JP2008101940A - 異形鉄心の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の積層体11を構成するa枚ごとの第1のコア片17に、積層される第2の積層体12の最下部の第2のコア片18に形成されたかしめ突起26が密着嵌入するかしめ凹部27またはかしめ孔24を形成するとともに、第1の積層体11が相互に分離可能な第1の連結積層体11aを作り、b枚ごとの第2のコア片19に、上部に載せる第2のコア片18のかしめ突起26が緩く嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔30を形成し、b枚ごとの第2のコア片19とその下部に配置される第2のコア片18とはかしめ積層されて、第2の積層体12が個々に分離可能に第2の連結積層体12aを形成し、第1の連結積層体11aから第1の積層体11を取り出し、第2の連結積層体12aから第2の積層体12を取り出し、これらをかしめ積層する。
【選択図】図1
Description
図4を参照しながら、2種類の第1、第2の積層体50、51を有する異形鉄心52の製造方法の一例について説明する。図4(A)に示す異形鉄心52においては、第1、第2の積層体50、51のコア片53、54は軸孔(図示せず)および複数のかしめ部55に対して外形が異なるので、図4(B)、(C)に示すように、図示しない別々の金型装置で、それぞれ複数の積層体50、51を上下に積層して形成される。
また、図4(C)に示すように、それぞれの第2の積層体51は2枚のコア片54をアイドルコア片59を介して打ち抜き積層している。このアイドルコア片59には上部のコア片54に設けられたかしめ突起56が嵌入するかしめ孔60が設けられ、底部にアイドルコア片59が設けられた上下の第2の積層体51が分離できるようになっている。組み立てにあっては、第2の積層体51の底部に設けられているアイドルコア片59を除去し、第1の積層体50の上に第2の積層体51を載せてかしめ接合し、一つの異形鉄心52を製造している。
第1、第2の積層体50、51を別々の金型装置を用いて独立に製造する場合は、第2の積層体51の底部にはアイドルコア片を設けないで1異形鉄心に積層される以上に連続して製造することも可能であるが、その連続して積層した中から1異形鉄心に組み込まれる(積層される)第2の積層体分を取り外さねばならない。この取り外しは積層したコア片54同士のかしめ突起56とかしめ凹部57の嵌合を解くことであるから、労力と時間を要する。更に、下部に突出するかしめ突起56が変形し、適切に第1の積層体50の上部のかしめ凹部57に嵌入しない場合がある等の問題が生じる。また、1つの金型装置で第1、第2の積層体50、51の両方を製造する場合には、外形抜きの金型を変える必要があり、手間である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、生産性および材料歩留りを向上させた異形鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
a枚ごとの前記第1のコア片に、該第1のコア片に積層される前記第2の積層体の最下部の第2のコア片に形成されたかしめ突起が密着嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成し、しかも、a枚ごとの前記第1のコア片とその下部に配置される第1のコア片とはかしめ積層されて、前記第1の積層体が個々に分離可能に第1の連結積層体を形成し、
b枚ごとの前記第2のコア片に、上部に載せる前記第2のコア片のかしめ突起が緩く嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成し、b枚ごとの前記第2のコア片とその下部に配置される第2のコア片とはかしめ積層されて、前記第2の積層体が個々に分離可能に第2の連結積層体を形成し、
前記第1の連結積層体から前記第1の積層体を取り出し、前記第2の連結積層体から前記第2の積層体を取り出し、これらをかしめ積層する。
なお、異形鉄心を構成する隣り合う積層体に対して本発明は適用され、例えば、異形鉄心に3つまたはそれ以上の積層体が存在する場合もあり得る。
そして、第1の連結積層体においては、a枚ごとの第1のコア片に、第1のコア片に積層される第2の積層体の最下部の第2のコア片に形成されたかしめ突起が密着嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成し、しかも、a枚ごとの第1のコア片とその下部に配置される第1のコア片とはかしめ積層されて、第1の積層体が個々に分離可能となっている。また、第2の連結積層体においては、b枚ごとの第2のコア片に、上部に載せる第2のコア片のかしめ突起が緩く嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成するとともに、しかも、b枚ごとの第2のコア片とその下部に配置される第2のコア片とはかしめ積層されて、第2の積層体が個々に分離可能になっている。従って、第1、第2の積層体が材料の歩留りを向上させて、無駄なく形成できるとともに、第1、第2の連結積層体から個々に取り出した第1の積層体の上に第2の積層体のかしめ積層が可能となる。
ここに、図1(A)は第3の積層体の一部省略断面図、(B)は第2の積層体の一部省略断面図、(C)は第1の積層体の一部省略断面図、(D)はこれらを組み合わせた本発明の一実施の形態に係る方法で製造された異形鉄心の一部省略断面図、図2(A)は第3の連結積層体の一部省略断面図、(B)は第2の連結積層体の一部省略断面図、(C)は第1の連結積層体の一部省略断面図、図3は本発明の一実施の形態に係る方法によって製造された異形鉄心の平面図である。なお、図1、図2は各積層体のかしめ部が断面となるように円弧状に積層体を切断している。
第1のコア片14〜17、第2のコア片18、19、第3のコア片20〜23は共通の軸孔24aを有しているが、第2のコア片18、19および第3のコア片20〜23の外側円は、軸孔24aから偏心して形成され、それぞれ異なる形状となっている。
この第2のコア片19の上には、第2のコア片18が搭載されるが、第2のコア片18の下部に突出しているかしめ突起26はかしめ孔30に隙間を有して嵌入する。従って、かしめ積層された2枚の第2のコア片18、19からなる第2の積層体12は、分離可能に積層されていることになる。
なお、ここで第1の積層体11の上部に形成された第1のコア片17と第2の積層体12の下部の第2コア片18、および第2の積層体12の上部の第2のコア片19と第3の積層体13の下部の第3のコア片20とは、かしめ凹部27(またはかしめ孔24)と、かしめ突起26を用いたかしめ連結手段によって連結されている。
Claims (4)
- 同一形状のa枚の第1のコア片をかしめ積層した第1の積層体と、該第1の積層体にかしめ積層され、前記第1のコア片とは形状が異なるb枚の第2のコア片をかしめ積層した第2の積層体とを有する異形鉄心の製造方法であって、
a枚ごとの前記第1のコア片に、該第1のコア片に積層される前記第2の積層体の最下部の第2のコア片に形成されたかしめ突起が密着嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成し、しかも、a枚ごとの前記第1のコア片とその下部に配置される第1のコア片とはかしめ積層されて、前記第1の積層体が個々に分離可能に第1の連結積層体を形成し、
b枚ごとの前記第2のコア片に、上部に載せる前記第2のコア片のかしめ突起が緩く嵌入するかしめ凹部またはかしめ孔を形成し、b枚ごとの前記第2のコア片とその下部に配置される第2のコア片とはかしめ積層されて、前記第2の積層体が個々に分離可能に第2の連結積層体を形成し
前記第1の連結積層体から前記第1の積層体を取り出し、前記第2の連結積層体から前記第2の積層体を取り出し、これらをかしめ積層することを特徴とする異形鉄心の製造方法。 - 請求項1記載の異形鉄心の製造方法において、積層された前記第1の積層体および前記第2の積層体の上下隣り合う第1のコア片同士、第2のコア片同士、並びに第1および第2のコア片に形成される前記かしめ突起の位置は異なり、しかも上下1つまたは2つ違いに前記かしめ突起の位置は平面視して同一となっていることを特徴とする異形鉄心の製造方法。
- 請求項1および2のいずれか1項に記載の異形鉄心の製造方法において、前記第2の積層体の上方には、下部に配置されるコア片にかしめ突起とかしめ凹部からなるかしめ部またはかしめ孔を形成し、その上部に配置されるコア片には前記下部のコア片のかしめ凹部またはかしめ孔に密着嵌入するかしめ突起とかしめ凹部からなるかしめ部が設けられるかしめ連結手段を介して、更にかしめ積層された別の異なる形状の積層体が1または2以上重合されていることを特徴とする異形鉄心の製造方法。
- 請求項3記載の異形鉄心の製造方法において、前記第1の連結積層体を除く連結積層体の底部には、該連結積層体のコア片と同一形状であって、該連結積層体の最下部のコア片のかしめ突起が緩く嵌入するかしめ孔が設けられている底コア片が設けられていることを特徴とする異形鉄心の製造方法。
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