏光回転素子を透過する光ビームの偏光方向を所望の方向に回転するための信号を出力する偏光回転素子駆動回路とを備えた光情報記録装置において、
前記光ピックアップ装置が前記第1の手段ないし第8の手段の光ピックアップ装置であって、
前記光情報記録媒体判別回路からの判別結果に基づき前記偏光回転素子駆動回路からの信号により、前記偏光回転素子で第1または第2の光情報記録媒体に合った光ビームの偏光方向に設定することを特徴とするものである。
本発明の第10の手段は前記第9の手段において、前記光ピックアップ装置により検出された信号に基づいて前記光情報記録媒体判別回路で第1または第2の光情報記録媒体の判別を行うことを特徴とするものである。
本発明の第11の手段は、光ピックアップ装置と、
その光ピックアップ装置により検出された信号に基づいてサーボ信号を生成するサーボ信号生成回路と、
前記光ピックアップ装置により検出された信号に基づいて再生信号を検出する情報信号検出回路と、
前記光ピックアップ装置に搭載されている半導体レーザを点灯するレーザ点灯回路と、
前記光ピックアップ装置に搭載されている対物レンズの位置制御を行うアクチュエータに対物レンズ駆動信号を出力するアクチュエータ駆動回路と
を備えた光情報記録装置において、
前記光ピックアップ装置が前記第1の手段ないし第8の手段の光ピックアップ装置であることを特徴とするものである。
本発明の光ピックアップ装置及びそれを用いた光情報記録再生装置は、同じ波長の半導体レーザと、異なる光透過層厚さの光情報記録媒体を用いる光情報記録再生システムに対応しながら、1つの半導体レーザと1つの対物レンズを用いた簡素、低コスト、高光利用効率でかつ外乱要因となる不要光が発生しない光学系が実現できる。
次に本発明の実施形態を図とともに説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。
同図において、半導体レーザ1は400nm帯の波長で発振する青紫色用の半導体レーザであり、常温における発振波長は約405nmとなっている。半導体レーザ1より出射した光ビームは、偏光回転素子2、偏光回折格子3を透過し、ダイクロハーフミラー4に至る。
ここで半導体レーザ1から出射された光ビームの偏光方向が紙面に対して平行な場合(以下、P偏光と記す)において、偏光回転素子2は外部からの入力信号に応じて透過するP偏光の偏光角度を90度回転することが可能な素子であり、P偏光が90度回転された場合の光ビームの偏光方向は紙面に対して垂直な方向(以下、S偏光と記す)となる。
偏光回折格子3は、半導体レーザ1の出射方向から見て表面と裏面に各々回折格子面が形成されている。表側の格子面はP偏光の光ビームのみを回折する構成であるため、表側回折格子面を透過したP偏光の光ビームは0次光、+1次光、−1次光の3つの光ビームに分岐される。一方、裏側の格子面はS偏光の光ビームのみを回折する構成であるため、裏側回折格子面を透過したS偏光の光ビームは0次光、+1次光、−1次光の3つの光ビームに分岐される。
ダイクロハーフミラー4は、半導体レーザ1から出射された光ビームの出射光軸に対して、45°の角度をなすように配置されており、その表面に形成された膜で400nm帯の波長の光ビームをP偏光入射の場合は約50%反射し、S偏光入射の場合は約80%反射する光学素子である。また、光ビームの一部はダイクロハーフミラー4を透過し、光ビームの光量をモニタするためのフロントモニタ15に至る。
ダイクロハーフミラー4の反射膜において反射した光ビームは、コリメートレンズ5によって平行な光ビームに変換される。コリメートレンズ5を出射した光ビームは、偏光ホログラム素子6及び偏光アパーチャ7を透過した後に対物レンズ8に入射する。ここで、偏光ホログラム素子6は、出射面側に偏光ホログラムが形成されており、この出射面側の偏光ホログラムに入射する光ビームがP偏光の場合は、偏光ホログラムにより光ビームが平行光から発散光に変換されるようになっており、入射する光ビームがS偏光の場合は何も作用を受けずに平行光のまま偏光ホログラム素子6を出射するものである。
偏光ホログラム素子6の出射側に配置されている偏光アパーチャ7には、透過する光ビームの外周部分の領域にP偏光の光ビームを反射あるいは吸収する反射膜がリング状に形成されている。そのため、入射する光ビームがP偏光の場合は、偏光アパーチャ7を透過する光ビームの有効径が入射時と比較して小さくできるようになっている。
対物レンズ8は、400nm帯の光ビームが平行光で入射した場合に、光透過性の保護膜の厚さが0.1mmである第1の光ディスク12の情報記録面に対して合焦可能な機能を持つレンズである。
偏光アパーチャ7と対物レンズ8は、駆動コイル10と一体になっているアクチュエータ9に保持されており、駆動コイル10と対向する位置にはマグネット11が配置されている。そのため駆動コイル10に通電しマグネット11からの反力による駆動力を発生させることにより、対物レンズ8を光ディスク12の半径方向およびディスク面に垂直な方向に移動することが可能な構成となっている。
対物レンズ8を透過した光ビームは、光ディスク12の情報記録面上に合焦している。また、フロントモニタ15により検出した光量を基にして対物レンズ8を透過する光ビームの光量、あるいは光ディスク12上に集光する光スポットの光量を推定可能な構成となっている。
光ディスク12を反射した光ビームは、往路光と同様の光路を往路とは逆方向に戻り、対物レンズ8、偏光アパーチャ7、偏光ホログラム6、コリメートレンズ5を経て、ダイクロハーフミラー4に到達する。ダイクロハーフミラー4に到達した光ビームは、ダイクロハーフミラー4の膜面の透過率に応じて光ビームの一部がダイクロハーフミラー4を透過することとなる。ダイクロハーフミラー4を透過する光ビームは、コリメートレンズ5を透過することによりすでに収束光となっており、光ビームの進行方向に対して45°方向に傾斜しているダイクロハーフミラー4を透過する際に光ビームに非点収差が与えられることなる。
さらに光ビームは、検出レンズ13を透過した後に光検出器14の所定の光検出面に集光されるようになっており、光検出器14からサーボ信号や再生信号などを出力可能になっている。以上説明した光学部品と電気部品の組合せにより、光ピックアップ装置16が構成されている。
次に図2を用いて、半導体レーザを出射した後の光ビームの偏光方向に関して説明する。同図に示すレーザチップ21は、半導体レーザ1の内部に搭載されている。レーザチップ21にある活性層22の端面からレーザチップ21の長手方向に略平行な方向に出射した光ビームは、光ビームの光軸に対して活性層22に平行な方向θh(水平方向)の広がり角が狭く、活性層22に垂直な方向θv(垂直方向)の広がり角が広くなっている。
一般にこの広がり角は、おおよそ9°と18°であり、光ビームの広がり23はθv方向に長い楕円状の強度分布を持っている。ここで、レーザチップ21から出射された光ビームの振動面は、活性層22に平行な面、すなわちθh方向と略一致しており、図中に矢印で示した方向に振動する、いわゆるP偏光の偏光状態となっている。
次に、図3を用いて偏光回転素子2の動作について説明する。同図において、偏光回転素子2は外部からの電気信号のオン/オフに連動して、偏光回転素子2を透過するP偏光を偏光面が光軸に対して90度回転したS偏光に変換可能な素子である。この素子自体は液晶素子を用いて構成されているものであるが、素子の構成自体は本発明との関連が少ないため詳細な説明は省略する。
図3(a)において、スイッチ24はオフ状態となっており、偏光回転素子2に外部から通電されていない状態を示している。この状態においては、偏光回転素子2には何ら電気的作用が発生しないので、入射側から入射したP偏光は、偏光回転素子2をそのまま通過し、出射側からP偏光のまま出射される。
一方、図3(b)においては、スイッチ24がオン状態を示しており、偏光回転素子2内の液晶素子が電気的に作用を受けている状態である。この状態において入射側から入射したP偏光は、偏光回転素子2内で偏光面を90度回転させられ、出射側からS偏光の光ビームとなって出射される。
このように偏光回転素子2は、通電状態のオン/オフにより入射偏光に対して出射偏光を90度回転可能となる。尚、この偏光回転素子2は、光ビームの偏光面を回転させるものであり、出射する光ビームの偏光状態に関係なく、95%以上の透過率を確保できるものである。
次に図4を用いて偏光回折格子3の構成について説明する。図4(a)、(b)は、偏光回折格子3の両面に形成された格子面のパターンを示しており、何れも光ピックアップ装置への格子搭載時に半導体レーザ1側から見た場合のパターンを示している。
半導体レーザ1から見て手前にある第1面には、図4(a)に示すようにピッチがPa、格子外形に平行な基準軸に対して角度θa傾いた格子パターンが描かれており、この格子パターンはS偏光の入射光にのみ作用するものである。そのため、この第1面にS偏光の光ビームが入力された場合は、光ビームは0次光、+1次光、−1次光の少なくとも3つの光ビームに分岐する。一方、P偏光の光ビームが入射した場合は、何ら作用を受けることなく光ビームは第1面を透過する。
半導体レーザ1から見て奥側にある第2面には、図4(b)に示すようにピッチがPb、格子外形に平行な基準軸に対して角度θb傾いた格子パターンが描かれており、この格子パターンはP偏光の入射光にのみ作用するものである。そのため、この第2面にP偏光の光ビームが入力された場合は、光ビームは0次光、+1次光、−1次光の少なくとも3つの光ビームに分岐することとなる。一方、S偏光の光ビームが入射した場合は、何ら作用を受けることなく光ビームは第2面を透過する。
従って偏光回折格子3に対して、S偏光の光ビームが入射した場合は第1面により3ビームが生成され、P偏光の光ビームが入射した場合は第2面により3ビームが生成される。また、各々の3ビームに関しては、第1及び第2の各面において適切な格子パターンのピッチと角度を設定可能であり、このことにより後述するように種類の異なる複数の光ディスク上に所望の光スポットを照射することが可能となる。
次に図5を用いて光ディスク上における光スポットの配置について説明する。図5(a)、(b)は、それぞれ光ディスク上の光スポット配置を示しており、図5(a)は光ディスクの光入射側に設けられた保護膜の厚さが0.1mmの第1の光ディスク12、例えばBlu−ray Disc(以下、BDと記す)における状態を示している。
同図において、光ディスク上にはディスク案内溝が形成されており、案内溝間隔Tpaは0.32μmとなっている。この案内溝の凸部分に記録ピット25が情報として記録されている。後述するように、光ディスク12に対しては偏光回折格子3の第1面にて3つに分岐された光ビームが照射されており、0次光スポット30、+1次光スポット31、−1次光スポット32が、角度θaだけ案内溝から傾いた角度で、かつ各々が案内溝に沿った方向に間隔Xaで配置されている。
偏光回折格子3の第1面の格子パターン設計を最適化することにより、0次光スポット30に対して、+1次光スポット31と−1次光スポット32が各々180度、あるいは−180度位相が異なる案内溝位置に配置してある。このような光スポット配置とすることにより、一般に光ピックアップでよく用いられているDPP法(Differential Push Pull法)によるトラッキングエラー信号を検出することが可能である。
一方、図5(b)は、例えば光ディスクの光入射側に設けられた透明基板の厚さが0.6mmの第2の光ディスク17、例えばHD−DVDにおける光ディスク上の状態を示している。
同図において、光ディスク17上にはディスク案内溝が形成されており、案内溝間隔Tpbは0.4μmとなっている。この案内溝の凸部分及び凹部分に記録ピット26が情報として記録されている。後述するように、光ディスク17に対しては偏光回折格子3の第2面にて3つに分岐された光ビームが照射されており、0次光スポット33、+1次光スポット34、−1次光スポット35が、角度θbだけ案内溝から傾いた角度で、かつ各々が案内溝に沿った方向に間隔Xbで配置されている。
偏光回折格子3の第2面の格子パターン設計を最適化することにより、0次光スポット33に対して、+1次光スポット34と−1次光スポット35が各々180度、あるいは−180度位相が異なる案内溝位置に配置してある。このような光スポット配置とすることにより、一般に光ピックアップでよく用いられているDPP法(Differential Push Pull法)によるトラッキングエラー信号を検出することが可能である。
図6は、ダイクロハーフミラー4の透過率特性を示した図である。同図において、横軸はダイクロハーフミラー4に入射する光ビームの波長を示しており、縦軸は入射した光ビームの透過率を示している。
光ビームの入射方向に対して45度の角度で配置されているダイクロハーフミラー4において、P偏光の光ビームの場合は405nm付近で約50%の光を透過し、S偏光の光ビームに関しては405nm付近で約20%の光を透過するような特性となっている。そのため、405nm付近の光ビームが反射する場合は、P偏光は約50%が反射し、S偏光は約80%が反射することになり、P偏光とS偏光では約30%相当の透過率あるいは反射率の差があることが分かる。
図7は、偏光ホログラム6の構成を示す図である。偏光ホログラム6は、片面に偏光特性のあるホログラム格子40が形成されているものである。ホログラム格子40は、同心円状に不均一な間隔で溝が刻んであり、このホログラム格子40により例えばP偏光で入射する平行光の光ビームに対しては、出射する光ビームが発散光となるように設計されている。一方、S偏光の光ビームが入射した場合は、何も作用を受けないために平行光は平行光のままで偏光ホログラム6を出射することとなる。
この偏光ホログラム6は、光ビームの偏光状態により出射する光ビームの集光状態のみを変換するものであり、出射する光ビームの偏光状態あるいは集光状態に関係なく、95%以上の透過率を確保できるものである。
図8は、偏光アパーチャ7の構成を示す図である。偏光アパーチャ7は、片面にP偏光のみを反射しS偏光を透過する偏光特性を有する反射膜41が形成されていおり、その膜面の内部に円形の穴部42を設けてある。この反射膜41により、偏光アパーチャ7にP偏光で入射する光ビームの外周部分はカットされ、図中に破線で示した光ビームの有効径43を穴部42の直径まで小さくすることが可能である。一方、S偏光の光ビームが入射した場合は、何も作用を受けないために光ビームはそのままの光ビームの有効径43で偏光アパーチャ7を透過することとなる。
図9は、第1のディスク12の再生時における偏光状態を示した図である。
半導体レーザ1からは図中の矢印で示す紙面に対して平行な偏光面を持つP偏光の光ビームが出射されるように、半導体レーザ1が光ピックアップ装置16に搭載されている。ここで、第1の光ディスク12が光ディスク装置(図示しない)に搭載された場合、偏光回転素子2のスイッチ24はオン状態に設定される。
そのため、偏光回転素子2を透過した光ビームの偏光面は略90度回転され、図中の丸印で示す紙面に垂直な方向の偏光面を持つS偏光に変換される。その後、偏光回折格子3に入射する光ビームは、S偏光であるため半導体レーザ1から見て手前にある第1面において、0次光、+1次光、−1次光の少なくとも3つの光ビームに分岐することなる。
偏光回折格子3を出射した光ビームは、ダイクロハーフミラー4にS偏光で入射するために、光ビームの光量の約80%はコリメートレンズ5側に反射し、残りの約20%はフロントモニタ15側に透過する。
ダイクロハーフミラー4を反射した光ビームはS偏光のまま、コリメータレンズ5により平行光に変換される。平行光のまま偏光ホログラム6に入射した光ビームは、S偏光であるためそのまま偏光ホログラム6を透過し、偏光アパーチャ7についても同様にそのまま透過することとなる。その後、光ビームは対物レンズ8により、光ディスク12の保護膜を透過して情報記録面上に集光される。
光ディスク12を反射した光ビームは、対物レンズ8、偏光アパーチャ7、偏光ホログラム6の順に往路とは逆の経路を辿り、コリメータレンズ5に至る。その際、光ビームの偏光方向は主にS偏光であるため、途中の光学部品の影響を受けることはほとんどない。コリメータレンズ5により収束光に変換された光ビームは、S偏光のままダイクロハーフミラー4を透過するので、光ビームの光量の約20%がダイクロハーフミラー4を透過することとなる。その後、検出レンズ13を透過した光ビームは光検出器14に到達し、各種サーボ信号や情報再生信号を出力することが可能となっている。
図10は、第2のディスク17の再生時における偏光状態を示した図である。半導体レーザ1からは図中の矢印で示す紙面に対して平行な偏光面を持つP偏光の光ビームが出射されることは、図9で説明した第1のディスク12と同様である。
この場合は第2の光ディスク17が用いられており、偏光回転素子2のスイッチ24はオフの状態に設定されている。そのため、偏光回転素子2を透過した光ビームの偏光面は回転変換されることなく、図中の矢印で示された紙面に対して平行な方向の偏光面を持つP偏光のまま偏光回折格子3に入射する。
その後、偏光回折格子3に入射する光ビームはP偏光であるため、半導体レーザ1から見て奥にある第2面において、0次光、+1次光、−1次光の少なくとも3つの光ビームに分岐することなる。
偏光回折格子3を出射した光ビームは、ダイクロハーフミラー4にP偏光で入射するために、光ビームの光量の約50%はコリメートレンズ5側に反射し、残りの約50%はフロントモニタ15側に透過する。ダイクロハーフミラー4を反射した光ビームはP偏光のまま、コリメータレンズ5により平行光に変換される。平行光のまま偏光ホログラム6に入射した光ビームはP偏光であるため偏光ホログラム6により発散光に変換され、偏光アパーチャ7に入射する。
偏光アパーチャ7では、P偏光であるために光ビームの入射時の有効径43がカットされ、偏光アパーチャ7を出射する光ビームの有効径は、穴部42の径とほぼ同じで入射時より幾分小さいものとなっている。偏光アパーチャ7を発散光で出射する光ビームは対物レンズ8に入射し、対物レンズ8を透過して、さらに第2の光ディスク17上の透明基板を透過して情報記録面に集光するようになっている。
ここで、偏光アパーチャ7から出射された光ビームの発散光の度合いと対物レンズ8の組合せは、ちょうど第2の光ディスク17のディスク基板厚さに対して最適化されたものとなっており、さらに偏光ホログラム7により光ビームの有効径を設定しているため、光ディスク17から良好な再生信号を検出可能な光スポットを光ディスク17上に形成できるようになっている。
光ディスク12を反射した光ビームは、対物レンズ8、偏光アパーチャ7、偏光ホログラム6の順に往路とは逆の経路を辿る。偏光ホログラム6においては、光ビームがP偏光であるために、収束光から平行光に変換され、その後、光ビームはコリメータレンズ5に至る。コリメータレンズ5により収束光に変換された光ビームは、P偏光のままダイクロハーフミラー4を透過するので、光ビームの光量の約50%がダイクロハーフミラー4を透過することとなる。その後、検出レンズ13を透過した光ビームは光検出器14に到達し、各種サーボ信号や情報再生信号を出力することが可能となっている。
次に、表1に第1及び第2の光ディスクの再生時における各部品透過後の光ビーム特性と効率を示す。
Figure 2006134502
この表1によると、第1の光ディスク12においては、偏光回転素子2以降の各部品での光ビームの偏光状態をS偏光に設定している。そのため往路の効率は、ダイクロハーフミラー4の高い反射率の偏光特性を利用することが可能となっている。このことは、例えば第1の光ディスク12に記録用のBDを想定した場合において、半導体レーザ1の出力を効率よく光ディスク12上に集光できることを意味しており、高倍速記録に対応した光ディスク装置の構築を容易にしている。
一方、第2の光ディスク17においては、全ての部品での光ビームの偏光状態をP偏光に設定している。そのため往路の効率は、ダイクロハーフミラー4の低い側の反射率の偏光特性を利用するものである。このことにより、第2の光ディスク17に再生用のHD−DVDを想定した場合においては、第1の光ディスク12の場合と比較して、同じ光ディスク上の光量を実現するのに、約1.6倍の半導体レーザ1の出力が必要なこと意味している。
一般に、半導体レーザ1のレーザノイズは、出力が小さくなるとノイズが大きくなるという問題があり、記録ほどの高出力を必要としない再生時においては、できうる限りレーザ出力を大きくして用いることが、レーザノイズ対策の上で有効である。そのため、本実施形態のように、再生用の光ディスクを第2の光ディスク17に想定した場合、往路効率を小さく設定できるので、レーザノイズの影響を小さくすることが可能である。さらに、復路の効率を高く設定することができるために、光検出器14におけるノイズ成分に対する信号の比、いわゆるS/N比を良好にすることも可能である。
ここで、ダイクロハーフミラー4におけるP偏光とS偏光の特性の差について説明する。前記実施形態のようにP偏光とS偏光の反射率は各々50%と80%であり、その差は30%となっている。往路と復路の効率の両立を考えた場合、P偏光の反射率は少なくとも50%程度は必要である。BD記録時とHD−DVD再生時の往路の効率に関しては、切り替えの効果が得られることを考慮すると、少なくとも1.4倍程度の効率差が必要であるため、S偏光の反射率の下限は70%となる。一方、復路での光の検出は少なくとも10%程度はS/Nの観点から必要となることを考えるとS偏光での反射率の上限は90%となり、その場合のP偏光とS偏光の反射率の差は20%から40%となる。従って光分岐素子であるダイクロハーフミラー4における光ビームの反射率が偏光方向により20%以上かつ40%以下異なるように反射膜の特性を設定するとよい。
このように同じ波長の半導体レーザを用いて、偏光状態を光ディスクの種類に応じて変更する光ピックアップ装置は、各々の光ディスクシステム専用の対物レンズで構成された光ピックアップ装置と比較しても同等の半導体レーザの発光パワーで、かつ記録再生に寄与しない光ビームが光ピックアップ装置内で不要光とならないようにすることが可能である。
そのため1つの半導体レーザと1つの対物レンズを用いた簡素、低コスト、高光利用効率でかつ外乱要因となる不要光が発生しない光学系構成が実現できる。さらに、2つの光ディスクシステムを記録用と再生用に分けるように用いる場合は、記録用では高効率で、再生用ではレーザノイズ対策のなされた構成とすることも可能である。
次にこの光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置について、図11の概略ブロック図を用いて説明する。
光ピックアップ装置16より検出された信号の一部は、光ディスク判別回路51に送られる。光ディスク判別回路51における光ディスクの判別動作は、光ディスクの光透過層の厚さが、点灯している半導体レーザの発振波長に対応したものである場合と、異なる発振波長に対応したものである場合とを比較した場合、光ピックアップ装置16より検出された例えばフォーカスエラー信号振幅レベルが前者の場合に大きくなることを利用している。その判別結果は、コントロール回路54に送られる。
さらに、光ピックアップ装置16により検出された検出信号の一部は、サーボ信号生成回路52あるいは情報信号検出回路53に送られる。サーボ信号生成回路52では、光ピックアップ装置16で検出された各種信号から光ディスク12あるいは光ディスク17に適したフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、コントロール回路54に送る。一方、情報信号検出回路53では、光ピックアップ16の検出信号から光ディスク12あるいは光ディスク17に記録された情報信号を検出し、再生信号出力端子へ出力する。
コントロール回路54は、光ディスク判別回路51からの信号により光ディスク12あるいは光ディスク17を設定し、それに対応してサーボ信号生成回路52にて生成されたフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズ駆動信号をアクチュエータ駆動回路55に送る。この対物レンズ駆動信号によりアクチュエータ駆動回路55は、光ピックアップ装置16内のアクチュエータ9を駆動し、対物レンズ8の位置制御を行う。
また、コントロール回路54は、アクセス制御回路56により光ピックアップ装置16のアクセス方向位置制御を行い、スピンドルモータ制御回路57によりスピンドルモータ58を回転制御し、ディスク12あるいは光ディスク17を回転させる。
さらに、コントロール回路54はレーザ点灯回路59を駆動することにより、光ピックアップ装置16に搭載されている半導体レーザ1を光ディスク12あるいは光ディスク17に応じて適宜点灯させ、光ディスク装置での記録再生動作を行う。
また、コントロール回路54は、光ディスク判別回路51の判別結果に基づいて、偏光回転素子2のスイッチ24のオン/オフを行う。これにより、光ピックアップ装置16における光ビームの偏光状態を最適に制御することが可能とし、光ディスク12あるいは光ディスク17からそれぞれ良好な信号を検出することが可能である。
尚、以上説明した本発明の実施例形態においては、光ディスク12においてS偏光を利用し、光ディスク17においてP偏光を利用する構成としているが、本発明は各ディスクに対する偏光状態を限定するものではなく、光学系の構成によっては別の偏光状態を利用する構成であっても構わない。
本発明により、同じ波長を用いて種類の異なる光ディスクに対応することが可能であり、さらに異なる波長の光ディスクシステムに対しても最適な偏光状態を設定することにより適用可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の概略構成図である。 その光ピックアップ装置の半導体レーザを出射した後の光ビームの偏光方向を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置における偏光回転素子の動作を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置における偏光回折格子の構成を説明するための図である。 光ディスク上における光スポットの配置状態を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置におけるダイクロハーフミラーの光学特性を示す図である。 前記光ピックアップ装置における偏光ホログラムの構成を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置における偏光アパーチャの構成を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置における第1のディスクの再生時の偏光状態を説明するための図である。 前記光ピックアップ装置における第2のディスクの再生時の偏光状態を説明するための図である。 前記光ピックアップを搭載した光ディスク装置の概略ブロック図である。
符号の説明
1:半導体レーザ、2:偏光回転素子、3:偏光回折格子、4:ダイクロハーフミラー、5:コリメートレンズ、6:偏光ホログラム、7:偏光アパーチャー、8:対物レンズ、12:第1の光ディスク、13:検出レンズ、14:光検出器、16:光ピックアップ装置、17:第2の光ディスク、21:レーザチップ、22:活性層、23:光の広がり、24:スイッチ、25,26:記録ピット、30,33:0次光スポット、31,34:+1次光スポット、32,35:−1次光スポット、40:ホログラム格子、41:反射膜、42:穴部、43:光ピームの有効径、51:光ディスク判別回路、52:サーボ信号生成回路、53:情報信号検出回路、54:コントロール回路、55:アクチュエータ駆動回路、56:アクセス制御回路、57:スピンドルモータ制御回路、58:スピンドルモータ59:レーザ点灯回路。

Claims (11)

  1. 半導体レーザ光源と、
    その半導体レーザ光源から出射された光ビームの偏光方向を外部からの信号により所望の偏光方向に回転可能な偏光回転素子と、
    前記光ビームが前記偏光回転素子を透過した後に配置され、前記光ビームを往路にて反射し復路にて透過、あるいは前記光ビームを往路にて透過し復路にて反射する光分岐素子と、
    前記光ビームを略平行光に変換するコリメートレンズと、
    前記光ビームが往路にて前記光分岐素子から出射した後に配置され、入射する光ビームの偏光状態に応じて出射する光ビームの集光状態が変化する偏光ホログラム素子と、
    前記光ビームが往路にて前記偏光ホログラム素子から出射した後に配置され、光透過層の厚さがそれぞれ異なる第1または第2の光情報記録媒体上における各々の情報記録面に光ビームを集光する対物レンズとを備えた光ピックアップ装置において、
    前記偏光回転素子から出射する光ビームの偏光方向を、前記第1の光情報記録媒体における偏光方向と、前記第2の光情報記録媒体における偏光方向とを異なるように設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記偏光回転素子から出射する光ビームの前記第1の光情報記録媒体における偏光方向と、前記第2の光情報記録媒体における偏光方向とが略90度異なるように設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記光分岐素子における光ビームの反射率が偏光方向により20%以上かつ40%以下となるように当該光分岐素子の反射膜の特性を設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記半導体レーザ光源の発振波長を400nm帯に設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記第1の光情報記録媒体の光透過層の厚さを略0.1mmに設定し、前記第2の光情報記録媒体の光透過層の厚さを略0.6mmに設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記偏光ホログラム素子を出射する往路における光ビームの集光状態が、前記第1の光情報記録媒体の場合は略平行状態に設定し、前記第2の光情報記録媒体の場合は発散状態に設定することを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記半導体レーザから出射された光ビームが透過し、かつ前記偏光回転素子と前記光分岐素子の間の位置に、特定の偏光方向の光ビームを各々3つの光ビームに分岐する回折格子面が形成されている偏光回折格子を配置することを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、前記半導体レーザから出射された光ビームが透過し、かつ前記偏光回転素子と前記光分岐素子の間の位置に、特定の偏光方向の光ビームを各々3つの光ビームに分岐する回折格子面と、前記偏光方向と直交する偏光方向の光ビームを各々3つの光ブームに分岐する回折格子面が形成されている偏光回折格子を配置することを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 半導体レーザ光源から出射された光ビームの偏光方向を外部からの信号により所望の偏光方向に回転可能な偏光回転素子を有する光ピックアップ装置と、
    搭載された光情報記録媒体が、光透過層の厚さが異なる第1または第2の何れの光情報記録媒体であるかを判別する光情報記録媒体判別回路と、
    前記偏光回転素子を透過する光ビームの偏光方向を所望の方向に回転するための信号を出力する偏光回転素子駆動回路とを備えた光情報記録装置において、
    前記光ピックアップ装置が請求1ないし8の何れか1項記載の光ピックアップ装置であって、
    前記光情報記録媒体判別回路からの判別結果に基づき前記偏光回転素子駆動回路からの信号により、前記偏光回転素子で第1または第2の光情報記録媒体に合った光ビームの偏光方向に設定することを特徴とする光情報記録再生装置。
  10. 請求項9記載の光情報記録装置において、前記光ピックアップ装置により検出された信号に基づいて前記光情報記録媒体判別回路で第1または第2の光情報記録媒体の判別を行うことを特徴とする光情報記録再生装置。
  11. 光ピックアップ装置と、
    その光ピックアップ装置により検出された信号に基づいてサーボ信号を生成するサーボ信号生成回路と、
    前記光ピックアップ装置により検出された信号に基づいて再生信号を検出する情報信号検出回路と、
    前記光ピックアップ装置に搭載されている半導体レーザを点灯するレーザ点灯回路と、
    前記光ピックアップ装置に搭載されている対物レンズの位置制御を行うアクチュエータに対物レンズ駆動信号を出力するアクチュエータ駆動回路と
    を備えた光情報記録装置において、
    前記光ピックアップ装置が請求1ないし8の何れか1項記載の光ピックアップ装置であることを特徴とする光情報記録再生装置。
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