JP2008103881A - ピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置 - Google Patents

ピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】後段でインターポレーションを行ってもピークファクタ再生のないピークファクタ低減装置を提供する。
【解決手段】入力複素信号から振幅成分の極大値を検出して、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部に、帯域制限用のベースバンドフィルタとインターポレーションフィルタを通過した複素信号を供給し、インターポレーション済みの複素信号から生成した補正信号を使用して、入力複素信号のピークファクタを低減するピークファクタ低減装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置に関し、更に詳しくは、符号分割多重:CDMA(Code-Division Multiple Access)や、直交周波数分割多重:OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)の基地局のように、大きなピークファクタをもつ正規分布に従った信号を送信する無線通信装置に有効なピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置に関する。
近年の無線通信技術の発展は目覚しいものがあり、周波数利用効率(単位周波数あたりのビット伝送量)の向上を目指して、例えば、第3世代の移動通信システムのCDMAや、第4世代システムで本命視されているOFDMなど、様々な変調方式が提案され、その一部が実用化されている。これらの変調方式では、原理的には、複素信号であるベースバンドI、Q信号に載せる情報の多値化を進めることによって、周波数利用効率を向上している。その結果、I、Q信号の分布が正規分布に近づき、平均電力に対するピーク電力の比(Peak to Average Power Ratio)で表される振幅成分のピークファクタ(クレストファクタと呼ぶこともある)が、10dB以上に及ぶ大きな値となっている。
一般に、無線送信機の最終段となる電力増幅器では、増幅特性の線形性と電力効率との間にトレードオフがある。すなわち、電力増幅器の出力電力は、トランジスタの性能によって決まる飽和出力を超えることができないが、電力効率は、飽和付近の出力で最大となるため、電力効率を上げるためには、増幅器の出力電力を上げることが望まれる。
しかしながら、増幅特性の非線形性によって変調信号が飽和すると、許容された送信周波数帯域に隣接する他の周波数帯に非線形歪電力が漏洩する。この非線系歪電力の漏洩は、隣接周波数帯域を利用する他の通信システムを妨害することになるため、無線規格や電波法規では、隣接周波数帯への非線形歪電力の漏洩が厳しく規制されている。CDMAやOFDMでは、振幅成分の高いピークファクタが原因となって、変調信号が飽和し易く、電力増幅器の大出力化が難しい。
上述したトレードオフを克服するために有効な手段として、ピークファクタ低減装置がある。ピークファクタ低減装置としては種々の方式が提案されているが、一般的には、ベースバンドI、Q信号に対して若干の波形品質劣化を許容した上で、ピーク振幅が所定値以下に制限されるように波形を操作している。ピークファクタ低減における性能指標は次の3点になる。
(1)ピーク振幅が、許容レンジとして予め設定された閾値以下に制限されること。
(2)ベースバンドのスペクトルが拡がらないこと。
(3)波形の品質劣化が小さいこと。
これらの性能指標を同時に満足する従来技術として、例えば、特開2003−124824号公報(特許文献1)に記載されたピークファクタ低減装置が挙げられる。
ここで、従来技術について、簡単に説明する。
図16は、特許文献1で提案されたピークファクタ低減装置を機能ブロックを用いて簡潔に表記した図である。入力端子i1からディジタル信号として供給されたI、Q成分を持つ複素入力信号は、第1、第2の経路に分岐される。
第1経路の複素入力信号は、伝達関数H(z)を持つベースバンドフィルタHz0で帯域制限した後、補正信号生成部100に入力される。
補正信号生成部100において、複素入力信号は、直交座標‐極座標(Complex to Polar Coordinates)変換部CP1によって、振幅成分と位相成分に分離され、振幅成分サンプル列と位相成分サンプル列として出力される。振幅成分サンプル列は、デッドゾーン回路DZ1に入力され、予め設定された許容レンジを超過した振幅値(サンプル値)が検出される。デッドゾーン回路DZ1で検出されたサンプル値には、ゲインブロックg0で所定のゲインが乗算される。このゲインは、ベースバンドフィルタHz0がもつ係数の最大値(通常は、タップ係数のセンター)の逆数に設定されており、これによって、ゲインブロックg0からは、正規化された超過振幅値を示すサンプル値が得られる。
ゲインブロックg0から出力されたサンプル値は、遅延器D1、D2と、比較器LT1、GT1と、乗算器P1とからなる極大値検出部200に入力される。極大値検出部200では、ゲインブロックg0から出力されたサンプル列を2つの経路に分岐し、その一方を互いに縦続接続された遅延器D1、D2で遅延させることによって、ゲインブロックg0の出力サンプルと、遅延器D1の出力サンプルと、遅延器D2の出力サンプルとからなる時間的に連続した3つのサンプルが次々と得られるようになっている。
比較器LT1は、遅延器D1とD2の出力を比較し、「遅延器D2の出力<遅延器D1の出力」の期間に「1」、それ以外は「0」を乗算器P1に出力する。比較器GT1は、ゲインブロックg0の出力と遅延器D1の出力を比較し、「遅延器D1の出力>g0の出力」の期間に「1」、それ以外は「0」を乗算器P1に出力する。乗算器P1は、遅延器D1の出力に、比較器LT1、GT1の出力を乗算している。従って、乗算器P1からは、比較器LT1、GT1の出力が共に「1」の時、すなわち、遅延器D1の出力サンプルが前後のサンプルよりも大きい極大値となったとき、遅延器D1の出力値がインパルス信号として出力される。
極大値検出部200の出力(乗算器P1の出力)は、極座標‐直交座標(Polar Coordinates to Complex)変換部PC1に振幅成分信号として供給される。上記極大値検出部における信号の処理遅延は1サンプルとなっているため、直交座標‐極座標変換部CP1から出力される位相成分信号も遅延器D3で1サンプル遅延させて、極座標‐直交座標変換部PC1に供給される。極座標‐直交座標変換部PC1は、上記振幅成分と位相成分を複素信号に変換し、ピークファクタ低減用の補正信号として、減算器SU1に供給する。
一方、第2経路の入力信号は、遅延器D4で、ベースバンドフィルタHz0の伝達関数H(z)の群遅延だけ遅延させた後、補正信号生成部100での遅延量、この例では、極大値検出部200で発生する1サンプル分の遅延量をもつ遅延器D0を通して、減算器SU1に供給される。減算器SU1は、遅延器D0から出力される複素入力信号から、補正信号生成部100から出力された補正信号を減算することによって、ピークファクタが低減された信号を出力する。従って、これをベースバンドフィルタHz2で帯域制限することにより、出力端子o2にピークファクタを低減したベースバンド信号が得られる。
ここで、極座標‐直交座標変換部PC1の出力信号は、ピークファクタ低減を目的として生成された補正信号(注入信号)であり、これを減算器SU1で複素入力信号に加算(マイナス加算)すると、信号波形品質の劣化原因となる。しかしながら、上記補正信号は、振幅成分が許容レンジを越えて極大値となった時にインパルス状に発生し、ピーク近傍にエネルギーが集中しているため、波形品質の劣化は最小限に留めることができる。また、減算器SU1の出力信号は、ベースバンドフィルタHz2で帯域制限されるため、原理的にスペクトルが拡がることはない。
尚、図において、Hz1は、出力端子o1でピークファクタ低減を受けていない入力信号波形を観測するために設けられたベースバンドフィルタ、Hz3は、出力端子o3でピークファクタ低減のために入力信号i1に加えられる注入信号の波形を観測するために設けられたベースバンドフィルタであり、ピークファクタ低減装置にとっては必須の構成要素ではない。
ここで、ピークファクタ低減装置の理解を容易にするため、入力I、Q信号をサンプリング周波数10MHzの正規分布に従う複素ランダム信号、ベースバンドフィルタH(z)(Hz0、Hz2)の遮断周波数を4MHz、ピークファクタ制限値を8dBとする仮想的なパラメータを用いたシミュレーション結果を示す。
図17の(A)で、実線は、ベースバンドフィルタH(z)の周波数応答を示し、(B)は、ベースバンドフィルタのインパルス応答を示す。但し、ここに示したパラメータは、説明のために適当に設定した値であって、特定のシステムを意味するものではない。
シミュレーションで得られた波形振幅を図18(A)、(B)に示す。
図(A)は、図16の出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形を示し、図(B)は、出力端子o2で観測されるピークファクタ低減された信号波形を示している。破線は、デッドゾーン回路DZ1に設定される許容レンジの上限を示している。図(B)から、出力端子o2には、ピークファクタ低減によって振幅が設定値以下に制限された信号が得られることを確認できる。
図19の(A)は、上記波形から取得したパワースペクトル、(B)は、ピーク信号の頻度分布を表すCCDF(Complementally Cumulative Distribution Function)を示している。図(A)のスペクトルを見ると、出力端子o3で観測される補正信号は、出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号で完全にマスクされている。従って、この補正信号を用いてピークファクタを低減した場合、出力端子o2には、スペクトルに広がりのない出力信号が得られることが判る。
また、図(B)のCCDFを見ると、出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号は、ピークファクタが10dB以上となっているのに対して、出力端子o2からは、ピークファクタが約8dBに制限された信号が出力されることが判る。従って、元の入力信号では、電力増幅器の飽和出力の10dB以下しか出力できない場合でも、上述したピークファクタ低減を行えば、電力増幅器の飽和出力の8dBとなるため、出力を2dB増加させることができる。上記シミュレーションにおける波形品質劣化は、EVM(Error Vector Magnitude)換算で1.3%に過ぎず、極めて小さい品質劣化といえる。
特開2003−124824号公報 「ノーブル恒等変換」: http://adsp2191.hp.infoseek.co.jp/2191/program/polyphase/polyphase04.shtml 「フィルタのポリフェーズ分解」 http://adsp2191.hp.infoseek.co.jp/2191/program/polyphase/polyphase06.shtml
上述したピークファクタ低減は、ディジタル信号段階での処理であり、ピークファクタ低減された信号を無線信号として送信するためには、ピークファクタ低減装置の後段にD/A変換器と、折り返し周波数成分であるエリアス(Alias)イメージを除去するためのアナログフィルタが必要となる。特に、入力端子i1に供給される入力信号が広帯域となった場合、周波数軸上で、入力信号のベースバンド帯域がエリアスイメージの周波数帯域と近接するため、エリアスイメージを除去するためのアナログフィルタには、ベースバンドとエリアスイメージの境界で急峻な減衰(カットオフ)特性を必要とする。
しかしながら、一般的に、減衰特性が急峻であればあるほど、フィルタ次数が高くなり、フィルタ設計が難しくなる。また、カットオフ近傍でフィルタの位相特性が大きくうねると言う問題がある。送信信号が音声の場合、位相特性はそれほど問題視されないが、一般的なディジタル通信の分野では、位相歪は、深刻な波形品質劣化をもたらすため、極力回避しなければならない。
アナログフィルタの仕様を緩和する方法として、例えば、ディジタルHi-Fiオーディオなどの分野で盛んに用いられているインターポレーションが有効となる。入力信号をゼロ挿入でオーバーサンプリングした後、直線位相型のディジタルインターポレーションフィルタで波形を平滑化して高速D/A変換するようにすれば、エリアスイメージをベースバンドから大きく離間できる。従って、エリアスイメージ除去用のアナログフィルタは、減衰特性が緩慢であってもよく、低次で位相歪の少ない簡易な構成のものを採用できる。但し、ピークファクタ低減した信号にインターポレーションを適用すると、インターポレーションフィルタの作用によって、一旦削減されたピークが再生されると言う新たな問題が発生する。
図20は、図16で説明したピークファクタ低減装置の出力をオーバーサンプリングする場合のブロック図を示す。
ここでは、ベースバンドフィルタHz2から出力されるピークファクタ低減された信号をオーバーサンプラovs2によって4倍インターポレーションした後、インターポレーションフィルタGz2で波形を平滑化して、端子o2に出力する場合のシミュレーション結果について説明する。端子o2の出力信号と比較するために、ベースバンドフィルタHz1、Hz3にも、オーバーサンプラovs1、ovs3と、インターポレーションフィルタGz1、Gz3が接続されている。
これらのインターポレーションフィルタには、図17(A)に破線で示した伝達関数G(z)のものを用いた。尚、図17の(C)は、同図(B)に示したベースバンドフィルタと対応するインターポレーションフィルタのインパルス応答を示している。
図21の(A)は、図20の端子o1の出力信号波形の振幅、(B)は、端子o2の出力信号波形の振幅を示している。図(B)から、インターポレーションフィルタを通過した信号では、許容レンジを越えるピークファクタが発生していることが判る。また、図22の(A)、(B)は、これらの波形から取得したパワースペクトルとCCDFを示す。図19と比較して明らかなように、スペクトルには異常がないものの、インターポレーションによって、端子o2の出力でCCDFが崩れてしまっていることが確認できる。
図23は、図21(B)が示すインターポレーション後の出力信号波形におけるピーク近傍を拡大した波形図である。丸印マーカ(○)は、インターポレーション前のサンプル点を表し、点マーカ(・)は、インターポレーション後のサンプル点を表し、破線は、振幅許容レンジの上限を示している。インターポレーション前のサンプル点(○)は、全てが許容レンジ内に収まっているが、インターポレーションによって、制限値を超えるピーク振幅が現れることが判る。オーバーサンプラovs2でゼロ挿入を行っただけでは、ピーク再生は起り得ないため、許容レンジを超えるピークファクタは、インターポレーションフィルタの作用に起因して発生していることは明白である。
ところで、近年では、例えば、Texas Instruments社のDAC5687や、Analog Devices社のAD9779にように、無線通信用D/A変換ICに、インターポレーション機能を内蔵したものが販売されている。これらのICでは、内蔵したオーバーサンプラとインターポレーションフィルタによって、最大で8倍までサンプルレートを引き上げることができる。このような市販のD/A変換ICを使用できれば、高サンプルレートの信号処理に必要なインターポレーション機能をベースバンド信号処理系に備える必要がなくなるため、無線装置の設計、製造コストを削減することが可能となる。
しかしながら、従来のピークファクタ低減装置は、上述したように、アナログフィルタの仕様を緩和するためにインターポレーションを行うと、インターポレーションフィルタで振幅制限値を超えるピーク信号が再生され、ピークファクタの低減効果が失われる。従って、従来のピークファクタ低減装置は、その後段で、上述したD/A変換ICに内蔵されたインターポレーション機能を利用することができないという大きな問題があった。
本発明の第1の目的は、インターポレーションを行ってもピークファクタ低減効果が損なわれないピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、ピークファクタ低減処理に必要な信号処理の大部分を低速で実行でき、且つ、ピークファクタ低減効果が損なわれないピークファクタ低減装置およびベースバンド信号処理装置を提供することにある。
本発明の第3の目的は、インターポレーション機能内蔵型のD/A変換ICに接続可能なピークファクタ低減装置を提供することにある。
これらの目的を達成するため、本発明は、ディジタル信号として供給された複素入力信号(I、Q信号)が、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部を備えた第1経路と、タイミング調整用の遅延器を備えた第2経路とに分岐され、減算器によって、上記遅延器を通過した複素入力信号から上記補正信号を減算することによって、ピークファクタが許容レンジ内に低減された複素信号を出力するピークファクタ低減装置において、
上記補正信号生成部に、帯域制限用のベースバンドフィルタとインターポレーションフィルタを通過した複素信号が供給され、上記補正信号生成部が、インターポレーション済みの複素信号からピークファクタ低減用の補正信号を生成し、上記減算器が、上記補正信号生成部から出力された補正信号に従って、上記複素入力信号のピークファクタを低減するようにしたことを特徴とする。
本発明の1実施例では、上記第1経路が、上記補正信号生成部に供給される複素入力信号の帯域を制限するための第1のベースバンドフィルタと、上記第1のベースバンドフィルタで帯域制限された複素入力信号のサンプル数をn倍(n>2)にする第1のオーバーサンプラと、上記第1のオーバーサンプラと対をなす第1のインターポレーションフィルタとを含み、上記第2経路が、複素入力信号のサンプル数をn倍にする第2のオーバーサンプラを含む。
上記構成によれば、補正信号生成部が、インターポレーション済みの複素信号からピークファクタ低減用の補正信号を生成し、減算器が、この補正信号を使用して、インターポレーション済みの入力信号からピークファクタを低減しているため、減算器の出力信号は、既にサンプル数が増加したものとなっている。従って、ピークファクタ低減後の信号をベースバンドフィルタで帯域制限し、後段のインターポレーションフィルタを通過させた場合でも、許容レンジを超えるピークファクタが再生されることはない。
上記第2の目的を達成するため、本発明のピークファクタ低減装置では、ノーブル恒等変換に基づくフィルタのポリフェーズ分解を応用して、インターポレーションフィルタをL相のポリフェーズ構造に変換して、ピークファクタ低減を実現する。ポリフェーズ構造を採用することによって、一部の遅延処理、加算処理を除いて、ピークファクタ低減処理の大部分をインターポレーション前の低サンプルレートで行うことが可能となる。
尚、ノーブル恒等変換とは、伝達関数G(z)のフィルタの後にL倍オーバーサンプラを接続した構造と、L倍オーバーサンプラの後に伝達関数G(z)のフィルタを接続した構造は、機能的に等価であり、互いに置換できるという変換原理を指している(非特許文献1)。ここで、伝達関数G(z)は、伝達関数G(z)が1サンプル毎に信号処理している時、Lサンプル毎に信号を処理することを意味している。
フィルタのポリフェーズ分解では、ノーブル恒等変換を応用して、以下に述べるように、タップ数の多いフィルタの機能をタップ数の少ない複数のフィルタに置き換える。
いま、図24(A)に示すように、オーバーサンプラovs5の後に、タップ係数がg、g、g、…であるような伝達関数G(z)を持つFIR(有限インパルス応答:Finite Impulse Response)フィルタGz0が接続されている場合、G(z)のタップ係数をL個置きに集めて、次式に示す複数の伝達関数G(z)、G(z)、…、G(z)に分解する。
この状態で、オーバーサンプラとG(z)、G(z)、…、G(z)の部分をノーブル恒等変換すると、伝達関数G(z)、G(z)、…、G(z)をもつ複数のフィルタをオーバーサンプラの前に配置できる。
(z)=g + g−L + g2L−2L +…
(z)=g + gL+1−L + g2L+1−2L +…
(z)=g + gL+2−L + g2L+2−2L +…
: :
: :
(z)=gL−1−(L−1)
+ g2L−1−(2L−1)
+ g3L−1−(3L−1) + …
G(z)=G(z) + G(z)z−1
+ G(z)z−2 + … + G (z)z−(L−1)
図24(B)は、L=4のポリフェーズ構造のフィルタを示す。ポリフェーズ分解によって、遅延器z−1、z−2、…、z−(L−1)(図24ではD1〜D3)と1個の加算器ADを除き、伝達関数G(z)、G(z)、…、G(z)の複数のフィルタ(図24ではGz01〜Gz04)を低いサンプルレートで実現できる。尚、ポリフェーズ分解によって構成されるポリフェーズフィルタついては、非特許文献2に記載されている。
上記第3の目的を達成するため、本発明のピークファクタ低減装置では、上記第1経路が、上記補正信号生成部に供給される複素入力信号の帯域を制限するための第1のベースバンドフィルタと、ポリフェーズ構造化されたn相のインターポレーションフィルタとを含み、上記補正信号生成部が、それぞれ上記ポリフェーズ構造の各相のインターポレーションフィルタに接続されるn相の補正信号生成部に分割され、上記複数の補正信号生成部で生成されたn相の補正信号が、相毎に異なった近似的な分数遅延時間を与えてn相の補正信号を1つの補正信号に合成するディジタルフィルタに入力され、上記減算器に、上記第2経路の出力信号と、上記ディジタルフィルタから出力された補正信号とが供給されるようにしたことを特徴とする。
ポリフェーズ構造の最終段に、このようなディジタルフィルタを採用すると、n相インターポレーションフィルタの動作のみならず、ポリフェーズ構造が必要とするフィルタ出力の遅延処理と加算処理も、インターポレーション前の低サンプルレートで実現できる。
また、上記構成は、オーバーサンプラをピークファクタ低減装置の後段に位置させることができるため、インターポレーション機能内蔵型のD/A変換ICと接続することが可能となる。
本発明によれば、インターポレーションを行ってもピークファクタ低減効果が損なわれないため、エリアスイメージ除去用のアナログフィルタでの位相歪を低減できる。また、インターポレーションフィルタにポリフェーズ構造を採用した場合、ピークファクタ低減処理を低いサンプルレートで実現でき、インターポレーション機能内蔵型のD/A変換ICに適合可能なピークファクタ低減装置を提供できる。
以下、図1〜図15を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明によるピークファクタ低減装置の第1の実施例を示す。図1では、図16、図20で説明した従来装置と同一の構成要素に従来装置と同じ符号を付し、極大値検出部200は、図16と同一構成となっているため、重複した説明は回避する。
本実施例は、インターポレーションフィルタGz2によるピーク再生を防止するため、減算器SU1でピークファクタ低減を行う前に、インターポレーションを完了しておくことに特徴がある。本実施例のピークファクタ低減装置では、第1経路におけるベースバンドフィルタHz0と補正信号生成部100との間に、オーバーサンプラovs5とインターポレーションフィルタGz0を配置し、フィルタHz0で入力信号を帯域制限した直後に、インターポレーション処理を行っている。
直交−極座標変換部CP1には、ピーク再生された複素信号、すなわち、オーバーサンプラovs5によってゼロ値のサンプルが挿入され、インターポレーションフィルタGz0によってサンプル値が補間された信号が入力されている。従って、入力信号の振幅成分が供給されるデッドゾーン回路DZ1では、許容レンジを超えたサンプル値が従来装置よりも多数検出される。これらのサンプル値は、ゲインブロックg0で正規化した後、極大値検出部200に入力される。
極大値検出部200は、許容レンジを超える補間されたサンプル値の中から極大となるサンプル値を検出し、これをインパルス信号として、極座標−直交変換部PC1に供給する。従って、本実施例によれば、極大値検出部200では、例えば、図23に点マーカで示したピークに相当するサンプルが検出され、極座標−直交変換部PC1に供給される。
第2経路の遅延器D4とD0の間には、オーバーサンプラovs4が配置され、極座標−直交変換部PC1の出力とサンプルレートを合わせるために、インターポレーションフィルタGz0で発生する遅延量と同じ遅延量をもつ遅延器D5が追加される。
減算器SU1の出力信号を帯域制限するためのベースバンドフィルタには、オーバーサンプラとの位置関係が図20とは逆になっているため、ノーブル恒等変換の原理に従って、伝達関数をH(z)にしたフィルタHz5が使用される。出力端子o1でピークファクタ低減を受けていない入力信号を観測するためのベースバンドフィルタHz4と、出力端子o3で注入信号を観測を観測するためのベースバンドフィルタHz6にも、伝達関数がH(z)のフィルタが使用される。
図2は、第1実施例のピークファクタ低減装置でシミュレーションされた出力波形振幅を示す。図(A)は、出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形、図(B)は、出力端子o2で観測されるピークファクタ低減された信号波形を示している。
本実施例によれば、インターポレーション済みの入力信号に対して、ピークファクタ低減が行われているため、ベースバンドフィルタHz5で帯域制限した信号を第2のインターポレーションフィルタGz2で平滑化した場合でも、同図(B)の信号波形が示すように、許容レンジを超えるピーク信号が再生されることはない。
図3の(A)は、出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形のパワースペクトルと、出力端子o3で観測される注入信号波形のパワースペクトルを示し、(B)は、出力端子o1と出力端子o2の出力信号におけるCCDFを示している。
図(A)から明らかなように、本実施例によれば、出力端子o3で観測される補正信号のパワースペクトルが、出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号のパワースペクトルで完全にマスクされており、この補正信号でピークファクタ低減した場合、出力端子o2には、スペクトルの広がりがない出力信号が得られることが判る。また、図(B)が示すように、本実施例によれば、出力端子o2には、ピークファクタが許容レンジである8dB以下に制限された信号が得られることが判る。
尚、図1に示したオーバーサンプラovs5とインターポレーションフィルタGz0は、ポリフェーズ分解を適用することによって、図24の(B)に示したようなポリフェーズ構造に変換できる。
図4は、本発明によるピークファクタ低減装置の第2の実施例を示す。
本実施例の装置構造は、図1に示した第1実施例のピークファクタ低減装置をポリフェーズ構造に変形することによって得られる。信号の応答は、第1実施例と等価となる。
図5と図7は、図1から図4の構造を導く中間段階での装置構成を示している。
図1に示したピークファクタ低減装置において、インターポレーションフィルタGz0を図24の(B)で説明したようにポリフェーズ構造に変形し、直交座標‐極座標変換部CP1、デッドゾーン回路DZ1、ゲインブロックg0をオーバーサンプラovs5の前に移動すると、図5に示す装置形態になる。インターポレーションフィルタGz0は、ポリフェーズ分解によって、ポリフェーズフィルタGz01〜Gz04に分割され、直交座標‐極座標変換部CP1もCP11〜CP14に分割される。また、デッドゾーン回路DZ1とゲインブロックg0も、CP11〜CP14と対応したDZ11〜DZ14、g01〜g04に分割され、オーバーサンプラovs5は、ゲインブロックg01〜g04に接続された振幅成分用の第1のオーバーサンプラ群ovs51〜ovs54と、位相成分用の第2のオーバーサンプラ群ovs61〜ovs64と分割される。
第1のオーバーサンプラ群ovs51〜ovs54と、遅延器D61〜D63と、加算器AD1によって、極大値検出部200の入力信号が得られ、第2のオーバーサンプラ群ovs61〜ovs64と、遅延器D71〜D73と、加算器AD2によって、遅延器D3の入力信号が得られる。
図6の(A)〜(D)は、それぞれポリフェーズフィルタGz01〜Gz04のタップ係数の1例を示す。例えば、インターポレーションフィルタGz0のタップ数を「96」とした場合、ポリフェーズフィルタGz01は、第1、第5、第9・・・第93タップ、ポリフェーズフィルタGz02は、第2、第6、第10・・・第94タップ、ポリフェーズフィルタGz03は、第3、第7、第11・・・第95タップ、ポリフェーズフィルタGz04は、第4、第8、第12・・・第96タップのタップ係数をもったフィルタとなる。ここで、ポリフェーズフィルタGz04は、図6の(D)に示すように、中央のタップ係数が「1」で、それ以外のタップ係数はゼロとなっている。従って、図4において、ポリフェーズフィルタGz04は、単純な遅延器(Z−11)に置換できる。
図16で前述したように、極大値検出部200では、縦続接続された2つの遅延器D1、D2を用いて、連続する3サンプルの大小関係を判定している。しかしながら、図5の構成では、ポリフェーズ化されたゲインブロックg01〜g04から、時間軸上で連続する4サンプルが並列的に出力されている。従って、ゲインブロックg01〜g04の出力サンプルのうち、隣り合う3つの出力サンプルを比較すれば、遅延器D1、D2を用いることなく、極大値の検出が可能となる。
そこで、図5における極大値検出用の比較器LT1、GT1と乗算器P1とをポリフェーズ化して、オーバーサンプラovs51〜ovs54の前に移動し、第2経路の遅延器D5、D0を1つの遅延器D50にまとめて、オーバーサンプラovs4の前に移動すると、図7に示す中間形態が得られる。
前述したように、4倍のオーバーサンプリングの場合、ベースバンドフィルタHz5(およびHz4、Hz6)の伝達関数はH(z)となる。従って、ベースバンドフィルタHz5にノーブル恒等変換を再度適用し、伝達関数をH(z)に戻して、オーバーサンプラovs51〜ovs54の前に移動すると、図4に示した第2実施例のピークファクタ低減装置の構成が得られる。
この装置構成によれば、遅延器D61〜D63と、それに続く加算器ADと、インターポレーションフィルタGz1〜Gz3以外のピークファクタ低減装置の大部分の処理機能をインターポレーション前の低いサンプルレートで実現することが可能となる。
上述した図1から図5への変形は、等価変形であり、第2実施例のピークファクタ低減装置は、第1実施例と同一の信号応答を示すため、信号波形による動作の詳細説明は省略する。尚、図4におけるインターポレーションフィルタGz1〜Gz3についても、図24で説明したポリフェーズ分解を行うことが可能である。
図7の構成において、加算器ADに接続されている遅延器D61〜D63を形式的にノーブル恒等変換し、オーバーサンプラovs51〜ovs54の前に移動すると、それぞれ1/4遅延、2/4遅延、3/4遅延をもつ遅延器となる。但し、このような端数(分数)の遅延量をもつ遅延器を正確に作ることは実際には不可能だが、近似的であれば、分数遅延FIRフィルタ(Fractional Delay Filter)によって実現可能となる。
分数遅延FIRフィルタのタップ係数値は、無駄遅延Dを導入し、z=exp(jθ)とおいて、k=1、2、3の3通りの場合について、近似的に次式が成立するように係数cを計算することによって得られる。次式において、右辺は、所望の分数遅延の周波数応答、左辺は、近似するフィルタの周波数応答を示している。
T−1
Σc exp(−j nθ)≒ exp(−j(k/4+D)θ)
n=0
ここで仮定した設計パラメータによれば、サンプリング周波数10MHzに対して、ベースバンドフィルタの遮断周波数は4MHzとなり、ナイキスト周波数で正規化したときの遮断周波数は、0.8となる。そこで、近似する周波数帯域を0〜0.8とし、0.8〜1はドントケア帯域とする。また、複素係数が現れないように、例えば、周波数帯域を−0.8π≦θ≦0.8πのように負周波数側にも拡張し、θを十分に細かく分割して近似ポイントを定めて、最小二乗近似を行う。
尚、フィルタのタップ長は、近似精度を表すベクトル誤差とのトレードオフになるため、所望の精度が得られるまでタップ長を増せばよい。上記設計パラメータの場合、タップ数が24、無駄遅延が11の分数遅延FIRフィルタで、良好な特性を示すタップ係数が得られた。
図8の(A)、(B)、(C)、(D)は、この設計で得られた分数遅延FIRフィルタにおける「11」遅延、「11+1/4」遅延、「11+2/4」遅延、「11+3/4」遅延のタップ係数を示す。また、図9の(A)、(B)、(C)は、それぞれ分数遅延FIRフィルタの周波数応答、群遅延、ベクトル誤差を示す。ベクトル誤差は、所望の帯域内で−60dB以下の精度が得られている。
図10は、分数遅延FIRフィルタFD1の構成例を示す。ここに示した分数遅延FIRフィルタFD1は、入力端子i11に接続された第1の遅延器群(d1〜d23)と、入力端子i13に接続された第2の遅延器群(d24〜d46)と、入力端子i12に接続された第3の遅延器群(d47〜d69)とからなる。
第1、第2の遅延器群のタップ出力は、図示した組み合わせで加算器a1〜a24に入力され、各加算器の出力には、ゲインブロックg1〜g24で所定のゲインが乗算され、各ゲインブロックの出力は、加算器a25に入力される。第3の遅延器群は、遅延器d58で折り返され、図示した組み合わせで加算器a26〜a37に入力される。各加算器の出力には、ゲインブロックg25〜g36で所定のゲインが乗算され、各ゲインブロックの出力は、加算器a38に入力される。加算器a25と加算器a38の出力は、入力端子i14に接続された遅延器d70の出力信号と共に、最終段の加算器a39に供給され、加算器a39の出力端子o11にピークファクタ低減用の補正信号が得られる。
上記構成では、入力端子i11が「11+1/4」遅延、i12が「11+2/4」遅延、i13が「11+3/4」遅延、i14が「11」遅延を実現するフィルタ入力に相当し、タップ係数が共通となる箇所では、信号を纏めてから係数乗算を行うことによって、乗算器(ゲインブロック)の個数の増大を抑えている。
図11は、上記分数遅延FIRフィルタFD1を適用した本発明によるピークファクタ低減装置の第3の実施例を示す。
第3の実施例のピークファクタ低減装置は、図7に示した遅延器D61〜D63を分数遅延FIRフィルタFD1に置き換え、伝達関数H(z)をもつベースバンドフィルタHz4〜Hz6を、伝達関数H(z)をもつベースバンドフィルタHz1〜Hz3に変更し、オーバーサンプラovs51〜ovs54をベースバンドフィルタの後に配置している。また、第2経路の遅延器D4の出力側に、分数遅延FIRフィルタFD1の無駄遅延(図10では「11」)に相当する遅延器D6を加えることによって、第1、第2経路の出力信号のタイミングを合わせている。
第3実施例によれば、ベースバンドフィルタHz2(Hz1、Hz3)の出力回路で、オーバーサンプラovs2(ovs1、ovs3)の直後に、インターポレーションフィルタGz2(Gz1、Gz3)を接続した構造となる。従って、この部分には、前述したインターポレーション内蔵型のD/A変換ICを適用することが可能となる。
図12の(A)、(B)は、第3実施例のシミュレーションで得られた出力端子o1の出力波形振幅と、出力端子o2の出力波形振幅を示す。また、図13の(A)、(B)は、第3実施例の出力端子o1、o3における出力信号波形のパワースペクトルと、出力端子o1、o2の出力信号におけるCCDFを示す。
図12(B)から、第3実施例のピークファクタ低減装置でも、きれいにピーク制限された出力信号が得られることが確認できる。本実施例によれば、インターポレーションフィルタGz2(Gz1、Gz3)が最終段に配置されているにも関わらず、図12の(B)が示すように、出力信号波形にピーク再生現象は全く現れておらず、良好なピークファクタ低減性能が得られていることが確認できる。
図14は、本発明によるピークファクタ低減装置の第4の実施例を示す。
第4実施例のピークファクタ低減装置は、図11に示した第3実施例と比較すると、ベースバンドフィルタHz2(Hz1、Hz3)の位置が異なる。第4実施例のピークファクタ低減装置では、ベースバンドフィルタHz2(Hz1、Hz3)が減算器SU1の前に配置されているが、機能的には第3実施例と全く等価である。この構成は、端子i1からの入力信号を帯域制限するベースバンドフィルタHz0と、ピークファクタ低減用の注入信号を帯域制限するベースバンドフィルタHz1とが分離されているために、特にOFDM変調用の送信機に有効となる。
OFDM変調では、入力データ列に適当な長さのゼロデータ区間を挟み込んで、逆FFT処理しているため、OFDM変調信号は、フィルタを通過させなくても、これらのゼロデータの作用によって帯域が或る程度制限される。通常、OFDMで必要とするベースバンドフィルタは、サイドローブの残留スペクトルを落とすための補助的なものとなるため、CDMA用のベースバンドフィルタに比較して緩慢な減衰特性をもっている。そのため、第3実施例のピークファクタ低減装置でOFDM変調信号のピークファクタを低減すると、インパルス状に現れる注入信号に対して十分な帯域制限がなされず、スペクトルが広がるという問題がある。
しかしながら、第4実施例のピークファクタ低減装置では、本来は同一の特性をもつベースバンドフィルタHz0とHz1のうち、注入信号用のフィルタHz1だけ、OFDMのスペクトル形状を擬似した急峻な減衰特性にすることによって、スペクトルの広がりを阻止することが可能となる。
図15は、本発明のピークファクタ低減装置を適用した無線基地局の構成を示す。ここでは、図面を簡単にするため、送信機以外の本発明に直接関係しない機能ブロック、例えば、受信機や制御部は省略してある。
送信機は、ディジタル変調部10によって、入力データにCDMAやOFDMなどのディジタル変調を行う。変調信号は、ピークファクタが正規分布に近い信号となっているため、ピークファクタ低減部11でピーク値を低減した後、インターポレーションD/A変換IC12に入力する。
インターポレーションD/A変換IC12は、ピークファクタ低減部11から入力されたデジタル変調信号をオーバーサンプリング/インターポレーションした後、アナログ信号に変換して出力する。この場合、本発明のピークファクタ低減部11では、入力信号をインターポレーションした状態でピーク低減をしているため、インターポレーションD/A変換IC12では、オーバーサンプリング/インターポレーションに伴うピーク再生は発生しない。
IC12から出力されたアナログ信号は、アナログスムージングフィルタ13によって、エリアスイメージが除去される。この場合、上記アナログ信号のエリアスイメージの帯域は、オーバーサンプルによって、ベースバンドから遠く離れているため、アナログスムージングフィルタ13として、カットオフ特性が緩慢で、位相歪の小さいものを使用できる。
アナログスムージングフィルタ13の出力信号は、RF送信機14で高周波信号に変換した後、電力増幅器15で十分な電力に増幅して、アンテナから放射される。この場合、電力増幅器15の入力信号は、ピーク値が許容レンジ内に制限されているため、電力増幅器15で送信電力を上げた場合でも、増幅特性の飽和による非線形歪が発生しづらくなっており、無線信号を高い電力効率で送信することが可能となる。
本発明によるピークファクタ低減装置の第1実施例を示す図。 第1実施例のピークファクタ低減装置の出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形(A)と、出力端子o2で観測されるピークファクタが低減された信号波形(B)を示す図。 第1実施例のピークファクタ低減装置の出力端子o1とo3で観測されるピークファクタ低減のない信号波形および注入信号波形のパワースペクトル(A)と、出力端子o1とo2で観測されるCCDF(B)を示す図。 本発明によるピークファクタ低減装置の第2実施例を示す図。 図1から図4のピークファクタ低減装置を導く中間段階の装置構成を示す図。 図5におけるポリフェーズフィルタGz01〜Gz04のタップ係数の1例を示す図。 図5から図4のピークファクタ低減装置を導く中間段階の装置構成を示す図。 異なる端数遅延量を実現する分数遅延FIRフィルタFD1のタップ係数の1例を示す図。 分数遅延FIRフィルタFD1の周波数応答(A)、群遅延(B)、ベクトル誤差(C)の1例を示す図。 本発明によるピークファクタ低減装置の第3実施例に適用される分数遅延FIRフィルタFD1の構成例を示す図。 図10の分数遅延FIRフィルタFD1を適用した本発明によるピークファクタ低減装置の第3実施例を示す図。 第3実施例のピークファクタ低減装置の出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形(A)と、出力端子o2で観測されるピークファクタが低減された信号波形(B)を示す図。 第3実施例のピークファクタ低減装置の出力端子o1とo3で観測されるピークファクタ低減のない信号波形および注入信号波形のパワースペクトル(A)と、出力端子o1とo2で観測されるCCDF(B)を示す図。 本発明によるピークファクタ低減装置の第4施例を示す図。 本発明によるピークファクタ低減装置を適用した無線基地局の送信機部分を示す図。 従来公知のピークファクタ低減装置を示すブロック図。 ベースバンドフィルタとインターポレーションフィルタの周波数応答(A)と、ベースバンドフィルタのインパルス応答(B)と、インターポレーションフィルタのインパルス応答(C)を示す図。 図16のピークファクタ低減装置の出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形(A)と、出力端子o2で観測されるピークファクタが低減された信号波形(B)を示す図。 図16のピークファクタ低減装置の出力端子o1とo3で観測されるピークファクタ低減のない信号波形および注入信号波形のパワースペクトル(A)と、出力端子o1とo2で観測されるCCDF(B)を示す図。 図16のピークファクタ低減装置の出力信号をオーバーサンプリングする場合のブロック図。 図20の出力端子o1で観測されるピークファクタ低減のない信号波形(A)と、出力端子o2で観測されるピークファクタが低減された信号波形(B)を示す図。 図20の出力端子o1とo3で観測されるピークファクタ低減のない信号波形および注入信号波形のパワースペクトル(A)と、出力端子o1とo2で観測されるCCDF(B)を示す図。 図21(B)が示すインターポレーション後の出力信号波形におけるピーク近傍を拡大した波形図 オーバーサンプラovs5とインターポレーションフィルタGz0の接続関係(A)と、ポリフェーズ構造のフィルタ(B)を示す図。
符号の説明
ovs1〜ovs64:4倍オーバーサンプラ、
Hz0〜Hz4:ベースバンドフィルタH(z)、
Hz4、Hz5、Hz6:ベースバンドフィルタH(z)、
Gz0〜Gz3:インターポレーションフィルタG(z)、
Gz01〜Gz04:ポリフェーズ分解フィルタ、
CP1〜CP14:直交座標‐極座標変換部、
PC1〜PC14…極座標‐直交座標変換部、
FD1:分数遅延フィルタ、DZ1〜DZ14:デッドゾーン回路、
g0〜g04:ゲインブロック、LT1〜LT14:大小比較器(Less Than)、
GT1〜GT14:大小比較器(Greater Than)、P1〜P4:乗算器、
D0〜D6、D50、d1〜d70、D61〜D73:遅延器、
g1〜g36:分数遅延FIRフィルタのタップ係数乗算、
a1〜a39:加算器、10:変調器、11:ピークファクタ低減装置、
12:インターポレーションD/A変換IC、13:アナログスムージングフィルタ、
14:RF送信機、15:電力増幅器、
100:補正信号生成部、200:極大値検出部。

Claims (12)

  1. ディジタル信号として供給された複素入力信号が、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部を備えた第1経路と、タイミング調整用の遅延器を備えた第2経路とに分岐され、減算器によって、上記遅延器を通過した複素入力信号から上記補正信号を減算することによって、ピークファクタが許容レンジ内に低減された複素信号を出力するピークファクタ低減装置において、
    上記補正信号生成部に、帯域制限用のベースバンドフィルタとインターポレーションフィルタを通過した複素信号が供給され、
    上記補正信号生成部が、インターポレーション済みの複素信号からピークファクタ低減用の補正信号を生成し、
    上記減算器が、上記補正信号生成部から出力された補正信号に従って、上記複素入力信号のピークファクタを低減することを特徴とするピークファクタ低減装置。
  2. ディジタル信号として供給された複素入力信号が、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部を備えた第1経路と、タイミング調整用の遅延器を備えた第2経路とに分岐され、減算器によって、上記遅延器を通過した複素入力信号から上記補正信号を減算することによって、ピークファクタが許容レンジ内に低減された複素信号を出力するピークファクタ低減装置において、
    上記第1経路が、上記補正信号生成部に供給される複素入力信号の帯域を制限するための第1のベースバンドフィルタと、上記第1のベースバンドフィルタで帯域制限された複素入力信号のサンプル数をn倍(n>2)にする第1のオーバーサンプラと、上記第1のオーバーサンプラと対をなす第1のインターポレーションフィルタとを含み、
    上記第2経路が、複素入力信号のサンプル数をn倍にする第2のオーバーサンプラを含み、
    上記補正信号生成部が、インターポレーション済みの複素信号からピークファクタ低減用の補正信号を生成することによって、上記減算器から、ピークファクタ低減されたインターポレーション済みの複素信号が出力されるようにしたことを特徴とするピークファクタ低減装置。
  3. 前記補正信号生成部が、
    複素入力信号を振幅成分と位相成分に分離し、振幅成分サンプル列および位相成分のサンプル列として出力する第1変換部と、
    上記振幅成分サンプル列から許容レンジを越えたサンプル値を検出する第1検出部と、
    上記第1検出部で検出されたサンプル値を前記第1ベースバンドフィルタの係数最大値で正規化する利得器と、
    上記利得器から出力される時間的に連続するサンプル値の中から極大値となるサンプル値を検出する第2検出器と、
    上記第1変換部から出力された位相成分サンプル列を上記第1、第2の検出部での信号遅延に合わせて遅延させる第1の遅延器と、
    上記第2の検出部の出力信号と上記第1の遅延器の出力信号から、前記補正信号となる複素信号を生成する第2変換部とからなることを特徴とする請求項2に記載のピークファクタ低減装置。
  4. 前記第1のオーバーサンプラと前記第1のインターポレーションフィルタとが直列に接続され、
    上記第1インターポレーションフィルタの出力信号が前記補正信号生成部に供給され、
    前記減算器の出力信号が、第2のベースバンドフィルタを介して、前記第2のオーバーサンプラと対をなす第2インターポレーションフィルタに入力され、
    前記第1のベースバンドフィルタの伝達関数をH(z)としたとき、上記第2のベースバンドフィルタの伝達関数がH(z)となっていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のピークファクタ低減装置。
  5. 前記第1オーバーサンプラと前記第1インターポレーションフィルタが、各相でインターポレーションフィルタの後にオーバーサンプラが位置するn相のポリフェーズ構造に変換して、前記第1のベースバンドフィルタと前記減算器との間に配置されたことを特徴とする請求項2〜請求項4の何れかに記載のピークファクタ低減装置。
  6. 前記第1のオーバーサンプラと前記第1のインターポレーションフィルタが、各相でインターポレーションフィルタの後にオーバーサンプラが位置するn相のインターポレーションフィルタからなるポリフェーズ構造に変換して、前記第1のベースバンドフィルタと前記減算器との間に配置され、
    前記補正信号生成部が、上記ポリフェーズ構造の各相のインターポレーションフィルタとオーバーサンプラとの間に配置されるn相の補正信号生成部に分割され、n相の各補正信号生成部が、上記n相のインターポレーションフィルタから並列的に出力される時間軸上で連続したサンプルを選択的に利用して、それぞれの補正信号を生成することを特徴とする請求項2または請求項4に記載のピークファクタ低減装置。
  7. ディジタル信号として供給された複素入力信号が、第1ベースバンドフィルタで帯域制限された後、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部を備えた第1経路と、タイミング調整用の遅延器を備えた第2経路に分岐され、減算器によって、上記遅延器を通過した複素入力信号から上記補正信号を減算することによって、ピークファクタが許容レンジ内に低減された複素信号を出力するピークファクタ低減装置において、
    上記第1経路に、複素入力信号のサンプル数をn倍(n>2)にする第1オーバーサンプラと、上記第1のオーバーサンプラと対をなす第1インターポレーションフィルタとが、各相でインターポレーションフィルタの後にオーバーサンプラが位置するn相のインターポレーションフィルタからなるポリフェーズ構造に変換して配置され、
    上記補正信号生成部が、上記ポリフェーズ構造の各相のインターポレーションフィルタとオーバーサンプラとの間に、n相の補正信号生成部に分割して配置され、n相の各補正信号生成部が、上記n相のインターポレーションフィルタから並列的に出力される時間軸上で連続したサンプルを選択的に利用して、それぞれの補正信号を生成し、
    上記ポリフェーズ構造の各相で生成された補正信号が、第2ベースバンドフィルタで帯域制限した後、各相のオーバーサンプラに供給され、各オーバーサンプラの出力が、相毎に異なった時間遅延でポリフェーズ構造の最終段となる加算器に入力され、
    上記第2経路が、複素入力信号のサンプル数をn倍にする第2のオーバーサンプラを含み、
    上記減算器に、上記第2経路の出力信号と、上記ポリフェーズ構造の最終段から出力されたインターポレーション済みの補正信号とが供給されることを特徴とするピークファクタ低減装置。
  8. 前記減算器からの出力信号が、前記第2のオーバーサンプラと対をなす第2のインターポレーションフィルタに入力されることを特徴とする請求項7に記載のピークファクタ低減装置。
  9. ディジタル信号として供給された複素入力信号が、ピークファクタ低減用の補正信号を生成する補正信号生成部を備えた第1経路と、タイミング調整用の遅延器を備えた第2経路とに分岐され、減算器によって、上記遅延器を通過した複素入力信号から上記補正信号を減算することによって、ピークファクタが許容レンジ内に低減された複素信号を出力するピークファクタ低減装置において、
    上記第1経路が、上記補正信号生成部に供給される複素入力信号の帯域を制限するための第1のベースバンドフィルタと、各相でインターポレーションフィルタの後にオーバーサンプラが位置するポリフェーズ構造化されたn相のインターポレーションフィルタとを含み、
    上記補正信号生成部が、それぞれ上記ポリフェーズ構造の各相のインターポレーションフィルタに接続されるn相の補正信号生成部に分割され、n相の各補正信号生成部が、上記n相のインターポレーションフィルタから並列的に出力される時間軸上で連続したサンプルを選択的に利用して、それぞれの補正信号を生成し、
    上記複数の補正信号生成部で生成されたn相の補正信号が、相毎に異なった近似的な分数遅延時間を与えてn相の補正信号を1つの補正信号に合成するディジタルフィルタに入力され、
    上記減算器に、上記第2経路の出力信号と、上記ディジタルフィルタから出力された補正信号とが供給されることを特徴とするピークファクタ低減装置。
  10. 前記減算器からの出力信号が、該出力信号の帯域を制限するための第2のベースバンドフィルタを介して、第2のオーバーサンプラと、該第2のオーバーサンプラと対をなす第2のインターポレーションフィルタに供給されることを特徴とする請求項9に記載のピークファクタ低減装置。
  11. 前記ディジタルフィルタと前記減算器との間に、該ディジタルフィルタから出力された補正信号の帯域を制限するための第2のベースバンドフィルタを備えたことを特徴とする請求項9に記載のピークファクタ低減装置。
  12. 請求項9または請求項11に記載されたピークファクタ低減装置と、該ピークファクタ低減装置の出力信号を入力信号とするインターポレーション機能内蔵型のD/A変換ICとを備えたベースバンド信号処理装置。
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