JP2008110811A - 加水素液体保存用容器 - Google Patents
加水素液体保存用容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008110811A JP2008110811A JP2006322573A JP2006322573A JP2008110811A JP 2008110811 A JP2008110811 A JP 2008110811A JP 2006322573 A JP2006322573 A JP 2006322573A JP 2006322573 A JP2006322573 A JP 2006322573A JP 2008110811 A JP2008110811 A JP 2008110811A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- hydrogen
- hydrogenated liquid
- aluminum foil
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
【課題】加水素液体中の溶存水素量を6ヶ後も0.5ppm以上に維持する。
【解決手段】特許文献1〜6のいずれかに記載されている方法により加水素液体を製造し、ガスクロマトグラフ用バイアル瓶に注入し、テフロンライナー栓で封栓し、メラミン樹脂製孔空きキャップで封栓して密閉し、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエステルフィルム(厚み50μm)のアルム箔パウチに収容し、濃度3.9%の水素と窒素ガスから成る混合ガスを大気圧より僅かに高い気圧に加圧して封入し、開口部をヒートシールして密閉し、6ケ月後の溶存水素量を0.5ppm以上に維持する。
【選択図】なし
【解決手段】特許文献1〜6のいずれかに記載されている方法により加水素液体を製造し、ガスクロマトグラフ用バイアル瓶に注入し、テフロンライナー栓で封栓し、メラミン樹脂製孔空きキャップで封栓して密閉し、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエステルフィルム(厚み50μm)のアルム箔パウチに収容し、濃度3.9%の水素と窒素ガスから成る混合ガスを大気圧より僅かに高い気圧に加圧して封入し、開口部をヒートシールして密閉し、6ケ月後の溶存水素量を0.5ppm以上に維持する。
【選択図】なし
Description
本発明は、加水素液体保存用容器に関する。
本発明で使用する用語「加水素液体」を、「水道水に比べて数万倍の水素を溶存していて、酸化還元電位がマイナス(−)、たとえば−400mV以下の水」と定義する。
本発明者は、数年来加水素液体の製造、その応用等加水素関係の研究・開発を行ってきており、既に特許出願した。その研究・開発の成果は、加水素液体自体はもとより、加水素液体を連続相或いは分散媒として利用したジュース、寒天、ゼリー、コーヒー等食品類、皮膚調整剤、化粧水等医薬部外品、生理食塩水等医療関係製剤等多岐に亘っている。
従って、特許請求の範囲、明細書、要約書で使用する用語「加水素液体」は、加水素液体だけの場合を対象とするのみならず、加水素液体を連続相或いは分散媒として利用したジュース、寒天、ゼリー、コーヒー等食品類、皮膚調整剤、化粧水等医薬部外品、生理食塩水等医療関係製剤等に含まれる加水素液体を対象とする。
従って、特許請求の範囲、明細書、要約書で使用する文言、たとえば「加水素液体を充填した口栓付き容器」は、加水素液体だけを充填する場合と、加水素液体を連続相或いは分散媒として利用したジュース、寒天、ゼリー、コーヒー等食品類、皮膚調整剤、化粧水等医薬部外品、生理食塩水等医療関係製剤等を充填することを含むものとする。
特許文献1は、概略、酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英班岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素をガス圧0.1MPa〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹込んで原料水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下し、次いで、この水を光、酸素、水素、水蒸気の完全バリアー機能がある容器に充填することから成る酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法を開示している。
特許文献1は、完全バリアー機能がある容器として、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエチレン、特殊ポリプロピレン、ナイロン−12、ナイロン−11、特殊ポリエステルフィルム(厚み40〜70μm)の3層構造のもの、或いは最外層にアルミ箔、最内層に3層のほかに、衝撃吸収層としてもう1層のフィルムをアルミ箔の内側、または外側に設けた4層構造のものを例示している。
特許文献1は、さらに、スタンディングパウチとして、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレン−酢酸ビニル共重合体、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリプロピレン、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン等を例示している。
特許文献2は、概略、野菜ジュースに、水素をガス圧0.1MPa〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹込んで野菜ジュースの酸化還元電位を−400mV以下にし、次いで、この野菜ジュースを光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある容器に充填することから成る酸化還元電位が低い野菜ジュースを製造する方法を開示している。
特許文献2は、野菜ジュースを充填する容器として、最外層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、中間層のアルミ箔、最内層の特殊ポリエチレン、特殊ポリプロピレン、ナイロン−12、ナイロン−11、或いは特殊ポリエステルフィルムの3層構造のもの、或いは最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層のポリオレフィンフィルムから成る4層構造のもの、或いは最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層のポリプロピレンフィンフィルムから成る4層構造のもの、もしくは最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層の特殊ポリエステルフィルムから成る4層構造のものを例示している。
特許文献2は、さらに、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレン−酢酸ビニル共重合体から成る自立性容器を例示している。
特許文献3は、概略、酸化還元電位が−400mV〜−600mV以下の水をパウチに充填して殺菌する方法を記載している。
そして、特許文献3は、パウチの材料として、特許文献1と同じ材料のものを開示している。
特許文献4は、概略、アルミ箔を含むラミネートフィルムで製造した袋に精製綿を入れ酸化還元電位が−400mV〜−700mVの水を含浸させて、袋の開口を封止する皮膚調整剤含浸繊維質材料を開示している。
そして、特許文献4は、アルミ箔を含むラミネートフィルムとして、特許文献1と同じ材料を開示している。
特許文献5は、概略、分散媒体としての水と、分散媒質としての食物繊維を含有する食品、高タンパク質を含む食品、コンドロイチン硫酸を含む食品から成る群から選択された食品とから成り、酸化還元電位が少なくとも−400mVであるゲル状の機能性食品、を開示している。
特許文献5は、ゲル状の機能性食品を充填する容器として、ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム/ナイロン/ポリエチレン(PET/AL/NY/PE)ラミネート製のセンターに口栓付きのアルミパウチを例示している。
特許文献6は、概略、水を構成成分として含有し、酸化還元電位が少なくとも−400mVであるゼラチンと、それを充填する容器として、ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム/ナイロン/ポリエチレン(PET/AL/NY/PE)ラミネート製のセンターに口栓付きのアルミパウチを例示している。
しかしながら、特許文献1〜6に記載されている発明では、いずれも、ガスバリヤー性があるアルミ箔ラミネートフィルムで容器本体を成形し、口栓を別の樹脂で製造して口栓付きパウチとして使用している。口栓の材料は、通常、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル樹脂、ナイロン、メラミン樹脂等である。これらの口栓の材料自体には、ガスバリヤー機能がない。従って、冷暗所に保管している場合でも、通常、約0.5ヶ月で容器に充填した加水素液体中の溶存水素量が半減するという欠点がある。また、流通過程で振動させたり、一度開栓すると、それ以上の短期間で、加水素液体中の溶存水素量が半減する。
また、本発明者は、酸化還元電位が生体内臓器の酸化還元電位に近いマイナス(−)、たとえば−400mV以下の水に塩化ナトリウム9gを溶解して1000mlとした、いわゆる生理食塩水を開発し、特許出願した。
生理食塩水は、いわゆる輸液として、主として点滴注入するもので、点滴針を挿入するための口部を取り付けたガラス瓶や合成樹脂製バッグに入れて保存する。口部は、通常、ブチルゴム、シリコーンゴム、テフロンライナーが使用されており、ガスバリヤー性に乏しく、保管後約0.5ヶ月で溶存水素量が半減する。
いずれにしても、加水素液体自体、または加水素液体の応用製品、たとえば、各種食品、生理食塩水等は、製造直後消費されるものではなく、容器に充填して、ある期間保管し、必要に応じて使用するものである。従って、保管中に溶存水素が容器から漏洩しないように防止して溶存水素量を6ケ月以上0.5ppmに維持することが要求される。
特開2005−901 特開2005−21146 特開2005−66584 特開2005−89432 特開2005−245427 特開2005−348706
従って、発明が解決しようとする課題は、前記定義した加水素液体を容器に充填して保管中に、加水素液体に溶存している水素が容器から漏洩するのを防止する容器を提供することである。
発明が解決しようとするより具体的な課題は、前記定義した加水素液体を容器に充填して保管中に、加水素液体中の溶存水素量を少なくとも6ケ月間0.5ppm以上に維持することができる構造の容器を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決するために、加水素液体または加水素液体を含む製品を、先ず口栓付きの内側密閉容器に充填した後、さらにその内側密閉容器を、然るべき材料で製造された容器内に収納して、その開口部を封止して2重容器とすることを検討した結果、本発明に至ったものである。
従って、前記課題は次のいずれかの手段によって解決される。
1.加水素液体中の溶存水素量の漏洩を防止し溶存水素量を少なくとも6ケ月間0.5ppm以上に維持する容器であって、加水素液体を充填した口栓付き内側密閉容器、および前記内側密閉容器を、アルミ箔を含む積層フィルムで製造されたパウチに収容し、開口部をヒートシールした外側密閉容器とから構成され、パウチに爆発下限以下の濃度の水素ガスと不活性気体から成る混合気体を充填したことを特徴とした加水素液体保存用容器。
2.前記1項において、水素ガスと不活性気体から成る混合気体を加圧気体とする。
請求項1に記載した発明により、先ず、口栓付き内側容器に加水素液体を充填して密閉し、それを外側容器として、アルミ箔を含む積層フィルムで製造されたパウチに収容し、開口部をヒートシールして密閉した2重構造の容器とし、さらにパウチに爆発下限以下の濃度の水素ガスと不活性気体から成る混合気体を充填したので、下記に例示する効果を奏功する。
1.外側容器であるアルミ箔パウチに、爆発下限以下の濃度の水素ガスと不活性気体から成る混合気体を充填してあるので、口栓付き内側容器に充填した液体中に溶存している水素が口栓自体または口栓と容器の嵌合部分の空隙から逃散する速度が極度に抑えられ、溶存水素量を少なくとも6ケ月間0.5ppm以上に維持でき、水素濃度が爆発下限以下なので、使用時に外側容器を開封しても、引火する等の危険性が全くない。
2.外側容器であるアルミ箔パウチは、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー層として機能する。したがって、完全殺菌ができ、細菌学上は缶詰と同様に永久保存ができるので、加水素液体を利用した食品の風味、香味、色合いを長く保存でき、生理食塩水等の場合には最初の品質を長期間維持することができる。
3.加水素液体を充填する口栓付き内側容器に通常のガラス瓶、バイアル瓶、透明或いはアルミ箔パウチを使用しても、口栓を介しての溶存水素の漏出は極端に低減される。
4.外側容器が柔軟性があるアルミ箔パウチなので、形状追随性があり、保管面積を小さくすることができ、マーチャンダイジング上有利である。
5.アルミ箔の光沢を生かした美麗な印刷が可能である。
請求項2に記載した発明により、水素ガスと不活性気体から成る混合気体が加圧気体であるので、常圧で充填した加水素液体から、口栓自体または口栓と内側容器の嵌合箇所から溶存水素が透過する速度が極端に低減される。
本発明者は、加水素液体および加水素液体を含む食品、生理食塩水等の研究・開発を行ってきた。その過程で、製造した加水素液体、或いは加水素液体を含む食品、生理食塩水等を、ガスバリヤー性があるアルミ箔ラミネートフィルムで製造した容器、いわゆるアルミパウチに充填し、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル樹脂、ナイロン、メラミン樹脂等で製造した口栓をして密閉した。また、本発明者は、酸化還元電位が生体内臓器の酸化還元電位に近いマイナス(−)、たとえば−400mV以下の水に塩化ナトリウム9gを溶解して1000mlとした、いわゆる生理食塩水を開発し、それを、ガラス瓶や合成樹脂製透明バッグに入れて保存した。この場合の口栓は、通常、ブチルゴム、シリコーンゴム、テフロンライナーが使用されている。
このようにして、アルミパウチまたはガラス瓶に充填した加水素液体または加水素液体を含む食品または生理食塩水を、冷暗所に保管していて、その経時による溶存水素の低減量を計量したが、約0.5ヶ月で容器に充填した加水素液体中の溶存水素量が半減することを確認した。
斯界の要望は、加水素液体を製造直後の溶存水素量である1.5ppmを6ケ月間経過しても0.5ppm以上を維持することである。
そこで、本発明者は、加水素液体または加水素液体を含む食品または生理食塩水を、内側容器としてのアルミパウチまたはガラス瓶に充填し密閉し、さらにその容器を、外側容器としてのアルミパウチに収容し、開口部をヒートシールして密閉する、いわゆる2重容器構造とすることとした。
本発明で使用するアルミ箔パウチの材料は、3層構成のものと4層構成のものがある。3層構成のものとしては、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエチレン、特殊ポリプロピレン、ナイロン−12、ナイロン−11、特殊ポリエステルフィルム(厚み40μm〜70μm)をラミネートしたものが最も好ましい。
本発明で使用するアルミ箔パウチの材料の4層構成のものとしては、最外層にアルミ箔、最内層に3層のほかに、衝撃吸収層としてもう1層のフィルムをアルミ箔の内側、または外側に設けたものが最も好ましい。具体的には、外側から、ポリエステル/アルミ箔/衝撃吸収層/ポリオレフィン、或いはポリエステル/アルミ箔/衝撃吸収層/特殊ポリプロピレン、またはポリエステル/アルミ箔/衝撃吸収層/特殊ポリエステルから構成されたものである。
3層構成、4層構成アルミ箔ラミネートにおいて、最外層のポリエステルフィルムは、アルミ箔の腐食防止、ピンホールの保護、光沢、印刷効果等の目的で使用される。アルミ箔は、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー層として機能する。最内層に使用されるプラスチックフィルムは、シール材としてパウチを形成するとともに、アルミ箔の腐食防止、ピンホールに対する保護被膜として機能し、またパウチの落下衝撃、振動、積圧等の強度向上に寄与する。
更に、本発明の容器の外側容器としてのアルミ箔パウチとしてスタンディングパウチも使用できる。スタンディングパウチの好ましい材料は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/アルミ箔/ポリエチレン、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリエチレン、或いは2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン等である。
本発明の容器を構成する内側容器、即ち、加水素液体または加水素液体を含む食品或いは生理食塩水を充填する容器は、口栓付きのアルミ箔パウチ、或いはガラス瓶、或いは金属製缶でもよい。要するに、加水素液体または加水素液体を含む食品或いは生理食塩水を充填する容器は、口栓付きのもので、外側容器のヒートシールを開封して、口栓を開けて直ちに飲用等使用に供するか、内容物が生理食塩水の場合は、瓶針を口栓に刺して使用に供するような構造になっているものであれば、どのような構造のものでもよい。
内側容器と外側容器の間には、水素ガスと不活性ガスから成る混合ガスを充填することが好ましい。本発明で使用する不活性ガスは、周期表0族元素の他に、窒素ガス、炭酸ガス等反応性に乏しいガスを包含する。これらのガスは極めて安定で、他の元素と化合しない。また、水素ガスの濃度は爆発下限の3.9%とすることが好ましい。それにより、内側容器に充填した加水素液体または加水素液体を含む食品或いは生理食塩水を使用するために外側容器のアルミ箔パウチを開封しても、引火等の危険性が全くない。また、不活性ガスが、内側容器の口栓を通して内部に透過しても、加水素液体に悪影響を及ぼすことがない。
また、水素ガスと不活性ガスから成る混合ガスにオゾンガスを添加することもできる。オゾンガスを含む気体を使用することにより、アルミ箔パウチ自体が有する殺菌効果に重ねて一層殺菌効果が向上し、特に加水素液体を含む食品、生理食塩水等の場合は有効である。
本発明に従って、外側容器に充填する気体を加圧気体とすることが好ましい。この場合の圧力は、大気圧よりごく僅かに高ければ十分である。このことにより、加水素液体を充填して密閉した口栓付き内側容器から、口栓を透過する水素の量が極端に低減されるか、極めてゼロに近づく。
以下、実施例を掲げて本発明を具体的に説明する。
前述した特許文献に記載されている本発明者自身が開発した加水素液体の製造方法に従って、加水素液体を製造した。この加水素液体の製造直後の溶存水素量は1.5ppm〜1.6ppmであった。
前述した特許文献に記載されている本発明者自身が開発した加水素液体の製造方法に従って、加水素液体を製造した。この加水素液体の製造直後の溶存水素量は1.5ppm〜1.6ppmであった。
この加水素液体を、ガスクロマトグラフ用バイアル瓶に注入し、テフロンライナー栓で封栓し、メラミン樹脂製孔空きキャップで封栓して密閉した。
次いで、このバイアル瓶を、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエチレン、特殊ポリプロピレン、ナイロン−12、ナイロン−11、特殊ポリエステルフィルム(厚み40μm〜70μm)の3層構造のアルミ箔パウチに収容し、濃度3.9%の水素と窒素ガスから成る混合ガスを大気圧より僅かに高い気圧に加圧して封入し、開口部をヒートシールして密閉状態にした。
このようにして、同じ手順で10個の2重容器を製造し、溶存水素の低減量を経時的に計量した。その結果、10個の容器の全てにおいて、6ケ月を経過した時点で、溶存水素量は1.00ppmを維持していた。
前述したように、加水素液体を充填した口栓付き内側密閉容器をアルミ箔を含む積層フィルムで製造されたパウチに収容し開口部をヒートシールした外側密閉容器とから構成され、パウチに爆発下限以下の濃度の水素ガスと不活性気体から成る混合気体を充填したことを特徴とした加水素液体保存用容器は、製造直後の溶存水素量1.5ppmを、6ケ月後も0.5ppmに維持することができるので、加水素液体自体を利用する産業、加水素液体を含む食品を扱う食品産業、加水素液体を含む生理食塩水を扱う動物・ヒトの医療分野において利用される。
Claims (2)
- 加水素液体中の溶存水素量の漏洩を防止し、少なくとも6ケ月間溶存水素量を0.5ppm以上に維持する容器であって、
(1)加水素液体を充填した口栓付き内側密閉容器、および
(2)前記内側密閉容器を、アルミ箔を含む積層フィルムで製造されたパウチに収容し、開口部をヒートシ−ルした外側密閉容器とから構成され、パウチに爆発下限以下の濃度の水素ガスと不活性気体から成る混合気体を充填したことを特徴とした加水素液体保存用容器。 - 水素ガスと不活性気体から成る混合気体が加圧気体であることを特徴とする請求項1または2に記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006322573A JP2008110811A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 加水素液体保存用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006322573A JP2008110811A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 加水素液体保存用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008110811A true JP2008110811A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39443560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006322573A Pending JP2008110811A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 加水素液体保存用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008110811A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136727A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Doctorsman Co Ltd | 液体中の溶存水素量維持方法 |
WO2014017608A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | 株式会社光未来 | 水素ガスの密閉容器 |
JP2014118191A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Hikari Mirai:Kk | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 |
JP2014218260A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | ライフシステムサービス株式会社 | 水素ガス封入バッグインボックス |
JP2017043415A (ja) * | 2012-04-20 | 2017-03-02 | 株式会社ナノジェットジャパン | 気密性に優れた容器及び容器のガス分子または揮発成分の保持方法 |
JP2017165706A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-21 | メロディアン株式会社 | 水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法 |
JP2018122938A (ja) * | 2018-04-10 | 2018-08-09 | 株式会社光未来 | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61273365A (ja) * | 1985-05-15 | 1986-12-03 | 三菱マテリアル株式会社 | 半導体装置用ボンデイングワイヤの包装方法 |
WO1997048365A1 (fr) * | 1996-06-17 | 1997-12-24 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | EMBALLAGE POUR RECIPIENT A MEDICAMENT LIQUIDE CONTENANT DU BICARBONATE ET UN INDICATEUR DE pH |
JP2000271190A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-10-03 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 重炭酸塩含有薬液の包装体 |
JP2005000901A (ja) * | 2003-06-12 | 2005-01-06 | Hiroshima Kasei Ltd | 水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法 |
JP2007283280A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Hiroshima Kasei Ltd | 加水素水を製造する方法 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006322573A patent/JP2008110811A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61273365A (ja) * | 1985-05-15 | 1986-12-03 | 三菱マテリアル株式会社 | 半導体装置用ボンデイングワイヤの包装方法 |
WO1997048365A1 (fr) * | 1996-06-17 | 1997-12-24 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | EMBALLAGE POUR RECIPIENT A MEDICAMENT LIQUIDE CONTENANT DU BICARBONATE ET UN INDICATEUR DE pH |
JP2000271190A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-10-03 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 重炭酸塩含有薬液の包装体 |
JP2005000901A (ja) * | 2003-06-12 | 2005-01-06 | Hiroshima Kasei Ltd | 水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法 |
JP2007283280A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Hiroshima Kasei Ltd | 加水素水を製造する方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011136727A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Doctorsman Co Ltd | 液体中の溶存水素量維持方法 |
JP2017043415A (ja) * | 2012-04-20 | 2017-03-02 | 株式会社ナノジェットジャパン | 気密性に優れた容器及び容器のガス分子または揮発成分の保持方法 |
WO2014017608A1 (ja) * | 2012-07-25 | 2014-01-30 | 株式会社光未来 | 水素ガスの密閉容器 |
JP2014118191A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | Hikari Mirai:Kk | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 |
JP2014218260A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | ライフシステムサービス株式会社 | 水素ガス封入バッグインボックス |
JP2017165706A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-21 | メロディアン株式会社 | 水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法 |
JP2018122938A (ja) * | 2018-04-10 | 2018-08-09 | 株式会社光未来 | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6028182B2 (ja) | 水素ガスの密封袋、及び水素ガスの溶解方法 | |
CN104245536B (zh) | 气密性优良的容器及容器的气体分子或挥发成分的保持方法 | |
JP2008110811A (ja) | 加水素液体保存用容器 | |
US5763028A (en) | Doubly-packaged easily oxidizable article | |
JP2006217975A (ja) | 薬液バッグおよび薬液バッグ収容体 | |
KR970073948A (ko) | 물품의 보존방법 | |
JP5789907B2 (ja) | 水素ガスの密閉容器 | |
JP6340704B2 (ja) | 水素ガスの密封袋、及び水素ガスの溶解方法 | |
JP6700136B2 (ja) | 容器詰水素含有飲料及びその製造方法 | |
JPS6311160A (ja) | 薬液容器収納体及びその製造方法 | |
JP2002165868A (ja) | エアゾール製品 | |
CN101317808B (zh) | 用于碳酸氢钠注射液的包装及其制造方法 | |
JP2018122938A (ja) | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 | |
JP6255639B2 (ja) | 水素含有飲料の製造方法および該水素含有飲料 | |
JP4029344B2 (ja) | 水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法 | |
US11382346B2 (en) | Beverage product, and system and method for manufacturing the same | |
JP6127247B2 (ja) | 水素ガスの密閉容器 | |
JP7470308B2 (ja) | 液体入り容器、液体入り組合せ容器、容器、栓及び液体入り容器の製造方法 | |
JP2014118191A (ja) | 対象物に対する水素ガスの溶解方法 | |
JP2017128393A (ja) | 水素ガスの密閉容器 | |
JPS63164950A (ja) | 医療用物品包装体および包装材料 | |
WO2019079587A1 (en) | SYSTEM AND METHOD FOR PROVIDING CONTRAST AGENT | |
JP2020114259A (ja) | 容器詰水素含有飲料及びその製造方法 | |
JP2003285876A (ja) | 保存用の包装容器およびそれを用いた保存方法 | |
JP2003267451A (ja) | バリアフィルム及び同フィルムが適用された容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20111216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20120110 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120710 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |