JP2008106901A - チェーン - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で給油間隔を長くすることができるチェーンを提供する。
【解決手段】外プレート5a、5b、ピン13および内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bで一連のチェーン1が形成されている。
ピン13の本体31の側面には凹部35a、35bが設けられている。凹部35a、35bは潤滑材を保持する凹形状の部分であり、潤滑材が充填される。
凹部35a、35bに充填された潤滑材は、チェーン1の駆動により生じた遠心力によって、外部に流れ、ピン13およびピン13と摺動するブシュ7の内周面を潤滑する。
従って、チェーン1の給油間隔を、従来よりも伸ばすことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、チェーンに関するものである。
従来、チェーンは、複数の外リンクと複数の内リンクとをピンによって屈曲自在に連結し、各内リンクは一対の内プレートをその両端に設けられ、ピン貫通孔を有するブシュと、ブシュ外周に回転自在に設けられたローラによって構成されている。
このようなチェーンは、例えばエスカレータやオートライン(動く歩道)を駆動するために用いられている。
チェーンは駆動時にピンとブシュの間で摺動し、摩耗するため、定期的に潤滑油等の潤滑材をピンとブシュの間に給油し、摩耗を防止する必要がある。
ここで、潤滑油を給油する作業は人手がかかるため、コストの上昇を招く恐れがある。また、頻繁な給油は、油漏れや油の臭いが外部に漏れる原因ともなる。
従って、給油間隔はなるべく長い方が好ましい。
そこで、ブシュを焼結金属等の多孔質材料で形成し、孔の中に潤滑油を保持させることにより、給油間隔を長くしている場合があり、以下のようなものが知られている(特許文献1)。
特開平11-351338号公報
しかしながら、このようなチェーンはブシュに焼結金属を用いているため、高価であり、また、ブシュが保持する潤滑油を使い切ったあとは急速に摩耗が進行するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は安価で給油間隔を長くすることができるチェーンを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、両端にピン嵌合孔を有する一対の外プレートと、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内プレートと、両端が前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、前記貫通孔に挿通され、両端が前記ピン嵌合孔に嵌合されるピンと、を有し、前記ピンは、潤滑材を保持する潤滑材保持手段を有することを特徴とするチェーンである。
前記潤滑材保持手段は、例えば前記ピンの側面に設けられた凹部であり、前記凹部に潤滑材が充填されてもよい。
前記凹部は、前記ピンの軸方向の中心には設けられておらず、また、前記凹部は、前記ピンと前記ブシュの接触面には設けられていない。
前記潤滑材保持手段は、前記ピンの内部に設けられた空洞と、前記空洞から前記ピンの側面に向けて貫通して設けられた第1の孔部と、を有し、前記空洞に前記潤滑材が充填されており、前記空洞は、前記ピンの端面を貫通して設けられている。
前記チェーンは、前記外プレートと前記内プレートの間で、かつ前記ブシュの周囲に設けられ、前記潤滑材の移動を阻止するシール部材をさらに有していてもよく、前記シール部材は、フェルト材であってもよい。
前記ピンを構成する材料は、焼結金属であってもよい。
本発明では、チェーンを構成するピンが潤滑材保持手段を備えており、潤滑材保持手段が保持する潤滑材が、ピンとブシュの間の潤滑を行う。
本発明によれば、チェーンを構成するピンが潤滑材保持手段を備えているため、安価で給油間隔の長いチェーンを提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
図1は第1の実施形態に係るチェーン1の分解斜視図であって、図2はチェーン1の断面図である。
また、図3はピン13の拡大斜視図であって、図4はピン13の詳細図である。なお、図4において図4(a)はピン13の側面図、図4(b)は図4(a)のC1−C1断面図である。
さらに、図5はチェーン1の側面図である。なお、図5においては、チェーン1のローラ9の表記を省略してある。
図1および図2に示すように、チェーン1は互いに対向する板状の外プレート5a、5bを有し、外プレート5a、5bはそれぞれ端部にピン嵌合孔15a、17a、15b、17bを有している。
また、チェーン1は同様に互いに対向する板状の内プレート3a、3bを有しており、内プレート3a、3bはそれぞれ端部にブシュ嵌合孔19a、21a、19b、21bを有している。
ブシュ嵌合孔21a、21bには円筒状のブシュ7の両端がそれぞれ嵌合され、ブシュ7の外周には円筒状のローラ9が回転可能に取り付けられている。
ブシュ7には内部を貫通する貫通孔23が設けられている。
また、チェーン1は棒状のピン13を有している。
図3および図4に示すように、ピン13は円筒状の本体31を有し、本体31の端面には、本体31より若干径の小さい円筒状の端部33a、33bが設けられている。
ピン13は貫通孔23に挿通して設けられており、端部33a、33bは、図1に示す外プレート5a、5bのピン嵌合孔15a、15bに嵌合されている。
なお、ピン13の側面とブシュ7の貫通孔23の内周面は潤滑材により潤滑され、ピン13とブシュ7の摺動による摩耗を防いでいるが、詳細は後述する。
また、図1および図2に示すように、外プレート5aと内プレート3aの間で、かつブシュ7の周囲にはリング状のシール部材27aが設けられている。
同様に、外プレート5bと内プレート3bの間で、かつブシュ7の周囲には、リング状のシール部材27bが設けられている。
シール部材27a、27bは、ピン13の側面と貫通孔23の内周面に設けられた潤滑材が、チェーン1の外部に流出するのを防ぐ部材であり、材質は例えばフェルト材である。なお、シール部材27a、27bは、なくてもよい。
そして、外プレート5a、5b、ピン13および内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bで一連のチェーン1が構成されている。
なお、外プレート5a、5b、ピン13および内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7を構成する材料としては、例えばステンレス鋼が挙げられる。
図3および図4に示すように、ピン13の本体31の側面には凹部35a、35bが設けられている。凹部35a、35bの軸方向の断面形状は半月状になっている。
凹部35a、35bは潤滑材を保持する凹形状の部分であり、グリース等の潤滑材が充填される。
潤滑材としては液体やゲル状の油が主として用いられるが、カーボンや二硫化モリブデン等の固体潤滑材を用いてもよい。
凹部35a、35bに充填された潤滑材は、チェーン1の駆動により生じた遠心力によって、少しずつ外部に流れ、本体31の側面および貫通孔23の内周面を潤滑する。
即ち、チェーン1は、潤滑材が凹部35a、35bに充填されている間は、外部から別途潤滑材を注入する必要がない。
また、凹部35a、35bの大きさは任意に設定可能であるため、チェーン1は、焼結金属製ブシュを用いた従来のチェーンよりも多くの潤滑材を充填することができる。
さらに、凹部35a、35bは、機械加工により容易に形成可能である。
従って、このような構成にすることにより、安価で給油間隔の長いチェーン1を提供することが可能となる。
なお、図4に示すように、凹部35a、35bは、ピン13の軸方向の中心(中心線37)には設けないことが望ましい。
これは、中心にはチェーン1を駆動する際に荷重が集中するため、中心に凹部を設けると、凹部の周囲に応力が集中し、ピン13が破断する恐れがあるからである。
さらに、図5に示すように、ピン13は、凹部35a、35bがピン13とブシュ7の接触面である接触部51側には設けられないような向きで外プレート5a、5bに嵌合することが望ましい。この理由は以下の通りである。
チェーン1においては、ピン13は外プレート5a、5bに嵌合され、ブシュ7は内プレート3a、3bに嵌合されており、回転することがないため、図5に示すように、ピン13は、外プレート5bの内側でブシュ7と接触する。
ここで、接触部51側の面に凹部35a、35bを設けると、接触面積が減少して凹部35a、35bの周囲に応力が集中し、ピン13の強度の低下と摩耗の促進を招く恐れがある。
従って、凹部35a、35bはピン13とブシュ7の接触部51側には設けられないことが望ましい。
このように、第1の実施形態によれば、チェーン1が外プレート5a、5b、ピン13および内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13の本体31の側面には潤滑材を充填する凹部35a、35bが設けられている。
従って、従来のチェーンと比べて、より多くの潤滑材をピン13に充填することができ、チェーン1の給油間隔を、従来よりも伸ばすことができる。
また、第1の実施形態によれば、凹部35a、35bは、従来ピンに用いられている鋼材を機械加工することにより容易に形成可能である。
さらに、第1の実施形態によれば、凹部35a、35bは、ピン13の軸方向の中心(中心線37)には設けられていない。
従って、ピン13が破断するのを防止することができる。
また、第1の実施形態によれば、ピン13は、凹部35a、35bがピン13とブシュ7の接触部51側には設けられないような向きで外プレート5a、5bに嵌合されている。
従って、ピン13の強度の低下や摩耗の促進を招く恐れがない。
さらに、第1の実施形態によれば、外プレート5a、5bと内プレート3a、3bの間で、かつブシュ7の周囲にはシール部材27a、27bが設けられている。
従って、ピン13の側面とブシュ7の貫通孔23の内周面に設けられた潤滑材が、チェーン1の外部に流出するのを防ぐことができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図6は第2の実施形態に係るチェーン1aに用いられるピン13aの詳細図であって、図6(a)は側面図、図6(b)は図6(a)のC2−C2断面図である。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態に係るチェーン1と同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1aの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。

第2の実施形態は、第1の実施形態において、ピン13aに穴状の凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部を設けたものである。
図6に示すように、ピン13aの本体31の側面には凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部が設けられており、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部には潤滑材が充填されている。
凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部の形状は穴状であり、軸方向の断面形状は略矩形になっている。
凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部をこのような形状にすることにより、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部を油溜まりとすることができ、充填した潤滑材を保持することができる。
このように、第2の実施形態によれば、チェーン1aが外プレート5a、5b、ピン13aおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13aの本体31の側面には潤滑材を充填する凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部が設けられている。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2の実施形態によれば、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部の形状は穴状である。
従って、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部を油溜まりとすることができ、充填した潤滑材を保持することができる。
次に、第3の実施形態について説明する。
図7は第3の実施形態に係るチェーン1bに用いられるピン13bの詳細図であって、図7(a)は側面図、図7(b)は図7(a)のC3−C3断面図である。
なお、第3の実施形態において、第1の実施形態に係るチェーン1と同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1bの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。
第3の実施形態は、第1の実施形態において、ピン13bに軸方向の断面形状がドーナツ形状の凹部47a、47bを設けたものである。
図7に示すように、ピン13bの本体31の側面には凹部47a、47bが設けられている。
凹部47a、47bは本体31の側面の全周に渡って設けられており、軸方向の断面形状はドーナツ形状となっている。
凹部47a、47bをこのような形状にすることにより、第1の実施形態と比較して、より多くの潤滑材を充填することができる。
このように、第3の実施形態によれば、チェーン1bが外プレート5a、5b、ピン13bおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13bの本体31の側面には潤滑材を充填する凹部47a、47bが設けられている。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第3の実施形態によれば、凹部47a、47bは本体31の側面の全周に渡って設けられており、軸方向の断面形状はドーナツ形状となっている。
従って、第1の実施形態と比較して、より多くの潤滑材を充填することができる。
次に、第4の実施形態について説明する。
図8は第4の実施形態に係るチェーン1cに用いられるピン13cの詳細図であって、図8(a)は側面図、図8(b)は図8(a)のC4−C4断面図である。
また、図9はピン13cの変形例であるピン13dを示す図である。
なお、第4の実施形態において、第1の実施形態に係るチェーン1と同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1cの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。
第4の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、ピン13cの内部に空洞41を設け、空洞41内に潤滑材を充填したものである。
図8に示すように、ピン13cの本体31の内部には空洞41が設けられており、空洞41の内部には潤滑材が充填されている。
空洞41の両端は、ピン13cの端部33a、33bを貫通して設けられており、両端には閉塞部材45a、45bが設けられている。
閉塞部材45a、45bは、空洞41内の潤滑材がピン13cの端部33a、33bから流出するのを防ぐための部材である。
このような構造にすることにより、チェーンを組み立てた後でも、閉塞部材45a、45bを取り除くことにより、外部から潤滑材をピン13c(空洞41内)に充填することができる。
なお、閉塞部材45a、45bとして、グリースニップルを用いていもよい。
グリースニップルは1方向弁の1種であり、外部から空洞41内へは潤滑材を通すが、空洞内の潤滑材は外部に通さない。
従って、閉塞部材45a、45bとして、グリースニップルを用いた場合、潤滑材はグリースニップルを通して外部から空洞41内に充填可能となる。
なお、図9に示すピン13dのように、空洞41の両端ではなく、片側のみが端部33aを貫通する構造としてもよい。
一方、空洞41の内壁には第1の孔部としての孔部43が設けられている。
孔部43は、一端が本体31の側面を貫通して設けられており、従って、空洞41は孔部43を通してピン13cの外部と繋がっている。
そして、空洞41に充填された潤滑材は、チェーン1の駆動により生じた遠心力によって、孔部43を通して外部に流れ、本体31の側面および貫通孔23の内周面を潤滑する。
従って、チェーン1の給油間隔を、従来よりも伸ばすことができる。
このように、第4の実施形態によれば、チェーン1cが外プレート5a、5b、ピン13cおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13cの本体31の内部には潤滑材を充填する空洞41および空洞41内の潤滑材を外部に流出させるための孔部43が設けられている。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第4の実施形態によれば、空洞41がピン13cの本体31の内部に設けられており、空洞41の端部は、ピン13cの端部33a、33bを貫通して設けられている。
従って、チェーンを組み立てた後でも、外部から潤滑材をピン13c(空洞41内)に充填することができる。
次に、第5の実施形態について説明する。
図10は第5の実施形態に係るチェーン1eに用いられるピン13eの詳細図であって、図10(a)は側面図、図10(b)は図10(a)のC5−C5断面図である。
また、図11はピン13eの変形例であるピン13fを示す図である。
なお、第5の実施形態において、第1の実施形態に係るチェーン1および第4の実施形態に係るチェーン1cと同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1eの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。
第5の実施形態は、第1の実施形態において、ピン13eの内部に、第4の実施形態と同様の空洞41を設けたものである。
図10に示すように、ピン13eの本体31の側面には凹部35a、35bが設けられており、凹部35a、35bには潤滑材が充填されている。
また、ピン13eの内部には空洞41が設けられており、空洞41の内部には潤滑材が充填されている。
空洞41の内壁には第1の孔部としての孔部43a、43bが設けられている。
孔部43a、43bは、一端が本体31の凹部35a、35bを貫通して設けられており、従って、空洞41は孔部43a、43bおよび凹部35a、35bを通してピン13eの外部と繋がっている。
そして、凹部35a、35bに充填された潤滑材は、チェーン1の駆動により生じた遠心力によって、外部に流れ、本体31の側面および貫通孔23の内周面を潤滑する。
一方、空洞41に充填された潤滑材は、チェーン1eの駆動により生じた遠心力によって、孔部43を通して凹部35a、35bに流れ、充填される。
即ち、ピン13eは、凹部35a、35bと空洞41の両方に潤滑材が充填されており、チェーン1eの駆動時は、両方に充填された潤滑材がピン13eとブシュ7間の潤滑を行う。
従って、チェーン1eの給油間隔を、さらに伸ばすことができる。
なお、図11に示すピン13fのように、第4の実施形態と同様、空洞41の両端ではなく、片側のみが端部33aを貫通する構造としてもよい。
このように、第5の実施形態によれば、チェーン1eが外プレート5a、5b、ピン13eおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13eの本体31の側面には潤滑材を充填する凹部35a、35bが設けられている。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第5の実施形態によれば、ピン13eの本体31の内部には潤滑材を充填する空洞41および空洞41内の潤滑材を凹部35a、35bに充填するための孔部43a、43bが設けられている。
従って、より多くの潤滑材を充填することができるため、給油間隔の長いチェーンを提供することができる。また、チェーンを組み立てた後でも、外部から潤滑材をピン13e(空洞41内)および凹部35a、35bに充填することができる。
次に、第6の実施形態について説明する。
図12は第6の実施形態に係るチェーン1gに用いられるピン13gの詳細図であって、図12(a)は側面図、図12(b)は図12(a)のC6−C6断面図である。
また、図13はピン13gの変形例であるピン13hを示す図である。
なお、第6の実施形態において、第2の実施形態に係るチェーン1aおよび第4の実施形態に係るチェーン1cと同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1gの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。
第6の実施形態は、第2の実施形態において、ピン13gの内部に、第4の実施形態と同様の空洞41を設けたものである。
図12に示すように、ピン13gの本体31の側面には凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部が設けられており、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部には潤滑材が充填されている。
また、ピン13gの内部には空洞41が設けられており、空洞41の内部には潤滑材が充填されている。
空洞41の内壁には第1の孔部としての孔部43a、43b、43cおよび図示しない孔部が設けられている。
孔部43a、43b、43cおよび図示しない孔部は、一端が本体31の凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部を貫通して設けられている。
従って、空洞41は孔部43a、43b、43c、図示しない孔部および凹部40a、40b、40c、図示しない凹部を通してピン13eの外部と繋がっている。
そして、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部に充填された潤滑材は、チェーン1の駆動により生じた遠心力によって、外部に流れ、本体31の側面および貫通孔23の内周面を潤滑する。
一方、空洞41に充填された潤滑材は、チェーン1gの駆動により生じた遠心力によって、少しずつ孔部43a、43b、43cおよび図示しない孔部を通して凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部に流れ、充填される。
即ち、ピン13gは、凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部と空洞41の両方に潤滑材が充填されており、チェーン1gの駆動時は、両方に充填された潤滑材がピン13gとブシュ7間の潤滑を行う。
従って、チェーン1gの給油間隔を、さらに伸ばすことができる。
なお、図13に示すピン13hのように、第4の実施形態と同様、空洞41の両端ではなく、片側のみが端部33aを貫通する構造としてもよい。
このように、第6の実施形態によれば、チェーン1gが外プレート5a、5b、ピン13gおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13gの本体31の側面には潤滑材を充填する凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部が設けられている。
従って、第2の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第6の実施形態によれば、ピン13gの本体31の内部には潤滑材を充填する空洞41および空洞41内の潤滑材を凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部に充填するための孔部43a、43b、43cおよび図示しない孔部が設けられている。
従って、より多くの潤滑材を充填することができるため、給油間隔の長いチェーンを提供することができる。また、チェーンを組み立てた後でも、外部から潤滑材をピン13g(空洞41内)および凹部40a、40b、40cおよび図示しない凹部に充填することができる。
次に、第7の実施形態について説明する。
図14は第7の実施形態に係るチェーン1iに用いられるピン13iの詳細図であって、図14(a)は側面図、図14(b)は図14(a)のC7−C7断面図である。
また、図15はピン13iの変形例であるピン13jを示す図である。
なお、第7の実施形態において、第3の実施形態に係るチェーン1bおよび第4の実施形態に係るチェーン1cと同様の機能を果たす要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
また、チェーン1iの構成はチェーン1の構成と同様であるため、説明を省略する。
第7の実施形態は、第3の実施形態において、ピン13iの内部に、第4の実施形態と同様の空洞41を設けたものである。
図14に示すように、ピン13iの本体31の側面には凹部47a、47bが設けられており、凹部47a、47bには潤滑材が充填されている。
また、ピン13iの内部には空洞41が設けられており、空洞41の内部には潤滑材が充填されている。
空洞41の内壁には第1の孔部としての孔部43a、43bが設けられている。
孔部43a、43bは、一端が本体31の凹部47a、47bを貫通して設けられており、従って、空洞41は孔部43a、43bおよび凹部47a、47bを通してピン13iの外部と繋がっている。
そして、凹部47a、47bに充填された潤滑材は、チェーン1iの駆動により生じた遠心力によって、外部に流れ、本体31の側面および貫通孔23の内周面を潤滑する。
一方、空洞41に充填された潤滑材は、チェーン1iの駆動により生じた遠心力によって、孔部43a、43bを通して凹部47a、47bに流れ、充填される。
即ち、ピン13eは、凹部47a、47bと空洞41の両方に潤滑材が充填されており、チェーン1iの駆動時は、両方に充填された潤滑材がピン13eとブシュ7間の潤滑を行う。
従って、チェーン1iの給油間隔を、さらに伸ばすことができる。
なお、図15に示すピン13jのように、第4の実施形態と同様、空洞41の両端ではなく、片側のみが端部33aを貫通する構造としてもよい。
このように、第7の実施形態によれば、チェーン1iが外プレート5a、5b、ピン13iおよび内プレート3a、3b、ローラ9、ブシュ7、シール部材27a、27bを有し、ピン13iの本体31の側面には潤滑材を充填する凹部47a、47bが設けられている。
従って、第3の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第7の実施形態によれば、ピン13iの本体31の内部には潤滑材を充填する空洞41および空洞41内の潤滑材を凹部47a、47bに充填するための孔部43a、43bが設けられている。
従って、より多くの潤滑材を充填することができるため、給油間隔の長いチェーンを提供することができる。また、チェーンを組み立てた後でも、外部から潤滑材をピン13i(空洞41内)および凹部47a、47bに充填することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
チェーン1の分解斜視図 チェーン1の断面図 ピン13の拡大斜視図 ピン13の詳細図 チェーン1の側面図 ピン13aの詳細図 ピン13bの詳細図 ピン13cの詳細図 ピン13dを示す図 ピン13eの詳細図 ピン13fを示す図 ピン13gの詳細図 ピン13hを示す図 ピン13iの詳細図 ピン13jを示す図
符号の説明
1…………チェーン
3a………内プレート
5a………外プレート
7…………ブシュ
9…………ローラ
13………ピン
15a……ピン嵌合孔
17a……ピン嵌合孔
19a……ブシュ嵌合孔
21a……ブシュ嵌合孔
27a……シール部材
31………本体
33a……端部
35a……凹部
41………空洞
43………孔部
45a……閉塞部材
51………接触部

Claims (9)

  1. 両端にピン嵌合孔を有する一対の外プレートと、
    両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内プレートと、
    両端が前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
    前記貫通孔に挿通され、両端が前記ピン嵌合孔に嵌合されるピンと、
    を有し、
    前記ピンは、潤滑材を保持する潤滑材保持手段を有することを特徴とするチェーン。
  2. 前記潤滑材保持手段は、前記ピンの側面に設けられた凹部であり、前記凹部に潤滑材が充填されることを特徴とする請求項1記載のチェーン。
  3. 前記凹部は、前記ピンの軸方向の中心には設けられていないことを特徴とする請求項2記載のチェーン。
  4. 前記凹部は、前記ピンと前記ブシュの接触面には設けられていないことを特徴とする請求項2記載のチェーン。
  5. 前記潤滑材保持手段は、
    前記ピンの内部に設けられた空洞と、
    前記空洞から前記ピンの側面に向けて貫通して設けられた第1の孔部と、
    を有し、前記空洞に前記潤滑材が充填されることを特徴とする請求項1記載のチェーン。
  6. 前記空洞は、前記ピンの端面を貫通して設けられていることを特徴とする請求項5記載のチェーン。
  7. 前記外プレートと前記内プレートの間で、かつ前記ブシュの周囲に設けられ、前記潤滑材の移動を阻止するシール部材をさらに有することを特徴とする請求項1記載のチェーン。
  8. 前記シール部材は、フェルト材であることを特徴とする請求項7記載のチェーン。
  9. 前記ピンを構成する材料は、焼結金属であることを特徴とする請求項1記載のチェーン。
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