JP2008100471A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008100471A
JP2008100471A JP2006286422A JP2006286422A JP2008100471A JP 2008100471 A JP2008100471 A JP 2008100471A JP 2006286422 A JP2006286422 A JP 2006286422A JP 2006286422 A JP2006286422 A JP 2006286422A JP 2008100471 A JP2008100471 A JP 2008100471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication controller
liquid
data
cartridge
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006286422A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Mukoyama
潔 向山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006286422A priority Critical patent/JP2008100471A/ja
Publication of JP2008100471A publication Critical patent/JP2008100471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】同じ識別IDのカートリッジが複数装着された場合であっても、スムーズに識別することができる液体吐出装置の提供。
【解決手段】液体吐出装置は、収容された液体の種類に応じて異なる識別IDを記憶したデータ記憶部を有するカートリッジ24、26A〜26Cを装着するためのカートリッジ装着部と、識別IDによって特定のカートリッジを識別し、識別されたカートリッジに備えられたデータ記憶部との間で、データ通信を行う通信コントローラ80と、データ記憶部と通信コントローラとの間に介設され、通信コントローラからの命令により、同じ識別IDが記憶された複数のデータ記憶部のうち、通信コントローラにより指定された位置に装着されたカートリッジに設けられたデータ記憶部についてのみ通信コントローラとの間のデータ通信を許可するセレクタ回路82と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、収容された液体の種類に応じて異なる識別IDを記憶したデータ記憶部を有するカートリッジを装着するためのカートリッジ装着部を備えた液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、媒体に向けてインクを吐出して印刷を施すインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、インクとして、例えば、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)といった各色のインクをノズルから吐出して媒体に印刷を施す。このようなインクジェットプリンタでは、一般に、これらシアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)といった各色のインクを収容したカートリッジが装着されて、これら各カートリッジからノズルに対してインクが供給される。このため、インクジェットプリンタには、通常、各色のインクを収容したカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部が設けられている(特許文献1参照)。
一方、インクジェットプリンタに装着されるカートリッジには、近年、不揮発性メモリ等のデータ記憶素子等を備えたチップがそれぞれ個別に設けられている。これらチップには、カートリッジに纏わる様々なデータが記憶されるようになっている。具体的には、例えば、各カートリッジに収容されたインクの色などの種類を識別するための識別IDや、各カートリッジのインク残量などの各種データなどが記憶されている。インクジェットプリンタは、これら各カートリッジに設けられた各チップに記憶されたデータを読み込んだり、また各チップに各種データを書き込んだりする処理を実行する(特許文献1参照)。
特開2004−345235号公報
ところで、このようなインクジェットプリンタにあっては、モノクロ専用として利用される場合がある。つまり、インクとして、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)といったカラーインクは使用せずに、ブラック(K)のインクのみを使用して媒体に印刷を施すのである。このようにブラック(K)のインクしか使用しない場合に、他のインク、即ち、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)といった各色のカラーインクは不要となるため、本来ならば、これらのカラーインクを収容したカートリッジをインクジェットプリンタのカートリッジ装着部に装着する必要はない。
そこで、インクジェットプリンタをモノクロ専用として使用する場合には、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)といった各色のインクを収容したカートリッジの代わりに、別の液体を収容したカートリッジを装着することが提案されている。ここで、使用される別の液体とは、印刷に供与されない安価な液体であり、例えば、水をはじめ、各種溶剤等を用いることができる。
しかしながら、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)といった各色のインクを収容したカートリッジの代わりに、このような安価な液体を収容したカートリッジを装着した場合、同じ識別IDを有するカートリッジが複数装着されることになる。このため、従来の構成では、シアン(C)やマゼンダ(M)およびイエロ(Y)の各色のインクを収容したカートリッジに代えて装着されたカートリッジをスムーズに識別することができなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、同じ識別IDに対応するカートリッジが複数装着された場合であってもスムーズに識別することができるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)収容された液体の種類に応じて異なる識別IDを記憶したデータ記憶部を有するカートリッジを装着するためのカートリッジ装着部と、
(B)前記識別IDによって特定の前記カートリッジを識別し、識別されたカートリッジに備えられた前記データ記憶部との間で、データ通信を行う通信コントローラと、
(C)前記データ記憶部と前記通信コントローラとの間に介設され、前記通信コントローラからの命令により、同じ前記識別IDが記憶された複数のデータ記憶部のうち、前記通信コントローラにより指定された位置に装着された前記カートリッジに設けられた前記データ記憶部についてのみ前記通信コントローラとの間の前記データ通信を許可するセレクタ回路と、
(D)を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(A)収容された液体の種類に応じて異なる識別IDを記憶したデータ記憶部を有するカートリッジを装着するためのカートリッジ装着部と、
(B)前記識別IDによって特定の前記カートリッジを識別し、識別されたカートリッジに備えられた前記データ記憶部との間で、データ通信を行う通信コントローラと、
(C)前記データ記憶部と前記通信コントローラとの間に介設され、前記通信コントローラからの命令により、同じ前記識別IDが記憶された複数のデータ記憶部のうち、前記通信コントローラにより指定された位置に装着された前記カートリッジに設けられた前記データ記憶部についてのみ前記通信コントローラとの間の前記データ通信を許可するセレクタ回路と、
(D)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置にあっては、セレクタ回路によって、同じ識別IDが記憶された複数のデータ記憶部の中から、通信コントローラにより指定された位置に装着されたカートリッジに設けられたデータ記憶部についてのみ通信コントローラとの間のデータ通信を行うデータ記憶部を許可することができる。これにより、同じ識別IDが記憶されたデータ記憶部を有する複数のカートリッジがカートリッジ装着部に装着された場合であっても、通信コントローラとデータ記憶部との間でスムーズにデータ通信を行うことができる。
かかる液体吐出装置にあっては、前記セレクタ回路は、前記通信コントローラから前記命令がない場合に、全ての前記カートリッジに備えられた前記データ記憶部について前記通信コントローラとの間の前記データ通信を許可しても良い。このようにセレクタ回路が、通信コントローラから命令がない場合に、全てのカートリッジに備えられたデータ記憶部について通信コントローラとの間の前記データ通信を許可することで、同一の識別IDが記憶された複数のデータ記憶部を備えたカートリッジがない場合に、通信コントローラとデータ記憶部との間で識別IDによりデータ通信を行うことができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記通信コントローラにより前記位置が指定される場合には、前記通信コントローラから前記セレクタ回路に向けてセレクト信号が出力されても良い。このように通信コントローラにより位置が指定される場合に、通信コントローラからセレクタ回路に向けてセレクト信号が出力されれば、セレクタ回路は、通信コントローラにより位置の指定が行われたか否かを簡単に判別することができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記通信コントローラと前記セレクタ回路との間には、前記セレクト信号を伝達するためのセレクト信号線が介設されていても良い。このように通信コントローラとセレクタ回路との間に、セレクト信号を伝達するためのセレクト信号線が介設されていれば、通信コントローラからセレクタ回路に向けて簡単にセレクト信号を出力することができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記データ記憶部と前記通信コントローラとの間には、データ信号線と、クロック信号線が介設されていてもよい。このようにデータ記憶部と通信コントローラとの間に、データ信号線と、クロック信号線が介設されていれば、通信コントローラとデータ記憶部との間で簡単にデータ通信を行うことができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記通信コントローラにより指定された前記位置に関する情報が、前記データ信号線を通じて前記セレクタ回路に伝達されても良い。このように通信コントローラにより指定された位置に関する情報が、データ信号線を通じてセレクタ回路に伝達されれば、通信コントローラにより指定された位置を簡単にセレクタ回路に伝達することができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記カートリッジ装着部には、同じ前記識別IDが記憶されたデータ記憶部を有する前記カートリッジとして、液体を吐出するノズルに供給される液体であって、媒体に向けて吐出はされずに媒体外に前記ノズルから排出される液体を収容した液体収容部を備えたカートリッジが装着されても良い。ここで、液体収容部に収容する液体として安価な液体を用いてノズルに供給することで、インク等の高価な液体の消費を防ぐことができ、これにより、大幅なコストアップを回避することができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記液体収容部に収容された前記液体は、前記ノズルのクリーニング時および前記ノズルのキャッピング時のうちの少なくともどちらか一方において前記ノズルから排出されても良い。このような場合に、インク等の高価な液体の代わりに安価な液体を用いることができ、これにより、インク等の高価な液体の消費を防ぐことができ、大幅なコストアップを回避することができる。
また、かかる液体吐出装置にあっては、前記液体収容部に収容された前記液体は、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなっても良い。このような液体を用いれば、大幅なコストアップを簡単に回避することができる。
===液体吐出装置の概要===
以下に本実施形態に係る液体吐出装置の実施の形態について説明する。ここでは、液体吐出装置として、媒体に向けてインクを吐出して印刷を施す印刷装置であるインクジェットプリンタ1を例にして説明する。図1〜図3は、そのインクジェットプリンタ1について説明したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1のノズルの様子を示す。
インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出する構造を備えており、その前面部には、操作パネル2および排紙部3が設けられている。また、その背面部には、給紙部4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレイ7が設けられている。また、給紙部4には、カット紙などの媒体を保持するための給紙トレイ8が設けられている。
このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、キャリッジ41が設けられている。このキャリッジ41は、左右方向に沿って相対的に移動可能に設けられている。キャリッジ41の周辺には、キャリッジモータ42と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とが設けられている。キャリッジモータ42は、DCモータなどにより構成され、キャリッジ41を左右方向(キャリッジ移動方向)に沿って相対的に移動させるための駆動源である。タイミングベルト45は、プーリ44を介してキャリッジモータ42に接続されるとともに、その一部がキャリッジ41に接続され、キャリッジモータ42の回転駆動によってキャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って相対的に移動させる。ガイドレール46は、キャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って案内する。
この他に、キャリッジ41の周辺には、キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダ51と、媒体Sをキャリッジ41の移動方向と交差する方向(図中、前後方向、いわゆる搬送方向)に沿って搬送するための搬送ローラ17と、この搬送ローラ17を回転駆動させる搬送モータ15とが設けられている。
キャリッジ41には、各種液体を収容したカートリッジ24、26A、26B、26Cが搭載されている。ここで、カートリッジ24は、ブラック(K)のインクを収容したブラックインクカートリッジである。カートリッジ24に収容されたブラック(K)のインクは、ヘッド21に設けられたノズルに供給される。
一方、カートリッジ26A、26B、26Cは、本実施形態では、それぞれダミーインクを収容したダミーインクカートリッジである。ここで、ダミーインクとは、インクの代わりに排出される液体のことである。このダミーインクは、必ずしもインクである必要はなく、例えば、水や各種溶剤等であっても構わない。本実施形態では、このダミーインクとして、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなる液体が各カートリッジ26A、26B、26Cにそれぞれ収容されている。このダミーインクについては、後で詳しく説明する。
これらダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cは、当該インクジェットプリンタ1をモノクロ専用ではなくカラー印刷用に使用する場合に搭載されるシアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(C)などのカラーインクを収容したカートリッジに代わって搭載される。
カートリッジ24は、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部25に着脱自在に装着される。また、カートリッジ26A、26B、26Cは、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部27A、27B、27Cにそれぞれ着脱自在に装着される。
また、キャリッジ41には、媒体Sに対して印刷を行うヘッド21が設けられている。このヘッド21は、媒体Sに対向して媒体Sに向けてインクを吐出して印刷を施す。このため、ヘッド21には、インクを吐出するための多数のノズルが設けられている。また、本実施形態では、このヘッド21には、カートリッジ26A、26B、26Cにそれぞれ収容されたダミーインクが排出されるノズルも設けられている。
図3は、ヘッド21の一例について説明したものである。ヘッド21には、同図に示すように、4つのノズル列、即ち第1〜第4ノズル列28、30A、30B、30Cが設けられている。ここで、第1ノズル列28は、カートリッジ24に収容されたブラック(K)のインクを吐出するノズル列であり、180個のノズル♯1〜♯180を有している。各ノズル列28、30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180は、所定の方向(ここでは、媒体Sの搬送方向)に沿って相互に間隔をあけて直線状に1列に配列されている。各ノズル♯1〜♯180の間隔(ノズル間隔)は、それぞれ所定の幅に設定されている。各ノズル列28、30A、30B、30Cは、ヘッド21の移動方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル♯1〜♯180には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示外)が設けられている。
そして、カートリッジ24に収容されたブラック(K)のインクは、第1ノズル列28の各ノズル♯1〜♯180に供給される。また、第2ノズル列30Aは、カートリッジ26Aに収容されたダミーインクを吐出するノズル列であり、180個のノズル♯1〜♯180を有している。カートリッジ26Aに収容されたダミーインクは、第2ノズル列30Aの各ノズル♯1〜♯180に供給される。また、第3ノズル列30Bは、カートリッジ26Bに収容されたダミーインクを吐出するノズル列であり、180個のノズル♯1〜♯180を有している。カートリッジ26Bに収容されたダミーインクは、第3ノズル列30Bの各ノズル♯1〜♯180に供給される。また、第4ノズル列30Cは、カートリッジ26Cに収容されたダミーインクを吐出するノズル列であり、180個のノズル♯1〜♯180を有している。カートリッジ26Cに収容されたダミーインクは、第4ノズル列30Cの各ノズル♯1〜♯180に供給される。
この他に、このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、ヘッド21の各ノズル列28、30A、30B、30Cのノズル♯1〜♯180の目詰まりを解消するために各ノズル♯1〜♯180からそれぞれインクを吸い出すポンプ装置31と、ヘッド21の各ノズル列28、30A、30B、30Cのノズル♯1〜♯180の目詰まりを防止するために、印刷を行わないとき(待機時など)にヘッド21の各ノズル列28、30A、30B、30Cのノズル♯1〜♯180を封止するキャッピング装置35などが設けられている。
===システム構成===
図4は、インクジェットプリンタ1のシステム構成の一例を説明した図である。このインクジェットプリンタ1は、同図に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、コントローラ126と、メインメモリ127と、通信インターフェース129と、キャリッジモータ制御部128と、搬送モータ制御部130と、ヘッド駆動部132と、カートリッジ通信部136とを備えている。
通信インターフェース129は、当該インクジェットプリンタ1が、例えばパーソナルコンピュータ等の外部のコンピュータ140とデータのやりとりを行うためのものである。通信インターフェース129は、外部のコンピュータ140と有線または無線等により通信可能に接続され、コンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信する。
バッファメモリ122には、通信インターフェース129により受信された印刷データ等の各種データが一時的に記憶される。イメージバッファ124には、バッファメモリ122に記憶された印刷データが順次記憶される。イメージバッファ124に記憶された印刷データは、順次、ヘッド駆動部132へと送られる。
メインメモリ127は、ROMやRAM、EEPROMなどにより構成される。メインメモリ127には、当該インクジェットプリンタ1を制御するための各種プログラムや各種設定データなどが記憶される。
コントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムや各設定データなどを読み出して、当該制御用プログラムや各種設定データに従ってインクジェットプリンタ1全体の制御を行う。また、コントローラ126には、ロータリ式エンコーダ134やリニア式エンコーダ51などの各種センサからの検出信号が入力される。
コントローラ126は、外部のコンピュータ140から送られてきた印刷データ等の各種データが通信インターフェース129により受信されてバッファメモリ122に格納されると、その格納されたデータの中から必要な情報をバッファメモリ122から読み出す。そして、コントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ51やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送モータ制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御する。
キャリッジモータ制御部128は、コントローラ126からの命令に従って、キャリッジモータ42を制御する。搬送モータ制御部130は、コントローラ126からの命令に従って、搬送モータ15を制御する。
ヘッド駆動部132は、コントローラ126からの命令に従って、イメージバッファ124に格納された印刷データに基づき、ヘッド21に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
カートリッジ通信部136は、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部25、27A、27B、27Cに装着されたカートリッジ24、26A、26B、26Cにそれぞれ設けられたチップと通信を行う。このチップについては後で詳しく説明する。
===カートリッジ===
次に、カートリッジ24、26A、26B、26Cについて説明する。ここでは、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cを例にして説明する。図5Aおよび図5Bは、カートリッジ26A、26B、26Cの一例を示した図である。図5Aは、カートリッジ26A、26B、26Cの外観を説明する斜視図である。図5Bは、カートリッジ26A、26B、26Cの内部構造を示した縦断面図である。
本実施形態では、ダミーインクを収容した3つのカートリッジ26A、26B、26Cが、共に同じサイズおよび同じ形状に形成されている。また、3つのカートリッジ26A、26B、26Cには、同じ種類のダミーインクが収容されている。
これらカートリッジ26A、26B、26Cは、図5Aに示すように、直方体状をなす容器からなるカートリッジ本体60を有している。このカートリッジ本体60の上面部には、ヘッド21に設けられたノズル列30A、30B、30Cにダミーインクを供給するためのノズル供給口64が設けられている。また、カートリッジ本体60の側面部には、インクジェットプリンタ1のカートリッジ通信部136(図4参照)との間で通信を行うためのチップ68A、68B、68Cが設けられている。このチップ68A、68B、68Cには、それぞれ不揮発性メモリ等のデータ記憶部が設けられている。このチップ68A、68B、68Cのデータ記憶部には、カートリッジ26A、26B、26Cの種類を識別するための識別IDや収容されたダミーインクの残量などが記憶される。
識別IDは、カートリッジ26A、26B、26Cに収容された液体の種類に応じて設定される。本実施形態では、これらカートリッジ26A、26B、26Cに同じ種類のダミーインクが収容されていることから、これらカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cのデータ記憶部には、同じ識別IDが記憶されている。
チップ68A、68B、68Cは、カートリッジ26A、26B、26Cがキャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部27A、27B、27Cに装着されたときに、カートリッジ通信部136と通信可能に接続される。これにより、カートリッジ通信部136は、各カートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cに対してデータの書き込みやデータの読み出しを行う。なお、ブラック(K)のインクを収容したカートリッジ24にも、カートリッジ通信部136との間で通信を行うためのチップ67が設けられている。
一方、カートリッジ本体60の内部には、ダミーインクを収容するダミーインク収容部として、図5Bに示すように、2つの収容部、即ち第1ダミーインク収容部62Aと、第2ダミーインク収容部62Bとが設けられている。第1ダミーインク収容部62Aおよび第2ダミーインク収容部62Bには、それぞれダミーインクが収容される。第2ダミーインク収容部62Bに収容されたダミーインクは、カートリッジ本体60の内部に設けられた供給路66を通じて、カートリッジ本体60の上端部のノズル供給口64へと供給される。
また、第1ダミーインク収容部62Aは、第2ダミーインク収容部62Bと連通している。このため、第2ダミーインク収容部62Bに収容されたダミーインクが供給されて減少すると、第1ダミーインク収容部62Aに収容されたダミーインクが第2ダミーインク収容部62Bに自動的に供給される。
===ダミーインク==
ダミーインクは、ヘッド21に設けられた各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180からは、媒体に向けては吐出されない液体である。つまり、ダミーインクは、媒体に印刷を施す目的としては使用されていない。ダミーインクは、印刷目的以外の目的で排出を余儀なくされるような場合に、ヘッド21の各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180から媒体外へと排出される。具体的には、各ノズル列30A、30B、30Cの各ノズル♯1〜♯180のクリーニング時やキャッピング時などがある。ダミーインクは、単に排出されて棄てられるだけである。このことから、ダミーインクとしては、どのような種類の液体が用いられても良い。ここで、ダミーインクとして使用する液体としては、非常に安価な液体を用いれば、大幅なコストアップを回避することができる。
<具体的な組成>
以下に本実施形態で使用されるダミーインクの詳しい組成について説明する。本実施形態のダミーインクとしては、前述したように、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなる液体が用いられている。ここで用いられる界面活性剤としては、例えば、カチオン系界面活性剤(陰イオン系界面活性剤)やアニオン系界面活性剤(陽イオン系界面活性剤)、ノニオン系界面活性剤(非イオン系界面活性剤)、両性界面活性剤などを用いることができる。また、保湿剤としては、例えば、グリセリンやグリコール(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール)、グリコールエーテルなどを用いることができる。
この他に、ダミーインクとしては、石けん水や、工場出荷時にヘッドのノズル内に注入される送品液などを用いることができる。
===従来の問題点及び解決方法===
<従来の問題点>
このようにしてインクジェットプリンタ1をモノクロ専用として利用するために、ブラック(K)以外の他の色、即ち、例えば、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)などの色のインクを収容したカートリッジの代わりに、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cを装着した場合に、各カートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cに記憶された識別IDが全て同じであるため、カートリッジ通信部136との間でうまく通信ができなくなるといった不具合が発生することがあった。
<解決方法>
そこで、このようにインクジェットプリンタ1をモノクロ専用として利用するときに、カートリッジ通信部136が、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)などの色のインクを収容したカートリッジの代わりに装着された、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cを各々個別に識別してうまく通信を行うことができるようにするための回路を備える。
===基本的な構成===
図6は、カートリッジ通信部136が、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cとカートリッジ通信部136との間でうまく通信を行うことができるようにするための回路構成について説明したものである。
カートリッジ通信部136は、ブラック(K)のインクおよびダミーインクを収容したカートリッジ24、26A、26B、26Cに設けられたチップ67、68A、68B、68Cとの間で通信を行うための通信コントローラ80と、セレクタ回路82とを備えている。セレクタ回路82は、通信コントローラ80と、各カートリッジ24、26A、26B、26Cにそれぞれ設けられたチップ67、68A、68B、68Cとの間に介設されている。
セレクタ回路82と、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cとの間には、相互にデータ通信を行うためのデータ信号線DAT1〜4と、クロック信号線CLOCK1〜4と、リセット信号線RESET1〜4とが各々介設されている。また、通信コントローラ80と、セレクタ回路82との間には、相互にデータ通信を行うためのデータ信号線DAT5と、クロック信号線CLOCK5と、リセット信号線RESET5と、セレクト信号線SELECTとが介設されている。
通信コントローラ80は、セレクタ回路82を介して、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cに対してクロック信号線CLOCK1〜4を通じてクロック信号を送信しつつデータ信号線DAT1〜4を通じてデータのやり取りをして、各カートリッジ24、26A、26B、26Cのチップ67、68A、68B、68Cと通信をする。これにより、通信コントローラ80は、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cにデータを送信したり、また各チップ67、68A、68B、68Cからデータを受信したりする。
通信コントローラ80が各チップ67、68A、68B、68Cと通信を行う際には、通信コントローラ80は、まず、カートリッジ24、26A、26B、26Cのチップ67、68A、68B、68Cに識別IDを送信する。そして、通信コントローラ80は、送信した識別IDと同じ識別IDが記憶されたデータ記憶部を有するチップ67、68A、68B、68Cとの間についてのみ通信を行う。つまり、例えば、通信コントローラ80が識別IDとして『1』を指定した場合には、この『1』の識別IDが記憶されたチップとの間についてのみ通信を行う。
しかしながら、本実施形態では、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cに記憶された識別IDが全て同じである。このため、通信コントローラ80がダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cと通信しようとしても、どのチップも同じ識別IDが記憶されているため、通信コントローラ80はスムーズに通信をすることができない。
そこで、このような場合に、セレクタ回路82によって、同じ識別IDが記憶されたチップ68A、68B、68Cの中から、通信コントローラ80と通信をするチップを特定する。セレクタ回路82は、通信コントローラ80から命令があったときに、通信コントローラ80により特定されたチップについてのみ通信コントローラ80との通信を許可する。複数のチップの中の特定のチップについてのみ通信コントローラ80との通信を許可するか否かの指示については、セレクタ信号線SELECTを通じて通信コントローラ80からセレクタ回路82に指示される。セレクタ回路82は、セレクタ信号線SELECTを通じて通信コントローラ80から特定のチップについてのみ通信コントローラ80との通信を許可する旨の指示があった場合に、通信コントローラ80により指定されたチップについてのみ通信コントローラ80との間で通信を許可する。
===セレクタ回路の構成例===
図7は、セレクタ回路82の構成例について説明したものである。ここでは、セレクタ回路82は、第1ロジック回路84と、第2ロジック回路86と、第3ロジック回路88とを備えている。
通信コントローラ80からデータ信号線DAT5を通じて出力されたデータ信号DATAは、第1ロジック回路84に入力される。また、このデータ信号DATAは、これら第1ロジック回路84、第2ロジック回路86および第3ロジック回路88を迂回して、カートリッジ装着部25、27A、27B、27Cに装着された各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cにもそれぞれデータ信号線DAT1〜4を介して入力される。
また、通信コントローラ80からリセット信号線RESET5を通じて出力されたリセット信号RESETは、第1ロジック回路84および第2ロジック回路86にそれぞれ個別に入力されるとともに、これら第1ロジック回路84、第2ロジック回路86および第3ロジック回路88を迂回して、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cにもそれぞれリセット信号線RESET1〜4を介して個別に入力される。
また、通信コントローラ80からクロック信号線CLOCK5を通じて出力されたクロック信号CLOCKは、第1ロジック回路84、第2ロジック回路86および第3ロジック回路88にそれぞれ個別に入力される。また、通信コントローラ80からセレクト信号線SELECTを通じて出力されたセレクト信号SELECTは、第3ロジック回路88に入力される。
第2ロジック回路86は、通信コントローラ80から出力されたクロック信号CLOCKに基づき2種類の信号を生成して、これら2種類の信号をそれぞれ端子「QB0」および端子「/QB0」から、第3ロジック回路88および第1ロジック回路84に向けてそれぞれ出力する。
第1ロジック回路84は、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAおよびクロック信号CLOCKと、第2ロジック回路86からの信号とに基づき3種類の信号を生成して、これら3種類の信号を第3ロジック回路88に向けて出力する。
第3ロジック回路88は、第1ロジック回路84から出力された3種類の信号と、第2ロジック回路86から出力された信号と、通信コントローラから出力されたセレクト信号SELECTとに基づき取得した情報に基づき、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKをクロック信号CLOCK1〜4を通じて各チップ67、68A、68B、68Cに供給する。すなわち、第3ロジック回路88は、4つのチップ67、68A、68B、68C全てにクロック信号CLOCKを供給したり、また4つのチップ67、68A、68B、68Cの中のいずれか1つの特定のチップについてのみクロック信号CLOCKを供給したりする。
第3ロジック回路88が4つのチップ67、68A、68B、68C全てにクロック信号CLOCKを供給するのか、または4つのチップ67、68A、68B、68Cの中のいずれか1つの特定のチップにクロック信号CLOCKを供給するのかについては、通信コントローラ80からのセレクト信号SELECTに応じて決定される。すなわち、例えば、通信コントローラ80からのセレクト信号が『L(Low)』である場合には、第3ロジック回路88は、4つのチップ67、68A、68B、68C全てに対してクロック信号CLOCKを供給する。一方、通信コントローラ80からのセレクト信号が『H(High)』である場合には、第3ロジック回路88は、4つのチップ67、68A、68B、68Cの中のいずれか1つについてのみクロック信号CLOCKを供給する。
ここで、第3ロジック回路88がクロック信号CLOCKを供給する特定のチップは、端子「INA0」〜「INA2」に入力された信号に基づき決定される。つまり、第1ロジック回路84からの指示によって第3ロジック回路88がクロック信号CLOCKを供給すべき特定のチップが決定される。第1ロジック回路84は、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAにより、第3ロジック回路88がクロック信号CLOCKを供給する特定のチップに関するデータを取得して、その取得したデータに基づき、3種類の信号を生成して第3ロジック回路88の端子「INA0」〜「INA2」に入力する。
第3ロジック回路88からクロック信号CLOCKが供給されないチップについては、通信コントローラ80と通信することができない。このことから、4つのチップ67、68A、68B、68Cの中から1つのチップだけが、通信コントローラ80との間の通信が許可されることになる。
<各信号>
図8Aおよび図8Bは、各チップ67、68A、68B、68Cに入力される信号について説明したものである。図8Aは、セレクト信号SELECTが『L(Low)』の場合について説明したものである。図8Bは、セレクト信号SELECTが『H(High)』の場合について説明したものである。
セレクト信号SELECTが『L(Low)』の場合には、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cにはそれぞれ、図8Aに示すように、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAとリセット信号RESETが各データ通信線DAT1〜4および各リセット信号線RESET1〜4を通じてそのまま入力される。また、通信コントローラ80から出力されたクロック信号CLOCKについても同様に、セレクタ回路82の第3ロジック回路88から各クロック信号線CLOCK1〜4を通じて4つのチップ67、68A、68B、68Cにそれぞれ入力される。
各チップ67、68A、68B、68Cには、まず、通信コントローラ80からリセット信号線RESET1〜5を通じてリセット信号RESETが入力される。これにより、各チップ67、68A、68B、68Cは、初期化される。次に、各チップ67、68A、68B、68Cには、クロック信号線CLOCK1〜5およびデータ信号線DAT1〜5を通じてクロック信号CLOCKおよびデータ信号DATAがそれぞれ入力される。本実施形態では、データ信号DATAの上位3ビットのデータが、通信コントローラ80が通信するチップの識別IDに割り当てられている。各チップ67、68A、68B、68Cは、このデータ信号DATAの上位3ビットの識別IDを参照して、自身が通信コントローラ80と通信すべきチップか否かを判断する。
一方、セレクト信号SELECTが『H(High)』の場合には、各カートリッジ24、26A、26B、26Cの各チップ67、68A、68B、68Cにはそれぞれ、図8Bに示すように、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAおよびリセット信号RESETは、そのまま入力される。しかしながら、クロック信号CLOCKについては、4つのチップ67、68A、68B、68Cの中のいずれか1つにのみしか入力されないようになっている。
通信コントローラ80から出力されるデータ信号DATAには、前述したセレクト信号SELECTが『L(Low)』の場合とは異なり、図8Bに示すように、識別IDの他に、4つのチップ67、68A、68B、68Cの中から1つのチップを特定するための位置データが割り当てられている。この位置データは、本実施形態では、識別IDよりも前の上位3ビットに割り当てられている。セレクタ回路82は、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAから、この位置データを取得して、この位置データに基づき、通信コントローラ80との間の通信を許可するチップを特定する。
ここで、通信コントローラ80と通信すべき特定のチップがチップ68Aである場合を例にして説明する。通信コントローラ80と通信すべき特定のチップがチップ68Aであるという情報は、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAの上位3ビットの位置データに付帯されている。セレクタ回路82は、通信コントローラ80からのデータ信号DATAから位置データを取得した後、チップ68Aに対してのみクロック信号線CLOCK2を通じてクロック信号CLOCKを供給する。なお、他のチップ67、68B、68Cには、クロック信号CLOCKは供給されない。
これにより、各チップ67、68B、68Cには、リセット信号RESETが入力された後、データ信号DATAが入力されても、クロック信号CLOCKが入力されないため、通信コントローラ80からのデータ信号DATAを処理することができない。一方、チップ68Aには、通信コントローラ80からデータ信号DATAとして上位3ビットの位置データの送信が終了した後、クロック信号CLOCKが入力される。このことから、チップ68Aは、通信コントローラ80からのデータ信号DATAを処理することができ、通信コントローラ80から送られてきた識別IDを確認して、通信コントローラ80と通信を行うことができる。
<第1〜第3ロジック回路>
図9A〜図9Cは、第1ロジック回路84、第2ロジック回路86および第3ロジック回路88の回路構成例についてそれぞれ説明したものである。図9Aは、第1ロジック回路84の回路構成例について説明した図である。図9Bは、第2ロジック回路86の回路構成例について説明した図である。図9Cは、第3ロジック回路88の回路構成例について説明した図である。ここでは、まず、第2ロジック回路86の回路構成例から先に説明する。
第2ロジック回路86は、図9Bに示すように、3段のフリップフロップQ1〜Q3を備えた回路である。1段目のフリップフロップQ1には、『H(High)』の信号が入力されている。また、各段のフリップフロップQ1〜Q3には、通信コントローラ80から出力されたクロック信号がNOT回路N1を介して反転されてクロック信号として入力される。これにより、3段目のフリップフロップQ3の出力「QB0」は、通信コントローラ80から出力されたクロック信号CLOCKが各段のフリップフロップQ1〜Q3に3クロック入力されるまでの間、『L(Low)』となり、4クロック目以降、『H(High)』となる。
一方、3段目のフリップフロップQ3の反転出力「/QB0」は、通信コントローラ80から出力されたクロック信号CLOCKが各段のフリップフロップQ1〜Q3に3クロック入力されるまでの間、『H(High)』となり、4クロック目以降、『L(Low)』となる。
第1ロジック回路84は、図9Aに示すように、3段のフリップフロップQ4〜Q6と、AND回路A0とを備えた回路である。1段目のフリップフロップQ4には、通信コントローラ80から出力されたデータ信号DATAが入力される。また、各段のフリップフロップQ4〜Q6には、通信コントローラ80から出力されたクロック信号CLOCKがAND回路A0を介してそれぞれ入力される。
ここで、AND回路A0には、クロック信号CLOCKの他に、第2ロジック回路86の端子「/QB0」から出力された信号が入力される。第2ロジック回路86の端子「/QB0」から出力された信号は、最初の3クロックの間のみ『H(High)』となる。このことから、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKは、最初の3クロック分だけAND回路A0を通過することになる。すなわち、クロック信号CLOCKは、最初の3クロック分だけ各段のフリップフロップQ4〜Q6に供給される。
通信コントローラ80からのデータ信号DATAの上位3ビットには、通信コントローラと通信をするチップを特定するための位置データが割り当てられている。この位置データは、各段のフリップフロップQ4〜Q6に順次1ビットずつ入力される。
4クロック目以降は、第2ロジック回路86の端子「/QB0」から出力された信号が『L(Low)』となることから、各段のフリップフロップQ4〜Q6へのクロック信号CLOCKの入力は停止する。これにより、各段のフリップフロップQ4〜Q6の動作が停止し、各段のフリップフロップQ4〜Q6からはそれぞれデータ信号DATAの上位3ビットのデータが1ビットずつそれぞれ出力される。各段のフリップフロップQ4〜Q6の出力は、端子QA0」〜「QA2」を通じて第3ロジック回路88へと出力される。
第3ロジック回路88は、図9Cに示すように、第1AND回路群を構成すAND回路A1〜A4と、第2AND回路群を構成するAND回路B1〜B4と、第3AND回路群を構成するAND回路C1〜C8と、OR回路群を構成するOR回路D1〜D4とを有している。第1ロジック回路84からの出力信号は、端子「INA0」、「INA1」および「INA2」を通じて、第1AND回路群を構成する各AND回路A1〜A4にそれぞれ入力される。ただし、ここで、AND回路A1は、(INA0,INA1,INA2)=(L,L,H)の場合にのみ、その出力が『H(High)』となる。また、AND回路A2は、(INA0,INA1,INA2)=(L,H,L)の場合にのみ、その出力が『H(High)』となる。また、AND回路A3は、(INA0,INA1,INA2)=(L,H,H)の場合に、その出力が『H(High)』となる。また、AND回路A4は、(INA0,INA1,INA2)=(H,L,L)の場合に、その出力が『H(High)』となる。第1AND回路群の各AND回路A1〜A4の出力は、第2AND回路群の各AND回路B1〜B4にそれぞれ入力される。
第2AND回路群の各AND回路B1〜B4は、第1AND回路群A1〜A4からそれぞれ出力された信号と、第2ロジック回路86の端子「QB0」から出力された信号との論理積を出力する。第2ロジック回路86の端子「QB0」から出力された信号は、最初の3クロックの間は『L(Low)』となり、4クロック目以降、『H(High)』となる。このことから、第1AND回路群A1〜A4からの出力は、4クロック目以降、第2AND回路群の各AND回路B1〜B4を通過することとなる。
さらに、第2AND回路群の各AND回路B1〜B4の出力は、第3AND回路群のAND回路C2、C4、C6、C8にそれぞれ入力される。ここで、第3AND回路群のAND回路C1〜C8には、それぞれ通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKが入力される。また、AND回路C2、C4、C6、C8には、通信コントローラ80から出力されたセレクト信号SELECTが入力され、また、AND回路C1、C3、C5、C7には、通信コントローラ80から出力されたセレクト信号SELECTがNOT回路N2により反転されて入力される。これにより、AND回路C1、C3、C5、C7は、セレクト信号SELECTが『L(Low)』のときに、通信コントローラ80からのクロック信号を通過させる。
一方、AND回路C2、C4、C6、C8は、セレクト信号SELECTが『H(High)』であり、かつ第1AND回路群のAND回路A1〜A4からの出力が『H(High)』である場合についてのみ、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKを通過させる。
これら第3AND回路群の各AND回路C1〜C8の出力は、OR回路群の各OR回路D1〜D4に入力される。OR回路D1には、AND回路C1、C2の出力信号が入力される。OR回路D1は、AND回路C1、C2のどちらか一方を通過したクロック信号CLOCKをクロック信号線CLOCK1を介してチップ67に供給する。また、OR回路D2には、AND回路C3、C4の出力信号が入力される。OR回路D2は、AND回路C3、C4のどちらか一方を通過したクロック信号CLOCKをクロック信号線CLOCK2を介してチップ68Aに供給する。また、OR回路D3には、AND回路C5、C6の出力信号が入力される。OR回路D3は、AND回路C5、C6のどちらか一方を通過したクロック信号CLOCKをクロック信号線CLOCK3を介してチップ68Bに供給する。また、OR回路D4には、AND回路C7、C8の出力信号が入力される。OR回路D4は、AND回路C7、C8のどちらか一方を通過したクロック信号CLOCKをクロック信号線CLOCK4を介してチップ68Cに供給する。
通信コントローラ80からのセレクト信号SELECTが『L(Low)』の場合には、このセレクト信号SELECTがNOT回路N2により反転されて第3AND回路群のAND回路C1、C3、C5、C7に入力される。これにより、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKは、これらのAND回路C1、C3、C5、C7を全て通過して4つのチップ67、68A、68B、68C全てにクロック信号CLOCKが供給される。
一方、通信コントローラ80からのセレクト信号SELECTが『H(High)』の場合には、このセレクト信号SELECTが第3AND回路群のAND回路C2、C4、C6、C8に入力される。これらAND回路C2、C4、C6、C8は、第2AND回路群のAND回路B1〜B4からの出力が『H(High)』となれば、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKを通過させる。第2AND回路群のAND回路B1〜B4の出力は、第1AND回路群のAND回路A1〜A4の出力によって決定される。セレクト信号SELECTが『H(High)』の場合には、第1AND回路群のAND回路A1〜A4の中のどれか1つの出力が『H(High)』となることから、第3AND回路群のAND回路C2、C4、C6、C8のうちのいずれか1つは、通信コントローラ80からのクロック信号CLOCKを通過させることになる。すなわち、4つのチップ67、68A、68B、68Cのうちのどれか1つにクロック信号CLOCKが供給される。
===まとめ===
以上本実施形態にあっては、インクジェットプリンタ1をモノクロ専用として利用するために、ダミーインクを収容したカートリッジ26A、26B、26Cを複数装着した場合に、これらカートリッジ26A、26B、26Cに設けられたチップ68A、68B、68Cに記憶された識別IDが全て同じである場合であっても、セレクタ回路82によって特定のチップのみしか通信が許可されないから、チップ68A、68B、68Cと通信コントローラ80との間で通信をスムーズに行うことができる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<データ記憶部について>
前述した実施の形態では、「データ記憶部」として、カートリッジ24、26A、26B、26Cの外面部に設けられたチップ67、68A、68B、68Cに設けられた場合を例にして説明したが、ここでいう「データ記憶部」にあっては、このようなチップ67、68A、68B、68Cに設けられる場合には限られない。
<カートリッジについて>
前述した実施の形態では、「カートリッジ」として、図5Aおよび図5Bにて説明したカートリッジ24、26A、26B、26Cを用いる場合を例にして説明したが、ここでいう「カートリッジ」にあっては、必ずしもこのようなタイプのカートリッジ24、26A、26B、26Cには限られない。
<カートリッジ装着部について>
前述した実施の形態では、「カートリッジ装着部」として、図2にて説明したようなキャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部25、27A、27B、27Cを例にして説明したが、ここでいう「カートリッジ装着部」にあっては、必ずしもこのようにキャリッジ41に設けられる必要はない。すなわち、例えば、キャリッジ41とは別の場所に固定されて設けられていても良い。
<液体について>
前述した実施の形態では、「液体」として、ブラック(K)のインクおよびダミーインクを例にして説明したが、ここでいう液体にあっては、ブラック(K)以外の他の色のインク、即ち例えば、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)などのインクであっても良く、またインクではないものの媒体に向けて吐出されるような液体であっても構わない。
また、前述した実施の形態では、「媒体に向けて吐出はされずに媒体外にノズルから排出される液体」、即ちダミーインクとして、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなる液体を例にして説明したが、ここでいうダミーインクにあっては、必ずしもこのような組成のものに限らない。すなわち、ここでいう液体にあっては、どのような種類の液体であっても構わない。
<セレクタ回路について>
前述した実施の形態では、「セレクタ回路」として、図7〜図9Cにて説明するような構成を有するセレクタ回路82を例にして説明したが、ここでいう「セレクタ回路」にあっては、必ずしもこのような構成の回路には限らない。すなわち、通信コントローラからの命令により、同じ識別IDが記憶された複数のデータ記憶部のうち、通信コントローラにより指定された位置に装着されたカートリッジに設けられたデータ記憶部についてのみ通信コントローラとの間のデータ通信を許可するのであれば、どのようなタイプのセレクタ回路であっても構わない。
<液体吐出装置について>
前述した実施の形態では、「液体吐出装置」として、インクジェットプリンタ1等の印刷装置の場合を例にして説明したが、ここでいう「液体吐出装置」にあっては必ずしもこのようなインクジェットプリンタ1等の印刷装置である必要はない。すなわち、液体を吐出するノズルを備えた液体吐出装置であれば、どのようなタイプの液体吐出装置であっても構わない。
インクジェットプリンタの外観図。 インクジェットプリンタの内部構成図。 インクジェットプリンタのノズルの説明図。 インクジェットプリンタのシステム構成の説明図。 カートリッジの外観を示す斜視図。 カートリッジの内部構造を示す縦断面図。 カートリッジ通信部の基本的な構成の説明図。 セレクタ回路の構成例の説明図。 セレクト信号が「L」のときの各信号の一例の説明図。 セレクト信号が「H」のときの各信号の一例の説明図。 第1ロジック回路の一例の説明図。 第2ロジック回路の一例の説明図。 第3ロジック回路の一例の説明図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙部、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、
15 搬送モータ、17 搬送ローラ、21 ヘッド、24 カートリッジ、
25 カートリッジ装着部、26A カートリッジ、26B カートリッジ、
26C カートリッジ、27A カートリッジ装着部、27B カートリッジ装着部、
27C カートリッジ装着部、28 第1ノズル列、30A 第2ノズル列、
30B 第3ノズル列、30C 第4ノズル列、31 ポンプ装置、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、42 キャリッジモータ、
44 プーリ、45 タイミングベルト、46 ガイドレール、
51 リニア式エンコーダ、60 カートリッジ本体、62A 第1ダミーインク収容部、
62B 第2ダミーインク収容部、64 ノズル供給口、66 供給路、67 チップ、
68A チップ、68B チップ、68C チップ、80 通信コントローラ、
82 セレクタ回路、84 第1ロジック回路、86 第2ロジック回路、
88 第3ロジック回路、122 バッファメモリ、124 イメージバッファ、
126 コントローラ、127 メインメモリ、128 キャリッジモータ制御部、
129 通信インターフェース、130 搬送モータ制御部、132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、136 カートリッジ通信部、140 コンピュータ

Claims (9)

  1. (A)収容された液体の種類に応じて異なる識別IDを記憶したデータ記憶部を有するカートリッジを装着するためのカートリッジ装着部と、
    (B)前記識別IDによって特定の前記カートリッジを識別し、識別されたカートリッジに備えられた前記データ記憶部との間で、データ通信を行う通信コントローラと、
    (C)前記データ記憶部と前記通信コントローラとの間に介設され、前記通信コントローラからの命令により、同じ前記識別IDが記憶された複数のデータ記憶部のうち、前記通信コントローラにより指定された位置に装着された前記カートリッジに設けられた前記データ記憶部についてのみ前記通信コントローラとの間の前記データ通信を許可するセレクタ回路と、
    (D)を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記セレクタ回路は、前記通信コントローラから前記命令がない場合に、全ての前記カートリッジに備えられた前記データ記憶部について前記通信コントローラとの間の前記データ通信を許可することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記通信コントローラにより前記位置が指定される場合には、前記通信コントローラから前記セレクタ回路に向けてセレクト信号が出力されることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記通信コントローラと前記セレクタ回路との間には、前記セレクト信号を伝達するためのセレクト信号線が介設されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記データ記憶部と前記通信コントローラとの間には、データ信号線と、クロック信号線が介設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記通信コントローラにより指定された前記位置に関する情報が、前記データ信号線を通じて前記セレクタ回路に伝達されることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記カートリッジ装着部には、同じ前記識別IDが記憶されたデータ記憶部を有する前記カートリッジとして、液体を吐出するノズルに供給される液体であって、媒体に向けて吐出はされずに媒体外に前記ノズルから排出される液体を収容した液体収容部を備えたカートリッジが装着されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体収容部に収容された前記液体は、前記ノズルのクリーニング時および前記ノズルのキャッピング時のうちの少なくともどちらか一方において前記ノズルから排出されることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記液体収容部に収容された前記液体は、界面活性剤と、保湿剤と、水とからなることを特徴とする請求項7または8に記載の液体吐出装置。
JP2006286422A 2006-10-20 2006-10-20 液体吐出装置 Pending JP2008100471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006286422A JP2008100471A (ja) 2006-10-20 2006-10-20 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006286422A JP2008100471A (ja) 2006-10-20 2006-10-20 液体吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008100471A true JP2008100471A (ja) 2008-05-01

Family

ID=39435158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006286422A Pending JP2008100471A (ja) 2006-10-20 2006-10-20 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008100471A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107310274A (zh) * 2017-06-09 2017-11-03 珠海艾派克微电子有限公司 基于成像盒芯片的数据处理装置、方法、芯片及成像盒
US10893171B2 (en) 2017-10-10 2021-01-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Corrective data for a reconstructed table

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09156118A (ja) * 1995-12-12 1997-06-17 Tec Corp インクジェットプリンタ
JPH11167548A (ja) * 1997-08-28 1999-06-22 Canon Inc データ伝送システム
WO2002040275A1 (fr) * 2000-11-20 2002-05-23 Seiko Epson Corporation Identification de conteneur pour materiel d'impression d'enregistrement
JP2002200772A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Seiko Epson Corp 保存液カートリッジ、記録装置における保存液量報知装置及び記録装置
JP2002337367A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Seiko Epson Corp カートリッジの選択により特徴を変更できる印刷

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09156118A (ja) * 1995-12-12 1997-06-17 Tec Corp インクジェットプリンタ
JPH11167548A (ja) * 1997-08-28 1999-06-22 Canon Inc データ伝送システム
WO2002040275A1 (fr) * 2000-11-20 2002-05-23 Seiko Epson Corporation Identification de conteneur pour materiel d'impression d'enregistrement
JP2002200772A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Seiko Epson Corp 保存液カートリッジ、記録装置における保存液量報知装置及び記録装置
JP2002337367A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Seiko Epson Corp カートリッジの選択により特徴を変更できる印刷

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107310274A (zh) * 2017-06-09 2017-11-03 珠海艾派克微电子有限公司 基于成像盒芯片的数据处理装置、方法、芯片及成像盒
CN107310274B (zh) * 2017-06-09 2019-05-14 珠海艾派克微电子有限公司 基于成像盒芯片的数据处理装置、方法、芯片及成像盒
US10893171B2 (en) 2017-10-10 2021-01-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Corrective data for a reconstructed table

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5671401B2 (ja) 記録ヘッド及び記録装置
US10589532B2 (en) Printing apparatus and control method of printing apparatus
US8567895B2 (en) Abnormality judgment apparatus and abnormality judgment method of liquid supply system
US20220219452A1 (en) Print component with memory array using intermittent clock signal
US11833816B2 (en) Printing apparatus and recovery method therefor
JP6263891B2 (ja) 液体噴射システムの制御方法、および液体噴射システム
JP2008100471A (ja) 液体吐出装置
JP6641735B2 (ja) 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP2009196282A (ja) 画像形成装置
JP2008068443A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッド
JP4468690B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2011110801A (ja) 画像記録装置
JP2003300356A (ja) 記録装置
JP5853474B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2008129746A (ja) 記録装置
JP5217777B2 (ja) 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP4054803B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクタンク
JP2010052142A (ja) 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP5109728B2 (ja) 印刷装置
JP2005074945A (ja) 記録装置及び記録方法
JP4987597B2 (ja) 記録装置、記録システム、および記録方法
JP2018192791A (ja) 素子基板、記録ヘッド、及び記録装置
JP2008105262A (ja) カートリッジ、液体吐出装置および液体吐出方法
JP2005343144A (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
JP2010274484A (ja) 液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20110907

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111012

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Written amendment

Effective date: 20120709

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130430

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02