JP2008107148A - 破片検出センサ - Google Patents
破片検出センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008107148A JP2008107148A JP2006288754A JP2006288754A JP2008107148A JP 2008107148 A JP2008107148 A JP 2008107148A JP 2006288754 A JP2006288754 A JP 2006288754A JP 2006288754 A JP2006288754 A JP 2006288754A JP 2008107148 A JP2008107148 A JP 2008107148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flat plate
- gap
- flat plates
- debris
- detection sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Abstract
【解決手段】 この破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板5,7と、これら2つの平板5,7のうち少なくとも1つの平板7を対面方向に動かして前記2つの平板5,7間に前記破片を挟み込む平板移動機構9と、前記2つの平板5,7間のギャップを測定することで、前記破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出する測定・判定手段17とを備える。2つの平板5,7のうち少なくとも1つの平板7は、柔軟性支持部材8で支持固定する。
【選択図】 図1
Description
このような金属片検出装置は、エンジンやギアボックス、軸受等の各種装置の健全性を検査する手段として使用され、検査対象の装置の各部位における劣化の情報をこれらの部位に破壊的な故障が生じる前に得ることができる。
一方、従来の金属片検出装置では、金属材料あるいは磁性材料あるいは導電性材料の破片のみ検出が可能であり、非金属、非磁性、非導電性を特徴とするセラミック材の検出は不可能であった。したがって、例えばセラミック製の転動体を使用した軸受の場合には、破壊的な故障が生じる前に、金属片検出装置を用いて劣化や損傷に関する情報を得ることができない。そのため、現状ではこの様な構成の軸受は、用途が限定された航空機にしか使用されていない。
この構成によると、2つの平板のうち少なくとも1つの平板を動作させて2つの平板間に破片を挟み込み、これら2つの平板間のギャップを測定・判定手段で測定することで、破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出するものとし、かつ2つの平板のうち少なくとも1つの平板を柔軟性のある支持部材で支持固定するようにしたため、例えば大きさの異なる複数個の破片が2つの平板間に挟み込まれるような状態であっても、柔軟性支持部材の可撓性または弾性作用により、少なくとも1つの平板を傾斜した安定姿勢で破片に接触させることができる。そのため、測定・判定手段による測定値が安定したものとなり、流体中に混入した破片の有無または大きさまたは蓄積量を安定良く検出できる。
また、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができ、安全性が向上する。また、機械部品の寿命や経年変化を予測できるため、部品の無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
例えば、この支持部材は、平板の倒れ方向の自由度を与えるカップリング部材で構成しても良い。このカップリング部材は、両端が他の部材に対する結合部とされ、中間が屈曲自在なように前記柔軟性を有する部材のことである。このようなカップリング部材を用いた場合、平板の倒れ方向の自由度を大きく得ることや、その柔軟性の程度が高めることが容易となる。
電極利用測定手段とギャップセンサの両方を利用してギャップを検出する場合、検出した破片が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出できる。
平板移動機構9を動作させると、その可動軸9aに柔軟性支持部材8を介して設置された可動平板7が進退して、固定平板5に近づいたり、離れたりする。
柔軟性支持部材8としては、上記構成のものに限らず、例えば、剛性材料からなる基体と、この基体の先端と可動平板7との間に挟み込む耐熱ゴムなどの弾性部材との複合体として構成しても良い。
図1は、平板移動機構9に電源を投入した状態を示し、このとき可動軸9aは圧縮ばね12を圧縮させて後退しており、可動平板7は固定平板5から離れた位置にある。一方、平板移動機構9に電源を投入していない状態では、図2のように、電源投入時に圧縮された圧縮ばね12が復元する力によって、可動平板7が固定平板5に接触する位置まで進出する。可動平板7と固定平板5とが接触した状態で、可動平板7には圧縮ばね12による予圧が与えられているので、可動平板7と固定平板5とは一定の圧力で接触した状態となる。
上記したように、平板移動機構9に電源を投入すると、図1のように可動軸9aが後退して、その可動軸9aに柔軟性支持部材8を介して設置された可動平板7が固定平板5から離れる。このとき、可動軸9aに固定されたばね受け部材11とアクチュエータ固定部材10のと間に設置された圧縮ばね12は、圧縮される。
このとき、ベース部材4の油路4aを流れる潤滑油中に、図3に示すように、エンジンやギアボックス、軸受等の摩耗や破損によって生じた破片13が混入していると、この破片13が可動平板7と固定平板5との間に挟み込まれる。これにより、可動平板7と固定平板5との間には、破片13の厚み分だけギャップdが生じる。このギャップdを変位センサ16が測定する。同時に、このギャップdにより、2つの平板5,7間には静電容量Cが形成される。
C=εoεrS/d ……(1)
となることが知られている。すなわち、静電容量C[F]は、真空中の誘電率εo(8.854 ×10-12 [F/m])と潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積S[m2 ]とを掛け合わせたものを、平行平板間のギャップd[m]で割った値となる。この実施形態の場合、潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積Sは一定となるため、静電容量Cの値は平行平板間つまり可動平板7と固定平板5の間のギャップdに依存する。
そこで、2つの平板5,7間の静電容量Cを前記静電容量測定手段14で測定することにより、変位センサ16による測定とは別の方法で平板5,7間のギャップdの値を検出でき、その値によっても破片13の大きさや蓄積量を推定することができる。
d1≫d2 ……(2)
となる場合には、検出された破片13が導電性のものであると判断する。また、2 つの値d1,d2が互いに近い値であって、かつゼロギャップでない場合、つまり
d1≒d2(≠0) ……(3)
となる場合には、検出された破片13が非導電性のものであると判断する。また、判定手段15は、破片13の大きさを、変位センサ16の検出値d1で代表して出力する。
f=1/(2Rt Ct ) ……(4)
となることが知られている。ここでは、前記発振器30のコンデンサ33Ct が平板5,7間の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
また、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができ、安全性が向上する。また、機械部品の寿命や経年変化を予測できるため、部品の無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
7…可動平板
8…柔軟性支持部材
8a…カップリング部材
9…平板移動機構
13…破片
14…静電容量測定手段(電極利用測定手段)
14a,14b…電極
15…判定手段
16…変位センサ(ギャップセンサ)
17…測定・判定手段
Claims (5)
- 流体中に混入する破片を検出する破片検出センサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうち少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込む平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップを測定することで、前記破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、
前記2つの平板のうち少なくとも1つの平板を、この平板の傾きを許容する柔軟性のある支持部材で支持したことを特徴とする破片検出センサ。 - 請求項1において、可動側の平板を支持する前記支持部材を、この平板の倒れ方向の自由度を与えるカップリング部材で構成した破片検出センサ。
- 請求項1において、可動側の平板とこの平板を支持する前記支持部材の間に弾性部材を挟み込むことにより、前記可動側の平板を弾性支持固定した破片検出センサ。
- 請求項1において、固定側の平板を弾性部材を介してハウジングに固定した破片検出センサ。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記測定・判定手段は、2つの平板間のギャップを測定する手段が、2つの平板を電極として使用しその間の静電容量を測定する電極利用測定手段、またはギャップセンサ、またはこれら電極利用測定手段とギャップセンサの両方を利用してギャップを検出するものである破片検出センサ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288754A JP4889441B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 破片検出センサ |
PCT/JP2007/000963 WO2008038407A1 (fr) | 2006-09-26 | 2007-09-05 | Capteur pour la détection de morceaux cassés |
EP07805818A EP2071364B1 (en) | 2006-09-26 | 2007-09-05 | Broken piece detecting sensor |
US12/311,312 US8018237B2 (en) | 2006-09-26 | 2007-09-05 | Broken piece detecting sensor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006288754A JP4889441B2 (ja) | 2006-10-24 | 2006-10-24 | 破片検出センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008107148A true JP2008107148A (ja) | 2008-05-08 |
JP4889441B2 JP4889441B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=39440620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006288754A Expired - Fee Related JP4889441B2 (ja) | 2006-09-26 | 2006-10-24 | 破片検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4889441B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022120762A (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-18 | 大連海事大学 | 高透磁率材料によるインダクタンス・キャパシタンス二通路油液検出装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552943A (en) * | 1978-10-13 | 1980-04-17 | Technical Dev Co Inc | Lubricating oil debris supervisory device |
JPS58218602A (ja) * | 1982-06-14 | 1983-12-19 | Sharp Corp | 寸法測定装置 |
JPS603576A (ja) * | 1983-06-07 | 1985-01-09 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | 粒子検出システム |
JP2005274575A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Lockheed Martin Corp | 摩擦学システムのための光学フローセル |
-
2006
- 2006-10-24 JP JP2006288754A patent/JP4889441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5552943A (en) * | 1978-10-13 | 1980-04-17 | Technical Dev Co Inc | Lubricating oil debris supervisory device |
JPS58218602A (ja) * | 1982-06-14 | 1983-12-19 | Sharp Corp | 寸法測定装置 |
JPS603576A (ja) * | 1983-06-07 | 1985-01-09 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | 粒子検出システム |
JP2005274575A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Lockheed Martin Corp | 摩擦学システムのための光学フローセル |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022120762A (ja) * | 2021-02-05 | 2022-08-18 | 大連海事大学 | 高透磁率材料によるインダクタンス・キャパシタンス二通路油液検出装置 |
JP7224058B2 (ja) | 2021-02-05 | 2023-02-17 | 大連海事大学 | 高透磁率材料によるインダクタンス・キャパシタンス二通路油液検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4889441B2 (ja) | 2012-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2071364B1 (en) | Broken piece detecting sensor | |
FI121720B (fi) | Laakerijärjestely, menetelmä laakerijärjestelyn laakeripinnan kuluman havaitsemiseksi ja laakerijärjestelyn käyttö | |
US20090223083A1 (en) | Bearing including sensor and drying drum including same | |
KR20100014772A (ko) | 센서식 베어링 유닛 | |
CN102753428A (zh) | 具有受踏板力控制的电动驱动装置的电动自行车 | |
KR20180014786A (ko) | 액체 누설 검지 장치 | |
WO2018092498A1 (ja) | 転がり案内装置の状態診断システム | |
JP4889441B2 (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008107150A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008107147A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008249387A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008241651A (ja) | 破片検出センサ | |
JP4678648B2 (ja) | 斜板式圧縮機の油膜形成不良検知装置 | |
JP4716965B2 (ja) | 破片検出センサ | |
JP4889424B2 (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008107149A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008082742A (ja) | 破片検出センサ | |
CN112771458A (zh) | 用于机电接合系统的状态分析的方法和执行该方法的机电接合系统 | |
JP2008107151A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2008144841A (ja) | 摩擦板の摩耗検知手段を備えた電磁ブレーキ及び電磁クラッチ | |
TWI359237B (en) | Lubricant sensor apparatus for ball screw | |
CN110462946B (zh) | 用于电机的电刷以及用于确定该电刷的磨损的方法 | |
JP2008107152A (ja) | 破片検出センサ | |
JP2007240491A (ja) | 軸受状態検査装置 | |
CN103026184A (zh) | 用于螺旋式压缩机的油位指示器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111213 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4889441 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |