JP2008101392A - 可変コード型シリンダ錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない構成部品によってキーコードのリセットおよび変更が可能で、しかも各部材の取り付けスペースを最小限に抑える。
【解決手段】シリンダ錠1の内筒6に挿入したキーKのキーコードに応じて位置が変化する一対のタンブラー7、8と、内筒6の回動位置に応じて径方向に移動可能とした開閉用サイドバー9およびコード変換用サイドバー10とを備え、上記一対のタンブラー7、8は、中央にキー孔5を有する第1タンブラー7と、一端側に開閉用サイドバー9を係合する少なくとも1個の開閉用サイドバー溝31、他端側にコード変換用サイドバー10を係合する複数個のコード変換用サイドバー溝32a、32b、32cそれぞれを有して成る第2タンブラー8とを互いに回転可能に組み合せて成る。
【選択図】図1

Description

本発明は、施錠または開錠できるキーを変更することができるようにした可変コード型シリンダ錠に関する。
近年、ゲームセンター等での遊技機の第三者による不正な操作を防止するために、店側が遊技機を容易に管理することができるよう、各店専用コードの1つのキーで、それぞれの遊技機に設けられたシリンダ錠を施錠または開錠(解錠)できることが要求される。
しかし、シリンダ錠のキーを紛失したり、不正に合鍵を作成された場合、または、不正に開錠される恐れが生じた場合等においては、別のコードのシリンダ錠に取り替えなければならなかった。この場合、シリンダ錠を新たに多数準備すると、多額の費用がかかると共に、シリンダ錠の取替え作業にも手間と時間がかかってしまうものであった。そこで、従来では、第三者による不正な操作を防止するために所定のキーコードに変更可能とした種々のシリンダ錠が用いられている。
従来のこの種のシリンダ錠としては、特許文献1に開示されているように、厚さ寸法の大きい扉に取り付け可能とした可変コード型シリンダ錠が存在する。
すなわち、これは、筒状のケースの後端部に、扉の後面に取り付けられる筒状のベースを接続し、上記ケースに回動可能に挿入され前面に開口するキー孔に交叉する複数のタンブラ孔を有するプラグと上記ベースに回動可能に挿入されるジョイントプラグとをジョイントプレートで連結してる。そして、上記ジョイントプラグに挿入されるリセットタンブラを外周面より突出する方向に付勢し、上記ベースと上記ジョイントプラグの間に挿入されるジョイントカムに、上記リセットタンブラの先端が係入するリセット係合部を設け、上記ベースに上記リセットタンブラと上記リセット係合部との係合を解除するリセットボタンを設けている。また、上記タンブラ孔に、上記リセットタンブラと上記リセット係合部が解除され且つキーの挿入により上記プラグが所定角度に回動したときにキーコードの変更が可能になるタンブラを挿入している。
また、従来のこの種のシリンダ錠としては、特許文献2に開示されているように、施錠または開錠できるキーを自由に変更可能としたシリンダ錠も存在する。
すなわち、シリンダ錠をリセットする場合、リセットボタンを押下した状態でキーを回動させるのであるが、シリンダを開錠する場合と同様に、外周シリンダの凹部とサイドバーの凸部との嵌合が解除され、内周シリンダが外周シリンダに対して回動する。この場合、シリンダを開錠するときと異なり、リセットボタンがジョイントカムに嵌合しているため、ジョイントカムは、外周シリンダに固定されて回動せず、この状態からリセットボタンを押下して、キーを180°回動させた状態においては、内周シリンダの回動に伴って、開閉プレート、タンブラプレート、およびサイドバーも回動し、サイドバーは、サイドバー前後移動用バネにより下方向に付勢される。
さらに、ジョイントカムは、一端の端部に対して、他方の端部の方が下方向に突出するように構成されており、ジョイントカムの端部に、上側の端部を当接させながら回動するサイドバーは、サイドバー前後移動用バネとジョイントカム端部により下方向に付勢され、サイドバー全体が下方向に移動する。その結果、サイドバーの下側の端部が、外周シリンダの凹部に嵌合する。
このとき、サイドバーのタンブラプレート用孔に嵌合しているタンブラプレートもサイドバーの移動に伴って下方向に移動し、タンブラプレートの面は、開閉プレートの面から離れ、係合ピンと、係合穴との係合が解除される。この状態で、キーをシリンダ錠から引き抜くとリセットが完了する。
次に、シリンダ錠のキーコードを、新しいキーに対応するキーコードに変更する場合、キーをシリンダ錠から引き抜いた後、新しいキーをシリンダ錠に挿入し、当該キーを回動させる。このとき、当該キーが挿入されたことにより、開閉プレートがキーの所定の位置決め面に当接することによって下方向に移動する。開閉プレートは、係合穴の最も下側の穴の位置が、タンブラプレートの係合ピンの位置と一致する状態となるまで下方向に移動し、この状態でキーを反時計回り(時計回りでもよい)に回動させることによりシリンダ錠のキーコードは変更される。このとき、サイドバーは外周シリンダの凹部の形状に従って上方向に緩やかに押圧され、内周シリンダ(キー)の回動に伴って上方向に移動する。これにより、サイドバーの移動に伴って、開閉プレートとタンブラプレートが係合する。
また、リセット用バネの付勢力によってリセットボタンが上方向に戻り、再び内周シリンダとジョイントカムがジョイントブロックを介して固定される。このとき、キーが挿入されたことで、タンブラプレートの凹部の上下方向の位置がサイドバーの凸部の上下方向の位置に一致するように位置決めされる。
すなわち、シリンダ錠のキーコードが、新しいキーに対応するキーコードに変更されている。そして、サイドバーは、サイドバー左右移動用バネにより左方向に付勢されるため、外周シリンダの凹部とサイドバーの凸部が嵌合し、サイドバーは左方向に移動する。これにより、サイドバーの凸部とタンブラプレートの凹部の嵌合が解除される。この状態で、キーをシリンダ錠から引き抜くと、キーコードの変更が完了する。タンブラプレートは、キーの位置決め面に基づいて、その凹部の上下方向の位置がサイドバーの凸部の上下方向の位置に一致するように位置決めされているので、キーコードの変更が完了した後、シリンダ錠は、キー以外のキーでは開錠できないようになる。このようにしてシリンダ錠のキーコードが変更されるものとしている。
特開平9−235921号公報 特許2005−232800号公報
しかしながら、上記したような従来のキーコードの変更可能なシリンダ錠では、シリンダ錠を構成する構成部品の数が多く、そのためコストが高くなってしまうものであった。
特に、特許文献2においては、一方の端部が開閉プレートに当接し、他方の端部がバネカバーに当接するように開閉プレート用バネが設けられているのに加えて、サイドバーは、サイドバー左右移動用バネにより左方向に付勢され、外周シリンダの凹部とサイドバーの凸部が嵌合して左方向に移動することにより、サイドバーの凸部とタンブラプレートの凹部の嵌合が解除されてキーコードの変更が行われる構成としてあるため、構成が複雑となり且つ部品点数も多くなる。
さらに、従来のシリンダ錠では、ケースが径方向に突出するため、大型化してしまい、大きな取り付けスペースが必要になってしまうという問題点を有していた。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、少ない構成部品によってキーコードのリセットおよび変更が可能で、しかも各部材の取り付けスペースを最小限に抑えることのできる構成とした可変コード型シリンダ錠を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、内周面に長手方向に沿ってサイドバー用の係合凹部が形成された外筒と、キー孔と交差するタンブラー孔が長手方向に複数設けられ、かつタンブラー孔と連通するサイドバー用のスリットが外周面に複数設けられた内筒とを備え、
前記内筒のサイドバー用のスリットには前記外筒方向にバネ付勢力された開閉用サイドバー及びコード変換用サイドバーが挿入され、
前記内筒タンブラー孔には第1タンブラーと第2タンブラーが挿入され、
前記第1タンブラーは、中央にキー孔を有し、
前記第2タンブラーは、一端側に開閉用サイドバーを係合させる少なくとも1個の開閉用サイドバー溝、他端側にコード変換用サイドバーを係合させる複数個のコード変換用サイドバー溝それぞれを有し、前記第1タンブラーと第2タンブラーとは互いに回動可能に連結して成ることを特徴とする。
また、前記第2タンブラーは通常使用時はコード変換用サイドバーを軸に回動し、
コード変換時には開閉用サイドバーを軸に回動することを特徴とする。
さらに、コード変換時には変換前に使用したキーを挿入し、内筒をコード変換位置まで回転させて、コード変換用サイドバーの係合を解除し、第1タンブラーの上下スライドを可能にした上で新たに変換したいキーを挿入して新しいキーの溝(コード)に合致するよう第1タンブラーを上下にスライドさせることにより、第2タンブラーは開閉用サイドバーを軸に回動し、新しいキー溝に対応する前記第2タンブラーのコード変換用サイドバー溝へのコード変換用サイドバーの係合を可能にしたことを特徴とする。
第1タンブラーの一端面には、キー挿入孔を囲繞するようにして嵌合突起が形成され、第2タンブラーの中央に開穿した嵌合孔に当該嵌合突起が嵌合されることで、第1タンブラーおよび第2タンブラーが互いに回動可能に連結してなる。
第2タンブラーは、その周囲一端側に単一の開閉用サイドバー溝を形成し、これに対応して反対側には3つのコード変換用サイドバー溝を形成してある。
内筒の最後部にある後部タンブラー孔に挿入されるキー確認タンブラーを備え、当該キー確認タンブラーは、後部タンブラー孔の一側内壁面に形成された段部に対応してバネ支持突起が突設され、段部とバネ支持突起との間に介挿されたバネによって、キー確認タンブラーの端部に設けられた係合突起が、外筒ケースの内壁に形成された回動阻止用凹部に係入する方向に付勢され、内筒のキー孔にキーが完全に挿入されていないときには、係合突起が回動阻止用凹部に係入されて内筒の回動を阻止するものとなっている。
外筒ケースの内周面には、長手方向に沿って単一の係合凹部が形成され、内筒の回転によって、開閉用サイドバーまたはコード変換用サイドバーが上記係合凹部にバネ付勢力を介して係合可能としたものである。
内筒の後端部に形成された縦穴内部にバネを介して挿入され、カム軸に挿入されることで内筒とカム軸とを一体化して回転させるものとした上下スライド可能なリセットタンブラーと、該リセットタンブラーを押し下げ操作するよう上下スライド可能としたリセットレバーとを備え、該リセットレバーの下方向へのスライド操作により、リセットタンブラーをバネの弾性力に抗して縦穴内部に押し下げて、カム軸の一端に形成されたリセット係合部内に嵌合されることにより当該カム軸を回転不能に固定できるようにしたものである。
本発明によれば、少ない構成部品によってキーコードのリセットおよび変更が可能であり、しかも各部材の取り付けスペースを最小限に抑えることのできる構成とすることができる。
すなわち、本発明に係るタンブラーは、中央にキー孔を有する第1タンブラーと、一端側に開閉用サイドバーを係合させる少なくとも1個の開閉用サイドバー溝、他端側にコード変換用サイドバーを係合させる複数個のコード変換用サイドバー溝それぞれを有して成る第2タンブラーとから成り、前記第2タンブラーは通常使用時はコード変換用サイドバーを軸に回動し、コード変換時には開閉用サイドバーを軸に回動し、前記第2タンブラーのいずれかのコード変換用サイドバー溝へのコード変換用サイドバーの係合を変更可能としたからであり、これによって、少ない構成部品でキーコードのリセットおよび変更が容易に行えるようになった。
また、第1タンブラーの一端面には、キー挿入孔を囲繞するようにして嵌合突起が形成され、第2タンブラーの中央に開穿した嵌合孔に当該嵌合突起が嵌合されることで、第1タンブラーおよび第2タンブラーが互いに回動可能に連結したので、第1タンブラーおよび第2タンブラー相互の組立一体化が容易であり、しかも相互間の位置ズレが確実に防止されるものとなる。
第2タンブラーは、その周囲一端側に単一の開閉用サイドバー溝を形成し、これに対応して反対側には複数のコード変換用サイドバー溝を形成してあるので、複数の異なるキーに対応したキーコード変換が容易に行える。
内筒の最後部にある後部タンブラー孔に挿入されるキー確認タンブラーを備え、キー確認タンブラーは、後部タンブラー孔の一側内壁面に形成された段部に対応してバネ支持突起が突設され、段部とバネ支持突起との間に介挿されたバネによって、キー確認タンブラーの端部に設けられた係合突起が、外筒ケースの内壁に形成された回動阻止用凹部に係入する方向に付勢され、内筒のキー孔にキーが完全に挿入されていないときには、係合突起が回動阻止用凹部に係入されて内筒の回動を阻止するものとしたので、ピッキングやコード変換時の誤操作を防止することができる。
外筒ケースの内周面には、長手方向に沿って単一の係合凹部が凹設され、内筒の回転によって、開閉用サイドバーまたはコード変換用サイドバーがバネ付勢力を介して係合凹部に係合可能としたので、開閉用サイドバー溝あるいはコード変換用サイドバー溝と、外筒ケースの係合凹部とが内筒の左右のスリットを通して合致した状態では、外筒ケースに対する内筒自体の回転を簡単に許容することができ、また、開閉用サイドバー溝あるいはコード変換用サイドバー溝と、外筒ケースの係合凹部とが内筒の左右のスリットを通して合致しない状態では、外筒ケースに対する内筒自体の回転を確実に阻止することができる。しかも、キーコード変換を行わない状態においては、外筒ケースに対する内筒の不用意なる回転を未然に防止することができる。
内筒の後端部に形成された縦穴内部にバネを介して挿入され、カム軸に挿入されることで内筒とカム軸とを一体化して回転させるものとした上下スライド可能なリセットタンブラーと、該リセットタンブラーを押し下げ操作するよう上下スライド可能としたリセットレバーを含み、リセットレバーの下方向へのスライド操作により、リセットタンブラーをバネの弾性力に抗して縦穴内部に押し下げて、カム軸の一端に形成されたリセット係合部内に嵌合されることにより当該カム軸を回転不能に固定できるようにしたので、キーコードのリセットおよび変更がリセットレバーのワンタッチ操作でもって容易かつ簡便に行える。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。
図において示される符号1は、施錠または開錠できるキーKを変更することができるよう、主に左右一対のサイドバー(後述する開閉用サイドバーおよびコード変換用サイドバー)を使用した可変コード型のシリンダ錠である。
シリンダ錠1は、図1に示すように、後部フランジ2の上下に設けられたネジ孔に挿通されるネジにより、該後部フランジ2が不図示の扉の裏面に取り付けられる外筒ケース3と、後部フランジ2側に被せられる裏板カバー4と、外筒ケース3内に挿入され、前面にキー孔5を有する回転可能な内筒6と、キー孔5と直角に交叉し両端が内筒6の外周面に開口する複数(本実施例では8つ)のタンブラー孔6a、6b、…6hにそれぞれ挿入される第1タンブラー7および第2タンブラー8とを備えている。
また、シリンダ錠1には、内筒6の左右両サイドから第2タンブラー8側に向けて収容される開閉用サイドバー9およびコード変換用サイドバー10と、内筒6の最後部に形成された後部タンブラー孔6iに挿入されるキー確認タンブラー11と、内筒6の後端部に形成された縦穴12内部にバネ13を介して挿入されるリセットタンブラー14と、内筒6の後端部に係合されるカム軸15と、リセットタンブラー14を押圧してカム軸15を回転不能にするために裏板カバー4側に上下スライド可能に備えたリセットレバー16とを備えている。
すなわち、図2または図3に示すように、シリンダ錠1の外筒ケース3の内側には、正規のキーKが挿入された場合に、当該キーKと共に回動する内筒6が設けられている。このキーKのキー溝(コード)種類としては、例えば断面形状が略H型または略S型または略逆S型の3つが使用できる。内筒6が外筒ケース3内に配置された状態において、内筒6に設けられたキーKが挿入されるキー孔5は、外筒ケース3正面から外部に露出する。また、外筒ケース3の後部には、既述したように、シリンダ錠1を固定するための取り付け用の後部フランジ2が設けられ、該後部フランジ2の上側および下側にそれぞれ、取り付け用のネジ等を貫通させる取り付け用孔2aが設けられている。さらに、外筒ケース3の背面には裏板カバー4が嵌着されている。すなわち、裏板カバー4は、リセットレバー16を押圧できるように外筒ケース3の背面からリセットレバー16およびカム軸15の一部が露出するように設けられている。このとき、カム軸15は、裏板カバー4中央のカム孔4aを貫通している。
第1タンブラー7は、図8に示すように、左右側面が平坦となった全体略長円形の金属製板材によって形成され、中央には内面にキー係合突起21aを備えたキー挿入孔21が設けられている。また、キーKの側面には、図1および図16乃至図19に示すように、キー係合突起21aに相対する位置にコード溝22が長手方向に沿って設けられる。そして、第1タンブラー7の一端面には、キー挿入孔21を囲繞するようにして環状の嵌合突起23が形成され、第2タンブラー8の中央に開穿した円形状の嵌合孔24に当該嵌合突起23が嵌合されることで、図10に示すように、第1タンブラー7および第2タンブラー8が互いに回動するように連結される。このように組み合わされた一対のタンブラー7、8それぞれを、図3および図11に示すように、内筒6の外周面の8つのタンブラー孔6a、6b、…6hに挿入している。
第2タンブラー8には、図9に示すように、その周囲一端側に円弧凹状の単一の開閉用サイドバー溝31を形成し、これに対応して反対側には円弧凹状の3つのコード変換用サイドバー溝32a、32b、32cを形成してある。これら溝は全て第1タンブラー7左右側面の平坦部分から外部に露出している。中央のコード変換用サイドバー溝32bは、サイドバー溝31の180°反対側に、コード変換用サイドバー溝32aと32cは、コード変換用サイドバー溝32bの上下等間隔に隣接して設けられている。
そして、互いに組み合わされた両タンブラー7、8を、内筒6のタンブラー孔6a、6b、…6hに挿入し、図11に示すように、内筒6の左右側面に長手方向に沿って穿設されたスリット33a、33bそれぞれに対向配置させてから、図12に示すように、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に対応する内筒6のスリット33aに開閉用サイドバー9が収容され、第2タンブラー8のコード変換用サイドバー溝32a、32b、32cに対応する内筒6のスリット33bにコード変換用サイドバー10が収容される。このとき、両サイドバー9、10は、内筒6のスリット33a、33bにバネ51(図1参照)を介して外径方向に付勢された状態で収容されている。
すなわち、両サイドバー9、10の両端に形成された支持孔9a、10aにバネ51の一端が支持され、バネ51の他端は内筒6の両端側面の支持孔(不図示)に支持されている。こうして内筒6を外筒ケース3内に収容した際には、図13に示すように、外筒ケース3の内面に長手方向に沿って凹設した単一の係合凹部3aに、前記した両サイドバー9、10のいずれか一つがバネ51の拡圧弾性力によって係合する。
両サイドバー9、10の断面形状は、図11乃至図13に示すように、外筒ケース3の略三角形状の係合凹部3aに対応して一側が略三角形状に形成され、第2タンブラー8の円弧凹状の両サイドバー溝31、32a、32b、32cに対応して他側が円形状に形成されている。そして、図14に示すように、外筒ケース3の係合凹部3aに両サイドバー9、10の断面略三角形状の一側が係合している状態から、内筒6の強制回転に伴い、バネ51の弾性力に抗して両サイドバー9、10自体が第2タンブラー8の円弧凹状の両サイドバー溝31、32a、32b、32c側に押圧退避され、当該サイドバー9、10の断面円形状の他側が第2タンブラー8の前記両サイドバー溝31、32a、32b、32cに嵌合して内筒6自体の以後の回転を許容する。
キー確認タンブラー11は、図4に示すように、内筒6の最後部にある後部タンブラー孔6iに挿入されるものである。すなわち、当該後部タンブラー孔6iの左側内壁面に段部41が形成され、後部タンブラー孔6iに挿入されるキー確認タンブラー11は、左側面にバネ支持突起42が突出し、段部41とバネ支持突起42との間にバネ43が挿入され、キー確認タンブラー11の端部に設けられた係合突起44は、図5および図6に示すように、外筒ケース3の内壁に形成された回動阻止用凹部45に係入する方向に付勢される。これにより、内筒6のキー孔5にキーKが挿入されていないときには、係合突起44が回動阻止用凹部45に係入されているため内筒6は回動しない。
また、キー確認タンブラー11には、キーKの挿入を許容するキー挿入孔21が設けられ、キー挿入孔21の内面にキー係合突起21aが設けられる。キーKのコード溝22には、当該キーKが完全挿入されたときにキー係合突起21aに相対する位置に完全挿入確認用コードが設けられる。そして、シリンダー錠1のキー孔5にキーKが完全挿入されたときには、当該キーKのコード溝22でキー確認タンブラー11を押し下げて、キー確認タンブラー11の係合突起44が外筒ケース3の回動阻止用凹部45から脱して内筒6内側に没入するため、内筒6は回動可能となる。
リセットタンブラー14は、図2または図3に示すように、内筒6の後端部に形成された縦穴12内部にバネ13を介して挿入され、カム軸15の前方開口側に挿入されることで、通常は内筒6とカム軸15が一体化して回転する。また、裏板カバー4側に上下スライド可能に備えたリセットレバー16の下方向へのスライド移動により、該リセットレバー16下端にあるL字状の係止片部16aがリセットタンブラー14をバネ13の弾性力に抗して縦穴12内部に押し下げられ、当該係止片部16aはカム軸15の一端に形成された凹溝状のリセット係合部15a内に嵌合されるものとなり、これによりカム軸15は回転不能に固定され、内筒6のみが回転可能な状態となる。したがって、内筒6はコード変換位置まで180度回転させることができる。
尚、本形態においては、第1タンブラー7と第2タンブラー8との2つを使用しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、4枚のタンブラーを使用しても良い。また、本形態においては、第2タンブラー8の周面一端に一つの開閉用サイドバー溝31、これと反対側の周面他端に3つのコード変換用サイドバー溝32a、32b、32cそれぞれを形成しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、第2タンブラー8の全周にサイドバー溝を有していても良い。また、本発明では外筒ケースの内周面に単一の係合凹部3aを形成し、開閉用サイドバー9とコード変換用サイドバー10兼用となっているが、コード変換用サイドバー専用に係合凹部を設けても良い。
次に、以上のように構成された本可変コード型シリンダ錠1の最良の形態についての使用、組立、動作の一例について説明する。
シリンダ錠1の組立に際し、先ず、図10に示すように、第1タンブラー7の嵌合突起23を、第2タンブラー8の嵌合孔24に嵌合して、両タンブラー7、8を互いに回動できるように連結する。このように組み合わされた両タンブラー7、8を、図2に示すように、内筒6外周面の8つのタンブラー孔6a、6b、…6hにそれぞれ挿入する。また、内筒6の最後部にある後部タンブラー孔6iにはキー確認タンブラー11が挿入される。さらに、内筒6の後端部に形成された縦穴12内部にバネ13を介してリセットタンブラー14が挿入され、カム軸15の前方開口側に挿入される。
そして、図1、図11および図12に示すように、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に対応する内筒6の一方のスリット33aに開閉用サイドバー9を収容し、第2タンブラー8のコード変換用サイドバー溝32a、32b、32cに対応する内筒6の他方のスリット33bにコード変換用サイドバー10を収容してから、内筒6を外筒ケース3内に収容する。このとき、図13および図15に示すように、外筒ケース3内面の係合凹部3aに両サイドバー9、10のいずれか一つがバネ51の拡圧弾性力によって係合するように配置される。また、図2に示すように、カム軸15のリセット係合部15aに対向してリセットレバー16が設置されてから、外筒ケース3の背面に裏板カバー4が嵌着される。そして、後部フランジ2の上下に設けられたネジ孔2aに挿通されるネジにより、該後部フランジ2が扉(不図示)の裏面に取り付けられる。
次に、本可変型シリンダ錠1の各種(コードの異なる)キーKの挿入による施錠・開錠の動作について図6および図14(a)乃至図14(e)に基づき説明する。
図6に示すように、キー孔5に断面略H型の正規のキーKが挿入されると、当該キーKのコード溝22でキー確認タンブラー11を押し下げて、キー確認タンブラー11の係合突起44が外筒ケース3の回動阻止用凹部45から脱して内筒6内側に没入し、内筒6自体はカム軸15と一体化して回転可能となる。
このとき、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31は、図12および図14(b)に示すように、内筒6の左側のスリット33aと合致されているため、図14(c)に示すように、外筒ケース3内面の係合凹部3aに係合されている開閉用サイドバー9が内筒6のスリット33aを通して第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に係入されて、内筒6自体が回転可能となることで正規のキーKによるシリンダ錠1の施錠・開錠が可能となる。そして、この状態においてはコード変換用サイドバー10は、第2タンブラー8の中央のコード変換用サイドバー溝32bに係合されており、第2タンブラー8自体は、内筒6の中央に配置されている。
ところで、キー孔5に断面略S型の正規ではないキーK2が挿入されると、図14(d)に示すように、第2タンブラー8は、内筒6の下方側に移動され、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31も、内筒6の左側のスリット33aより下方にスライドするため、開閉用サイドバー9が内筒6のスリット33aを通して第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に係入されないため、当該内筒6自体は回転不能の状態となってキーK2による施錠・開錠が不可能となる。そして、この状態においてはコード変換用サイドバー10は、第2タンブラー8の中央のコード変換用サイドバー溝32bに係合される。
さらに、キー孔5に断面略逆S型の正規ではないキーK3が挿入されると、図14(e)に示すように、第2タンブラー8は、内筒6の上方側に移動され、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31も、内筒6の左側のスリット33aより上方にスライドするため、開閉用サイドバー9が内筒6のスリット33aを通して第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に係入されないため、当該内筒6自体は回転不能の状態となってキーK3による施錠・開錠が不可能となる。そして、この状態においてはコード変換用サイドバー10は、第2タンブラー8の中央のコード変換用サイドバー溝32bに係合される。こうして、断面H型の正規のキーKのみによってシリンダ錠1の施錠・開錠が可能となる。
次に、本可変型シリンダ錠の各種(コードの異なる)キーKの挿入によるコード変換方法について図15(a)乃至図15(g)、図16乃至図20に基づき説明する。
先ず、内筒6内は、図15(a)に示すように、コード変換用サイドバー10が第2タンブラー8の中央のコード変換用サイドバー溝32bに係合されており、第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31は、内筒6の左側のスリット33aと合致していない。つまり、開閉用サイドバー9はスリット33aを通して第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31に係合できないため、内筒6は回転不可能な状態である。
そこで、図15(b)に示すように、キー孔5に第1のキーとして断面略H型のキーKを挿入すると第1タンブラー7のキー係合突起21aがキーKのキー溝22に誘導されて第1タンブラー7自体が上方にスライドし、第2タンブラー8も連動して上方にスライドしながら、同時にコード変換用サイドバー10を軸に回動するため、開閉用サイドバー溝31が内筒6の左側のスリット33aと合致し、開閉用サイドバー9はスリット33aを通して第2タンブラー8の開閉用サイドバー溝31と係合可能となる。つまり、内筒6は回転可能な状態になる。
同時に、図6(a)、(b)、(c)に示すように、当該キーKのコード溝22でキー確認タンブラー11を押し下げて、キー確認タンブラー11の係合突起44が外筒ケース3の回動阻止用凹部45から脱して内筒6内側に没入し、内筒6自体は回動可能となる。
このとき、図19(a)に示すように、リセットレバー16を下方向へスライド降下させ、当該リセットレバー16の下端にあるL字状の係止片部16aによりリセットタンブラー14をバネ13の弾性力に抗して縦穴12内部に押し下げることで、当該係止片部16aをカム軸15のリセット係合部15a内に嵌合させる。これによりカム軸15は回転不能に固定され、内筒6のみがコード変換位置まで180度回転可能な状態となる。
尚、図19(a)は同図(b)に示すように、後述する断面略逆S型のキーKを用いた場合の例であるが、リセットレバー16の作用自体は断面略H型にキーKを用いた場合と変わりはない。
この状態、つまりリセットレバー16を下方向へスライド降下させながら、キーKにより内筒6を180度回転させると、図15(c)に示すように、開閉用サイドバー9とコード変換用サイドバー10との位置が左右逆となり、外筒ケース3内周の係合凹部3aにコード変換用サイドバー10が係入されるために、第1タンブラー7および第2タンブラー8が上下スライド可能となり、キーKを抜脱することができる。図15(d)
次に、図15(e)に示すように、第2のキー断面略S型のキーK2をキー孔5に挿入すると、内筒6内で第1タンブラー7のキー係合突起21aがキーK2のキー溝22に誘導されて第1タンブラー7自体が上方にスライドし、第2タンブラー8も連動して上方にスライドしながら、同時に開閉用サイドバー9を軸に回動するため、コード変換用サイドバー溝32aが内筒6のスリット33bと合致し、コード変換用サイドバー10はスリット33bを通して第2タンブラー8のコード変換用サイドバー溝32aと係合可能となる。つまり、内筒6が回転可能な状態になる(図15(f)参照)。
そこで、キーK2を反時計方向(時計方向でも可)へ180度回転させると、図15(g)に示すように、開閉用サイドバー9とコード変換用サイドバー10との位置が左右逆となり(元の位置に戻り)、外筒ケース3内周の係合凹部3aに開閉用サイドバー9が係入されるために、第1タンブラー7および第2タンブラー8が上下スライド可能となり、キーK2を抜脱することができる。
このとき、図18(a)に示すように、内筒6の縦穴12内部に押し下げられていたリセットタンブラー14がバネ13の弾性力により押し上げられ、カム軸15のリセット係合部15aに嵌合、同時にリセットレバー16の係止片部16aも押し上げるため、当該係止片部16aとカム軸15のリセット係合部15aの嵌合が解除され、カム軸15と内筒6が連結して回転可能となる。
かくして、図21(a)および(b)に示すように、コード変換用サイドバー10と第2タンブラー8のコード変換用タンブラー溝32bとの係合位置が、隣設するコード変換用タンブラー溝32aに変換されコード変換が完了する。つまり、図14(b)乃至(d)に示すようにコード変換用サイドバー10が第2タンブラー8のコード変換用溝32bと係合しているときは断面略H型のキーKのみで施錠・開錠が可能であったが、コード変換用サイドバー10を第2タンブラー8のコード変換用サイドバー溝32aと係合するように変換することで断面略H型のキーKによる施錠・開錠を不可能にし、断面略S型のキーK2のみで施錠・開錠が可能になる。
さらに、第2のキーK2(断面略S型)から、第3のキーとして断面略逆S型のキーK3によるコード変換方法についても同様に、先ず、第2のキーK2を挿入して、リセットレバー16を下方向へスライド降下させながら、当該キーK2により内筒6を180度回転させて、開閉用サイドバー9とコード変換用サイドバー10の位置を左右逆転させてキーK2を抜脱し、次に図20に示すように、第3のキーK3を挿入すると第1および第2のタンブラー7と8が連動して下方にスライドしながら、同時に開閉用サイドバー9を軸に第2タンブラー8が回動し、コード変換用サイドバー溝32cが内筒6のスリット33bと合致する。
つまり、コード変換用サイドバー10がコード変換用サイドバー溝33cに係合されるため内筒6が回転可能な状態になる。
そして、そのまま、キーK3を反時計方向へ180度回転させると、開閉用サイドバー9とコード変換用サイドバー10との位置が逆転し、元の位置に戻り、外筒ケース3内周の係合凹部3aに開閉用サイドバー9が係入されるため、第1および第2タンブラー7、8がスライド可能となり、キーK3を抜脱することができる。尚、このとき、前記同様リセットレバー16の係止片部16aとカム軸15のリセット係合部15aの係合が解除されることは勿論である。
かくして、図21(b)および(c)に示すようにコード変換用サイドバー10と第2タンブラー8のコード変換用タンブラー溝32aとの係合位置が、反対側のコード変換用タンブラー溝32cに変換されコード変換が完了する。尚、キーの種類は上記したK乃至K3に限られるものではなく、その他のコード溝22を備えた各種キーを採用し得ることは勿論である。
本発明を実施するための最良の形態における可変コード型シリンダ錠の一例を示す分解斜視図である。 同じく可変コード型シリンダ錠の分解断面図である。 同じく可変コード型シリンダ錠の組み付け状態を示す断面図である。 同じく内筒にキー確認タンブラーおよびカム軸を組み付けた状態を示すもので、(a)は断面図、(b)は(a)のX−X’断面図である。 同じく外筒ケースの一例を示し、(a)は背面図、(b)は(a)のY−Y’断面図である。 同じく外筒ケースの外筒に対するキー確認タンブラーの動作を説明するもので、(a)はキー挿入前の状態を示す説明図、(b)はキー挿入後の状態を示す説明図、(c)は挿入されたキーの回転状態を示す説明図である。 同じく裏板カバーとカム軸の取付け状態を示し、(a)は裏板カバーの正面図、(b)はカム軸の裏面図、(c)はカム軸の側断面図、(d)は裏面カバーに対するカム軸の取付け状態の裏面図、(e)は外筒ケースの後部フランジにカム軸付裏板カバーを取付けた状態の裏面図、(f)はカム軸を回転させた状態の同裏面図である。 同じく第1タンブラーの一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく第2タンブラーの一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく第1タンブラー、第2タンブラーの組み付け状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく第1タンブラー、第2タンブラーそれぞれを内筒に装着した状態を示す正面図である。 同じく開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれを内筒に組み付けた状態を示す正面図である。 同じく外筒ケースの外筒内に内筒等を組み込んだ状態を示す断面図である。 同じくキーによる施開錠の動作を説明するもので、(a)乃至(c)は正規のキーによって開閉方向に回転される内筒の状態を示す断面図、(d)および(e)は正規とは異なるキーを使用した場合に内筒が回転阻止されている状態を示す断面図である。 同じく(a)乃至(g)はコード変換動作を説明する断面図である。 第1のキーによる開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれの動作を説明するもので、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A’断面図である。 同じく第2のキーによる開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれの動作を説明するもので、(a)は断面図、(b)は(a)のB−B’断面図である。 同じく第3のキーによる開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれの動作を説明するもので、(a)は断面図、(b)は(a)のC−C’断面図である。 同じくリセット時の開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれの動作を説明するもので、(a)は断面図、(b)は(a)のD−D’断面図である。 同じくリセット後の開閉用サイドバー、コード変換用サイドバーそれぞれの状態を示し、(a)は断面図、(b)は(a)のE−E’断面図である図である。 同じくそれぞれのコードに設置したタンブラーに合致したキー溝を備えたキーを挿入した状態を示すもので、(a)は第1のキーを挿入した状態の断面図、(b)は第2のキーを挿入した状態の断面図、(c)は第3のキーを挿入した状態の断面図をそれぞれ示す。
符号の説明
K 第1のキー
K2 第2のキー
K3 第3のキー
1 シリンダ錠
2 後部フランジ
2a ネジ孔
3 外筒ケース
3a 係合凹部
4 裏板カバー
4a カム孔
5 キー孔
6 内筒
6a、6b、…6h タンブラー孔
6i 後部タンブラー孔
7 第1タンブラー
8 第2タンブラー
9 開閉用サイドバー
10 コード変換用サイドバー
11 キー確認タンブラー
12 縦穴
13 バネ
14 リセットタンブラー
15 カム軸
15a リセット係合部
16 リセットレバー
21 キー挿入孔
21a キー係合突起
22 コード溝
23 嵌合突起
24 嵌合孔
31 開閉用サイドバー溝
32a、32b、32c コード変換用サイドバー溝
33a、33b スリット

Claims (8)

  1. 内周面に長手方向に沿ってサイドバー用の係合凹部が形成された外筒と、キー孔と交差するタンブラー孔が長手方向に複数設けられ、かつタンブラー孔と連通するサイドバー用のスリットが外周面に複数設けられた内筒とを備え、
    前記内筒のサイドバー用のスリットには前記外筒方向にバネ付勢力された開閉用サイドバー及びコード変換用サイドバーが挿入され、
    前記内筒タンブラー孔には第1タンブラーと第2タンブラーが挿入され、
    前記第1タンブラーは、中央にキー孔を有し、
    前記第2タンブラーは、一端側に開閉用サイドバーを係合させる少なくとも1個の開閉用サイドバー溝、他端側にコード変換用サイドバーを係合させる複数個のコード変換用サイドバー溝それぞれを有し、前記第1タンブラーと第2タンブラーとは互いに回動可能に連結して成ることを特徴とする可変コード型シリンダ錠。
  2. 前記第2タンブラーは通常使用時はコード変換用サイドバーを軸に回動し、
    コード変換時には開閉用サイドバーを軸に回動することを特徴とする請求項1記載の可変コード型シリンダ錠。
  3. コード変換時には変換前に使用したキーを挿入し、内筒をコード変換位置まで回転させて、コード変換用サイドバーの係合を解除し、第1タンブラーの上下スライドを可能にした上で新たに変換したいキーを挿入して新しいキーの溝(コード)に合致するよう第1タンブラーを上下にスライドさせることにより、第2タンブラーは開閉用サイドバーを軸に回動し、新しいキー溝に対応する前記第2タンブラーのコード変換用サイドバー溝へのコード変換用サイドバーの係合を可能にしたことを特徴とする請求項1または2記載の可変式コード型シリンダ錠。
  4. 第1タンブラーの一端面には、キー挿入孔を囲繞するようにして嵌合突起が形成され、第2タンブラーの中央に開穿した嵌合孔に当該嵌合突起が嵌合されることで、第1タンブラーおよび第2タンブラーが互いに回動可能に連結してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の可変コード型シリンダ錠。
  5. 第2タンブラーは、その周囲一端側に単一の開閉用サイドバー溝を形成し、これに対応して反対側には3つのコード変換用サイドバー溝を形成してある請求項1乃至4のいずれかに記載の可変コード型シリンダ錠。
  6. 内筒の最後部にある後部タンブラー孔に挿入されるキー確認タンブラーを備え、当該キー確認タンブラーは、後部タンブラー孔の一側内壁面に形成された段部に対応してバネ支持突起が突設され、段部とバネ支持突起との間に介挿されたバネによって、キー確認タンブラーの端部に設けられた係合突起が、外筒ケースの内壁に形成された回動阻止用凹部に係入する方向に付勢され、内筒のキー孔にキーが完全に挿入されていないときには、係合突起が回動阻止用凹部に係入されて内筒の回動を阻止するものとした請求項1乃至5のいずれかに記載の可変コード型シリンダ錠。
  7. 外筒ケースの内周面には、長手方向に沿って単一の係合凹部が形成され、内筒の回転によって、開閉用サイドバーまたはコード変換用サイドバーが上記係合凹部にバネ付勢力を介して係合可能とした請求項1乃至6のいずれかに記載の可変コード型シリンダ錠。
  8. 内筒の後端部に形成された縦穴内部にバネを介して挿入され、カム軸に挿入されることで内筒とカム軸とを一体化して回転させるものとした上下スライド可能なリセットタンブラーと、該リセットタンブラーを押し下げ操作するよう上下スライド可能としたリセットレバーとを備え、該リセットレバーの下方向へのスライド操作により、リセットタンブラーをバネの弾性力に抗して縦穴内部に押し下げて、カム軸の一端に形成されたリセット係合部内に嵌合されることにより当該カム軸を回転不能に固定できるようにした請求項1乃至7のいずれかに記載の可変コード型シリンダ錠。
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