JP2008101515A - 内燃機関用吸気制御装置 - Google Patents
内燃機関用吸気制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008101515A JP2008101515A JP2006283735A JP2006283735A JP2008101515A JP 2008101515 A JP2008101515 A JP 2008101515A JP 2006283735 A JP2006283735 A JP 2006283735A JP 2006283735 A JP2006283735 A JP 2006283735A JP 2008101515 A JP2008101515 A JP 2008101515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft portion
- throttle
- internal combustion
- combustion engine
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
【課題】全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整する。
【解決手段】内燃機関用スロットル制御装置10は、吸入空気が流れるボア11aを有するスロットルボデー11と、ボア11a内を開閉する板状のバルブ部20及びスロットルボデー11に支持されるシャフト部21を有するスロットルバルブ13と、シャフト部21に連結されるスロットルギヤ12とを備える。シャフト部21に連結軸部30が設けられ、スロットルギヤ12に連結孔44を有する連結筒部43が設けられる。連結軸部30及び連結筒部43が樹脂材料で形成される。連結軸部30と連結筒部43とが嵌合状態でかつそれらの樹脂を溶融させながら埋め込まれた固定プレート46により結合される。
【選択図】図2
【解決手段】内燃機関用スロットル制御装置10は、吸入空気が流れるボア11aを有するスロットルボデー11と、ボア11a内を開閉する板状のバルブ部20及びスロットルボデー11に支持されるシャフト部21を有するスロットルバルブ13と、シャフト部21に連結されるスロットルギヤ12とを備える。シャフト部21に連結軸部30が設けられ、スロットルギヤ12に連結孔44を有する連結筒部43が設けられる。連結軸部30及び連結筒部43が樹脂材料で形成される。連結軸部30と連結筒部43とが嵌合状態でかつそれらの樹脂を溶融させながら埋め込まれた固定プレート46により結合される。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の気筒に吸入される吸入空気量を制御する内燃機関用吸気制御装置に関する。
内燃機関用吸気制御装置は、吸入空気が流れるボアを有するスロットルボデーと、スロットルボデーに回転可能に支持されるスロットルシャフトと、スロットルシャフト上に固定されかつ前記ボア内を開閉するバルブ体と、スロットルシャフトの一端部に連結されかつ前記バルブ体の回転角度を変更する回転駆動体とを備えている(例えば、特許文献1参照)。なお、図23はスロットルシャフトとレバーとの結合構造を示す断面図である。
特許文献1においては、図23に示すように、樹脂製のレバー110の射出成形時に金型内に挿入しておき、スロットルシャフト100の端部に形成した螺旋状溝101及び細径部102を一体成形によりレバー110に結合している。なお、特許文献2には全閉位置調整機構が記載されている。
前記特許文献1のもの(図23参照。)によると、スロットルシャフト100とレバー110とが周方向に関して予め設定した位置関係をもって結合されている。このため、スロットルシャフト100とレバー110との結合品をスロットルボデーに組付ける際の組付寸法のばらつきを吸収するための全閉位置調整機構が必要となる。全閉位置調整機構は、一般的には、全閉時において、スロットルボデーのボアの壁面とバルブ体の外周部との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するために、レバー側に設けた当接部を、スロットルボデー側にねじ付けられたアジャストスクリューに当接させる構成となっている(特許文献2参照。)。
本発明が解決しようとする課題は、全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整することのできる内燃機関用吸気制御装置を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする内燃機関用吸気制御装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、スロットルバルブのシャフト部の連結軸部を、回転駆動体の連結部の連結孔に嵌合した状態では、その連結孔内で連結軸部を相対回転させることができる。したがって、スロットルボデーのボアの壁面とスロットルバルブのバルブ部の外周部との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構が必要となるような場合でも、連結孔内で連結軸部を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、固定部材が連結軸部及び連結部の樹脂を溶融させながら埋め込まれることにより、連結軸部と連結部とが結合される。このとき、連結軸部及び連結部にそれらの樹脂の溶融を利用して固定部材を埋め込むため、それらに変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部と連結部とを結合することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、スロットルバルブのシャフト部の連結軸部を、回転駆動体の連結部の連結孔に嵌合した状態では、その連結孔内で連結軸部を相対回転させることができる。したがって、スロットルボデーのボアの壁面とスロットルバルブのバルブ部の外周部との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構が必要となるような場合でも、連結孔内で連結軸部を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、固定部材が連結軸部及び連結部の樹脂を溶融させながら埋め込まれることにより、連結軸部と連結部とが結合される。このとき、連結軸部及び連結部にそれらの樹脂の溶融を利用して固定部材を埋め込むため、それらに変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部と連結部とを結合することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、スロットルバルブのシャフト部の連結軸部を、回転駆動体の連結部の連結孔に嵌合した状態では、その連結孔内で連結軸部を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデーのボアの壁面とスロットルバルブのバルブ部の外周部との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構が必要となるような場合でも、連結孔内で連結軸部を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部と連結部とが結合手段により結合される。
また、仮に結合手段によるスロットルバルブと回転駆動体との結合が何らかの理由により解除されたとしても、連結軸部と連結部との嵌合によって回転駆動体とスロットルバルブとの所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部と連結部とが結合手段により結合される。
また、仮に結合手段によるスロットルバルブと回転駆動体との結合が何らかの理由により解除されたとしても、連結軸部と連結部との嵌合によって回転駆動体とスロットルバルブとの所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
また、特許請求の範囲の請求項3にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、スロットルバルブのシャフト部の連結軸部を、回転駆動体の連結部の連結孔に嵌合した状態では、その連結孔内で連結軸部を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデーのボアの壁面とスロットルバルブのバルブ部の外周部との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構が必要となるような場合でも、連結孔内で連結軸部を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部と連結部とが結合手段により結合される。
また、仮に結合手段によるスロットルバルブと回転駆動体との結合が何らかの理由により解除されたとしても、回転規制部によって回転駆動体とスロットルバルブとの所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
また、連結軸部と連結部との間において、両者間を相対回転可能に嵌合する回転嵌合部と両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する回転規制部とを、軸方向に異なる位置に設けたことにより、設計の自由度を増大することができる。例えば、連結軸部及び連結孔における回転嵌合部に対応する部分を金属製とし、かつ回転規制部に対応する部分を樹脂製とすることができる。
そして、スロットルバルブと回転駆動体との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部と連結部とが結合手段により結合される。
また、仮に結合手段によるスロットルバルブと回転駆動体との結合が何らかの理由により解除されたとしても、回転規制部によって回転駆動体とスロットルバルブとの所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
また、連結軸部と連結部との間において、両者間を相対回転可能に嵌合する回転嵌合部と両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する回転規制部とを、軸方向に異なる位置に設けたことにより、設計の自由度を増大することができる。例えば、連結軸部及び連結孔における回転嵌合部に対応する部分を金属製とし、かつ回転規制部に対応する部分を樹脂製とすることができる。
また、特許請求の範囲の請求項4にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、回転嵌合部が、連結軸部に設けられた円筒状の外周面を有する支軸部と、連結孔に設けられかつ支軸部に回転可能に嵌合する中空円筒状の軸孔部とにより構成されている。したがって、支軸部と軸孔部とを容易にかつ精度良く嵌合することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、連結軸部と連結孔との間に、両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する複数の回転規制部が設けられている。これにより、フェイルセーフ時における連結軸部と連結部との相対回転の規制にかかる耐久性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、結合手段が溶接である。このため、連結軸部及び連結部に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部と連結部とを結合することができる。
また、特許請求の範囲の請求項7にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、結合手段が接着剤による接着である。このため、連結軸部及び連結部に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部と連結部とを結合することができる。
また、特許請求の範囲の請求項8にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、回転駆動体に当接部を設け、また、スロットルボデーに係止部を設けている。これによって、スロットルバルブが全閉した際に、回転駆動体の当接部がスロットルボデーの係止部に当接することにより、スロットルバルブの全閉方向の回転動作が全閉位置にて規制される。したがって、スロットルバルブが全閉位置で停止することで、スロットルバルブの外周部とスロットルボデーのボアの壁面との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所望のクリアランスとすることができる。ひいては、スロットルバルブの全閉時の洩れ空気量を所望の空気量とすることができる。
また、特許請求の範囲の請求項9にかかる内燃機関用吸気制御装置によると、スロットルバルブが全閉した際にスロットルバルブの外周部とスロットルボデーのボアの壁面との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスの調整を、回転駆動体の当接部をスロットルボデーの係止部に当接した状態で、上記隙間を最小とする全閉位置となるように、連結部の連結孔内で連結軸部を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1にかかる内燃機関用吸気制御装置を説明する。本実施例では、内燃機関用吸気制御装置としての内燃機関用スロットル制御装置を例示する。内燃機関用スロットル制御装置は、自動車等の車両の運転者(ドライバー)のアクセル操作量に基づいて、内燃機関(「エンジン」という。)の各気筒(いわゆるシリンダ)の燃焼室内に流入する吸入空気量を変更することにより、エンジン回転速度またはエンジントルクをコントロールする内燃機関用吸気制御装置である。なお、内燃機関は、例えば多気筒ガソリンエンジンである。また、内燃機関用スロットル制御装置は、電子制御式スロットル制御装置、内燃機関用吸入空気量制御装置、内燃機関用吸気量制御装置等とも呼ばれるものである。なお、図1は内燃機関用スロットル制御装置を示す平面図、図2は図1のII−II線矢視断面図、図3はカバー部材を取り外した状態のスロットルボデーを示す側面図である。
本発明の実施例1にかかる内燃機関用吸気制御装置を説明する。本実施例では、内燃機関用吸気制御装置としての内燃機関用スロットル制御装置を例示する。内燃機関用スロットル制御装置は、自動車等の車両の運転者(ドライバー)のアクセル操作量に基づいて、内燃機関(「エンジン」という。)の各気筒(いわゆるシリンダ)の燃焼室内に流入する吸入空気量を変更することにより、エンジン回転速度またはエンジントルクをコントロールする内燃機関用吸気制御装置である。なお、内燃機関は、例えば多気筒ガソリンエンジンである。また、内燃機関用スロットル制御装置は、電子制御式スロットル制御装置、内燃機関用吸入空気量制御装置、内燃機関用吸気量制御装置等とも呼ばれるものである。なお、図1は内燃機関用スロットル制御装置を示す平面図、図2は図1のII−II線矢視断面図、図3はカバー部材を取り外した状態のスロットルボデーを示す側面図である。
図2に示すように、内燃機関用スロットル制御装置10は、エンジン(図示しない。)の各気筒に連通する吸気通路いわゆるボア11aを形成するスロットルボデー11と、ボア11a内を流れる吸入空気量を調整するスロットルバルブ13と、スロットルバルブ13を開弁方向(又は閉弁方向)に駆動する駆動モータ14と、スロットルバルブ13を閉弁方向に付勢するコイルスプリングからなるリターンスプリング15と、運転者のアクセル操作量に応じてスロットルバルブ13の回転角度(いわゆるスロットル開度)を制御するエンジン制御装置いわゆるエンジン制御ユニットECU(図示しない。)とを備えている。
前記スロットルボデー11は、前記スロットルバルブ13を回転可能に支持するハウジングであって、図示しないエンジンのインテークマニホールドの上流端に固定ボルトや締結ネジ等の締結具を用いて締め付けられる。スロットルボデー11の外側部(図2において右側部)には、カバー部材16が組付けられている。スロットルボデー11は、樹脂材料によって一体成形されており、その主体をなす中空円筒状のボア壁部17、歯車減速機構(後述する。)の各ギヤを回転可能に収容するギヤボックス部18、及び、駆動モータ14を収容する中空円筒状のモータハウジング部19等を有している。
前記ボア壁部17内の中空部が、エンジンの各気筒に向かう吸入空気が流れるボア11aとなっている。ボア壁部17の上流側の端部(図1において下端部、図3において左端部が相当。)は、吸入空気を濾過するエアクリーナ(図示しない。)に吸気ダクト(図示しない。)を介して気密的に結合される。また、ボア壁部17の下流側の端部(図1において上端部、図3において右端部が相当。)には、前記インテークマニホールドが気密的に結合される。また、ボア壁部17とインテークマニホールドとの間には、吸気脈動を抑制するためのサージタンクを介装してもよい。
図2に示すように、前記スロットルバルブ13は、バタフライバルブ式のもので、熱可塑性樹脂材料によって一体成形されている。スロットルバルブ13は、前記ボア11a内を開閉する円板状のバルブ部20と、そのバルブ部20の両側部に設けられかつバルブ部20を径方向(図2において左右方向)に横切る回転軸線13L上に設けられた一対のシャフト部21とを有している。
前記ボア壁部17には、前記スロットルバルブ13の両シャフト部21をそれぞれ回転可能に軸支する中空円筒状の一対の軸受筒部23が設けられている。なお、両軸受筒部23の外側端部は、ボア壁部17の外側面に突出されている。また、一方(図2において右方)の軸受筒部23における外側端部は、前記リターンスプリング15を保持するスプリング内周ガイド(符号、23aを付す。)として機能する。なお、図示しないが、スプリング内周ガイド23aの基端部(図2において左端部)には、リターンスプリング15の一方の端末部を掛止するボデー側スプリング掛止部が設けられている。
前記ギヤボックス部18は、前記ボア壁部17の外側部(図2において右側部)に一体形成されている。ギヤボックス部18の内部空間が、歯車減速機構(後述する。)の各ギヤを回転可能に収容するギヤ室となっている。また、図3に示すように、ギヤボックス部18の所定部位(図3において左上部)の内側には、前記スロットルバルブ13の全閉方向の回転動作を全閉位置にて規制するためのブロック状の全閉ストッパ24が一体形成されている。全閉ストッパ24のストッパ面(図3において下端面)24aは、スロットルバルブ13が全閉となった際に、スロットルギヤ37(後述する。)の当接部48の当接面48aが面接触状に当接可能に設けられている。なお、全閉ストッパ24は、本明細書でいう「係止部」に相当する。また、ストッパ面24aは、本明細書でいう「係止面」に相当する。また、全閉ストッパ24は、ギヤボックス部18と別体で形成し、それをギヤボックス部18に取付ける構成のものでもよい。
図2に示すように、前記モータハウジング部19は、前記ボア壁部17の外側部(図2において下側部)に一体形成されている。モータハウジング部19の内部空間が、駆動モータ14を収容保持するモータ収容部25となっている。モータ収容部25の軸線方向(図2において左右方向)は、スロットルバルブ13の回転軸線13Lに対して平行をなしている。また、ボア壁部17の外周部には、スロットルボデー11の下流側の端部をインテークマニホールドの上流側の端部に締め付け固定するための固定ボルトや締結ネジ等の締結具を挿通する円筒状のカラー26が設けられている。
前記スロットルバルブ13のバルブ部20は、前記スロットルボデー11のボア11a内に開閉可能に収容されている。スロットルバルブ13の回転軸線13Lは、ボア11a内を流れる吸入空気の平均的な流れの軸線方向(図2において紙面表裏方向)に対して略直交している。バルブ部20は、ボア11aの断面形状に対応する略円板状に形成されている。バルブ部20の外周部(いわゆる外周端面)とスロットルボデー11のボア11aの壁面(いわゆるボア11aの内径面)との間の隙間いわゆる全閉クリアランスを最小とし、また、吸入空気量を最小とする全閉位置から、バルブ部20の外周部とボア11aの壁面との間の隙間を最大としかつ吸入空気量を最大とする全開位置に至るまでの回転動作可能範囲内において、スロットルバルブ13の回転角度(いわゆるバルブ開度)が変更されることにより、エンジンの各気筒内に吸入される吸入空気量を調整することができる。
前記スロットルバルブ13の両シャフト部21は、前記スロットルボデー11の両軸受筒部23にそれぞれ滑り軸受からなる軸受27を介して回転可能に軸支されている。両シャフト部21のうち、ギヤボックス部18側(図2において右側)に配置される一方のシャフト部21(符号、(1)を付す。)が駆動側のシャフト部となっており、他方(図2において左方)に配置されるシャフト部21(符号、(2)を付す。)が非駆動側のシャフト部となっている。また、両シャフト部21の基端部と両軸受筒部23との間には、両者間の気密を維持するための弾性を有する円環状のシール部材28が介装されている。なお、シャフト部21において、シール部材28に対応する軸部の軸径は、軸受27に対応するシャフト主部の軸径よりも大径に形成されている。
前記駆動側のシャフト部21(1)の外端部には、スロットルギヤ37(後述する。)を連結するための円柱状の連結軸部30が同軸上に一体形成されている。連結軸部30の軸径はシャフト部21(1)の軸径よりも小径に形成されており、該シャフト部21(1)の軸端面に段付面31が形成されている。なお、図5は図2のV部を示す部分拡大図である。
前記スロットルバルブ13を開弁方向(又は閉弁方向)に回転駆動する動力ユニットは、前記駆動モータ14と、駆動モータ14の回転動力をスロットルバルブ13(詳しくは、駆動側のシャフト部21(1))に伝達する動力伝達装置である歯車減速機構とを備えている。駆動モータ14は、カバー部材16内に埋設されたモータ用通電端子(図示しない。)に電気的に接続されており、通電によってモータシャフト34が正転方向または逆転方向に回転する電動式のアクチュエータ(駆動源)である。また、歯車減速機構は、駆動モータ14の回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、駆動モータ14のモータシャフト34上に固定されたピニオンギヤ35と、ピニオンギヤ35と噛み合って回転する中間減速ギヤ36と、中間減速ギヤ36と噛み合って回転するスロットルギヤ37とを備えている。また、中間減速ギヤ36は、回転中心をなす支持軸38に回転可能に支持されており、ピニオンギヤ35に噛み合う大径のギヤ部、及び、スロットルギヤ37に噛み合う小径のギヤ部を同軸上に有している。なお、図4はスロットルギヤを示す側面図である。
図2に示すように、前記カバー部材16は、回転角度センサ(後述する。)のターミナル間や駆動モータ14へのモータ用通電端子間を電気的に絶縁することが可能な樹脂材料によって一体成形されている。カバー部材16は、前記ギヤボックス部18の開口側端部に対して、リベット、スクリュー、クリップ、溶着、接着等の適宜の取付手段によって取り付けられることにより、ギヤボックス部18内を閉鎖している。なお、カバー部材16には、外部コネクタ(図示しない。)が差し込みにより接続されるコネクタ部39が一体形成されている(図1参照。)。
前記スロットルギヤ37は、熱可塑性樹脂材料により一体成形された回転駆動体である。スロットルギヤ37の外周部には、前記中間減速ギヤ36(詳しくは、小径ギヤ部)と噛み合う扇形のギヤ部41が一体形成されている(図2参照。)。ギヤ部41の内周部には、前記ギヤボックス部18の底面側(図2において左側)に突出する中空円筒状の筒状部42が一体形成されている。筒状部42の突出部分の外周部は、前記リターンスプリング15のコイル内径側を保持するスプリング内周ガイド(符号、42aを付す。)として機能する。なお、図示しないが、スプリング内周ガイド42aの基端部(図2において右端部)には、リターンスプリング15の他方の端末部を掛止するギヤ側スプリング掛止部が設けられている。
前記筒状部42の内周部には、前記ギヤボックス部18の底面側(図2において左側)に突出する中空円筒状の連結筒部43が一体形成されている。連結筒部43内の中空孔は、前記駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30に相対回転可能に嵌合される連結孔44となっている(図5参照。)。なお、連結筒部43は、本明細書でいう「連結部」に相当する。
前記スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30と、スロットルギヤ37の連結筒部43とは、嵌合状態でかつそれらの樹脂を溶融させながら埋め込まれた金属製(例えば、ステンレス鋼)の固定プレート46により一体的に結合されている(図4及び図5参照。)。なお、図6は連結軸部と連結筒部との結合構造を示す側面図である。
図5及び図6に示すように、前記固定プレート46は、連結軸部30を径方向に横切りかつ連結筒部43の内周部にくい込むように設けられており、連結軸部30と連結筒部43とを回り止め状態でかつ抜止状態に固定している。また、固定プレート46は、例えば、くさび型板状に形成されている。なお、固定プレート46は、本明細書でいう「固定部材」に相当する。
図4に示すように、前記スロットルギヤ37の外周部には、前記スロットルバルブ13が全閉位置まで閉じられた際に、前記スロットルボデー11のギヤボックス部18内に設けられた全閉ストッパ24に当接される当接部48が一体形成されている。この当接部48は、前記ギヤ部41の周方向(図2において右回り方向の端部)を利用して形成されている。当接部48には、スロットルバルブ13が全閉した際に、スロットルボデー11の全閉ストッパ24のストッパ面24aに面接触状に当接する当接面48aが形成されている。
図2に示すように、前記内燃機関用スロットル制御装置10には、前記スロットルバルブ13の回転角度(スロットル開度)を電気信号(スロットル開度信号)に変換し、前記エンジン制御ユニットECU(図示しない。)へ出力するスロットルポジションセンサ50が設けられている。スロットルポジションセンサ50は、前記スロットルギヤ37の筒状部42の内周部に接着剤等を用いて一体的に固定されたマグネット51及びヨーク(図示しない。)と、前記カバー部材16のセンサ搭載部52に組み込まれた非接触式の磁気検出素子53とを備えている。マグネット51は、分割型の永久磁石である。また、ヨークは、マグネット51によって磁化される分割型の磁性体である。また、センサ搭載部52は、カバー部材16の内面側(図2において左側面側)に突出されており、スロットルギヤ37の筒状部42の内部空間内に所定の隙間をもって挿入可能に形成されている。また、磁気検出素子53は、スロットルギヤ37の筒状部42の内部空間において、自身に鎖交する磁束密度に対応した信号を出力するホール素子またはホールICまたは磁気抵抗素子である。
前記エンジン制御ユニットECU(図示しない。)には、前記スロットルポジションセンサ50の他、運転者によるアクセル操作量(アクセルペダルの踏み込み量)を電気信号(アクセル開度信号)に変換して出力するアクセル開度センサ(図示しない。)が接続されている。また、エンジン制御ユニットECUは、スロットルポジションセンサ50からのスロットル開度信号とアクセル開度センサからのアクセル開度信号との偏差がなくなるように、前記駆動モータ14に対して比例積分微分制御(PID制御)によるフィードバック制御を行うように設定されている。
次に、本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10の構成部品の組付方法を説明する(図2参照。)。なお、スロットルボデー11は、予めスロットルバルブ13をインサートした状態で樹脂成形されているものとする。
まず、スロットルボデー11の両軸受筒部23にスロットルバルブ13の両シャフト部21を軸受27及びシール部材28を介して回転可能に支持する。次に、スロットルボデー11のスプリング内周ガイド23aにリターンスプリング15の一端部を外嵌し、その端末部をスプリング内周ガイド23aのボデー側スプリング掛止部(図示しない。)に掛止する。次に、スロットルギヤ37のスプリング内周ガイド42aに前記リターンスプリング15の他端部を外嵌し、その端末部をスロットルギヤ37のギヤ側スプリング掛止部(図示しない。)に掛止する。
まず、スロットルボデー11の両軸受筒部23にスロットルバルブ13の両シャフト部21を軸受27及びシール部材28を介して回転可能に支持する。次に、スロットルボデー11のスプリング内周ガイド23aにリターンスプリング15の一端部を外嵌し、その端末部をスプリング内周ガイド23aのボデー側スプリング掛止部(図示しない。)に掛止する。次に、スロットルギヤ37のスプリング内周ガイド42aに前記リターンスプリング15の他端部を外嵌し、その端末部をスロットルギヤ37のギヤ側スプリング掛止部(図示しない。)に掛止する。
次に、前記スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30とスロットルギヤ37の連結筒部43とが次の述べるようにして結合される。なお、図7は連結軸部と連結部との結合前の状態を示す断面図である。
すなわち、図7に示す状態から、駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30に、スロットルギヤ37の連結筒部43の連結孔44を相対回転可能に嵌合する(図中、二点鎖線37参照。)。なお、シャフト部21(1)の段付面31に連結筒部43の対向端面を当接させる(図5参照。)。
すなわち、図7に示す状態から、駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30に、スロットルギヤ37の連結筒部43の連結孔44を相対回転可能に嵌合する(図中、二点鎖線37参照。)。なお、シャフト部21(1)の段付面31に連結筒部43の対向端面を当接させる(図5参照。)。
次に、スロットルギヤ37を閉方向(図3において右回り方向(図中、矢印Y1参照。)に回転させることにより、スロットルギヤ37の当接部48の当接面48aを、スロットルボデー11の全閉ストッパ24のストッパ面24aに面接触状に当接させる(図4参照。)。このように、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接させた状態で、スロットルバルブ13を回転させることにより全閉クリアランスを調整する。この全閉クリアランスの調整作業は、スロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)とスロットルボデー11のボア11aの壁面との間に所定の隙間いわゆる全閉クリアランスが形成されかつバルブ部20の外周部がボア11aの壁面に接触しないように、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との相対回転角度(取付角度)を調整することにより行なわれる。
次に、全閉クリアランスの調整後に、駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30及びスロットルギヤ37の連結筒部43の樹脂の溶融温度以上に加熱した固定プレート46を、連結軸部30を径方向に横切りかつ連結軸部30と連結筒部43とに跨るように圧入いわゆる熱圧入する。すると、固定プレート46の熱によりその周辺の樹脂部が溶融されながら固定プレート46が樹脂部内に圧入されていくことにより、固定プレート46が樹脂部に埋め込まれる。その後、溶融樹脂が冷却により硬化することによって、連結軸部30と連結筒部43とが固定プレート46により回り止め状態でかつ抜止状態に結合される(図4〜図6参照。)。その後、スロットルボデー11の所定部位に、駆動モータ14、支持軸38、中間減速ギヤ36が組み込まれた後(図3参照。)、スロットルボデー11にカバー部材16が取付けられることにより、内燃機関用スロットル制御装置10が完成する(図2参照。)。なお、非駆動側の軸受筒部23の開口端面はプラグ(図示しない。)によって閉鎖される。
次に、本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10の作動を説明する。
運転者がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がエンジン制御ユニットECU(図示しない。)に入力される。そして、エンジン制御ユニットECUによってスロットルバルブ13のバルブ部20が所定の角度となるように駆動モータ14が通電されることにより、駆動モータ14のモータシャフト34が回転する。そして、駆動モータ14のトルクが、ピニオンギヤ35、中間減速ギヤ36及びスロットルギヤ37に伝達される。これにより、スロットルギヤ37が、リターンスプリング15の付勢力に抗してアクセルペダルの踏み込み量に対応した回転角度分だけ回転される。したがって、スロットルギヤ37が回転するにともない、スロットルバルブ13が全閉位置より開方向に回転駆動される。この結果、吸気通路が所定の角度だけ開かれることにより、エンジンの回転速度がアクセルペダルの踏み込み量に対応した速度に変更される。
運転者がアクセルペダルを踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がエンジン制御ユニットECU(図示しない。)に入力される。そして、エンジン制御ユニットECUによってスロットルバルブ13のバルブ部20が所定の角度となるように駆動モータ14が通電されることにより、駆動モータ14のモータシャフト34が回転する。そして、駆動モータ14のトルクが、ピニオンギヤ35、中間減速ギヤ36及びスロットルギヤ37に伝達される。これにより、スロットルギヤ37が、リターンスプリング15の付勢力に抗してアクセルペダルの踏み込み量に対応した回転角度分だけ回転される。したがって、スロットルギヤ37が回転するにともない、スロットルバルブ13が全閉位置より開方向に回転駆動される。この結果、吸気通路が所定の角度だけ開かれることにより、エンジンの回転速度がアクセルペダルの踏み込み量に対応した速度に変更される。
そして、運転者がアクセルペダルから足を離すと、リターンスプリング15の付勢力によりスロットルバルブ13及びスロットルギヤ37等が元の位置すなわち全閉位置まで戻される。なお、運転者がアクセルペダルを戻すと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号が出力されるので、スロットルバルブ13が全閉開度となるように、エンジン制御ユニットECUによって駆動モータ14を逆回転させるように通電することもできる。
このとき、スロットルギヤ37の当接部48の当接面48aが、スロットルボデー11側の全閉ストッパ24のストッパ面24aに当接するまで、リターンスプリング15の付勢力によりスロットルバルブ13が開位置側より全閉位置側へ閉じる方向に回転される。そして、全閉ストッパ24のストッパ面24aに当接部48の当接面48aが当接することによって、スロットルバルブ13の全閉方向のそれ以上の回転動作が規制されて、スロットルバルブ13が所定の全閉位置に保持される(図4参照。)。すなわち、スロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)とスロットルボデー11のボア11aの壁面との間に所定の隙間いわゆる全閉クリアランスが形成されるように、スロットルバルブ13のバルブ部20の回転角度が保持されるので、スロットルバルブ13の全閉時(いわゆるアイドル運転時)であっても、エンジンの各気筒内に所定の吸入空気量(全閉時の洩れ空気量)の吸入空気が吸入される。そして、スロットルバルブ13のバルブ部20をバイパスする空気量を制御する電磁弁(図示しない。)により、エンジン回転速度が目標のアイドル回転速度となるように制御される。なお、スロットルバルブ13のバルブ部20をバイパスする空気量を制御する電磁弁を使用せずに、駆動モータ14を通電することにより、スロットルバルブ13の開度を全閉位置より開いた所定の開度で停止することで、エンジン回転速度を目標のアイドル回転速度となるように制御することも可能である。
前記した内燃機関用スロットル制御装置10によると、スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30を、スロットルギヤ37の連結筒部43の連結孔44に嵌合した状態(図7中、二点鎖線37参照。)では、その連結孔44内で連結軸部30を相対回転させることができる。したがって、スロットルボデー11のボア11aの壁面とスロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)が必要となるような場合でも、連結孔44内で連結軸部30を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ(回転駆動体)37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、固定プレート46が連結軸部30及び連結筒部43の樹脂を溶融させながら埋め込まれることにより、連結軸部30と連結筒部43とが結合される(図4〜図6参照。)。このとき、連結軸部30及び連結筒部43にそれらの樹脂の溶融を利用して固定プレート46を埋め込むため、それらに変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部30と連結筒部43とを結合することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ(回転駆動体)37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、固定プレート46が連結軸部30及び連結筒部43の樹脂を溶融させながら埋め込まれることにより、連結軸部30と連結筒部43とが結合される(図4〜図6参照。)。このとき、連結軸部30及び連結筒部43にそれらの樹脂の溶融を利用して固定プレート46を埋め込むため、それらに変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部30と連結筒部43とを結合することができる。
また、スロットルギヤ37に当接部48を設け、また、スロットルボデー11に全閉ストッパ24を設けている(図3参照。)。これによって、スロットルバルブ13が全閉した際に、スロットルギヤ37の当接部48がスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接することにより、スロットルバルブ13の全閉方向の回転動作が全閉位置にて規制される(図4参照。)。したがって、スロットルバルブ13が全閉位置で停止することで、スロットルバルブ13の外周部(外周端面)とスロットルボデー11のボア11aの壁面との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所望のクリアランスとすることができる。ひいては、スロットルバルブ13の全閉時の洩れ空気量を所望の空気量とすることができる。
また、スロットルバルブ13が全閉した際にスロットルバルブ13の外周部とスロットルボデー11のボア11aの壁面との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスの調整を、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接した状態で、上記隙間を最小とする全閉位置となるように、連結筒部43の連結孔44内で連結軸部30を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図8は内燃機関用スロットル制御装置を示す断面図である。
本発明の実施例2を説明する。本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図8は内燃機関用スロットル制御装置を示す断面図である。
図8に示すように、本実施例におけるスロットルバルブ(符号、213を付す。)は、前記スロットルボデー11のボア11a内を開閉する円板状の樹脂製のバルブ部220の両側部に、バルブ部220を径方向(図8において左右方向)に横切る回転軸線213L上に位置する一対の金属製(例えば、ステンレス鋼)のシャフト部材221が左右対称状にインサート成形されたものである。シャフト部材221の基部がバルブ部220に埋設されているとともに、その基部に連続する軸部がバルブ部220に連続する樹脂による筒状軸部220aにより被覆されている。筒状軸部220a上に前記シール部材28が配置されている。なお、筒状軸部220aを含むシャフト部材221は、本明細書でいう「シャフト部」に相当する。
駆動側(図8において右側)に配置されるシャフト部材221(符号、(1)を付す。)の外端部には、スロットルギヤ37を連結するための連結軸部230が同軸上に形成されている。なお、図9は図8のIX部を示す部分拡大図、図10は連結軸部と連結部材との結合構造を示す側面図である。
図10に示すように、連結軸部230は径方向に平行をなす2つの平面部230aを有する断面小判形状に形成されており、その平面部230aの相互間に凸面状の曲面部230bが形成されている。また、シャフト部材221(1)の軸端面には段付面231が形成されている(図9参照。)。
図10に示すように、連結軸部230は径方向に平行をなす2つの平面部230aを有する断面小判形状に形成されており、その平面部230aの相互間に凸面状の曲面部230bが形成されている。また、シャフト部材221(1)の軸端面には段付面231が形成されている(図9参照。)。
前記スロットルギヤ37の筒状部42の内周部には、前記実施例1における連結筒部43(図5参照。)に代えて、円環板状をなす金属製(例えば、ステンレス鋼)の連結部材243がインサート成形によって一体化されている(図9参照。)。図10に示すように、連結部材243の中心部には、前記駆動側のシャフト部材221(1)の連結軸部230に嵌合可能な2つの平面部244aを有する小判状の連結孔244が形成されており、その平面部244aの相互間に凹面状の曲面部244bが形成されている。なお、連結部材243は、本明細書でいう「連結部」に相当する。
前記連結軸部230における2つの凸面状の曲面部230bと、その曲面部230bに対応する前記連結部材243の連結孔244における2つの凹面状の曲面部244bとの間の径方向の隙間(クリアランス)は、レーザー溶接に適するクリアランス、例えば150μm以下のクリアランスC1に設定されている。また、連結軸部230における2つの平面部230aと、その平面部230aに対応する連結部材243の連結孔244における2つの平面部244aとの間の隙間(クリアランス)は、前記両曲面部230b,244b間のクリアランスC1よりも大きなクリアランス(例えば、150μm以上のクリアランス)C2に設定されている。この両平面部230a,244a間のクリアランスC2の設定により、連結軸部230と連結部材243とは、所定の角度(例えば、2〜5°)範囲内での相対回転が可能となっている。
次に、前記駆動側のシャフト部材221(1)とスロットルギヤ37との結合方法について説明する。駆動側のシャフト部材221(1)の連結軸部230に、スロットルギヤ37の連結部材243の連結孔244を嵌合する(図10参照。)。これにより、連結軸部230に連結孔244が両曲面部230b,244b間の周方向の摺動により相対回転可能に嵌合され、かつ、その相対回転が両平面部230a,244a間のクリアランスC2相当分の所定の角度範囲内に規制される。
詳しくは、連結部材243に対して連結軸部230が図10において右回り方向(図中、矢印Y1参照。)へ相対回転した際には、連結孔244の両平面部244aの対角方向(図10において右上部及び左下部)の端部に、連結軸部230の両平面部230aの対角方向(図10において右上部及び左下部)の端部が当接することにより、その相対回転が規制される。また、連結部材243に対して連結軸部230が図10において左回り方向(図中、矢印Y2参照。)へ相対回転した際には、連結孔244の両平面部244aの対角方向(図10において左上部及び右下部)の端部に、連結軸部230の両平面部230aの対角方向(図10において左上部及び右下部)の端部が当接することにより、その相対回転が規制される。なお、連結孔244の両平面部244aの対角方向の2つを1組とする計2組の端部と、連結軸部230の両平面部230aの対角方向の2つを1組とする計2組の端部とは、本明細書でいう「複数の回転規制部」を構成している。また、連結孔244の両曲面部244と連結軸部230の両曲面部230bとは、本明細書でいう「回転嵌合部」を構成している。本実施例の場合、回転嵌合部と回転規制部とが周方向に配置されており、軸方向に同位置に設けられている。なお、駆動側のシャフト部材221(1)の段付面231に連結部材243の対向端面を当接させる(図9参照。)。
次に、前記実施例1で述べたようにして全閉クリアランスを調整した後、駆動側のシャフト部材221(1)の連結軸部230の曲面部230bと連結部材243の連結孔244の曲面部244bとをレーザー溶接することによって、該シャフト部材221(1)と連結部材243とが一体的に結合される。なお、駆動側のシャフト部材221(1)の連結軸部230の両平面部230aと連結部材243の両平面部244bとの間におけるレーザー溶接は、両者間のクリアランスの小さいところでは可能であるが、そのクリアランスが大きいところでは巧くできない可能性があるため、その間のレーザー溶接の有無は任意に選択することができる。また、レーザー溶接は、本実施例では、曲面部230b,244bとの間に対して周方向に連続的に実施されているが、周方向に部分的に実施してもよい。なお、レーザー溶接は、本明細書でいう「結合手段」に相当する。
本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10によると、スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部材221(1)の連結軸部230を、スロットルギヤ37の連結部材243の連結孔244に嵌合した状態では、その連結孔244内で連結軸部230を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデー11のボア11aの壁面とスロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)が必要となるような場合でも、連結孔244内で連結軸部230を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部230と連結部材243とがレーザー溶接により結合される。
また、仮にレーザー溶接によるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合が何らかの理由により解除されたとしても、連結軸部230と連結部材243との嵌合によってスロットルギヤ37とスロットルバルブ13との所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部230と連結部材243とがレーザー溶接により結合される。
また、仮にレーザー溶接によるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合が何らかの理由により解除されたとしても、連結軸部230と連結部材243との嵌合によってスロットルギヤ37とスロットルバルブ13との所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
また、前に述べたように、連結軸部230と連結孔244との間に、両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する複数(本実施例では2組)の回転規制部が設けられている。これにより、フェイルセーフ時における連結軸部230と連結部材243との相対回転の規制にかかる耐久性を向上することができる。
また、連結軸部230と連結部材243との結合手段が溶接(本実施例では、レーザー溶接)である。このため、連結軸部230及び連結部材243に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部230と連結部材243とを結合することができる。なお、レーザー溶接は、その他の溶接、あるいは、接着剤による接着に代えることができる。
また、スロットルバルブ13が全閉した際の全閉クリアランスの調整を、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接した状態で、上記全閉クリアランスを最小とする全閉位置となるように、連結部材243の連結孔244内で連結軸部230を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
また、前記連結軸部230と連結部材243との嵌合形態は、次の変更例に変更することができる。なお、図11は連結軸部と連結部材との嵌合形態の変更例を示す側面図である。
図11に示すように、前記実施例2における連結軸部230を1つの平面部230a及び凸型の曲面部230bを有する断面D字形状に変更するとともに、連結部材243の連結孔244を前記連結軸部230に嵌合可能な1つの平面部244a及び凹型の曲面部244bを有するD字状に変更したものである。この場合も、連結軸部230における曲面部230bと、その曲面部230bに対応する連結孔244における曲面部244bの径方向のクリアランスC1は、レーザー溶接可能に適するクリアランスに設定されている。また、連結軸部230の平面部230aと、その平面部230aに対応する連結孔244における平面部244aとの間のクリアランスC2は、前記曲面部230b,244b間のクリアランスC1よりも大きなクリアランスC2に設定されている。
図11に示すように、前記実施例2における連結軸部230を1つの平面部230a及び凸型の曲面部230bを有する断面D字形状に変更するとともに、連結部材243の連結孔244を前記連結軸部230に嵌合可能な1つの平面部244a及び凹型の曲面部244bを有するD字状に変更したものである。この場合も、連結軸部230における曲面部230bと、その曲面部230bに対応する連結孔244における曲面部244bの径方向のクリアランスC1は、レーザー溶接可能に適するクリアランスに設定されている。また、連結軸部230の平面部230aと、その平面部230aに対応する連結孔244における平面部244aとの間のクリアランスC2は、前記曲面部230b,244b間のクリアランスC1よりも大きなクリアランスC2に設定されている。
したがって、連結部材243に対して連結軸部230が図11において右回り方向(図中、矢印Y1参照。)へ相対回転した際には、連結孔244の平面部244aの一方(図11において下方)の端部に、連結軸部230の平面部230aの一方(図11において下方)の端部が当接することにより、その相対回転が規制される。また、連結部材243に対して連結軸部230が図11において左回り方向(図中、矢印Y2参照。)へ相対回転した際には、連結孔244の平面部244aの他方(図11において上方)の端部に、連結軸部230の平面部230aの他方(図11において上方)の端部が当接し、これによりその相対回転が規制される。なお、連結孔244の平面部244aの両端部と、連結軸部230の平面部230aの両端部とは、本明細書でいう「回転規制部」を構成している。
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例2におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図12は内燃機関用スロットル制御装置を示す断面図である。
図12に示すように、本実施例におけるスロットルバルブ(符号、313を付す。)は、前記スロットルボデー11のボア11a内を開閉する円板状の樹脂製のバルブ部320の両側部に、バルブ部320を径方向(図8において左右方向)に横切る回転軸線313L上に位置する一対の金属製(例えば、ステンレス鋼)のシャフト部材321が左右対称状にインサート成形されたものである。シャフト部材321の基部がバルブ部320に埋設されているとともに、その基部に連続する軸部の大半がバルブ部320に連続する樹脂による段付円筒状をなす筒状軸部320aにより被覆されている。筒状軸部320a上に前記シール部材28及び前記軸受27が配置されている。筒状軸部320aにおいて、シール部材28に対応する軸部の軸径は、滑り軸受29に対応する部分の軸径よりも大径に形成されている。また、シャフト部材321の外端部は、筒状軸部320aの外端面より露出されている。なお、筒状軸部320aを含むシャフト部材321は、本明細書でいう「シャフト部」に相当する。
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例2におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図12は内燃機関用スロットル制御装置を示す断面図である。
図12に示すように、本実施例におけるスロットルバルブ(符号、313を付す。)は、前記スロットルボデー11のボア11a内を開閉する円板状の樹脂製のバルブ部320の両側部に、バルブ部320を径方向(図8において左右方向)に横切る回転軸線313L上に位置する一対の金属製(例えば、ステンレス鋼)のシャフト部材321が左右対称状にインサート成形されたものである。シャフト部材321の基部がバルブ部320に埋設されているとともに、その基部に連続する軸部の大半がバルブ部320に連続する樹脂による段付円筒状をなす筒状軸部320aにより被覆されている。筒状軸部320a上に前記シール部材28及び前記軸受27が配置されている。筒状軸部320aにおいて、シール部材28に対応する軸部の軸径は、滑り軸受29に対応する部分の軸径よりも大径に形成されている。また、シャフト部材321の外端部は、筒状軸部320aの外端面より露出されている。なお、筒状軸部320aを含むシャフト部材321は、本明細書でいう「シャフト部」に相当する。
駆動側(図12において右側)に配置されるシャフト部材321(符号、(1)を付す。)において、筒状軸部320aの外端面より露出する外端部は、断面円形の支軸部321aとなっている。なお、図13は図12のXIII部を示す部分拡大図、図14は連結軸部と連結部材との結合構造を示す側面図、図15は図13のXV−XV線矢視断面図である。
前記筒状軸部320aの外端部の外周面には、軸方向に沿って延びかつ周方向に等間隔(90°間隔)で形成された4本の係合凹部322が形成されている(図15参照。)。なお、駆動側のシャフト部材321の支軸部321a、及び、係合凹部322を含む筒状軸部320aにより、本明細書でいう「連結軸部」が構成されている。
図13に示すように、前記スロットルギヤ37の連結部材243には、前記実施例2の連結孔244(図9参照。)に代えて、円形状の軸孔部345が形成されている。軸孔部345は、前記駆動側のシャフト部材321(1)の支軸部321aに相対回転可能に嵌合可能に形成されている(図14参照。)。なお、支軸部321aと軸孔部345とは、本明細書でいう「回転嵌合部」を構成している。
図13に示すように、前記スロットルギヤ37の筒状部42の内周部には、前記ギヤボックス部18(図12参照。)の底面側(図13において左側)に突出する中空円筒状の係合筒部347が一体形成されている。係合筒部347の中空孔は、前記筒状軸部320aに嵌合可能に形成されている。係合筒部347の内周面には、軸方向に沿って延びかつ周方向に等間隔(90°間隔)で形成された4本の係合凸部348が形成されている。係合凸部348は、前記筒状軸部320aの係合凹部322に係合可能に形成されている。しかして、係合凸部348の周方向の幅は、係合凹部322の周方向の溝幅よりも所定量小さい溝幅に設定されている。これにより、係合凸部348と係合凹部322との周方向の間に所定の隙間(クリアランス)が設定されており、駆動側のシャフト部材321(1)とスロットルギヤ37とは、所定の角度(例えば、2〜5°)範囲内での相対回転が可能となっている。なお、筒状軸部320aの係合凹部322及び係合筒部347の係合凸部348により、本明細書でいう「回転規制部」が構成されている。また、係合筒部347及び連結部材243により、本明細書でいう「連結部」が構成されている。また、係合筒部347の中空孔及び連結部材243の軸孔部345により、本明細書でいう「連結孔」が構成されている。
次に、前記駆動側のシャフト部材321(1)とスロットルギヤ37との結合方法について説明する。駆動側のシャフト部材321(1)の支軸部321aに、スロットルギヤ37の連結部材243の軸孔部345を嵌合する(図14参照。)。これとともに、筒状軸部320aに係合筒部347の中空孔が相対回転可能に嵌合され、かつ、筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348とが周方向に当接することにより、筒状軸部320aと係合筒部347との相対回転が係合凹部322と係合凸部348との周方向の対向端面間のクリアランス相当分の所定の角度範囲内に規制される(図13及び図15参照。)。なお、4組の係合凹部322と係合凸部348とは、本明細書でいう「複数の回転規制部」を構成している。また、本実施例の場合、回転嵌合部と回転規制部とが軸方向に分けて配置されており、軸方向に異なる位置に設けられている。また、筒状軸部320aの外端面に連結部材243の対向端面を当接させる(図13参照。)。
次に、前に述べたように全閉クリアランスを調整した後、駆動側のシャフト部材321(1)の支軸部321aと連結部材243の軸孔部345とをレーザー溶接することによって、該シャフト部材321(1)と連結部材243とが一体的に結合される。また、レーザー溶接は、本実施例では、支軸部321aと軸孔部345との間の円周部に対して全周に亘って実施されているが、周方向に部分的に実施してもよい。
本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10によると、スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部材321(1)の連結軸部(支軸部321a及び筒状軸部320a)を、スロットルギヤ37の連結部(係合筒部347及び連結部材243)の連結孔(係合筒部347の中空孔及び連結部材243の軸孔部345)に嵌合した状態では、その連結孔内で連結軸部を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデー11のボア11aの壁面とスロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)が必要となるような場合でも、連結孔内で連結軸部を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部の支軸部321aと連結部の連結部材243とがレーザー溶接により結合される。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部の支軸部321aと連結部の連結部材243とがレーザー溶接により結合される。
また、仮にレーザー溶接によるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合が何らかの理由により解除されたとしても、回転規制部(係合凹部322及び係合凸部348)によってスロットルギヤ37とスロットルバルブ13との所定の角度範囲を超える相対回転が規制されることにより、フェイルセーフ機能を備えることができる。
また、連結軸部と連結部との間において、両者間を相対回転可能に嵌合する回転嵌合部(支軸部321a及び軸孔部345)と両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する回転規制部(係合凹部322及び係合凸部348)とを、軸方向に異なる位置に設けたことにより、設計の自由度を増大することができる。
また、連結軸部と連結部との間において、両者間を相対回転可能に嵌合する回転嵌合部(支軸部321a及び軸孔部345)と両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する回転規制部(係合凹部322及び係合凸部348)とを、軸方向に異なる位置に設けたことにより、設計の自由度を増大することができる。
また、連結軸部の支軸部321aと連結部の連結部材243との間に、両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する複数(本実施例では4組)の回転規制部が設けられている。これにより、フェイルセーフ時における連結軸部と連結部との相対回転の規制にかかる耐久性を向上することができる。
また、回転嵌合部が、連結軸部に設けられた円筒状の外周面を有する支軸部321aと、連結孔に設けられかつ支軸部321aに回転可能に嵌合する中空円筒状の軸孔部345とにより構成されている。したがって、支軸部321aと軸孔部345とを容易にかつ精度良く嵌合することができる。
また、連結軸部(支軸部321a及び筒状軸部320a)と連結部(係合筒部347及び連結部材243)との間に、両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する複数(本実施例では4組)の回転規制部(係合凹部322及び係合凸部348)が設けられている。これにより、フェイルセーフ時における連結軸部と連結部との相対回転の規制にかかる耐久性を向上することができる。なお、筒状軸部320aの周方向に隣り合う係合凹部322の相互間を係合凸部と考え、係合筒部347の周方向に隣り合う係合凸部348の相互間を係合凹部と考えることもできる。
また、前に述べたように、連結軸部の支軸部321aと連結部の連結部材243との結合手段が溶接(本実施例では、レーザー溶接)である。このため、連結軸部及び連結部に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部と連結部とを結合することができる。なお、レーザー溶接は、その他の溶接、あるいは、接着剤による接着に代えることができる。
また、スロットルバルブ13が全閉した際の全閉クリアランスの調整を、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接した状態で、上記全閉クリアランスを最小とする全閉位置となるように、連結部の連結孔内で連結軸部を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
また、前記回転規制部(係合凹部322及び係合凸部348)は、次の変更例1〜3に変更することができる。なお、図16は回転規制部の変更例1を示す断面図、図17は同じく変更例2を示す断面図、図18は同じく変更例3を示す断面図である。
[回転規制部の変更例1]
図16に示すように、筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を1組だけ設定したものである。
[回転規制部の変更例1]
図16に示すように、筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を1組だけ設定したものである。
[回転規制部の変更例2]
図17に示すように、筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を3組としたものである。係合凹部322と係合凸部348とを周方向に等角度で断面扇形状に形成している。さらに、係合凹部322を駆動側のシャフト部材321(1)の外周面を溝底面として形成されている。このため、筒状軸部320aは、駆動側のシャフト部材321(1)上に周方向に断続的に形成された3本の分割片320a1に分割されている。また、周方向に隣り合う分割片320a1の相互間の係合凹部322に対応するように、係合凸部348の高さ(径方向寸法)が増大されている。
図17に示すように、筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を3組としたものである。係合凹部322と係合凸部348とを周方向に等角度で断面扇形状に形成している。さらに、係合凹部322を駆動側のシャフト部材321(1)の外周面を溝底面として形成されている。このため、筒状軸部320aは、駆動側のシャフト部材321(1)上に周方向に断続的に形成された3本の分割片320a1に分割されている。また、周方向に隣り合う分割片320a1の相互間の係合凹部322に対応するように、係合凸部348の高さ(径方向寸法)が増大されている。
[回転規制部の変更例3]
図18に示すように、前記変更例2における筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を1組だけ設定したものである。
図18に示すように、前記変更例2における筒状軸部320aの係合凹部322と係合筒部347の係合凸部348との組合せによる回転規制部を1組だけ設定したものである。
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図19は連結軸部と連結部との結合構造を示す断面図、図20は連結軸部と連結部との結合構造を示す側面図である。
図19に示すように、本実施例は、前記実施例1における駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30(図5参照。)を、周方向に等間隔で断続的に形成された複数本(図20では4本を示す。)の連結片430に変更している。連結片430は、全体で中空円筒状を呈するように形成されている。なお、複数本の連結片430は、本明細書でいう「連結軸部」を構成している。
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図19は連結軸部と連結部との結合構造を示す断面図、図20は連結軸部と連結部との結合構造を示す側面図である。
図19に示すように、本実施例は、前記実施例1における駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30(図5参照。)を、周方向に等間隔で断続的に形成された複数本(図20では4本を示す。)の連結片430に変更している。連結片430は、全体で中空円筒状を呈するように形成されている。なお、複数本の連結片430は、本明細書でいう「連結軸部」を構成している。
また、前記実施例1におけるスロットルギヤ37の連結筒部43を、前記連結片430を軸方向に嵌合可能でかつ周方向に所定の角度範囲内で相対回転に係合する4本の係合孔444を有する連結部443に変更している(図19及び図20参照。)。係合孔444は、全体で中空円筒状を呈するように形成されている。係合孔444と連結片430とは、周方向に等角度で断面扇形状に形成されている。なお、計4組の連結片430と係合孔444とは、本明細書でいう「回転嵌合部」及び「複数の回転規制部」を構成している。また、本実施例の場合、回転嵌合部と回転規制部とが周方向に配置されており、軸方向に同位置に設けられている。
次に、前記駆動側のシャフト部21(1)とスロットルギヤ37との結合方法について説明する。駆動側のシャフト部21(1)の連結片430を、スロットルギヤ37の連結部443の係合孔444内に相対的に嵌合する。これにより、連結片430に連結部443が所定に角度範囲内で相対回転可能に嵌合される。
次に、前記実施例1で述べたようにして全閉クリアランスを調整した後、駆動側のシャフト部21(1)の連結片430と連結部443とを接着剤により接着することによって、該シャフト部21(1)と連結部443とが一体的に結合される。このとき、接着剤は、連結片430と係合孔444との間に形成される周方向の隙間(クリアランス)内に注入する。また、接着剤としては、UV樹脂を混合した熱硬化性樹脂の接着剤を用い、紫外線によるUV樹脂の硬化によりシャフト部21(1)とスロットルギヤ37との仮固定を行ない、後工程で熱の印加により熱硬化性樹脂を硬化させることによりシャフト部21(1)とスロットルギヤ37とを完全に結合している。なお、接着剤による接着は、本明細書でいう「結合手段」に相当する。
本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10によると、スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部21(1)の連結片430を、スロットルギヤ37の連結部443の係合孔444に嵌合した状態では、係合孔444内で連結片430を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデー11のボア11aの壁面とスロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)が必要となるような場合でも、係合孔444内で連結片430を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結片430と連結部443とが接着剤による接着により結合される。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結片430と連結部443とが接着剤による接着により結合される。
また、連結片430と連結部443との結合手段が接着剤による接着である。このため、連結片430及び連結部443に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結片430と連結部443とを結合することができる。
また、スロットルバルブ13が全閉した際の全閉クリアランスの調整を、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接した状態で、上記全閉クリアランスを最小とする全閉位置となるように、連結部443の係合孔444内で連結片430を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
[実施例5]
本発明の実施例5を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図21は連結軸部と連結筒部との結合構造を示す断面図、図22が連結軸部と連結筒部との結合構造を示す側面図である。
図21に示すように、本実施例は、前記実施例1における駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30(図5参照。)を、外周面に軸方向に沿って延びかつ周方向に等間隔(90°間隔)で並ぶ複数本(図22では4本を示す。)の係合凸部548を有する連結軸部530に変更している。
本発明の実施例5を説明する。本実施例は、前記実施例1におけるスロットルバルブ13とスロットルギヤ37との結合構造に変更を加えたものである。なお、図21は連結軸部と連結筒部との結合構造を示す断面図、図22が連結軸部と連結筒部との結合構造を示す側面図である。
図21に示すように、本実施例は、前記実施例1における駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部30(図5参照。)を、外周面に軸方向に沿って延びかつ周方向に等間隔(90°間隔)で並ぶ複数本(図22では4本を示す。)の係合凸部548を有する連結軸部530に変更している。
また、前記実施例1におけるスロットルギヤ37の連結筒部43を、前記連結軸部530を軸方向に嵌合可能でかつ周方向に所定の角度範囲内で相対回転に係合する4本の係合凹部522を形成した連結孔544を有する連結筒部543に変更している。なお、係合凸部548を有する連結軸部530と、係合凹部522を形成した連結孔544を有する連結筒部543とは、本明細書でいう「回転嵌合部」及び「複数の回転規制部」を構成している。また、本実施例の場合、回転嵌合部と回転規制部とが周方向に配置されており、軸方向に同位置に設けられている。なお、連結軸部530の周方向に隣り合う係合凸部548の相互間を係合凹部と考え、連結筒部543の連結孔544の周方向に隣り合う係合凹部522の相互間を係合凸部と考えることもできる。
次に、前記駆動側のシャフト部21(1)とスロットルギヤ37との結合方法について説明する。駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部530を、スロットルギヤ37の連結筒部543の連結孔544内に相対的に嵌合する。これにより、連結軸部530に連結部443が所定に角度範囲内で相対回転可能に嵌合される。
次に、前記実施例1で述べたようにして全閉クリアランスを調整した後、駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部530と連結筒部543とを接着剤により接着することによって、該シャフト部21(1)と連結筒部543とが一体的に結合される。このとき、接着剤は、連結軸部530の係合凸部548と連結孔544の係合凹部522との間に形成される周方向の隙間(クリアランス)内に注入する。また、接着剤としては、UV樹脂を混合した熱硬化性樹脂の接着剤を用い、紫外線によるUV樹脂の硬化によりシャフト部21(1)とスロットルギヤ37との仮固定を行ない、後工程で熱の印加により熱硬化性樹脂を硬化させることによりシャフト部21(1)とスロットルギヤ37とを完全に結合している。なお、接着剤による接着は、本明細書でいう「結合手段」に相当する。
本実施例の内燃機関用スロットル制御装置10によると、スロットルバルブ13の駆動側のシャフト部21(1)の連結軸部530を、スロットルギヤ37の連結筒部543の連結孔544に嵌合した状態では、連結孔544内で連結軸部530を所定の角度範囲内で相対回転させることができる。したがって、スロットルボデー11のボア11aの壁面とスロットルバルブ13のバルブ部20の外周部(外周端面)との間に形成される隙間いわゆる全閉クリアランスを所定量に維持するための全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)が必要となるような場合でも、連結孔544内で連結軸部530を相対回転させることにより、前記全閉位置調整機構を廃止しながらも、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整することができる。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部530と連結筒部543とが接着剤による接着により結合される。
そして、スロットルバルブ13とスロットルギヤ37との周方向に関する相対位置を調整した状態で、連結軸部530と連結筒部543とが接着剤による接着により結合される。
また、連結軸部530と連結筒部543との結合手段が接着剤による接着である。このため、連結軸部530及び連結筒部543に変形をきたすほどの大きな応力を加えることなく、連結軸部530と連結筒部543とを結合することができる。
また、スロットルバルブ13が全閉した際の全閉クリアランスの調整を、スロットルギヤ37の当接部48をスロットルボデー11の全閉ストッパ24に当接した状態で、上記全閉クリアランスを最小とする全閉位置となるように、連結筒部543の連結孔544内で連結軸部530を回転させることで行うようにしている。これによって、全閉位置調整機構(前記特許文献2参照。)を廃止しながらも、全閉クリアランスを調整することができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明の回転駆動体としては、スロットルギヤ37に代え、ワイヤにより回転されるレバー部材を用いることができる。また、スロットルバルブ13は、1本のシャフト部材と、それと別体で形成されたバルブ部材とによって構成することもできる。また、連結軸部と連結部とは、所定の角度範囲内で回転可能に嵌合するものであればよく、前記実施例の形状に限定されるものではない。また、連結軸部は、シャフト部(又はシャフト部材)と別体で形成し、それをシャフト部(又はシャフト部材)に取付ける構成のものでもよい。
10 スロットル制御装置(吸気制御装置)
11a ボア
11 スロットルボデー
13 スロットルバルブ
20 バルブ部
21 シャフト部
24 全閉ストッパ(係止部)
30 連結軸部
37 スロットルギヤ(回転駆動体)
43 連結筒部
44 連結孔
46 固定プレート
48 当接部
213 スロットルバルブ
220 バルブ部
221 シャフト部材(シャフト部)
230 連結軸部
243 連結筒部
244 連結孔
313 スロットルバルブ
320 バルブ部
320a 筒状軸部
321 シャフト部材
321a 支軸部
322 係合凹部
543 連結筒部
544 連結孔
345 軸孔部
348 係合凸部
11a ボア
11 スロットルボデー
13 スロットルバルブ
20 バルブ部
21 シャフト部
24 全閉ストッパ(係止部)
30 連結軸部
37 スロットルギヤ(回転駆動体)
43 連結筒部
44 連結孔
46 固定プレート
48 当接部
213 スロットルバルブ
220 バルブ部
221 シャフト部材(シャフト部)
230 連結軸部
243 連結筒部
244 連結孔
313 スロットルバルブ
320 バルブ部
320a 筒状軸部
321 シャフト部材
321a 支軸部
322 係合凹部
543 連結筒部
544 連結孔
345 軸孔部
348 係合凸部
Claims (9)
- 吸入空気が流れるボアを有するスロットルボデーと、
前記ボア内を開閉する板状のバルブ部、及び、前記スロットルボデーに回転可能に支持されるシャフト部を有するバタフライ式のスロットルバルブと、
前記シャフト部に連結されかつ前記スロットルバルブの回転角度を変更する回転駆動体と
を備える内燃機関用吸気制御装置であって、
前記シャフト部に連結軸部が設けられ、
前記回転駆動体に、前記連結軸部を相対回転可能に嵌合する連結孔を有する連結部が設けられ、
前記連結軸部及び前記連結部が樹脂材料で形成され、
前記連結軸部と前記連結部とが嵌合状態でかつそれらの樹脂を溶融させながら埋め込まれた固定部材により結合されている
ことを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 吸入空気が流れるボアを有するスロットルボデーと、
前記ボア内を開閉する板状のバルブ部、及び、前記スロットルボデーに回転可能に支持されるシャフト部を有するバタフライ式のスロットルバルブと、
前記シャフト部に連結されかつ前記スロットルバルブの回転角度を変更する回転駆動体と
を備える内燃機関用吸気制御装置であって、
前記シャフト部に連結軸部が設けられ、
前記回転駆動体に、前記連結軸部を所定の角度範囲内で相対回転可能に嵌合する連結孔を有する連結部が設けられ、
前記連結軸部と前記連結部とが嵌合状態で結合手段により結合されている
ことを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 吸入空気が流れるボアを有するスロットルボデーと、
前記ボア内を開閉する板状のバルブ部、及び、前記スロットルボデーに回転可能に支持されるシャフト部を有するバタフライ式のスロットルバルブと、
前記シャフト部に連結されかつ前記スロットルバルブの回転角度を変更する回転駆動体と
を備える内燃機関用吸気制御装置であって、
前記シャフト部に連結軸部が設けられ、
前記回転駆動体に、前記連結軸部を所定の角度範囲内で相対回転可能に嵌合する連結孔を有する連結部が設けられ、
前記連結軸部と前記連結部において、両者間を相対回転可能に嵌合する回転嵌合部と両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する回転規制部とを軸方向に異なる位置に設け、
前記連結軸部と前記連結部とが嵌合状態で結合手段により結合されている
ことを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項3に記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記回転嵌合部が、前記連結軸部に設けられた円筒状の外周面を有する支軸部と、前記連結部に設けられかつ前記支軸部に回転可能に嵌合する中空円筒状の軸孔部とにより構成されていることを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記連結軸部と前記連結部との間に、両者間の相対回転を所定の範囲内に規制する複数の回転規制部が設けられていることを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項2〜5のいずれか1つに記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記結合手段が溶接であることを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項2〜5のいずれか1つに記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記結合手段が接着剤による接着であることを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記スロットルバルブの外周部と前記スロットルボデーのボアの壁面との間に形成される隙間が最小となる位置を全閉位置とし、
前記回転駆動体は、前記スロットルバルブと一体的に回転する当接部を設け、
前記スロットルボデーは、前記スロットルバルブが全閉した際に前記当接部が当接することにより、前記スロットルバルブの全閉方向の回転動作を前記全閉位置にて規制するための係止部を設けている
ことを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。 - 請求項8に記載の内燃機関用吸気制御装置であって、
前記スロットルバルブが全閉した際に、前記スロットルバルブの外周部と前記スロットルボデーのボアの壁面との間に形成される隙間の調整は、前記当接部を前記係止部に当接させた状態で、前記全閉位置となるように前記連結孔内で前記連結軸部を回転させることで行われることを特徴とする内燃機関用吸気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006283735A JP2008101515A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 内燃機関用吸気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006283735A JP2008101515A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 内燃機関用吸気制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008101515A true JP2008101515A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39436039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006283735A Pending JP2008101515A (ja) | 2006-10-18 | 2006-10-18 | 内燃機関用吸気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008101515A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012241641A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の吸気量制御装置 |
CN103161581A (zh) * | 2011-12-09 | 2013-06-19 | 光阳工业股份有限公司 | 引擎的节流阀控制结构 |
-
2006
- 2006-10-18 JP JP2006283735A patent/JP2008101515A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012241641A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の吸気量制御装置 |
CN103161581A (zh) * | 2011-12-09 | 2013-06-19 | 光阳工业股份有限公司 | 引擎的节流阀控制结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4289303B2 (ja) | 内燃機関用吸気制御装置 | |
JP4749898B2 (ja) | 蝶弁式絞り弁 | |
JP4223530B2 (ja) | スロットルボデー及びスロットルボデーの製造方法 | |
JP2004300944A (ja) | 内燃機関用スロットル装置 | |
JP4376017B2 (ja) | 電子制御式スロットル制御装置 | |
JP4207825B2 (ja) | 内燃機関用スロットル装置の成形方法 | |
US7117845B2 (en) | Intake control device for internal combustion engine | |
JP4093173B2 (ja) | 内燃機関用スロットル制御装置 | |
JP2005090419A (ja) | 内燃機関用スロットル装置 | |
JP2006022660A (ja) | 内燃機関用吸気制御装置 | |
JP5180167B2 (ja) | 樹脂歯車及びスロットル装置 | |
JP2004150324A (ja) | 電子制御式スロットル制御装置 | |
US7047936B2 (en) | Throttle bodies and methods of manufacturing such throttle bodies | |
JP2004153914A (ja) | モータ弾性支持固定装置 | |
JP2005054627A (ja) | スロットルボデー | |
JP2004084503A (ja) | スロットル開度検出装置 | |
JP2004301118A (ja) | 電子制御式スロットル制御装置 | |
JP2008232056A (ja) | エンジンの吸気制御装置 | |
JP2008101515A (ja) | 内燃機関用吸気制御装置 | |
JP2006177277A (ja) | 内燃機関用弁装置 | |
JP2010065531A (ja) | Egr一体型スロットル装置 | |
US7441542B2 (en) | Butterfly valves and intake air control devices for internal combustion engines | |
JP4081816B2 (ja) | 内燃機関用スロットル装置 | |
JP2004132235A (ja) | スロットル制御装置 | |
JP2006022678A (ja) | 内燃機関用吸気制御装置 |