JP2005000901A - 水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法 - Google Patents

水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法 Download PDF

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Abstract

【目的】水の酸化還元電位を、−400mV〜−600mVに維持すること。
【構成】水温10℃の水道水500mlを殺菌、脱塩素処理を施し、さらに精密濾過処理を施して異味、異臭、不純物を除去し、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒に接触させながら、水素ガスを、ガス圧0.5MPaで3分間吹き込み水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下させ、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエステルフィルム(厚み40μm)の3層構造の容積可変型容器に充填する。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水の酸化還元電位を低電位に維持する方法に関する。より詳細に述べれば、酸化体と還元体の混合状態にある水に水素、或いはラドンを含有させて水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下させる方法において、その電位を長期間維持する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近飲用水に対する関心が富みに高まってきている。この理由は、殺菌だけを第1義的に考えて処理されている水道水がまずいということと、人々の健康に対する志向が高くなっていることである。
【0003】
それと共に水に関する科学的な研究も盛んになってきた。従来、水は、分子式HOで表される無色。無味、無臭、中性で、安定した物質であると考えられ、且つ、取り扱われてきた。然しながら、近年研究が深まるにつれて、水は単なるHOで表される単純な物質ではなく、水分子が幾つか集まった(HO)nのような塊(クラスター)を形成しているのではないかと考えられるようになってきた。
【0004】
そして、多種多様な手段で水を活性化してクラスターを小さくすることが考えられてきた。また、水の活性化の1つとして、水の酸化還元電位と、生体内反応も研究されるようになってきた。
【0005】
生体内には種々の酸化還元系が存在し、またその中の多くは相互に共役して生体内酸化還元反応に関与している。生体内酸化還元系の酸化還元電位は、反応の自由エネルギー変化および平衡定数と直接に関係しており、これらの反応の方向を予言するのに役立つものである。
【0006】
人体の臓器、或いは生体内反応の酸化還元反応は電位が低く、通常−100mV〜−400mVの範囲であり、そのpHは、3〜7の範囲である。体液の酸化還元電位が高くなると活性酸素が滞留し易く、器官に障害が出てくると云われている。とくに、腸内微生物が活発に活動して栄養成分を消化吸収する腸内は、嫌気性の還元雰囲気に維持されている必要がある。
【0007】
たとえば、生体内における、(酢酸+CO+2H/α−ケトグルタル酸反応)の酸化還元電位は−673mV、(酢酸+CO/ピルビンル酸反応)の酸化還元電位は−699mV、(酢酸+2H/アセトアルデヒド酸反応)の酸化還元電位は−581mV、フェレドキシンの酸化還元電位は−413mV、(キサンチン+H/ヒポキサンチン+HO)の酸化還元電位は−371mV、(尿酸+H/キサンチン+HO)の酸化還元電位は−360mV、(アセト酢酸+2H/β−ヒドロキシ酪酸反応)の酸化還元電位は−346mV(シスチン+2H/2システイン反応)の酸化還元電位は−340mVである。
【0008】
このように生体内における酵素、補酵素、代謝関連物質の反応は、酸化還元電位が低い環境下にある。また、酸化還元電位が低い水、または食品は、身体を酸化させる活性酸素や、1個又はそれ以上の不対電子を有する分子或いは原子、即ち、フリーラジカルを分離、消去する作用があって、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という活性酸素消去酵素の反応を促進させると云われている。
【0009】
酸化還元反応を始めとする体内の代謝反応の場を提供しているのが、体液である。体液は生体のほぼ60%を占めている。体液は、水を中心として、電解質、タンパク質等を重要な構成要素としている。これが、酸化還元電位が低い水が生体内にとって有効な理由である。
【0010】
ところで、水道水の酸化還元電位は+400〜+800mV、天然のミネラルウオーターや環境庁名水百撰に選定されているような湧水の酸化還元電位は+200mV〜0の範囲、pHが6.5〜8の範囲である。これらの水が、酸化還元電位において、酸化還元電位が−100mV〜−400mVの範囲の生体臓器とバランスがとれないと考えらる。
【0011】
現在、酸化体と還元体の混合状態にある水、たとえば水道水の酸化還元電位をマイナスにする方法として、たとえば電気分解法、高周波電流印加法等幾つか提案されている。然しながら、いずれも酸化還元電位の値とpHのバランスが、生体内酸化還元反応の観点から、理想的な方法ではなかった。
【0012】
そこで、本発明者は、現在、酸化体と還元体の混合状態にある水、たとえば水道水の酸化還元電位を、生体の臓器のそれ、すなわち、−400mV以下にする方法として、原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素を吹き込む方法を開発した。
【0013】
この方法の場合、酸化還元電位を−400mV〜−600mV程度にまで低下させることができる。然しながら、本発明の方法によって原料水を処理して酸化還元電位を−400〜−600mVに低下させた後、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチック製瓶に充填して放置した場合は、24〜48時間後に電位が原料水の電位に戻るので、本来の商品価値はおろか、長期間の在庫が不可能であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従って、発明が解決しようとする課題は、酸化体と還元体の混合状態にある水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下させ、その値を長期間維持することである。
【0015】
発明が解決しようとする別の課題は、酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素を吹き込んで、原料水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下させ、さらに、その電位を、少なくとも通常の商取引に要求される在庫期間維持することである。
【0016】
発明が解決しようとするさらに別の課題は、酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素を吹き込んで、原料水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下させ、さらに、その電位を、少なくとも通常の商取引に要求される在庫期間維持することができる容器或いは包装材を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の基本的な方法である酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら水素を吹き込んで、原料水の酸化還元電位をマイナス電位に低下させる方法自体は公知であるので、詳細は割愛するが、以下に概略を述べる。
【0018】
シリカ系石英斑岩、たとえば、電気石等ある種の特定の鉱石と水を接触させて、ミネラル成分を溶出させて水を活性化させようとする試みは従来から提案されてきた。然しながら、単に水を、電気石等ある種の特定の鉱石と接触させただけでは、ミネラル成分の水への溶出速度が極めて遅く、効率が悪い。
【0019】
そこで、本発明者は、シリカ系石英斑岩を担体として、その表面に還元性金属を担持させた還元触媒と原料水を接触させ、且つ、水素を吹き込んで、水の活性化効率、即ち、酸化還元電位降下効率を向上させることとしたものである。
【0020】
本発明において、シリカ系石英斑岩に担持させる金属は還元性金属で、たとえば、アルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛などの電気的陽性の大きい金属、或いは鉄(II)、スズ(II)、チタン(III)、クロム(II)などの低原子価状態にある金属の塩類が例示される。
【0021】
本発明で使用する原料水は特段に限定されない。還元体、即ち[OH−]イオン、及び酸化体、即ち[H+]イオンを含有する水、たとえば、活性化処理をしていない水道水、飲用することができる天然水等を使用することができる。いずれも、濾過、脱塩素等前処理をする。
【0022】
本発明で使用する原料水の温度は特段に限定されず、たとえば、1〜30℃、好ましくは10〜15℃である。然しながら、水温は極端な高温、或いは低温でない限り採用できる。
【0023】
本発明で使用する水素ガスの注入圧は、たとえば、0.1〜0.95MPaの範囲である。水素ガスの注入圧がこの範囲ならば、酸化還元電位は、−550mVが確保できる。
【0024】
本発明で水素ガスの注入時間は、たとえば、10秒〜10分、好ましくは2〜5分の範囲である。水素ガスの注入時間がこの範囲ならば、酸化還元電位は、−550mVが確保できる。水素ガスの注入時間が短過ぎると、電位が不安定であり、長すぎても、電位低下効果に特段の影響はなく、逆にコストを引き上げる。
【0025】
このようして製造した酸化還元電位が−400〜−600mVに低下させた水を、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチック製瓶に充填して放置した場合は、24〜48時間後に電位が原料水の電位に戻るので、本来の商品価値はおろか、長期間の在庫が不可能であった。
【0026】
本発明者はこの原因を探求するために、本発明の根拠になった理論的背景を再検討した。本発明は、酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら水素を吹き込んで酸化還元電位を低下させるものである。この場合、水の酸化体、即ち酸素の活量を[Ox]、還元体、即ち、水素の活量を[Red]と表すと。両者の混合状態は、式(1)で表される。
[Ox]+ne→[Red] (1)
(eは電子、nは移動する電子数)
(1)で表した電極反応式の酸化還元電位(EmV)は、ネルンスト(Nernst)の式(2)で表される。
E=E0+(RT/nF)1n[Ox]/[Red] (2)
【0027】
式(2)において、Rは、気体定数(8.31JmOl−1−1),Tは絶対温度(K)、Fはファラデー定数(96406JV−1)である。E0は、[Ox]=[Red]の時の標準酸化還元電位である。
【0028】
式(2)において、ln[Ox]/[Red]は、自然対数である。従って、分母、即ち[Red]を、分子、即ち[Ox]より極端に大きくすればするほど、酸化還元電位Eのマイナス(−)値を大きくすることができることになる。即ち、理論的には、還元体[Red]、即ち水素の溶存量を、酸化体[Ox]、即ち、酸素の溶存量より大きくすればするほど、酸化還元電位をマイナス(−)値にすることができる。
【0029】
この理論的考察から、本発明の方法によって原料水を処理して酸化還元電位を−400〜−600mVに低下させた後、その値をできるだけ長時間維持するためには、溶存している水素が水面から逃散するのを防止すること、および、水面が酸素と接触して酸素が水中に溶存する量をできるだけ少なくすることであると考えた。
【0030】
この理論的考察を参考に、各種の材料および形状の容器を検討した。先ず、前述した要件の1つである溶存水素を水面から逃散するのを防止するということだけを満足させる容器としては、ガラス瓶、陶器製瓶、各種金属製缶等容積固定型の容器でもよい。即ち、酸化還元電位を−400〜−600mVに低下させた水を、ガラス瓶、陶器製瓶、各種金属製缶に充填し放置した場合、その値を約3ヶ月間維持することができる。
【0031】
然しながら、飲用のため一旦開封し、再度,封栓した場合、電位は約8時間程度しか維持できない。この理由は、容積固定型の容器は、前述した一方の要件である水面が酸素と接触して酸素が水中に溶存する量を少なくすることができないからである。たとえば、200mlのガラス瓶、陶器製瓶、各種金属製缶に充填し、100ml飲用した後、封栓しても、100mlの空間に既に酸素が充填され、経時的に水中に溶存し、上記ネルンスト(Nernst)の式E=E0+(RT/nF)ln[Ox]/[Red]において、[Red]の値が小さくなると共に、[Ox]の値が大きくなり、その結果、酸化還元電位が大きくなるからである。
【0032】
従って、酸化還元電位を−400〜−600mVに低下させた後、その値をできるだけ長時間維持するためには、溶存している水素が水面から逃散するのを防止するという要件と、水面が酸素と接触して酸素が水中に溶存する量をできるだけ少なくするという要件を同時に満足させる容器、即ち、容積可変型容器が好ましい。
【0033】
尚、本明細書で使用する用語「容積固定型容器」は、当業界に認知された用語ではないが、金属、ガラス、陶磁器等剛体で製造されていて容積を変更することができない容器と定義する。
【0034】
また、本明細書で使用する用語「容積可変型容器」は、当業界に認知された用語ではないが、柔軟性材料で製造されていて容積を変更することができる容器と定義する。なお、「容積可変型容器」は、パウチと同義である。
【0035】
本発明で使用するに適した容積可変型容器は、酸素、光、水素を完全に遮断し、内容品である水の変質を防ぐアルミ箔を含むラミネートである。たとえば、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエチレン、特殊ポリプロプレン、ナイロン−12,ナイロン−11,特殊ポリエステルフィルム(厚み40〜70μm)の3層構造のもの、或いは最外層にアルミ箔、最内層の3層のほかに、衝撃吸収層としてもう1層のフィルムをアルミ箔の内側、または外側に設けた4層構造のものがある。
【0036】
最外層のポリエステルフィルムは、アルミ箔の腐食防止、ピンホールの保護、光沢、印刷効果等の目的で使用される。
【0037】
アルミ箔は、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー層である。最内層に使用されるプラスチックフィルムは、シール材として容器を形成するとともに、アルミ箔の腐食防止、ピンホールに対する保護皮膜として機能し、また容器の落下衝撃、振動、積圧等の強度に対して寄与する。
【0038】
さらに、本発明は内容物が水という極めて流動性が大きな商品であるので、容器が簡単に倒れないもの、即ち、自立性があるもの、即ち、スタンディングパウチが好ましい。スタンディングパウチとしては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレン−酢酸ビニル共重合体、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリエチレン、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン等である。これらは自立性をもたせるために、底材をヒートシールしたものである。
【0039】
【発明の好ましい実施の形態】
以下、発明の好ましい実施の形態を実施例及び比較例により具体的に説明する。
【0040】
[実施例1]
水温10℃の水道水700mlを殺菌、脱塩素処理を施し、さらに精密濾過処理を施して異味、異臭、不純物を除去した。この水を測定した結果、pHが7.02、溶存酸素量が8.5mg/Lであった。この水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒に接触させながら、水素ガスを、ガス圧0.5MPaで3分間吹き込んだ直後の酸化還元電位、pHを測定した結果、それぞれ−562mV、7.8であった。
【0041】
次いで、この水の200mlアルミ缶に充填して3本用意した。それぞれを密封して、1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0042】
次いで、3本のアルミ缶から、50ml、100mL、及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約8時間以内に原料水の酸化還元電位に戻っていた。
【0043】
[実施例2]
実施例1と同様の手順に準じて製造した水を、200mlガラス瓶に充填して3本用意した。それぞれを密封して、1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0044】
次いで、3本のガラス瓶から、50ml、100ml及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約8時間以内に原料水の酸化還元電位に戻っていた。
【0045】
[実施例3]
実施例1と同様の手順に準じて製造した水を、200mlスティール缶に充填して3本用意した。それぞれを密封して、1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0046】
次いで、3本のスティール缶から、50ml 100ml、及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約8時間以内に原料水の酸化還元電位に戻っていた。
【0047】
[実施例4]
実施例1と同様の手順に準じて酸化還元電位が−584mV、pHが7.8の水を製造した。この水を、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、最内層に特殊ポリエステルフィルム(厚み40μm)の3層構造の容積200mlのパウチに充填して、封栓した3袋を用意した。
【0048】
1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0049】
次いで、3袋のパウチから、それぞれ50ml、100ml、及び150mlを飲用したあと、再度を密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約24時間後の酸化還元電位は−450mvを維持した。
【0050】
[実施例5]
実施例1と同様の手順に準じて酸化還元電位が−600mV、pHが7.8の水を製造した。この水を、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)、中間層にアルミ箔(厚み9μm)、アルミ箔の裏面に衝撃吸収フィルム(厚み10μm)、最内層に特殊ポリエステルフィルム(厚み40μm)の4層構造の容積200mlのパウチに充填して、封栓した3袋を用意した。
【0051】
1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0052】
次いで、3袋のパウチから、それぞれ50ml、100mL、及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約24時間後の酸化還元電位は−450mvを維持した。
【0053】
[実施例6]
実施例1と同様の手順に準じて酸化還元電位が−600mV、pHが7.8の水を製造した。この水を、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリエチレンから成る200mlのスタンディングパウチに充填して、封栓した3袋を用意した。
【0054】
1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−550mVを維持していた。
【0055】
次いで、3袋のパウチから、それぞれ50ml、100mL、及び150m1を飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約24時間後の酸化還元電位は−450mvを維持した。
【0056】
[実施例7]
実施例1と同様の手順に準じて酸化還元電位が−600mV、pHが7.8の水を製造した。この水を、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレン−酢酸ビニル共重合体から成る200mlのスタンディングパウチに充填して、封栓した3袋を用意した。
【0057】
1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−500mVを維持していた。
【0058】
次いで、3袋のパウチから、それぞれ50ml、100ml、及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約24時間後の酸化還元電位は−450mvを維持した。
【0059】
[実施例8]
実施例1と同様の手順に準じて酸化還元電位が−600mV、pHが7.8の水を製造した。この水を、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレン製の200mlのスタンディングパウチに充填して、封栓した3袋を用意した。
【0060】
1ケ月経過、2ケ月経過、および3ケ月経過後の酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも−550mVを維持していた。
【0061】
次いで、3袋のパウチから、それぞれ50ml、100mL、及び150mlを飲用したあと、再度密封して、時間経過で酸化還元電位を測定した。その結果、いずれも約24時間後の酸化還元電位は−450mvを維持した。
【0062】
【発明の効果】
請求項1の発明により、酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素をガス圧0.1〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹き込んで製造した水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持することができる。
【0063】
請求項2の発明により、飲用後、容積を減容して封栓することにより、水に溶存している水素が水面から逃散するのを防止し、且つ、水面が酸素と接触して酸素が水中に溶存する量をできるだけ少なくすることができる。
【0064】
請求項3の発明により、アルミ箔を含むラミネートで製造されているので、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある。
【0065】
請求項4〜7の発明により、アルミ箔を含むラミネートが、3層或いは4層構造であるので、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能の他に、耐久性、店頭、倉庫等での積重ね耐圧性等機械的強度が大きくなる。
【0066】
請求項8〜10の発明により、容器自体に自立性があるので、飲用後の保存が容易であり、或いは店舗等での商品展示に効果的である。

Claims (10)

  1. 酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英斑岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素をガス圧0.1〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹き込んで原料水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下し、次いで、この水を光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある容器に充填することから成る酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法。
  2. 光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある容器が、柔軟性材料製の容積可変型容器である請求項1に記載の方法。
  3. 容積可変型容器が、アルミ箔を含むラミネートで製造された容器である請求項2に記載の方法。
  4. アルミ箔を含むラミネートが、最外層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、中間層のアルミ箔、最内層の特殊ポリエチレン、特殊ポリプロプレン、ナイロン−12,ナイロン−11,或いは特殊ポリエステルフィルムの3層構造のものである請求項3に記載の方法。
  5. アルミ箔を含むラミネートが、最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層のポリオレフィンフィルムから成る4層構造のものである請求項3に記載の方法。
  6. アルミ箔を含むラミネートが、最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層の特殊ポリプロピレンフィルムから成る4層構造のものである請求項3に記載の方法。
  7. アルミ箔を含むラミネートが、最外層のポリエステルフィルム、アルミ箔、衝撃吸収フィルム、最内層の特殊ポリエステルフィルムから成る4層構造のものである請求項3に記載の方法。
  8. アルミ箔を含むラミネートが、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/エチレン−酢酸ビニル共重合体から成る自立性容器である請求項3に記載の方法。
  9. アルミ箔を含むラミネートが、2軸延伸ナイロン/アルミ箔/ポリエチレンから成る自立性容器である請求項3に記載の方法。
  10. アルミ箔を含むラミネートが、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート/1軸延伸ポリエチレン/アルミ箔/ポリプロピレンから成る自立性容器である請求項3に記載の方法。
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