JP2008102224A - 駆動条件最適化装置、寿命特性制御装置、有機el表示装置、電子機器、駆動条件最適化方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

駆動条件最適化装置、寿命特性制御装置、有機el表示装置、電子機器、駆動条件最適化方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の駆動方法では、有機EL素子が有する発光能力を最大限引き出すことができない。
【解決手段】有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶した駆動条件記憶部を用意する。輝度情報取得部により画面輝度に関する情報を逐次取得すると共に、当該画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを駆動条件記憶部より読み出し、有機ELパネルの駆動条件に設定する。
【選択図】図23

Description

この明細書で説明する発明は、有機ELパネルの長寿命化技術に関する。
なお、発明者が提案する発明は、駆動条件最適化装置、寿命特性制御装置、有機EL表示装置、電子機器、駆動条件最適化方法及びコンピュータプログラムとしての側面を有する。
有機EL素子には、発光時間に比例して光量が低下する特性がある。このため、発光寿命の改善が重要な開発課題とされている。
特に、有機EL素子をマトリクス状に配列した表示パネル(以下、「有機ELパネル」という。)をテレビジョン番組や映画番組の表示に使用する場合、有機EL素子の発光寿命の更なる改善が必要になる。
その一方で、有機EL素子の寿命を劇的に改善することは難しい。そこで、材料開発以外の観点から有機EL素子の寿命を改善することが検討されている。
特開平5−178326号公報 この特許文献には、発光素子の駆動電圧の変化量を検出し、その変化量に応じて定電流駆動信号を制御する手法が開示されている。
特開2003−150110号公報 この特許文献には、EL素子が発光しない間、EL素子が劣化しないように逆バイアスを印加する手法が開示されている。 特開2003−255895号公報 この特許文献には、EL素子の駆動に同期して逆方向バイアスを印加し、EL素子の長寿命化を図る手法が開示されている。
しかし、これらの手法によっても十分な長寿命化は実現されていない。
そこで発明者は、(a)映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、(b)有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、(c)輝度情報取得部により逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを駆動条件記憶部より読み出し、有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部とを有する駆動条件最適化装置を提案する。
また発明者は、(a)有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、(b)有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、(c)輝度情報取得部により逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を駆動条件記憶部より読み出し、有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部とを有する駆動条件最適化装置を提案する。
このような駆動条件最適化装置を提案するのは、有機EL素子の物理的な寿命特性が、有機EL素子の組成材料により様々であり、一概に特定の駆動条件を適用できないためである。
例えばフレーム内の発光期間を短くする方が長寿命化できる有機EL素子が存在する一方で、フレーム内の発光期間を長くする方が長寿命化できる有機EL素子も存在する。同様に、データ線駆動基準電圧が低い方が長寿命化できる有機EL素子が存在する一方で、データ線駆動基準電圧が高い方が長寿命化できる有機EL素子も存在する。
従って、有機ELパネルの寿命の最大化には、有機EL素子の物理的な寿命特性に適合した駆動条件の採用が必要である。なお、最適な駆動条件は、有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて一様に定まるのではなく、画面輝度や外光輝度といった使用態様も影響する。
発明者の提案する発明の場合、有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性と使用態様に応じて最適な駆動条件(フレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧)を設定することができる。従って、有機ELパネルを構成する有機EL素子の寿命を最大限延長することができる。
以下、有機EL素子の寿命を使用態様に応じて最長化できる駆動条件最適化装置とその応用装置例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
(A)有機EL素子の物理的な寿命特性
図1及び図2に、有機EL素子をある輝度で継続的に発光制御する場合の寿命特性を示す。図1は、1フレーム内の発光期間が長いほど寿命が長くなるタイプの有機EL素子の寿命特性を示す。図2は、1フレーム内の発光期間が短いほど寿命が長くなるタイプの有機EL素子の寿命特性を示す。
図1及び図2に示すように、有機EL素子の物理的な寿命特性は、発光層等の材料により正反対の特性を有するものが存在する。従って、有機ELパネルの寿命を最大限延ばすには、有機EL素子の物理的な寿命特性に適した駆動条件を採用することが求められる。
なお、既存の長寿命化技術は、図2に示す寿命特性のみを前提とする。従って、図1に示す寿命特性を有する有機EL素子で構成される有機ELパネルに既存の長寿命化技術を適用すると、かえって寿命を縮める結果に終わってしまう。この意味でも、有機ELパネルの駆動条件は、有機EL素子の物理的な寿命特性に基づいて設定する必要がある。
このように、有機ELパネルの基本的な駆動条件は、有機EL素子の物理的な寿命特性により確定する。
しかし、有機ELパネルの寿命の最大化には、使用態様が影響する。例えば、比較的明るい画像の入力が多い場合、比較的暗い画像の入力が多い場合、中間的な画像の入力画多い場合、周辺環境が比較的明るい場合、周辺環境が比較的暗い場合、周辺環境が中間的な明るさなど、様々な使用態様が考えられる。
従って、実際の駆動条件は、有機EL素子の物理的な寿命特性に加え、どのような使用態様を想定するかで異なってくる。以下では、想定する使用態様に応じた駆動条件を例示する。なお、以下の駆動条件は、画像の明るさを基準とした使用態様例である。
図3及び図4に、画面輝度が明るい場合に寿命を延ばす駆動条件を示す。
図3は、フレーム内の発光期間(DUTY)の駆動条件である。Aタイプ素子(図1の寿命特性を有する有機EL素子)の場合、画面輝度(例えば平均輝度)が高くなるほど発光期間は基準線で示す発光期間より長く設定される。一方、Bタイプ素子(図2の寿命特性を有する有機EL素子)の場合、画面輝度が高くなるほど発光期間は基準線で示す発光期間より短く設定される。
図4は、データ線駆動基準電圧の駆動条件である。Aタイプ素子の場合、画面輝度が高くなるほど電圧値は基準線で示す電圧値より小さい値に設定される。一方、Bタイプ素子の場合、画面輝度が高くなるほど電圧値は基準線で示す電圧値より大きい値に設定される。
図5及び図6に、画面輝度が暗い場合に寿命を延ばす駆動条件を示す。
図5は、フレーム内の発光期間(DUTY)の駆動条件である。Aタイプ素子の場合、画面輝度が小さいほど発光期間は基準線で示す発光期間より長く設定される。一方、Bタイプ素子の場合、画面輝度が小さいほど発光期間は基準線で示す発光期間より短く設定される。
図6は、データ線駆動基準電圧の駆動条件である。Aタイプ素子の場合、画面輝度が小さいほど電圧値は基準線で示す電圧値より小さい値に設定される。一方、Bタイプ素子の場合、画面輝度が小さいほど電圧値は基準線で示す電圧値より大きい値に設定される。
図7及び図8に、画面輝度が平均的な場合に寿命を延ばす駆動条件例を示す。
図7は、フレーム内の発光期間(DUTY)の駆動条件である。Aタイプ素子の場合、全ての画面輝度について基準線で示す発光期間より一律に高く発光期間が設定される。一方、Bタイプ素子の場合、全ての画面輝度について基準線で示す発光期間より一律に低く発光期間が設定される。
図8は、データ線駆動基準電圧の駆動条件である。Aタイプ素子の場合、全ての画面輝度について基準線で示す電圧値より一律に小さい電圧値に設定される。一方、Bタイプ素子の場合、全ての画面輝度について基準線で示す電圧値より一律に大きい電圧値に設定される。
基本的には、これらのタイプ別に用意した3種類の駆動条件のうちいずれかの駆動条件を採用する。勿論、実際の駆動条件は、有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて、最適な駆動条件を用意する。
なお、使用態様として外光輝度を使用する場合にも、同様に3種類の駆動条件が考えられる。
参考までに、外光が明るい場合に寿命を延ばす駆動条件を図9及び図10に示す。また、外光が暗い場合に寿命を延ばす駆動条件を図11及び図12に示す。また、外光輝度が標準的な場合に寿命を延ばす駆動条件を図13及び図14に示す。
(B)形態例1
(B−1)表示装置の全体構成
図15に、有機EL表示装置の全体構成例を示す。有機EL表示装置1は、有機ELパネルモジュール3と寿命特性制御部5で構成される。
有機ELパネルモジュール3は、基板上に有機EL素子を行列配置した自発光型の表示デバイスである。有機ELパネルモジュール3のフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧は、寿命特性制御部5から与えられる制御信号DScont及びVcontにより制御される。
寿命特性制御部5は、有機EL素子の物理的な寿命特性と使用態様とに応じて設定される駆動条件テーブルの対応関係に基づいて、有機ELパネルモジュール3の駆動条件をフレーム単位で可変制御する。なお、寿命特性制御部5は、入力映像信号Vinより取得した画面輝度に基づいて各フレームの駆動条件を設定する。設定された駆動条件は、制御信号DScont及びVcontとして有機ELパネルモジュール3に出力される。
(B−2)有機ELパネルモジュールの構成例
図16に、有機ELパネルモジュール3の機能構成例を示す。有機ELパネルモジュール3は、タイミングジェネレータ11、データ線ドライバ13、スキャンドライバ15、スキャンドライバ17、電源電圧源19及び有機ELディスプレイパネル21で構成される。
タイミングジェネレータ11は、映像信号Vinに含まれるタイミング信号に基づいて画面表示に必要な各種のタイミング信号を発生する処理デバイスである。例えば書き込みパルス等を発生する。
データ線ドライバ13は、有機ELディスプレイパネル21のデータ線を駆動する回路デバイスである。データ線ドライバ13は、各画素の発光輝度を指定する階調値をアナログ電圧値に変換し、データ線に供給する動作を実行するディジタル/アナログ変換器で構成される。
なお、ディジタル/アナログ変換器の白レベルを規定する白基準電圧Vw は、電源電圧源19を通じて駆動制御される。この白レベルは、寿命特性制御部5が制御対象とするデータ線駆動基準電圧に対応する。
スキャンドライバ15は、階調値を書き込み対象である水平ラインの選択に用いられる回路デバイスである。スキャンドライバ15は、水平方向に配線されたゲート線を線順次に選択する書き込みパルスを発生し、有機ELディスプレイパネル21に供給する。
スキャンドライバ17は、フレーム内発光期間を規定するデューティパルス信号の供給用に設けられたゲート線を駆動する回路デバイスである。デューティパルス信号は、1フレーム期間内の点灯期間と非点灯期間(消灯期間)とを規定する。デューティパルス信号は、線順次駆動走査方式により1水平ラインずつ順番に次段へと転送される。
図17に、デューティパルス信号の一例を示す。図17(A)は、垂直同期パルスを示す。2つの垂直同期パルスで挟まれた期間が最大点灯時間長に対応する。図17(B)及び(C)は、デューティパルス信号の出力例である。いずれの場合も、Lレベルの期間が1フレーム期間内の点灯期間(オン期間)であり、Hレベルの期間が1フレーム期間内の非点灯(すなわち消灯)期間(オフ期間)である。
図17(B)の例は、1フレーム期間内に点灯期間と消灯期間がそれぞれ1回づつ現れる場合に対応する。
図17(C)の例は、1フレーム期間内に点灯期間と消灯期間がそれぞれ複数回づつ現れる場合に対応する。
図17(B)と図17(C)は、信号波形こそ異なるが、点灯期間の総時間長が同じであれば、いずれの信号波形を採用する場合でも1フレーム内における総点灯時間は同じになる。
電源電圧源19は、データ線駆動基準電圧の制御信号Vcontに基づいて、データ線ドライバ13に供給する白基準電圧Vw を発生する回路デバイスである。前述したように、制御信号Vcontは、寿命特性制御部5より与えられる。
有機ELディスプレイパネル21は、有機EL素子がマトリクス状に配置された自発光型の表示デバイスである。なお、有機ELディスプレイパネル21はカラー表示用である。従って、表示上の1画素(ピクセル)は、RGBの三色に対応する画素(サブピクセル)で構成される。
図18に、データ線と選択線との交点位置に形成される画素回路23と周辺回路との接続関係を示す。
画素回路23は、スイッチ素子T1、キャパシタC1、電流供給素子T2、点灯期間制御素子T3で構成される。
ここで、スイッチ素子T1は、データ線を通じて与えられる電圧値の取り込み(書き込み)を制御するトランジスタである。書き込みパルスは、1水平ライン期間毎に次段の水平ラインに対応するゲート線に供給される。
キャパシタC1は、取り込んだ電圧値を1フレームの間保持する記憶素子である。キャパシタC1を用いることで、データの書き込みが線順次走査の場合でも、面順次走査と同様の発光態様が実現される。ただし実際の点灯時間は、デューティパルス信号により制御される。
電流供給素子T2は、キャパシタC1に保持されている電圧値に応じた駆動電流を有機EL素子D1に供給するトランジスタである。
点灯期間制御素子T3は、有機EL素子D1の点灯時間長を1フレーム内で制御するトランジスタである。
点灯期間制御素子T3は、駆動電流の供給経路に対して直列に配置される。点灯期間制御素子T3がオン動作している間に限り、有機EL素子D1に対する駆動電流の供給が可能になる。すなわち、有機EL素子D1が点灯する。
一方、点灯期間制御素子T3がオフ動作している場合、有機EL素子D1に対する駆動電流の供給が停止される。結果的に、有機EL素子D1は消灯する。この点灯期間制御素子T3のオン動作とオフ動作を制御する信号が、図17に示すデューティパルス信号である。
(B−3)寿命特性制御部の機能構成例
(a)基本構成
図19に、寿命特性制御部5の基本構成を示す。図19に示すように、寿命特性制御部5は、輝度情報取得部31、駆動条件記憶部33、駆動条件設定部35及び駆動条件制御部37で構成される。このうち、輝度情報取得部31、駆動条件記憶部33及び駆動条件設定部35が、特許請求の範囲における「駆動条件最適化装置」に対応する。
輝度情報取得部31は、逐次入力される映像信号Vinに基づいて、各フレームの画面輝度情報を取得する処理デバイスである。
駆動条件記憶部33は、有機ELパネルモジュール3を構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に対応する駆動条件テーブルのうち事前に選択された駆動条件テーブルを記憶する記憶領域である。
この形態例の場合、図3〜図8に対応する3種類の駆動条件テーブル(フレーム内発光期間及びデータ線駆動基準電圧)のうちいずれか一つが駆動条件記憶部33に格納される。
駆動条件設定部35は、取得された画面輝度情報に対応する駆動条件を駆動条件記憶部33から読み出し、対象フレームに対する駆動条件として設定する処理デバイスである。
駆動条件制御部37は、設定された駆動条件に基づいて有機ELパネルモジュール3を駆動制御する処理デバイスである。駆動条件制御部37は、フレーム内発光期間を規定する制御信号DScontをスキャンドライバ17に供給し、データ線駆動基準電圧を規定する制御信号Vcontを電源電圧源19に供給する。
この制御動作により、有機ELパネルモジュール3の寿命特性は最長化される。
なお、寿命特性制御部5は、幾つかの処理方法により実現することが可能である。以下では画面輝度の取得手法に着目し、3通りの機能構成を説明する。
(b)具体例1
図20に、画面輝度情報を平均階調値として取得する方式の寿命特性制御部41の構成例を示す。
寿命特性制御部41は、APL(Average Picture Level)算出部43、駆動条件記憶部45、駆動条件設定部47及び駆動条件制御部49で構成する。
APL算出部43は、図19の輝度情報取得部31に対応する。APL算出部43は、各画素に対応する階調データ(R(赤)データ、G(緑)データ及びB(青)データ)を白黒データに変換する処理と、白黒データの平均階調値を算出する処理とを実行する。
この形態例の場合、平均階調値の算出期間は、垂直同期信号の入力から次の垂直同期信号の入力までとする。もっとも、平均階調値は、複数フレームに1回の割合で算出しても良い。
駆動条件設定部47は、平均階調値に対応する駆動条件を駆動条件記憶部45より読み出し、駆動条件制御部49に与える処理を実行する。図21に、駆動条件記憶部45に記憶するテーブル例を示す。
図21は、有機EL素子がAタイプ素子の場合であって、画面輝度が明るい場合に寿命を延ばすためのテーブル例である。なお、図21では、各駆動条件を採用する場合のピーク輝度を参考までに示している。
このように平均階調値を用いれば、各フレームの画面輝度を正確に反映することができる。
(c)具体例2
図22に、画面輝度情報をフレーム内の最大階調値として取得する方式の寿命特性制御部51の構成例を示す。
寿命特性制御部51は、最大階調値検出部53、駆動条件記憶部55、駆動条件設定部57及び駆動条件制御部59で構成する。
最大階調値検出部53は、図19の輝度情報取得部31に対応する。最大階調値検出部53は、各画素に対応する階調データ(R(赤)データ、G(緑)データ及びB(青)データ)を白黒データに変換する処理と、白黒データの最大値を検出する処理とを実行する。この形態例の場合、最大階調値の検出期間は、垂直同期信号の入力から次の垂直同期信号の入力までとする。
駆動条件設定部57は、最大階調値に対応する駆動条件を駆動条件記憶部55より読み出し、駆動条件制御部59に与える処理を実行する。図23に、駆動条件記憶部55に記憶するテーブル例を示す。
図23も、有機EL素子がAタイプ素子の場合であって、画面輝度が明るい場合に寿命を延ばすためのテーブル例である。なお、図23でも、各駆動条件を採用する場合のピーク輝度を参考までに示している。
最大階調値の検出は、平均階調値を算出する場合に比して処理負荷が小さく済む。従って、処理能力の小さいシステムや画面輝度情報の検出に多くの処理資源を使えない場合に効果的である。このため、実時間処理に適している。
(d)具体例3
図24に、各フレームを構成する階調値の出現度数分布のうち最も出現度数の大きい階調値を、画面輝度情報として取得する方式の寿命特性制御部61の構成例を示す。
寿命特性制御部61は、最大出現度数区分検出部63、駆動条件記憶部65、駆動条件設定部67及び駆動条件制御部69で構成する。
最大出現度数区分検出部63は、図19の輝度情報取得部31に対応する。最大出現度数区分検出部63は、各画素に対応する階調データ(R(赤)データ、G(緑)データ及びB(青)データ)を白黒データに変換する処理と、白黒データの属する階調区分別に出現度数を検出する処理と、最も出現度数の多い階調区分を検出する処理とを実行する。
図25に、全階調範囲を10%刻みで区分する場合における階調区分別の度数分布例を示す。この例の場合、階調区分数は10個である。図25の場合、20%〜30%の階調区分の出現度数が最も大きい。
また、この形態例の場合、最大出現度数区分の検出期間は、垂直同期信号の入力から次の垂直同期信号の入力までとする。
駆動条件設定部67は、出現度数が最も大きい階調区分に対応する駆動条件を駆動条件記憶部65より読み出し、駆動条件制御部69に与える処理を実行する。図26に、駆動条件記憶部65に記憶するテーブル例を示す。
図26も、有機EL素子がAタイプ素子の場合であって、画面輝度が明るい場合に寿命を延ばすためのテーブル例である。なお、図26の場合も、各駆動条件を採用する場合のピーク輝度を参考までに示している。
この例のように度数分布を用いる場合、その検出に必要なメモリ容量は小さく済む。また、最大出現度数区分の検出に必要な処理も単純であり、実時間処理に適している。
(B−4)効果
以上説明したように、有機EL素子の物理的な寿命特性と使用態様に応じて最適な駆動条件を設定し、この駆動条件に基づいて有機ELパネルモジュール3を可変制御することにより、有機EL素子の寿命を最大限延ばすことができる。
すなわち、現在使用可能な有機EL素子の物理的な寿命性能を最大限引き出すことができ、既存技術以上の長寿命化を実現できる。
なお、寿命特性制御部5は、比較的簡単な処理で実現でき、システム規模も比較的小さく済む。
従って、寿命特性制御部5は、有機ELパネルモジュール3に実装されるIC(integrated circuit)等の一部に格納することもできる。例えば有機ELパネルモジュール3を構成するタイミングジェネレータ11(図16)の一部分に実装することができる。
このように、既存の処理回路の一部に実装すれば、レイアウト変更や実装空間の変更を必要としない。従って、製造コストの面でも有利である。特に、筐体サイズの小さい携帯型の電子機器に寿命特性制御部5を実装する場合に有利である。
(C)形態例2
(C−1)表示装置の全体構成
図27に、有機EL表示装置の全体構成例を示す。有機EL表示装置71は、有機ELパネルモジュール73と寿命特性制御部75で構成される。この形態例の場合、映像信号Vinは、有機ELパネルモジュール73に直接入力される。
有機ELパネルモジュール73は、基板上に有機EL素子を行列配置した自発光型の表示デバイスである。有機ELパネルモジュール73のフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧は、寿命特性制御部75から与えられる制御信号DScont及びVcontにより制御される。
寿命特性制御部75は、有機EL素子の物理的な寿命特性と使用態様とに応じて設定される駆動条件に基づいて、有機ELパネルモジュール73の駆動条件をフレーム単位で可変制御する。なお、寿命特性制御部75は、外光センサーを通じて取得した外光輝度に基づいて各フレームの駆動条件を設定する。設定された駆動条件は、制御信号DScont及びVcontとして有機ELパネルモジュール73に出力される。
(C−2)寿命特性制御部の機能構成例
(a)具体例1
図28に、外光輝度を取得する方式の寿命特性制御部75の構成例を示す。
寿命特性制御部75は、外光センサー81、駆動条件記憶部83、駆動条件設定部85及び駆動条件制御部87で構成する。
外光センサー81は、表示面に入射する外光の明るさを検出するセンサーデバイスである。このため、有機ELパネルモジュール73と同じパネル面に配置する。もっとも、表示面の周辺に配置するのであれば、表示面と別の筐体面に配置することもできる。
駆動条件設定部85は、1又は複数フレーム単位で検出される外光輝度に対応する駆動条件を駆動条件記憶部83より読み出し、駆動条件制御部87に与える処理を実行する。図29に、駆動条件記憶部83に記憶するテーブル例を示す。図29は、有機EL素子がAタイプ素子の場合であって、外光輝度が明るい場合に寿命を延ばすためのテーブル例である。なお、図29の場合も、各駆動条件を採用する場合のピーク輝度を参考までに示している。
(C−3)効果
以上説明したように、輝度情報を外光輝度として検出する場合にも、視認性を保ちながら有機EL素子の寿命を最大限延ばすことができる。
すなわち、現在使用可能な有機EL素子の物理的な寿命性能を最大限引き出すことができ、既存技術以上の長寿命化を実現できる。
(D)他の実装例
(D−1)分離型
前述の形態例は、寿命特性制御部5を有機EL表示装置1内に実装する場合について説明した。しかし、寿命特性制御部5の全部又は一部は、有機EL表示装置とは独立した画像処理装置に実装することもできる。
図30に、表示システム例を示す。この表示システムは、有機EL表示装置91と画像処理装置101で構成される。画像処理装置101は、映像信号を有機EL表示装置91に供給する外部装置として機能する。
図30に示す画像処理装置101は、画像処理部103と寿命特性制御部105で構成される。なお、画像処理部103の処理内容は、搭載されるアプリケーションに依存する。
因みに、画像処理装置101には、寿命特性制御部105のうち駆動条件最適化装置の機能だけを搭載し、駆動条件制御部の機能は有機EL表示装置91側に搭載することもできる。
(D−2)一体型
前述した寿命特性制御部5は、有機EL表示装置1や画像処理装置101以外の電子機器に実装することもできる。なお、ここでの電子機器は、可搬型であるか据え置き型かを問わない。
(a)放送波受信装置
寿命特性制御部5は、放送波受信装置に搭載することができる。
図31に、放送波受信装置の機能構成例を示す。放送波受信装置111は、有機EL表示装置113、システム制御部115、操作部117、記憶媒体119、電源121及びチューナー123を主要な構成デバイスとする。
なお、有機EL表示装置113は、前述した寿命特性制御部5(75)を内蔵する表示デバイスである。システム制御部115は、例えばマイクロプロセッサで構成される。システム制御部115は、システム全体の動作を制御する。操作部117は、機械式の操作子の他、グラフィックユーザーインターフェースも含む。
記憶媒体119は、有機EL表示装置113に表示する画像や映像に対応するデータの他、ファームウェアやアプリケーションプログラムの格納領域として用いられる。電源121は、放送波受信装置111が可搬型の場合にはバッテリー電源を使用する。勿論、放送波受信装置111が据え置き型の場合には商用電源を使用する。
チューナー123は、到来する放送波の中からユーザーの選局した特定チャネルの放送波を選択的に受信する装置である。
この放送波受信装置の構成は、例えばテレビジョン番組受信機、ラジオ番組受信機、放送波受信機能を搭載する携帯型の電子機器に適用する場合に用いることができる。
(b)オーディオ装置
寿命特性制御部5は、オーディオ装置に搭載することができる。
図32に、再生装置としてのオーディオ装置の機能構成例を示す。再生装置としてのオーディオ装置131は、有機EL表示装置133、システム制御部135、操作部137、記憶媒体139、電源141、オーディオ処理部143及びスピーカー145を主要な構成デバイスとする。
有機EL表示装置133は、前述した寿命特性制御部5(75)を内蔵する表示デバイスである。システム制御部135は、システム全体の動作を制御する制御デバイスである。例えばマイクロプロセッサで構成される。操作部137は、機械式の操作子の他、グラフィックユーザーインターフェースも含む。有機EL表示装置133には、操作情報や楽曲情報等が表示される。
記憶媒体139は、オーディオデータの他、ファームウェアやアプリケーションプログラムの格納領域である。また、楽曲データの記憶にも用いられる。記憶媒体139は、半導体記憶媒体の他、ハードディスク装置等が用いられる。
電源141は、オーディオ装置131が可搬型の場合にはバッテリー電源を使用する。勿論、オーディオ装置131が据え置き型の場合には商用電源を使用する。
オーディオ処理部143は、オーディオデータを信号処理する処理デバイスである。圧縮符号化されたオーディオデータの解凍処理も実行される。スピーカー145は、再生された音を出力するデバイスである。
なお、オーディオ装置131を記録機として用いる場合、スピーカー145に替えてマイクロフォンを接続する。この場合、オーディオ処理部143は、オーディオデータを圧縮符号化する機能を実現する。
このオーディオ装置の構成は、例えば携帯型の音楽機器、携帯電話機等に適用する場合に用いることができる。
(c)通信装置
寿命特性制御部5は、通信装置に搭載することができる。
図33に、通信装置の機能構成例を示す。通信装置151は、有機EL表示装置153、システム制御部155、操作部157、記憶媒体159、電源161及び通信部163を主要な構成デバイスとする。
有機EL表示装置153は、前述した寿命特性制御部5(75)を内蔵する表示デバイスである。システム制御部155は、システム全体の動作を制御する制御デバイスである。例えばマイクロプロセッサで構成される。操作部157は、機械式の操作子の他、グラフィックユーザーインターフェースも含む。
記憶媒体159は、有機EL表示装置153に表示する画像や映像に対応するデータファイルの他、ファームウェアやアプリケーションプログラムの格納領域として用いられる。電源161は、通信装置151が可搬型の場合にはバッテリー電源を使用する。勿論、通信装置151が据え置き型の場合には商用電源を使用する。
通信部163は、他機との間でデータを送受信する無線又は有線型の通信モジュールで構成される。この通信装置の構成は、例えば据え置き型の電話機、携帯電話機、通信機能を搭載する携帯型の電子機器に適用する場合に用いることができる。
(d)撮像装置
寿命特性制御部5は、撮像装置に搭載することができる。
図34に、撮像装置の機能構成例を示す。撮像装置171は、有機EL表示装置173、システム制御部175、操作部177、記憶媒体179、電源181及び撮像部183を主要な構成デバイスとする。
有機EL表示装置173は、前述した寿命特性制御部5(75)を内蔵する表示デバイスである。システム制御部175は、システム全体の動作を制御する制御デバイスである。例えばマイクロプロセッサで構成される。操作部177は、機械式の操作子の他、グラフィックユーザーインターフェースも含む。
記憶媒体179は、有機EL表示装置173に表示する画像や映像に対応するデータファイルの他、ファームウェアやアプリケーションプログラムの格納領域として用いられる。電源181は、撮像装置171が可搬型の場合にはバッテリー電源を使用する。勿論、撮像装置171が据え置き型の場合には商用電源を使用する。
撮像部183は、例えばCMOSセンサーとその出力信号を処理する信号処理部で構成する。この撮像装置の構成は、例えばデジタルカメラ、ビデオカメラ、撮像機能を搭載する携帯型の電子機器等に適用する場合に用いることができる。
(e)情報処理装置
寿命特性制御部5は、情報処理装置に実装することができる。
図35に、情報処理装置の機能構成例を示す。情報処理装置191は、有機EL表示装置193、システム制御部195、操作部197、記憶媒体199及び電源201を主要な構成デバイスとする。
有機EL表示装置193は、前述した寿命特性制御部5(75)を内蔵する表示デバイスである。システム制御部195は、システム全体の動作を制御する制御デバイスである。例えばマイクロプロセッサで構成される。操作部197は、機械式の操作子の他、グラフィックユーザーインターフェースも含む。
記憶媒体199は、有機EL表示装置193に表示する画像や映像に対応するデータファイルの他、ファームウェアやアプリケーションプログラムの格納領域として用いられる。電源201は、情報処理装置191が可搬型の場合にはバッテリー電源を使用する。勿論、情報処理装置191が据え置き型の場合には商用電源を使用する。
この情報処理装置の構成は、例えばゲーム機、電子ブック、電子辞書、コンピュータ、測定装置等に適用する場合に用いることができる。
(E)他の形態例
(a)前述した形態例1においては、有機EL素子の物理的な寿命特性に対応する複数種類の駆動条件のうち事前に選択された1種類の駆動条件テーブルのみを駆動条件記憶部に記憶し、当該駆動条件テーブルに従って有機ELパネルモジュールを駆動制御する場合について説明した。
しかし、有機EL素子の物理的な寿命特性に対応する全ての駆動条件テーブルを駆動条件記憶部に記憶しておく方式を採用しても良い。この場合、駆動条件設定部は、ユーザーインターフェース等を通じて選択された特定の駆動条件テーブルを適宜参照し、画面輝度や外光輝度に応じた適切な駆動条件を読み出すことにより、有機ELパネルモジュールを可変制御する。このように、複数種類の駆動条件テーブルを実装しておくことにより、使用環境に応じて最適な駆動条件テーブルを選択することができる。
(b)前述した形態例においては、1水平ライン期間を最小単位としてデューティパルス信号の点灯期間と非点灯期間が切り替え制御される場合(図17)について説明した。
しかし、図36に示すように、点灯期間と非点灯期間が水平ライン期間内に切り替え制御されるデューティパルス信号を使用しても良い。
(c)前述の形態例で説明した寿命特性制御装置は、処理機能の全てをハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、ハードウェアとソフトウェアの機能分担により実現することもできる。
(d)前述した形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
発光期間が長いほど寿命が伸びる有機EL素子の寿命特性を示す図である。 発光期間が短いほど寿命が伸びる有機EL素子の寿命特性を示す図である。 画面輝度が明るい場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 画面輝度が明るい場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 画面輝度が暗い場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 画面輝度が暗い場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 画面輝度が標準的な場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 画面輝度が標準的な場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 外光輝度が明るい場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 外光輝度が明るい場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 外光輝度が暗い場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 外光輝度が暗い場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 外光輝度が標準的な場合に寿命を延ばすのに適した発光期間の制御例を示す図である。 外光輝度が標準的な場合に寿命を延ばすのに適したデータ線駆動基準電圧の制御例を示す図である。 有機EL表示装置例を示す図である。 有機EL表示パネルモジュールの機能構成例を示す図である。 デューティパルス信号例を示す図である。 画素回路と周辺回路との接続関係を説明する図である。 寿命特性制御部の基本構成例を示す図である。 平均階調値を参照パラメータとする寿命特性制御部例を示す図である。 平均階調値を参照パラメータとする駆動条件テーブル例を示す図である。 最大階調値を参照パラメータとする寿命特性制御部例を示す図である。 最大階調値を参照パラメータとする駆動条件テーブル例を示す図である。 出現度数区分を参照パラメータとする寿命特性制御部例を示す図である。 出現度数区分別の度数分布例を示す図である。 最大階調区分を参照パラメータとする駆動条件テーブル例を示す図である。 有機EL表示装置の他の全体構成例を示す 外光輝度を参照パラメータとする寿命特性制御部例を示す図である。 外光輝度を参照パラメータとする駆動条件テーブル例を示す図である。 寿命特性制御装置の画像処理装置への実装例を説明する図である。 寿命特性制御装置の電子機器への搭載例を説明する図である。 寿命特性制御装置の電子機器への搭載例を説明する図である。 寿命特性制御装置の電子機器への搭載例を説明する図である。 寿命特性制御装置の電子機器への搭載例を説明する図である。 寿命特性制御装置の電子機器への搭載例を説明する図である。 デューティパルス信号の他の構成例を説明する図である。
符号の説明
1 有機EL表示装置
3 有機ELパネルモジュール
5 寿命特性制御部
31 輝度情報取得部
33 駆動条件記憶部
35 駆動条件設定部
37 駆動条件制御部
71 有機EL表示装置
73 有機ELパネルモジュール
75 寿命特性制御部

Claims (16)

  1. 映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と
    を有することを特徴とする駆動条件最適化装置。
  2. 請求項1に記載の駆動条件最適化装置において、
    前記駆動条件記憶部が複数種類の駆動条件テーブルを記憶する場合、前記駆動条件設定部は、事前に選択された駆動条件テーブルに基づいて駆動条件を設定する
    ことを特徴とする駆動条件最適化装置。
  3. 請求項1に記載の駆動条件最適化装置において、
    前記画面輝度に関する情報は、1フレーム当たりの平均階調値である
    ことを特徴とする駆動条件最適化装置。
  4. 請求項1に記載の駆動条件最適化装置において、
    前記画面輝度に関する情報は、1フレーム内に現れる最大階調値である
    ことを特徴とする駆動条件最適化装置。
  5. 請求項1に記載の駆動条件最適化装置において、
    前記画面輝度に関する情報は、各フレームを構成する階調値の出現度数分布のうち最も出現度数の大きい階調区分を表す情報である
    ことを特徴とする駆動条件最適化装置。
  6. 有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と
    を有することを特徴とする駆動条件最適化装置。
  7. 映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする寿命特性制御装置。
  8. 有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする寿命特性制御装置。
  9. 有機ELパネルと、
    映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする有機EL表示装置。
  10. 有機ELパネルと、
    有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする有機EL表示装置。
  11. 有機ELパネルと、
    映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする電子機器。
  12. 有機ELパネルと、
    有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する輝度情報取得部と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部と、
    前記輝度情報取得部により逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を前記駆動条件記憶部より読み出し、前記有機ELパネルの駆動条件に設定する駆動条件設定部と、
    設定された駆動条件に基づいて、有機ELパネルを駆動制御する駆動条件制御部と
    を有することを特徴とする電子機器。
  13. 映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する処理と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部を参照し、映像信号に基づいて逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを読み出す処理と
    を有することを特徴とする駆動条件最適化方法。
  14. 有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する処理と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部を参照し、逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を読み出す処理と
    を有することを特徴とする駆動条件最適化方法。
  15. 映像信号に基づいて、画面輝度に関する情報を取得する処理と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、画面輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部を参照し、映像信号に基づいて逐次取得される画面輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧とを読み出す処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 有機ELパネル周辺の外光輝度に関する情報を取得する処理と、
    有機ELパネルを構成する有機EL素子の物理的な寿命特性に応じて設定される駆動条件テーブルであって、外光輝度に関する情報別に最適なフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を関連付けた駆動条件テーブルを記憶する駆動条件記憶部を参照し、逐次取得される外光輝度に関する情報に対応するフレーム内発光期間とデータ線駆動基準電圧を読み出す処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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