JP2008110674A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスタンスブラケットに形成されたチルト用長孔の端部がロックボルトに衝突して生じる衝突音を緩和する。
【解決手段】軸方向へ相対移動自在なアッパージャケット6a,第1ロアジャケット6cと、車体に結合された左右のサイドブラケット13,14の間に配置され前記アッパージャケット6aに結合されたディスタンスブラケット16と、該ディスタンスブラケット16に形成されたチルト用長孔16a,19bに挿通されると共にサイドブラケット13,14を貫通するロックボルト17と、該ロックボルト17の先端部に挿通された固定カム20と、該固定カム20を押圧しディスタンスブラケット16をサイドブラケット14に押圧してロックあるいはロック解除する可動カム23と、ロックボルト17に挿通させた一対の弾性筒27a,27bと、該弾性筒27a,27b間に設けた圧接用ばね30とにより構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングコラム装置に関し、ステアリングホィールをテレスコ操作する際に、長孔の内部で相対的に移動するチルトボルトに、長孔の内壁面が衝突して生じる衝突音を緩和させたものである。
車両のステアリングコラム装置には、乗員の運転姿勢を最適状態に保持するため、ステアリングホィールの軸方向位置を調整するテレスコ機構が設けられている。
テレスコ機構を有する従来のステアリングコラム装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このステアリングコラム装置では、車体に結合され左右で一対の固定部材の間に、ジャケットの下部に結合されたディスタンスブラケットを挟持し、一対の固定部材に形成した上下方向の長孔とディスタンスブラケットに形成した軸方向の長孔とにロックボルトを挿通し、操作レバーを操作することにより可動カムを回動させて固定カムを押圧し、ロックボルトを締め付けてロックしたり緩めてロック解除したりしている。
テレスコ調整を行う場合は、操作レバーを操作してロックボルトを緩めてロック解除した状態で、ロックボルトに対して長孔の長さの範囲内でディスタンスブラケットを軸方向へ相対的に移動させ、その後に再び操作レバーを操作してロックボルトを締めロックする。
特開2006−182062号公報
ところが、テレスコ調整を行う際には、移動しないロックボルトに対して、ディスタンスブラケットが移動するため、ディスタンスブラケットに形成された長孔の両端の内壁面がロックボルトの外周面に衝突して異音を生じる。
一方、異音の発生を抑制するには、ロックボルトの外周面を弾性筒で覆うことが考えられるが、固定部材の一方を貫通する固定カムの突出部の先端にラック歯を形成し、該ラック歯とディスタンスブラケットに装着したロックツースのラック歯とを噛み合わせて固定カムとディスタンスブラケットとの結合を強固にする構成を採用した場合は、ラック歯どうしの噛み合いが外れるまで固定カムを後退させる分離用付勢手段を設けることが必要になるため、固定カムの移動量が多くなり、固定カムの後退により形成された隙間へ向かって弾性筒が移動する。このため、固定カムとは反対側ではロックボルトの外周面が弾性筒で覆われなくなって露出し、ロックボルトに長孔の両端の内壁面が直接に衝突して異音を生じる。
そこで本発明は、上記の課題を解決したステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、車体に結合されロアシャフトを回転自在に支持するロアジャケットと、該ロアジャケットに対して軸方向へ相対移動自在に設けられアッパーシャフトを回転自在に支持するアッパージャケットと、車体に結合され左右で一対のサイドブラケットと、該一対のサイドブラケットの間に配置され前記アッパージャケットに結合されたディスタンスブラケットと、該ディスタンスブラケットに軸方向に沿って形成された長孔と、該長孔に沿って設けられた固定ラック歯と、該長孔に挿通されると共に一対の前記サイドブラケットを貫通するロックボルトと、該ロックボルトの先端部に挿通され前記一対のサイドブラケットの一方を貫通して前記固定ラック歯と噛合する可動ラック歯を有する押圧部材と、該押圧部材を前記ロックボルトに対して前記ロックボルトの軸方向へ押圧し前記可動ラック歯を前記固定ラック歯に噛合させることによりロックあるいはロック解除する押圧手段と、前記ロックボルトに挿通され前記ロックボルトに前記長孔の両端の内面壁が衝突する際の衝撃を緩和する弾性筒とを有するステアリングコラム装置において、前記弾性筒として一対の弾性筒を設け、該一対の弾性筒の間に、前記一対の弾性筒を相互に離反させ夫々の弾性筒を前記夫々の長孔へ向かって付勢する圧接用付勢手段を設け、前記一対の弾性筒の一方の端部を前記押圧部材に当接させたことを特徴とする。
この発明によれば、一対の弾性筒が圧接用付勢手段によりサイドブラケットの両側に設けられた長孔へ向かって付勢されるので、長孔の内部でロックボルトが相対的に移動して長孔の両端の内面壁がロックボルトに衝突しても、内面壁とロックボルトとの間に弾性筒が介在しており、衝突の際の衝撃が緩和される。そして、ロック解除により押圧手段による押圧部材の押圧が解除されたときには、圧接用付勢手段により付勢される一方の弾性筒が押圧部材を後退する方向へ付勢し、押圧部材の可動ラック歯がディスタンスブラケットの固定ラック歯から離れる。このため、テレスコ調整の際には押圧部材に対してディスタンスブラケットが移動するが、この移動が容易となる。そして、押圧部材が後退しても、一方の弾性筒の端部は常に押圧部材の先端に当接しているため、ロックボルトの外周面は常に一対の弾性筒によって覆われ、ロックボルトに長孔の両端の内壁面が直接に衝突することはない。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記押圧手段は、前記ロックボルトの先端近傍に移動可能に挿通されて回転が規制されかつ前記押圧部材を有する固定カムと、前記ロックボルトの先端に挿通されて軸方向への移動が規制され回転させることにより前記固定カムを前記ロックボルトに沿って押圧する可動カムと、該可動カムに連結された操作レバーとを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、可動カムを回動させると固定カムがロックボルトに沿って押圧される。このため、ロック時には固定カムを有する押圧部材の可動ラック歯がディスタンスブラケットの固定ラック歯に押圧される。
本発明に係るステアリングコラム装置によれば、ロックボルトに挿通される弾性筒として一対の弾性筒を設け、該一対の弾性筒の間に、一対の弾性筒を相互に離反する方向へ付勢する圧接用付勢手段を設けたので、ロックボルトにおけるテレスコ用の長孔に挿通されている部分が確実に弾性筒で覆われ、長孔の両端の内面壁がロックボルトに衝突する際の衝撃が緩和される。
また、一対の弾性筒の一方の端部を押圧部材に当接させたので、圧接用付勢手段が一方の弾性筒を介して押圧部材の可動ラック歯をディスタンスブラケットの固定ラック歯から分離させることになり、圧接用付勢手段がラック歯どうしの噛み合いが外れるまで固定カムを後退させるための分離用付勢手段を兼用し、別個に分離用付勢手段を設ける必要がない。従って、部品点数が少なくて済む。また、従来はサイドブラケットと固定カムとの間に分離用付勢手段を設けていたので、チルト操作の際には固定カムと共に上下動する分離用付勢手段とサイドブラケットとの間に摺動抵抗が生じていたが、この発明では圧接用付勢手段が一方の弾性筒を介して押圧部材を分離する方向へ付勢するので、チルト調整の際にサイドブラケットと摺動することになる分離用付勢手段を別個に設ける必要がなく、摺動抵抗が生じない。
以下、本発明によるステアリングコラム装置の実施の形態を説明する。このステアリングコラム装置では、チルト機構部のロックおよびロック解除と、テレスコ機構部のロックおよびロック解除とが、単一の操作レバーにより操作される。
図5に示すように、ダッシュパネル2に形成された挿通孔2aに装着されたブッシュ11と取付部3とを介して、ステアリングコラム装置1が車体に結合されている。図4に示すように、ステアリングシャフト5を覆うためのジャケット6は、右側のアッパージャケット6aと、該アッパージャケット6aの下部を覆うようにして相対移動自在に設けられた左側のロアジャケット6bとから構成されている。そして、左側のロアジャケット6bは、右側の第1ロアジャケット6cと、該第1ロアジャケット6cの左側に挿通された第2ロアジャケット6dとから構成されている。この第1ロアジャケット6cと第2ロアジャケット6dとは、第1ロアジャケット6cの左側の内周面に突起部7aを突出形成し、第1ロアジャケット6cの左側の内部に、第2ロアジャケット6dの右側を圧入嵌合させて一体化されている。
ジャケット6の内部には前記ステアリングシャフト5が設けられている。ステアリングシャフト5は、右端にステアリングホィールが取り付けられる中空のアッパーシャフト5aと、該アッパーシャフト5aの左側に図示しないスプライン結合部を介して軸方向へスライド自在に結合された中実のロアシャフト5bとから構成されている。アッパーシャフト5aは右側に配置された軸受8aと左側に配置された軸受8bとを介してアッパージャケット6aの内部に回転自在に支持されている。一方、ロアシャフト5bは、左側に配置された軸受8cを介して第2ロアジャケット6dの内部に回転自在に支持されている。アッパージャケット6aと第1ロアジャケット6cとの間およびアッパージャケット6aと第2ロアジャケット6dとの間には、テレスコ操作が円滑に行なわれるように図3に示す樹脂スリーブ9,10が設けられている。樹脂スリーブ9,10にはスリット9a,10aが形成され、縮径自在である。樹脂スリーブ9の外周面には左右へ突出する凸部9bが形成され、該凸部9bは第1ロアジャケット6cに形成された挿通孔7bから外部へ突出している。
ステアリングホイールを右側のアッパーシャフト5aおよびアッパージャケット6aと共に上下方向にチルトさせたり、軸方向にテレスコさせることができるように、チルト・テレスコ機構部12が設けられている。以下、詳細に説明する。
図3に示すように、ジャケット6を車体に支持するため、左右で一対のサイドブラケット13,14が設けられている。即ち、車体には取付座15が、該取付座15の孔15aに挿通させた図示しないボルトを介して結合され、該取付座15に離脱可能にサイドブラケット13,14が取り付けられている。
サイドブラケット13,14は略逆L字形に形成され、サイドブラケット13,14の水平部分には内周縁13c,14cが形成されている。一方、前記取付座15の周囲にはスライド溝15bが形成されている。そして、該スライド溝15bの部分に、サイドブラケット13,14の内周縁13c,14cの部分が車体前方である左側から挿入されている。取付座15の樹脂孔15cおよびサイドブラケット13,14の樹脂孔13d,14dに溶融樹脂を流し込むことにより、取付座15とサイドブラケット13,14とが結合されている。
取付座15の下面にはエネルギー吸収部材34が配置され、該エネルギー吸収部材34の孔34aに前記取付座15の取付用の前記ボルトを挿通させることにより、エネルギー吸収部材34が前記取付座15と共に車体に結合されている。このようにして車体に結合されたエネルギー吸収部材34における車体前方の係合部34bが、サイドブラケット13,14の前側の切欠部13e,14eに係合している。二次衝突によりサイドブラケット13,14に、車体の前方である左側へ向かって過大な荷重が加わった場合には、樹脂孔15cおよび樹脂孔13d,14dに流し込んだ樹脂がせん断され、サイドブラケット13,14が左側へ向かって移動する。すると、係合部34bが左側へ引っ張られることから、エネルギー吸収部材34がガイドライン34cに沿って裂かれ、二次衝突による衝撃が吸収される。
サイドブラケット13,14の間には、前記ステアリングシャフト5を支持するジャケット6が配置されている。該ジャケット6は、前記アッパージャケット6aの左側を前記ロアジャケット6bにおける第1ロアジャケット6cの右側の内部に、前記樹脂スリーブ9を介して挿入して構成され、挿入されている部分は相互に摺動自在な重合部となっている。そして、第1ロアジャケット6cの挿通孔7bから外部へ突出する前記凸部9bは、サイドブラケット13,14の内側面に当接している。
図4におけるアッパージャケット6aの左側の下面には断面略U字形のディスタンスブラケット16の上部右側が溶接結合されている。該ディスタンスブラケット16の両側には、図3に示すようにステアリングシャフト5の長さ方向である軸方向に沿ってテレスコ用長孔16a,16bが形成されている。一方、前記一対のサイドブラケット13,14には、上下方向に沿ってチルト用長孔13a,14aが形成されている。これらのテレスコ用長孔16a,16bとチルト用長孔13a,14aとには、ロックボルト17が挿通されている。該ロックボルト17を介してディスタンスブラケット16を一対のサイドブラケット13,14にて押圧することにより、アッパージャケット6aを車体に固定するため、押圧手段18が設けられている。
押圧手段18の構成を以下に説明する。ディスタンスブラケット16をサイドブラケット13,14にて押圧するため、サイドブラケット13,14を貫通した前記ロックボルト17の頭部17aとは反対側の先端部には、押圧手段18を構成するカム機構22が設けられている。図1のように、該カム機構22は、ロックボルト17の先端近傍にロックボルト17の軸方向へ移動可能に挿通され回転が規制された固定カム20と、ロックボルト17の先端に挿通され軸方向への移動が規制され回動される可動カム23とから構成されている。固定カム20には、円周方向に沿って低部と高部とこれらの低部と高部とを滑らかに繋ぐ斜面とを円周方向に交互に複数組形成したカム面20aが形成されている。一方、可動カム23には、カム面20aの低部,斜面,高部に対して摺動する突出部を円周方向に沿って複数組形成したカム面23aが形成されている。固定カム20に対して可動カム23を相対的に回動させると、固定カム20は前記ロックボルト17に対してディスタンスブラケット16へ向かって押圧される。
前記固定カム20のカム面20aとは反対側には押圧部材を構成する突出部20bが一体成形されている。該突出部20bはサイドブラケット14を貫通しディスタンスブラケット16と対向するようになっている。サイドブラケット13,14の上下方向に長い2つのチルト用長孔13a,14aのうちの一方のチルト用長孔13aの幅寸法はロックボルト17の外径寸法より少し大きく設定されているが、他方のチルト用長孔14aの幅寸法はこれよりも更に大きく設定されている。前記突出部20bはこのチルト用長孔14aを貫通するように挿通されている。そして、固定カム20が回動するのを規制しかつ固定カム20がチルト用長孔14aに沿って摺動できるように、固定カム20の上下位置にはチルト用長孔14aの幅寸法よりも少し短い平板状の一対のガイド用凸部20cが夫々一体成形されている。つまり、突出部20bの部分および上下一対のガイド用凸部20cの部分が、チルト用長孔14aを貫通しており、チルト調整を行う際には、突出部20bおよび一対のガイド用凸部20cは、チルト用長孔14aに沿ってロックボルト17と共に上下方向にスライドする。
カム機構22の押圧によるディスタンスブラケット16とサイドブラケット13,14との結合を強固にするため、以下の構成が採用されている。ディスタンスブラケット16の軸方向に長いテレスコ用長孔16a,16bの幅寸法については、テレスコ用長孔16aが前記ロックボルト17の外径寸法より少し大きく設定されている。一方、テレスコ用長孔16bの幅寸法はこれよりも更に大きく設定されており、テレスコ用長孔16bにはロックツース19における突出部19aの部分が嵌め込まれている。該突出部19aには前記テレスコ用長孔16aと略同じ大きさの長孔19bが形成されており、該長孔19bの両側である上下位置の外面には、固定ラック歯19cが軸方向に沿って形成されている。ロックツース19は、突出部19aをテレスコ用長孔16bに嵌め込んだ状態で、ディスタンスブラケット16とサイドブラケット14との間に狭持されている。一方、前記突出部20bの先端のロックボルト17を挟んだ上下位置には、前記テレスコ用長孔19bの前記上下の固定ラック歯19cと係合可能な可動ラック歯20dが形成され、これらの固定ラック歯19c,可動ラック歯20dが噛み合うことにより、ディスタンスブラケット16つまりはアッパージャケット6aがサイドブラケット13,14に強固に固定される。
前記ロックボルト17には、前記テレスコ用長孔16a,19bの両端の内壁面がロックボルト17に衝突する際の衝撃を緩和するため、弾性筒として一対の樹脂筒27a,27bが挿通されている。そして、該一対の樹脂筒27a,27bの間に、一対の樹脂筒27a,27bを相互に離反する方向へ付勢する圧接用付勢手段として圧接用ばね30が設けられている。また、圧接用ばね30は、分離用付勢手段として作用し、樹脂筒27aを介して突出部20bを前記テレスコ用長孔19bの上下の固定ラック歯19cから離れる方向へ付勢している。夫々の樹脂筒27a,27bがテレスコ用長孔16a,19bの両端の内面壁とロックボルト17との間に確実に介在するように、図1に示すように一方の樹脂筒27bの端面は後述する支持ブラケット28の内側面に当接し、他方の樹脂筒27aの端面はロックツース19の長孔19bの内部に挿通させて、固定カム20の突出部20bの先端に当接している。
図3に示すように、可動カム23におけるカム面23aとは反対側の軸芯位置には凸部23bが形成され、該凸部23bは操作レバー21に形成された軸孔21aに異形嵌合されている。操作レバー21の軸孔21aの位置にロックボルト17の先端が貫通し、該ロックボルト17にはロックナット24がねじ込まれている。該ロックナット24を操作レバー21に結合し、かつロックナット24に対する操作レバー21の相対的な回転位置を調整できるようにするため、ロックナット24が嵌まり込む六角孔25aを形成したロックプレート25が設けられ、該六角孔25aを中心とする円弧状の長孔25bが形成されている。そして、該長孔25bに挿通させたボルト26が操作レバー21のねじ孔21bにねじ込まれている。操作レバー21を操作することにより、前記可動カム23を回動させることができる。
図1,図3に示すように、第1ロアジャケット6cの上部の下面には支持ブラケット28が結合されている。該支持ブラケット28の右には前方へ向かって斜め下方へ伸び先端が横方向へ伸びたフック部28aが形成され、該フック部28aの基端部にはロックボルト17を挿通させるための丸孔28bが形成されている。図1に示すように、フック部28aは、サイドブラケット13とディスタンスブラケット16との間に挟まれており、一方のサイドブラケット13に形成されたフック部13bとフック部28aとの間には、ジャケット6を支持する支持バネ29が設けられている。
次に、ステアリングコラム装置の作用を説明する。
前記操作レバー21を回動操作することにより、可動カム23のカム面23aの突起部を固定カム20のカム面20aの高部に位置させると、可動カム23が固定カム20をロックボルト17の頭部17a側へ向かって押圧するため、カム機構22により固定カム20の突出部20bの部分を押圧した状態となる。これにより、突出部20bの先端の上下に形成された可動ラック歯20dがロックツース19の固定ラック歯19cに噛み合いかつ突出部20bはチルト用長孔14aに入り込んで車体前後方向に規制されているため、ディスタンスブラケット16が軸方向に規制されてテレスコロック状態になると共に、ディスタンスブラケット16、支持ブラケット28、サイドブラケット13,14および固定カム20との間の摩擦力により、ディスタンスブラケット16が上下方向に規制されてチルトロック状態になる。
一方、操作レバー21を回動操作することにより、可動カム23のカム面23aの突起部を固定カム20のカム面20aの低部に位置させると、カム機構22による押圧が解除され、固定カム20をロックボルト17の頭部17a側へ向かって押圧する力がなくなる。このとき、圧接用ばね30の付勢力が一方の樹脂筒27aを介して固定カム20に作用するので、固定カム20が可動カム23へ向かって付勢され、突出部20bの先端の上下の可動ラック歯20dがロックツース19の上下の固定ラック歯19cから離れる。また、ディスタンスブラケット16がサイドブラケット13,14による押圧から開放され、これによりディスタンスブラケット16は軸方向および上下方向のいずれの方向へも移動することができ、テレスコ調整およびチルト調整が可能になる。
前記のようにディスタンスブラケット16が開放された状態でテレスコ調整を行う場合は、ディスタンスブラケット16を一対のサイドブラケット13,14間で軸方向へ移動させ、ステアリングホィール4の前後方向の調整を行なう。このとき、ディスタンスブラケット16が軸方向へ移動するので、ロックボルト17に対してテレスコ用長孔16a,19bの部分が相対的に軸方向へ移動する。
一方、前記のようにディスタンスブラケット16が開放された状態でチルト調整を行う場合は、ディスタンスブラケット16を一対のサイドブラケット13,14間で上下方向へ移動させ、ステアリングホィール4の高さ調整を行なう。このとき、ロックボルト17はチルト用長孔13a,14aの内部で上下方向へ移動し、ステアリングシャフト5は図5のブッシュ11を中心として揺動する。
この発明によれば、一対の樹脂筒27a,27bが圧接用ばね30によりディスタンスブラケット16の両側に形成されたテレスコ用長孔16a,19bへ向かって付勢されるので、テレスコ用長孔16a,19bの内部のロックボルト17に対してテレスコ用長孔16a,19bの部分が移動してテレスコ用長孔16a,19bの両端の内面壁がロックボルト17に衝突しても、内面壁とロックボルト17との間に樹脂筒27a,27bが介在しており、衝突の際の衝撃が緩和される。そして、ロック解除によりカム機構22による突出部20bの押圧が解除されたときには、圧接用ばね30により付勢される一方の樹脂筒27aが突出部20bを後退する方向へ付勢し、突出部20bの可動ラック歯20dがディスタンスブラケット16に嵌め込まれたロックツース19の固定ラック歯19cから離れる。このため、テレスコ調整の際には突出部20bに対してディスタンスブラケット16が移動するが、この移動が容易となる。そして、このとき突出部20bが後退しても、一方の樹脂筒27aの端部は常に突出部20bの先端に当接しているため、ロックボルト17の外周面は常に一対の樹脂筒27a,27bによって覆われ、テレスコ用長孔16a,19bの両端の内壁面がロックボルト17に直接に衝突することはない。
なお、本実施の形態はチルト機構部とテレスコ機構部との双方を有するステアリングコラム装置に本発明を適用したものであるが、テレスコ機構部のみを有するステアリングコラム装置に本発明を適用することもできる。また、押圧手段としてカム機構を用いた場合を示したが、押圧手段はロックボルトに挿通させた押圧部材をロックボルトに対して軸方向へ押圧できればよいので、カム機構に限らず電動によりあるいは油圧により押圧部材を押圧できるものであれば良い。更に、弾性筒として樹脂筒を設けたが、ゴム筒等でもよい。また更に、本実施の形態では支持ブラケットを有する場合を示したが、支持ブラケットは設けなくてもよく、設けない場合は樹脂筒の一方の端面はサイドブラケットの内側面に当接することになる。
ステアリングコラム装置のロック状態を示す構成図(実施の形態)。 ステアリングコラム装置のロック解除状態を示す構成図(実施の形態)。 ステアリングコラム装置の斜視図(実施の形態)。 ステアリングコラム装置の正面図(実施の形態)。 ステアリングコラム装置の全体構成図(実施の形態)。
符号の説明
5a…アッパーシャフト
5b…ロアシャフト
6a…アッパージャケット
6b…ロアジャケット
13,14…サイドブラケット
16…ディスタンスブラケット
16a,19b…テレスコ用長孔(長孔)
17…ロックボルト
17a…頭部
19…ロックツース
19c…固定ラック歯
20…固定カム
20b…突出部(押圧部材)
20d…可動ラック歯
21…操作レバー
22…カム機構(押圧手段)
23…可動カム
27a,27b…樹脂筒(弾性筒)
30…圧接用ばね(圧接用付勢手段,分離用付勢手段)

Claims (2)

  1. 車体に結合されロアシャフトを回転自在に支持するロアジャケットと、該ロアジャケットに対して軸方向へ相対移動自在に設けられアッパーシャフトを回転自在に支持するアッパージャケットと、車体に結合され左右で一対のサイドブラケットと、該一対のサイドブラケットの間に配置され前記アッパージャケットに結合されたディスタンスブラケットと、
    該ディスタンスブラケットに軸方向に沿って形成された長孔と、該長孔に沿って設けられた固定ラック歯と、該長孔に挿通されると共に一対の前記サイドブラケットを貫通するロックボルトと、該ロックボルトの先端部に挿通され前記一対のサイドブラケットの一方を貫通して前記固定ラック歯と噛合する可動ラック歯を有する押圧部材と、該押圧部材を前記ロックボルトに対して前記ロックボルトの軸方向へ押圧し前記可動ラック歯を前記固定ラック歯に噛合させることによりロックあるいはロック解除する押圧手段と、前記ロックボルトに挿通され前記ロックボルトに前記長孔の両端の内面壁が衝突する際の衝撃を緩和する弾性筒とを有するステアリングコラム装置において、
    前記弾性筒として一対の弾性筒を設け、該一対の弾性筒の間に、前記一対の弾性筒を相互に離反させ夫々の弾性筒を前記夫々の長孔へ向かって付勢する圧接用付勢手段を設け、前記一対の弾性筒の一方の端部を前記押圧部材に当接させたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記押圧手段は、前記ロックボルトの先端近傍に移動可能に挿通されて回転が規制されかつ前記押圧部材を有する固定カムと、前記ロックボルトの先端に挿通されて軸方向への移動が規制され回転させることにより前記固定カムを前記ロックボルトに沿って押圧する可動カムと、該可動カムに連結された操作レバーとを備えていることを特徴とするステアリングコラム装置。
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