JP2008108581A - マグネトロン - Google Patents

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健 石井
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なぎさ 桑原
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    • H01J9/38Exhausting, degassing, filling, or cleaning vessels
    • H01J9/385Exhausting vessels

Abstract

【課題】最大磁界強度が低下したり、高調波の漏洩が生じたりすることなく、排気コンダクタンスを大きくすることができるマグネトロンを得る。
【解決手段】両端が開口した円筒状の陽極筒体10と、陽極筒体10の中心軸上に配置された陰極構体12と、陰極構体12の周りに作用空間13を介して放射状に配置され陽極筒体10の内壁面に固着した複数枚のアノードベイン11と、陽極筒体10の両端開口部に配置されて中央部に貫通孔がある径小平坦部FL1、径小平坦部FL1より径の大きな径大平坦部FL2及び径大平坦部FL2と径小平坦部FL1とを接続する円錐状の傾斜部SLからなる漏斗状の一対のポールピース14、30とを備え、一対のポールピース14、30のうち、入力側ポールピース30には、中央部の貫通孔30Aの他に傾斜部SLに面積16.6mm2の貫通孔30Bを3個以上、好ましくは4個設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子レンジ等のマイクロ波利用機器に用いられるマグネトロンに関する。
図15は、従来の一般的な電子レンジ用のマグネトロンを示す縦断面図であり、図16はその主要部分を拡大した断面図である。図15及び図16において、筒状の陽極筒体10の内部にアノードベイン11が放射状に配置され、夫々隣り合ったアノードベイン11と陽極筒体10とで囲まれた空間で空洞共振器が形成されている。陽極筒体10の中心部に陰極構体12が配置され、この陰極構体12とアノードベイン11とで囲まれた空間が作用空間13となっている。陽極筒体10の上端にはポールピース(以下、出力側ポールピースと呼ぶ)14が固着され、下端にはポールピース(以下、入力側ポールピースと呼ぶ)15が固着されている。
出力側ポールピース14は、鉄などの磁気抵抗の小さい磁性体の板材を絞り加工などにより漏斗状に形成されている。すなわち、中央部に貫通孔14Aのある径小平坦部FL1と、この径小平坦部FL1より径の大きな径大平坦部FL2と、この径大平坦部FL2と径小平坦部FL1とを接続する円錐状の傾斜部SLとからなる漏斗状の形状を成している。出力側ポールピース14には、中央部の貫通孔14Aの他にアンテナ16を通過させるための貫通孔14Bも開けられている。
入力側ポールピース15は、出力側ポールピース14と同様に鉄などの磁気抵抗の小さい磁性体の板材を絞り加工などにより漏斗状に形成されている。すなわち、中央部に貫通孔15Aのある径小平坦部FL1と、この径小平坦部FL1より径の大きな径大平坦部FL2と、この径大平坦部FL2と径小平坦部FL1とを接続する円錐状の傾斜部SLとからなる漏斗状の形状を成している。出力側ポールピース14の直上には出力側ポールピース14を覆う金属環17が配置され、入力側ポールピース15の直下には入力側ポールピース15を覆う金属環18が配置されている。金属環17の直上及び金属環18の直下には夫々中央部を中空にしたリング形状の磁石(図示略)が密着状態で取り付けられている。陰極構体12には、これに直流電圧を印加するためのリード19が接続されている。
この従来のマグネトロンを使用するときにはマグネトロン内部を真空状態にした後、アノードベイン11と陰極構体12との間に直流の高電圧を印加する。作用空間13には2つの磁石(図示略)によって磁界が形成される。アノードベイン11と陰極構体12との間に直流高電圧を印加することで陰極構体12から電子が引き出されてアノードベイン11に向かって飛び出る。このとき2つの磁石(図示略)による磁界が出力側ポールピース14と入力側ポールピース15との間のギャップに集中し、作用空間13に陰極構体12と陽極筒体10の対向する方向と直角の方向に作用する。これにより、陰極構体12から飛び出た電子が各磁石19による磁界から受ける力により回転して螺旋を描きながらアノードベイン11に到達する。このときの電子運動によるエネルギーが空洞共振器に与えられて、マグネトロンの発振に寄与する。
ところで、マグネトロン内部の空気を排出する場合、入力側の空気は、図17に示すように入力側ポールピース15の中央部に開けられた貫通孔15Aと、陰極構体13を構成する下側エンドハット21に開けられた貫通孔21Aを夫々通過するが、入力側ポールピース15の貫通孔15Aには下側エンドハット21が位置し、下側エンドハット21の貫通孔21Aにはフィラメントコイル22の一端部分が位置するので、空気が抜ける部分が非常に狭くなっている。これが原因で排気コンダクタンス(排気効率)を大きくとることができず、排気に時間がかかることになる。また排気に時間がかかることから、真空度不良を発生させてしまう虞もある。このような問題に対して、アンテナ16を通過させるための貫通孔14Bを有する出力側ポールピースを入力側ポールピースとして採用することで、排気コンダクタンスを大きくしたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。入力側ポールピース15を通過して陽極筒体10の内部に流入した空気は、出力側ポールピース14の中央部に開けられた貫通孔14A及びアンテナ16を通過させるために開けられた貫通孔14Bを通して排気管20から排出される。
実開昭63−18745号公報
しかしながら、入力側の空気を効率良く排出するために入力側ポールピース15(出力側ポールピース14でも構わない)に新たな開口部を設けても、その開口部の大きさによっては、最大磁界強度が低下したり、高調波の漏洩が生じたりする虞がある。
この発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、最大磁界強度が低下したり、高調波の漏洩が生じたりすることなく排気コンダクタンスを大きくすることができるマグネトロンを提供することを目的とする。
上記目的は下記構成及び方法により達成される。
(1) 両端が開口した円筒状の陽極筒体と、前記陽極筒体の中心軸上に配置された陰極構体と、前記陰極構体の周りに作用空間を介して放射状に配置され前記陽極筒体の内壁面に固着した複数枚のアノードベインと、前記陽極筒体の両端開口部のうち前記陰極構体に電源を供給する側に配置され中央部に貫通孔がある径小平坦部、前記径小平坦部より径の大きな径大平坦部及び前記径大平坦部と前記径小平坦部とを接続する円錐状の傾斜部からなる漏斗状の入力側ポールピースとを備え、前記入力側ポールピースは、前記中央部の貫通孔の他に前記傾斜部に貫通孔を3個以上個有する。
(2) 両端が開口した円筒状の陽極筒体と、前記陽極筒体の中心軸上に配置された陰極構体と、前記陰極構体の周りに作用空間を介して放射状に配置され前記陽極筒体の内壁面に固着した複数枚のアノードベインと、前記陽極筒体の両端開口部のうち前記陰極構体に電源を供給する側に配置され中央部に貫通孔がある径小平坦部、前記径小平坦部より径の大きな径大平坦部及び前記径大平坦部と前記径小平坦部とを接続する円錐状の傾斜部からなる漏斗状の入力側ポールピースとを備えたマグネトロンのポールピース製造方法において、前記入力側ポールピースの前記径大平坦部と前記傾斜部に亘って軸方向に貫通孔を形成する。
(3) 上記(2)に記載のポールピース製造方法において、前記貫通孔の面積を16.6mm2以下とし、前記傾斜部の周方向に所定間隔で3個以上形成する。
上記(1)に記載のマグネトロンでは、入力側ポールピースの傾斜部に貫通孔を3個以上有するので、排気コンダクタンスを大きくとることが可能となり、マグネトロン内部の空気を抜くための排気時間の短縮化が図れる。また、マグネトロン内部の空気を確実に抜くことができるので、管内真空度不良を防止することもできる。また、各貫通孔の面積を16.6mm2以下とすることで、最大磁界強度の低下や高調波の漏洩を防止することができる。
上記(2)に記載のマグネトロンのポールピース製造方法では、貫通孔を径大平坦部と傾斜部に亘って軸方向(即ち垂直方向)に形成するので、入力側ポールピースを作製するプレス加工で同時に作製することが可能となり、貫通孔を形成するためのコストアップを最小限に抑えることができる。
上記(3)に記載のマグネトロンのポールピース製造方法では、貫通孔を傾斜部の周方向に所定間隔で3個以上形成するので、マグネトロン動作時に排気コンダクタンスを大きくとることが可能となり、マグネトロン内部の空気を抜くための排気時間の短縮化が図れる。また、マグネトロン内部の空気を確実に抜くことができるので、管内真空度不良を防止することもできる。また、各貫通孔の面積を16.6mm2以下とすることで、最大磁界強度の低下や高調波の漏洩を防止することができる。
また、本発明のマイクロ波利用機器は、上記記載のマグネトロンを備えたことで、排気時間の短縮化が図れるとともに、安定した動作が可能となる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るマグネトロンを示す縦断面図であり、図2はその主要部分を拡大した断面図である。図2において、本実施の形態のマグネトロンは、両端が開口した円筒状の陽極筒体10と、陽極筒体10の中心軸上に配置された陰極構体12と、陰極構体12の周りに作用空間13を介して放射状に配置され、陽極筒体10の内壁面に固着した複数枚のアノードベイン11と、陽極筒体10の両端開口部に配置されて中央部に貫通孔がある径小平坦部FL1、径小平坦部FL1より径の大きな径大平坦部FL2及び径大平坦部FL2と径小平坦部FL1とを接続する円錐状の傾斜部SLからなる漏斗状の一対のポールピース14、30とを備え、一対のポールピース14、30のうち、アンテナ16が設けられる側に配置された出力側ポールピース14は、中央部の貫通孔14Aの他にアンテナ16を通過させるための貫通孔14Bを有し、陰極構体12に電源を供給する側に配置された入力側ポールピース30は、中央部の貫通孔30Aの他に傾斜部SLに面積11.5mm2の貫通孔30Bを3個以上、好ましくは4個有する。
入力側ポールピース30の中央部の貫通孔30Aは従来のマグネトロンと同様の大きさに形成されている。
傾斜部SLの4つの貫通孔30Bは、傾斜部SLの周方向に90度間隔で且つ径大平坦部FL2と傾斜部SLに亘って軸方向(即ち垂直方向)に形成されている。このように形成することで、入力側ポールピース30をプレス加工で作製する際に、中央部の貫通孔30Aも含めて4個の貫通孔30Bを同時に形成することができ、4個の貫通孔30Bを形成するためのコストアップを最小限に抑えることができる。因みに、傾斜部SLの面に対して垂直に貫通孔を開けようとすると、一般的にカムダイスを用いたプレス加工が必要となる。特に順送金型で考えた場合には、孔1個ずつに対してそれぞれ金型の設置場所が必要となるため大幅なスペースが必要となりコストが嵩むことになる。
入力側ポールピース30に4つの新たな貫通孔30Bを設けることで、入力側の空気を効率良く抜くことが可能となり、排気コンダクタンスを大きくとることができた。しかも、貫通孔30Bを11.5mm2の大きさに形成することで、磁場分布に歪を発生させることがなく、また磁界強度を低下させることがないことが実験で確かめられた。この実験結果については後述する。
マグネトロン内部の空気を排出する場合、入力側の空気は、図3に示すように入力側ポールピース30の中央部の貫通孔30Aと、傾斜部SLの4つの貫通孔30Bと、陰極構体13を構成する下側エンドハット21に開けられた貫通孔21Aを夫々通過する。特に、新たに設けた4つの貫通孔30Bを大量の空気が通過するので、排気コンダクタンス(排気効率)を大きくとることができる。これにより、排気時間の短縮化が図れ、且つ真空度不良を防止することができる。
次に、実験結果について説明する。
図4は、孔径・孔数と磁界強度の関係を実験により得た結果を示す図である。この場合、孔数を最大4個とし、孔径を3.3mm、3.8mm、4.2mm、4.6mm、6.5mmとしている。同図において、例えば孔径6.5mmで孔数「1」の場合は、孔の面積が33.2mm2、最大磁界強度が181.8mTとなり、孔径6.5mmで孔数「3」の場合は、孔の面積が99.5mm2、最大磁界強度が181.4mTとなった。また、孔径4.2mmで孔数「1」の場合は、孔の面積が13.9mm2、最大磁界強度が182.4mTとなり、孔径4.2mmで孔数「3」の場合は、孔の面積が41.6mm2、最大磁界強度が182.4mTとなった。なお、図4には示していないが、孔無しの場合の最大磁界強度は182.4(mT)である。
図5及び図6は同実験で得た結果をグラフ表示した図であり、図5は孔の面積(mm2)と最大磁界強度(mT)の関係を示し、図6は孔数(個)と最大磁界強度(mT)の関係を示す。図5からわかるように、孔径が4.2mm以下であれば、最大磁界強度(mT)は良好な値を示している。また、図6からわかるように、孔径が4.2mm以下であれば、孔数(個)を4個にしても最大磁界強度(mT)は良好な値を示している。
孔径が大きくなると、同じ面積でも最大磁界強度が低下する。すなわち、最大磁界強度は、1個あたりの孔が16.6(mm2)以上で低下してしまう。また、開口部の面積が同じであれば、1個あたりの孔を小さくし、孔数を増やす方が最大磁界強度は低下し難い。
図7〜図12は、磁場歪を実験により得た結果を示す図である。図7の(a)は中央部の貫通孔以外に貫通孔を持たない入力側ポールピースとそれに対する径方向測定箇所PH1を示す図である。これは従来の入力側ポールピースと同様であるので、符号15を付けている。径方向測定箇所PH1の位置で、図8に示す各軸方向測定箇所PV−8〜PV8における磁界強度を測定した結果が図10のグラフである。
また、図7の(b)は中央部の貫通孔以外に1個の貫通孔を有する入力側ポールピースとそれに対する径方向測定箇所PH1、PH2を示す図である。これは本実施の形態の入力側ポールピース30と同様であるので、符号30、30Bを付けている。径方向測定箇所PH1は孔のない箇所であり、径方向測定箇所PH2は孔のある箇所である。それぞれの位置で、図8に示す各軸方向測定箇所PV−8〜PV8における磁界強度を測定した結果が図11のグラフである。
また、図7の(c)は中央部の貫通孔以外に4個の貫通孔を有する入力側ポールピースとそれに対する径方向測定箇所PH1、PH2を示す図である。これも本実施の形態の入力側ポールピース30と同様であるので、符号30、30Bを付けている。径方向測定箇所PH1は孔のない箇所であり、径方向測定箇所PH2は孔のある箇所である。それぞれの位置で、図8に示す各軸方向測定箇所PV−8〜PV8における磁界強度を測定した結果が図12のグラフである。
図9は、図7(a)〜図7(c)の各場合における磁界強度測定結果を示す図である。図9において、図7(a)の場合、軸方向測定箇所PV−6における磁界強度は127.3mT、軸方向測定箇所PV−5における磁界強度は147.7mT、軸方向測定箇所PV−4における磁界強度は166.3mT、軸方向測定箇所PV−3における磁界強度は174.9mT、軸方向測定箇所PV−2における磁界強度は180mT、軸方向測定箇所PV−1における磁界強度は182.2mT、軸方向測定箇所PV0における磁界強度は182.4mT、軸方向測定箇所PV1における磁界強度は181.2mT、軸方向測定箇所PV2における磁界強度は177.4mT、軸方向測定箇所PV3における磁界強度は169.8mT、軸方向測定箇所PV4における磁界強度は158.2mT、軸方向測定箇所PV5における磁界強度は140mT、軸方向測定箇所PV6における磁界強度は113.4mTである。
図7(b)の場合で、孔のない箇所である径方向測定箇所P1では、軸方向測定箇所PV−6における磁界強度は115.1mT、軸方向測定箇所PV−5における磁界強度は140.3mT、軸方向測定箇所PV−4における磁界強度は161.3mT、軸方向測定箇所PV−3における磁界強度は172.4mT、軸方向測定箇所PV−2における磁界強度は178.9mT、軸方向測定箇所PV−1における磁界強度は181.5mT、軸方向測定箇所PV0における磁界強度は182.3mT、軸方向測定箇所PV1における磁界強度は180.9mT、軸方向測定箇所PV2における磁界強度は177.3mT、軸方向測定箇所PV3における磁界強度は172.6mT、軸方向測定箇所PV4における磁界強度は160.4mT、軸方向測定箇所PV5における磁界強度は143.2mT、軸方向測定箇所PV6における磁界強度は116.1mTである。
図7(b)の場合で、孔のある箇所である径方向測定箇所P2では、軸方向測定箇所PV−6における磁界強度は140mT、軸方向測定箇所PV−5における磁界強度は160.4mT、軸方向測定箇所PV−4における磁界強度は173mT、軸方向測定箇所PV−3における磁界強度は179.2mT、軸方向測定箇所PV−2における磁界強度は181.3mT、軸方向測定箇所PV−1における磁界強度は181.8mT、軸方向測定箇所PV0における磁界強度は180.5mT、軸方向測定箇所PV1における磁界強度は176.8mT、軸方向測定箇所PV2における磁界強度は171.8mT、軸方向測定箇所PV3における磁界強度は159.2mT、軸方向測定箇所PV4における磁界強度は139.7mT、軸方向測定箇所PV5における磁界強度は117.2mT、軸方向測定箇所PV6における磁界強度は91mTである。
図7(c)の場合で、孔のない箇所である径方向測定箇所P1では、軸方向測定箇所PV−6における磁界強度は115.8mT、軸方向測定箇所PV−5における磁界強度は140.9mT、軸方向測定箇所PV−4における磁界強度は161.2mT、軸方向測定箇所PV−3における磁界強度は170.3mT、軸方向測定箇所PV−2における磁界強度は176.3mT、軸方向測定箇所PV−1における磁界強度は180.1mT、軸方向測定箇所PV0における磁界強度は180.9mT、軸方向測定箇所PV1における磁界強度は180.9mT、軸方向測定箇所PV2における磁界強度は177.6mT、軸方向測定箇所PV3における磁界強度は172.1mT、軸方向測定箇所PV4における磁界強度は161.6mT、軸方向測定箇所PV5における磁界強度は144.9mT、軸方向測定箇所PV6における磁界強度は118.1mTである。
図7(c)の場合で、孔のある箇所である径方向測定箇所P2では、軸方向測定箇所PV−6における磁界強度は116mT、軸方向測定箇所PV−5における磁界強度は141.8mT、軸方向測定箇所PV−4における磁界強度は160.6mT、軸方向測定箇所PV−3における磁界強度は171.3mT、軸方向測定箇所PV−2における磁界強度は177.8mT、軸方向測定箇所PV−1における磁界強度は180.4mT、軸方向測定箇所PV0における磁界強度は181.3mT、軸方向測定箇所PV1における磁界強度は180.4mT、軸方向測定箇所PV2における磁界強度は177.1mT、軸方向測定箇所PV3における磁界強度は171.5mT、軸方向測定箇所PV4における磁界強度は161.2mT、軸方向測定箇所PV5における磁界強度は144.6mT、軸方向測定箇所PV6における磁界強度は117.2mTである。
図11に示す図7(b)の結果から、貫通孔30Bが1個では、孔のある箇所と孔のない箇所で磁界強度の分布が変わっていることが分かる。これに対し、図12に示す図7(c)の結果から、貫通孔30Bが4個では、孔のある箇所と孔のない箇所で磁界強度の分布はほとんど変わらないことがわかる。したがって、貫通孔30Bを4個設けるのが好ましいと判断できる。
図13は入力側ポールピースの板厚が1.6(mm)の場合の孔の面積に対する高調波の減衰量(dB)の関係を示すグラフである。一般的に減衰量が30(dB)以上あれば、ノイズの影響は殆どないと考えられる。孔の面積1個あたりで考えると、孔の面積が27(mm2)未満であれば、高調波ノイズの漏洩はノイズ悪化への影響は殆どないが、孔の面積が27(mm2)以上であれば、高調波ノイズが悪化する可能性がある。
以上の実験結果から、磁場分布に歪を発生させることがなく、また磁界強度を低下させることなく、排気コンダクタンスを大きくとるための貫通孔30Bの面積は、16.6(mm2)以下が最適な値と判断できる。
図14は入力側ポールピースの孔の面積が16.6(mm2)時の孔数とEfmの測定結果を示す図である。Efmとは、マグネトロンの特性の1つであり、真空度の良し悪しを知るパラメータである。真空度が悪化するほど、Efmは高くなる。従来のマグネトロンのEfmが1.4Vであったのに対し、孔が2個である場合にはEfmが1.1Vとなり、孔が3個以上であればEfm=1.0Vで安定し、孔の径が多いほうがマグネトロンの方が真空度がよいことが分かる。Efmが安定した箇所で排気を行うことにより真空度不良を防止することができる。
このように本実施の形態のマグネトロンによれば、陰極構体12に電源を供給する側に配置する入力側ポールピース30に、中央部の貫通孔30Aに加えて傾斜部SLに面積16.6mm2以下の貫通孔30Bを4個設けたので、排気コンダクタンスを大きくとることが可能となり、マグネトロン内部の空気を抜くための排気時間の短縮化が図れる。また、マグネトロン内部の空気を確実に抜くことができるので、管内真空度不良を防止することもできる。また、各貫通孔30Bの面積を16.6mm2以下とすることで、最大磁界強度の低下や高調波の漏洩を防止することができる。
また、各貫通孔30Bを径大平坦部FL2と傾斜部SLに亘って垂直方向(即ち入力側ポールピース30の軸方向)に形成するので、入力側ポールピース30を作製するプレス加工で同時に作製することが可能となり、各貫通孔30Bを形成するためのコストアップを最小限に抑えることができる。
本発明は、最大磁界強度が低下したり、高調波の漏洩が生じたりすることなく、排気コンダクタンスを大きくすることができるといった効果を有し、電子レンジ等のマイクロ波発振装置として有用である。
本発明の一実施の形態に係るマグネトロンを示す縦断面図 図1の主要部分を拡大した断面図 図1の入力側ポールピースにおいて空気が通過する様子を示す図 図1の入力側ポールピースに開ける貫通孔の孔数と孔径の違いによる最大磁界強度の変化を実験により得た結果の一例を示す図 図4の実験結果から孔の表面積と最大磁界強度の関係をグラフ表示した図 図4の実験結果から孔数と最大磁界強度の関係をグラフ表示した図 磁場歪についての実験(径方向測定箇所)を説明する図 磁場歪についての実験(軸方向測定箇所)を説明する図 磁場歪についての実験(磁界強度測定結果数値)を説明する図 磁場歪についての実験(磁界強度測定結果グラフ1)を説明する図 磁場歪についての実験(磁界強度測定結果グラフ2)を説明する図 磁場歪についての実験(磁界強度測定結果グラフ3)を説明する図 孔径と高調波の関係を実験により得た結果(孔の面積と減推量の関係)を示す図 入力側ポールピースの孔の面積が16.6(mm2)時の孔数とEfmの測定結果を示す図 従来のマグネトロンを示す縦断面図 図15の主要部分を拡大した断面図 図15の入力側ポールピースにおいて空気が通過する様子を示す図
符号の説明
10 陽極筒体
11 アノードベイン
12 陰極構体
13 作用空間
14 出力側ポールピース
14A、14B 出力側ポールピースの貫通孔
16 アンテナ
17、18 金属環
19 リード
20 導波管
21 下側エンドハット
21A 貫通孔
22 フィラメントコイル
30 入力側ポールピース
30A、30B 入力側ポールピースの貫通孔
FL1 径小平坦部
FL2 径大平坦部
SL 傾斜部

Claims (4)

  1. 両端が開口した円筒状の陽極筒体と、前記陽極筒体の中心軸上に配置された陰極構体と、前記陰極構体の周りに作用空間を介して放射状に配置され前記陽極筒体の内壁面に固着した複数枚のアノードベインと、前記陽極筒体の両端開口部のうち前記陰極構体に電源を供給する側に配置され中央部に貫通孔がある径小平坦部、前記径小平坦部より径の大きな径大平坦部及び前記径大平坦部と前記径小平坦部とを接続する円錐状の傾斜部からなる漏斗状の入力側ポールピースとを備え、前記入力側ポールピースは、前記中央部の貫通孔の他に前記傾斜部に貫通孔を3個以上有することを特徴とするマグネトロン。
  2. 請求項1に記載のマグネトロンを備えたことを特徴とするマイクロ波利用機器。
  3. 両端が開口した円筒状の陽極筒体と、前記陽極筒体の中心軸上に配置された陰極構体と、前記陰極構体の周りに作用空間を介して放射状に配置され前記陽極筒体の内壁面に固着した複数枚のアノードベインと、前記陽極筒体の両端開口部のうち前記陰極構体に電源を供給する側に配置され中央部に貫通孔がある径小平坦部、前記径小平坦部より径の大きな径大平坦部及び前記径大平坦部と前記径小平坦部とを接続する円錐状の傾斜部からなる漏斗状の入力側ポールピースとを備えたマグネトロンのポールピース製造方法において、
    前記入力側ポールピースの前記径大平坦部と前記傾斜部に亘って軸方向に貫通孔を形成することを特徴とするポールピース製造方法。
  4. 前記貫通孔の面積を16.6mm2以下とし、前記傾斜部の周方向に所定間隔で3個以上形成することを特徴とするポールピース製造方法。
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