JP2008100493A - インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法 - Google Patents

インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷面の仕上がり状態を滑らか、即ち、印刷面をグロス状に仕上げることができるようにするとともに、ランプ熱による紙のダメージを回避する。
【解決手段】搬送される媒体に対してインクヘッドから紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、インクヘッドの近傍に配置されるとともに、上記インクヘッドから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1の紫外線照射手段と、上記第1の紫外線照射手段に対して上記媒体の搬送方向における下流側に位置し、上記媒体上の紫外線硬化インクに上記第1の紫外線照射手段よりも強度の高い紫外線を照射する第2の紫外線照射手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法に関し、さらに詳細には、印刷対象物たる記録紙などの媒体上に、インクジェット方式により紫外線を照射すると硬化するインク(本明細書においては、「紫外線を照射すると硬化するインク」を単に「紫外線硬化インク」と適宜に称する。)を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法に関する。
なお、本明細書において「媒体」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料やアルミ、鉄、木材のような材料などの各種の材料が含まれるものとする。
また、本明細書においてインクジェット方式とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインクジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
従来より、媒体に吐出するインクとして紫外線を照射すると硬化する紫外線硬化インクを用い、内部に搭載された紫外線照射ランプから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射して、媒体上に吐出された紫外線硬化インクを硬化するようにしたインクジェットプリンタが知られている。
即ち、紫外線硬化インクを用いた従来のインクジェットプリンタは、インクヘッドから印刷対象物である媒体に対して紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うが、紫外線照射ランプを用いて紫外線硬化インクを吐出された媒体の印刷面に対して紫外線を照射することにより、媒体に吐出された紫外線硬化インクを硬化させて印刷面の固定化を図るようになされている。
こうした紫外線硬化インクを用いた従来のインクジェットプリンタによれば、紙以外の各種の媒体への印刷も可能であるという利点があり、紫外線硬化インクを用いたインクジェットプリンタは現在広く使われている。

しかしながら、紫外線硬化インクを用いた従来のインクジェットプリンタにおいては、印刷対象物たる媒体に紫外線硬化インクを吐出した直後に、紫外線照射ランプにより当該紫外線硬化インクを硬化するのに十分な強度を有する紫外線を照射するようにしていたため、媒体上に吐出された紫外線硬化インクが均一に広がる前に硬化してしまい、印刷面に紫外線硬化インクの凹凸が残ったままの状態で当該紫外線硬化インクが硬化するようになって、筋が現れたり粒子感があるなどの状態(本明細書においては、「印刷面に筋が現れたり粒子感があるなどの状態」を「マット」と適宜に称する。)で印刷面が仕上がってしまい、印刷面が滑らかな状態(本明細書においては、「印刷面が滑らかな状態」を「グロス」と適宜に称する。)に仕上がらないという問題点があった。
また、紫外線照射ランプは、高温となり、その熱が媒体に当たると、媒体が凹凸に変形して印刷ヘッドに接触するという問題が発生する恐れがあった。

なお、紫外線硬化インクを用いた従来のインクジェットプリンタとしては、例えば、特許文献1として提示する特開2005−99492号公報に開示されたものがある。
特開2005−99492号公報
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷面の仕上がり状態を滑らか、即ち、印刷面をグロス状に仕上げることができるようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、ランプ熱による媒体のダメージを回避することができるようにしたインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、インクジェットプリンタにおけるインクヘッドの側面に第1の紫外線照射手段を設けるとともに、インクジェットプリンタにおける印刷対象物たる媒体の搬出口付近に第2の紫外線照射手段を設けるようにしたものであり、第1の紫外線照射手段の紫外線照射強度は低く、第2の紫外線照射手段の紫外線照射強度は高くなるように設定されている。

即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、搬送される媒体に対してインクヘッドから紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、インクヘッドの近傍に配置されるとともに、上記インクヘッドから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1の紫外線照射手段と、上記第1の紫外線照射手段に対して上記媒体の搬送方向における下流側に位置し、上記媒体上の紫外線硬化インクに上記第1の紫外線照射手段よりも強度の高い紫外線を照射する第2の紫外線照射手段とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記第1の紫外線照射手段を紫外線発光ダイオードとし、上記第2の紫外線照射手段を紫外線照射ランプとしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、搬送される媒体に対してインクヘッドから紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおける印刷方法において、インクヘッドから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1の紫外線照射処理と、上記第1の紫外線照射処理により上記紫外線硬化インクに紫外線を照射した後に、上記第1の紫外線照射処理における紫外線よりも強度の高い紫外線を上記紫外線硬化インクに照射する第2の紫外線照射処理とを有するようにしたものである。

また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、360nm乃至420nmであり、上記第2の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、240nm乃至280nmとしたものである。

また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項3に記載の発明において、上記第1の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、360nm乃至420nmであり、上記第2の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、240nm乃至280nmとしたものである。

なお、紫外線硬化インクについては、上記第1の紫外線照射手段にて内部を硬化させるようにし、第2の紫外線照射手段にて外部を硬化させるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、印刷面の仕上がり状態を滑らか、即ち、印刷面をグロス状に仕上げることができるという優れた効果を奏する。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、ランプ熱による媒体のダメージを回避することができるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるインクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタにおける印刷方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。

なお、本実施の形態においては、紫外線硬化インクとして光重合開始剤が全体の1乃至5%程度含有されているものを用いた。

ここで、図1には、本発明によるインクジェットプリンタの実施の形態の一例の概略構成斜視説明図が示されている。
このインクジェットプリンタ10は、所謂、ペーパームーブタイプのインクジェットプリンタであり、基台部材12に支持され主走査方向に延長して配置された固定系のベース部材14と、ベース部材14の左右両端でベース部材14に直交して配設された側方部材16L、16Rと、側方部材16R側に配設された側方ユニット18と、左右2つの側方部材16L、16Rを連結する中央壁20と、中央壁20の壁面に主走査方向に延長して配設されたガイドレール22と、中央壁20の壁面に平行して主走査方向に移動自在に配設されたワイヤー24と、ワイヤー24に固定的に配設されるとともにガイドレール22に摺動自在に装着されたホルダー26と、ベース部材14上の記録紙28と対向するようにしてホルダー26に配設されるとともに媒体たる記録紙28上に紫外線硬化インクを吐出するインクヘッド30とを有して構成されている。
即ち、このインクジェットプリンタ10においては、インクヘッド30から吐出される紫外線硬化インクにより印刷される媒体として記録紙28を用いるものとする。この記録紙28は、給紙装置(図示せず)によってベース部材14上に供給され、幅方向たる主走査方向において所定の長さを有するとともに、主走査方向と直交する方向即ち、記録紙の方向の長手方向に搬送されるようになされている。なお、主走査方向と直交する方向(即ち、記録紙の搬送方向かつ記録紙28の長手方向)を、以下、「副走査方向」と称する。
そして、インクジェットプリンタ10に配設されたインクヘッド30の近傍、具体的には、インクヘッド30の主走査方向における両側面には、記録紙28の印刷面に対して紫外線を照射可能な第1の紫外線照射手段として紫外線発光ダイオード(LED)30a、30bが搭載されている。この紫外線発光ダイオード30a、30bの紫外線は、熱エネルギーをもたない。
また、このインクジェットプリンタ10においては、副走査方向(図2を参照する。)における記録紙28の搬送方向に沿って、印刷を終了した記録紙28が搬出される搬出口34が設けられている。
こうした搬出口34上部には、主走査方向において搬出口34と同程度の幅を有し、搬出口34から搬出された記録紙28の印刷面に対して紫外線を照射可能な第2の紫外線照射手段として紫外線照射ランプ36が配設されている。即ち、紫外線照射ランプ36は、紫外線発光ダイオード30a、30bに対して、記録紙28の搬送方向における下流側に配置されている。
ここで、紫外線発光ダイオード30a、30bの紫外線照射強度は低く、紫外線照射ランプ36の紫外線照射強度は高い。

また、波長に関しては、例えば、発光ダイオード30a、30bは紫外光の波長が360乃至420nmの範囲にピークを有し、紫外線強度が1乃至2W/cmのものを用いることができ、紫外線照射ランプ36としては、複数の波長を有するが、本実施例においては、240乃至280nmと360nm乃至420nmであるものを用いることができる。

なお、こうした紫外線波長が240乃至280nmおよび360nm乃至420nmの範囲にピークを有する紫外線の一例としては、100W/cmのメタルハライドランプなどがあげられる。

なお、この紫外光照射ランプ36は、搬出口34の一方の端部と紫外光照射ランプ36の一方の端部とを連結する支持部34aおよび搬出口34の他方の端部と紫外光照射ランプ36の他方の端部とを連結する支持部34bを介して、ベース部材14に対して固定的に配置されている。
さらに、搬出口34下部には、搬出口34より搬出された後の記録紙28の搬送経路となるガイド38が配設されている。

こうしたインクジェットプリンタ10全体の動作は、マイクロコンピューター32によって制御されており、マイクロコンピューター32の制御に従って記録紙28上に印刷が行われる。
即ち、ワイヤー24の巻き取りによりワイヤー24が移動すると、このワイヤー24の移動に伴って、ホルダー26に搭載されたインクヘッド30が、給紙装置によってベース部材14上に供給された記録紙28上を主走査方向における行き方向(往路)および帰り方向(復路)に一体的に往復移動し、記録紙28上に印刷が行われる。

なお、この実施の形態においては、上記したインクヘッド30の往復運動に伴い、往路と復路との双方向でインクヘッド30から紫外線硬化インクを記録紙28へ向けて吐出する双方向印刷と、上記したインクヘッド30の往復運動に伴い、往路と復路とのいずれか一方のみでインクヘッド30から紫外線硬化インクを記録紙28へ向けて吐出する単向印刷とを、任意に選択することができるようになされている。

以上の構成において、図3および図4を参照しながら、上記したインクジェットプリンタ10における双方向印刷および単方向印刷の動作について説明する。

なお、この実施の形態で用いる紫外線硬化インクは、光重合開始剤を含むものであり、光重合開始剤としては240乃至280nmおよび360乃至420nm付近の紫外線照射に対して感度が高いものを用いるものとした。

まず、双方向印刷を行う場合には、はじめに、2つの紫外線発光ダイオード30a、30bおよび紫外線照射ランプ36をいずれも点灯させた状態にしておく。
そして、印刷が開始されると、インクヘッド30は、側方部16R側端部に設置されているインクヘッド30の待機位置(図示せず。)より主走査方向の行き方向へ移動するとともに、吐出口より紫外線硬化インクの吐出を開始し、記録紙28上に印刷を行う。
このとき、紫外線発光ダイオード30aは点灯状態であるため、記録紙28上に吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線発光ダイオード30aから紫外線が照射される。
そして、インクヘッド30が側方部16L側の端部まで到達すると、主走査方向の帰り方向への移動を開始し、往路で行われた動作と同様に、インクヘッド30より記録紙28上に紫外線硬化インクが吐出され、当該紫外線硬化インクに対して紫外線発光ダイオード30bより紫外線が照射されることになる。
上記した往路および復路における一連の動作が、双方向印刷における紫外線照射の第1段階の処理となる。
こうした双方向印刷が進むにつれて、記録紙28は当該記録紙28の搬送方向(図2を参照する。)へ徐々に搬送されて行く。そして、印刷が終了して搬出口34より搬出された記録紙28は、搬出口34上部に設置された紫外線照射ランプ36の下部を通過する際に、紫外線を照射されながらガイド38上を搬送されていくものである。
上記した紫外線照射ランプ36による紫外線の照射が、双方向印刷における紫外線照射の第2段階の処理となる。

次に、往路においてのみ印刷を行う単方向印刷の場合について説明すると、はじめに、2つの紫外線発光ダイオード30a、30bのうち紫外線発光ダイオード30aのみを点灯させるとともに、紫外光照射ランプ36を点灯させた状態にしておく。即ち、紫外線発光ダイオード30bは消灯状態にしておく。
そして、印刷が開始されると、インクヘッド30は、側方部16R側端部に設置されているインクヘッド30の待機位置(図示せず。)より主走査方向の行き方向へ移動するとともに、吐出口より紫外線硬化インクの吐出を開始し、記録紙28上に印刷を行う。
このとき、紫外線発光ダイオード30aは点灯状態であるため、記録紙28上に吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線発光ダイオード30aから紫外線が照射される。
そして、インクヘッド30が側方部16L側の端部まで到達すると、主走査方向の帰り方向への移動が開始されるが、復路では印刷は行われない。
上記した往路および復路における一連の動作が、単方向印刷における紫外線照射の第1段階の処理となる。
なお、単方向印刷における紫外線照射の第2段階の処理は、双方向印刷における紫外線照射の第2段階の処理と同一である。
即ち、搬出口34より搬出された記録紙28が搬出口34上部に設置された紫外線照射ランプ36の下部を通過する際に、紫外線照射ランプ36から記録紙28に対して紫外線の照射が行われることになる。

以上において説明したように、本発明によるインクジェットプリンタ10を用いて印刷を行う場合には、2段階の紫外線照射を行うため、紫外線硬化インクの状態は図4(a)(b)(c)(d)(e)に示すような変化を見せる。
ここで、図4(a)(b)はインクヘッドのB矢視説明図であり、紫外線照射の第1段階の処理を図2におけるB矢印方向から見た状態を示している。また、図4(c)は図4(b)に示した紫外線硬化インクの状態を説明する拡大図を示している。さらに、図4(d)(e)は図1におけるIV−IV線における断面説明図であり、紫外線照射の第2段階の処理を示している。
ここで、インクヘッド30の両側面に配置された紫外線発光ダイオード30a、30bは、紫外線照射ランプ36が有する紫外線照射強度よりも小さな紫外線照射強度の紫外線を照射するため、記録紙28上に吐出された紫外線硬化インクは、紫外線照射の第1段階の処理では、増粘するのみで、全体が完全に硬化されることはない。即ち、紫外線照射の第1段階の処理においては、記録紙28上に吐出された紫外線硬化インクは、増粘の状態で多少の流動性を残したまま搬送されることになる(図4(a)(b)を参照する。)。

より詳細には、図4(b)に示した増粘の状態のインクの内部は、図4(c)に図示したような状態であり、インクの内層と外層とでは状態が異なるものである。

さらに詳細に説明すると、吐出された紫外線硬化インクは、発光ダイオード30a、30bにより紫外線照射されることにより、波長360乃至420nmの紫外線に反応する光重合開始剤によりインクの内側から徐々に硬化していく。そして、紫外線硬化インクの内層のみが外層よりも先に記録紙28と固着するものである。即ち、光重合開始剤によりインク成分の重合が内層より始まるが、外層は完全に固化しておらず、増粘の状態のままである。こうした増粘状態のままの外層は流動性を残しているため、外層の表面は徐々に均一に広がり、平らになるものである。

そして、記録紙28上の増粘の状態で流動性を残したままの紫外線硬化インクは、紫外線照射の第2段階の処理により紫外線照射ランプ36の下部を通過することにより、紫外線照射ランプ36からは紫外線発光ダイオード30a、30bよりも大きな強度で、波長が240乃至280nmおよび360乃至420nmである紫外線が照射されるため、記録紙28上の増粘状態の紫外線硬化インクは、ここで完全に硬化されることとなる(図4(d)(e)を参照する。)。

従って、紫外線発光ダイオード30a、30bと紫外線照射ランプ36という紫外線照射強度の異なる2種類の紫外線照射手段を用いて2段階の紫外線照射処理を行うことにより、記録紙28は滑らかなグロス状の印刷面を有するものになる。
なお、紫外線照射の第1段階の処理において、紫外線硬化インクが増粘されることになるので、紫外線硬化インクのにじみが防止され、ムラの無い印刷を提供することもできるようになる。
ただし、紫外線発光ダイオード30a、30bの周波数域にて内部を半硬化させ、その後、紫外線ランプ36にて外部を完全硬化させると同時に紫外線ランプの360乃至420nmにて内部を完全硬化させることも可能である。

また、インクヘッド30に搭載する紫外線照射手段を発光ダイオードである紫外線発光ダイオード30a、30bにすることにより、インクヘッド30の重量増加を抑制することができ、インクヘッド30への負荷を軽減することができる。

また、インクヘッド30直下に対向している記録紙28表面の領域は、紫外線発光ダイオード30a、30bにより360乃至420nmの比較的強度の小さな紫外線のみが照射されるため、記録紙28表面に熱が当たらず記録紙28が凹凸に変形し、インクヘッドに接触することはない。
そして、紫外線照射ランプ36により、紫外線を照射される記録紙28表面の領域は、図4(d)(e)に示すように、インクヘッド30の直下ではないため、たとえコックリングをおこしたとしてもインクヘッド30と接触することはない。

さらにまた、上記したように、吐出された紫外線硬化インクの内層のみが先に増粘し、外層が均一に広がって表面が平らになった後に、内層、外層ともに硬化するので、表面をなめらかにすることができ、光沢のある印刷が実現できるものである。

なお、上記した実施の形態においては、本発明をペーパームーブタイプのインクジェットプリンタに実施した場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論であり、本発明は、所謂、フラットベッドタイプのインクジェットプリンタに実施するようにしてもよい。
本発明は、紫外光硬化インクを用いて媒体に対して印刷を行う際に利用することができるものである。
図1は、本発明によるインクジェットプリンタの実施の形態の一例の概略構成斜視説明図である。 図2は、図1におけるA矢印方向から見たインクジェットプリンタのA矢視構成説明図である。 図3は、図1に示すインクジェットプリンタのインクヘッド周辺の要部概略構成説明図である。 図4(a)(b)はインクヘッドのB矢視説明図であり、紫外線照射の第1段階の処理を図2におけるB矢印方向から見た状態を示し、図4(c)は図4(b)に示した紫外線硬化インクの状態を説明する拡大図を示し、また、図4(d)(e)は図1におけるIV−IV線における断面説明図であり、紫外線照射の第2段階の処理を示す。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ
12 基台部材
14 ベース部材
16L、16R 側方部材
18 側方ユニット
20 中央壁
22 ガイドレール
24 ワイヤー
26 ホルダー
28 記録紙
30 インクヘッド
30a、30b 紫外線発光ダイオード(LED)
32 マイクロコンピューター
34 搬出口
34a、34b 支持部
36 紫外線照射ランプ
38 ガイド

Claims (5)

  1. 搬送される媒体に対してインクヘッドから紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、
    インクヘッドの近傍に配置されるとともに、前記インクヘッドから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1の紫外線照射手段と、
    前記第1の紫外線照射手段に対して前記媒体の搬送方向における下流側に位置し、前記媒体上の紫外線硬化インクに前記第1の紫外線照射手段よりも強度の高い紫外線を照射する第2の紫外線照射手段と
    を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記第1の紫外線照射手段は、紫外線発光ダイオードであり、
    前記第2の紫外線照射手段は、紫外線照射ランプである
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 搬送される媒体に対してインクヘッドから紫外線硬化インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおける印刷方法において、
    インクヘッドから媒体上に吐出された紫外線硬化インクに紫外線を照射する第1の紫外線照射処理と、
    前記第1の紫外線照射処理により前記紫外線硬化インクに紫外線を照射した後に、前記第1の紫外線照射処理における紫外線よりも強度の高い紫外線を前記紫外線硬化インクに照射する第2の紫外線照射処理と
    を有することを特徴とするインクジェットプリンタにおける印刷方法。
  4. 請求項1または2のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記第1の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、360nm乃至420nmであり、
    前記第2の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、240nm乃至280nmである
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項3に記載のインクジェットプリンタにおける印刷方法において、
    前記第1の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、360nm乃至420nmであり、
    前記第2の紫外線照射手段から照射される紫外線の波長は、240nm乃至280nmである
    ことを特徴とするインクジェットプリンタにおける印刷方法。
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