JP2008105685A - エアゾール容器用オーバーキャップおよびオーバーキャップ付きエアゾール容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天板部11に押圧板14が取り外し可能に区画されるとともに、この押圧板14を取り外すことにより天板部11に開口部11aが形成され、このオーバーキャップ10の内部には、開口部11aに、天板部11から取り外された押圧板14を、その外周縁における一端部14a側から差し込んだときに、押圧板14の外周縁における両側部にそれぞれ形成された第1係合部15に各別に係合する一対の第2係合部16が設けられ、これらの第1、第2係合部15、16を互いに係合させることにより、このオーバーキャップ10をエアゾール容器20に装着した状態で、押圧板14は、その一端部14aがステム22を押し下げ、かつ他端部14b側が天板部11の表面から上方に突出した姿勢に保持されるようになっている。
【選択図】図3
Description
この発明では、エアゾール容器内の残留ガスを抜き出すときに、第1、第2係合部が互いに係合することによって、押圧板は、その前記一端部がステムを押し下げる一方、前記他端部側が天板部の表面から上方に突出した姿勢に保持されるので、残留ガスを抜き出す前後で、押圧板の前記他端部側における前記突出の有無によりエアゾール容器用オーバーキャップの外観形状を大きく異ならせることが可能になる。したがって、残留ガスを抜き出した人がこの容器を放置した後、例えば、残留ガスを抜き出した人とは別の人等がこの容器を見かけたときに、その人がこの容器から離れた位置にいてもそこから見た外観で、残留ガスが既に抜き出されたかどうかを一目で判別することができる。
また、残留ガスを抜き出す際に、前記開口部に、天板部から取り外した押圧板を、その一端部側からこのオーバーキャップの内部に向けて差し込み、この一端部でステムを押し下げるので、例えば、押圧板を回動させて、その一端部を噴霧ヘッドの上面に摺接させつつ最下端位置に到達させてステムを押し下げる構成と比べて、その取り扱い性を向上させることができる。
この場合、天板部から取り外された押圧板を前記開口部に差し込んで、第1、第2係合部を互いに係合させるまでの間に、この押圧板が傾こうとしてもその表裏面を前記対向面で支持させることが可能になり、残留ガスの抜き出しを確実に行うことができる。
この場合、第1、第2係合部を互いに係合させる過程で、円形状とされた押圧板の外周縁において第1係合部に前記一端部側で連なる周辺部と、第2係合部の傾斜面とを引っ掛かりなく滑らかに摺接させることが可能になり、この係合を容易に行うことができる。
また、第1、第2係合部を互いに係合させて押圧板の前記一端部でステムを押し下げたときに、ステムから押圧板に作用する上方付勢力によって、前記第1係合部を画成する壁面と、第2係合部の下端面とを圧接させることが可能になり、前記噴霧ヘッドの押し下げを確実に維持することができる。
この場合、押圧板の前記近接部分に変形容易部が形成されているので、この押圧板を前記開口部に差し込んで第1、第2係合部を互いに係合させる過程において、第2係合部により、押圧板の外周縁のうち前記近接部分の径方向外方に位置する部分が径方向内方に向けて押圧されたときに、この部分を径方向内方に向けて凹ませることが可能になる。したがって、押圧板を前記開口部に強い力で差し込まなくても、容易に第1、第2係合部を互いに係合させることが可能になり、この係合をより一層容易に行うことができる。
この場合、天板部から取り外す前の押圧板をこの天板部に対してぐらつかせることなく安定させることができる。
なお、押圧板14の外径は嵌合筒部13の内径よりも小さくなっている。また、天板部11および押圧板14の各厚さ、つまり前記中心軸線O方向の各大きさは同等となっている。さらに、前記開口部11aの内径は嵌合筒部13の内径と同等となっている。
まず、オーバーキャップ10をエアゾール容器20に嵌合した状態、またはエアゾール容器20からオーバーキャップ10を外した状態で、押圧板14を押圧してブリッジ19を破断し、この押圧板14を天板部11から取り外して天板部11に開口部11aを形成する。
以上より、このオーバーキャップ10をエアゾール容器20に嵌合した状態で、押圧板14は、前記一端部14aが噴霧ヘッド23の上面を押し下げ、かつ他端部14b側が天板部11の表面から上方に突出した姿勢に保持されるようになっている。
また、押圧板14に、残留ガスを現在抜き出している、あるいは残留ガスを既に抜いたことを示す文字や表示が、印刷、転写あるいは凹設等の適宜手段で形成されているので、使用済みのエアゾール容器20内の残留ガスが既に抜き出されているか否かをより一層容易に判別させることができる。
例えば、第1、第2係合部15、16は、前記実施形態のものに限らず、押圧板14の両側部に形成された第1係合部を凸部とし、オーバーキャップ10の内部に設けられた第2係合部を凹部としてもよい。
さらに、前記実施形態では、押圧板14を、ブリッジ19を介して天板部11に連結させたが、ブリッジ19は設けなくてもよい。さらにまた、このブリッジ19に代えて、押圧板14を、この押圧板14や天板部11よりも厚さが薄い薄肉部(弱化部)で囲繞することによって、天板部11に押圧板14を区画するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第2係合部16の側面に傾斜面16aを備えさせたが、これに代えて、例えばこの傾斜面16aは設けず、この側面全体を鉛直面16bで構成してもよい。
さらにまた、前記実施形態では、オーバーキャップ10の嵌合筒部13の下端開口部がエアゾール容器20の上端部に嵌合することにより、このキャップ10がエアゾール容器20に装着される構成を示したが、これに代えて、例えば、オーバーキャップ10およびエアゾール容器20にそれぞれ形成された雄ねじ部と雌ねじ部とが互いに螺合することにより、オーバーキャップ10がエアゾール容器20に装着される構成を採用してもよい。
また、エアゾール容器20およびオーバーキャップ10の横断面形状は図示した円形に限らず、例えば多角形等であってもよい。
さらに、各変形容易部31の両周端部31a、31bをともに、押圧板30の外周縁に開口させないで閉じたが、これに代えて、例えば、両周端部31a、31bのうち、少なくとも第1係合部15側に位置する第1周端部31aを押圧板30の外周縁に開口させなければ、この第1周端部31aと反対側に位置する第2周端部31bは開口させてもよい。
さらにまた、図4および図5では、変形容易部31を4つ形成したが、この変形容易部31を、押圧板30の表面において、2つの第1係合部15のうちのいずれか一方に前記一端部14a側で近接する近接部分にのみ一箇所形成すれば、その他の変形容易部の形成位置や個数は、図4および図5で示した実施形態に限られるものではなく、また前記その他の変形容易部は形成しなくてもよい。
11 天板部
11a 開口部
14 押圧板
14a 押圧板の一端部
14b 押圧板の他端部
15 第1係合部
16 第2係合部
16a 傾斜面
17 ガイド板
17a 対向面
19 ブリッジ(弱化部)
20 エアゾール容器
22 ステム
23 噴霧ヘッド
31 変形容易部
Claims (6)
- 上方付勢状態で立設されたステムと、このステムに取り付けられた噴霧ヘッドと、を備えたエアゾール容器に着脱可能に装着されるエアゾール容器用オーバーキャップであって、
エアゾール容器に装着した状態で前記噴霧ヘッドの上面に対向する天板部が備えられ、この天板部に押圧板が取り外し可能に区画されるとともに、この押圧板を取り外すことにより天板部に開口部が形成され、
このオーバーキャップの内部には、前記開口部に、天板部から取り外された押圧板をその外周縁における一端部側から差し込んだときに、押圧板の外周縁における両側部にそれぞれ形成された第1係合部に各別に係合する一対の第2係合部が設けられ、
これらの第1、第2係合部を互いに係合させることにより、このオーバーキャップを前記エアゾール容器に装着した状態で、前記押圧板は、前記一端部がステムを押し下げ、かつ他端部側が前記天板部の表面から上方に突出した姿勢に保持される構成とされたことを特徴とするエアゾール容器用オーバーキャップ。 - 請求項1記載のエアゾール容器用オーバーキャップであって、
その内部に、前記一対の第2係合部を各別にこのオーバーキャップの周方向で挟む一対のガイド板がそれぞれ設けられ、天板部から取り外された押圧板を前記開口部に差し込んだときに、これらのガイド板の互いに対向する対向面同士の間を前記押圧板が通過する構成とされたことを特徴とするエアゾール容器用オーバーキャップ。 - 請求項1または2に記載のエアゾール容器用オーバーキャップであって、
前記押圧板は平面視円形状とされて、前記第1係合部は、押圧板の外周縁において前記円形状の中心をその径方向で挟む両側部にそれぞれ形成されるとともに、この押圧板の外周縁から径方向内方に向けて凹む凹部とされ、
前記一対の第2係合部はそれぞれ、前記開口部の径方向内方に向けて突出する凸部とされるとともに、径方向で互いに対向する側面は、前記天板部側の上端から下端に向かうに従い漸次突出量が大きくなる傾斜面を備えることを特徴とするエアゾール容器用オーバーキャップ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のエアゾール容器用オーバーキャップであって、
前記押圧板の表面において前記第1係合部に前記一端部側で近接する近接部分には、押圧板の外周縁のうちこの近接部分の径方向外方に位置する部分を、径方向内方に向けた押圧により凹ませる変形容易部が形成されていることを特徴とするエアゾール容器用オーバーキャップ。 - 請求項1から4のいずれかに記載のエアゾール容器用オーバーキャップであって、
前記押圧板の外周縁は、破断可能な弱化部を介して前記天板部と連結されていることを特徴とするエアゾール容器用オーバーキャップ。 - 上方付勢状態で立設されたステム、およびこのステムに取り付けられた噴霧ヘッドを備えたエアゾール容器と、前記ステムおよび噴霧ヘッドを囲うようにこのエアゾール容器に装着されたエアゾール容器用オーバーキャップとを備えたオーバーキャップ付きエアゾール容器であって、
前記エアゾール容器用オーバーキャップが請求項1から5のいずれかに記載のエアゾール容器用オーバーキャップであることを特徴とするオーバーキャップ付きエアゾール容器。
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JP2005343565A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-12-15 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | エアゾール製品用の噴射部材 |
JP2006082838A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | エアゾール容器の内容物排出装置 |
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