JP2008241651A - 破片検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 流体中に混入したセラミック材等の非金属,非磁性,非導電性を特徴とする材料の破片を、早い検出動作で検出することができる破片検出センサを提供する。
【解決手段】 この破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板5,7と、これら2つの平板5,7のうち少なくとも1つの平板7を対面方向に動かして前記2つの平板5,7間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構9と、前記2つの平板5,7間のギャップの距離を測定することで、前記破片の有無、または大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段16とを備える。2つの平板5,7は、前記測定・判定手段16のギャップ測定用の電極であり、これら2つの電極5,7のうちの少なくとも一方の電極7の前記対面方向を向く表面に、流体排出用の溝7aを形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、潤滑油などの流体中に混入したセラミック材等の非金属,非磁性,非電導性の性状を有する材料の破片を検出する破片検出センサに関する。
従来、自動車や航空機、ヘリコプタ等の潤滑油中に、エンジンやトランスミッション、軸受等の摩耗や破損によって生じた金属破片あるいは金属紛が混入していることを検出する装置として、メタルチェックセンサあるいはオイルチェックセンサあるいはデブリスセンサなどと呼ばれる金属片検出装置が提案されている(特許文献1〜5)。
このような金属片検出装置は、エンジンやギアボックス、軸受等の各種装置の健全性を検査する手段として使用され、検査対象の装置の各部位における劣化の情報をこれらの部位に破壊的な故障が生じる前に得ることが出来る。
特開昭55−052943号公報 特開昭61−253455号公報 特開2000−321248号公報 特許2703502号公報 特許2865857号公報
現在、特に航空機用ジェットエンジンにおいて、その小型化と高速化が求められている。従来より、航空機用ジェットエンジンの主軸用軸受では、その転動体に金属材料が用いられてきたが、現状の転動体材料では更なる高速化が困難な状況にある。高速化に耐えうるためには、軸受の転動体を窒化珪素(Si3N4 )等を原材料とするセラミック玉やセラミックころとする必要がある。また、ジェットエンジン用軸受にセラミック玉やセラミックころを適用した場合、大きく性能が向上し、ひいてはジェットエンジンの効率が向上し、環境負荷を軽減できる可能性がある。
一方、従来の金属片検出装置では、金属材料あるいは磁性材料あるいは導電性材料の破片のみ検出が可能であり、非金属,非磁性,非導電性の性状を有するセラミック材の検出は不可能であった。したがって、例えばセラミック製の転動体を使用した軸受の場合には、破壊的な故障が生じる前に、金属片検出装置を用いて転動体の劣化や損傷に関する情報を得ることができない。そのため、現状ではこの様な構成の軸受は、用途が限定された航空機にしか使用されていない。
このような課題を解決するものとして、流体中で2つの平板電極を対面させ、これら2つの平板電極のうちの少なくとも1つの平板電極を対面方向に動かすことで、2つの平板電極に破片を挟み込ませ、このときの2つの平板電極間隔の変化を、変位センサや静電容量の変化などによって検出する構成が考えられる。
しかし、上記構成の場合、2つの平板電極で破片を挟み込む動作において、両平板電極間に膜状に介在する流体が平板電極の動きを妨げる働きをするため、2つの平板電極の間の隙間が十分に小さくなるのに、ある程度の時間が必要になる。また、逆に2つの平板電極を引き離す動作では、両平板電極がぴったりと密着した状態からの引き離しだと、十分な駆動力と時間が必要となる。そのため、流体中での検出動作速度(検出レート)を上げることが難しいという問題がある。
この発明の目的は、流体中に混入したセラミック材等の非金属,非磁性,非導電性を特徴とする材料の破片を、早い検出動作で検出することができる破片検出センサを提供することである。
この発明の破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうちの少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップの距離を測定することで、前記破片の有無、または大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段とを有し、前記2つの平板が、前記測定・判定手段のギャップ測定用の電極であり、これら2つの電極のうちの少なくとも一方の電極の前記対面方向を向く表面に、流体排出用の溝を形成したものである。
この構成によると、2つの平板電極のうちの1つの平板電極を動作させて、2つの平板電極間のギャップの距離を測定し、その測定値から破片の有無、またはは大きさ、または蓄積量を判定するようにしているので、検査対象である潤滑油等の流体中に混入した破片の状態(破片の有無や破片の大きさ)を推定できる。とくに、2つの平板電極のうちの少なくとも一方の平板電極の前記対向面を向く表面に、流体の排出用の溝を形成しているので、2つの平板電極で破片を挟み込む動作において、両平板電極間に介在する流体が排出され易くなり、破片を挟むまで高速で両平板電極の間隔を狭めることができる。また,両平板電極を引き離すときにも、前記溝の存在により両平板電極間に流体が入り込み易くなり,小さな力で平板電極を引き離すことができる。これにより、検出動作速度(検出レート)を上げることができる。
また、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができる。また、検出した情報により、劣化や損傷から破壊的な故障が生じる前にその情報を得ることができる。
この発明において、前記測定・判定手段は、前記2つの平板間のギャップの距離を静電容量で測定するものであっても良い。静電容量によると、簡単な構成で精度良く2つの平板間のギャップの距離を測定することができる。
この発明において、前記測定・判定手段は、交流電流を印加して、インピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものとしても良い。インピーダンス測定によると、簡単な構成で精度良く測定できる。
この発明において、前記測定・判定手段は、前記静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発振する周波数から前記静電容量を推定する周波数対応容量推定手段とでなるものであっても良い。このように発振器および周波数対応容量推定手段を設けた場合、精度良く検出することができる。
この発明において、前記測定・判定手段は、前記2つの平板間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より前記静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段とでなるものであっても良い。充放電時間対応静電容量推定手段を設けた場合、精度良く検出することができる。
この発明において、前記平板移動機構として、直動アクチュエータを用いても良い。直動アクチュエータを用いると、回転駆動源を用いる場合と異なり、回転を直線運動に変換する機構が不要で、破片検出センサを簡素でコンパクトな構成とできる。
この発明において、前記直動アクチュエータは、電磁式または油圧式または空圧式のものであっても良い。
この発明の破片検出センサは、流体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうちの少なくとも1つの平板を対面方向に動かして上記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップの距離を測定することで、前記破片の有無、または大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、前記2つの平板が、前記測定・判定手段のギャップ測定用の電極であり、これら2つの電極のうちの少なくとも一方の電極の前記対面方向を向く表面に、流体排出用の溝を形成したため、液体中に混入したセラミック材等の非金属、非磁性、非導電性を特徴とする材料の破片を、早い検出動作で検出することができ、検出した情報により、劣化や損傷から破壊的な故障が生じる前にその情報を得ることができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図7と共に説明する。図1は、この実施形態の破片検出センサの概略構成図を示す。この破片検出センサは、検査対象である流体中に混入する非金属,非磁性,非導電性を特徴とする材料の破片を検出するセンサであって、互いに対面する2つの平板5,7と、これら2つの平板5,7のうちの少なくとも1つの平板を対面方向に動かして2つの平板5,7間に破片13(図4)を挟み込ませる平板移動機構9と、前記2つの平板5,7間のギャップの距離を測定することで、前記破片13の有無、または大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段16とを備える。この破片検出センサの場合、潤滑油が検査対象の流体とされる。
前記2つの平板5,7と平板移動機構9はセンサユニット1に組み込まれる。このセンサユニット1は、検査対象である潤滑油を流す油路4aが貫通して設けられたベース部材4を有し、油路4aの一端には給油配管2が接続され、油路4aの他端には排油配管3が接続されている。この場合、潤滑油は、給油配管2の油路2aからベース部材4の油路4aを経由し、排油配管3の油路3aに流れる。例えば、給油配管2はエンジンやギアボックス、軸受等で使用された潤滑油が収集される配管に接続され、排油配管3はオイルタンクへの配管に接続される。
2つの平板5,7のうちの一つの平板5は導電性材料からなる固定平板であって、ベース部材4の油路4aの途中において、絶縁材料からなる平板固定部材6を介してベース部材4に電気的に絶縁された状態で固定されている。固定平板5は、その表面が油路4a内に臨む向きとなるように配置される。
平板移動機構9はプッシュプルソレノイド等からなる直動アクチュエータであって、その可動軸9aが前記ベース部材4の油路4aの貫通方向に直交する方向に進退自在となるように、アクチュエータ固定部材10を介してベース部材4に固定されている。直動アクチュエータ9の可動軸9aの先端部には、絶縁材料からなる平板固定部材8を介して、前記2つの平板5,7のうちの他の一つの平板7が電気的に絶縁された状態で固定されている。この平板7は、直動アクチュエータ9の可動軸9aと一体に進退自在とされた可動平板であって、固定平板5と同様に導電性材料からなり、ベース部材4を貫通して油路4a内に臨み、固定平板5に対面する。ここでは直動アクチュエータ9としてプッシュプルソレノイドを使用した例を示しているが、直動アクチュエータであれば、その種類は問わない。たとえば、電動モータとボールネジを組み合わせたものでも良いし、空圧や油圧を使用したものでも良い。直動アクチュエータ9を動作させると、その可動軸9aに平板固定部材8を介して設置された可動平板7が進退して、固定平板5に近づいたり、離れたりする。
前記2つの平板5,7のうちの少なくとも一方の平板、ここでは可動平板7の対面方向を向く表面には、図2(A),(B)に平面図および部分側面図で示すように、潤滑油の排出用の複数の溝7aが、平板中心から平板周縁に達するように放射状に形成されている。ここでは、可動平板7の対面方向を向く表面に溝7aを形成しているが、固定平板5の対面方向を向く表面に溝を形成しても良い。さらには、2つの平板5,7の両方に溝を形成しても良い。
直動アクチュエータ9の可動軸9aは、その後端部に固定されたばね受け部材11とアクチュエータ固定部材10との間に介在させた圧縮ばね12により、進出方向に付勢される。
図1は、直動アクチュエータ9に電源を投入した状態を示し、このとき可動軸9aは圧縮ばね12を圧縮させて後退しており、可動平板7は固定平板5から離れた位置にある。一方、直動アクチュエータ9に電源を投入していない状態では、図3のように、電源投入時に圧縮された圧縮ばね12が復元する力によって、可動平板7が固定平板5に接触する位置まで進出する。可動平板7と固定平板5とが接触した状態で、可動平板7には圧縮ばね12による予圧が与えられているので、可動平板7と固定平板5とは一定の圧力で接触した状態となる。
測定・判定手段16は、静電容量測定手段14と判定手段15とでなる。静電容量測定手段14は、可動平板7と固定平板5との間の静電容量を測定する手段であり、静電容量測定手段14の入力端子がそれぞれ可動平板7と固定平板5に接続される。これら2つの平板5,7は、静電容量測定手段14の測定用電極となる。判定手段15は、静電容量測定手段14の測定値から潤滑油中の破片13(図4)の状態を判断する手段であり、例えば測定値と判定結果との関係を定めたテーブルまたは演算式の判定規則を有し、その判定規則と測定値とを比較して破片の有無、または大きさ、または蓄積量等につき、判定結果を出力するものである。
次に、この破片検出センサにより潤滑油中の破片を検出する動作を説明する。
上記したように、直動アクチュエータ9に電源を投入すると、図1のように可動軸9aが後退して、その可動軸9aに平板固定部材8を介して設置された可動平板7が固定平板5から離れる。このとき、可動軸9aに固定されたばね受け部材11とアクチュエータ固定部材10のと間に設置された圧縮ばね12は、圧縮される。
次に、検査対象の流体として、エンジン,ギアボックス,軸受等に使用されている潤滑油を給油配管2の油路2aからベース部材4の油路4a内を経由して排油配管3の油路3aに流し、この状態のもとに、直動アクチュエータ9への電源の投入を停止すると、圧縮ばね12の復元力により可動軸9aと一体に可動平板7が固定平板5に接近する方向に進出する。
このとき、ベース部材4の油路4aを流れる潤滑油中に、図4に示すように、エンジンやギアボックス、軸受等の摩耗や破損によって生じたセラミック材等の非金属、非磁性、非導電性を特徴とする材料の破片13が混入していると、この破片13が可動平板7と固定平板5との間に挟み込まれる。これにより、可動平板7と固定平板5との間には、破片13の厚み分だけギャップdが生じる。このギャップdにより、2つの平板5,7間には静電容量Cが形成される。
ところで、一般的に、平行平板間の静電容量Cは
C=εo εr S/d ……(1)
となることが知られている。すなわち、静電容量C[F]は、真空中の誘電率εo (8.854 ×10-12 [F/m])と潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積S[m2 ]とを掛け合わせたものを、平行平板間のギャップd[m]で割った値となる。この実施例の場合、潤滑油の誘電率εr と平行平板の面積Sは一定となるため、静電容量Cの値は平行平板間つまり可動平板7と固定平板5の間のギャップdに依存する。
そこで、2つの平板5,7間の静電容量Cを前記静電容量測定手段14で測定することにより、平板5,7間のギャップdの値を検出し、その値により破片13の大きさや蓄積量を推定することが出来る。
一方、2つの平板5,7間に破片13がない場合、潤滑油による極微小な膜によるギャップdが形成されるか、もしくは平板5,7同士が接触する。潤滑油による極微小なギャップdの場合、静電容量Cは破片13を挟み込んだ場合と比較するとかなり大きな値を示す。また、平板5,7同士が接触した場合、導通状態となる。したがって、これらの値から破片13の有無を判別できる。破片13の有無、または大きさ、または蓄積量の判定は、静電容量測定手段14の測定値に基づき、判定手段15で判定される。静電容量測定手段14には、電気容量計などの計測器を用いることができる。
可動平板7が固定平板5に接近する方向に進出して、これら2つの平板5,7で破片13を挟み込む動作において、可動平板7の対面方向を向く表面には潤滑油の排出用の溝7aが形成されているので、両平板5,7間に介在する潤滑油が両平板5,7間から排出され易く、破片13を挟み込む検出動作が短縮される。また、両平板5,7が破片13を挟まずに接触した状態から、両平板5,7が引き離されるように可動平板7を後退させる動作においても、前記溝7aを通じて両平板5,7間に潤滑油が入り込み易くなるため、両平板5,7を引き離す動作が短縮される。その結果、単位時間の検出動作回数(検出レート)を上げることができる。
図5は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段16の構成要素である静電容量測定手段14の一構成例を示す。この静電容量測定手段14は、直列接続した発振器20と電流測定手段21とでなり、発振器20から可動平板7と固定平板5に交流電流を流し、平板5、7間の静電容量Cをインピーダンスに換算して電流測定手段21で測定する。この場合、測定したインピーダンスから静電容量Cを求めることもできる。その他の構成は図1の場合と同様である。
図6は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段16の構成要素である静電容量測定手段14の他の構成例を示す。この静電容量測定手段14は、OPアンプ32で構成した発振器30と、この発振器30の発振周波数から静電容量を推定する周波数対応容量推定手段31とでなり、測定した発振器30の周波数から平板5,7間の静電容量Cを推定する。この場合の発振器30はリラクセーションオシレータ(relaxation oscillator )と呼ばれ、OPアンプ32に抵抗33Ra ,33Rb ,33Rt 、およびコンデンサ33Ct を接続して構成される。抵抗33Ra ,33Rb ,33Rt の抵抗値をRa ,Rb ,Rt 、コンデンサ33Ct の静電容量をCt とすると、発振周波数fは、およそ、
f=1/(2Rt Ct ) ……(2)
となることが知られている。ここでは、前記発振器30のコンデンサ33Ct が平板5,7間の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
図7は、図1の破片検出センサにおける測定・判定手段16の構成要素である静電容量測定手段14のさらに他の構成例を示す。この静電容量測定手段14は、充放電手段40と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段41とでなる。充放電手段40は、充電抵抗42と充電スイッチ43の直列回路部を被測定静電容量Ct に直列接続すると共に、放電スイッチ44と放電抵抗45の直列回路部を被測定静電容量Ct に並列接続した回路である。充放電時間対応静電容量推定手段41は、充放電手段40での充放電電圧を監視する電圧測定手段46と、この電圧測定手段46が監視する電圧が規定電圧になるまでの時間を測定することにより、被測定静電容量Ct を推定する判断手段47とでなる。
この場合、例えば、充電スイッチ43をオンにして充電を開始し、被測定静電容量Ct の充電電圧を電圧測定手段46で監視して、その充電電圧が規定電圧になるまでの充電時間を判断手段47で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。または、予め所定電圧まで充電させた被測定静電容量Ct に対して、放電スイッチ44をオンにして放電を開始し、被測定静電容量Ct の放電電圧を電圧測定手段46で監視して、その放電電圧が規定電圧になるまでの放電時間を判断手段47で測定することにより、被測定静電容量Ct を推定できる。ここでは、前記被測定静電容量Ct が平板5,7間の静電容量Cに置き換えられることで、その静電容量Cが推定される。
このように、この実施形態の破片検出センサでは、可動平板7を動作させ、可動平板7と固定平板5の間の静電容量Cを静電容量測定手段14で測定し、この静電容量測定手段14の測定値から破片13の有無,または大きさ、または蓄積量を判定手段15で判定するようにしたため、潤滑油中に混入した破片13の状態を推定できる。
また、可動平板7の対面方向を向く表面には潤滑油の排出用の溝7aが形成されているので、2つの平板5,7で破片13を挟み込む動作や、両平板5,7を引き離す動作を短縮でき、単位時間の検出動作回数(検出レート)を上げることができる。
さらに、上記破片検出センサを自動車,航空機,ヘリコプタ等に組み込んだ場合、潤滑油中に混入した破片の状態をモニターすることができるため、故障の前兆あるいは故障の診断を行い、運転の停止や部品交換が必要なことを知らせることができ、安全性が向上する。また、機械部品の寿命や経年変化を予測できるため、部品の無駄な交換や遅れた交換がなくなり、経済性が向上する。
図8は、この発明の破片検出センサの他の実施形態を示す。この実施形態では、図1に示す実施形態において、判定手段15の次段に記録手段50を追加して、潤滑油中に混入した破片13の状態をリアルタイムでモニタできるようにしたものである。静電容量測定手段14は、図5〜図7に示したいずれのものを用いても良い。なお、判定手段15は、静電容量測定手段14により測定された静電容量の変動の値が所定の閾値を超えたことで、不具合が発生したと判定するものであっても良い。
この発明の第1の実施形態にかかる破片検出センサの電源投入時の概略構成図である。 (A)は同破片検出センサにおける可動平板の表面を示す平面図、(B)は同可動平板の部分側面図である。 同破片検出センサの電源投入停止時の概略構成図である。 同破片検出センサの検出動作の説明図である。 同破片検出センサにおける静電容量測定手段として一構成例を用いた場合の検出動作の説明図である。 同破片検出センサにおける静電容量測定手段の他の構成例を示す回路図である。 同破片検出センサにおける静電容量測定手段のさらに他の構成例を示す回路図である。 この発明の他の実施形態にかかる破片検出センサの電源投入時の概略構成図である。
符号の説明
5…固定平板
7…可動平板
9…直動アクチュエータ(平板移動機構)
13…破片
14…静電容量測定手段
15…判定手段
16…測定・判定手段
30…発振器
31…周波数対応容量推定手段
40…充放電手段
41…充放電時間対応静電容量推定手段

Claims (7)

  1. 流体中に混入する破片を検出するセンサであって、2つの対面する平板と、これら2つの平板のうち少なくとも1つの平板を対面方向に動かして前記2つの平板間に前記破片を挟み込ませる平板移動機構と、前記2つの平板間のギャップの距離を測定することで、前記破片の有無、または大きさ、または蓄積量を検出する測定・判定手段を有し、前記2つの平板が、前記測定・判定手段のギャップ測定用の電極であり、これら2つの電極のうちの少なくとも一方の電極の前記対面方向を向く表面に、流体排出用の溝を形成した破片検出センサ。
  2. 請求項1において、前記測定・判定手段は、前記2つの平板間のギャップの距離を静電容量で測定するものである破片検出センサ。
  3. 請求項2において、前記測定・判定手段は、交流電流を印加して、インピーダンスを測定することにより前記静電容量を推定するものである破片検出センサ。
  4. 請求項2において、前記測定・判定手段は、前記静電容量の変化を周波数の変化に変換する発振器と、この発振器の発振する周波数から前記静電容量を推定する周波数対応容量推定手段とでなる破片検出センサ。
  5. 請求項2において、前記測定・判定手段は、前記2つの平板間に充電および放電を繰り返し生じさせる充放電手段と、その充電および放電の繰り返しにおける過渡現象によって生じる充放電時間より前記静電容量を推定する充放電時間対応静電容量推定手段を有する破片検出センサ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記平板移動機構として、直動アクチュエータを用いた破片検出センサ。
  7. 請求項6において、前記直動アクチュエータは、電磁式、または油圧式、または空圧式のものである破片検出センサ。
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