JP2008106043A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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隆弘 浦山
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Abstract

【課題】多量の油剤と電解質を配合した化粧料において、経時安定性が良好な水中油型乳化化粧料を提供すること。
【解決手段】成分(a)〜(e);(a)ショ糖脂肪酸エステル、(b)油剤、(c)電解質、(d)水、(e)アクリル酸系ポリマーを配合し、成分(b)の配合量が50〜80質量%であり、且つ、20℃における電気伝導度が0.05〜4.3S/mであることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、電解質と多量の油剤を配合した水中油型乳化化粧料に関し、更に詳細には、エモリエント効果の付与のため油剤を多量に配合し、更に肌効果の付与を目的として電解質も配合しながらも安定性の非常に高い水中油型乳化化粧料に関する。
従来より、水中油型乳化化粧料は、瑞々しい使用感でありながら、油剤も含有することから適度なエモリエント効果が期待できる製剤であるため、様々な製剤に応用されている。しかし、より高いエモリエント効果を得るために油剤を高配合すると、乳化しづらくなり、使用感が損なわれたり、安定性を確保することが困難になる場合があった。そこで特定の界面活性剤を用い、製造方法を限定することで安定性を向上させた高含油水中油型乳化化粧料が提案されている(特許文献1、2参照)。
一方、化粧料には、肌への種々の美容効果や付加価値を求め、生理活性のある電解質を配合している。例えば、アミノ酸、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム(例えば、非特許文献1参照)や、美白成分としてアスコルビン酸誘導体等の有機塩(例えば、非特許文献2参照)、また、塩化ナトリウム等の無機塩等の電解質も配合されている。
特開平9−294927号公報 特開2004−224713号公報 中西紀元 他「Fragrance Journal」フレグランスジャーナル社 1995−1 P.71〜80 「化粧品の有用性」 薬事日報社 P.150
しかしながら、特許文献1、2に開示されているような技術で製造された多量の油剤を配合した化粧料に、さらに、肌効果を期待して非特許文献1、2のような電解質を配合した場合、エマルジョンが凝集し排液やゲル化等の問題が発生し、長期間安定な水中油型乳化化粧料を得る事は困難であった。
上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、多量の油剤と電解質を配合した水中油型乳化化粧料においても、特定の界面活性剤と特定の水溶性高分子を用いることで、経時安定性に優れたものが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
次の成分(a)〜(e);
(a)ショ糖脂肪酸エステル
(b)油剤
(c)電解質
(d)水
(e)アクリル酸系ポリマー
を配合し、成分(b)の配合量が50〜80質量%であり、且つ、20℃における電気伝導度が0.05〜4.3S/mであることを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供するものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、電解質と多量の油剤を配合しつつも、凝集や排液、ゲル化を生ずることなく経時安定性が良好で、高いエモリエント効果と肌効果を有するという利点がある。
以下、本発明の水中油型乳化化粧料について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)のショ糖脂肪酸エステルは、良好な乳化分散のために配合するものであり、特に制限はなく、その脂肪酸基は直鎖状、分岐鎖状、或いは、飽和、不飽和のいずれのものでも良く、その脂肪酸の炭素数は12〜22のものが好ましく用いることができ、これらの一種または二種以上の混合物を用いることができる。
さらに、本発明の成分(a)のショ糖脂肪酸エステルにおけるエステル結合の数は、特に限定されないが、モノエステルの割合が、ショ糖脂肪酸エステル中、60質量%(以下、単に「%」とする)以上の純度の高いものが好ましく、より好ましくは70%以上である。ショ糖脂肪酸エステル中のモノエステルの割合が、この範囲であると、多量の油剤を良好に乳化することができ、長期安定な水中油型乳化化粧料が得られる。
成分(a)の具体例としては、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖イソステアリン酸エステル、ショ糖リノール酸エステル、ショ糖リノレン酸エステル等を挙げることができ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。これらの中でも、ショ糖ステアリン酸エステルが良好な乳化物が得られ好ましい。市販品としては、リョートーシュガーエステルS−1670(三菱化学フーズ社製)等が例示できる。
本発明に用いられる成分(a)のショ糖脂肪酸エステルの配合量は、特に限定されないが、0.1〜5%が好ましく、0.5〜4%が良好な乳化物を得る上でより好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる成分(b)の油剤は、高いエモリエント効果を付与させるために配合するものであり、本発明の水中油型乳化化粧料中に50〜80%を配合するものであり、より好ましくは、60〜75%配合するものである。油剤の配合量が50%未満の場合、十分なエモリエント効果を得ることが難しく、80%を超えると水系成分が少なくなり、肌効果を期待して配合する電解質の配合が困難となる。
成分(b)の油剤は、化粧料に一般に使用される油剤であれば特に限定はなく、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず用いることができ、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、流動イソパラフィン、オレフィンオリゴマー、スクワラン、ジオクチルシクロヘキサン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、オリーブスクワラン、米スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、乳酸イソステアリル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸ノニル、イソノナン酸セトステアリル、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトラ−2−イソステアリン酸ペンタエリスリット、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、オレイン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソプロピル、ダイマー酸ジイソプロピル、ダイマー酸ジイソステアリル、炭酸ジアルキル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸オクチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル、オクチルドデシル)、パラメトキシ桂皮酸オクチル、トリ(カプリル・カプリン)酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン)酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル等のエステル油剤、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、ホホバ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、菜種油、メドウフォーム油、月見草油、シア油、トール油、ミンク油、ラノリン、魚油等の精製油又は硬化(水添)油等の動植物油、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸等の脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルセチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素化油剤、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることが出来る。
これらの油剤の中でも常温で液状のものが好ましく、油剤中90%以上が液状油であると使用感が良くなり好ましい。
さらに、これらの油剤の中でも炭化水素系油剤が好ましく、油剤中60%以上配合することで安定性、感触に優れた製剤ができる。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる成分(c)の電解質は、美白効果、保湿効果、収斂効果、角質溶解効果等の肌効果の付与を目的として配合されるものであり、通常化粧料に用いられる電解質であれば特に制限はない。具体的には、保湿効果のある電解質としては、アミノ酸、乳酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸等の有機化合物と、それらのカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩やL−アラニン、β−アラニン、L−アルギニン、L−アルギニン塩酸塩、L−アスパラギン一水和物、L−アスパラギン酸、ポリアスパラギン酸、L−シトルリン、L−システイン、L−システイン塩酸塩一水和物、L−シスチン、L−ドーパ、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン、ポリグルタミン酸、グリシン、トリメチルグリシン、L−ヒスチジン、L−ヒスチジン塩酸塩一水和物、L−ヒドロキシプロリン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−リジン塩酸塩、L−メチオニン、L−オルニチン塩酸塩、L−プロリン、L−フェニルアラニン、L−セリン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L−バリン等のアミノ酸及びその誘導体や塩類が挙げられる。また、美白効果のある電解質としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸グルコシド等とそれらのナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩等の水溶性アスコルビン酸類が挙げられる。さらに、グリチルリチン酸塩類、グリチルレチン酸塩、サリチル酸塩、トラネキサム酸塩、尿素、ミョウバンや海洋深層水、温泉水等、これら電解質を含む天然由来の水溶液も挙げられる。これらは一種又は二種以上を組み合わせて用いる事が出来る。
これらの電解質の中でも、経時安定性を向上させるためにアルカリ金属塩あるいはアミン類を含む電解質が好ましく、特に好ましくは、アスコルビン酸、尿素、乳酸、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、グリチルリチン酸、及びこれらの水溶性誘導体、並びにこれらの塩類が挙げられる。
本発明で用いられる成分(c)の電解質の配合量は、その完成品である水中油型乳化化粧料の20℃における電気伝導度(東亜電波工業社製
電気伝導度計 CM−60Gを用いて測定)が0.05〜4.3S/mとなる量であり、0.1〜2S/mとなる量がより好ましい。この範囲であれば電解質の効果である保湿効果や美白効果を充分に発揮し、かつ系の安定性を保つ事が出来る。
本発明で用いられる成分(d)の水は、水中油型乳化化粧料とし、瑞々しい使用感を得るために必須のものである。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いられる成分(e)のアクリル酸系ポリマーは、乳化安定性を向上し、使用時ののび広がりを良好なものとするために用いられる。成分(e)のアクリル酸系ポリマーは、アルカリ剤で中和することによってゲルを形成するものであれば特に限定されず、一般に水溶性アルカリ増粘型ポリマーと称せられるものが用いられる。このようなアクリル酸系ポリマーとしては、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、アクリル酸とアクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸・メタクリル酸及びアクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸ポリエチレングリコールエステルの共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、アクリル酸・メタクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、イタコン酸・アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、アクリル酸・アクリル酸アルキルエステル及びイタコン酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体等が挙げられ、市販品としては、例えば、カーボポール940、同941、同980、同981、同1342、同1382(B.F.グットリッチ社製)等や、ペミュレンTR−1、同TR−2(B.F.グットリッチ社製)等、アキュペックHV−501、同HV−504(住友精化社製)、セピゲル305、同501(SEPPIC社製)等が挙げられる。これらのうち、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーが経時安定性および使用感の面から、より好ましい。
これら成分(e)のアクリル酸系ポリマーは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、L−アルギニン、L−リジン等の中和剤で中和し増粘させて用いる。
本発明の成分(d)、(e)の配合量は特に制限されず、夫々他の配合成分とのバランスで適宜配合すれば良いが、成分(e)の成分(d)に対する配合質量比(e)/(d)は、0.003〜0.3であることが好ましく、0.004〜0.1がより好ましい。この範囲であれば、経時安定性に優れた水中油型乳化化粧料が得られる。
本発明の水中油型乳化化粧料には、上記必須成分(a)〜(e)の他に、成分(a)以外の界面活性剤、アルコール類、ポリオール類、糖類、成分(e)以外の水溶性高分子等の水性成分、紫外線吸収剤、粉体、酸化防止剤、防腐剤、色素、香料、清涼剤、成分(c)以外の美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、常法により製造することができ、クリーム、乳液、パック等のスキンケア化粧料、ファンデーション、頬紅等のメーキャップ化粧料、ヘアクリーム、ヘアミルク等の毛髪化粧料とすることができ、特に、マッサージクリームやハンドクリーム等、顔面や手足、全身用のクリーム、パックへの適用は、塗布時の伸び広がり、マッサージのし易さに優れ、高いエモリエント効果と肌効果が得られ好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1 本発明品1〜7および比較品1〜6:マッサージ料
表1に示すマッサージ料を下記の製法により調製し、得られたマッサージ料の(1)エモリエント効果、(2)肌効果(美白効果)、(3)経時安定性、(4)電気伝導度について下記の方法により評価し結果を併せて、表1に示した。
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を75℃で加熱溶解する。
B:成分(9)〜(11)を75℃で膨潤させる。
C:AにBを添加混合後、室温まで冷却する。
D:Cに成分(12)〜(18)を添加し、マッサージ料を得た。
(評価方法:エモリエント効果、肌効果(美白効果))
本発明品1〜7および比較品1〜6の各試料について、専門パネル10名により、試料を顔面に適量塗布して、各試料に感じられるエモリエント効果及び美白効果について、以下の(イ)絶対評価基準を用いて6段階評価をしてもらった。その後、各試料の評点の平均値を(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。
(イ)絶対評価基準
(評点) (評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :非常に悪い
(ロ)4段階判定基準
(評価) (判定)
◎ :5.5を超えるもの
○ :3.5を超えて5.5以下のもの
△ :2.5を超えて3.5以下のもの
× :2.5以下のもの
(評価方法:経時安定性)
各試料を調製直後の状態を基準として、50℃の恒温槽に1ヶ月間保管し、排液の有無及びゲル化の有無の観点より以下の(イ)4段階判定基準を用いて判定した。
(イ)4段階判定基準
(評価) (判定)
変化なし : ◎
ごく僅かに変化がある : ○
やや変化がある : △
かなり変化がある : ×
(評価方法:電気伝導度)
各試料を、電気伝導度計(東亜電波工業社製
電気伝導度計CM−60G)を用いて、25℃における電気伝導度を測定した。
表1の結果から明らかなように、本発明に係わる本発明品1〜7は、(1)エモリエント効果、(2)肌効果(美白効果)、(3)経時安定性に優れたマッサージ料であった。
それに対し、成分(a)の代わりにモノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンを配合した比較品1は、経時安定性が悪く、成分(b)の油剤量が少ない比較品2は、エモリエント効果が得られず、油剤量の多い比較品3は、乳化が良好に行なえず経時安定性に劣るものであった。また、成分(c)の電解質が入っていない比較品4では、電気伝導度が低く、美白効果が得られず、成分(e)のアクリル酸系ポリマーが配合されていない比較品5や、アクリル酸系ポリマー以外のポリマーを配合した比較品6は経時安定性に劣るものであった。
実施例2:パック料
(成分) (%)
1.ショ糖パルミチン酸エステル(*4) 2
2.グリセリン 5
3.流動パラフィン 50
4.メドウフォームシードオイル 10
5.精製水 24.6
6.カルボキシビニルポリマー(*2) 0.2
7.ヒドロキシプロピルメチルセルロース(*3) 0.1
8.乳酸ナトリウム 0.5
9.ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
10.水酸化ナトリウム 0.05
11.香料 0.05
12.エタノール 7
(*4)モノエステルを70%含有
(製法)
A:成分(1)〜(4)を70℃に加熱する。
B:成分(5)〜(7)を70℃で膨潤する。
C:AにBを添加混合後、室温まで冷却する。
D:Cに成分(8)〜(12)を添加混合し、パック料を得た。
実施例2のパック料は、20℃における電気伝導度が1.02S/mで、肌上でののび広がりやエモリエント効果、保湿効果に優れ、経時による排液やゲル化のない安定性に優れたパック料であった。
実施例3:ハンドクリーム
(成分) (%)
1.ショ糖パルミチン酸エステル(*5) 2
2.グリセリン 5
3.ワセリン 5
4.スクワラン 35
5.ホホバ油 10
6.モノパルミチン酸グリセリン 0.5
7.尿素 10
8.精製水 20
9.エタノール 5
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
11.香料 0.1
12.エデト酸二ナトリウム 0.2
13.ポリアクリルアミド(*6) 2
14.精製水 5
(*5)モノエステルを65%含有
(*6)セピゲル305 (SEPPIC社製)
(製法)
A:成分(1)〜(6)を75℃で加熱分散する。
B:70℃に加熱溶解した成分(7)、(8)をAに添加し分散後、室温まで冷却する。
C:Bに成分(9)〜(14)を添加混合しハンドクリームを得た。
実施例3のハンドクリームは、20℃における電気伝導度が0.15S/mで、エモリエント効果並びに保湿効果に優れ、経時による排液やゲル化のない安定性に優れたハンドクリームであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)ショ糖脂肪酸エステル
    (b)油剤
    (c)電解質
    (d)水
    (e)アクリル酸系ポリマー
    を配合し、成分(b)の配合量が50〜80質量%であり、且つ、20℃における電気伝導度が0.05〜4.3S/mであることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
  2. 成分(c)が、アスコルビン酸、尿素、乳酸、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、グリチルリチン酸、及びこれらの水溶性誘導体、並びにこれらの塩類から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 成分(b)の油剤中、25℃で液状の油剤を90質量%以上含むことを特徴とする請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 成分(b)の油剤中、炭化水素系油剤を60質量%以上含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 成分(e)の成分(d)に対する配合質量比(e)/(d)が、0.003〜0.3であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 成分(e)が、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項記載の水中油型乳化化粧料。
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