JP2008046345A - 消費電力削減装置、自発光表示装置、電子機器、消費電力削減方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する色味情報検出部と、各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を色味情報検出部で検出された単色成分の方向にシフトする色変換処理部とを有する消費電力削減装置を提案する。各画素の色味を最も多く含まれる単色方向にシフトすることは、見た目の鮮やかさを増加させる効果を発揮する。従って、各画素の輝度レベルを原画像の輝度レベルより低下させたとしても、輝度の低下が人間の目に視認され難くなる。
【選択図】図7
Description
なお、発明者らが提案する発明は、消費電力削減装置、自発光表示装置、電子機器、消費電力削減方法及びコンピュータプログラムとしての側面を有する。
また、特許文献2の場合、消費電力の低減効果の一方で、表示画像が原画像と全く異なる画像に変換される問題がある。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
(A−1)消費電力削減装置の機能構成
図1に、消費電力削減装置1の機能構成例を示す。
消費電力削減装置1は、色味情報検出部3と色変換処理部5で構成される。
色味情報検出部3は、各画素に対応する映像信号を入力し、各画素の色味に関する情報を検出する処理デバイスである。より具体的には、色味情報検出部3は、各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する処理デバイスである。
色座標の表現方法には様々な方法が発明されている。以下では、xy色度図を用いて説明する。
この形態例の場合、色味情報検出部3は、グレースケール変換部31、赤比率増グレースケール変換部33、緑比率増グレースケール変換部35、青比率増グレースケール変換部37及び比較処理部39で構成される。
L_gray_n=0.3×R_n
+ 0.6×G_n + 0.1×B_n
この形態例の場合、色味シフト用の係数pを0.1とする。この場合、赤用重み付け係数Ir 、緑用重み付け係数Jr 、青用重み付け係数Kr をそれぞれ、0.4(=0.3+p)、0.55(=0.6−p/2)、0.05(=0.1−p/2)とする。
L_red_n=0.4×R_n
+ 0.55×G_n + 0.05×B_n
この形態例の場合、色味シフト用の係数pを0.1とする。この場合、赤用重み付け係数Ig 、緑用重み付け係数Jg 、青用重み付け係数Kb をそれぞれ、0.25(=0.3−p/2)、0.7(=0.6+p)、0.05(=0.1−p/2)とする。
L_green_n=0.25×R_n
+ 0.7×G_n + 0.05×B_n
この形態例の場合、色味シフト用の係数pを0.1とする。この場合、青用重み付け係数Ib 、緑用重み付け係数Jb 、青用重み付け係数Kb をそれぞれ、0.25(=0.3−p/2)、0.55(=0.6−p/2)、0.2(=0.1+p)とする。
L_blue_n
=0.25 ×R_n + 0.55×G_n + 0.2×B_n
比較処理部39は、算出されたグレースケール値に基づいて、処理対象とする画素に最も多く含まれる単色成分を検出する処理デバイスである。比較処理部39は、以下の2つの処理により当該機能を実現する。
図5に、この比較処理の結果、緑色方向が選択された状態を示す。比較処理部39は、検出された単色方向に対応するグレースケール値の比率を色変換処理部5に出力する。
色変換処理部5は、各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を色味情報検出部3で検出された単色方向にシフトする処理デバイスである。
図中、K_nは変換係数である。変換係数K_n=αn
×b÷2で与えられる。なお、αn は、オリジナルのグレースケール値に対する緑比率増加後のグレースケール値の比(=L_green /L_gray)である。
図7に、色変換前後の色度点を示す。色変換により輝度レベルは50から45に低下する。
図中、K_nは変換係数である。変換係数K_n=αn
×a÷2で与えられる。なお、αn は、オリジナルのグレースケール値に対する赤比率増加後のグレースケール値の比(=L_red /L_gray)である。
図9に、色変換の前後の色度点を示す。色変換により輝度レベルは50から45に低下する。
×c÷2で与えられる。なお、αn は、オリジナルのグレースケール値に対する赤比率増加後のグレースケール値の比(=L_blue /L_gray)である。
図11に、色変換の前後の色度点を示す。色変換により輝度レベルは50から45に低下する。
図12に、色変換による色度範囲の変化を示す。図12に示すように、消費電力削減装置1による色変換により、元画像全体の色度範囲は、それぞれ単色方向へと拡大される。この色変換の結果、自発光表示デバイス11の元画像の表示時よりも色味が強調されて表示されると共に、画面全体の発光輝度が低下される。
以上のように、表示内容の視認性及び画像情報をできるだけ維持しながらも、自発光表示デバイスにおける消費電力を確実に低下させることができる。
(B−1)消費電力削減装置の他の構成例
前述の形態例においては、オリジナル映像信号とオリジナル映像信号の各単色成分の比率を個別に増加した映像信号のそれぞれについてグレースケール値を算出し、それらの比率が最も大きくなる単色方向を色変換方向に決定する方法について説明した。
ここでは、前述した消費電力削減装置の電子機器への実装例を説明する。
前述した消費電力削減装置1は、図13に示すように、自発光表示装置41に実装することもできる。
図13に示す自発光表示装置41は、表示デバイス43と消費電力削減装置45を搭載する。
例えば図14に示すデバイス構造の表示デバイス43の場合、消費電力削減装置45は、タイミングジェネレータ51の一部分に実装することができる。
なお、図14に示す表示デバイス43は、タイミングジェネレータ51、データドライバ53、スキャンドライバ55及び表示パネル57で構成される。
表示パネル57は、自発光素子を発光面にマトリクス状に配置した周知の表示デバイスである。
前述した消費電力削減装置は、図15に示すように、自発光表示装置61に映像信号を供給する外部装置としての画像処理装置71に実装することもできる。
図15に示す画像処理装置71は、画像処理部73と消費電力削減装置75で構成される。なお、画像処理部73の処理内容は、画像処理装置71で実行されるアプリケーションに依存する。
前述した消費電力削減装置は、自発光表示装置を搭載する各種の電子機器に搭載することができる。なお、ここでの電子機器は、可搬型であるか据え置き型かを問わない。また、自発光表示装置は必ずしも電子機器に搭載しなくても良い。
消費電力削減装置は、放送波受信装置に搭載することができる。
図16に、放送波受信装置の機能構成例を示す。放送波受信装置81は、表示パネル83、システム制御部85、操作部87、記憶媒体89、電源91及びチューナー93を主要な構成デバイスとする。
この放送波受信装置の構成は、例えばテレビジョン番組受信機、ラジオ番組受信機に適用する場合に用いることができる。
図17は、再生機としてのオーディオ装置に適用する場合の機能構成例である。
再生機としてのオーディオ装置101は、表示パネル103、システム制御部105、操作部107、記憶媒体109、電源111、オーディオ処理部113及びスピーカー115を主要な構成デバイスとする。
図18は、通信装置に適用する場合の機能構成例である。通信装置121は、表示パネル123、システム制御部125、操作部127、記憶媒体129、電源131及び通信部133を主要な構成デバイスとする。
図19は、撮像装置に適用する場合の機能構成例である。撮像装置141は、表示パネル143、システム制御部145、操作部147、記憶媒体149、電源151及び撮像部153を主要な構成デバイスとする。
図20は、携帯型の情報処理装置に適用する場合の機能構成例である。情報処理装置161は、表示パネル163、システム制御部165、操作部167、記憶媒体169及び電源171を主要な構成デバイスとする。
前述の形態例では、表示デバイスが自発光表示装置であるものとして説明した。
ここでの自発光表示装置には、例えば有機ELディスプレイ装置、無機ELディスプレイ装置、FEDディスプレイ装置、PDPディスプレイ装置を適用できる。
前述の形態例では、変換式を用いて映像信号に対応するグレースケール値を算出する場合について説明した。
しかし、事前に対応関係を登録した変換テーブルを用いることにより、対応するグレースケール値を読み出にしても良い。
勿論、映像信号を電流値に変換する場合にも変換式を用いて算出する場合だけでなく、変換テーブルを用いて対応する値を読み出す方法を適用しても良い。
前述の形態例で説明した消費電力削減装置は、処理機能の全てをハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、ハードウェアとソフトウェアの機能分担により実現することもできる。
前述した形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される又は組み合わせられる各種の変形例及び応用例も考えられる。
3 色味情報検出部
31 グレースケール変換部
33 赤比率増グレースケール変換部
35 緑比率増グレースケール変換部
37 青比率増グレースケール変換部
39 比較処理部
5 色変換処理部
11 自発光表示デバイス
Claims (9)
- 各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する色味情報検出部と、
各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を前記色味情報検出部で検出された単色成分の方向にシフトする色変換処理部と
を有することを特徴とする消費電力削減装置。 - 請求項1に記載の消費電力削減装置において、
前記色味情報検出部は、
オリジナルの映像信号に対応する第1のグレースケール値と、オリジナルの映像信号に含まれる各単色成分の比率を個別に増加した各映像信号に対応する第2のグレースケール値とを求めるグレースケール変換部と、
前記第1のグレースケール値に対する各単色方向別の前記第2のグレースケール値の比率が最も大きくなる単色方向を検出する比較処理部と
を有することを特徴とする消費電力削減装置。 - 請求項1に記載の消費電力削減装置において、
前記色味情報検出部は、
オリジナルの映像信号に対応する第1のグレースケール値と、オリジナルの映像信号に含まれる各単色成分の比率を個別に増加した各映像信号に対応する第2のグレースケール値とを求めるグレースケール変換部と、
前記第1のグレースケール値に最も値の近い前記第2のグレースケール値の単色方向を検出する比較処理部と
を有することを特徴とする消費電力削減装置。 - 請求項1に記載の消費電力削減装置において、
前記色味情報検出部は、
オリジナルの映像信号に対応する第1の電流値と、オリジナルの映像信号に含まれる各単色成分の比率を個別に増加した各映像信号に対応する第2の電流値とを求める電流値変換部と、
前記第1の電流値に対する各単色方向別の前記第2の電流値の比率が最も大きい単色方向を決定する比較処理部と
を有することを特徴とする消費電力削減装置。 - 請求項1に記載の消費電力削減装置において、
前記色味情報検出部は、
オリジナルの映像信号に対応する第1の電流値と、オリジナルの映像信号に含まれる各単色成分の比率を個別に増加した各映像信号に対応する電流値とを求める電流値変換部と、
前記第1の電流値に最も値の近い前記第2の電流値の単色方向を検出する比較処理部と
を有することを特徴とする消費電力削減装置。 - 各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する色味情報検出部と、
検出された単色成分に基づいて各画素に最も多く含まれる単色成分の方向に、変換前に比して各画素の輝度レベルを低下させながらシフトする色変換処理部と
色変換後の映像信号を入力する自発光表示デバイスと
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - 各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する色味情報検出部と、
各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を前記色味情報検出部で検出された単色成分の方向にシフトする色変換処理部と
色変換後の映像信号を入力する自発光表示デバイスと
を有することを特徴とする電子機器。 - 各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する処理と、
各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を前記処理で検出された単色成分の方向にシフトする処理と
を有することを特徴とする消費電力削減方法。 - コンピュータに、
各画素に対応する映像信号に最も多く含まれる単色成分を検出する処理と、
各画素の輝度レベルが変換前に比して低くなるように、各画素に対応する映像信号の色味を前記処理で検出された単色成分の方向にシフトする処理と
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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