JP2008100201A - ウィンドガラス取付部の処理装置、その方法、及び車両の組立システム - Google Patents
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Abstract
【課題】下地処理の作業効率を高めるとともに、簡易かつコンパクトに構成されたウィンドガラス取付部の処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車両2の開口部23に形成されたフランジ部24に、ウィンドガラス固着用の接着剤25を塗布する前の下地処理を施すフランジ部24の処理装置4であって、フランジ部24を加熱する加熱装置5の加熱コイル部50と、フランジ部24に向けて処理剤27を吐出する処理剤塗布装置6の塗布ノズル部60とが設けられた処理ユニット40を具備してなり、処理ユニット40をフランジ部24に沿って移動させて、フランジ部24の加熱及び処理剤27の塗布を一挙動で同時に行う。
【選択図】図6
【解決手段】車両2の開口部23に形成されたフランジ部24に、ウィンドガラス固着用の接着剤25を塗布する前の下地処理を施すフランジ部24の処理装置4であって、フランジ部24を加熱する加熱装置5の加熱コイル部50と、フランジ部24に向けて処理剤27を吐出する処理剤塗布装置6の塗布ノズル部60とが設けられた処理ユニット40を具備してなり、処理ユニット40をフランジ部24に沿って移動させて、フランジ部24の加熱及び処理剤27の塗布を一挙動で同時に行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、ウィンドガラス取付部の処理装置、その方法、及び車両の組立システムに関し、より詳細には、車両の開口部に形成されたウィンドガラス取付部に、ウィンドガラス固着用の接着剤を塗布する前に下地処理を施すための処理装置、その方法、及び車両の組立システムに関する。
車両においては、フロント側やリア側等にそれぞれ開口部が形成され、これらの開口部にはガラスパネル(ウィンドガラス)が取り付けられている。具体的には、開口部には、開口周縁部に対して段差のあるウィンドガラス取付部としてのフランジ部が形成されており、このフランジ部にウィンドガラスの周縁部が固定されて取り付けられる。通常、ウィンドガラスは、フランジ部若しくはウィンドガラスの周縁部にウィンドガラス固着用の接着剤が塗布されて、この接着剤を介してフランジ部に取り付けられる。
従来、車両の組立システムにおいては、ウィンドガラスをフランジ部に取り付ける前の工程として、ウィンドガラスとフランジ部との接着性(接着強度)を高めるため、フランジ部に、接着補強剤としてのプライマや、接着面を脱脂洗浄するための脱脂性の溶剤等の各種処理剤を塗布して下地処理が施されていた。そして、下地処理が施された後は、塗布された処理剤に含まれる溶剤(例えば、低級アルコール)や脱脂性の溶剤等を揮発させて乾燥させた後に接着剤が塗布される。
フランジ部を下地処理する方法としては、塗布された処理剤に含まれる揮発性の溶剤を短時間で乾燥させるために、フランジ部を加熱手段によって加熱(若しくは予熱)する方法が採用されている。
例えば、特許文献1には、摩擦材とバックプレートとを固着させるために、接着補強剤としてのプライマをバックプレートに塗布するプライマの塗布方法に関して、プライマを塗布する前に、バックプレート(の接着面)を誘導加熱や赤外線加熱等によってプライマ溶剤の沸点より高い温度に予熱しておく下地処理の方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−112112号公報
例えば、特許文献1には、摩擦材とバックプレートとを固着させるために、接着補強剤としてのプライマをバックプレートに塗布するプライマの塗布方法に関して、プライマを塗布する前に、バックプレート(の接着面)を誘導加熱や赤外線加熱等によってプライマ溶剤の沸点より高い温度に予熱しておく下地処理の方法が開示されている(特許文献1参照)。
確かに、上述した特許文献1に開示される方法のように、予めフランジ部を加熱しておけば、フランジ部に塗布された溶剤を短時間で揮発させて、フランジ部を乾燥させることができるとともに、接着面にプライマを均一に塗布することができる。
しかし、従来の下地処理用の処理装置は、プライマ等をフランジ部に塗布する処理剤塗布装置と、フランジ部を加熱(予熱)する加熱装置とが別体に構成されていたため、まずフランジ部を加熱(予熱)する工程で加熱装置が操作された後、フランジ部を塗布する工程で、別途配設された処理剤塗布装置が操作されていた。そのため、フランジ部の下地処理に作業時間がかかり、車両の組立システムにおける作業効率が悪かった。また、加熱装置と処理剤塗布装置とがそれぞれ別設されていたため、処理装置の小型化が困難であった。
しかし、従来の下地処理用の処理装置は、プライマ等をフランジ部に塗布する処理剤塗布装置と、フランジ部を加熱(予熱)する加熱装置とが別体に構成されていたため、まずフランジ部を加熱(予熱)する工程で加熱装置が操作された後、フランジ部を塗布する工程で、別途配設された処理剤塗布装置が操作されていた。そのため、フランジ部の下地処理に作業時間がかかり、車両の組立システムにおける作業効率が悪かった。また、加熱装置と処理剤塗布装置とがそれぞれ別設されていたため、処理装置の小型化が困難であった。
そこで、本発明においては、ウィンドガラス取付部の処理装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、下地処理の作業効率を高めるとともに、簡易かつコンパクトに構成された処理装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、車両の開口部に形成されたウィンドガラス取付部に、ウィンドガラス固着用の接着剤を塗布する前の下地処理を施すウィンドガラス取付部の処理装置であって、前記ウィンドガラス取付部を加熱する加熱手段と、前記ウィンドガラス取付部に向けて処理剤を吐出する処理剤塗布手段とが設けられた処理ユニットを具備してなり、該処理ユニットをウィンドガラス取付部に沿って移動させて、該ウィンドガラス取付部の加熱及び処理剤の塗布を一挙動で同時に行うものである。
請求項2においては、前記処理ユニットは、前記加熱手段として前記ウィンドガラス取付部を誘導加熱する加熱部を具備してなるものである。
請求項3においては、前記処理ユニットは、前記処理剤としてプライマ又はアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤が用いられ、前記処理剤塗布手段によって吐出された処理剤の内、気化した溶剤を吸引する吸引手段を具備してなるものである。
請求項4においては、前記処理ユニットには、処理剤塗布用の刷毛部材が設けられるものである。
請求項5においては、前記処理ユニットは、前記処理剤として過熱水蒸気を用いるものである。
請求項6においては、車両の組立システムにおいて、前記請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のウィンドガラス取付部の処理装置が設けられるものである。
請求項7においては、車両の開口部に形成されたウィンドガラス取付部に、ウィンドガラス固着用の接着剤を塗布する前の下地処理を施すウィンドガラス取付部の処理方法であって、前記ウィンドガラス取付部を加熱する加熱手段と、前記ウィンドガラス取付部に向けて処理剤を吐出する処理手段とを具備してなる処理ユニットを、前記ウィンドガラス取付部に沿って移動させて、該ウィンドガラス取付部の加熱及び処理剤塗布を一挙動で同時に行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、処理装置の作用部位をユニット体として一体に組み付け、ウィンドガラス取付部に対して処理ユニットを移動させて一挙動で下地処理を行うことで、下地処理の作業時間を短縮してその作業効率を向上できるとともに、処理装置を簡易な構成でコンパクトに構成することができる。
請求項2に示す構成としたので、ウィンドガラス取付部を短時間で所定の温度まで加熱することができ、ウィンドガラス取付部を速乾できる。
請求項3に示す構成としたので、吸引した溶剤を処理装置が設けられる施設外に排出することで、簡易な構成によって施設内を換気することができ、作業者の作業環境も改善できる。
請求項4に示す構成としたので、処理ユニットの移動に伴って処理剤が引き伸ばされて、ウィンドガラス取付部に処理剤を均等にムラなく塗布することができる。
請求項5に示す構成としたので、下地処理の工程中に揮発性の溶剤を用いる工程がなくなるため、下地処理の時間をより短縮してその作業効率を向上できるとともに、処理装置を簡易かつコンパクトに構成できる。特に、溶剤が空気中に飛散することがないため、作業者の作業環境を飛躍的に向上できる。
請求項6に示す構成としたので、処理装置を簡易な構成でコンパクトに構成でき、組立システムの構成を小型化できる。
請求項7に示す構成としたので、処理装置の作用部位をユニット体として一体に組み付け、ウィンドガラス取付部に対して処理ユニットを移動させて一挙動で下地処理を行うことで、下地処理の作業時間を短縮してその作業効率を向上できる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る処理装置が設けられた組立システムの全体的な構成を示した模式図、図2は車両の開口部にウィンドガラスを取り付ける様子を示した斜視図、図3はウィンドガラスの取付工程を示したフローチャート、図4はフランジ部の下地処理の工程を示したフローチャート、図5は処理装置の構成を示した図、図6は処理ユニットの側面図、図7は処理ユニットを移動させる様子を示した斜視図である。
図1は本発明の一実施例に係る処理装置が設けられた組立システムの全体的な構成を示した模式図、図2は車両の開口部にウィンドガラスを取り付ける様子を示した斜視図、図3はウィンドガラスの取付工程を示したフローチャート、図4はフランジ部の下地処理の工程を示したフローチャート、図5は処理装置の構成を示した図、図6は処理ユニットの側面図、図7は処理ユニットを移動させる様子を示した斜視図である。
まず、本実施例の処理装置4が設けられた車両の組立システム1の全体構成について、以下に概説する。
図1に示すように、組立システム1は、搬送ライン10に沿って車両2が自動搬送されるとともに、この搬送ライン10に沿って車両2に対する部品の組み付けや、接着、塗装等を施す作業工程11・11・・・が連設されており、作業工程11・11・・・を構成する一工程として、車両2のフロント側にウィンドガラス3を取り付けるためのウィンドガラス取付工程11aが設けられている。ウィンドガラス取付工程11aには、後述する処理装置4が配置されており、この処理装置4によって車両2に形成されたウィンドガラス取付部としてのフランジ部24に下処理が施される。そして、下地処理済みのフランジ部24に、接着剤が塗布されたウィンドガラス3が取り付けられる。
図1に示すように、組立システム1は、搬送ライン10に沿って車両2が自動搬送されるとともに、この搬送ライン10に沿って車両2に対する部品の組み付けや、接着、塗装等を施す作業工程11・11・・・が連設されており、作業工程11・11・・・を構成する一工程として、車両2のフロント側にウィンドガラス3を取り付けるためのウィンドガラス取付工程11aが設けられている。ウィンドガラス取付工程11aには、後述する処理装置4が配置されており、この処理装置4によって車両2に形成されたウィンドガラス取付部としてのフランジ部24に下処理が施される。そして、下地処理済みのフランジ部24に、接着剤が塗布されたウィンドガラス3が取り付けられる。
図2に示すように、搬送ライン10に沿って搬送される車両2は、前方にボンネット20が配設され、このボンネット20の左右両端位置から上方にフロントピラ21が延出され、フロントピラ21の上端部にルーフ22が接続されている。このボンネット20の後端からフロントピラ21及びルーフ22とで囲繞された空間に、開口部23が形成されている。そして、開口部23には、斜上方であって車両2の前方からウィンドガラス3が装着される(図2における矢印方向)。
開口部23の周縁部には、車両2の外面に対して一段低いフランジ部24が形成されている。フランジ部24は、その外周部から立ち上がる壁部を介して開口部23の周縁と連続され、開口部23にウィンドガラス3が装着された状態で、ウィンドガラス3の周縁部30と上下方向に重なるように開口部23の中央方向に突出されている。そして、フランジ部24には、ウィンドガラス3が周縁部30において接着剤25を介して接着される。
ウィンドガラス3は、開口部23(フランジ部24)の形状と略一致するように形成され、その周縁部30の下面にウィンドガラス固着用の接着剤25が塗布され、接着剤25が塗布された状態で、周縁部30とフランジ部24との間に接着剤25が位置するようにして開口部23に装着される。接着剤25は、ウィンドガラス3が開口部23に装着された状態で、周縁部30の下面とフランジ部24の上面とによって周縁部30とフランジ部24との間隙を塞ぐように圧接され、この接着剤25が硬化することによって、周縁部30とフランジ部24とが接着される。このようにして、ウィンドガラス3が接着剤25を介してフランジ部24に接着されて取り付けられる。
次に、ウィンドガラス取付工程11aについて、以下に詳述する。
図3に示すように、ウィンドガラス取付工程11aでは、主として、搬送ライン10に沿って搬送される車両2に対して、フランジ部24に下地処理を施す下地処理工程(S100)と、ウィンドガラス3の周縁部30に接着剤25を塗布する接着剤塗布工程(S101)と、フランジ部24に接着剤25が塗布されたウィンドガラス3を装着するウィンドガラス装着工程(S102)と、フランジ部24にウィンドガラス3が装着された状態で接着剤25を加熱してフランジ部24に固定させるウィンドガラス固定工程(S103)が実施される。そして、ウィンドガラス取付工程11aでは、下地処理工程(S100)及び接着剤塗布工程(S101)とがそれぞれ略同時に実施された後に、ウィンドガラス装着工程(S102)及びウィンドガラス固定工程(S103)がそれぞれ搬送ライン10に沿って順に実施される。
図3に示すように、ウィンドガラス取付工程11aでは、主として、搬送ライン10に沿って搬送される車両2に対して、フランジ部24に下地処理を施す下地処理工程(S100)と、ウィンドガラス3の周縁部30に接着剤25を塗布する接着剤塗布工程(S101)と、フランジ部24に接着剤25が塗布されたウィンドガラス3を装着するウィンドガラス装着工程(S102)と、フランジ部24にウィンドガラス3が装着された状態で接着剤25を加熱してフランジ部24に固定させるウィンドガラス固定工程(S103)が実施される。そして、ウィンドガラス取付工程11aでは、下地処理工程(S100)及び接着剤塗布工程(S101)とがそれぞれ略同時に実施された後に、ウィンドガラス装着工程(S102)及びウィンドガラス固定工程(S103)がそれぞれ搬送ライン10に沿って順に実施される。
図4に示すように、下地処理工程では、フランジ部24に対して下地処理が施され、まず、フランジ部24を加熱(予熱)する加熱工程(S200)と、加熱されたフランジ部24に処理剤27を塗布する処理剤塗布工程(S201)と、塗布された処理剤の内、気化された溶剤を吸引して施設外に排出する溶剤吸引除去工程(S202)とが実施される。そして、ウィンドガラス取付工程11aには、このような下地処理工程(S100)を実施するための処理装置4が配置されている。この処理装置4の詳細は後述する(図5及び図6参照)。
接着剤塗布工程(S101)では、搬送ライン10とは別の場所で、図示せぬ接着剤塗布装置によってウィンドガラス3に接着剤25が塗布される。ウィンドガラス装着工程(S102)では、接着剤25が塗布されたウィンドガラス3が、図示せぬロボットアーム等によって把持されながら、下地処理工程によってフランジ部24に下地処理が施された車両2まで移動されて、開口部23に装着される。ウィンドガラス固定工程(S103)では、開口部23にウィンドガラス3が装着された車両2に対して、ハンディ型の加熱装置が作業者によって手動操作されることによって、接着剤25が加熱硬化されて、ウィンドガラス3がフランジ部24に固着される。
次に、処理装置4の構成について、以下に詳述する。
図5及び図6に示すように、ウィンドガラス取付工程11aには、下地処理工程においてフランジ部24に下地処理を施すための処理装置4が設けられており、具体的には、処理装置4は、フランジ部24を加熱する加熱装置5と、フランジ部24に向けて処理剤27を塗布する処理剤塗布装置6と、処理剤塗布装置6によって吐出された処理剤27の内、気化した溶剤を吸引して施設外に排出する吸引装置7等とで構成されている。そして、後述するように、本実施例の処理装置4には、加熱装置5を構成する加熱コイル部50と、処理剤塗布装置6を構成する塗布ノズル部60と、吸引装置7を構成する溶剤吸引部70とが一体として組み付けられた処理ユニット40が設けられている。
図5及び図6に示すように、ウィンドガラス取付工程11aには、下地処理工程においてフランジ部24に下地処理を施すための処理装置4が設けられており、具体的には、処理装置4は、フランジ部24を加熱する加熱装置5と、フランジ部24に向けて処理剤27を塗布する処理剤塗布装置6と、処理剤塗布装置6によって吐出された処理剤27の内、気化した溶剤を吸引して施設外に排出する吸引装置7等とで構成されている。そして、後述するように、本実施例の処理装置4には、加熱装置5を構成する加熱コイル部50と、処理剤塗布装置6を構成する塗布ノズル部60と、吸引装置7を構成する溶剤吸引部70とが一体として組み付けられた処理ユニット40が設けられている。
加熱装置5は、処理剤27が塗布される前のフランジ部24を加熱(予熱)するための加熱手段であって、誘導加熱によってフランジ部24を加熱する加熱コイル部50と、加熱コイル部50に電流を供給する高周波電源51等とで構成されている。
加熱コイル部50は、コイル状に巻回された電熱線より構成され、導通線52を介して高周波電源51と接続されて磁力が発生されるように構成されている。また、加熱コイル部50は、後述する処理ユニット40に設けられた加熱端子42に取り付けられ、この加熱端子42がフランジ部24に近接されることで、電流がフランジ部24に直接伝わって、その電気抵抗によってフランジ部24自体が加熱される。
高周波電源51は、加熱コイル部50が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。
高周波電源51は、加熱コイル部50が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。
このように、加熱装置5によって、フランジ部24を加熱することで、プライマ等の処理剤27に含まれる揮発性の溶剤を速やかに気化させてこれを乾燥させることができる。なお、本実施例では、フランジ部24は、加熱コイル部50によって、およそ60℃〜80℃となるように加熱される。ただし、フランジ部24は、処理剤27としてプライマ等に含まれる揮発性の溶剤を速やかに気化させて乾燥できる程度(例えば、溶剤の沸点程度)に加熱されればよい。
処理剤塗布装置6は、フランジ部24に処理剤27を塗布するための処理剤塗布手段であって、処理剤27が吐出される塗布ノズル部60と、処理剤27が貯溜され、ホース62を介して塗布ノズル部60に処理剤27を供給する処理剤タンク61等とで構成されている。
塗布ノズル部60の形状や種類は、用いる処理剤27の種類(粘度や吐出量)に応じて変更される。また、塗布ノズル部60は、後述する処理ユニット40に設けられた塗布端子43の先端部に取り付けられ、この塗布端子43がフランジ部24に近接されて、フランジ部24の表面に処理剤27が吐出される。
処理剤タンク61は、塗布ノズル部60が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。また、処理剤タンク61に一端が接続されたホース62が、組立システム1内を塗布ノズル部60まで延設されて、処理剤タンク61から塗布ノズル部60へと処理剤27が供給される。
処理剤タンク61は、塗布ノズル部60が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。また、処理剤タンク61に一端が接続されたホース62が、組立システム1内を塗布ノズル部60まで延設されて、処理剤タンク61から塗布ノズル部60へと処理剤27が供給される。
本実施例では、処理剤27として、プライマ若しくはアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤が用いられる。処理剤27としてのプライマは、フランジ部24とウィンドガラス3との接着補強剤として用いられる。処理剤27としてのアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤は、フランジ部24に付着された油分脱脂用として用いられる。この脱脂性の溶剤としては、アルコール類として、炭素数4以下のアルコールが好ましく含有され、より好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール及びブタノールからなる群より選択される少なくとも1つが含有される。炭素数が上記アルコールより多いものであると、常温での揮発性に乏しい。また、各種アルコール類の他に、有機溶剤、アルカリ性脱脂剤、乳剤クリーナー又は酸性脱脂剤等が含有される。
なお、アルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤を用いる場合には、フランジ部24とウィンドガラス3との接着強度を十分に担保できる(プライマ不要の)接着剤25が用いられる。
なお、アルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤を用いる場合には、フランジ部24とウィンドガラス3との接着強度を十分に担保できる(プライマ不要の)接着剤25が用いられる。
吸引装置7は、フランジ部24に塗布された処理剤27の内、気化した溶剤を吸引する溶剤吸引部70と、一端が溶剤吸引部70に接続され、他端が組立システム1の施設外まで延設されるダクト72と、ダクト72の中途部に配置され、溶剤吸引部70からダクト72内に外部空気を吸引してダクト72の他端まで圧送する吸引ブロア71等とで構成されている。すなわち、吸引ブロア71によって溶剤吸引部70からダクト72内に吸引された(気化した)溶剤は、ダクト72の他端まで圧送されて施設外で大気中に放出される。このとき、ダクト72より施設外に排気された空気には極微量の気化した溶剤が含まれるが、その空気中濃度は人体に影響のない程度まで薄められている。
溶剤吸引部70は、後述する処理ユニット40に設けられた吸引端子44の先端部に開口され、この吸引端子44がフランジ部24に近接されて、フランジ部24の表面に塗布された処理剤27の内、気化した溶剤がダクト72内に吸引される。
吸引ブロア71は、溶剤吸引部70が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。
吸引ブロア71は、溶剤吸引部70が設けられる処理ユニット40とは別位置に設置される。
なお、吸引装置7は、溶剤吸引部70によって吸引された溶剤がダクト72を介して施設外で放出されるように構成されているが、ダクト72の中途部に、吸引した溶剤を収集する収集装置が設けられてもよい。かかる場合には、吸引された溶剤が施設外に放出されないため大気が汚染されることもない。また、ダクト72は、吸引された溶剤が圧送される間に再液化することのない様に、溶剤の種類に応じては断熱材によって被覆されてもよい。
以上のように構成される処理装置4には、加熱装置5、処理剤塗布装置6、及び吸引装置7を構成する部材の内、加熱装置5の加熱コイル部50、処理剤塗布装置6の塗布ノズル部60、及び吸引装置7の溶剤吸引部70が一体に組み付けられた処理ユニット40が設けられている。そして、この処理ユニット40が作業者によって操作されてフランジ部24に沿って移動されることで(図7参照)、フランジ部24の下地処理が一挙動で同時に行われる。
図6に示すように、処理ユニット40は、フランジ部24を加熱する加熱手段としての加熱コイル部50と、フランジ部24の表面に向けて処理剤27を吐出する処理剤塗布手段としての塗布ノズル部60と、気化した溶剤を吸引する溶剤吸引部70とが、作業者によって両手保持可能な大きさに形成された筐体41に一体として組み付けられている。具体的には、筐体41は、加熱コイル部50が取り付けられる加熱端子42と、塗布ノズル部60が開口される塗布端子43と、溶剤吸引部70が開口される吸引端子44と、操作スイッチ45等とで構成されている。
各端子42・43・44は、筐体41の同一側方に作用部が位置するようにそれぞれ略平行に突設されている(以下、筐体41において各端子42・43・44が配置された側面を作用面41aという)。具体的には、各端子42・43・44は、略同一平面上に位置するように並設され、塗布端子43を中心にその両側方にそれぞれ加熱端子42及び吸引端子44が配設される。換言すると、処理ユニット40において、塗布端子43が筐体41の作用面41aの幅方向略中央に位置され、その両端部にそれぞれ加熱端子42及び吸引端子44とが配設される。
このように、各端子42・43・44を配置することで、処理ユニット40において、加熱端子42を先頭にして、各端子42・43・44の配列方向(図6において矢印方向)に沿って移動させることで、フランジ部24に対して加熱工程(S200)、処理剤塗布工程(S201)、及び溶剤吸引除去工程(S202)の各工程を連続して実施することができる。
このように、各端子42・43・44を配置することで、処理ユニット40において、加熱端子42を先頭にして、各端子42・43・44の配列方向(図6において矢印方向)に沿って移動させることで、フランジ部24に対して加熱工程(S200)、処理剤塗布工程(S201)、及び溶剤吸引除去工程(S202)の各工程を連続して実施することができる。
また、塗布端子43は、先端部に刷毛部材46が取り付けられており、この刷毛部材46は、遊離端部(先端部)が上述した加熱端子42や吸引端子44の先端部よりも作用面41aから突出されており、処理ユニット40において作用面41aをフランジ部24に対向させた状態で、加熱端子42及び吸引端子44がフランジ部24と非接触の状態であっても、刷毛部材46のみがフランジ部24の表面に接触可能なように構成されている。
このように、塗布端子43に刷毛部材46を設けることで、塗布ノズル部60よりフランジ部24の表面に吐出された処理剤27が、処理ユニット40の移動に伴って刷毛部材46によって引き伸ばされて、フランジ部24に処理剤27を均等にムラなく塗布することができる。ただし、この刷毛部材46に形状等は特に限定することなく、また塗布端子43に必ずしも設けられる必要はない。
このように、塗布端子43に刷毛部材46を設けることで、塗布ノズル部60よりフランジ部24の表面に吐出された処理剤27が、処理ユニット40の移動に伴って刷毛部材46によって引き伸ばされて、フランジ部24に処理剤27を均等にムラなく塗布することができる。ただし、この刷毛部材46に形状等は特に限定することなく、また塗布端子43に必ずしも設けられる必要はない。
なお、上述した刷毛部材46は、消耗品であるため、塗布端子43から着脱可能に取り付けられて、交換できるように構成される。また、塗布端子43は、開口端に塗布ノズル部60からの処理剤27の吐出量を調節する図示せぬ制御弁が設けられており、フランジ部24の形状や処理剤27の種類等に合わせて、処理剤27の吐出量を自在に調節できるように構成されている。
ここで、処理ユニット40を用いたフランジ部24の下地処理の方法について、以下に詳述する。
図1、図6及び図7を参照して、車両2の組立システム1には、搬送ライン10に沿って、一体の処理ユニット40を把持した作業者がスタンバイされている、そして、かかる作業者によって、処理ユニット40が操作され、搬送ライン10に沿って搬送されてきた車両2のフランジ部24の略垂直上方まで移動される。このとき、処理ユニット40は、フランジ部24の水平面と処理ユニット40の作用面41aとが略平行となる状態であって、加熱端子42及び吸引端子44とがフランジ部24に接触せず、かつ、塗布端子43に取り付けられた刷毛部材46がフランジ部24に接触した状態で停止される(図6においてフランジ部24の表面が位置P1の状態)。
図1、図6及び図7を参照して、車両2の組立システム1には、搬送ライン10に沿って、一体の処理ユニット40を把持した作業者がスタンバイされている、そして、かかる作業者によって、処理ユニット40が操作され、搬送ライン10に沿って搬送されてきた車両2のフランジ部24の略垂直上方まで移動される。このとき、処理ユニット40は、フランジ部24の水平面と処理ユニット40の作用面41aとが略平行となる状態であって、加熱端子42及び吸引端子44とがフランジ部24に接触せず、かつ、塗布端子43に取り付けられた刷毛部材46がフランジ部24に接触した状態で停止される(図6においてフランジ部24の表面が位置P1の状態)。
次いで、作業者によって、処理ユニット40がフランジ部24との離間を上述した状態で一定に保ったまま、そのフランジ部24の形状に沿って移動される(図7において矢印方向)。このとき、処理ユニット40は、加熱端子42を先頭にして、各端子42・43・44の配列方向に沿って移動される。そして、処理ユニット40に設けられた操作スイッチ45が切り換えられて、加熱端子42に配置された加熱コイル部50への通電や、塗布端子43に配置された塗布ノズル部60の処理剤27の吐出量や、吸引端子44に配置された溶剤吸引部70による溶剤の吸引量等が調節されて、フランジ部24の下地処理が行われる。
このように、処理ユニット40がフランジ部24の形状に沿って移動されることで、処理ユニット40の移動に伴って、加熱工程(S200)、処理剤塗布工程(S201)、及び溶剤吸引除去工程(S202)が同時に行われて、フランジ部24に下地処理が施される。
このように、処理ユニット40がフランジ部24の形状に沿って移動されることで、処理ユニット40の移動に伴って、加熱工程(S200)、処理剤塗布工程(S201)、及び溶剤吸引除去工程(S202)が同時に行われて、フランジ部24に下地処理が施される。
以上のように、本実施例の処理装置4は、加熱装置5、処理剤塗布装置6、及び吸引装置7とが設けられるとともに、各装置5・6・7を構成する加熱コイル部50、塗布ノズル部60、及び溶剤吸引部70がそれぞれ一体として組み付けられた処理ユニット40が設けられており、この処理ユニット40をフランジ部24に沿って移動させることで、フランジ部24の加熱、処理剤27の塗布、及び気化した溶剤の吸引を一挙動で同時に行うように構成されている。
このように、処理装置4を構成する加熱装置5や処理剤塗布装置6や吸引装置7の内、処理装置4を構成する各装置の作用部位をユニット体として一体に組み付け、フランジ部24に対して処理ユニット40を移動させて一挙動で下地処理を行うことで、下地処理の作業時間を短縮してその作業効率を向上できるとともに、処理装置4を簡易な構成でコンパクトに構成することができ、ひいては組立システム1の全体を小型化することができる。
このように、処理装置4を構成する加熱装置5や処理剤塗布装置6や吸引装置7の内、処理装置4を構成する各装置の作用部位をユニット体として一体に組み付け、フランジ部24に対して処理ユニット40を移動させて一挙動で下地処理を行うことで、下地処理の作業時間を短縮してその作業効率を向上できるとともに、処理装置4を簡易な構成でコンパクトに構成することができ、ひいては組立システム1の全体を小型化することができる。
特に、本実施例の処理ユニット40は、加熱装置5として誘導加熱によってフランジ部24を加熱する加熱コイル部50が設けられているため、フランジ部24を短時間で所定の温度まで加熱することができる。
本実施例では、処理剤27としてプライマ又はアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤が用いられるため、加熱装置5(加熱コイル部50)によってフランジ部24を加熱することで、これらプライマ等に含まれる揮発性の溶剤を容易に除去することができ、フランジ部24を速乾できる。
本実施例では、処理剤27としてプライマ又はアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤が用いられるため、加熱装置5(加熱コイル部50)によってフランジ部24を加熱することで、これらプライマ等に含まれる揮発性の溶剤を容易に除去することができ、フランジ部24を速乾できる。
また、本実施例の処理ユニット40は、プライマ等の処理剤27に含まれる溶剤の内、加熱によって気化した溶剤を吸引する吸引手段としての吸引装置7の溶剤吸引部70が設けられているため、吸引した溶剤をダクト72等を介して処理装置4が設けられる施設外に排出することで、簡易な構成によって施設内を容易に換気することができる。
すなわち、従来、組立システム1が設けられる施設内には、搬送ライン10の上方位置に送風装置が設けられ、一方で設置面上に吸引装置が設けられて、この送風装置から吸引装置へ向かう空気流によって施設内の換気が行われていた。しかし、このようなプッシュ−プル方式の換気装置では、装置が大型化してしまうともに、施設内の換気効率も悪かった。本実施例のように、処理ユニット40に溶剤吸引部70を設けることで、換気装置(換気システム)を小型化できるとともに、換気効率が向上して、下地処理を行う作業者が気化した溶剤を体内に吸い込むこと等なくその作業環境を改善できる。
すなわち、従来、組立システム1が設けられる施設内には、搬送ライン10の上方位置に送風装置が設けられ、一方で設置面上に吸引装置が設けられて、この送風装置から吸引装置へ向かう空気流によって施設内の換気が行われていた。しかし、このようなプッシュ−プル方式の換気装置では、装置が大型化してしまうともに、施設内の換気効率も悪かった。本実施例のように、処理ユニット40に溶剤吸引部70を設けることで、換気装置(換気システム)を小型化できるとともに、換気効率が向上して、下地処理を行う作業者が気化した溶剤を体内に吸い込むこと等なくその作業環境を改善できる。
ただし、本実施例の処理装置4は、上述した実施例に限定されない。
上述した実施例では、処理ユニット40の構成において、本実施例では加熱コイル部50、塗布ノズル部60、及び溶剤吸引部70が一体として組み付けられているが、これに限定されない。例えば、処理ユニット40に加熱コイル部50及び塗布ノズル部60のみが組み付けられてもよい。処理装置4において、処理剤27として揮発性の溶剤を含有するプライマ等が用いられない場合等には、溶剤吸引部70は不要である。
上述した実施例では、処理ユニット40の構成において、本実施例では加熱コイル部50、塗布ノズル部60、及び溶剤吸引部70が一体として組み付けられているが、これに限定されない。例えば、処理ユニット40に加熱コイル部50及び塗布ノズル部60のみが組み付けられてもよい。処理装置4において、処理剤27として揮発性の溶剤を含有するプライマ等が用いられない場合等には、溶剤吸引部70は不要である。
また、処理剤27としては、プライマ等の他に過熱水蒸気を用いることができる。この過熱水蒸気とは、飽和蒸気を加熱することによって得られる高温の乾燥蒸気のことである。処理剤27として過熱水蒸気を用いる場合には、処理剤塗布装置6として、公知の過熱水蒸気発生装置が用いられ、処理装置4は、処理ユニット40の塗布ノズル部60より過熱水蒸気が吐出されるように構成される。このように、処理剤27として揮発性の溶剤を含有しない過熱水蒸気が用いられることによって、下地処理の工程中に揮発性の溶剤を用いる工程がなくなるため、下地処理の時間を短縮してその作業効率を向上できるとともに、処理装置4を簡易かつコンパクトに構成できる。特に、気化した溶剤が空気中に飛散することがないため、作業者の作業環境を飛躍的に向上できる。
また、フランジ部24の下地処理の方法としては、上述した実施例のように、必ずしも加熱されたフランジ部24に処理剤27を塗布する必要はなく、まず処理剤27をフランジ部24に塗布した後に、フランジ部24を加熱する方法としてもよい。かかる場合には、処理ユニット40としては、作用面41aの幅方向略中央部に加熱端子42(加熱コイル部50)が配置され、その両端部に塗布端子43(塗布ノズル部60)及び吸引端子44(溶剤吸引部70)が配置されるように構成される。そして、下地処理が行われる場合には、処理ユニット40が塗布端子43を先頭にして各端子43・42・44の配列方向に沿って移動される。
2 車両
3 ウィンドガラス
4 処理装置
5 加熱装置
6 処理剤塗布装置
7 吸引装置
23 開口部
24 フランジ部(ウィンドガラス取付部)
25 接着剤
27 塗布剤
40 処理ユニット
50 加熱コイル部(加熱手段)
60 塗布ノズル部(処理剤塗布手段)
70 溶剤吸引部(吸引手段)
3 ウィンドガラス
4 処理装置
5 加熱装置
6 処理剤塗布装置
7 吸引装置
23 開口部
24 フランジ部(ウィンドガラス取付部)
25 接着剤
27 塗布剤
40 処理ユニット
50 加熱コイル部(加熱手段)
60 塗布ノズル部(処理剤塗布手段)
70 溶剤吸引部(吸引手段)
Claims (7)
- 車両の開口部に形成されたウィンドガラス取付部に、ウィンドガラス固着用の接着剤を塗布する前の下地処理を施すウィンドガラス取付部の処理装置であって、
前記ウィンドガラス取付部を加熱する加熱手段と、
前記ウィンドガラス取付部に向けて処理剤を吐出する処理剤塗布手段とが設けられた処理ユニットを具備してなり、
該処理ユニットをウィンドガラス取付部に沿って移動させて、該ウィンドガラス取付部の加熱及び処理剤の塗布を一挙動で同時に行うことを特徴とするウィンドガラス取付部の処理装置。 - 前記処理ユニットは、前記加熱手段として前記ウィンドガラス取付部を誘導加熱する加熱部を具備してなることを特徴とする請求項1に記載のウィンドガラス取付部の処理装置。
- 前記処理ユニットは、前記処理剤としてプライマ又はアルコール類を主成分とする脱脂性の溶剤が用いられ、前記処理剤塗布手段によって吐出された処理剤の内、気化した溶剤を吸引する吸引手段を具備してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウィンドガラス取付部の処理装置。
- 前記処理ユニットには、処理剤塗布用の刷毛部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のウィンドガラス取付部の処理装置。
- 前記処理ユニットは、前記処理剤として過熱水蒸気を用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウィンドガラス取付部の処理装置。
- 前記請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のウィンドガラス取付部の処理装置が設けられることを特徴とする車両の組立システム。
- 車両の開口部に形成されたウィンドガラス取付部に、ウィンドガラス固着用の接着剤を塗布する前の下地処理を施すウィンドガラス取付部の処理方法であって、
前記ウィンドガラス取付部を加熱する加熱手段と、
前記ウィンドガラス取付部に向けて処理剤を吐出する処理手段とを具備してなる処理ユニットを、
前記ウィンドガラス取付部に沿って移動させて、該ウィンドガラス取付部の加熱及び処理剤塗布を一挙動で同時に行うことを特徴とするウィンドガラス取付部の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006286790A JP2008100201A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | ウィンドガラス取付部の処理装置、その方法、及び車両の組立システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2006286790A Pending JP2008100201A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | ウィンドガラス取付部の処理装置、その方法、及び車両の組立システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008100201A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102000654A (zh) * | 2010-09-03 | 2011-04-06 | 上海港申化工有限公司 | 汽车玻璃胶涂覆方法及汽车玻璃胶涂覆工具 |
JP2016055741A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 直本工業株式会社 | 部材付自動車用ガラスの製造方法 |
-
2006
- 2006-10-20 JP JP2006286790A patent/JP2008100201A/ja active Pending
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CN106687316A (zh) * | 2014-09-09 | 2017-05-17 | 直本工业株式会社 | 带有构件的汽车玻璃的制造方法 |
US10131089B2 (en) | 2014-09-09 | 2018-11-20 | Naomoto Corporation | Process for producing automotive glass with member |
CN106687316B (zh) * | 2014-09-09 | 2019-06-11 | 直本工业株式会社 | 带有构件的汽车玻璃的制造方法 |
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