JP2003285876A - 保存用の包装容器およびそれを用いた保存方法 - Google Patents
保存用の包装容器およびそれを用いた保存方法Info
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- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Abstract
部材とに用い、外装部材内を無酸素状態に保持して内容
器に充填された内容物を中・長期にわたって保存するこ
とができるプラスチック製包装容器およびその保存方法
に関する。 【解決手段】 この包装容器は、酸素遮断性の高いプラ
スチック材を内容器と外装部材に用いた包装容器構造で
あって、内容物を充填し密封した内容器と、該内容器を
収納して密封する容器または袋からなる外装部材とから
なっており、前記外装部材内の酸素を炭酸ガスまたは窒
素ガスなどの保存用気体に置き換えると共に、上記外装
部材内に流入する微量の酸素を吸着させる脱酸素剤を収
納してなることを特徴とする。
Description
は変質しやすい内容物を中・長期に保存する包装容器お
よびそれを用いた保存方法に関する。
て、燻製、塩漬、乾燥、缶詰、瓶詰などの方法が従来よ
り知られている。これらは、いずれも内容物の味や香
り、色合いは生の状態に比べてほど遠い風味・風合いに
変化している。しかしながら現在の保存技術ではこのよ
うな方法が主流である。特に容器に充填する場合は、缶
詰め、瓶詰め、アルミ真空パウチ袋詰めなどが多く、軟
包材でのパックは短期用のチルド流通以外は使用されて
いない。これは畜肉や魚介類が極端に酸素に過敏に反応
するため、多少とはいえ通気性のある軟包材では前記製
品の変質や変色を防ぐことはできないためであり、今日
まで通気性が0である缶や瓶、あるいはアルミパウチ以
外は常温流通では使用が困難であるとされていた。
アルミパウチ等の包装資材では、(1)金属探知器に反
応しない、(2)電子レンジ対応に不向きである、
(3)ゴミの処理などの環境対応に不向きである、
(4)容器が重く、場合によっては破損の虞れがある、
などの問題点があった。また、酸素遮断性の高いプラス
チック材も種々開発されているが、微量の酸素の流入を
防ぐことはできず、この微量の酸素が食肉や魚肉などの
内容物に微妙に影響を与え、内容物の変色や味の変化を
もたらしていた。
鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、酸
素遮断性の高いプラスチック材を内容器と外装部材とに
用い、内容器を収納した外装部材内の酸素を炭酸ガスま
たは窒素ガスなどの保存用気体に置き換えて酸素を無く
し、また外装部材内に流入する微量の酸素は脱酸素剤で
吸着して無酸素状態を維持することができるようにした
プラスチック製包装容器による保存方法およびそれに用
いるプラスチック製包装容器を提供することにある。
めに、請求項1の保存用の包装容器では、酸素遮断性の
高いプラスチック材を内容器と外装部材に用いた包装容
器であって、内容物が充填された内容器と、該内容器を
収納して密封する容器または袋からなる外装部材とから
なる、という技術的手段を講じている。また、請求項2
の発明では、内容物が充填された内容器を少なくとも2
個以上収納して密封する容器または袋からなる外装部材
とからなる、という技術的手段を講じている。請求項3
の発明では、内容物が充填された内容器と、該内容器を
収納して密封する容器または袋からなる外装部材とから
なっており、前記外装部材内の酸素を炭酸ガスまたは窒
素ガスなどの保存用気体に置き換えると共に、上記外装
部材内に流入する微量の酸素を吸着させる脱酸素剤を収
納してなる、という技術的手段を講じている。また、請
求項4の発明では、前記内容器および外装部材が、エバ
ール樹脂をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層した
共押出し多層シートから成形された容器からなってい
る、という技術的手段を講じている。
材を内容器と外装部材に用いた包装容器による保存方法
では、内容物が充填された内容器を、容器または袋から
なる外装部材に収納すると共に、前記外装部材内に、外
装部材の内部に流入する微量の酸素を吸着させる脱酸素
剤を収納し、前記外装部材内の酸素を炭酸ガスまたは窒
素ガスなどの保存用気体に置き換えて、上記外装部材を
密封してなる、という技術的手段を講じている。また、
請求項6の発明では、前記内容器および外装部材が、エ
バール樹脂をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層し
た共押出し多層シートから成形された容器からなってい
る、という技術的手段を講じている。
樹脂をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層した酸素
遮断性の高いプラスチック材としては、例えばラミコン
カップ(商標名:東洋製罐株式会社)のハイバリアータ
イプを用いることができる。このラミコンカップハイバ
リアータイプは、僅かではあるが、3.6x10−3
O2ml/cup・24hr・airatm(測定方法
ガスクロマトグラフ法/測定条件30℃・80%RH)
の酸素透過性を有する。この微量の酸素が食肉や魚肉な
どの内容物に微妙に影響を与え、内容物の変色や味の変
化を促進させないように、本発明では、保存用ガスの置
換と、脱酸素材の使用により微量の酸素を遮断して無酸
素状態を維持して中・長期の保存に耐えるようにしてい
る。
製包装容器および保存方法の好適実施例について図面を
参照しながら説明する。図1に示す包装容器1は、内容
器2と、外装部材の1例としての外装容器3とからなっ
ている。
とは、前記ラミコンカップ(商標名:東洋製罐株式会
社)のハイバリアータイプを用いている。このラミコン
カップのハイバリアータイプは、前述のとおり3.6x
10−3O2ml/cup・24hr・airatm
(測定方法ガスクロマトグラフ法/測定条件30℃・8
0%RH)という僅かな酸素透過量を有している。な
お、対照例として、同一の測定方法、測定条件の下で、
ポリプロピレンカップでは306.0x10−3 O2
ml/cup・24hr・airatm、ポリ塩化ビニ
ールカップでは33.0x10−3 O2ml/cup
・24hr・airatmの酸素透過量となっている。
をしており、畜肉や魚介類などの酸化して変色または変
質する内容物(図示省略)が充填されており、適宜殺菌
処理するなどしてフィルムの蓋2aでシールし真空密封
されている(図2参照)。この場合、内容物の種類によ
っては、内容器2の内部を真空に代えて、炭酸ガスまた
は窒素ガスなどの保存用気体を充填して無酸素状態に保
持してもよい。
直ちに外装容器3に収納される。外装容器3の形状は特
に限定されないが、図示例では密封された内容器2を収
納する凹部4と、収納された内容器2を取り出すための
浅い溝部5とを有している(図3参照)。
剤6が収納される。この脱酸素剤6は、図4に一例を示
すと、凹部4の底部に載置されており、その上に凹部4
に嵌合した内容器2が配置されるようになっている。即
ち、外装容器3の凹部4の開口周縁には受面部4aが形
成されており、この受面部4aに、内容器2の鍔部2b
が係止されて凹部4内での位置を決めている。
られて気体の流通がないため、各凹部4にそれぞれ収納
されることが好ましい。あるいは、凹部4に嵌合した内
容器2の上方で連通する空間部分に脱酸素剤6を適宜配
置してもよい(図6参照)。
たが、その他の公知の脱酸素剤を使用することができ
る。これにより、外装部材3より微量に流入する酸素を
脱酸素剤6で吸着することができる。
外装容器3の内部に、炭酸ガス又は窒素ガスなどの保存
用ガス7を充填して、内部の空気(酸素)に置き換えて
無酸素状態にしてフィルムの蓋3aでシールし密封する
(図4参照)。
物が充填された内容器2は、酸素に触れることはない。
また、前述のように、外装容器3から進入する微量の酸
素は、前記脱酸素剤6に吸着される。従って、内容器2
を通る酸素はなく、内容器2内の内容物は酸素に触れる
ことがない。
前記実施例に限定されるものではない。図5は、外装容
器3が平面略三角形状をした包装容器1からなってい
る。その他の構成は前記実施例と同様であるので、その
説明を省略する。なお、同一構成には同一符号を付す。
また、前記実施例では外装容器を例にしたが、フィルム
状の外装袋を用い、開口部を密封する構造とするもので
あってもよい。
するので、内容器がいかなる形状であっても収納するこ
とができる。また、前記実施例では、内容器、外装容
器、外装袋、また開口部を密封するシールはいずれもエ
バール樹脂をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層し
た酸素遮断性の高いプラスチック材を用いたが、中・長
期保存に使用しうる酸素遮断性を有していれば、上記構
成に限定されずその他の構成をその全部または一部に用
いてもよい。
酸化によって変色または変質するものに限定されず、そ
の他、種々の内容物を保存することができる。また、必
要に応じて、内容器の内部に脱酸素剤を収納するように
してもよい。その他要するにこの発明の要旨を変更しな
い範囲で種々設計変更しうること勿論である。
高いプラスチック材を用いて、内容器と外装部材との二
重包装とし、外装部材内に保存用ガスを充填して無酸素
状態にすることによって、内容器が酸素に触れることが
なくなりる。また、外装部材から僅かに進入してくる酸
素に対しては脱酸素剤で除去するようにした。従って、
内容器に充填された内容物は、従来のように、通過する
微量の酸素により酸化され変色や味の変化を起こすこと
がなく、一定の期間、中・長期にわたって常温で保存す
ることができる。また、内容器、外装部材共にプラスチ
ック材からなるので、金属の異物が混入している場合に
金属探知器に反応させることができる。同様に、電子レ
ンジに対応させることができ、ゴミの処理などの環境問
題にも対応することができる。更に、金属と異なり軽量
であるので、取り扱いが容易となる。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 酸素遮断性の高いプラスチック材を内容
器と外装部材に用いた包装容器であって、 内容物が充填された内容器と、該内容器を収納して密封
する容器または袋からなる外装部材とからなることを特
徴とする保存用の包装容器。 - 【請求項2】 酸素遮断性の高いプラスチック材を内容
器と外装部材に用いた包装容器であって、 内容物が充填された内容器を少なくとも2個以上収納し
て密封する容器または袋からなる外装部材とからなるこ
とを特徴とする保存用の包装容器。 - 【請求項3】 酸素遮断性の高いプラスチック材を内容
器と外装部材に用いた包装容器であって、 内容物が充填された内容器と、該内容器を収納して密封
する容器または袋からなる外装部材とからなっており、 前記外装部材内の酸素を炭酸ガスまたは窒素ガスなどの
保存用気体に置き換えると共に、上記外装部材内に流入
する微量の酸素を吸着させる脱酸素剤を収納してなるこ
とを特徴とする保存用の包装容器。 - 【請求項4】 内容器および外装部材が、エバール樹脂
をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層した共押出し
多層シートから成形された容器からなっていることを特
徴とする請求項1、2または3に記載のいずれかの保存
用の包装容器。 - 【請求項5】 酸素遮断性の高いプラスチック材を内容
器と外装部材に用いた包装容器による保存方法であっ
て、 内容物が充填された内容器を、容器または袋からなる外
装部材に収納すると共に、前記外装部材内に、外装部材
の内部に流入する微量の酸素を吸着させる脱酸素剤を収
納し、 前記外装部材内の酸素を炭酸ガスまたは窒素ガスなどの
保存用気体に置き換えて、上記外装部材を密封してなる
ことを特徴とする包装容器による保存方法。 - 【請求項6】 内容器および外装部材が、エバール樹脂
をポリオレフィン樹脂と組み合わせて積層した共押出し
多層シートから成形された容器からなっていることを特
徴とする請求項5に記載の包装容器による保存方法。
Priority Applications (1)
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JP2002089741A JP3911183B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 保存用の包装容器およびそれを用いた保存方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20040096950A (ko) * | 2004-10-11 | 2004-11-17 | 황경숙 | 식품저장장치 및 방법 |
WO2012072086A1 (en) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | Saharas A/S | Microwavable packaging assembly |
DE102013114010A1 (de) * | 2013-12-13 | 2015-06-18 | Aesculap Ag | Verpackungsbehälter für medizintechnische Produkte, insbesondere Implantate |
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2002
- 2002-03-27 JP JP2002089741A patent/JP3911183B2/ja not_active Expired - Fee Related
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