JP2008104625A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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宣彦 藤原
Shigeharu Nakamoto
重陽 中本
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Abstract

【課題】除湿手段を搭載した衣類乾燥機において、部屋除湿運転時に使用者が除湿量を把握できるようにし、また乾燥運転時に精度良い乾燥終了検知を行うこと。
【解決手段】吸熱器15に流入する空気の湿度および温度を検出する流入空気温湿度検出手段23と、吸熱器15から流出する空気の湿度および温度を検出する流出空気温湿度検出手段25と、部屋除湿運転時における吸熱器15の除湿量を表示する表示手段30と、除湿量を算出する制御手段31とを備えている。これにより、部屋除湿運転時における除湿量を表示手段30に表示することが可能になり、また精度の良い乾燥終了検知が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、冷凍サイクルを用いた除湿手段を用いて衣類の乾燥を行う衣類乾燥機に関し、特に部屋除湿機能を付加したものに関するものである。
従来のドラム式衣類乾燥機は図3に示すような構成であった。以下、その構成について説明する。図に示すように、外装ケース51内に水平軸を中心軸として回転する回転ドラム52が配置してあり、回転ドラム52の前面の開口は、扉53で開閉されるようにしてある。外装ケース51内には、回転ドラム52の内部に設定される乾燥室54を含む風路55が構成してあり、ダンパ56a、ダンパ56bを設けるとともに、循環用ファン57を設けている。風路55内に設置した吸熱器58、放熱器59と、風路55外に設置した圧縮機60、減圧手段61で冷凍サイクルを構成している。また、風路55に外気を供給する除湿運転用ファン62を設けている。吸熱器58で除湿した除湿水を排水するための除湿水排水路63を設けている。
上記構成において、衣類の乾燥運転時は、ダンパ56a、ダンパ56bを図中破線位置に駆動し、循環用ファン57を動作させ、吸熱器58、放熱器59、乾燥室54の順に空気が流れるよう風路5にて空気を循環させる。ここで圧縮機60を動作させ、乾燥室54から流入した高湿の空気を吸熱器58にて冷却除湿し、その後放熱器59で空気を加熱し、高温低湿の空気を乾燥室54に戻し、衣類の乾燥を促進させる。除湿水は除湿水排水通路63から排出される。
また部屋除湿運転時は、ダンパ56a、ダンパ56bを図3中の実線位置に駆動し、除湿運転用ファン62、圧縮機60を動作させる。部屋の空気を風路55内に供給して吸熱器58、放熱器59の順に通流させ、吸熱器58で空気を冷却除湿し、風路外55から排出する。除湿水は除湿水排水通路63から排出される。
特許第3330789号公報
しかしながら、上記従来の構成では、部屋除湿運転時の除湿水を使用者が見ること無く排水されていたので、使用者が部屋除湿の効果を目で確認することができず、除湿の効果を実感し難い課題があった。また、乾燥運転時に衣類の乾燥状態を検出する検出手段が設けられておらず、精度の良い乾燥終了検知ができない課題があった。
本発明は、このような従来の構成の課題を解決しようとするもので、部屋除湿運転時において使用者が除湿量を容易に視認できること、乾燥運転時において精度良く乾燥終了を検知できることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、除湿手段に流入する空気の湿度を検出する流入空気湿度検出手段と、前記除湿手段から流出する空気の湿度を検出する流出空気湿度検出手段と、部屋除湿運転時における前記除湿手段の除湿量を表示する表示手段と、前記除湿手段と前記表示手段とを制御するとともに除湿量を算出する制御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥運転時に前記流入空気温湿度検出手段と前記流出空気温湿度検出手段の少なくとも一方の検出湿度に基づいて乾燥終了検知を行い、部屋除湿運転時に前記流入空気湿度検出手段および前記流出空気湿度検出手段の検出湿度と前記送風手段の設定送風量に基づいて除湿量を算出して前記表示手段に表示するものである。
これにより、流入空気湿度検出手段と流出空気湿度検出手段の情報を部屋除湿運転と乾燥運転の両方に用い、部屋除湿運転においては精度良く除湿量を算出でき、乾燥運転においては精度良く乾燥終了を検知できる。
本発明の衣類乾燥機は、部屋除湿運転時における除湿量を表示手段に表示するので、使用者が除湿の効果を容易に視認でき、また、乾燥運転時においては精度良く乾燥終了を検知でき、乾燥不足による衣類の生乾きや、乾燥過剰による無駄な電力消費を無くすことができる。さらに流入および流出空気湿度検出手段を乾燥運転と部屋除湿運転の両方に用いているので、それぞれに対応した検出手段をそれぞれ設ける必要が無く、衣類乾燥機の低コスト化に貢献できる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、送風手段が供給する空気を除湿する除湿手段と、乾燥運転時に空気が乾燥室と除湿手段とを循環するよう構成した循環風路と、部屋除湿運転時に外気を除湿手段に供給して除湿し機外に排気するよう構成した部屋除湿用風路と、前記循環風路と前記部屋除湿用風路を切替える風路切替手段と、前記除湿手段に流入する空気の湿度を検出する流入空気湿度検出手段と、前記除湿手段から流出する空気の湿度を検出する流出空気湿度検出手段と、部屋除湿運転時における前記除湿手段の除湿量を表示する表示手段と、前記送風手段と前記除湿手段と前記風路切替手段と前記表示手段とを制御するとともに除湿量を算出する制御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥運転時に前記流入空気温湿度検出手段と前記流出空気温湿度検出手段の少なくとも一方の検出湿度に基づいて乾燥終了検知を行い、部屋除湿運転時に前記流入空気湿度検出手段および前記流出空気湿度検出手段の検出湿度と前記送風手段の設定送風量に基づいて除湿量を算出して前記表示手段に表示することにより、部屋除湿運転においては使用者が除湿の効果を容易に視認でき、また乾燥運転においては精度良く乾燥終了を検知でき、乾燥不足による衣類の生乾きや、乾燥過剰による無駄な電力消費を無くすことができる。さらに流入および流出空気湿度検出手段を乾燥運転と部屋除湿運転の両方に用いているので、それぞれに対応した検出手段をそれぞれ設ける必要が無く、衣類乾燥機の低コスト化に貢献できる。
第2の発明は、本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、送風手段が供給する空気を除湿する吸熱器と、前記吸熱器とともに冷凍サイクルを構成する圧縮手段、減圧手段および放熱器と、乾燥運転時に空気が前記乾燥室と前記吸熱器と前記放熱器とを循環するよう構成した循環風路と、部屋除湿運転時に外気を前記吸熱器に供給して除湿し機外に排気するよう構成した部屋除湿用風路と、前記循環風路と前記部屋除湿用風路を切替える風路切替手段と、前記吸熱器に流入する空気の温度と湿度を検出する流入空気温湿度検出手段と、部屋除湿運転時における前記除湿手段の除湿量を表示する表示手段と、前記送風手段と前記除湿手段と前記風路切替手段と前記表示手段とを制御するとともに除湿量を算出する制御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥運転時に前記流入空気温湿度検出手段の情報に基づいて乾燥終了検知を行い、部屋除湿運転時に前記圧縮手段の設定回転数と前記送風手段の設定送風量と前記流入空気温湿度検出手段の検出温湿度とに基づいて除湿量を算出して前記表示手段に表示することにより、部屋除湿運転においては使用者が除湿の効果を容易に視認でき、また乾燥運転においては精度良く乾燥終了を検知でき、乾燥不足による衣類の生乾きや、乾燥過剰による無駄な電力消費を無くすことができる。さらに流入空気湿度検出手段を乾燥運転と部屋除湿運転の両方に用いているので、それぞれに対応した検出手段をそれぞれ設ける必要が無く、衣類乾燥機の低コスト化に貢献できる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、空気を機外に排気する排気口と、外気を導入するとともに送風手段の吸込み側に設けた吸気口とを備え、風路切替手段は、空気を乾燥室側または前記排気口側に切替える排気切替手段と、前記吸気口を開閉する吸気開閉手段で構成したことにより、単一の送風手段で乾燥室の空気と部屋の空気を吸込むことが可能になり、単一の送風手段で衣類乾燥運転と部屋除湿運転を行うことができ、装置の低コスト化、軽量化、コンパクト化に貢献できる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、表示手段は、部屋除湿運転時に流入空気湿度検出手段の検出湿度を表示することにより、使用者が部屋の温湿度を把握することができ、除湿の効果を把握することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、流入空気湿度検出手段の検出湿度が所定値を下回ると部屋除湿運転を停止することにより、無駄な運転を抑制できる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、乾燥室に収容した衣類の洗濯を可能にし、洗濯水と除湿手段が除湿した除湿水を共通の排水口より排水することにより、衣類の洗濯から乾燥までを同一槽内で一貫して行う省スペースの衣類洗濯乾燥機を実現することができ、また床面の排水口と本体の排水口の接続を容易にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の全体断面図である。本体1の内部には、円筒状の外槽2を設け、外槽2の内部には、衣類(図示せず)を収容する円筒状の内槽3を回転可能に設け、モータ4により回転駆動される。内槽3は洗濯工程においては、衣類の洗濯室となり、乾燥工程においては、衣類の乾燥室5となる。本体1の前面には衣類を出し入れする開口部6と、これを開閉する扉7が設けられている。本体1の下部に洗濯水や除湿水を排出する排水口8を設け、洗濯水排水経路9に排水弁10を設けている。送風手段11は、本体1の上方に設けている。
圧縮手段12、放熱器13、減圧手段14、吸熱器15(除湿手段)で冷凍サイクルを構成し、放熱器13と吸熱器15は吸気口16と排気口17と乾燥室5に連通する熱交換風路18内に配置され、吸熱器15を上流側に配置している。放熱器13、吸熱器15はいわゆるフィンアンドチューブ式の熱交換器であり、減圧手段14はキャピラリーチューブや電動膨張弁などの絞りを用いている。吸気口16は送風手段11の吸込み側に配置している。
風路切替手段である吸気開閉手段19と排気切替手段20により、図1中の破線矢印の流れとなる循環風路21と、実線矢印の流れとなる部屋除湿用風路22に切替える。送風手段11が吸引する空気の湿度に加え温度を検出する流入空気温湿度検出手段23(流入空気湿度検出手段)を吸引風路24に設け、放熱器15を通流した空気の温度および湿度を検出する流出空気温湿度検出手段25(流出空気湿度検出手段)を放熱器15と排気切替手段20の間に設けている。
熱交換風路18の下部には、吸熱器15で発生した除湿水を貯める除湿水容器26が設けられており、除湿水容器26に貯まった水は排水ポンプ27の動作により排水口8を経て本体1外へと排出される。除湿水排水経路28は排水弁10の下流にて洗濯水排水経路9と合流している。除湿水容器26の満水を検出する水位検出手段29を設けている。
本体1の前面上部に表示手段30を配置しており、ボタンなどの操作部(図示せず)を併設している。操作部の操作や、流入空気温湿度検出手段23、流出空気温湿度検出手段25、水位検出手段29の情報が制御手段31に入力され、制御手段31はモータ4、排水弁10、送風手段11、圧縮手段12、吸気開閉手段19、排気切替手段20、排水ポンプ27を制御して、洗濯、脱水、乾燥の衣類洗濯乾燥機としての運転と、本体1を設置している場所(例えば浴室を含む洗面所)を除湿する部屋除湿運転を制御するとともに、表示手段30の表示内容を制御する。制御手段31は部屋除湿運転時における除湿量を推定し表示手段30に表示する。
以上のような構成において、動作、作用について説明する。洗濯運転では、排水弁10を閉じた状態で外槽2内に所定の水位に達するまで給水を行い、モータ4により衣類と洗浄水の入った内槽3を回転させて衣類の洗濯を行う。また、洗濯後の濯ぎ運転でも、洗濯運転と同様に外槽2内に給水を行い、内槽3を回転させて衣類の濯ぎを行う。脱水運転では、排水弁10を開いて機外へ水を排水した後、モータ4により衣類の入った内槽3を高速回転して脱水する。
乾燥運転では、吸気開閉手段19と排気切替手段20を図1中破線位置に切替え、送風手段11を動作させ、図1中の破線矢印のように循環風路21と吸引風路24を通じて空気を循環させる。また、圧縮手段12の動作により、吸熱器15にて低温低圧の気液混合の冷媒は乾燥室5より出た多湿の空気より顕熱および潜熱を吸熱して、低圧のガス状冷媒となる。圧縮手段12が吸入した冷媒は圧縮されて高温高圧のガス状冷媒となり、放熱器13にて空気に放熱し、高圧の液状冷媒となる。そして減圧手段14にて減圧され、再び吸熱器15に流入する。
内槽3はモータ4により回転駆動されて衣類は上下に攪拌され、循環空気が衣類の隙間を通るときに水分を奪い、多湿状態で外槽2より出て吸引風路24を通流して送風手段11に吸引され、吸熱器15に供給される。吸熱器15において空気を冷却して結露させ、空気から除湿する。この空気は放熱器13において加熱されて高温低湿の温風となり、循環風路21を通流して内槽3に再び流入し、衣類の乾燥を促進する。
吸熱器15で発生した除湿水は、除湿水容器26に貯まり、水位検出手段29が所定水位に達したことを検知すると排水ポンプ27が所定時間動作し、本体1外へと排出される。上記動作により、衣類の乾燥が進行される。流入空気温湿度検出手段23が乾燥室5を通過した循環空気の温度および相対湿度を検出し、所定温度以上かつ所定湿度以下になると乾燥終了と判断して乾燥を終了する。または、流入空気温湿度検出手段23と流出空気温湿度検出手段25がそれぞれ検出する絶対湿度の差が所定値以下になると乾燥終了と判断して乾燥を終了する。
次に、洗濯乾燥機を設置している場所を除湿する、あるいは、吊り下げた衣類を乾燥する部屋除湿運転について説明する。吸気開閉手段19、排気切替手段20を図1中の実線位置に切替え、送風手段11と圧縮手段12を動作させる。送風手段11の動作により、吸気口17から部屋の空気を吸い込み、吸熱器15にて冷却除湿した後、放熱器13にて再熱して低湿の空気にし、部屋除湿用風路22を通流させて排気口17から排出する。
吸熱器15で結露した除湿水は、除湿水容器26に貯まり、水位検出手段29が所定水位に達したことを検知すると排水ポンプ27を所定時間動作させる排水動作を行い、本体1外へと排出される。これにより除湿水容器26が満水になって使用者が除湿水を捨てるといった不便さから開放される。また部屋除湿により快適な空間を作ることができるとともに、その空間におけるカビの発生も抑えることができる。
流入空気温湿度検出手段23が検出する吸熱器15に流入する空気の絶対湿度と、流出空気温湿度検出手段25が検出する吸熱器15から流出する空気の絶対湿度との差に、送風手段11の設定送風量を乗じたものを時間積算して、除湿量を算出する。そして、この除湿量表示手段30に表示する。また、流入空気温湿度検出手段23が部屋の空気の温度および相対湿度を検出して表示手段30に表示する。ここで検出湿度が所定値(例えば相対湿度60%)を下回ると部屋除湿運転を停止する。なお再度、部屋除湿運転を行うときに、表示除湿量を零に戻す。
以上説明したように、部屋除湿運転においては使用者が除湿の効果を容易に視認でき、また乾燥運転においては精度良く乾燥終了を検知でき、乾燥不足による衣類の生乾きや、乾燥過剰による無駄な電力消費を無くすことができる。さらに流入空気温湿度検出手段23および流出空気湿度検出手段25を乾燥運転と部屋除湿運転の両方に用いているので、それぞれに対応した検出手段をそれぞれ設ける必要が無く、衣類乾燥機の低コスト化に貢献できる。
また、空気を機外に排気する排気口17と、外気を導入するとともに送風手段11の吸込み側に設けた吸気口16とを備え、風路切替手段は、空気を乾燥室5側または排気口17側に切替える排気切替手段20と、吸気口16を開閉する吸気開閉手段19で構成したことにより、送風手段11は乾燥室5の空気と部屋の空気を選択して吸込むことが可能となり、単一の送風手段11で衣類乾燥運転と部屋除湿運転を行うことができ、装置の低コスト化、軽量化、コンパクト化に貢献できる。
また、表示手段30は、部屋除湿運転時に吸気口16より吸込んだ部屋の空気の温湿度を流入空気温湿度検出手段23で検出して湿度を表示することにより、使用者が部屋の湿度を把握することができ、除湿の効果を把握することができる。
また、部屋除湿運転時における流入空気温湿度検出手段23の検出湿度が所定値を下回ると部屋除湿運転を停止することにより、無駄な運転を抑制できる。
また、乾燥室5に収容した衣類の洗濯を可能にし、洗濯水と吸熱器15が除湿した除湿水を共通の排水口8より排水することにより、衣類の洗濯から乾燥までを同一槽内で一貫して行う省スペースの衣類洗濯乾燥機を実現することができ、また床面の排水口と本体の排水口8の接続を容易にできる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における衣類乾燥機の全体断面図である。第1の実施の形態と同一構成要件は同一符号を付して詳細な説明は省略する。実施の形態1と異なる点は、流出空気温湿度検出手段25を廃した点である。
以上のような構成において、この動作、作用についてについて、実施の形態1と異なる点のみ説明する。圧縮手段12の設定回転数と送風手段11の設定送風量と吸熱器15に流入する空気の温度および湿度と単位時間あたりの除湿量との関係を制御手段31に事前に記憶させておく。部屋除湿運転時において、制御手段31は記憶している前記関係を用い、圧縮手段12の設定回転数と送風手段11の設定送風量と流入空気温湿度検出手段25の検出温湿度から時々刻々の単位時間あたりの除湿量を求めて積算することにより除湿量を算出する。そして表示手段30に表示する。
これにより、吸熱器15を流出した空気の湿度を検出しなくても除湿量を算出でき、衣類乾燥機のさらなる低コスト化に貢献できる。
なお、各実施の形態では、洗濯から乾燥までを同一の槽内において自動で行う洗濯機能付の衣類乾燥機に除湿手段を搭載したときの例について述べているが、これに限定されるものではなく、乾燥のみを行う衣類乾燥機であっても同様の効果が得られる。
また、第一の実施の形態においては、除湿手段は冷凍サイクルの吸熱器15として説明したが、低温水が供給される熱交換器やペルチェ素子のような低温源で空気を冷却除湿する方法や、吸着剤で吸着除湿する方法においても本発明を適用できる。
また、除湿量を算出するため、実施の形態1および2を組み合わせるとさらに精度良く除湿量を推定できる。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、部屋除湿運転時における除湿量を簡潔な構成でありながら精度良く算出して表示手段に表示するとともに、乾燥運転時に精度良く乾燥終了を検知できるので、部屋除湿機能や吊り下げた衣類を乾燥させる機能を持った衣類乾燥機や衣類洗濯乾燥機に対して本発明を適用できる。
本発明の実施の形態1を示す衣類乾燥機の全体断面図 本発明の実施の形態2を示す衣類乾燥機の全体断面図 従来の衣類乾燥機の断面図
符号の説明
1 本体
5 乾燥室
11 送風手段
12 圧縮手段
13 放熱器
14 減圧手段
15 吸熱器(除湿手段)
16 吸気口
17 排気口
19 吸気開閉手段(風路切替手段)
20 排気切換手段(風道切換手段)
21 循環風路
22 部屋除湿用風路
23 流入空気温湿度検出手段(流入空気湿度検出手段)
25 流出空気温湿度検出手段(流出空気湿度検出手段)
30 表示手段
31 制御手段

Claims (6)

  1. 本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、送風手段が供給する空気を除湿する除湿手段と、乾燥運転時に空気が乾燥室と除湿手段とを循環するよう構成した循環風路と、部屋除湿運転時に外気を除湿手段に供給して除湿し機外に排気するよう構成した部屋除湿用風路と、前記循環風路と前記部屋除湿用風路を切替える風路切替手段と、前記除湿手段に流入する空気の湿度を検出する流入空気湿度検出手段と、前記除湿手段から流出する空気の湿度を検出する流出空気湿度検出手段と、部屋除湿運転時における前記除湿手段の除湿量を表示する表示手段と、前記送風手段と前記除湿手段と前記風路切替手段と前記表示手段とを制御するとともに除湿量を算出する制御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥運転時に前記流入空気温湿度検出手段と前記流出空気温湿度検出手段の少なくとも一方の検出湿度に基づいて乾燥終了検知を行い、部屋除湿運転時に前記流入空気湿度検出手段および前記流出空気湿度検出手段の検出湿度と前記送風手段の設定送風量に基づいて除湿量を算出して前記表示手段に表示する衣類乾燥機。
  2. 本体と、前記本体内に支持し衣類を乾燥する乾燥室と、送風手段が供給する空気を除湿する吸熱器と、前記吸熱器とともに冷凍サイクルを構成する圧縮手段、減圧手段および放熱器と、乾燥運転時に空気が前記乾燥室と前記吸熱器と前記放熱器とを循環するよう構成した循環風路と、部屋除湿運転時に外気を前記吸熱器に供給して除湿し機外に排気するよう構成した部屋除湿用風路と、前記循環風路と前記部屋除湿用風路を切替える風路切替手段と、前記吸熱器に流入する空気の温度と湿度を検出する流入空気温湿度検出手段と、部屋除湿運転時における前記除湿手段の除湿量を表示する表示手段と、前記送風手段と前記除湿手段と前記風路切替手段と前記表示手段とを制御するとともに除湿量を算出する制御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥運転時に前記流入空気温湿度検出手段の情報に基づいて乾燥終了検知を行い、部屋除湿運転時に前記圧縮手段の設定回転数と前記送風手段の設定送風量と前記流入空気温湿度検出手段の検出温湿度とに基づいて除湿量を算出して前記表示手段に表示する衣類乾燥機。
  3. 空気を機外に排気する排気口と、外気を導入するとともに送風手段の吸込み側に設けた吸気口とを備え、風路切替手段は、空気を乾燥室側または前記排気口側に切替える排気切替手段と、前記吸気口を開閉する吸気開閉手段で構成される請求項1または2記載の衣類乾燥機。
  4. 表示手段は、部屋除湿運転時に流入空気湿度検出手段の検出湿度を表示する請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  5. 流入空気湿度検出手段の検出湿度が所定値を下回ると部屋除湿運転を停止する請求項1〜4のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
  6. 乾燥室に収容した衣類の洗濯を可能にし、洗濯水と除湿手段が除湿した除湿水を共通の排水口より排水する請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
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