JP2008107147A - 破片検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】液体中に混入した各種材料からなる破片を検出でき、かつ検出した破片が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出する。
【解決手段】液体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板5,7と、これら2つの平板のうちの少なくとも1つの平板7を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構9と、測定・判定手段17とを備える。測定・判定手段は、前記2つの平板間のギャップを測定することで、前記破片の有無、大きさ、または蓄積量を検出する手段である。この測定・判定手段は、前記2つの平板を電極としてその間の静電容量を検出する静電容量センサ14と、平板間のギャップを測定する変位センサ16と、これら二種類のセンサ出力から、破片の材質と大きさを推定する判定手段15とで構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、潤滑油などの液体中に混入した破片を検出する破片検出センサに関する。
従来、自動車や航空機、ヘリコプタ等の潤滑油中に、エンジンやトランスミッション、軸受等の摩耗や破損によって生じた金属破片あるいは金属紛が混入していることを検出する装置として、メタルチェックセンサあるいはオイルチェックセンサあるいはデブリスセンサなどと呼ばれる金属片検出装置が提案されている(特許文献1〜5)。
このような金属片検出装置は、エンジンやギアボックス、軸受等の各種装置の健全性を検査する手段として使用され、検査対象の装置の各部位における劣化の情報をこれらの部位に破壊的な故障が生じる前に得ることができる。
特開昭55−052943号公報 特開昭61−253455号公報 特開2000−321248号公報 特許2703502号公報 特許2865857号公報
現在、特に航空機用ジェットエンジンにおいて、その小型化と高速化が求められている。従来より、航空機用ジェットエンジンの主軸用軸受では、その転動体に金属材料が用いられてきたが、現状の転動体材料では更なる高速化が困難な状況にある。高速化に耐えうるためには、軸受の転動体を窒化珪素(Si3N4 )等を原材料とするセラミック玉やセラミックころとする必要がある。また、ジェットエンジン用軸受にセラミック玉やセラミックころを適用した場合、大きく性能が向上し、ひいてはジェットエンジンの効率が向上し、環境負荷を軽減できる可能性がある。
一方、従来の金属片検出装置では、金属材料あるいは磁性材料あるいは導電性材料の破片のみ検出が可能であり、非金属、非磁性、非導電性を特徴とするセラミック材の検出は不可能であった。したがって、例えばセラミック製の転動体を使用した軸受の場合には、破壊的な故障が生じる前に、金属片検出装置を用いて劣化や損傷に関する情報を得ることができない。そのため、現状ではこの様な構成の軸受は、用途が限定された航空機にしか使用されていない。
この発明の目的は、液体中に混入した各種材料からなる破片を検出でき、かつ検出した破片が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出できる破片検出センサを提供することである。
この発明の破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出する破片検出センサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうち少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップを測定することで、前記破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、この測定・判定手段は、前記2つの平板を電極としてその間の静電容量を検出する静電容量測定センサと、平板間のギャップを測定する変位センサと、これら二種類のセンサ出力から、破片の材質と大きさを推定する判定手段とで構成されることを特徴とする。
この構成によると、2つの平板のうちの一つの平板を動作させて、2つの平板間に破片を挟み込み、2つの平板間の静電容量を静電容量センサで検出し、2つの平板間のギャップを変位センサで測定して、これら二種類のセンサ出力から破片の材質と大きさを推定するようにしているので、検査対象である潤滑油等の液体中に混入した各種材料からなる破片を検出でき、かつ検出した破片が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出できる。
また、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができる。また、検出した情報により、劣化や損傷から破壊的な故障が生じる前にその情報を得ることができる。
この発明において、前記静電容量センサの出力から換算されるギャップ値が、変位センサの出力から得られるギャップ値よりも著しく小さくなった場合に、導電性材料が検出されたことを判断する導電性材料検出手段を設けても良い。導電性材料検出手段による著しく小さくなったか否かの判断は、適宜設定した設定値と前記ギャップ値とを比較して行うようにすれば良い。この構成の場合、検出された破片が導電性材料であることを確実に識別することができる。
この発明において、前記静電容量センサは、交流電流を印加して、インピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものであっても良い。インピーダンス測定によると、簡単な構成で精度良く測定できる。
この発明において、前記静電容量センサは、前記静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発信する周波数から前記静電容量を推定する推定手段とでなるものであっても良い。このように発振器と、この発振器の周波数から静電容量を推定する手段を設けた場合、精度良く検出することができる。
この発明において、前記静電容量センサは、前記2つの平板間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より前記静電容量を推定する、過渡応答を利用した静電容量推定手段とでなるものであっても良い。充放電時間より静電容量を推定する静電容量推定手段を設けた場合も、精度良く検出することができる。
この発明において、前記平板を動かす機構として、直動アクチュエータを用いても良い。直動アクチュエータを用いると、回転駆動源を用いる場合と異なり、回転を直線運動に変換する機構が不要で、破片検出センサを簡素でコンパクトな構成とできる。
この発明の破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出する破片検出センサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうち少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップを測定することで、前記破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、この測定・判定手段は、前記2つの平板を電極としてその間の静電容量を検出する静電容量測定センサと、平板間のギャップを測定する変位センサと、これら二種類のセンサ出力から、破片の材質と大きさを推定する判定手段とで構成されるものとしたため、液体中に混入した各種材料からなる破片を検出でき、かつ検出した破片が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出できる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、この実施形態の破片検出センサの概略構成図を示す。この破片検出センサは、検査対象である液体中に混入する各種材料からなる破片を検出するセンサであって、互いに対面する2つの平板5,7と、これら2つの平板5,7のうちの少なくとも一つの平板を対面方向に動かして2つの平板5,7間に破片13(図3)を挟み込ませる平板移動機構9と、前記2つの平板5,7間のギャップを測定することで、前記破片13の有無、大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段17とを備える。この破片検出センサの場合、潤滑油が検査対象の液体とされる。
前記2つの平板5,7と平板移動機構9はセンサユニット1に組み込まれる。このセンサユニット1は、検査対象である潤滑油を流す油路4aが貫通して設けられたベース部材4を有し、油路4aの一端には給油配管2が接続され、油路4aの他端には排油配管3が接続されている。この場合、潤滑油は、給油配管2の油路2aからベース部材4の油路4aを経由し、排油配管3の油路3aに流れる。例えば、給油配管2はエンジンやギアボックス、軸受等で使用された潤滑油が収集される配管に接続され、排油配管3はオイルタンクへの配管に接続される。
2つの平板5,7のうちの一つの平板5は導電性材料からなる固定平板であって、ベース部材4の油路4aの途中において、絶縁材料からなる平板固定部材6を介してベース部材4に電気的に絶縁された状態で固定されている。固定平板5は、その表面が油路4a内に臨む向きとなるように配置される。
平板移動機構9はプッシュプルソレノイド等からなる直動アクチュエータであって、その可動軸9aが前記ベース部材4の油路4aの貫通方向と直交する方向に進退自在となるように、アクチュエータ固定部材10を介してベース部材4に固定されている。平板移動機構9の可動軸9aの先端部には、絶縁材料からなる平板固定部材8を介して、前記2つの平板5,7のうちの他の一つの平板7が電気的に絶縁された状態で固定されている。この平板7は、平板移動機構9の可動軸9aと一体に進退自在とされた可動平板であって、固定平板5と同様に導電性材料からなり、ベース部材4を貫通して油路4a内に臨み固定平板5に対面する。ここでは平板移動機構9としてプッシュプルソレノイドを使用した直動アクチュエータの例を示しているが、直線動作を行わせることのできる機構であれば、その種類は問わない。例えば、電動モータとボールネジを組み合わせたものでも良いし、空圧や油圧を使用したものでも良い。直動アクチュエータを用いた場合は、回転駆動源を用いる場合と異なり、回転を直線運動に変換する機構が不要で、破片検出センサを簡素でコンパクトな構成とできる。
平板移動機構9を動作させると、その可動軸9aに平板固定部材8を介して設置された可動平板7が進退して、固定平板5に近づいたり、離れたりする。
平板移動機構9の可動軸9aは、その後端部に固定されたばね受け部材11とアクチュエータ固定部材10との間に介在させた圧縮ばね12により、進出方向に付勢される。
図1は、平板移動機構9に電源を投入した状態を示し、このとき可動軸9aは圧縮ばね12を圧縮させて後退しており、可動平板7は固定平板5から離れた位置にある。一方、平板移動機構9に電源を投入していない状態では、図2のように、電源投入時に圧縮された圧縮ばね12が復元する力によって、可動平板7が固定平板5に接触する位置まで進出する。可動平板7と固定平板5とが接触した状態で、可動平板7には圧縮ばね12による予圧が与えられているので、可動平板7と固定平板5とは一定の圧力で接触した状態となる。
測定・判定手段17は、静電容量測定手段14と変位センサ16と判定手段15とでなる。静電容量測定手段14は、可動平板7と固定平板5との間の静電容量を測定する手段であり、静電容量測定手段14の入力端子である電極14a,14bがそれぞれ可動平板7と固定平板5に接続される。変位センサ16は、可動平板7と固定平板5との間のギャップを測定する手段であり、例えば固定平板5に埋め込んだ状態で設けられる。ここでは、変位センサ16として例えば渦電流式のものが用いられるが、磁気式,光学式等の他の方式のものを用いても良い。判定手段15は、静電容量測定手段14の測定値と変位センサ16の測定値とから潤滑油中の破片13(図3)の有無、破片13の材質、大きさ、または蓄積量を推定する手段であり、例えば測定値と判定結果の関係を定めたテーブルまたは演算式の判定規則を有し、その判定規則と測定値とを比較して判定結果を出力する。判定手段15は、その機能の一部として導電性材料が検出されたことを判断する導電性材料検出手段18を有する。
次に、この破片検出センサを用いて、エンジン,ギアボックス,軸受等の装置の摩耗や破損によって生じた各種材料からなる破片が混入している潤滑油から、その破片を検出する動作を説明する。
上記したように、平板移動機構9に電源を投入すると、図1のように可動軸9aが後退して、その可動軸9aに平板固定部材8を介して設置された可動平板7が固定平板5から離れる。このとき、可動軸9aに固定されたばね受け部材11とアクチュエータ固定部材10のと間に設置された圧縮ばね12は、圧縮される。
次に、検査対象の液体として、エンジン,ギアボックス,軸受等に使用されている潤滑油を給油配管2の油路2aからベース部材4の油路4a内を経由して排油配管3の油路3aに流す。この状態のもとに、平板移動機構9への電源の投入を停止すると、圧縮ばね12の復元力により、可動軸9aと一体に可動平板7が固定平板5に接近する方向に進出する。
このとき、ベース部材4の油路4aを流れる潤滑油中に、図3に示すように、エンジンやギアボックス、軸受等の摩耗や破損によって生じた破片13が混入していると、この破片13が可動平板7と固定平板5との間に挟み込まれる。これにより、可動平板7と固定平板5との間には、破片13の厚み分だけギャップdが生じる。このギャップdを変位センサ16が測定する。同時に、このギャップdにより、2つの平板5,7間には静電容量Cが形成される。
ところで、一般的に、平行平板間の静電容量Cは
C=εoεrS/d ……(1)
となることが知られている。すなわち、静電容量C[F]は、真空中の誘電率εo(8.854 ×10-12 [F/m])と潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積S[m2 ]とを掛け合わせたものを、平行平板間のギャップd[m]で割った値となる。この実施形態の場合、潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積Sは一定となるため、静電容量Cの値は平行平板間つまり可動平板7と固定平板5の間のギャップdに依存する。
そこで、2つの平板5,7間の静電容量Cを前記静電容量測定手段14で測定することにより、変位センサ16による測定とは別の方法で平板5,7間のギャップdの値を検出でき、その値によっても破片13の大きさや蓄積量を推定することができる。
ここで、挟み込まれた破片13が導電性材料であると2つの電極14a,14b間は短絡状態となるので、静電容量Cの測定から求められるギャップd2は、ゼロもしくは非常に小さな値となる。これに対して、変位センサ16によって得られるギャップd1は、静電容量測定手段14の測定値から推定されるギャップd2とは異なった値となる。このように、2 つの測定結果の違いを検出して、検出された破片13が導電性であるか非導電性であるかを判断することが可能となる。すなわち、判定手段15の導電性材料検出手段18は導電性材料の破片13が検出されたことを判断する機能を有し、
d1≫d2 ……(2)
となる場合には、検出された破片13が導電性のものであると判断する。また、2 つの値d1,d2が互いに近い値であって、かつゼロギャップでない場合、つまり
d1≒d2(≠0) ……(3)
となる場合には、検出された破片13が非導電性のものであると判断する。また、判定手段15は、破片13の大きさを、変位センサ16の検出値d1で代表して出力する。
一方、2つの平板5,7間に破片13がない場合にも、2つの電極14a,14b間は短絡状態となるので、静電容量Cの測定から求められるギャップd2は、ゼロもしくは非常に小さな値となる。この場合、変位センサ16によって得られるギャップd1もゼロギャップとなるので、これらの結果から判定手段15は破片13が無いと判断する。
なお、静電容量測定手段14は、印加した測定電圧に対して流れた電流量を検出するものであるので、印加する電圧を交流電圧だけでなく直流電圧とすることにより、2つの電極14a,14b間が導通状態にあるかどうかを正確に判断することもできる。すなわち、微小な直流電圧を電極14a,14b間に印加して導通状態であれば導電性破片またはギャップゼロと判断し、そうでない場合には更に交流電圧を印加して静電容量を検出してギャップの大きさを判断する、という手順にする。これにより、導通状態かそうでないかを正確に判定することが可能となる。
図4は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段17の構成要素である静電容量センサ14の一構成例を示す。この静電容量センサ14は、直列接続した発振器20と電流測定手段21とでなり、発振器20から可動平板7と固定平板5に交流電流を流し、平板5、7間の静電容量Cをインピーダンスに換算して電流測定手段21で測定する。この場合、測定したインピーダンスから静電容量Cを求めることもできる。その他の構成は図1の場合と同様である。
このようにインピーダンス測定により静電容量Cを求める構成とすると、簡単な構成で精度良く静電容量Cを測定できる。
図5は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段17の構成要素である静電容量センサ14の他の構成例を示す。この静電容量センサ14は、OPアンプ32で構成した発振器30と、この発振器30の発振周波数から静電容量を推定する周波数対応容量推定手段31とでなり、測定した発振器30の周波数から平板5,7間の静電容量Cを推定する。この場合の発振器30はリラクセーションオシレータ(relaxation oscillator )と呼ばれ、OPアンプ32に抵抗33Ra ,33Rb ,33Rt 、およびコンデンサ33Ct を接続して構成される。抵抗33Ra ,33Rb ,33Rt の抵抗値をRa ,Rb ,Rt 、コンデンサ33Ct の静電容量をCt とすると、発振周波数fは、およそ、
f=1/(2Rt Ct ) ……(4)
となることが知られている。ここでは、前記発振器30のコンデンサ33Ct が平板5,7間の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
このように、発振器30と周波数対応容量推定手段31とで静電容量Cを測定する構成とした場合、静電容量Cを精度良く検出することができる。
図6は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段17の構成要素である静電容量センサ14のさらに他の構成例を示す。この静電容量センサ14は、充放電手段40と、その充電および放電の繰り返しにおける過度現象によって生じる充放電時間より静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段41とでなる。充放電手段40は、充電抵抗42と充電スイッチ43の直列回路部を被測定静電容量Ct に直列接続すると共に、放電スイッチ44と放電抵抗45の直列回路部を被測定静電容量Ct に並列接続した回路である。充放電時間対応静電容量推定手段41は、充放電手段40での充放電電圧を監視する電圧測定手段46と、この電圧測定手段46が監視する電圧が規定電圧になるまでの時間を測定することにより、被測定静電容量Ct を推定する判断手段47とでなる。
この場合、例えば、充電スイッチ43をオンにして充電を開始し、被測定静電容量Ct の充電電圧を電圧測定手段46で監視して、その充電電圧が規定電圧になるまでの充電時間を判断手段47で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。または、予め所定電圧まで充電させた被測定静電容量Ct に対して、放電スイッチ44をオンにして放電を開始し、被測定静電容量Ct の放電電圧を電圧測定手段46で監視して、その放電電圧が規定電圧になるまでの放電時間を判断手段47で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。ここでは、前記被測定静電容量Ct が平板5,7間の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
このように充放電時間対応静電容量推定手段41を用いて静電容量センサ14を構成した場合も、静電容量Cを精度良く検出することができる。
このように、この実施形態の破片検出センサでは、可動平板7を動作させ、可動平板7と固定平板5を電極としてこれらの間の静電容量を静電容量センサ14で検出すると共に、これら2つの平板5,7の間のギャップを変位センサ16で測定し、これら二種類のセンサ14,16の出力から破片13の有無だけでなく破片13の材質と大きさを判定手段15で推定するようにしたため、液体中に混入した各種材料からなる破片13を検出でき、かつ検出した破片13が金属材料等の導電性材料であるか、樹脂・セラミック材料のような非導電性材料であるかを識別しつつ、その大きさも検出できる。
また、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができ、安全性が向上する。また、機械部品の寿命や経年変化を予測できるため、部品の無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
図7は、この発明の破片検出センサの他の実施形態を示す。この実施形態では、図1に示す実施形態における変位センサ16を、アクチュエータ固定部材10における可動軸9aの後端と対向する位置に設けたものである。
この実施形態の場合、変位センサ16は、可動軸9aの変位量を測定することになるが、可動平板7は平板固定部材8を介して可動軸9aに固定されているため、可動軸9aの変位量から固定平板5と可動平板7の間のギャップdを検出することができる。
図8は、この発明の破片検出センサのさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、図1に示す実施形態において、判定手段15の次段に記録手段50を追加して、潤滑油中に混入した破片13の状態をリアルタイムでモニタできるようにしたものである。記録された数値の変化履歴により潤滑油の状態を推測し、ゴミや破片の増加傾向などの情報を出力することができる。静電容量センサ14は、図4〜図6に示したいずれの構成のものを使用しても良い。
この発明の第1の実施形態にかかる破片検出センサの電源投入時の概略構成図である。 同破片検出センサの電源投入停止時の概略構成図である。 同破片検出センサの検出動作の説明図である。 同破片検出センサにおける静電容量センサとして一構成例を用いた場合の検出動作の説明図である。 同破片検出センサにおける静電容量センサの他の構成例を示す回路図である。 同破片検出センサにおける静電容量センサのさらに他の構成例を示す回路図である。 この発明の他の実施形態にかかる破片検出センサの検出動作の説明図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかる破片検出センサの検出動作の説明図である。
符号の説明
5…固定平板
7…可動平板
9…平板移動機構
13…破片
14…静電容量センサ
15…判定手段
16…変位センサ
17…測定・判定手段
18…導電性材料検出手段
20…発振器
21…電流測定手段
30…発振器
31…周波数対応容量推定手段
40…充放電手段
41…静電容量推定手段

Claims (6)

  1. 流体中に混入する破片を検出する破片検出センサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうち少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップを測定することで、前記破片の有無または大きさまたは蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、
    この測定・判定手段は、前記2つの平板を電極としてその間の静電容量を検出する静電容量センサと、平板間のギャップを測定する変位センサと、これら二種類のセンサ出力から、破片の材質と大きさを推定する判定手段とで構成されることを特徴とする破片検出センサ。
  2. 請求項1において、前記静電容量センサの出力から換算されるギャップ値が、変位センサの出力から得られるギャップ値よりも著しく小さくなった場合に、導電性材料が検出されたことを判断する導電性材料検出手段を設けた破片検出センサ。
  3. 請求項1において、前記静電容量センサは、交流電流を印加して、インピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものである破片検出センサ。
  4. 請求項1において、前記静電容量センサは、前記静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発信する周波数から前記静電容量を推定する推定手段とでなる破片検出センサ。
  5. 請求項1において、前記静電容量センサは、前記2つの平板間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より前記静電容量を推定する、過渡応答を利用した静電容量推定手段とでなる破片検出センサ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記平板を動かす機構として、直動アクチュエータを用いた破片検出センサ。
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CN107167509A (zh) * 2017-01-21 2017-09-15 北京理工大学 一种用于机器人自主环境感知的介质材料识别方法

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